JP4433726B2 - 記録制御装置、記録制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばアナログ映像信号に対して重畳されるコピー防止信号を検出する検出装置によるコピー防止信号の検出結果に応じて、上記アナログ映像信号の記録についての制御を行う記録制御装置、及びその方法に関する。
従来より、アナログ映像信号についてのコピー防止信号として、水平ブランキング期間内又は垂直ブランキング期間内に、擬似的な水平(又は垂直)同期信号を複数挿入したり(擬似シンクパルス)、AGC(Automatic Gain Control)回路を誤動作させるための信号を挿入するといったことが行われている。すなわち、これらの信号を挿入することで、映像信号が入力される記録装置側で正常に録画動作が行われないようにすることを以てコピー防止とするものである。
また、従来の記録装置においては、このような擬似シンクパルスやAGCパルスに基づいた映像信号の録画(コピー)を行うにあたり、これらコピー防止信号が検出されたことに応じて、より確実な録画防止のための動作を行うようにしたものがある(例えば下記特許文献1参照)。
つまり、この特許文献1に記載の発明では、映像信号にコピー防止信号が挿入されているか否かを検出する検出回路を備えるようにし、この検出回路によりコピー防止信号が検出されることに応じて、例えば録画禁止のための制御を実行するものとしている。
そして、これによって、コピー防止信号が検出された際は録画動作が行われないようにされ、確実なコピー防止効果を得ることができるようにされている。
特開平8−130704号公報
ところで、記録装置において録画を行う場合としては、例えばDVD(Digital Versatile Disc)プレイヤやSTB(Set Top Box)等、所要の映像機器からの出力映像信号を記録することが考えられる。
そして、このように映像機器からの出力映像を記録装置にて録画するといった場合は、これらの間にテレビジョン受像機等の表示装置を介在させるようにして行うということが考えられる。つまり、このときユーザは、映像機器による出力映像を確認しながら、記録装置に録画を実行させることができるものである。
ここで、テレビジョン受像機としては、このように外部の映像機器からの入力映像の表示が可能となるように、外部入力端子が備えられる。そして、このような外部入力端子としては、複数備えられる場合がある。
また同様に、外部機器から入力された映像信号を、例えば外部の記録装置等に対して出力するための外部出力端子が複数備えられるものがある。
さらに、このように外部入/出力端子がそれぞれ複数備えられる場合には、テレビ映像や外部入力された映像を、例えば親画面・子画面等の表示態様により同時表示可能に構成されたものがある。
このように複数の映像信号を同時表示する場合においては、これらの映像信号を、外部に接続された複数の記録装置のそれぞれに対して録画させるといったことが想定される。
つまりこの際、例えば親画面として表示させたDVDプレイヤ等からの入力映像を、例えば外部接続されたハードディスクレコーダ等に録画させる。そして、これと共に、子画面に表示させた例えばSTBからの映像を、外部の例えばVTR(Video Tape Recorder)等に対して録画させるといったものである。
近年においては、このようなテレビジョン受像機を中心とした、統合的な映像記録システムを構築することが想定されている。
そして、このような映像記録システムにおいて、先に説明したコピー防止信号に基づいた映像の記録を行うとしたときには、映像機器・記録装置間の映像信号の入出力を行う、テレビジョン受像機においてコピー防止信号に基づく制御を行うことが考えられる。
このようにテレビジョン受像機によりコピー防止信号に基づく制御を行うとした際、特に、上記のように外部からの映像が複数系統入力されることを想定した場合は、上述したコピー防止信号についての検出を、これら複数の映像信号について各々行う必要がでてくる。そして、このように複数系統の映像信号についてコピー防止信号の検出を行うためには、入力が想定される映像信号の数に応じた複数の検出回路を備えるようにして、それぞれの系で独立してコピー防止信号の検出を行うことが考えられる。
しかしながら、このように複数の検出回路を備えることによっては、構成部品が増加し、これによって製造コストの増加を招くことになる。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、検出装置として以下のように構成することとした。
すなわち、少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手段と、上記信号入力手段により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手段と、上記切換入力手段により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果に基づいて、上記入力手段により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手段と、を備え、上記記録制御手段は、上記検出手段による検出結果に基づき、上記映像信号とは異なる所定の画像に対応する映像信号を上記記録装置に対して記録させるための制御処理を実行するように構成することとした。
また、上記切換入力手段は、上記信号入力手段により入力される複数のアナログ映像信号について、巡回的に、時分割的に順次切り換えて入力するようにされていることとした。
さらに、本発明では検出方法として以下のようにすることとした。
すなわち、少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手順と、上記信号入力手順により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手順と、上記切換入力手順により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手順と、上記検出手順の検出結果に基づいて、上記入力手順により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手順と、を実行し、上記記録制御手順は、上記検出手順による検出結果に基づき、上記映像信号とは異なる所定の画像に対応する映像信号を上記記録装置に対して記録させるための制御処理を実行することとした。
また、本発明では、記録制御装置として以下のように構成することとした。
すなわち、少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手段と、上記信号入力手段により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手段と、上記切換入力手段により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果に基づいて、上記入力手段により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手段と、を備え、上記入力手段は、上記映像信号と共に、映像信号に付随する音声信号も入力可能に構成され、上記記録制御手段は、上記検出手段による検出結果に基づき、上記映像信号のみが上記記録装置に記録されるようにするための制御処理を実行するように構成されることとした。
さらに、本発明では、記録制御方法として以下のようにすることとした。
すなわち、少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手順と、上記信号入力手順により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手順と、上記切換入力手順により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手順と、上記検出手順の検出結果に基づいて、上記入力手順により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手順と、を実行し、上記信号入力手順は、上記映像信号と共に、映像信号に付随する音声信号も入力可能に構成され、上記記録制御手順は、上記検出手順による検出結果に基づき、上記映像信号のみが上記記録装置に記録されるようにするための制御処理を実行することとした。
上記本発明によれば、コピー防止信号が重畳された映像信号が複数供給される場合には、これら映像信号のそれぞれが順次切り換えて入力されて、これらの映像信号からの上記コピー防止信号の検出が時分割的に行われるものとなる。
そして、このように複数の映像信号からのコピー防止信号の検出が時分割的に行われることによっては、これら映像信号からのコピー防止信号の検出を、単位時間内において同時並行的に行うことが可能となる。
この結果、上記本発明によれば、コピー防止信号が重畳された映像信号を複数入力して、それぞれの映像信号から上記コピー防止信号の検出を行うことが想定される装置においても、コピー防止信号検出のための構成を入力映像信号の数に応じて複数備える必要をなくすことができる。
そして、これによっては、例えば映像信号からのコピー防止信号の検出結果に応じこれら映像信号についての記録制御を行う記録制御装置における、装置構成部品の増加を防止できるようになり、これに伴って、このような記録制御装置の製造コストの削減を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明していく。
図1は、実施の形態としての記録制御装置が、例えばデジタルTV(テレビジョン)受像機1に適用される場合において、このデジタルTV受像機1を中心として形成される映像記録システム0の概要を示した図である。
先ず、この図1に示される映像記録システム0において、デジタルTV受像機1は、図示するアンテナ10を介して、地上波デジタル放送による放送信号としてのRF(Radio Frequency)信号を受信可能に構成される。そして、このように受信された放送信号に基づく放送コンテンツとしての映像を、図示するディスプレイ6上に表示出力可能に構成される。
また、この図に示すデジタルTV受像機1は、後述もするように外部入力端子を2系統備えるものとされ、これら2系統の外部入力端子に対しては、この場合は図のようにDVD(Digital Versatile Disc)プレイヤ2、STB(Set Top Box)3からの映像・音声信号が各々入力されている。
DVDプレイヤ2としては、DVDについての再生が可能に構成される。そして、この場合は、装填されたDVDより再生したコンテンツデータとしての映像・音声データを、アナログ信号に変換してテレビジョン受像機1に対して出力するものとされる。
また、STB3としては、デジタル衛星放送による放送信号を受信・復調して、デジタル衛星放送コンテンツとしての映像・音声データを得るように構成され、このSTB3としても、これら映像・音声データをアナログ信号によりデジタルTV受像機1に対して出力するものとされている。
そして、この場合、上記DVDプレイヤ2としては、装填されたDVDに対する読出を行った結果、このDVDに記憶されたコンテンツについてのコピー防止情報が検出された場合に対応して、デジタルTV受像機1に対して出力すべき映像信号に対し、先にも説明した擬似シンクパルス或いはAGCパルスによるコピー防止信号を重畳して出力するように構成される。
また、STB3としても同様に、受信された放送信号中に、放送コンテンツについてのコピー防止情報が挿入されていた場合は、映像信号に対してコピー防止信号を重畳して出力するように構成される。
さらに、この図に示す映像記録システム0において、デジタルTV受像機1には、外部出力端子が2系統備えられ、これらの端子のそれぞれには、映像・音声データについての記録が可能な第1記録装置4、第2記録装置5が接続される。
この場合、上記第1記録装置4、第2記録装置5としては、例えばDVD−R(Recordable)、DVD−RW(Re-Writable)、DVD−RAM(Random Access Memory)等に対する記録が可能とされたDVDレコーダ、或いはハードディスクレコーダ等、所要のメディアに対するデータ記録が可能な記録装置を想定している。
このような構成による映像記録システム0において、デジタルTV受像機1は、上記DVDプレイヤ2、STB3のそれぞれからの入力映像、及びアンテナ10を介して受信された放送信号に基づく映像のうち、例えばユーザ操作に基づく少なくとも2つの映像を、図示するディスプレイ6上に同時表示可能に構成される。
すなわち、例えばDVDプレイヤ2からの入力映像を、ディスプレイ6において、例えば図のような親画面6aとして表示する。そして、これと同時に例えばSTB3からの入力映像を、例えば子画面6bとして表示させるといったことが可能に構成される。
さらに、この場合のデジタルTV受像機1においては、上記のように選択された映像について、録画のための操作入力に応じ、それぞれを上記記録装置に対して記録させることが可能とされる。
また、この場合は特に、上述のようにしてDVDプレイヤ2、STB3からは、コピー防止信号が重畳された映像信号が入力されることが想定されることから、これに応じデジタルTV受像機1では、後述もするように入力される映像信号中のコピー防止信号の有無を検出すると共に、その結果に応じて、各記録装置に対する録画動作についての制御動作を行うものとされている。
このように、本例の映像記録システム0としては、DVDプレイヤ2、STB3から出力される映像・音声についての上記第1記録装置4、第2記録装置5に対する記録が、デジタルTV受像機1の制御に基づいて行われるようにしているものである。
なお、この図1に示した映像記録システム0として、本例では、デジタルTV受像機1に映像・音声を入力する映像機器として、DVDプレイヤ2、STB3を備える場合を例示したが、例えば磁気テープについての再生が可能なビデオテーププレイヤ等、他の映像機器を備えるようにしても良い。
図2は、本発明の記録制御装置が適用されるテレビジョン受像機1の内部構成を例示するブロック図である。
なお、図示はしていないが、この図2において、フロントエンド・選局部11、AVデコーダ12、表示出力切換回路13、映像・音声信号処理部14、表示・音声出力部15、IEEE1394インターフェース22、IEEE1394インターフェース23は、それぞれ図中内部バス24を介してシステムコントローラ18に対して接続されているものとする。
先ず、図2において、デジタルTV受像機1は、図1に示したアンテナ10にて受信され、所定の周波数に変換されたRF信号としての受信信号を、図示するフロントエンド・選局部11により入力する。
フロントエンド・選局部11は、図示するシステムコントローラ18からの伝送諸元等を設定した設定信号に基づいて、この設定信号により決定されるキャリア(受信周波数)を受信して例えばビタビ復調処理や誤り訂正処理等を施すことで、先ずは上記受信信号に対応した受信データを得るようにされる。
このような受信データとしては、所要のデータ圧縮方式により圧縮処理の施された、複数のプログラム(映像番組)のビデオ信号及びオーディオ信号についての圧縮データと、各種の付加情報が多重化されている。また、このとき放送側が挿入する上記付加情報としては、例えば番組特定情報や、番組配列情報等の選局に必要な識別情報などが挙げられる。
このようにフロントエンド・選局部11において得られた選局のための付加情報は、システムコントローラ18に供給されて受信信号処理に利用される。
また、フロントエンド・選局部11は、システムコントローラ18により設定されたフィルタ条件に従って、上記のようにして得られた受信データから、必要なパケットデータを分離する。これにより、例えば目的とするプログラムについてのパケットとして、例えば映像番組としての上記した圧縮データのパケットデータを得ることになる。そして、このようにして得られた圧縮データをAV(Audio Visual)デコーダ12に対して出力する。
なお、確認のために述べておくと、上記したフィルタ条件の設定は、システムコントローラ18が、先に説明した選局のための付加情報の記述内容に基づいて行うものとなる。
AVデコーダ12においては、上記圧縮データのうちの映像データを所要のフォーマットに従ってデコード(伸長)処理を行うビデオデコーダと、音声データについて、上記映像データ出力に同期させるようにしてデコード処理を行うオーディオデコーダとを備えている。そして、入力された圧縮映像データについては、ビデオデコーダによってデコード処理を施し、また、入力された圧縮音声データについては、オーディオデコーダによってデコード処理を施す。
また、このテレビジョン受像機1に対しては、先の図1にて説明したように、外部の映像機器から出力された映像・音声信号を入力するための、図示する外部入力端子ti1、外部入力端子ti2による2系統の外部入力端子が備えられる。
これら外部入力端子ti1、ti2のそれぞれは、アナログ映像信号を入力するための端子とアナログ音声信号を入力するための端子とを備える。
そしてこの場合、図示するように外部入力端子ti1の系による入力は外部入力1とされ、また、外部入力端子ti2の系による入力は外部入力2とされて表示出力切換回路13に対して供給される。
なお、この場合、上記外部入力端子ti1の系による外部入力1としては、先の図1に示したDVDプレイヤ2からの映像・音声信号が入力されるものとする。また、外部入力端子ti2系による外部入力2としては、STB3からの映像・音声信号が入力されるものとする。
表示出力切換回路13は、上記したAVデコーダ12より供給される映像・音声データ、及び、上記外部入力1、上記外部入力2としての映像・音声信号の3つの系による入力から、1又は2つの系を選択的に出力するように構成される。
この場合、表示出力切換回路13の出力側は、図示するようにデジタルによる映像・音声データを出力する系が1つと、アナログによる映像・音声信号を出力する系が2つ備えられている。
そして、この表示出力切換回路13では、システムコントローラ18の制御に基づき、上記のように入力される3つの系(映像データ・音声データ、外部入力1、外部入力2)についての選択入力を、以下のように行うものとされる。
すなわち先ず、例えば入力される3つの系のうち、上記AVデコーダ12より供給される映像・音声データが選択された場合は、システムコントローラ18の制御に基づき、この映像・音声データを、図示する映像・音声データのラインを介して後段の映像・音声信号処理部14に供給するようにされる。
また、一方、例えば外部入力1、外部入力2のうちのいずれか1つが選択された場合は、選択された外部入力の映像・音声信号を、図示する映像・音声信号1のラインを介して映像・音声信号処理部14に供給する。
また、例えば外部入力1、及び外部入力2の2つの系が選択された場合は、これらの映像・音声信号を、それぞれ映像・音声信号1、映像・音声信号2のラインを介して映像・音声信号処理部14に対し供給するようにされている。
映像・音声信号処理部14は、システムコントローラ18の制御に基づいて、上記表示出力切換回路13から供給される映像・音声データ、映像・音声信号について、それぞれ所要の映像信号処理、音声信号処理を行う。なおこの場合、上記映像・音声信号1、映像・音声信号2のラインを介しての入力信号に対しては、A/D変換処理を施した上で、このような映像信号処理・音声信号処理を行うものとされる。
この場合の映像・音声信号処理部14としては、上述のようにして表示出力切替回路13にて2つの系の映像・音声が選択された場合において、これら選択された2つの系の映像を、1画面の表示データとするように合成処理を行う。そして、このような1画面の表示データとしては、例えば先の図1に示したように、これら選択された2種の映像のうちの一方が親画面6a、他方が子画面6bとなるように合成処理を行う。
なお、この場合、表示出力切換回路13より1系統のみが入力された際は、入力された系の映像が、表示・音声出力部15におけるディスプレイ6上に全画面表示されるように動作する。
また、例えば表示出力切換回路13より、映像・音声データと共に、外部入力1、或いは外部入力2の一方の映像・音声信号が入力された場合は、システムコントローラ18の制御に基づき、外部入力1又は外部入力2の映像が親画面6a、上記映像データとしての地上波デジタル放送の映像が子画面6bとして表示されるように合成処理を行う。
さらに、外部入力1と外部入力2の映像・音声信号の2系統が入力されることに応じては、例えば外部入力1の映像を親画面6a、外部入力2の映像を子画面6bとして表示させるように合成処理を行うものとされる。
また、この際、上記のように2画面表示を行うにあたっては、表示・音声出力部15により出力させる音声として、例えば親画面6aとして表示される映像に付随する音声を、表示・音声出力部15に対して供給するようにされているものとする。
なお、表示出力すべき映像については、コピー防止信号が重畳されていても、例えばこれを除去する処理を行って、正常な映像表示出力が得られるようにしている。
また、この際、映像・音声信号処理部14では、上記のように表示出力切換回路13から入力された映像・音声信号(データ)を、図示するIEEE1394インターフェース22、IEEE1394インターフェース23に対して供給するようにもされている。
例えば、表示出力切換回路13から1系統のみが入力された場合に応じては、システムコントローラ18の制御に基づき、この入力された映像・音声信号(データ)に基づく映像データ・音声データをIEEE1394インターフェース22に対して供給する。
また、表示出力切換回路13より、2系統が入力された場合に対応しては、上記合成処理により親画面6aとして表示させた方の映像とその音声としての映像・音声データをIEEE1394インターフェース22に供給し、子画面6bとして表示させた映像とその音声としての映像・音声データについては、IEEE1394インターフェース23側に供給するようにされている。
表示・音声出力部15は、上述のように映像・音声信号処理部14より供給される映像信号、音声信号に基づいた映像表示、音声出力を行う。この表示・音声出力部15は、先の図1に示したディスプレイ6、及び図示されないスピーカを少なくとも備えるものとされ、上記ディスプレイ6によって映像・音声信号処理部14より供給される映像信号に基づいた映像の表示を行い、映像・音声信号処理部14より供給される音声信号を上記スピーカを介して出力するように構成されている。
IEEE1394インターフェース22、IEEE1394インターフェース23は、それぞれ、通信ポートとしての図示する外部出力端子to1、外部出力端子to2を介して接続された外部装置との間で、IEEE1394フォーマットに従ったデータ通信を行う。
この場合、上記IEEE1394インターフェース22、外部出力端子to1を介した映像・音声出力は、図示するように外部出力1とされる。また、一方のIEEE1394インターフェース23、外部出力端子to2を介した映像・音声出力は、外部出力2とされる。
また、この場合、上記外部出力端子to1に対しては、例えば図1に示した第1記録装置4を接続するものとされる。つまり、上記のような外部出力1の映像・音声は、第1記録装置4に対して供給するものとしている。そして、外部出力端子to2には、第2記録装置5を接続するものとされ、外部入力2の映像・音声は第2記録装置5に対して供給するものとしている。
ここで、この図に示すデジタルTV受像機1においては、上記した表示出力切換回路13から映像・音声信号処理部14に対して入力される、映像・音声信号1、映像・音声信号2による2つアナログ信号の系から、それぞれ映像信号のラインのみが分岐出力されている。すなわち、図のように映像・音声信号1の系からは、映像信号1のラインが分岐出力される。同様に、映像・音声信号2の系からは、映像信号2のラインが分岐出力される。
そして、この場合、分岐された上記映像信号1のラインは、図示するスイッチ16の端子t2に接続される。また、上記映像信号2のラインは、このスイッチ16の端子t3に対して接続されている。
スイッチ16は、図示する端子t1に対して、上記端子t2、端子t3を択一的に切り換える。そして、このスイッチ16の端子t1は、コピー防止信号検出回路17に対して接続されている。
なお、後述もするように、このスイッチ16は、システムコントローラ18の制御に基づき、上記端子t2、端子t3を所定周期により順次切り換えるようにされている。
コピー防止信号検出回路17は、詳しくは後述するが、上記スイッチ16の端子t1からの映像信号を入力して、この映像信号から、先に説明したような擬似シンクパルスやAGCパルスによるコピー防止信号の検出を行う。
そして、その検出結果を示す検出信号を、図示するようにシステムコントローラ18に対して供給する。
システムコントローラ18は、これまでの説明から理解されるようにして、当該デジタルTV受像機1における所要の動作が得られるように各種の制御処理を実行する。
このシステムコントローラ18に対しては、図示するようにしてROM19、RAM20が備えられている。
上記ROM19には、上記した各種制御処理を実現するためにシステムコントローラ18が実行すべきプログラムや、各種の初期設定情報が格納される。また、特に本実施の形態の場合、このROM12には、後述する図9〜図11に示されるような本実施の形態としての動作を実現するためのプログラムも記憶される。
また、上記RAM20には、システムコントローラ18が各種制御処理を実行するにあたって必要なデータが適宜保持される。
また、このシステムコントローラ18に対しては、当該デジタルTV受像機1に対する操作入力を可能とするユーザインターフェースとして、図示する操作入力部21が備えられている。この操作入力部21には、当該デジタルTV受像機1の筐体外部に表出した各種操作子が設けられ、これら操作子に対して行われた操作に応じた操作信号をシステムコントローラ18に供給する。そして、システムコントローラ18は、入力された操作信号に応じた動作が得られるように所要の制御処理を実行する。
例えば、この操作入力部21には、ユーザがディスプレイ6上に表示させるべき映像の選択を行うための操作キーが設けられる。また、例えば当該デジタルTV受像機1に接続された第1記録装置4、第2記録装置5に対して録画開始の指示を行うための操作キーも備えられる。
なお、当該デジタルTV受像機1に対する操作入力は、リモートコントローラを介した操作によって可能とされてもよい。
図3は、上記図2に示したコピー防止信号検出回路17の内部構成を例示するブロック図である。
先ず、この図においても、図2に示したスイッチ16が示されている。上記もしたように、コピー防止信号検出回路17は、このスイッチ16の端子t1に得られる映像信号を入力するようにされている。そして、コピー防止信号検出回路17では、この端子t1からの映像信号を、図示するクランプ回路25において入力するようにされている。
クランプ回路25は、上記端子t1から入力される映像信号に対し、所定レベルによるオフセットを与えることにより映像信号レベルをクランプする。
そして、これにより得られた映像信号を図示するように同期検出回路26、及び検出回路27に対して供給する。
同期検出回路26は、クランプ回路25から入力される映像信号から、垂直同期信号、水平同期信号を検出する。そして、検出された水平同期信号、及び垂直同期信号をタイミング生成回路28に対して供給する。
タイミング生成回路28では、同期検出回路26から供給される水平同期信号、垂直同期信号に基づいたタイミングによるタイミングパルスを生成する。
そして、このように生成されたタイミングパルスを、検出回路27のイネーブル信号として供給する。
検出回路27は、上記のようにしてタイミング生成回路28により生成されたタイミングパルスとしての、イネーブル信号に基づいて、クランプ回路26から供給される映像信号中からコピー防止信号を検出する。
この場合の検出回路27としては、内部に設定された所定レベルによる閾値と、入力される映像信号レベルを比較することによって、上記コピー防止信号の検出を行う。そして、その検出結果を、図2に示したシステムコントローラ18に対して供給する。
ここで、本例において想定されている、映像信号に対するコピー防止信号の重畳例を、図4〜図6を用いて説明しておく。
先ず図4は、映像信号における、1水平期間(1H期間)に重畳されるコピー防止信号の例を示している。
この場合は、水平同期信号区間(Hsync)の直後となる所定期間にわたって、図示するAGCパルスとして、過大な振幅レベルによるパルスを挿入するものとしている。そして、これと共に、このような水平同期信号区間の直後となる所定期間にわたっては、図示するようなシンクチップレベルを有する複数の信号区間(擬似シンクパルス)を挿入するようにしている。
そしてこれによって、この映像信号が入力される装置のAGC回路を誤動作させると共に、水平同期信号が正常に検出されないようにして、記録映像として通常品質の映像が得られないようにしているものである。
また、図5は、垂直帰線期間(垂直ブランキング期間)に挿入されるコピー防止信号の例を示している。この場合は、上記のような過大な振幅によるAGCパルスを、図示するように第10〜第17までの水平ラインに対して挿入するようにしている。また、これと共に、これら第10〜第17の水平ラインに対して、シンクチップレベルとなる擬似シンクパルスを挿入し、これによっても記録装置側において通常品質の記録映像が得られないようにしているものである。
また、本例が想定する、上記のようなAGCパルスについては、例えば図6に示すようにして、その振幅レベルを時間経過に応じて変動させるようにして映像信号に重畳するものとされている。
この例では、例えば12秒間は、上記図4、図5に示したような1水平期間、1垂直ブランキング期間に重畳すべきAGCパルスとして、最大振幅を設定し、その後の2.5秒間にわたって最大レベルから最小レベルへと降下させていく。そして、後の3秒間では、振幅を最低レベルで維持するように設定し、その後の2.5秒間にわたって徐々に最大レベルへと引き上げるように設定する。さらに、これによってAGCパルスの振幅が最大レベルに設定されると、これを再び12秒間維持するようにされる。
例えば、上記のようなフォーマットに対応して、上記したコピー防止信号検出回路17においてコピー防止信号についての検出を行うとした場合は、図4、図5に示したようなAGCパルスについての検出を行うようにすることが考えられる。
つまり、この場合としては、図4に示す期間A、図5に示す期間B内に挿入される、過大なレベルによるAGCパルスを検出できるようにすればよい。
そこで、この場合のコピー防止信号検出回路17においては、先ずはタイミング生成回路28において、同期検出回路26より供給される水平同期信号・垂直同期信号に基づいて上記した期間A、期間Bを示すタイミングパルスを生成するようにする。
つまり、タイミング生成回路28では、上記期間Aに対応するパルスとして、水平同期信号区間の後の所定期間にわたってHレベルとなるタイミングパルスを生成するようにする。また、これと共に上記期間Bを示すパルスとして、同期検出回路26より供給される垂直同期信号に基づいて、第10〜第17水平ラインに対応した期間にHレベルとなるタイミングパルスを生成するようにする。
その上で、検出回路27では、このようなタイミングパルスの供給されるタイミングに応じて、上記したAGCパルスを検出するようにする。
つまり、この場合の検出回路27に対しては、例えば図4、図5に示すような、このAGCパルスに応じた所定レベルによる閾値th1を設定する。
これによって、検出回路27では、上記タイミング生成回路28から供給されるタイミングパルスに基づいた期間A、期間B内において、映像信号レベルがこの閾値th1を超える部分についての検出が行われるものとなり、映像信号の所定期間に挿入されるコピー防止信号の有無を検出することが可能となる。
なお、この場合、コピー防止信号の検出としては、擬似シンクパルスを検出することも考えられる。そして、このように擬似シンクパルスの検出に基づいてコピー防止信号の検出を行うとしたときは、検出回路27に対し、シンクチップレベルに応じた所要レベルによる閾値を設定し、上記期間A又は上記期間Bにおいてこの閾値と映像信号レベルとの比較を行うようにすればよい。
或いは、この場合、上記したようなAGCパルスの検出と、このような擬似シンクパルスの検出を併用してコピー防止信号の検出を行うように構成されてもよい。
続いては、上記構成による本例のデジタルTV受像機1において行われる、入力映像信号からのコピー防止信号の検出、及びその検出結果に応じた記録制御動作について説明する。
なお、この場合、デジタルTV受像機1において受信される地上波デジタル放送コンテンツとしては、当然のことながらアナログによるコピー防止信号が重畳されることが想定されるものではない。従って、以下において、本例のコピー防止信号の検出、及びその検出結果に応じた記録制御の説明を行うにあたっては、外部入力される(DVDプレイヤ2、STB3からの)2つの系の映像・音声信号の選択、及び記録が行われる場合についてのみ説明するものとする。
先ず、このように外部入力1、外部入力2が選択された場合は、先の図1にて説明したように、外部入力1の映像は親画面6a、外部入力2の映像は子画面6bとして表示されるものとなる。従ってこの場合は、DVDプレイヤ2からの入力映像が親画面6a、STB3からの入力映像が子画面6bとして表示される。
また、この場合、親画面6aに表示された映像は、上記もしたように付随する音声データと共にIEEE1394インターフェース22に供給される。従ってこの場合、DVDプレイヤ2からの入力は、外部出力端子to1を介して外部出力1として出力されるものとなる。
また、子画面6bとして表示された映像は、付随する音声信号と共に外部出力端子to2に供給されるから、この場合のSTB3からの入力は、外部出力2として出力される。
さらにこの場合、上記もしたように外部出力端子to1に対しては、第1記録装置4が接続され、また外部出力端子to2に対しては第2記録装置5が接続されている。
これらのことから、上記のように外部入力1、外部入力2が選択された場合は、DVDプレイヤ2からの入力が第1記録装置4に供給され、STB3からの入力は第2記録装置5に対して供給される状態が得られている。
また、上記のようにして外部入力1、外部入力2が選択された場合は、入力される外部入力1の系の映像信号が、スイッチ16の端子t2に対しても分岐して供給される(映像信号1)。また、これ共に外部入力2の系の映像信号も、スイッチ16の端子t3に対して供給される(映像信号2)。
そして、この場合、図1において述べたように、これら端子t2、端子t3は、システムコントローラ18の制御に基づいて所定周期により順次切り換えられるようにされている。
従ってこの場合、コピー防止信号検出回路17には、これら映像信号1、映像信号2が、所定周期により交互に入力されるものとなる。
そして、このような場合において、先に説明したコピー防止信号検出回路17の動作が行われることによっては、システムコントローラ18に対して、これら2つの映像信号についてのAGCパルスの検出結果が交互に入力されるものとなる。
これに応じシステムコントローラ18は、このように交互に入力されてくるAGCパルスについての検出結果に基づいて、映像信号1、映像信号2についての、コピー防止信号の有無を判定する。
図7は、このようなコピー防止信号の有無についての判定動作を模式的に示した図である。
先ず、この図において、図示する映像信号1、映像信号2は、スイッチ16の端子t2、端子t3にそれぞれ得られる映像信号を模式的に示し、これら映像信号1、映像信号2における波線部は、コピー防止信号が重畳される区間を示している。
また、図中時間tmは時間経過を示し、さらに、時点tm1〜tm16は、システムコントローラ18による、映像信号1または映像信号2についてのコピー防止信号の有無についての判定タイミングを示している。そして、これら時点tm1〜tm16上に示される矢印は、このようなシステムコントローラ18によるコピー防止信号の有無についての判定が、映像信号1、映像信号2のどちらについて行われているかを示しているものである。
また、さらにこの図では、システムコントローラ18の制御に基づく、スイッチ16における端子切替の様子も示されている。
この図からもわかるように、この場合のシステムコントローラ18では、スイッチ16における端子t2、端子t3を所定周期により交互に切り換えるようにされている。そして、図示するように端子2に切り換えた場合には、この端子t2を介して入力される映像信号1についての判定が行われる。また、端子t3に切り換えた場合には、この端子t3から入力される映像信号2についての判定が行われるものとなる。
そして、図示するようにこの場合、スイッチ16において一方の端子が選択されている間は、このようなコピー防止信号の有無についての判定が2度行われるものとされている。
すなわち、この場合のシステムコントローラ18では、1スイッチ切り換えごとに、映像信号におけるコピー防止信号の有無についての判定を2度行うものとされている。
ここで、本例の場合、上記のようなコピー防止信号の有無についての判定は、このシステムコントローラ18が、コピー防止信号検出回路17から入力される検出結果について複数回の判別を行った結果に基づいて行うものとされる。
先ず、この場合のシステムコントローラ18としては、例えば500msecの周期により、コピー防止信号検出回路17から入力される検出結果に基づいて、入力された映像信号中からコピー防止信号が検出されたか否かについての判別を行うようにされる。つまり、500msecごとに、コピー防止信号検出回路17から入力に基づいたコピー防止信号の有無についての判別結果を得るようにされているものである。
そして、さらに、このような500msecごとの判別を所定数回行い、これにより得られた複数回分の判別結果に応じて、図7中の矢印で示した、コピー防止信号の有無についての最終的な判定を行うものとされている。
例えばこの場合、上記のような500msecごとの判別は、3回行うものとされ、これら3回分の判別結果として、全てコピー防止信号有りの結果が得られた場合にのみ、最終的なコピー防止信号有りとの判定結果を得るものとされている。
このように、コピー防止信号検出回路17からの検出結果を複数回判別し、この複数回の判別の結果に基づいて最終的なコピー防止信号の有無についての判定を行うことによっては、コピー防止信号の誤検出を防止でき、より信頼性の高い判定結果を得ることができる。
なお、この場合、上記のような判別は500msecごとに行われるものであるから、図7に示される各時点tm間の時間長としては、約1.5secとされることになる。また、上記もしたようにこのような判定は2回行われるので、この場合における、図示するようなスイッチ切り換えの間隔は、3sec程度とされることになる。
上記図7に示したようなシステムコントローラ18による判定結果は、例えば図8に示すようにして、映像信号1、映像信号2ごとの判定結果情報として保持される。
例えば先の図7において、端子t2が選択される時点tm1にて得られた判定結果は、図8の時点tm1の欄に示すようにして、映像信号1の判定結果情報として保持される。そして、この際の判定結果としては、「コピー防止信号無し」となるから、時点tm1の判定結果情報としては、この「コピー防止信号無し」を示す例えば「0」の値が保持される。
また、例えば端子t3が選択される、時点tm15における判定結果情報としては、映像信号2に対応する情報として、図示するように「コピー防止信号有り」を示す例えば「1」の値が保持されるものとなる。
なお、このように各映像信号ごとに保持される判定結果情報としては、例えば図2に示したRAM20等に一時保持される。
また、このような判定結果情報としては、各映像信号ごとに最新のものに書き換えるようにして保持するようにしておけばよい。
上記説明のようにして映像信号ごとの判定結果情報を得るようにした上で、本例のデジタルTV受像機1においては、外部入力1、外部入力2からの入力信号の、第1記録装置4、第2記録装置5に対する記録制御を行うようにされる。
この場合において、システムコントローラ18は、親画面6aに表示される映像(つまり外部入力1としてのDVDプレイヤ2からの入力映像)、又は子画面6bに表示された映像(外部入力2としてのSTB3からの入力映像)についての録画を開始するための録画開始操作が行われることに応じて、先ずはこの録画開始操作により録画指示のあった外部入力に対応する映像信号についての、先の図8に示したような判定結果情報を参照する。
つまり、親画面6aに表示された外部入力1からの入力信号を録画するとの指示であった場合に対応しては、映像信号1の判定結果情報を参照する。また、子画面6bに表示された外部入力2からの入力信号についての録画指示であった場合には、映像信号2についての判定結果情報を参照するようにされる。
そして、対応する映像信号についての判定結果情報が、「コピー防止信号無し」であった場合には、この映像信号が記録されるべき第1記録装置4或いは第2記録装置5に対して録画を開始させるための、録画開始コマンドを転送するようにされる。
ここで、先にも述べたように、この場合外部入力1からの入力は、外部出力端子to1を介して第1記録装置4に対して供給される。また、外部入力2からの入力は、外部出力端子to2を介して第2記録装置5に対して供給されているものである。
つまり、この場合、上記録画開始操作により、例えば外部入力1からの入力の録画指示がされた場合には、第1記録装置4に対して録画開始コマンドを転送し、これにより第1記録装置4において、この外部入力1に基づく映像・音声データの録画を開始させるようにする。
また、上記録画開始操作により、例えば外部入力2からの入力の録画指示がされた場合には、第2記録装置5に対して録画開始コマンドを転送し、この外部入力2に基づく映像・音声データの録画を開始させるものである。
これによって、録画指示された外部入力の映像信号に、コピー防止信号が重畳されていないとした場合に対応して、対応する外部入力に基づく映像・音声データを正常に記録装置側に記録させることが可能となる。
一方、録画指示された外部入力からの映像信号についての判定結果情報が、「コピー防止信号有り」であった場合には、この外部入力からの入力信号が記録されるべき第1記録装置4或いは第2記録装置5において、映像・音声データの記録が正常に行われないようにするための、コピー防止処理を実行するようにされる。
つまり、これによって、録画開始操作により指示された外部入力の映像信号にコピー防止信号が重畳されていた場合に対応して、記録装置側で映像・音声データについての記録が正常に行われてしまうことを防止することができるものである。
また、この際、このような記録制御を行うにあたっては、録画動作中において、コピー防止信号の重畳された区間が入力されてくる場合も想定する必要がある。すなわち、例えば録画開始時においては、映像信号にコピー防止信号が重畳されてなく記録装置側に正常な録画を開始させた場合であっても、録画開始後にコピー防止信号が重畳された区間が入力されてくる場合も考えられるものである。
そこで、本例のデジタルTV受像機1においては、録画動作を開始させた後においても、映像信号からのコピー防止信号の検出結果に基づく記録制御を行うものとする。
この場合の記録制御としては、録画開始後においても、システムコントローラ18において録画指示のされた映像信号についての判定結果情報を得るようにする。そして、この映像信号についての判定結果情報の値の変化点を監視し、値が変化しない場合はそのまま記録装置側における録画動作を継続させる。
また、このような判定結果情報の値が変化した場合には、コピー防止信号が重畳されていることが判定されたとして、先に説明したコピー防止処理を実行する。
これにより、録画中に映像信号としてコピー防止信号が重畳された区間が入力され始めたことに応じて、記録装置側において正常な記録が行われないようにすることができる。
ここで、本例のデジタルTV受像機1において、上記のようなコピー防止処理としては、例えば以下のような動作を行うものとしている。
先ず、1つとしては、記録装置側における録画動作自体を禁止するための処理を行うようにするものである。
つまり、この場合のシステムコントローラ18の動作として、例えば先の録画開始時に対応した制御動作としては、上記した録画開始コマンドを、対応する記録装置に対して転送しないようにすればよい。また、録画中における制御動作としては、記録装置側に対して、録画の停止を指示する録画停止コマンドを転送するようにすればよい。
このような記録制御を行うことによっては、コピー防止信号が重畳されている間は映像・音声の記録が行われないものとなるので、記録装置における記録対象メディアの記憶容量が無駄に使用されてしまうことを防止でき、とくに容量の少ないメディアに記録を行う際に有効となる。
また、1つとしては、記録装置側に対して、入力映像信号にもとづく映像データ以外の、他の画像データを録画させるということが考えられる、
この場合としては、システムコントローラ18が、映像・音声信号処理部14に対する制御を行って、録画指示のあった映像信号に代えて、所定の画像データを対応する音声データと共に記録装置側に出力させるようにすればよい。
なお、この場合、上記所定の画像データとして、例えば黒画による画像データを出力するようにしておけば、この際に要する記録装置側の記憶容量を小さくできるというメリットがある。つまり、従来のコピー防止信号に基づく録画では、記録映像として動画像が記録されていたものであったが、これと比較すれば、記録装置における記憶容量を削減することができるものである。
また、さらにもう1つとしては、記録装置に対して、音声信号のみを記録させるということも考えられる。
この場合としても、上記と同様に、システムコントローラ18が映像・音声信号処理部14に対する制御を行って、録画指示のあった映像信号に付随する音声データの出力が行われないようにすればよい。
そして、このような記録制御を行う場合としても、記録装置側においては、このような音声データを記録するための容量を削減できるメリットがある。
これまでにおいて説明してきた、本例のデジタルTV受像機1としての動作を実現するために、システムコントローラ18が行うべき処理動作を次の図9〜図11のフローチャートを用いて説明する。
先ず図9には、先の図7、図8にて説明したような、コピー防止信号の有無についての判定動作を実現するための処理動作について示す。
図9において、先ず、システムコントローラ18は、図示するステップS101の処理によって、コピー防止信号検出回路17による検出結果についての判別を行うようにされる。
そして、このように検出結果についての判別を行うと、続くステップS102において、この判別結果を例えばRAM20等に一時保持する。
ステップS103においては、上記ステップS101の処理による検出結果についての判別を、規定回数行ったか否かを判別する。例えばこの場合は、先に説明したようにこのような検出結果の判別を3回行うようにされているものであるから、ここでは上記規定回数として、3回の判別を既に行っているか否かについての判別を行うものとされる。
そして、このステップS103において、上記のような検出結果についての判別を規定回数行ってはいないとして、否定結果が得られた場合は、図示するようにステップS104に処理を進めて、この場合は500msecの待機処理を行う。そして、このステップS104における待機処理を実行すると、再びステップS101における検出結果の判別処理を行うものとされる。
つまり、このようにステップS103→S104→S101の順で処理が行われることで、ステップS101における検出結果についての判別処理が、先に説明したように500msecの周期で行われるようにされているものである。
また、一方、上記ステップS103において、検出結果についての判別を規定回数行ったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS105に処理を進める。
ステップS105においては、上記のような規定回数分の判別結果を元に、コピー防止信号の有無についての判定を行う。
すなわち、このステップS105の処理としては、上記ステップS102の処理によって複数保持された判別結果の情報を参照した上で、先にも説明したように、これらの判定結果が全て「コピー防止信号有り」であった場合は、「コピー防止信号有り」との最終的な判定を行う。また、判別結果が全て「コピー防止信号有り」ではなかった場合は、「コピー防止信号無し」との最終的な判定を行うものである。
続くステップS106においては、上記ステップS105にて得られた判定結果を、入力映像信号と対応づけて保持する。
すなわち、このステップS106においては、スイッチ16における端子選択状況から得られる、現在の入力映像信号の情報(映像信号1又は映像信号2)に対応づけて、上記ステップS105にて得られた判定結果を保持するようにするものである。
この場合、先にも説明したように、このような入力映像信号の情報に対応づけられた判定結果の情報を、例えばRAM20等に対して保持するようにされる。また、このような判定結果情報は、入力映像信号ごとに最新のものに書き換えるようにして保持される。
ステップS107においては、ステップS106における判定を規定回数行ったか否かの判別を行う。
先にも説明したように、このようなコピー防止信号の有無についての判定は、スイッチ16の端子切り換え後に2度行うものとされていることから、ここでは上記規定回数として、2度の判定が行われたか否かについて判別を行うものとされる。
そして、この結果、上記のような判定を2度行ってはいないとされて、否定結果が得られた場合には、ステップS104における500msecの待機処理の後に、再びステップS101によるコピー防止信号の検出結果についての判別処理を行うものとされる。すなわち、これによってコピー防止信号の検出結果についての3度の判別、及びこの判別結果に応じた判定が再び行われるようになるものである。
また、ステップS106において、上記判定を2度行ったとされて肯定結果が得られた場合は、ステップS108に処理を進める。
ステップS108においては、スイッチ16における端子切替制御を行う。
つまり、端子t2を選択させていたのであれば、端子t3に切り換えが行われるようにし、また、端子t2を選択していたのであれば、端子t3に切り換えが行われるように、スイッチ16に対する制御を行うものである。
そして、このステップS108の処理を実行すると、ステップS104における待機処理を行った後に、再びステップS101におけるコピー防止信号の検出結果の判別を行うようにされる。つまり、これによって、他方の入力映像信号についてのコピー防止信号の有無の判別、及びこの判別結果に基づく最終的な判定が行われるようになるものである。
このような処理動作が繰り返されることにより、先に説明したようにして、各入力映像信号ごとの、コピー防止信号の有無についての判定結果情報が得られるようにされている。
なお、この図9に示したように、本例においては、コピー防止信号検出回路17からの検出結果に基づく判別を、3回行うものとしたが、このような判別の回数は3回に限定されるものではない。
また、このようなコピー防止信号の有無につての判別は、500msecごとに行うものとしたが、このような判別を行う周期としてはこれに限定されるものではない。
さらにこの場合は、上記のような判別結果に基づく最終的な判定を、スイッチ16の切り換えごと(入力映像信号ごと)に複数回行うものとしたが、このような最終的な判定を行わないようにする構成も当然考えられ得る。
続いては、このようなコピー防止信号の有無の判定結果に基づいて行われる、先に説明したような本例としての記録制御動作を実現するための処理動作について説明する。
先ず図10を用いて、外部入力1としての入力映像、外部入力2としての入力映像についての録画開始のための操作が行われる際の記録制御動作について説明する。
先ず、この場合のシステムコントローラ18としては、ステップS201において、外部入力1または外部入力2についての録画開始操作が行われることを監視する。
そして、例えば図2に示した操作入力部21において、外部入力1または外部入力2からの入力映像についての録画を開始させるための操作が行われた場合には、ステップS202に処理を進める。
ステップS202においては、判定結果情報を参照する。
つまり、この場合は、上記録画開始操作により録画開始が指示された外部入力の映像信号についての、判定結果情報を参照するようにされる。
そして、続くステップS203においては、このような判定結果情報を参照した結果に基づき、録画指示された外部入力の映像信号についてのコピー防止信号の有無を判別する。
このステップS203において、録画指示のされた映像信号についての判定結果情報として、例えば「0」が保持されており、「コピー防止信号無し」との判別がされた場合は、ステップS204に進み、対応する記録装置に対して、録画開始コマンドを送信する処理を行う。つまり、先にも説明したように、このように録画指示のされた映像信号にコピー防止信号が重畳されていないとされる場合は、記録装置において記録動作を開始させるためのコマンドを送信するようにするものである。
また、ステップS203において、録画指示のされた映像信号についての判定結果情報として、例えば「1」が保持されており、「コピー防止信号有り」との判別結果が得られた場合は、ステップS205に処理を進める。
ステップS205においては、コピー防止処理を行う。
先にも説明したように、この場合のコピー防止処理としては、録画開始コマンドを対応する記録装置に対して送信しないようにするための処理を行う。
或いは、映像・音声信号処理部14によって、録画指示のあった映像信号に代えて、他の所定映像或いは所定画像のデータを対応する音声データと共に記録装置側に出力させるための処理を行う。
または、映像・音声信号処理部14から、録画指示のあった映像信号に付随する音声データの出力が行われないようにするための処理を行うようにされるものである。
これにより、上記で説明したようにして、コピー防止信号が重畳された映像についての録画が指示された場合に対応して、記録装置側において正常な記録が行われないようにすることが可能になるものである。
また、図11には、記録装置に対して録画を開始させた後に行われる記録制御動作について説明する。
この場合、システムコントローラ18は、ステップS301の処理によって、録画中の映像信号についての判定結果の変化の有無を監視する。
つまり、録画中の映像信号についての、判定結果情報の値が変化したことを検出することで、先にも説明したように、この録画中の映像信号としてコピー防止信号が重畳された区間が入力され始めた時点を検出するものである。
そして、このステップS301において、判定結果情報の値に変化があったとされた場合は、ステップS302において、コピー防止処理を実行するようにされる。
これにより、録画中の映像信号として、コピー防止信号が重畳された区間が入力され始めたことに応じて、記録装置側で正常な記録が行われないようにすることが可能となる。
なおこの際、外部入力1及び外部入力2からの入力についての録画が同時に行われる場合は、これら2の入力について、図11に示した処理動作を同時並行的に行うようにすればよい。
以上のようにして、本例のデジタルTV受像機1においては、入力映像信号からのコピー防止信号の検出を行うコピー防止信号検出回路17の前段に対して、映像信号1、映像信号2の2つの入力信号を択一的に切り換えて出力するスイッチ16が設けられる。
そして、このスイッチ16が切り換えられることにより、上記コピー防止信号検出回路17には、上記映像信号1、映像信号2が交互に入力され、これに伴いコピー防止信号検出回路17は、これら2つの映像信号からのコピー防止信号の検出を交互に行うようにされる。
このような本例の構成によれば、コピー防止信号の有無の判定を要する映像信号が複数入力された場合にも、これらの映像信号についてのコピー防止信号の検出を、単位時間内において同時並行的に行うことができるようになる。
そして、これよっては、このようにコピー防止信号が重畳される複数の映像信号から、コピー防止信号の検出を行うとされた場合にも、映像信号の本数に応じて検出回路を複数備える必要がなくなる。
この結果、本例のデジタルTV受像機1としては、装置構成部品の削減、及びこれに伴う装置製造コストの低減が図られるものとなる。
また、本例のデジタルTV受像機1によっては、上記のようなコピー防止信号検出回路17による検出結果を元に、入力映像信号におけるコピー防止信号の有無についての判別を、複数回行うようにしている。
これによっては、コピー防止信号の有無についての誤検出を防止でき、このようなコピー防止信号の有無について、より信頼性の高い判定結果を得ることが可能となる。
また、本例では、先の図9に示した処理動作からもわかるように、外部入力される映像信号について時分割的に順次入力を行って、上記のようなコピー防止信号の有無を判定するという検出動作を、この外部入力される映像信号に対して巡回的に行っている。これにより、外部入力される映像信号についてのコピー防信号の有無についての判定結果を常時保持しておくようにしているものである。
そして、これによっては、入力映像についての録画開始操作が行われることに応じて、記録装置側に対する記録制御を直ちに行うことができる。
ここで、例えば先の図7においても説明したように、コピー防止信号検出回路17における検出結果に基づく、コピー防止信号の有無の判定には、およそ3sec程度の時間を要するものとなる。そして、このような判定を、録画開始操作が開始された後に行うようにされることによっては、録画開始操作から記録制御動作が実行されるまでに、最低でも3secのタイムラグが生じることになる。
このことから、上記のようにコピー防止信号の有無についての判定を定常的に行って、その判定結果を常時保持しておくようにした本例によっては、録画開始操作に応じて直ちにコピー防止信号の有無を認識できるようになり、この結果に基づいて直ちに記録制御を行うことができるものである。
これによっては、例えば映像信号にコピー防止信号が重畳されてない場合に、この映像信号についての録画を記録装置側に直ちに開始させることが可能となり、上記のようなタイムラグによる映像の録画漏れが生じてしまうことを効果的に防止することができる。
また、さらに本例では、コピー防止信号が重畳された映像信号についてのコピー防止処理として、記録装置側における録画動作自体を禁止するための処理を行うようにしている。
このようにすることで、記録装置側においては、コピー防止信号が重畳されている間は映像・音声の記録が行われないものとなり、記録装置における記録対象メディアの記憶容量が無駄に使用されてしまうことを防止でき、とくに容量の少ないメディアに記録を行う際に有効となる。
或いは、この場合、上記コピー防止処理として、入力映像信号にもとづく映像データ以外の、他の画像データを記録装置側に録画させるための処理を行うものとしている。この場合、例えば黒画による画像データを記録装置に録画させれば、従来のAGCパルス等に基づくコピー防止処理を行う場合よりも、記録装置における記憶容量を削減することができる。
また、上記コピー防止信号としては、記録装置側に対して音声データの記録を行わせないようにするための処理を行う。これによっても、記録装置における記憶容量を削減することができるようになる。
ところで、アナログ映像信号に対して重畳されるコピー防止信号としては、実施の形態で例示したような擬似シンクパルス、AGCパルスによるもの以外にも、垂直ブランキング期間における所定区間に対して、いわゆるVBI(Vertical Blanking Information)と呼ばれる情報を挿入して行う場合もある。
例えば、このようなVBIの一例として、CGMS−Aのデータ構造例を図12に示す。
この図12に示されるCGMS−Aデータとしては、垂直ブランキング期間における所定の水平同期信号区間の後の区間に対して、図示するようにリファレンス信号(Ref)とその後に続くデータ信号とが挿入される。リファレンス信号の振幅レベルによっては、データ信号のHレベルが示される。また、このリファレンス信号のパルス幅によっては、上記データ信号の1ビットのパルス幅が示される。
そして、図示するように、CGMS−Aデータとしての上記データ信号内の所定の4ビットに対しては、CGMS−Aデータの情報内容の種別を示すCGMS−A種別情報が格納される。
また、例えばその後の2ビットには、コピープロテクトの種別を示すコピープロテクト種別情報が格納される。このコピープロテクト種別情報としては、例えばコピーフリー、コピー禁止、一世代コピー可等の指示情報が格納される。そして、上記したCGMS−A種別情報によってコピープロテクト情報であることが示される場合にのみ、このコピープロテクト種別情報の内容が有効とされる。
本例としては、このようなVBIによるコピープロテクト情報に対応しても、コピー防止信号の有無についての判別を行うことが可能となる。
先ず、これに対応するとした場合、例えば図3に示した検出回路27として、上記図12に示したリファレンス信号の振幅レベルに応じた閾値thを設定しておくようにする。そして、この閾値thによって上記したデータ信号をスライスした結果を、検出信号としてシステムコントローラ18に対して供給するようにしておく。
システムコントローラ18では、この検出信号と、上記リファレンス信号により示される1ビットのパルス幅についての情報とに基づいて、各データ信号の値を読み取る。そして、このようにして読み取ったデータにおける、所定ビットの値(例えば上記したCGMS−A種別情報、コピープロテクト種別情報)から、この検出されたVBIが規定するコピープロテクト情報を判定する。
その上で、このように判定されたコピープロテクト情報に基づいて、記録装置に対する記録制御動作を行うようにすればよい。
なお、もちろんこの場合においても、外部入力1、外部入力2の双方が選択される際は、システムコントローラ18では、スイッチ16の切り換えにより交互に入力するそれぞれの映像信号について上記のような判定を行うものとされる。
また、ここで、テレビジョン受像機においては、例えば操作入力に応じて、表示映像を一時停止させて表示させる機能を有するものがある。そして、このようなテレビジョン受像機としては、このように一時停止させた画像を所要の記録装置に対して記録させるようにすることが考えられる。
つまり、このようにすることで、例えば料理番組においてレシピの表示が行われたときなどに対応して、一時停止画像をメモ代わりに記録するといったことが可能となるものである。
本例のデジタルTV受像機1の構成によれば、このような一時停止画面の記録時についても、コピー防止信号の有無に応じた記録制御を行うことが可能となる。すなわちこの場合は、デジタルTV受像機1に対してこのような一時停止機能を与えた上で、一時停止画面についての録画開始操作に応じて、先の図10に示した処理動作を実行すればよい。
なお、この場合におけるコピー防止処理としては、先に説明した記録禁止、或いは黒画記録のための処理を行うようにして、上記のような一時停止画像が記録装置に対して記録されないように制御を行うようにする。
なお、上記実施の形態では、本発明がデジタルTV受像機1に適用される場合を例に挙げたが、本発明としてはこれ以外にも、コピー防止信号が重畳される映像信号が複数入力され、且つこのようなコピー防止信号の有無に基づいてそれぞれの映像信号についての記録制御を行うようにされた装置であれば、好適に適用することができる。
また、実施の形態のデジタルTV受像機1では、外部入力1からの入力映像は親画面6a、外部入力2からの入力映像は子画面6bに表示するものとして固定としたが、これらを操作入力に応じて任意に変更できるようにしてもよい。
また、実施の形態では、親画面6aに表示させた映像及びこれに付随する音声は外部出力1、子画面6bに表示させた映像及びこれに付随する音声は外部出力2として出力するものとしたが、これらについても操作入力に応じて任意に変更可能に構成してもよい。
本発明における、実施の形態としての記録制御装置を中心として構築される映像記録システムの概要を示す図である。 実施の形態の記録制御装置の内部構成例を示すブロック図である。 実施の形態としての検出回路の構成を例示するブロック図である。 映像信号に対するコピー防止信号の重畳例について説明する図である。 同じく、映像信号に対するコピー防止信号の重畳例について説明する図である。 同じく、映像信号に対するコピー防止信号の重畳例について説明する図である。 実施の形態の記録制御装置における、コピー防止信号の有無についての判定動作を模式的に示した図である。 コピー防止信号の有無についての判定結果を例示する図である。 実施の形態の記録制御装置において行われる、コピー防止信号の有無についての判定動作を示すフローチャートである。 実施の形態の記録制御装置において行われる記録制御動作を示すフローチャートである。 同じく、実施の形態の記録制御装置において行われる記録制御動作を示すフローチャートである。 VBI(Vertical Blanking Information)について説明するための図である。
符号の説明
0 映像記録システム、1 デジタルTV受像機、2 DVDプレイヤ、3 STB、4 第1記録装置、5 第2記録装置、6 ディスプレイ、10 アンテナ、11 フロントエンド・選局部、12 AVデコーダ、13 表示出力切換回路、14 映像・音声信号処理部、15 表示・音声出力部、16 スイッチ、17 コピー防止信号検出回路、18 システムコントローラ、19 ROM、20 RAM、21 操作入力部、22、23 IEEE1394インターフェース、24 内部バス、ti1、ti2 外部入力端子、to1、to2 外部出力端子、25 クランプ回路、26 同期検出回路、27 検出回路、28 タイミング生成回路

Claims (5)

  1. 少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手段と、
    上記信号入力手段により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手段と、
    上記切換入力手段により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手段と、
    上記検出手段の検出結果に基づいて、上記入力手段により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手段と、
    を備え
    上記記録制御手段は、上記検出手段による検出結果に基づき、上記映像信号とは異なる所定の画像に対応する映像信号を上記記録装置に対して記録させるための制御処理を実行するように構成される、
    記録制御装置。
  2. 少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手段と、
    上記信号入力手段により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手段と、
    上記切換入力手段により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手段と、
    上記検出手段の検出結果に基づいて、上記入力手段により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手段と、
    を備え、
    上記入力手段は、上記映像信号と共に、映像信号に付随する音声信号も入力可能に構成され、
    上記記録制御手段は、上記検出手段による検出結果に基づき、上記映像信号のみが上記記録装置に記録されるようにするための制御処理を実行するように構成され
    記録制御装置。
  3. 上記切換入力手段は、
    上記信号入力手段により入力される複数のアナログ映像信号について、巡回的に、時分割的に順次切り換えて入力するようにされてい
    請求項1又は2に記載の記録制御装置。
  4. 少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手順と、
    上記信号入力手順により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手順と、
    上記切換入力手順により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手順と、
    上記検出手順の検出結果に基づいて、上記入力手順により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手順と、
    を実行し
    上記記録制御手順は、上記検出手順による検出結果に基づき、上記映像信号とは異なる所定の画像に対応する映像信号を上記記録装置に対して記録させるための制御処理を実行する
    記録制御方法。
  5. 少なくとも複数のアナログ映像信号を同時入力可能な信号入力手順と、
    上記信号入力手順により入力される複数のアナログ映像信号を、時分割的に順次切り換えて入力する切換入力手順と、
    上記切換入力手順により入力したアナログ映像信号に重畳されている、記録装置へのコピー防止のためのコピー防止信号を検出する検出手順と、
    上記検出手順の検出結果に基づいて、上記入力手順により入力されたそれぞれの映像信号の、記録装置への記録についての制御処理を行う記録制御手順と、
    を実行し、
    上記信号入力手順は、上記映像信号と共に、映像信号に付随する音声信号も入力可能に構成され、
    上記記録制御手順は、上記検出手順による検出結果に基づき、上記映像信号のみが上記記録装置に記録されるようにするための制御処理を実行する
    記録制御方法。
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