JP4433666B2 - 回転体支持装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ギヤを介して回転動力が伝達される駆動対象の回転体の軸を支持する回転体支持装置に係り、特に、その軸の振動に起因して発生する回転体の回転むらを抑制することが要求される技術分野に好適な回転体支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実用新案登録第2502154号公報
【0003】
この種の回転体支持装置は、例えば、電子写真方式、静電記録方式等を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等に代表される画像形成装置において採用されている。
【0004】
すなわち、図8に例示するように、トナー像の形成に使用される像担持体としての感光ドラム100を支持する支持装置であり、具体的には、その感光ドラム100の軸120を板金等の支持部材200に軸受けを介して回転可能に支持し、その感光ドラム100の端部や軸120に取り付けた被伝達ギヤ130に駆動伝達機構300における駆動伝達ギヤ150を噛み合わせてなるものである。そして、かかる支持装置では、その駆動伝達ギヤ150からの回転動力が被伝達ギヤ130を介して伝達されることにより、感光ドラム100が軸120を中心にして回転するように支持されている。
【0005】
このような支持装置に支持された感光ドラム100には、帯電処理後に露光装置の像露光により静電潜像が形成され、その潜像が現像装置から供給される現像剤としてのトナーにて現像されることによりトナー像が形成される。次いで、その感光ドラム上に形成されたトナー像が用紙に直接または中間転写体を介して転写される。したがって、感光ドラムは、このような画像形成プロセスの実行に関与することになるが、この際、感光ドラムに回転むらが発生すると、静電潜像の形成やその現像さらにはトナー像の転写が正確になされず、それらが原因で画質不良を招来してしまう。
【0006】
このため、上述したような感光ドラムを支持する装置にあっては、特に、かかる画像形成プロセスにおいて感光ドラムを回転むらなく安定して回転させることが強く求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記感光ドラム等のような回転体を支持する支持装置においては、図9に例示するように、感光ドラム100の軸120が被伝達ギヤ130と駆動伝達ギヤ150との噛み合いにより所定の方向Hに振動しやすい状態にあり、かかる振動に起因して感光ドラム100に回転むらが発生してしまう。図中の矢印Aは回転駆動方向を示す。
【0008】
ここで、軸120が所定の方向Hに振動しやすいのは、主に、被伝達ギヤ130と駆動伝達ギヤ150の噛み合い点(歯の接触点)Nが、ギヤの回転に伴ってその各ギヤ130、150の基礎円C1,C2どうし間の接線TL上を移動し、両ギヤ130、150の中心点O1,O2を結ぶ直線SLを挟んだ両側に位置するように周期的に変位することにより、その噛み合い点Nで生じる駆動反力の作用点も同様に周期的に移動することとなり、この結果、噛み合い周波数が発生して軸120をほぼ上記直線SLに直交する方向(H)の加振力Fが発生するためと推測される。また、このような振動しやすい方向Hは、軸120に対する駆動負荷の変動やその他の外乱の影響等によっても決定付けられることもある。
【0009】
ちなみに、感光体の支持軸を玉軸受けにより支持している装置において、その支持軸に振動が発生することに起因した感光体の回転むらの発生、ひいては画像ドット間隔の変動の発生を防止するため、その支持軸を軸の円周方向の2点で当接する保持手段と、その保持手段の2点を結ぶ線に直交する方向でその保持手段を支持軸に押圧する加圧手段とを設けた技術的手段が提案されている(実用新案登録第2502154号公報)。
【0010】
しかし、この手段を採用する場合には、保持手段や加圧手段のような新たな構成部品を追加する必要があること、保持手段が支持軸と当接して回転するコロを使用して構成される場合にそのコロの偏心等の影響によって逆に軸を振動させてしまうおそれがあること、加圧手段がばねを使用して構成される場合に軸に加えられる駆動や外乱等負荷により軸の支持状態が不安定になること等の問題がある。
【0011】
本発明は、新たな構成部品を付加することなく、感光ドラム等のような回転体の軸の振動に起因して発生する回転むらを簡易な構成でもって安価に抑制することができる回転体の支持装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し得る本発明(第1発明)の回転支持装置は、駆動伝達ギヤと噛み合う被伝達ギヤを有する回転体の軸を支持部材に回転可能に支持してなる回転体支持装置において、前記支持部材が支持剛性の強い方向と弱い方向を有している場合、前記被伝達ギヤと前記駆動伝達ギヤの噛み合いにより前記軸の振動しやすい方向と前記支持部材の支持剛性の強い方向とを一致させていることを特徴とするものである。
【0013】
この第1発明において上記支持部材の支持剛性は、支持対象である回転体の軸を支持するときの剛性である。この支持剛性の方向については、実際に、その支持部材に回転体の軸が振動するような各種の方向から負荷(衝撃、押圧など)を加え、そのときの支持部材の揺れや歪み(弾性変形)等の程度(相対的な大小)を調べることにより決定される。また、上記軸の振動しやすい方向は、外乱の影響がない場合には、前記したように駆動伝達ギヤと被伝達ギヤの回転中心を結ぶ直線の方向と直交する方向になることが多い。
【0014】
そして、前記軸の振動しやすい方向と支持部材の支持剛性の強い方向とを一致させる構成は、主に、支持部材そのものの取り付け姿勢を調整する構成か、又は前記駆動伝達ギヤの被伝達ギヤとの噛み合い位置を調整する構成である。
【0015】
また、上記課題を解決し得る本発明(第2発明)の回転支持装置は、駆動伝達ギヤと噛み合う被伝達ギヤを有する回転体の丸棒状の軸の一部を、支持部材に形成する位置決め孔に差し入れて支持してなる回転体支持装置において、前記位置決め孔を、前記軸の半周面領域の少なくとも2箇所と同時に当接する部位を有する非円形の孔形状にするとともに、その当接する部位の接点を結ぶ直線の方向が前記被伝達ギヤと前記駆動伝達ギヤの噛み合いにより前記軸の振動しやすい方向と一致するように形成することを特徴とするものである。
【0016】
この両発明の支持装置は、その特徴的な構成を組み合わせて併用するものであっても構わない。また、この両発明の回転体支持装置は、回転を支持する軸の振動に起因して発生する回転体の回転むらを抑制することが要求される技術分野であれば特に制約されることなく適用することが可能である。例えば、電子写真方式、静電記録方式等を利用したプリンタ、複写機等の画像形成装置に適用可能であり、その画像形成装置おいて高度の回転精度が求められる回転体、すなわち感光ドラム、中間転写ドラム、転写用紙搬送ドラム、中間転写ベルト、転写用紙搬送ベルトの駆動ロール等の回転体を支持する支持装置として適用すると特に有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】
≪実施の形態1≫
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転体支持装置を示す概要図である。
【0018】
この回転体支持装置1Aは、電子写真方式を利用した画像形成装置に使用される感光ドラム10を支持するための支持装置である。感光ドラム10は、円筒状の支持体の周面に感光層を形成したドラム本体を有し、そのドラム本体の両端部(例えばフランジ部)の中心から回転を支持するための軸12、13が突出形成された構造からなるものである。
【0019】
そして、この支持装置1では、感光ドラム10の画像形成装置のリア側に配置される軸12をリア側の支持フレーム21に取り付けられた断面コの字状のブラッケット25に軸受け26を介して支持しているとともに、画像形成装置のフロント側に配置される軸13をフロント側の支持フレーム22に軸受け27を介して支持している。これにより、感光ドラム10は支持フレーム21、22に回転可能な状態で支持されている。
【0020】
また、この支持装置1Aでは、感光ドラム10に駆動モータ31の回転動力をギヤ式の駆動伝達機構を介して伝達させることにより感光ドラム10を矢印方向に回転させるようになっている。すなわち、感光ドラム10のリア側の本体端部に取り付けられたギヤ15が、駆動モータ31の回転動力を伝達する複数の伝達ギヤ32〜34の最終段となる伝達ギヤ34に噛み合う機構からなり、駆動モータ31の回転動力がその複数の伝達ギヤ32〜34を介してギヤ15に伝達される仕組みになっている。図1中の符号35はギヤ33、34を取り付けた軸であり、この軸35はリア側の支持フレーム21に軸受け28を介して取り付けられている。
【0021】
このような回転体支持装置1Aにおいては、図2に示すように感光ドラム10のギヤ15が伝達ギヤ34と噛み合って回転動力が伝達される駆動伝達機構を採用していることにより、前述したごとくギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いに起因して各ギヤ15、34の中心点を結ぶ直線SLとほぼ直交する方向Hに軸12が振動しやすい傾向にある。
【0022】
一方、感光ドラム10のリア側の軸12を支持するブラケット25は、図3に示すように、板金を支持面25aと側壁面25b,25cが形成されるようにコの字状に折り曲げたうえで、その両端部を折り返して取り付け部25d,eとしてなり、さらに、その支持面25aには軸受け26を取り付けるとともに、その側壁面25bと取り付け部25dにかけて伝達ギヤ34が配置される切り欠き部25fを形成してなるものである。したがって、このような構造からなるブラケット25は、例えば外力を加えた場合、その折り曲げ線と平行するような第1方向Jには剛性(支持剛性)が強く、その折り曲げ線と直交するような第2方向K方向には第1方向Jの剛性に比べるとその剛性が弱いという特性を有している。図中のQ方向は、軸受け26で支持する軸12と平行する方向に相当するものである。この支持剛性の強弱を判断する方法としては、例えば、有限要素法解析等のシミュレーション解析方法や、軸受け26に挿入した軸にあらゆる方向から加振力を加え、加速度ピックアップ等で各方向の振動レベルを計測して比較するという実験的な方法がある。
【0023】
そこで、この支持装置1Aでは、ギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いに起因して感光ドラム10の軸12の振動しやすい方向Hと、その軸12を支持するブラケット25の支持剛性の強い方向(第1方向)Jが一致する状態となるように設定している。すなわち、ブラケット25の支持剛性の強い第1方向が感光ドラム10の軸12の振動しやすい方向Hと一致するように、ブラケット25のリア側支持フレーム21への取り付け姿勢を決定したうえでブラケット25を支持フレーム21に取り付けた。上記一致とは、支持剛性の強い方向Jと軸の振動しやすい方向Hとのずれ角度(交差する角度)θが0°である場合はもちろんのこと、θ≦30°の範囲内になる場合も含むものである。
【0024】
これにより、画像形成時において感光ドラム10が駆動モータ31の回転動力により回転駆動したときに、ギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いに起因して感光ドラム10の軸12が矢印H方向に振動しそうになっても、その軸12がその矢印H方向と一致する方向に対して支持剛性が強い特性を有するブラケット25に支持されているため、その振動が効果的に抑制される。この結果、かかる振動の影響により発生する感光ドラム10の回転むらが抑制されるようになり、その回転むらによる画質不良の発生が抑制される。特に、この支持装置1Aでは、新たな構成部品を付加することなく、既存の構成要素の取り付け状態を一定の条件を満たすように工夫する程度で感光ドラム10の軸12の上記振動、ひいてはその振動に起因した回転むらを容易に抑制することができる。
【0025】
これに対し、この支持装置1Aにおいて、図10に例示するように、感光ドラム10の軸12の振動しやすい方向Hとブラケット25の支持剛性の弱い方向(第2方向K)とが一致するように設定した場合には、前記した設定内容に比べると、その軸12の振動がブラケット25の支持剛性によって効果的に抑制されなくなり、感光ドラム10の回転むらが発生するようになってしまう。
【0026】
なお、この実施の形態1では、感光ドラム1の軸12を支持する支持部材として形状的要因(曲げ形状の方向など)から支持剛性の強い方向とその弱い方向が存在するブラケット25を使用する場合について例示したが、これ以外の要因で支持剛性の強い方向と弱い方向を示す支持部材を使用する場合にも同様に適用することができる。例えば、その軸12を支持する支持部材における溶接箇所等からなる締結部の位置などの要因により支持剛性の強弱を示すものを使用する場合であっても構わない。
【0027】
また、実施の形態1では、図4aに例示するように感光ドラム10のギヤ15が伝達ギヤ34と図中の斜め右下となる地点で噛み合う構成になっている場合には、感光ドラム10の軸12の振動しやすい方向Hとブラケット25の支持剛性の強い方向Jとが一致するように、そのブラケット25を同図bに示すように右下がりのような姿勢で取り付けるようにすればよい。
【0028】
さらに、実施の形態1では、ブラケット25の取り付け姿勢を調整することにより、感光ドラム10の軸12の振動しやすい方向Hとブラケット25の支持剛性の強い方向Jとが一致するように設定した場合について例示したが、ブラケット25の取り付け姿勢を調整することができないが、伝達ギヤ34のギヤ15と噛み合う位置を調整することができる条件下においては、その両ギヤ34、15の噛み合い位置を調整することにより、感光ドラム10の軸12の振動しやすい方向Hとブラケット25の支持剛性の強い方向Jとが一致するように設定すればよい。
【0029】
≪実施の形態2≫
図5は、本発明の実施の形態2に係る回転体支持装置を示す概要図である。この実施の形態2に係る回転体支持装置1Bは、画像形成装置の本体に対して着脱自在に装着される感光ドラム10の軸の一部を支持フレームに形成する特定の位置決め孔に差し入れて支持するようにした以外は実施の形態1に係る支持装置1Aと同じ構成からなるものである。
【0030】
この支持装置1Bでは、まず感光ドラム10を着脱ユニットのフレーム23に回転可能に支持している。すなわち、感光ドラム10の軸12、13を軸受け28、29を介して回転可能に支持している。そして、その感光ドラム1を含む着脱ユニットを、フロント側の支持フレーム22の開口部から差し入れて、着脱ユニットのフレーム23の前面部23a及び後方側部23dに突出形成された位置決めピン24a〜24cを支持フレーム21、22に開設された位置決めピン孔21a,22a,22bにそれぞれ差し込むことにより、図6に示すように装着できるようになっている。また、その着脱ユニットの装着の際に、感光ドラム10のリア側の軸12を、リア側の支持フレーム21に開設された位置決め誘導軸孔41に差し入れて支持するようになっている。さらに、その着脱ユニットの装着の際に、感光ドラム10に取り付けられたギヤ15を支持フレーム21側に設けられている伝達ギヤ34と噛み合うようになっている。伝達ギヤ34は実施の形態1の場合と同様にギヤ式の駆動伝達機構を構成するものであり、駆動モータ31からの回転動力が伝達される。
【0031】
このような回転体支持装置1Bにおいては、図5bや図11bに示すように感光ドラム10のギヤ15が伝達ギヤ34と噛み合って回転動力が伝達される駆動伝達機構を採用していることにより、前述したごとくギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いに起因して各ギヤ15、34の中心点を結ぶ直線SLとほぼ直交する方向Hに軸12が振動しやすい傾向にある。
【0032】
ここで、従来においては、位置決め誘導軸孔41として、図11aに例示するように丸棒状の軸12に相応させて円形の孔50を設けていた。しかも、軸12の軸孔50への差し込み作業が容易に行えるようにする観点から、軸孔50の穴径が軸12の穴径よりも大きくなるように形成されて軸12と軸孔50とが必ずすきま嵌めとなるように設定されていた。しかし、このような円形の大径からなる位置決め誘導軸孔50では、軸12が孔50内でがたつくことなる(図11a中の点線で示すような状態にある軸12となる)。この結果、軸12は、そのがたつく範囲内で前記した軸12の振動しやすい方向Hに沿って振動してしまうことにもなっていた。
【0033】
そこで、この支持装置1Bでは、位置決め誘導軸孔41を、軸12の半周面領域の少なくとも2箇所P1,P2と同時に当接する部位(この例では面M1,M2)を有する四角形の孔形状(角孔)にするとともに、その当接する部位の接点P1,P2を結ぶ直線DLの方向がギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いにより軸12の振動しやすい方向Hと一致するように形成している。すなわち、軸孔41の形成姿勢を調整することで、上記直線DLの方向と軸12の振動しやすい方向Hとを一致させるようにしている。なお、軸孔41は、軸12と接しない面が存在する、すなわち隙間のあるような寸法に形成している。
【0034】
また、この場合、図11bに示すように、ギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いにより、ギヤ15が駆動される方向(駆動力の方向)Rが軸12を軸孔41の上記2面M1,M2に押圧する方向に機能する状態となるように設定するとよい。
【0035】
これにより、画像形成時において感光ドラム10が駆動モータの回転動力により回転駆動したときに、ギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いに起因して感光ドラム10の軸12が矢印H方向に振動しそうになっても、その軸12が軸孔41の2つの面M1,M2で同時に当接するため、その振動が効果的に抑制される。しかも、この際、ギヤ15と伝達ギヤ34の噛み合いにより発生する駆動力R(図11b)が軸12を軸孔41の2つの面M1,M2に押圧するような方向に働くため、バネ等の押圧部材を追加することもなく確実に当接させることができる。この結果、実施の形態1の場合とほぼ同様に、かかる振動の影響により発生する感光ドラム10の回転むらが抑制されるようになり、その回転むらによる画質不良の発生が抑制される。
【0036】
また、この支持装置1Bにおいては、感光ドラム11が画像形成装置に着脱自在に装着する構造を採用しているにもかかわらず、その軸12、13が軸方向において2つの軸受け28、29と1つの位置決め誘導軸孔41という3点以上で回転可能に支持されている構造になっている。これにより、軸12、13が、若干こじれた状態(例えば、軸受け28、29で支持されている軸12が位置決め誘導軸孔41において一定の方向に片寄った状態で支持されているような状態)で位置決めされて少し弾性変形した状態(しなった状態)になるため、これによっても軸12と軸孔41間のがたの発生をなくす効果が得られる。この効果は軸12、13が1本の連続したものである場合に、より顕著に得られる。
【0037】
なお、実施の形態2では、軸12の位置決め誘導軸孔41として四角形の角孔からなるものを例示したが、この軸孔41の孔形状については軸12の半周面領域の少なくとも2箇所P1,P2と同時に当接する部位を有する非円形の形状であれば特に限定されない。その他の軸孔41の例としては、例えば、図7aに例示するように、軸12と2点P1,P2で当接する2つの面M1,M2以外の部位が1つの曲面M3からなる孔形状のものや、同図bに例示するように面M1,M2以外の部位が1つの平面M4からなる孔形状のものが挙げられる。この他にも、同図cに例示するように、軸12と当接する部位が面でなく、軸孔の内側に突出するような形態の突起42を形成した孔形状のものであっても構わない。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の回転体支持装置によれば、新たな構成部品を付加することなく、回転体の軸の振動に起因して発生する回転むらを簡易な構成でもって安価に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る回転体支持装置を示すものであり、(a)はその要部の構成を示す一部断面図、(b)は(a)の矢印S1方向から見たときの構成要素の一部を示す正面図。
【図2】 図1の支持装置における伝達ギヤと被伝達ギヤとの噛み合いと、軸の振動しやすい方向との関係を示す説明図。
【図3】 ブラケットとその支持剛性の強弱の方向を示す斜視図。
【図4】 (a)は伝達ギヤと被伝達ギヤとの噛み合いと、軸の振動しやすい方向との他の関係例を示す説明図、(b)は(a)の関係例に適したブラケットの取り付け姿勢状態の例等を示す斜視図。
【図5】 実施の形態2に係る回転体支持装置を示すものであり、(a)はその要部の構成を示す一部断面図、(b)は(a)の矢印S1方向から見たときの構成要素の一部を示す正面図。
【図6】 図5の感光ドラムを含む着脱ユニットを完全に装着させた状態を示す一部断面図。
【図7】 位置決め誘導軸孔の形状の他例を示す説明図。
【図8】 従来の回転体支持装置を示す概要図。
【図9】 図8の支持装置における伝達ギヤと被伝達ギヤとの噛み合いの進行状況と、軸の振動しやすい方向との関係を示す説明図。
【図10】 (a)は伝達ギヤと被伝達ギヤとの噛み合いと軸の振動しやすい方向との他の関係例を示す説明図、(b)は(a)の関係例に不適切なブラケットの取り付け姿勢状態の例等を示す斜視図。
【図11】 (a)は従来の位置決め誘導軸孔と軸との関係を示す説明図、(b)は(a)の関係例に不適切なブラケットの取り付け姿勢状態の例等を示す斜視図。
【符号の説明】
1A,1B…回転体支持装置、10…感光ドラム(回転体)、12…軸、15…ギヤ(被伝達ギヤ)、25…ブラケット(支持部材)、34…伝達ギヤ、41…位置決め軸孔、J…支持剛性の強い方向、K…支持剛性の弱い方向、H…軸の振動しやすい方向、M1,M2…当接面(部位)、P1,P2…接点、DL…接点を結ぶ直線。

Claims (1)

  1. 駆動伝達ギヤと噛み合う被伝達ギヤを有する感光ドラムの丸棒の軸の一部を支持部材に形成する位置決め孔に差し入れて支持する支持装置を備え、
    その支持装置の少なくとも一部が、
    前記位置決め孔を、前記軸の半周面領域の少なくとも2箇所と同時に当接する部位を有する非円形の孔形状にするとともに、その当接する部位の接点を結ぶ直線の方向が前記被伝達ギヤと前記駆動伝達ギヤの噛み合いにより前記軸の振動しやすい方向と一致するように形成した回転体支持装置で構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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