JP4433581B2 - 情報処理装置および方法、並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置および方法、並びに記録媒体に関し、特に、ユーザの好みに対応した画像と動揺を提示する装置に用いて好適な情報処理装置および方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
観客が画像を鑑賞しているとき、その画像と合わせて、観客が座っている椅子を動揺させることにより、臨場感を盛り上げるようにした装置がある。このような装置に対して供給される椅子を動揺させるための動揺信号は、画像が撮像された際に、同時に角度などを検出する加速度センサといったセンサにより得られたデータから生成されたり、撮像された映像を人が観察し、その人が動揺を予測して手作業により生成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した装置においては、センサを用いて画像撮像時に得られたデータを用いて動揺信号を生成しているために、そのデータの取得作業が繁雑であった。また、動揺信号を生成するためのデータと、そのデータを取得する画像は、実際に観客に対して動揺を与える際に同期させる必要があるために、画像と、その画像に対応する動揺信号の組を複数取得するというのは困難であった。
【0004】
その為に、楽しめる画像と動揺は限定され、仮に選択できる場合であっても、その種類は少なく、観客の好みに対応しきれないといった課題があった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、例えば車両特有の定数を複数蓄積し、蓄積された定数を用いて、観客の好みの画像に対して生成された動揺信号を変換することにより、観客の好みに対応した画像と動揺を提示できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面の情報処理装置は、バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両に搭載された撮像装置により撮像された画像信号を入力する入力手段と、入力手段により入力された画像信号に基づく画像に対応する動揺を制御するための動揺信号hを生成する生成手段と、複数の車両のバネ定数k、ダンパ定数c、および、動揺信号hを、それぞれ関連付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されている複数の動揺信号hのうちの1つの動揺信号hを基準の動揺信号gとして設定し、車両のバネ定数kとダンパ定数cを用いた関数f(k,c)を用いた式h=g×f(k,c)に、記憶手段に記憶されているバネ定数k、ダンパ定数c、および動揺信号hを順次代入することにより、複数の式を取得する取得手段と、取得手段により取得された複数の式から、関数f(k,c)を推定する推定手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の一側面の情報処理方法は、バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両に搭載された撮像装置により撮像された画像信号の入力を制御する入力制御ステップと、入力制御ステップの処理で入力が制御された画像信号に基づく画像に対応する動揺を制御するための動揺信号hを生成する生成ステップと、複数の車両のバネ定数k、ダンパ定数c、および、動揺信号hを、それぞれ関連付けて記憶するための制御を行う記憶制御ステップと、記憶制御ステップの処理で記憶が制御された複数の動揺信号hのうちの1つの動揺信号hを基準の動揺信号gとして設定し、車両のバネ定数kとダンパ定数cを用いた関数f(k,c)を用いた式h=g×f(k,c)に、記憶ステップに記憶されているバネ定数k、ダンパ定数c、および動揺信号hを順次代入することにより、複数の式を取得する取得ステップと、取得ステップの処理で取得された複数の式から、関数f(k,c)を推定する推定ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の一側面の記録媒体のプログラムは、バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両に搭載された撮像装置により撮像された画像信号の入力を制御する入力制御ステップと、入力制御ステップの処理で入力が制御された画像信号に基づく画像に対応する動揺を制御するための動揺信号hを生成する生成ステップと、複数の車両のバネ定数k、ダンパ定数c、および、動揺信号hを、それぞれ関連付けて記憶するための制御を行う記憶制御ステップと、記憶制御ステップの処理で記憶が制御された複数の動揺信号hのうちの1つの動揺信号hを基準の動揺信号gとして設定し、車両のバネ定数kとダンパ定数cを用いた関数f(k,c)を用いた式h=g×f(k,c)に、記憶ステップに記憶されているバネ定数k、ダンパ定数c、および動揺信号hを順次代入することにより、複数の式を取得する取得ステップと、取得ステップの処理で取得された複数の式から、関数f(k,c)を推定する推定ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の一側面においては、バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両に搭載された撮像装置により撮像された画像信号に基づく画像に対応する動揺を制御するための動揺信号hが生成され、複数の車両のバネ定数k、ダンパ定数c、および、動揺信号hが、それぞれ関連付けて記憶され、記憶されている複数の動揺信号hのうちの1つの動揺信号hを基準の動揺信号gと設定し、車両のバネ定数kとダンパ定数cを用いた関数f(k,c)を用いた式h=gf(k,c)に、記憶手段に記憶されているバネ定数k、ダンパ定数c、および動揺信号hを順次代入することにより、複数の式が取得され、取得された複数の式から、関数f(k,c)が推定されることにより求められる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用した情報処理装置としての動揺信号生成装置の一実施の形態の構成を示す図である。図示されていないビデオテープレコーダなどから供給される画像信号は、ディスプレイなどで構成される表示部1と動揺信号生成装置2に供給される。動揺信号生成装置2は、駆動部3を駆動させるための制御データ(動揺信号)を生成する。
【0017】
動揺信号生成装置2は、特徴情報検出部11、特徴情報処理部12、および信号変換部13から構成されている。動揺信号生成装置2に入力された画像信号は、特徴情報検出部11に入力され、後述する特徴情報が検出され、特徴情報処理部12に出力される。特徴情報処理部12は、入力された特徴情報から、駆動部3に供給する動揺信号を算出する。算出された動揺信号は、信号変換部13に供給され、ユーザが指示した動揺に変換するための処理を実行する。駆動部3は、入力された動揺信号に基づいて、映像を観察する観察者が座る椅子を駆動(動揺)する。
【0018】
図2は、特徴情報検出部11の構成を示すブロック図である。特徴情報検出部11に入力された画像信号は、遅延部21により1フレーム分遅延された後フレームバッファ22−1に供給されるとともに、フレームバッファ22−2にも供給される。読み出し部23−1,23−2は、メモリ24に記憶されている所定のパターンに従って、それぞれ対応するフレームバッファ22−1,22−2から、画像信号を読み出し、動きベクトル検出部25に出力する。
【0019】
動きベクトル検出部25は、供給された画像信号から動きベクトルを検出し、特徴情報演算部26に出力する。特徴情報演算部26は、入力された動きベクトルから特徴情報を演算する。
【0020】
次に、図2に示した特徴情報検出部11の動作について説明する。時刻tにおいて、特徴情報検出部11に入力された画像信号は、遅延部21とフレームバッファ22−2に供給される。フレームバッファ22−2は、入力された1フレーム分の画像信号を記憶する。遅延部21は、画像信号を1フレーム分だけ遅延するので、時刻tにおいて、フレームバッファ22−1には、時刻tより前の時刻t−1における画像信号、即ち、時刻tより1フレーム前の画像信号が記憶されている。フレームメモリ22−1に記憶された時刻t−1における画像信号は、読み出し部23−1により、フレームメモリ22−2に記憶された時刻tにおける画像信号は、読み出し部23−2により、それぞれ読み出される。
【0021】
読み出し部23−1,23−2は、それぞれ対応するフレームバッファ22−1,22−2に記憶されている画像信号のうち、メモリ24に記憶されているパターンに対応する部分の画像信号を読み出す。ここで、メモリ24に記憶されているパターンについて、図3を参照して説明する。
【0022】
図3は、メモリ24に記憶されているパターンの一例を示す図である。1フレームを構成する画素のなかで、動揺に関係のない部分、例えば,図4に示したような、自動車に取り付けられたビデオカメラにより撮像された画像信号の場合、自動車のボンネットの部分などは動揺に関係のない領域と考えられるので、その領域を取り除いた領域の中心に位置する画素を収束点Pとする。収束点Pを中心として上下左右に対称な位置の代表点Q、例えば、25個(収束点を含む)を設定する。各代表点Q毎に、その代表点Qが中心に位置する所定の画素数からなるブロックB、例えば、33×33画素からなる参照ブロックBを設定する。メモリ24には、このようなフレームの画面内における各代表点Qの座標と、参照ブロックBの大きさと、図示していないが、例えば、65×65画素からなる探索ブロックの大きさが、パターンとして記憶されている。
【0023】
読み出し部23−1は、フレームバッファ22−1に記憶されている時刻t−1における画像信号のうち、メモリ24に記憶されている上述したパターンに対応する画素データ、すなわち、代表点Qの座標とブロックBの大きさをもとに、各参照ブロックB内の画素データを読み出し、動きベクトル検出部25に、参照ブロックのデータとして出力する。同様に、読み出し部23−2は、フレームバッファ22−2に記憶されている時刻tにおける画像信号のうち、メモリ24に記憶されているパターンに対応する画素データを読み出し、動きベクトル検出部25に探索ブロックのデータとして出力する。
【0024】
動きベクトル検出部25は、入力された参照ブロックのデータと探索ブロックのデータとを用いて、ブロックマッチングを行うことにより、各代表点Qにおける動きベクトルを検出する。従って、この例の場合、25個の動きベクトルが検出される。
【0025】
なお、本実施の形態においては、動揺信号を生成することを目的としているため、動きベクトルを全ての画素に対して検出する必要がないため、25個の動きベクトルだけを求めるようにしている。これにより、回路規模の削減や処理速度を向上させることができる。
【0026】
特徴情報演算部26は、動きベクトル検出部25により検出された25個の動きベクトルを用いて、時刻tのフレーム全体としての動揺の水平成分u、垂直成分v、拡大成分vzoom、および回転成分vrotの合計4成分を、以下に示す式に基づいて算出する。
水平成分u=(1/n)Σui ・・・(1)
垂直成分v=(1/n)Σvi ・・・(2)
拡大成分vzoom=(1/n)Σvzoomi/di ・・・(3)
回転成分vrot=(1/n)Σvroti/di ・・・(4)
なお、添え字のiは、代表点Qiに付けられた番号を示し、この例では1乃至25まで変化する。また、nは代表点の個数であるので、この例では25である。式(1)乃至式(4)により求められる値は、25個の動きベクトルから得られる各成分u、v、vzoom、vrotの平均値である。
【0027】
上述した各成分u、v、vzoom、vrotの関係を図5を参照して説明する。処理対象となっている代表点Qiの動きベクトルTの水平方向の成分をuiとし、垂直方向の成分をviとする。diは、収束点Pから代表点Qiまでの距離を表すスカラ量である。また、(Px,Py)は、収束点Pの座標を表し、この座標値を基準として座標(Qix,Qiy)の代表点Qiまでの距離が算出される。
【0028】
この動きベクトルTの成分(ui,vi)は、代表点Qiを原点としたときの成分である。動きベクトルTの、収束点Pと代表点Qiとを結ぶ直線と平行な方向の成分をvzoomiとし、収束点Pと代表点Qiとを結ぶ直線と直交する方向の成分をvrotiとする。また、収束点Pと代表点Qiとを結ぶ直線と動きベクトルTとがなす角度をθとする。このとき、vzoomiとvrotiは、次式に従って求められる。
vzoomi=(ui 2+vi 2)(1/2)COSθ ・・・(5)
vroti =(ui 2+vi 2)(1/2)SINθ ・・・(6)
【0029】
なお、ここでは、各成分を求めるのに25個の動きベクトルの値を平均的に用いているが、画面上における位置関係などに基づいて、各成分に重み付けをしても良い。
【0030】
特徴情報演算部26は、動きベクトル検出部25から出力された動きベクトルから、式(1)乃至式(4)を用いて、特徴情報として4成分のデータu、v、vzoom、vrotを算出する。算出された4成分のデータu、v、vzoom、vrotは、特徴情報処理部12(図1)に出力される。
【0031】
ここで、例えば、観客に対して自動車に乗っている感じを疑似体験させる場合、どのような力(動揺)を観客が座っている椅子に対して加えればよいのかを考える。自動車の椅子に加えられる力には、自動車が坂道などの勾配のある道を走っているときの路面の前後方向の傾きを表現するための力、でこぼこした道の上を走っているときの路面から受ける上下方向の振動を表現するための力、傾いた路面を走っているときの路面の左右方向の傾きを表現するための力などがある。
【0032】
これらの力は、画像を撮像したビデオカメラが搭載された自動車に対して与えられた刺激の内、画像を観察する観客の椅子に対しても物理的意味合いが同じ形で刺激を与えることができる力であり、ここでは実刺激と称する。この実刺激は、その値を積分していくと値がゼロとなるものである。
【0033】
これに対して、自動車がカーブを曲がるときの遠心力を表現する力、加速や減速のときの慣性力を表現する力、カーブ時の自動車首振りを表現する力は、積分していっても値がゼロとならないものであり、椅子の移動距離の制限、移動方向の制限などから、自動車に対して与えられた刺激と物理的意味合いが同じ形で与えることが困難な刺激であり、ここでは、代替刺激と称する。
【0034】
以下に、上述した実刺激と代替刺激に関する力、実際に観客用の椅子に対して加える動揺信号の成分、並びに、上述した特徴情報演算部26により演算された4成分の関係を示す。以下に示す実刺激の内、路面の前後の傾きに対する動揺信号は、動揺信号成分pitchの1つとされ、動きベクトルの垂直方向の成分のうちの低周波成分で表すことができる。ここで、路面の傾きは、遅い周期で変化すると考えられるため、低周波成分を用いている。
【0035】
傾きは、遅い周期で変化すると考えられ、また、高周波と考えられるため、路面から受ける振動に対する動揺信号は、動きベクトルの垂直方向の成分のうちの高周波成分を用いている。この値は、動揺信号成分zとされる。路面の左右の傾きに対する動揺信号は、動揺信号成分rollの一つとされ、図5から明らかなように、回転成分Vrotiを25個の動きベクトル分加算した値で表すことができる。カーブ時の遠心力に対する動揺信号は、動揺信号成分rollの1つとされ、水平成分uで表される。
【0036】
加減速による慣性力に対する動揺信号は、動揺信号成分pitchの1つとされ、拡大成分Vzoomの微分値の低周波成分で表される。なお、低周波成分としてあるのは、加減速に対しては敏感な動作は不要と考えられるからである。カーブ時の自動車の首振りに対する動揺信号は、動揺信号成分yawとされ、水平成分uで表される。なお、−uとしてあるのは、カーブ時の遠心力と逆に働くためである。
【0037】
【0038】
特徴情報処理部12は、上述した関係を用いて、動揺信号を生成する。図6は、特徴情報処理部12の構成を示すブロック図である。特徴情報検出部11から出力された4成分のうち、回転成分vrotは、加算器31−1に、水平成分uは、加算器31−2と符号反転器32−1に、垂直成分vは、加算器31−3に、拡大成分vzoomは、加算器31−5と遅延器33−3に、それぞれ入力される。加算器31−1には、加算器31−1から出力されたデータが、遅延器33−1で1クロック分遅延された後、フィードバックされて入力される。同様に、加算器31−3にも、加算器31−3から出力されたデータが、遅延器33−2で1クロック分遅延された後、フィードバックされて入力される。
【0039】
遅延器33−1から出力されたデータは、加算器31−2に入力され、遅延器33−2から出力されたデータは、符号反転器32−2を介してHPF(High Pass Filter)34に出力されると共に、LPF(Low Pass Filter)35−1を介して加算器31−4にも出力される。加算器31−5に入力された拡大成分vzoomは、遅延器33−3により1クロック分遅延された拡大成分vzoomが減算され、LPF35−2を介して加算器31−4に入力される。
【0040】
次に、特徴情報処理部12が行う動揺信号成分roll、yaw、z、およびpitchの算出について説明する。特徴情報処理部12に入力された回転成分vrotは、加算器31−1に入力される。加算器31−1は、時刻tにおいて入力された回転成分vrotと、遅延器33−1より出力される1フレーム前の時刻t−1のデータとを加算する。加算器31−1は、このようにして、回転成分vrotを累積加算(積分)していくことにより、路面の左右の傾きを表現する動揺信号成分roll(Σvrot)を算出する。しかしながら、路面の左右の傾きを表現する動揺信号成分rollは、−Σvrotなので、加算器31−2は、遅延器33−1から入力されたデータの符号を反転したデータを演算に用いる。
【0041】
動揺信号成分roll(水平成分u)は、カーブ時の遠心力を表現するのにも用いられる。そこで、加算器31−2は、遅延器33−1から入力されたデータの符号を反転したデータと、水平成分uとを加算する(水平成分uから遅延器33−1の出力を減算する)ことにより、駆動部3に供給する動揺信号成分rollを算出する。
【0042】
カーブ時の自動車首振りの動揺信号成分yawは、水平成分uの値を反転することにより得られるので、特徴情報処理部12は、入力された水平成分uの値を、符号反転器32−1により、符号を反転させることに動揺信号成分yawを算出する。
【0043】
加算器31−3には、時刻tにおいて入力された垂直成分vと、遅延器33−2より出力された1フレーム前の時刻t−1の垂直成分vを加算する。このようにして、加算器31−3において、垂直成分vが累積加算(積分)される。そして、加算器31−3とと遅延器33−2により累積加算されたデータは、符号反転器32−2に入力され、符号が反転され、さらにHPF34により、高周波成分のみが取り出される。このようにして、路面から受ける振動を表現する動揺信号成分zが算出される。
【0044】
また、遅延器33−2から出力されたデータは、LPF35−1にも出力され、低周波成分が取り出される。このようにして、路面の前後の傾きを表現する動揺信号成分pitchが算出される。動揺信号成分pitchは、加減速による慣性力を表現する動揺信号成分としても用いられる。そのため、LPF35−1から出力された動揺信号成分pitchは、加算器31−4により、慣性力を表現する動揺信号成分pitchと加算される。
【0045】
慣性力を表現する動揺信号成分pitchは、特徴情報処理部12に入力された拡大成分vzoomから算出される。特徴情報処理部12に入力された拡大成分vzoomは、加算器31−5と遅延器33−3に入力される。加算器31−5には、時刻tにおいて入力された拡大成分vzoomtと、遅延器33−3により1フレーム遅延された時刻t−1における拡大成分vzoomt-1が入力される。加算器31−5は、入力された時刻tにおける拡大成分vzoomtから、時刻t−1における拡大成分vzoomt-1を減算することで、拡大成分vzoomを微分する。そして、加算器31−5から出力された値から、LPF35−2により、低周波成分が抽出されることにより、加減速による慣性力を表現する動揺信号成分pitchが算出される。
【0046】
加算器31−4により、LPF35−1から出力された値と、LPF35−2から出力された値とが加算されることにより、駆動部3に供給される動揺信号成分pitchが算出される。
【0047】
このように、動揺信号を画像から得られた動きから算出するようにしたので、画像を確認することで動揺信号を決定し、入力しておくといった手間を省くことが可能である。また、センサなどを用いることで動揺信号を生成することがなされていない画像から動揺信号を容易に生成することが可能である。
【0048】
このようにして生成された動揺信号は、信号変換部13に出力される。図7は、信号変換部13の内部構成を示す図である。特徴情報処理部12から出力された動揺信号(動揺信号gとする)は、信号変換部13の演算部41に入力される。演算部41は、入力された動揺信号gに対して、所定の演算を施し、動揺信号hを生成する。
【0049】
演算部41には、演算に用いられる定数が、選択部42から供給される。選択部42は、例えば、ディスプレイを備え、そのディスプレイ上に、複数の車両の車名が表示され、その表示された車名の中からユーザが、所望の車名を選択する。この選択は、例えば、ディスプレイにタッチセンサを設けた場合、ユーザは所望の車名に触れることにより選択することができる。また、ポインタを表示するようにし、そのポインタを操作するマウスなどが用いられて、選択できるようにしても良い。
【0050】
車名が選択されると、その選択された車名に対応する定数が、蓄積部43から読み出され、演算部41に供給される。蓄積部43は、図8に示すようなデータを蓄積している。すなわち、車種、バネ定数k、およびダンパ定数cが、それぞれ関連付けられて蓄積されている。以下に、これらの定数に関し、また、これらの定数から生成される動揺信号について説明する。
【0051】
まず、動揺信号を生成する基となる画像信号は、例えば、図9に示すように、車両51に取り付けられたビデオカメラ52により撮像される。この車両51に取り付けられたビデオカメラ52により撮像された画像信号から生成される動揺信号は、車両51が受けた動揺を示すものであると考えることができる。車両51が受ける動揺としては、上述したように、主に、車両51が振動したり傾いたりしたことを示す重力、車両51が前後に加減速したことを示す慣性力、自動車が左右に加減速したことを示す遠心力などがある。
【0052】
これらの力(動揺)は、主に、車両51が地面と接している車輪部分の性質に依存する。そこで、車両51の車輪部分について考える。図10は、車両51の車輪部分を簡略化して示した図である。車輪部分は、地面と接する車輪61、車輪61の中心に位置する車軸62、車軸62に取り付けられているダンパ63、およびダンパ63を中心軸にもち、地面からのショックを吸収するために設けられているバネ64から構成されている。
【0053】
ここでは、説明のために、図10に示したような簡略化されたモデルを用いるが、より精密なモデル化を行うようにして、以下の処理を行うようにすれば、結果として得られる動揺信号は、より忠実で自然な動揺を提示できる信号となる。また、ここでは、説明の簡略化のために、車輪61の変形などについては考慮しないが、実際には考慮して、以下の処理を行うようにしても良い。
【0054】
図10に示したような車輪部分が、通常、車両51には、前後左右の合計4個、備えられている。そこで、車両51を横方向から見た時(すなわち、図9に示したような状態)を想定し、さらに、車両部分をモデル化した場合を、図11に示す。図11において、バネ64のバネ定数は、k1,k2であり、ダンパ定数は、c1,c2である。また、変形量は、σ1,σ2である。
【0055】
ここで、剛体の一般的な並進および回転の運動方程式を示す。
F=ma ・・・(1)
N=I×(dω/dt)+ω×(Iω) ・・・(2)
上式(1)および式(2)において、Fは力、mは質量、aは加速度(車両51の重心の上下方向の変化量xに対しての2回微分)、Nはモーメント、Iは慣性テンソル、ωは角加速度(車両51の重心まわりの回転量θに対しての2回微分)である。
【0056】
式(1)および式(2)を、図11に示したモデルに当てはめると、式(3)および式(4)になる。なお、式(3),(4)において、変化量xの1回微分は車両51の重心の速度を表し、回転量θの1回微分は角速度を表す。
【0057】
【数1】
【0058】
式(3)と式(4)を解くことにより、所定の物理量を求めることが可能である。求められる物理量と、上述した動揺信号の各成分との関係を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
表1に示したように、回転量θは、動揺信号のpitchに対応し路面の前後の傾きを表現する。変化量xは、動揺信号のzに対応し、路面から受ける振動を表現する。回転量θ(この回転量θは、車両51を前(または後ろ)から見たときをモデル化して求められる量である)は、動揺信号のrollに対応し、路面の左右の傾きを表現する。回転量θの1回微分により求められる角速度も、動揺信号のrollに対応し、カーブ時の遠心力を表現する。回転量θの2回微分により求められる角加速度は、動揺信号のpitchに対応し、加減速による遠心力を表現する。
【0061】
式(3)と式(4)を解くことにより、上述した物理量を求めることが可能であり、さらに、それらの物理量から、動揺信号を生成することも可能であることがわかる。しかしながら、式(3),(4)において、変化量θは、実際に測定しないことには算出することができない値である。また、変化量θを1回微分または2回微分することにより求められる角速度、角加速度も、変換量θが求まらないことには算出することができない値である。従って、式(3),(4)だけから、所望の物理量を算出することはできない。
【0062】
しかしながら、図7に示した信号変換部13の演算部41により、以下に示す式(5)に基づく演算が行われるようにすることが目的であり、上述した物理量を個々に算出することができなくても、以下の方法により、演算部41で行われる演算式を算出することが可能である。
【0063】
図7に示した信号変換部13の演算部41において行われる演算の演算式(5)を以下に示す。
h=g0×f(k,c) ・・・(5)
上式(5)において、hは、演算部41の演算により生成される動揺信号を表し、g0は、演算部41に特徴情報処理部12から入力される基準とされる動揺信号を表し、f(k,c)は、バネ定数kとダンパ定数cとから構成される関数である。
【0064】
関数f(k,c)は、実験的、または、線形一次結合として求めることができる。まず、線形一次結合として求める場合を説明する。式(3)を参照するに、加速度a(変形量xの2回微分)は、バネ定数kとダンパ定数cとの線形一次結合で表されている。また、変形量xの一回微分で求められる速度や、変形量x自身も、同様であると予測される。従って、
【数2】
と表すことが可能である。
【0065】
式(6)において、L(s)は、路面状況(路面のでこぼこ)により変化する値である。式(4)についても同様に書き表すことが可能であると予測される。これらをふまえて、式(5)を書き直すと、次式(7)のように表すことができる。
h=g0k×(k/k0)+g0c×(c/c0) ・・・(7)
式(7)において、g0kとg0cは、それぞれ、バネ定数k0とダンパ定数c0の時の動揺信号(基準となる動揺信号のバネ定数とダンパ定数)である。
【0066】
演算部41は、式(7)に従った演算を行うようにしても良い。ここで、式(7)において、動揺信号g0k,g0c、バネ定数k,k0、およびダンパ定数c,c0は、それぞれ、実際に車両51を走らせて測定される値または車両51から得られる値である。すなわち、まず、図9に示したようなビデオカメラ52が取り付けられた車両51で所定のコースを走り、その結果得られる画像信号から、特徴情報検出部11と特徴情報処理部12により、動揺信号が生成される。その動揺信号が基準となる動揺信号g0と設定される。
【0067】
次に、動揺信号g0を得た車両51とは異なる車両51’にビデオカメラ52を取り付け、その車両51’により、車両51が走った全く同じコースを走り、画像信号が得られる。その画像信号より、動揺信号が得られる。このような処理を複数の車両において、繰り返し行なわれることにより、複数の動揺信号が得られる。また、車両のバネ定数kとダンパ定数cは、既知の定数として得ることが可能である(バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両を用いることを前提として上述した処理を行う)。
【0068】
このようにして、得られた結果をまとめると、表2に示したような結果が得られる。
【0069】
【表2】
【0070】
表2に示される結果を、動揺信号h0を動揺信号g0とし、式(5)に順次代入することにより、n個の式が得られる。それらの式の関係を考慮することにより、関数f(k,c)を算出することが可能である。このようにして算出された関数f(k,c)を用いて、一般的に、次式(8)が成り立つ。
h=g×f(k,c) ・・・(8)
【0071】
式(8)が成り立つということは、動揺信号g(演算部41に入力される信号)から、動揺信号h(演算部41から出力される信号)を生成することが可能であることを示している。換言すれば、特定の画像信号から得られる動揺信号だけに限定されることなく(動揺信号生成装置2(図1)に入力される画像信号は、どのようなものでも良く)、動揺信号hを生成することが可能であることを示している。
【0072】
ここで、図7に示した信号変換部13の説明に戻ると、演算部41は、上述した線形一次結合で表される式(7)に基づく演算、または、実験的に求められた式(8)に基づく演算を行う。その演算に用いられるバネ定数kとダンパ定数cは、図8に示したように、蓄積部43に蓄積されている。この蓄積部43に蓄積されるデータは、表2を作成する際に得られた結果を用いることが可能である。
【0073】
しかしながら、蓄積部43には、バネ定数kとダンパ定数cが既知でない車両に関するデータも蓄積する必要がある。そのような場合、それらの定数を推定して蓄積するようにする。例えば、車両Aと車両Bにおいて、全く同じコースを走ったことを想定し、その結果得られる動揺信号について考えると、車両Bにより得られる動揺信号hBは、車両Aにより得られる動揺信号gAを用いて、
hB=gA×f(kB,cB) ・・・(9)
と表すことができる。
【0074】
式(9)において、動揺信号gAと動揺信号hBは既知である(全く同じコースを走った時に得られる画像信号から生成可能である)ので、関数f(kB,cB)を推定することができる。複数の画像信号から複数の動揺信号を得ることが可能であるので、式(9)と同様の式を複数立てることも可能である。式を複数立てることを前提とし、関数f(kB,cB)を
f(kB,cB)=kB+cB ・・・(10)
と仮定する。
【0075】
例えば、式(10)に基づく式を4つ立てたとし、それらの式を行列式として記述すると、次式(11)に示すようになる。
【0076】
【数3】
【0077】
式(11)を変形すると、次式(12)が得られる。式(12)において、{}-1は、逆行列を表す。
【0078】
【数4】
【0079】
このようにして、未知のバネ定数kとダンパ定数cを推定することが可能である。
【0080】
このような方法により未知のバネ定数kとダンパ定数cを推定しても良いし、人の感覚にたより推定しても良い。例えば、車両Bに乗ったことがある人が、車両Bに取り付けられたビデオカメラ52により撮像された画像を鑑賞して、バネ定数kとダンパ定数cを推定することも可能である。
【0081】
このような方法により、蓄積部43に蓄積されるデータは収集される。
【0082】
図1の説明に戻り、動揺信号生成装置2により生成された動揺信号は、駆動部3に供給される。駆動部3は、供給された動揺信号に基づき、動揺をユーザに提示する。駆動部3の一実施の形態の構成を図12と図13に示す。図12は、駆動部3の側面図であり、図13は、駆動部3を上面から見た図である。駆動部3は、6本のアクチュエータとしてのピストン81−1乃至81−6を備えており、これらのピストンにより台座82が支えられている。台座82には、椅子83が固定されており、この椅子83の上に観客84が座るようになされている。
【0083】
ピストン81−1乃至81−6は、それぞれの中心軸に沿って伸縮運動ができるようにされている。ピストン81−1乃至81−6が伸縮運動をすることにより、台座82が動揺し、さらに台座82に固定されている椅子83が動揺する。ピストン81−1乃至81−6を制御するための信号は、上述したように、動揺信号生成装置3により生成され、供給される。
【0084】
図14は、駆動部3による動作の具体例を示したものである。図14において、上向きの矢印は、ピストンが延びることを示し、下向きの矢印は、ピストンが縮むことを示す。
【0085】
次に、図15のフローチャートを参照し、図1に示したシステムの動作について説明する。ステップS1において、画像信号が、表示部1と動揺信号生成装置2の特徴情報検出部11に入力される。ステップS2において、特徴情報検出部11と特徴情報処理部12により、入力された画像信号に基づく動揺データが、図2乃至6を参照して説明したように、生成される。
【0086】
一方、ユーザは、ステップS3において、信号変換部3に設けられた選択部42により、所望の車名を選択する。そして、ステップS4において、選択された車名に対応する動揺が生成されるように、演算部41において演算が行われる。すなわち、演算部41は、線形一次結合または実験的に求められた式を用い、また、選択部42がユーザにより指示された車名に対応するバネ定数kとダンパ定数cとして蓄積部43から読み出したデータを用い、特徴情報処理部12からの動揺信号を変換する。
【0087】
演算部41による演算が施される結果、変換された動揺信号は、ステップS5において、駆動部3に供給される。駆動部3は、ステップS6において、供給された動揺信号に基づく動揺を提示する。また、表示部1は、その動揺に同期するように、ステップS1において、入力された画像信号に基づく画像を提示する。
【0088】
このようにして、ユーザの好みの画像で、好みの車種に乗ったときと同じ動揺の提示を受けることが可能となる。例えば、クラシックカーのデータを蓄積部43に蓄積しておけば、実際のクラシックカーに乗る機会がないようなユーザに対しても、クラシックカーにのって好きなところ(好きな画像)をドライブしているような気分を味合わせることが可能となる。
【0089】
上述した実施の形態においては、蓄積部43に蓄積されているバネ定数kとダンパ定数cを用いるようにしたが、ユーザが所望の値を設定できるようにしても良い。このようにした場合、例えば、車を設計する段階で、バネ定数kとダンパ定数cを、どのような値にしたら、どのような動揺(車体の揺れ)が発生するのかなどを、実際の車を作らなくても、事前に知ることができる。その結果、最適なバネ定数kとダンパ定数cを、実際の車を作ることなく、従って、低コストで、設定することができる。
【0090】
なお、上述した実施の形態においては、入力された画像信号から動揺信号を生成するようにしたが、予め生成された動揺信号を入力するようにしても良い。そのようにした場合、図1において、動揺信号生成装置2の構成としては、特徴情報検出部11と特徴情報処理部12を削除した構成(信号変換部13だけの構成)とすればよい。また、入力される動揺信号としては、画像が撮像されたときに同時に加速度センサなどで得られたものが用いられる。
【0091】
また、動揺信号としては、予め蓄積されているものを用いるようにしても良い。
【0092】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0093】
この記録媒体は、図16に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク121(フロッピディスクを含む)、光ディスク122(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク123(MD(Mini-Disk)を含む)、若しくは半導体メモリ124などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM102や記憶部108が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0094】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0095】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、1つの画像信号から複数の動揺信号を得るための演算式を算出する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】特徴情報検出部11の内部構成を示す図である。
【図3】メモリ24に記憶されているパターンを示す図である。
【図4】処理される画像を説明する図である。
【図5】算出されるベクトルについて説明する図である。
【図6】特徴情報処理部12の内部構成を示す図である。
【図7】信号変換部13の内部構成を示す図である。
【図8】蓄積部43に蓄積されるデータについて説明する図である。
【図9】画像信号の取得について説明する図である。
【図10】車両部分について説明する図である。
【図11】車両部分をモデル化した図である。
【図12】駆動部3の側面からの図である。
【図13】駆動部3の上面からの図である。
【図14】実刺激と代替刺激について説明する図である。
【図15】図1に示した情報処理システムの動作について説明するフローチャートである。
【図16】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 表示部, 2 動揺信号生成装置, 3 駆動部, 11 特徴情報検出部, 12 特徴情報処理部, 13 信号変換部, 41 演算部, 42 選択部, 43 蓄積部, 51 車両, 52 ビデオカメラ
Claims (3)
- バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両に搭載された撮像装置により撮像された画像信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記画像信号に基づく画像に対応する動揺を制御するための動揺信号hを生成する生成手段と、
複数の車両の前記バネ定数k、前記ダンパ定数c、および、前記動揺信号hを、それぞれ関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の動揺信号hのうちの1つの動揺信号hを基準の動揺信号gとして設定し、前記車両のバネ定数kとダンパ定数cを用いた関数f(k,c)を用いた式h=g×f(k,c)に、前記記憶手段に記憶されている前記バネ定数k、前記ダンパ定数c、および前記動揺信号hを順次代入することにより、複数の前記式を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記複数の式から、前記関数f(k,c)を推定する推定手段と
を含むことを特徴とする情報処理装置。 - バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両に搭載された撮像装置により撮像された画像信号の入力を制御する入力制御ステップと、
前記入力制御ステップの処理で入力が制御された前記画像信号に基づく画像に対応する動揺を制御するための動揺信号hを生成する生成ステップと、
複数の車両の前記バネ定数k、前記ダンパ定数c、および、前記動揺信号hを、それぞれ関連付けて記憶するための制御を行う記憶制御ステップと、
前記記憶制御ステップの処理で記憶が制御された複数の動揺信号hのうちの1つの動揺信号hを基準の動揺信号gとして設定し、前記車両のバネ定数kとダンパ定数cを用いた関数f(k,c)を用いた式h=g×f(k,c)に、前記記憶ステップに記憶されている前記バネ定数k、前記ダンパ定数c、および前記動揺信号hを順次代入することにより、複数の前記式を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理で取得された前記複数の式から、前記関数f(k,c)を推定する推定ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - バネ定数kとダンパ定数cが既知の車両に搭載された撮像装置により撮像された画像信号の入力を制御する入力制御ステップと、
前記入力制御ステップの処理で入力が制御された前記画像信号に基づく画像に対応する動揺を制御するための動揺信号hを生成する生成ステップと、
複数の車両の前記バネ定数k、前記ダンパ定数c、および、前記動揺信号hを、それぞれ関連付けて記憶するための制御を行う記憶制御ステップと、
前記記憶制御ステップの処理で記憶が制御された複数の動揺信号hのうちの1つの動揺信号hを基準の動揺信号gとして設定し、前記車両のバネ定数kとダンパ定数cを用いた関数f(k,c)を用いた式h=g×f(k,c)に、前記記憶ステップに記憶されている前記バネ定数k、前記ダンパ定数c、および前記動揺信号hを順次代入することにより、複数の前記式を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理で取得された前記複数の式から、前記関数f(k,c)を推定する推定ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
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