以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)音楽関連サービス提供システム
(1−1)システム構成
図1において、1は全体として音楽関連サービス提供システムを示し、この音楽関連サービス提供システム1の運営業者と契約しているユーザのクライアント端末2と、当該クライアント端末2を管理するポータルサーバ3と、当該クライアント端末2に対して音楽に関する各種サービスを提供する複数のサーバSV1乃至SV6とを有している。
この実施の形態の場合、音楽データ配信サーバSV1は、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3)、AAC(Advanced Audio Coding )、WMA(Windows(登録商標) Media Audio )、RealAUDIO G2 Music Codec、MP3(MPEG Audio Layer-3)形式等でなる音楽データをクライアント端末2に配信する音楽データ配信サービスを提供する。
また物販サーバSV2は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等をクライアント端末2を介してユーザに販売する物販サービスを提供する。
さらにラジオ放送情報配信サーバSV3は、ラジオ局を介して放送されているラジオ放送のラジオ番組や音楽等についてのラジオ放送情報をクライアント端末2に配信するラジオ放送情報配信サービスを提供する。
さらにインターネットラジオサーバSV4は、インターネットに相当するネットワークNTを介してラジオ放送データをストリーミング配信の形態でクライアント端末2に向けて放送するインターネットラジオ放送サービスを提供する。
さらにディスク情報提供サーバSV5は、個々のCDに関する、当該CDに音楽データとして記憶されている楽曲の曲名や演奏時間、アーティスト名、アルバム名等の楽曲を特定可能なディスク情報を、CDデータベースに登録しておいてクライアント端末2に提供するディスク情報提供サービスを提供する。
これに加えて課金サーバSV6は、ポータルサーバ3等からの要求に応じてユーザに対し様々な料金を課すための課金処理を実行するようになされている。
(1−2)クライアント端末2の構成
(1−2−1)クライアント端末2の機能回路ブロック構成
次にクライアント端末2の機能回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。図2に示すようにクライアント端末2は、その筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作ボタンでなる操作入力部20がユーザによって操作されると、当該操作入力部20でこれを認識し、当該操作に応じた操作入力信号を入力処理部21に送出する。
入力処理部21は、操作入力部20から与えられる操作入力信号を特定の操作コマンドに変換しバス22を介して制御部23に送出する。
制御部23は、バス22を介して接続された各回路から与えられる操作コマンドや制御信号に基づいてこれら各回路の動作を制御する。
表示制御部24は、バス22を介して供給される映像データに対してディジタルアナログ変換処理を施し、その結果得られるアナログ映像信号を表示部25に送出する。
表示部25は、例えば液晶ディスプレイ等の表示デバイスであって、筐体表面に直接取り付けられている場合や外付けされている場合がある。
そして表示部25は、制御部23による処理結果や各種映像データが表示制御部24を介してアナログ映像信号として供給されると、当該アナログ映像信号に基づく映像を表示する。
音声制御部26は、バス22を介して供給される音声データに対してディジタルアナログ変換処理を施し、その結果得られるアナログ音声信号をスピーカ27に送出する。スピーカ27は、音声制御部26から供給されるアナログ音声信号に基づく音声を出力する。
外部記録媒体記録再生部28は、CDや、フラッシュメモリが外装ケースに内包されたメモリスティック(登録商標)等の外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを読み出して再生し、又は当該外部記録媒体に対し記録対象のコンテンツデータを記録する記録再生部である。
外部記録媒体記録再生部28は、外部記録媒体からコンテンツデータとして映像データを読み出したとき、当該読み出した映像データをバス22を介して表示制御部24に供給する。
これにより表示制御部24は、外部記録媒体記録再生部28により外部記録媒体からコンテンツデータとして読み出された映像データをアナログ映像信号に変換して表示部25に供給する。
また外部記録媒体記録再生部28は、外部記録媒体からコンテンツデータとして音声データを読み出したとき、当該読み出した音声データをバス22を介して音声制御部26に供給する。
これにより音声制御部26は、外部記録媒体記録再生部28により外部記録媒体からコンテンツデータとして読み出された音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカ27に供給する。
さらに制御部23は、外部記録媒体記録再生部28により外部記録媒体から読み出されたコンテンツデータをバス22を介してクライアント端末2内部の記憶媒体29に送出し、その記憶媒体29に対して当該コンテンツデータを記憶する(以下、このようにコンテンツデータを記憶媒体29に記憶することをリッピングと呼ぶ)ことができる。
そして制御部23は、記憶媒体29からコンテンツデータとしてイメージデータ又はビデオデータ等の映像データを読み出したときには、当該読み出した映像データをバス22を介して表示制御部24に供給する。
また制御部23は、記憶媒体29からコンテンツデータとしてオーディオデータ等の音声データを読み出したときには、当該読み出した音声データをバス22を介して音声制御部26に供給する。
これに加えて制御部23は、記憶媒体29から音楽データを読み出して外部記録媒体記録再生部28に転送することにより当該外部記録媒体記録再生部28により外部記録媒体に対しその音楽データを記録させることもできる。
放送信号受信部30は、各ラジオ局から送信されるラジオ放送波を受信し、チューナ部31に供給する。
チューナ部31は、制御部23の制御のもと、放送信号受信部30を介して受信されたラジオ放送波の中から例えば操作入力部20を介して指定されたラジオ局に対応する放送周波数のラジオ放送信号を抽出して所定の受信処理を施し、この結果得られる音声データをバス22を介して音声制御部26に送出する。
音声制御部26は、チューナ部31から与えられた音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカ27に送出することにより、当該スピーカ27からラジオ局で放送されているラジオ番組の番組音声を出力させ、かくしてユーザに対しラジオ番組の番組音声を聴取させることができる。
また制御部23は、チューナ部31で得られた音声データを記憶媒体29に送出して記憶することにより、ラジオ番組の番組音声を録音することもできる。
さらに制御部23は、通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してネットワークNTに接続し、当該ネットワークNT上のポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV5にアクセスすることができ、これによりポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV5との間で各種情報や各種データを送受信する。
エンコーダ/デコーダ部34は、ネットワークNTからネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信された圧縮符号化されているコンテンツデータ、あるいは記憶媒体29や外部記録媒体から読み出された圧縮符号化されているコンテンツデータを復号し表示制御部24や音声制御部26に送出する。
またエンコーダ/デコーダ部34は、外部記録媒体から読み出された圧縮符号化されてはいないコンテンツデータや、チューナ部31から与えられる音声データ等を圧縮符号化し、当該圧縮符号化したコンテンツデータを記憶媒体29に送出する。
これによりエンコーダ/デコーダ部34で圧縮符号化されたコンテンツデータは、制御部23の制御のもと記憶媒体29に記憶される。
著作権管理部35は、ネットワークNTからネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介してダウンロードされるコンテンツデータに対応する著作権管理情報や、外部記録媒体記録再生部28により外部記録媒体から読み出されたコンテンツデータに対応する著作権管理情報を生成する。
著作権管理部35で生成された著作権管理情報は、制御部23の制御のもとにコンテンツデータと対応付けられて記憶媒体29に登録される。
また著作権管理部35は、記憶媒体29と特定の外部記録媒体との間で著作権管理情報を対応付けたコンテンツデータをチェックアウトするときや、当該特定の外部記録媒体と記憶媒体29との間で当該著作権管理情報を対応付けたコンテンツデータをチェックインするときに、当該コンテンツデータに対応する著作権管理情報の内容を適切に更新することにより、そのコンテンツデータに対する著作権を保護する。
ページ情報生成部36は、ネットワークNTからネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信されたXML(eXtensible Markup Language)ファイル、あるいはHTML(Hyper Text Markup language)ファイル等のページ情報を解釈して表示部25に表示するための映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部24に送出する。
認証処理部37は、ネットワークインタフェース33を介して接続されるネットワークNT上のポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV4に対し認証情報を通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して送信する等の認証処理を実行する。
認証情報記憶部38は、認証処理部37がポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV4に対しアクセスするときに必要となる認証情報を記憶する。
ラジオ放送表示制御部39は、現在、ユーザによる聴取用に受信中のラジオ放送に関するラジオ放送情報を要求するための要求信号を通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して、当該受信中のラジオ放送を放送しているラジオ局に対応するラジオ放送情報配信サーバSV3に送信する。
その結果、ラジオ放送表示制御部39は、ネットワークNT上のラジオ放送情報配信サーバSV3から送信されたラジオ放送情報をネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信すると共に、当該受信したラジオ放送情報を表示制御部24に送出することにより表示部25に対し、現在受信中のラジオ番組の番組名や、当該受信中の楽曲のタイトル及びアーティスト名等からなるラジオ放送情報を表示させる。
(1−2−2)ディレクトリ管理
クライアント端末2の制御部23は、記憶媒体29に対して記憶するコンテンツデータを、図3に示すディレクトリ構成で管理する。まず「root」ディレクトリの下層に対しては、規定範囲内での任意の数の「folder」ディレクトリが作成される。この「folder」ディレクトリは、例えばコンテンツが属するジャンル、又は所有ユーザ等に対応して作成される。
この「folder」ディレクトリの下層には、規定範囲内での任意の数の「album」ディレクトリが作成され、当該「album」ディレクトリは例えば1つのアルバムタイトル毎に対応するようになされている。この「album」ディレクトリの下層においては、その「album」ディレクトリに属するとされる1以上の「track」ファイルが格納され、この「track」ファイルが1つの楽曲すなわちコンテンツとなるものである。
このようなコンテンツデータについてのディレクトリ管理は、記憶媒体29に記憶されているデータベースファイルによって行われる。
(1−3)ポータルサーバ3の機能回路ブロック構成
次に、図4を用いてポータルサーバ3の機能回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。ポータルサーバ3内の制御部50は、バス51を介して接続される各回路の動作を制御する。
通信制御部52は、制御部50の制御のもと、ネットワークインタフェース53を介してクライアント端末2やその他サーバSV1乃至SV6と各種情報を送受信する。
顧客データベース部54には、音楽関連サービス提供システム1の運営業者とすでに契約を完了しているユーザのユーザID(Identification)情報とパスワード情報とが対応付けられて顧客情報として登録されている。
ページ情報記憶部55には、音楽関連サービス提供システム1の運営業者が管理するページ情報等が記憶されている。
なおページ情報は、XML等の言語によって記述されており、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2、ラジオ放送情報配信サーバSV3及びインターネットラジオサーバSV4等にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)情報を含んでいる。
認証処理部56は、クライアント端末2から送信されたユーザID情報及びパスワード情報をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信すると、ユーザ認証処理として、当該受信したユーザID情報及びパスワード情報が顧客データベース部54に顧客情報として登録されているか否かを確認する。
そして認証処理部56は、ユーザ認証処理を終了すると、当該ユーザ認証処理の結果を示したポータル認証結果情報(後述する認証セッションID情報)を発行し、当該発行したポータル認証結果情報を認証情報記憶部57に一時記憶する。
このとき制御部50は、認証処理部56によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されると、ページ情報記憶部55に記憶されている契約者用のページ情報をポータル認証結果情報と共に通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
なお制御部50は、認証処理部56によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されなかったときには、認証エラー情報を、ページ情報記憶部55に記憶されている認証の失敗を示す認証失敗通知ページ情報と共に通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信するように構成しても良い。
また認証処理部56は、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3からユーザに対する認証処理が実行された結果、当該ユーザのクライアント端末2から取得して送信されるポータル認証結果情報(後述する認証チケット)をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信すると、当該受信したポータル認証結果情報と、認証情報記憶部57に一時記憶していた当該ユーザに対応するポータル認証結果情報とを比較する。
これにより認証処理部56は、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3から受信したポータル認証結果情報に対する認証処理として、正規のポータル認証結果情報であるか否かを確認する確認処理を実行し、その確認結果を示す確認結果情報を通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介して当該音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3に返信する。
周波数情報記憶部58には、地域を特定可能な郵便番号等の地域コードと、その地域コードの示す地域で受信可能なラジオ放送の放送周波数を示す周波数情報、当該ラジオ放送を放送するラジオ局の名称(以下、これをラジオ局名と呼ぶ)及び当該ラジオ局毎のユニークな識別情報であるコールサインとが対応付けられて記憶されている。
URL記憶部59には、ラジオ放送用のラジオ局毎のコールサインと、当該コールサインに対応するラジオ局で提供する現在放送中のラジオ番組に関し当該ラジオ番組の番組名やそのラジオ番組内で現時点に流されている楽曲のタイトル等からなるラジオ放送情報(以下、これを特にナウオンエア情報と呼ぶ)を取得可能なURL情報とが対応付けられて記憶されている。
(1−4)音楽データ配信サーバSV1の機能回路ブロック構成
次に、図5を用いて音楽データ配信サーバSV1の機能回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。音楽データ配信サーバSV1内の制御部70は、バス71を介して接続される各回路の動作を制御する。
通信制御部72は、制御部70の制御のもと、ネットワークインタフェース73を介してクライアント端末2やポータルサーバ3等と各種情報や、コンテンツデータ等の各種データを送受信する。
顧客データベース部74には、音楽データ配信サーバSV1の運営業者とすでに契約を完了しているユーザのユーザID情報とパスワード情報とが対応付けられて顧客情報として登録されている。ただし認証処理部75が、クライアント端末2から送信される、ポータルサーバ3によって発行されたポータル認証結果情報に基づいてユーザを認証処理する機能を有する場合には、顧客データベース部74を設けなくてもよい。
ページ情報記憶部76には、音楽データ配信サーバSV1が管理する、ダウンロード可能な音楽データを紹介する音楽データ配信用のページ情報等が記憶されている。
因みに音楽データ配信用のページ情報は、XML等の言語によって記述されており、クライアント端末2を利用するユーザに対してダウンロードを希望する音楽データを選択させることができる。
そして制御部70は、クライアント端末2から送信される、音楽データ配信用のページ情報を要求するページ情報取得要求信号をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信すると、当該受信したページ情報取得要求信号に応じて、ページ情報記憶部76に記憶された音楽データ配信用のページ情報を通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
認証処理部75は、クライアント端末2から送信される、当該クライアント端末2を利用するユーザのユーザID情報及びパスワード情報をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信すると、ユーザ認証処理として、当該受信したユーザID情報及びパスワード情報が顧客データベース部74に顧客情報として登録されているか否かを確認する。
また認証処理部75は、ユーザID情報及びパスワード情報を用いるユーザ認証処理とは異なるユーザ認証手法として、クライアント端末2から送信される、ポータルサーバ3で発行されたポータル認証結果情報(後述する認証チケット)をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信し、当該受信したポータル認証結果情報を通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してポータルサーバ3に送信する。
そして認証処理部75は、ポータルサーバ3へのポータル認証結果情報の送信に応じて、当該ポータルサーバ3からそのポータル認証結果情報に対する認証処理(すなわち、上述の確認処理)が実行された結果返信される確認結果情報をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信し、当該受信した確認結果情報に基づいてユーザが音楽関連サービス提供システム1の運営業者とすでに契約を完了している正規ユーザであるか否かを確認する。
このようにして認証処理部75は、ユーザ認証処理が終了すると、そのユーザ認証処理の結果を示したサーバ認証結果情報(後述するサービスセッションID情報)を発行する。
このとき制御部70は、認証処理部75によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されると、ページ情報記憶部76に契約者用として記憶されている音楽データ配信用のページ情報をサーバ認証結果情報と共に通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
これに対して制御部70は、認証処理部75によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されなかったときには、認証エラー情報を、ページ情報記憶部76に記憶されている認証の失敗を示す認証失敗通知ページ情報と共に通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
ところで認証情報記憶部77には、認証処理部75により発行されたサーバ認証結果情報が一時記憶されると共に、当該認証処理部75により、クライアント端末2を利用するユーザをユーザ認証処理するときに必要とされる各種認証情報が記憶されている。
音楽データ記憶部78には、上述のATRAC3形式やMP3形式等で圧縮符号化された複数の音楽データが各々のコンテンツID情報等の検索キーと対応付けられて記憶されている。
検索部79は、クライアント端末2に対し音楽データ配信用のページ情報が送信された結果、当該クライアント端末2から送信される、ダウンロード希望の音楽データ検索用の検索キーが格納されそのダウンロード希望の音楽データをダウンロード要求するダウンロード要求信号がネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信されると、当該受信されたダウンロード要求信号からその検索キーを取り出す。
そして検索部79は、かかる検索キーに基づいて、音楽データ記憶部78内の複数の音楽データの中から当該検索キーの示す検索条件に該当するダウンロード希望の音楽データを検索する。
これにより制御部70は、その検索されたダウンロード希望の音楽データを通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
また制御部70は、このときクライアント端末2への音楽データのダウンロードに伴うユーザに対する課金処理用の課金情報を通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介して課金サーバSV6に送信することにより、課金サーバSV6に対し当該ユーザに対する音楽データのダウンロードに応じた課金処理を実行させる。
(1−5)物販サーバSV2の機能回路ブロック構成
次に、図6を用いて物販サーバSV2の機能回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。物販サーバSV2内の制御部90は、バス91を介して接続される各回路の動作を制御する。
通信制御部92は、制御部90の制御のもと、ネットワークインタフェース93を介してクライアント端末2やポータルサーバ3等と各種情報を送受信する。
顧客データベース部94には、物販サーバSV2の運営業者とすでに契約を完了しているユーザのユーザID情報とパスワード情報とが対応付けられて顧客情報として登録されている。ただし認証処理部95が、クライアント端末2から送信される、ポータルサーバ3によって発行されたポータル認証結果情報に基づいてユーザを認証処理する機能を有する場合には、顧客データベース部94を設けなくてもよい。
ページ情報記憶部96には、物販サーバSV2が管理する、販売対象のCDやDVD等のパッケージメディアを紹介するパッケージメディア販売用のページ情報等が記憶されている。
因みにパッケージメディア販売用のページ情報は、XML等の言語によって記述されており、クライアント端末2を利用するユーザに対して購入を希望するCDやDVD等のパッケージメディアを選択させることができる。
そして制御部90は、クライアント端末2から送信される、パッケージメディア販売用のページ情報を要求するページ情報取得要求信号をネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信すると、当該受信したページ情報取得要求信号に応じて、ページ情報記憶部96に記憶されたパッケージメディア販売用のページ情報を通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してクライアント端末2に送信する。
認証処理部95は、クライアント端末2から送信される、当該クライアント端末2を利用するユーザのユーザID情報及びパスワード情報をネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信すると、ユーザ認証処理として、当該受信したユーザID情報及びパスワード情報が顧客データベース部94に顧客情報として登録されているか否かを確認する。
また認証処理部95は、ユーザID情報及びパスワード情報を用いるユーザ認証処理とは異なるユーザ認証手法として、クライアント端末2から送信される、ポータルサーバ3で発行されたポータル認証結果情報(後述する認証チケット)をネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信し、当該受信したポータル認証結果情報を通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してポータルサーバ3に送信する。
そして認証処理部95は、ポータルサーバ3へのポータル認証結果情報の送信に応じて、当該ポータルサーバ3からそのポータル認証結果情報に対する認証処理(すなわち、上述の確認処理)が実行された結果返信される確認結果情報をネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信し、当該受信した確認結果情報に基づいてユーザが音楽関連サービス提供システム1の運営業者とすでに契約を完了している正規ユーザであるか否かを確認する。
このようにして認証処理部95は、ユーザ認証処理が終了すると、そのユーザ認証処理の結果を示したサーバ認証結果情報(後述するサービスセッションID情報)を発行する。
このとき制御部90は、認証処理部95によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されると、ページ情報記憶部96に契約者用として記憶されているパッケージメディア販売用のページ情報をサーバ認証結果情報と共に通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してクライアント端末2に送信する。
これに対して制御部90は、認証処理部95によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されなかったときには、認証エラー情報を、ページ情報記憶部96に記憶されている認証の失敗を示す認証失敗通知ページ情報と共に通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してクライアント端末2に送信する。
ところで認証情報記憶部97には、認証処理部95により発行されたサーバ認証結果情報が一時記憶されると共に、当該認証処理部95により、クライアント端末2を利用するユーザをユーザ認証処理するときに必要とされる各種認証情報が記憶されている。
パッケージメディア情報記憶部98には、販売対象のCDやDVD等の複数のパッケージメディアに関する情報(以下、これをパッケージメディア情報と呼ぶ)が各々のパッケージメディアID情報等の検索キーと対応付けられて記憶されている。
検索部99は、クライアント端末2に対しパッケージメディア販売用のページ情報が送信された結果、当該クライアント端末2から送信される、特定のCDやDVD等のパッケージメディアに関するパッケージメディア情報を要求するメディア情報要求信号がネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信されると、当該受信されたメディア情報要求信号から当該特定のパッケージメディア検索用の検索キーを取り出す。
そして検索部99は、かかる検索キーに基づいて、パッケージメディア情報記憶部98内の複数のパッケージメディア情報の中から当該検索キーの示す検索条件に該当する特定のパッケージメディアのパッケージメディア情報を検索する。
これにより制御部90は、その検索されたパッケージメディア情報を通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してクライアント端末2に送信し、かくしてユーザに対し特定のパッケージメディアに関するパッケージメディア情報を提示する。
その結果、制御部90は、クライアント端末2から送信される、上述の特定のパッケージメディアを購入要求する購入要求信号をネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信すると、当該クライアント端末2を利用するユーザへの当該特定のパッケージメディアの引き渡し手続等の購入処理を実行する。
また制御部90は、特定のパッケージメディアの購入に伴うユーザに対する課金処理用の課金情報を通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介して課金サーバSV6に送信することにより、課金サーバSV6に対し当該ユーザに対する特定のパッケージメディアの購入に応じた課金処理を実行させる。
さらに制御部90は、課金サーバSV6によるユーザに対する課金処理が完了すると、パッケージメディアの購入処理が完了したことを示す購入完了ページ情報を通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してクライアント端末2に送信する。
(1−6)ラジオ放送情報配信サーバSV3の機能回路ブロック構成
次に、図7を用いてラジオ放送情報配信サーバSV3の機能回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。ラジオ放送情報配信サーバSV3内の制御部110は、バス111を介して接続される各回路の動作を制御する。
通信制御部112は、制御部110の制御のもと、ネットワークインタフェース113を介してクライアント端末2やポータルサーバ3等と各種情報を送受信する。
顧客データベース部114には、ラジオ放送情報配信サーバSV3の運営業者とすでに契約を完了しているユーザのユーザID情報とパスワード情報とが対応付けられて顧客情報として登録されている。ただし認証処理部115が、クライアント端末2から送信される、ポータルサーバ3によって発行されたポータル認証結果情報に基づいてユーザを認証処理する機能を有する場合には、顧客データベース部114を設けなくてもよい。
ページ情報記憶部116には、ラジオ放送情報配信サーバSV3が管理し、当該ラジオ放送情報配信サーバSV3に対応するラジオ局によってすでに放送されたラジオ番組に関するラジオ放送情報(以下、これを特にオンエアリスト情報と呼ぶ)の取得に利用させるオンエアリスト情報配信用のページ情報等が記憶されている。
因みにオンエアリスト情報配信用のページ情報は、XML等の言語によって記述され、クライアント端末2を利用するユーザに対し、ラジオ番組の放送日時情報や番組名等を、取得希望のオンエアリスト情報に対する検索キーとして入力させるための入力ボックス等が設けられている。
オンエアリスト情報記憶部117には、ラジオ放送情報配信サーバSV3に対応するラジオ局ですでに放送されたラジオ番組に対する番組名、番組放送開始時刻及び番組放送終了時刻等と、当該ラジオ番組内で流された楽曲に対するタイトル、アーティスト名、楽曲放送開始時刻等とをリスト化して生成されたオンエアリスト情報が記憶されている。
そして制御部110は、クライアント端末2から送信される、オンエアリスト情報配信用のページ情報を要求するページ情報取得要求信号をネットワークインタフェース113及び通信制御部112を順次介して受信すると、当該受信したページ情報取得要求信号に応じて、ページ情報記憶部116に記憶されたオンエアリスト情報配信用のページ情報を通信制御部112及びネットワークインタフェース113を順次介してクライアント端末2に送信する。
その結果、検索部118は、クライアント端末2からオンエアリスト情報配信用のページ情報上で入力された取得希望のオンエアリスト情報検索用の検索キーが格納されオンエアリスト情報をダウンロード要求するオンエアリスト情報要求信号が送信されることにより、そのオンエアリスト情報要求信号をネットワークインタフェース113及び通信制御部112を順次介して受信すると、当該受信したオンエアリスト情報要求信号から検索キーを取り出す。
そして検索部118は、かかる検索キーに基づいて、オンエアリスト情報記憶部117内のオンエアリスト情報全体に対し当該検索キーの示す検索条件に該当する所定範囲部分を取得希望のオンエアリスト情報として検索する。
これにより制御部110は、その検索された取得希望のオンエアリスト情報を通信制御部112及びネットワークインタフェース113を順次介してクライアント端末2に送信する。
またナウオンエア情報記憶部119には、ラジオ放送情報配信サーバSV3に対応するラジオ局で現在放送中のラジオ番組に対する番組名、番組放送開始時刻、番組放送終了時刻、当該ラジオ番組内で現時点に流されている楽曲に対するタイトル、アーティスト名、楽曲放送開始時刻等からなるナウオンエア情報が記憶されている。
そして認証処理部115は、クライアント端末2からナウオンエア情報を取得要求するナウオンエア情報要求信号と共に送信される、当該クライアント端末2を利用するユーザのユーザID情報及びパスワード情報をネットワークインタフェース113及び通信制御部112を順次介して受信すると、ユーザ認証処理として、当該受信したユーザID情報及びパスワード情報が顧客データベース部114に顧客情報として登録されているか否かを確認する。
また認証処理部115は、ユーザID情報及びパスワード情報を用いるユーザ認証処理とは異なるユーザ認証手法として、クライアント端末2から送信される、ポータルサーバ3で発行されたポータル認証結果情報(後述する認証チケット)をネットワークインタフェース113及び通信制御部112を順次介して受信し、当該受信したポータル認証結果情報を通信制御部112及びネットワークインタフェース113を順次介してポータルサーバ3に送信する。
そして認証処理部115は、ポータルサーバ3へのポータル認証結果情報の送信に応じて、当該ポータルサーバ3からそのポータル認証結果情報に対する認証処理(すなわち、上述の確認処理)が実行された結果返信される確認結果情報をネットワークインタフェース113及び通信制御部112を順次介して受信し、当該受信した確認結果情報に基づいてユーザが音楽関連サービス提供システム1の運営業者とすでに契約を完了している正規ユーザであるか否かを確認する。
このようにして認証処理部115は、ユーザ認証処理が終了すると、そのユーザ認証処理の結果を示したサーバ認証結果情報(後述するサービスセッションID情報)を発行する。
このとき制御部110は、認証処理部115によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されると、ナウオンエア情報記憶部119に記憶されているナウオンエア情報をサーバ認証結果情報と共に通信制御部112及びネットワークインタフェース113を順次介してクライアント端末2に送信する。
これに対して制御部110は、認証処理部115によるユーザ認証処理の結果、ユーザが正規ユーザであると認証されなかったときには、認証エラー情報を、ページ情報記憶部116に記憶されている認証の失敗を示す認証失敗通知ページ情報と共に通信制御部112及びネットワークインタフェース113を順次介してクライアント端末2に送信する。
このようにして制御部110は、ユーザからナウオンエア情報の取得が要求されたとき、当該ユーザを正規ユーザであると認証したときには、ナウオンエア情報を配信するものの、ユーザを正規ユーザであると認証することができなかったときには、そのユーザに対してナウオンエア情報の配信サービスのようなラジオ放送情報配信サーバSV3が提供するラジオ放送情報配信サービスを受けさせないようにしている。
ところで認証情報記憶部120には、認証処理部115により発行されたサーバ認証結果情報が一時記憶されると共に、当該認証処理部115により、クライアント端末2を利用するユーザをユーザ認証処理するときに必要とされる各種認証情報が記憶されている。
(1−7)各サーバの処理概要
次に図8乃至図13に示すシーケンスチャートを用いて、クライアント端末2とポータルサーバ3との間で実行される処理や、クライアント端末2とその他の音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3との間で実行される処理の概要を説明する。
(1−7−1)クライアント端末2及びポータルサーバ3間のユーザ認証処理手順
まず図8を用いて、クライアント端末2とポータルサーバ3との間で実行されるユーザ認証処理手順について説明する。
音楽関連サービス提供システム1の運営業者と契約しているユーザのクライアント端末2において制御部23は、例えばクライアント端末2に対して電源を投入する操作が行われ、又はユーザにより操作入力部20の特定の操作ボタンが押下されたことに応じてその操作入力部20で認識された操作入力信号が入力処理部21で操作コマンドに変換されて与えられると、認証要求処理を開始する。
クライアント端末2で認証要求処理を開始すると、ステップSP1において、制御部23は、認証情報記憶部38に対し予め一時記憶している認証セッションID情報等を格納した接続要求信号を生成し、当該生成した接続要求信号を通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
因みに認証セッションID情報は、クライアント端末2とポータルサーバ3とがユーザ認証処理等の各種処理の実行用に通信接続する毎に、個々の通信接続状態(すなわち、セッション)の識別用としてポータルサーバ3によって発行される識別情報である。
なおかかる認証セッションID情報については、ユーザ認証処理等に利用するうえで、ポータルサーバ3による発行時点を基準とした所定の有効期限(例えば1分程度)が設定されている。
従ってポータルサーバ3から認証セッションID情報を取得したクライアント端末2は、その認証セッションID情報を有効期限以内にポータルサーバ3に対して提示することができない場合、ポータルサーバ3により、当該認証セッションID情報で特定される通信接続状態が切断されたと判断される。
これによりポータルサーバ3は、過去に発行した認証セッションID情報が、音楽関連サービス提供システム1の運営業者と契約してはいないユーザによりユーザ認証処理等に対し不当に利用されることを防止している。
また認証情報記憶部38に一時記憶されている認証セッションID情報は、クライアント端末2とポータルサーバ3とが以前にユーザ認証処理等の実行用に通信接続したとき、そのポータルサーバ3によって発行されたものである。
クライアント端末2から接続要求信号が送信されると、これに応じてステップSP2においてポータルサーバ3の制御部50は、ネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介してその接続要求信号を受信し、当該受信した接続要求信号に格納されている認証セッションID情報等を認証処理部56に送出する。
そして認証処理部56は、制御部50の制御のもと、クライアント端末2から接続要求信号として受信された認証セッションID情報等に基づいてユーザ認証処理を実行する。
その結果、制御部50は、認証処理部56により、クライアント端末2から受信した認証セッションID情報等の有効期限が切れる等して、当該クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証することができなかったときには、認証エラーを示す認証エラー情報を通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP3において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信された認証エラー情報をネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信すると、これに応じて認証情報記憶部38に記憶しているユーザID情報及びパスワード情報等を読み出し、当該読み出したユーザID情報及びパスワード情報等を通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ステップSP4において、ポータルサーバ3の制御部50は、クライアント端末2から送信されたユーザID情報及びパスワード情報等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、当該受信したユーザID情報及びパスワード情報等を認証処理部56に送出する。
これにより認証処理部56は、制御部50の制御のもとにユーザ認証処理として、そのクライアント端末2から受信されたユーザID情報及びパスワード情報等が、顧客データベース部54に登録されている顧客情報に含まれているか否かを検出する。
その結果、認証処理部56は、クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証すると、制御部50の制御のもとにポータル認証結果情報として、現時点のクライアント端末2とポータルサーバ3との通信接続状態に対する認証セッションID情報等を発行すると共に、当該クライアント端末2に対して発行した認証セッションID情報等を認証情報記憶部57に一時記憶する。
そして制御部50は、認証処理部56によりそのクライアント端末2に対して発行された認証セッションID情報等を通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP5において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信された認証セッションID情報等をネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した認証セッションID情報等を認証処理部37に送出する。
そして認証処理部37は、制御部23の制御のもとに、ポータルサーバ3から受信されたその認証セッションID情報等を認証情報記憶部38に一時記憶する。
これにより制御部23は、ポータルサーバ3に対しページ情報を要求するためのページ情報取得要求信号を、ポータルサーバ3から受信して認証情報記憶部38に一時記憶されたその認証セッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ステップSP6において、ポータルサーバ3の制御部50は、クライアント端末2から送信されたページ情報取得要求信号及び認証セッションID情報等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、当該受信した認証セッションID情報等を認証処理部56に送出する。
これにより認証処理部56は、制御部50の制御のもと、クライアント端末2から受信された認証セッションID情報等と、上述のステップSP4においてクライアント端末2に対して発行し認証情報記憶部57に一時記憶していた認証セッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果ステップSP7において、認証処理部56は、クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証すると、当該クライアント端末2からのページ情報の取得要求が正当な要求であると判断し、クライアント端末2に対して発行していた認証セッションID情報等の有効期限を延長する。
これにより制御部50は、ページ情報記憶部55から、ユーザによって取得要求されたページ情報を読み出すと共に、当該読み出したページ情報を、認証処理部56により有効期限の延長された認証セッションID情報等と共に通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP8において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信されたページ情報と、有効期限の延長された認証セッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信したページ情報をページ情報生成部36に送出すると共に、その有効期限の延長された認証セッションID情報等を認証処理部37に送出する。
ページ情報生成部36は、制御部23から与えられたページ情報に基づいて、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3へのリンクが埋め込まれたページの映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部24に送出する。
これにより表示制御部24は、ページ情報生成部36から与えられた映像データに対してディジタルアナログ変換処理を施し、得られたアナログ映像信号を表示部25に送出することにより当該表示部25にそのアナログ映像信号に基づく映像としてポータルサーバ3のページを表示させる。
また認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、ポータルサーバ3から受信された、有効期限の延長された認証セッションID情報等をその有効期限が延長される前の認証セッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、上述のステップSP5において一時記憶していた認証セッションID情報等を有効期限の延長された認証セッションID情報等に更新する。
(1−7−2)クライアント端末2及び各サーバSV1乃至SV3間のユーザ認証処理手順
次に、図9において、クライアント端末2と、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3との間で実行するユーザ認証処理について以下に説明する。
この場合、かかるユーザ認証処理としては、クライアント端末2が図8について上述したようにポータルサーバ3からページ情報を一旦取得し、引き続きそのページ情報に埋め込まれたリンクにより音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3にアクセスして実行されるユーザ認証処理(以下、これを間接アクセス認証処理と呼ぶ)がある。
またかかるユーザ認証処理としては、クライアント端末2がポータルサーバ3のページ情報を取得せずに、予めブックマークとして登録しているURL情報等により音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3に直接アクセスして実行されるユーザ認証処理(以下、これを直接アクセス認証処理と呼ぶ)もある。
ただし間接アクセス認証処理については、クライアント端末2と、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3とが何れの組合せであっても同様の手順で実行することができる。
また直接アクセス認証処理についても、クライアント端末2と、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3とが何れの組合せであっても同様の手順で実行することができる。
そして間接アクセス認証処理及び直接アクセス認証処理では、クライアント端末2において音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3へのアクセスに使用するURL情報の取得の仕方のみが異なるだけで、当該URL情報の取得以降には、間接アクセス認証処理及び直接アクセス認証処理の両方ともに同様の手順で実行することができる。
従って以下には、クライアント端末2のアクセス先として、説明を簡略化するうえで音楽データ配信サーバSV1を代表として用い、さらに間接アクセス認証処理及び直接アクセス認証処理をまとめて1つのユーザ認証処理として説明する。
まず、ステップSP10において、クライアント端末2の制御部23は、ページ情報にリンクとして埋め込まれたURL情報、又はすでにブックマークとして登録しているURL情報等に従って、音楽データ配信用のページ情報(他の物販サーバSV2やラジオ放送情報配信サーバSV3では、パッケージメディア販売用のページ情報やオンエアリスト情報配信用のページ情報等となる)を取得要求するページ情報取得要求信号と共に、認証情報記憶部38から読み出したサービスセッションID情報等を通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。
因みにサービスセッションID情報は、クライアント端末2と音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3とがユーザ認証処理等の各種処理の実行用に通信接続する毎に、個々の通信接続状態(すなわち、セッション)の識別用として、クライアント端末2がアクセスした音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3によって発行される識別情報である。
なおかかるサービスセッションID情報については、上述した認証セッションID情報と同様に、ユーザ認証処理等に利用するうえで音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3による発行時点を基準とした所定の有効期限(例えば1分程度)が設定されている。
従って各サーバSV1乃至SV3からサービスセッションID情報を取得したクライアント端末2は、そのサービスセッションID情報を有効期限以内に発行元の音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3に対して提示することができない場合、これら発行元の音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3により、当該サービスセッションID情報で特定される通信接続状態が切断されたと判断される。
これにより音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3は、過去に発行したサービスセッションID情報が、音楽関連サービス提供システム1の運営業者と契約してはいないユーザによりユーザ認証処理等に対し不当に利用されることを防止している。
また認証情報記憶部38に一時記憶されているサービスセッションID情報は、クライアント端末2と音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3とが以前にユーザ認証処理等の実行用に通信接続したとき、そのアクセス先の音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3によって発行されたものである。
ステップSP11において、音楽データ配信サーバSV1の制御部70は、クライアント端末2から送信されたページ情報取得要求信号及びサービスセッションID情報等をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部75に送出する。
認証処理部75は、制御部70の制御のもと、クライアント端末2から受信されたサービスセッションID情報等と、認証情報記憶部77にすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、認証処理部75は、例えばクライアント端末2から受信したサービスセッションID情報の有効期限がすでに切れていることにより、当該クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであるとは認証することができないと、クライアント端末2からの音楽データ配信用のページ情報の取得要求が正当な要求ではないと判断する。
そして制御部70は、認証処理部75によりクライアント端末2を利用するユーザが正規ユーザであると認証されないと、認証エラーを示す認証エラー情報と、音楽データ配信サーバSV1を識別するショップコードとを通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP12において、クライアント端末2の制御部23は、音楽データ配信サーバSV1から送信された認証エラー情報及びショップコードをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した認証エラー情報により、音楽データ配信サーバSV1においてユーザが正規ユーザとして認証されなかったことを認識すると共に、その音楽データ配信サーバSV1から受信したショップコードを認証情報記憶部38に一時記憶する。
そして制御部23は、ポータルサーバ3に対して、音楽データ配信サーバSV1にアクセスするための認証チケットを発行要求する認証チケット発行要求信号を生成し、当該生成した認証チケット発行要求信号を音楽データ配信サーバSV1のショップコード、及びすでにポータルサーバ3から受信して認証情報記憶部38に対し一時記憶している認証セッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ステップSP13において、ポータルサーバ3の制御部50は、クライアント端末2から送信された認証チケット発行要求信号、ショップコード及び認証セッションID情報等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、これらを認証処理部56に送出する。
これにより認証処理部56は、制御部50の制御のもと、そのクライアント端末2から受信された認証セッションID情報等と、認証情報記憶部57に対しすでに一時記憶している認証セッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、認証処理部56は、例えばクライアント端末2から受信された認証セッションID情報の有効期限がすでに切れており、当該クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであるとは認証することができないと、クライアント端末2からの認証チケットの発行要求が正当な要求ではないと判断する。
そして制御部50は、認証処理部56によりクライアント端末2を利用するユーザが正規ユーザであると認証されないと、認証エラーを示す認証エラー情報を通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
これに対して認証処理部56は、例えばクライアント端末2から受信した認証セッションID情報の有効期限が未だ切れてはいないことで、クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証すると、当該クライアント端末2からの認証チケットの発行要求が正当な要求であると判断する。
そして制御部50は、認証処理部56により、クライアント端末2を利用するユーザが正規ユーザであると認証されると、後述するステップSP18に移る。
ステップSP14において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信された認証エラー情報をネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信すると、認証情報記憶部38に記憶されているユーザID情報及びパスワード情報等を読み出すと共に、当該読み出したユーザID情報及びパスワード情報等を通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ステップSP15において、ポータルサーバ3の制御部50は、クライアント端末2から送信されたユーザID情報及びパスワード情報等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、当該受信したユーザID情報及びパスワード情報等を認証処理部56に送出する。
これにより認証処理部56は、制御部50の制御のもと、クライアント端末2から受信されたユーザID情報及びパスワード情報等が、顧客データベース部54に登録されている顧客情報に含まれているか否かを検出するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、認証処理部56は、クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証すると、制御部50の制御のもとポータル認証結果情報として、現時点のクライアント端末2とポータルサーバ3との通信接続状態に対する認証セッションID情報等を発行すると共に、当該クライアント端末2に対して発行した認証セッションID情報等を認証情報記憶部57に一時記憶する。
そして制御部50は、認証処理部56によりそのクライアント端末2に対して発行された認証セッションID情報等を通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP16において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信された認証セッションID情報等をネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した認証セッションID情報等を認証処理部37により認証情報記憶部38に一時記憶する。
そして制御部23は、再びポータルサーバ3に対して、認証チケットを発行要求する認証チケット発行要求信号を生成すると共に、当該生成した認証チケット発行要求信号を、認証情報記憶部38にすでに一時記憶しているショップコード、及びこのとき一時記憶した認証セッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ここで本実施の形態では、クライアント端末2において認証情報記憶部38に対しショップコードを一時記憶しておいたが、これに限らず、当該クライアント端末2とポータルサーバ3との間でステップSP12乃至ステップSP16の処理を実行する際にショップコードを順次送受信することにより、クライアント端末2において認証情報記憶部38に対しショップコードを一時記憶しなくてもステップSP16においてポータルサーバ3に対しショップコードを送信することが可能である。
ステップSP17において、ポータルサーバ3の制御部50は、クライアント端末2から送信された認証チケット発行要求信号、ショップコード及び認証セッションID情報等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、これらを認証処理部56に送出する。
これにより認証処理部56は、制御部50の制御のもと、そのクライアント端末2から受信された認証セッションID情報等と、認証情報記憶部57にすでに一時記憶している認証セッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、認証処理部56は、例えばクライアント端末2から受信した認証セッションID情報等の有効期限が未だ切れてはいないために、クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証すると、当該クライアント端末2からの認証チケットの発行要求が正当な要求であると判断する。
そして制御部50は、認証処理部56により、クライアント端末2を利用するユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP18に移る。
ステップSP18において、認証処理部56は、制御部50の制御のもと、上述のステップSP17においてクライアント端末2から受信したショップコード及び認証チケット発行要求信号に基づいて、ポータル認証結果情報として、当該ショップコードの示す音楽データ配信サーバSV1へのアクセスを可能にする認証チケット等を発行する。
そして認証処理部56は、制御部50の制御のもと、その発行した認証チケット等を認証情報記憶部57に一時記憶すると共に、クライアント端末2に対して発行していた認証セッションID情報等の有効期限を延長する。
これにより制御部50は、認証チケット等を、認証処理部56により有効期限の延長された認証セッションID情報等と共に通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP19において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信された認証チケット等と、有効期限の延長された認証セッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した認証セッションID情報を認証処理部37に送出する。
そして制御部23は、そのポータルサーバ3から受信した認証チケット等を認証要求信号と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。
また認証処理部37は、このとき制御部23の制御のもとに認証情報記憶部38において、ポータルサーバ3から受信された有効期限の延長されている認証セッションID情報等をその有効期限が延長される前の認証セッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、上述のステップSP16において一時記憶していた認証セッションID情報等を有効期限の延長された認証セッションID情報等に更新する。
ステップSP20において、音楽データ配信サーバSV1の制御部70は、クライアント端末2から送信された認証要求信号及び認証チケット等をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信する。
そして制御部70は、そのクライアント端末2から受信した認証チケット等を当該認証チケット等の確認を要求する認証チケット確認要求信号と共に通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ステップSP21において、ポータルサーバ3の制御部50は、音楽データ配信サーバSV1から送信された認証チケット確認要求信号及び認証チケット等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、当該受信した認証チケット確認要求信号及び認証チケット等を認証処理部56に送出する。
そして認証処理部56は、制御部50の制御のもと認証チケット確認要求信号に応じて、その音楽データ配信サーバSV1から受信された認証チケット等と、認証情報記憶部57にすでに一時記憶している認証チケット等とを比較するようにして、当該音楽データ配信サーバSV1から受信した認証チケットに対する確認処理を実行する。
その結果、制御部50は、認証処理部56により、音楽データ配信サーバSV1から受信した認証チケット等が正規の認証チケット等であると確認されると、当該認証チケット等を正規の認証チケット等であると確認したことを示す確認結果情報を通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。
ステップSP22において、音楽データ配信サーバSV1の制御部70は、ポータルサーバ3から送信された確認結果情報をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信し、当該受信した確認結果情報を認証処理部75に送出する。
これにより認証処理部75は、制御部70の制御のもとにその確認結果情報に応じ、サーバ認証結果情報として、現時点のクライアント端末2と音楽データ配信サーバSV1との通信接続状態に対するサービスセッションID情報等を発行すると共に、当該発行したサービスセッションID情報等を認証情報記憶部77に一時記憶する。
また制御部70は、認証処理部75によりそのクライアント端末2に対して発行されたサービスセッションID情報等を通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP23において、クライアント端末2の制御部23は、音楽データ配信サーバSV1から送信されたサービスセッションID情報等をネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部37により認証情報記憶部38に一時記憶させる。
これにより制御部23は、音楽データ配信用のページ情報を要求するページ情報取得要求信号を、音楽データ配信サーバSV1から受信して認証情報記憶部38に一時記憶させたサービスセッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。
ステップSP24において、音楽データ配信サーバSV1の制御部70は、クライアント端末2から送信されたページ情報取得要求信号及びサービスセッションID情報等をネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部75に送出する。
これにより認証処理部75は、制御部70の制御のもと、クライアント端末2から受信されたサービスセッションID情報等と、上述のステップSP22においてすでにクライアント端末2に対し発行して認証情報記憶部77に一時記憶していたサービスセッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、認証処理部75は、例えばクライアント端末2から受信したサービスセッションID情報等の有効期限が未だ切れてはいないために、そのクライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証すると、当該クライアント端末2からの音楽データ配信用のページ情報の取得要求が正当な要求であると判断する。
そして制御部70は、認証処理部75により、クライアント端末2を利用するユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP25に移る。
ステップSP25において、制御部70は、ページ情報記憶部76から、ユーザにより取得要求された音楽データ配信用のページ情報を読み出すと共に、認証処理部75により、クライアント端末2に対して発行していたサービスセッションID情報等の有効期限を延長させる。
そして制御部70は、そのページ情報記憶部76から読み出した音楽データ配信用のページ情報を、認証処理部75により有効期限を延長させたサービスセッションID情報等と共に通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP26において、クライアント端末2の制御部23は、音楽データ配信サーバSV1から送信された音楽データ配信用のページ情報と、有効期限の延長されたサービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した音楽データ配信用のページ情報をページ情報生成部36に送出すると共に、その音楽データ配信サーバSV1から受信したサービスセッションID情報等を認証処理部37に送出する。
これにより認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、音楽データ配信サーバSV1から受信された有効期限の延長されているサービスセッションID情報等をその有効期限が延長される前のサービスセッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、上述のステップSP23において一時記憶していたサービスセッションID情報等を有効期限の延長されたサービスセッションID情報等に更新する。
またページ情報生成部36は、音楽データ配信用のページ情報に基づく映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部24に送出する。
これにより表示制御部24は、ページ情報生成部36から与えられた映像データに対しディジタルアナログ変換処理を施し、得られたアナログ映像信号を表示部25に送出することにより当該表示部25にそのアナログ映像信号に基づく映像として音楽データ配信用のページを表示する。
(1−7−3)音楽関連サービス提供処理
続いて図10乃至図13において、図9について上述したクライアント端末2と、音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3との間で実行されたユーザ認証処理手順の終了後に、当該ユーザ認証処理手順においてクライアント端末2が音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2及びラジオ放送情報配信サーバSV3から取得した音楽データ配信用のページ情報、パッケージメディア販売用のページ情報及びオンエアリスト情報配信用のページ情報等を利用して音楽データ配信サービス、物販サービス及びラジオ放送情報配信サービスの提供を受ける際の音楽関連サービス提供処理について説明する。
(1−7−3−1)音楽データ配信サービス提供処理手順
まず図10を用いてクライアント端末2が、音楽データ配信サーバSV1から音楽データ配信サービスの提供を受ける際の音楽データ配信サービス提供処理手順について説明する。
ステップSP30において、クライアント端末2の制御部23は、表示部25に映像として表示された音楽データ配信用のページの一部を選択する制御コマンドが入力処理部21から入力されると、当該入力された制御コマンドに応じて、ダウンロード希望の音楽データをダウンロード要求するダウンロード要求信号を生成する。
そして制御部23は、そのダウンロード要求信号を、すでに音楽データ配信サーバSV1で発行され認証情報記憶部38に対し一時記憶されているサービスセッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して音楽データ配信サーバSV1に送信する。
ステップSP31において、音楽データ配信サーバSV1の制御部70は、クライアント端末2から送信されたダウンロード要求信号と、サービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース73及び通信制御部72を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部75に送出する。
これにより認証処理部75は、制御部70の制御のもと、クライアント端末2から受信されたサービスセッションID情報等と、認証情報記憶部77に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、制御部70は、認証処理部75により、クライアント端末2を利用して音楽データのダウンロードを要求したユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP32に移る。
ステップSP32において、検索部79は、ダウンロード要求信号に格納されている検索キーに基づいて、音楽データ記憶部78内の複数の音楽データの中から当該検索キーの示す検索条件に該当するダウンロード希望の音楽データを検索する。
そして制御部70は、検索部79により音楽データが検索されると、認証処理部75により、クライアント端末2に対し発行していたサービスセッションID情報等の有効期限を延長させて、次のステップSP33に移る。
ステップSP33において制御部70は、音楽データ記憶部78から、検索部79によって検索されたダウンロード希望の音楽データを読み出すと共に、当該読み出したダウンロード希望の音楽データを、認証処理部75により有効期限の延長されたサービスセッションID情報等と共に通信制御部72及びネットワークインタフェース73を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP34において、クライアント端末2の制御部23は、音楽データ配信サーバSV1から送信されたダウンロード希望の音楽データと、有効期限の延長されたサービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した音楽データを記憶媒体29に記憶すると共に、その音楽データ配信サーバSV1から受信したサービスセッションID情報等を認証処理部37に送出する。
認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、音楽データ配信サーバSV1から受信された有効期限の延長されているサービスセッションID情報等をその有効期限が延長される前のサービスセッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、当該認証情報記憶部38に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等の内容を更新する。
このようにしてクライアント端末2は、音楽データ配信サーバSV1の提供している音楽データ配信サービスを利用して、ユーザにより取得の希望された音楽データをダウンロードすることができる。
(1−7−3−2)物販サービス提供処理手順
次に図11を用いてクライアント端末2が、物販サーバSV2から物販サービスの提供を受ける際の物販サービス提供処理手順について説明する。
ステップSP40において、クライアント端末2の制御部23は、表示部25に映像として表示されたパッケージメディア販売用のページの一部を選択する制御コマンドが入力処理部21から入力されると、当該入力された制御コマンドに応じた特定のパッケージメディアに関するパッケージメディア情報を要求するメディア情報要求信号を生成する。
そして制御部23は、そのメディア情報要求信号を、すでに物販サーバSV2で発行され認証情報記憶部38に対し一時記憶されているサービスセッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して物販サーバSV2に送信する。
ステップSP41において、物販サーバSV2の制御部90は、クライアント端末2から送信されたメディア情報要求信号と、サービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部95に送出する。
認証処理部95は、制御部90の制御のもと、クライアント端末2から受信されたサービスセッションID情報等と、認証情報記憶部97に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、制御部90は、認証処理部95により、クライアント端末2を利用してパッケージメディアに関するパッケージメディア情報を要求したユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP42に移る。
ステップSP42において、検索部99は、メディア情報要求信号に格納されている検索キーに基づいて、パッケージメディア情報記憶部98内の複数のパッケージメディア情報の中から当該検索キーの示す検索条件に該当する特定のパッケージメディアのパッケージメディア情報を検索する。
そして制御部90は、検索部99によりパッケージメディア情報が検索されると、認証処理部95により、クライアント端末2に対し発行していたサービスセッションID情報等の有効期限を延長させて、次のステップSP43に移る。
そしてステップSP43において制御部90は、パッケージメディア情報記憶部98から、検索部99によって検索されたパッケージメディア情報を読み出すと共に、当該読み出したパッケージメディア情報を、認証処理部95により有効期限の延長されたサービスセッションID情報等と共に通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP44において、クライアント端末2の制御部23は、物販サーバSV2から送信されたパッケージメディア情報と、有効期限の延長されたサービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信したパッケージメディア情報をページ情報生成部36に送出すると共に、その物販サーバSV2から受信したサービスセッションID情報等を認証処理部37に送出する。
認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、物販サーバSV2から受信された有効期限の延長されているサービスセッションID情報等をその有効期限が延長される前のサービスセッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、当該認証情報記憶部38に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等の内容を更新する。
またページ情報生成部36は、制御部23から与えられたパッケージメディア情報に基づいて映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部24によりアナログ映像信号に変換して表示部25に送出する。
このようにして制御部23は、表示部25に対しそのアナログ映像信号に基づく映像としてパッケージメディア情報を表示させると、次のステップSP45に移る。
ステップSP45において、制御部23は、表示部25に映像として表示させたパッケージメディア情報に対応するパッケージメディアを購入要求する制御コマンドが入力処理部21から入力されると、当該入力された制御コマンドに応じてそのパッケージメディアを購入要求する購入要求信号を生成する。
そして制御部23は、その購入要求信号を、すでに物販サーバSV2から受信して認証情報記憶部38に対し一時記憶されているサービスセッションID情報等(すなわち、有効期限の延長されたサービスセッションID情報等)と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介して物販サーバSV2に送信する。
ステップSP46において、物販サーバSV2の制御部90は、クライアント端末2から送信された購入要求信号と、サービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース93及び通信制御部92を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部95に送出する。
認証処理部95は、制御部90の制御のもと、クライアント端末2から受信されたサービスセッションID情報等と、認証情報記憶部97に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、制御部90は、認証処理部95により、クライアント端末2を利用してパッケージメディアの購入を要求したユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP47に移る。
ステップSP47において、制御部90は、クライアント端末2を利用するユーザに対し、購入要求されたパッケージメディアを引き渡すための手続等の購入処理を実行すると共に、当該パッケージメディアの購入に伴うユーザに対する課金処理用の課金情報を通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介して課金サーバSV6に送信することにより、その課金サーバSV6に対し当該ユーザに対するパッケージメディアの購入に応じた課金処理を実行させる。
また制御部90は、認証処理部95により、クライアント端末2に対し発行していたサービスセッションID情報等の有効期限を延長させる。
ステップSP48において、制御部90は、課金処理終了後、パッケージメディアの購入処理が完了したことを示す購入完了ページ情報を、認証処理部95により有効期限の延長されたサービスセッションID情報等と共に通信制御部92及びネットワークインタフェース93を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP49において、クライアント端末2の制御部23は、物販サーバSV2から送信された購入完了ページ情報と、有効期限の延長されたサービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した購入完了ページ情報をページ情報生成部36に送出すると共に、その物販サーバSV2から受信したサービスセッションID情報等を認証処理部37に送出する。
認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、物販サーバSV2から受信された有効期限の延長されているサービスセッションID情報等をその有効期限が延長される前のサービスセッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、当該認証情報記憶部38に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等の内容を更新する。
またページ情報生成部36は、制御部23から与えられた購入完了ページ情報に基づく映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部24によりアナログ映像信号に変換して表示部25に送出する。
これにより制御部23は、表示部25に対しそのアナログ映像信号に基づく映像として購入完了ページを表示させる。
このようにしてクライアント端末2は、物販サーバSV2の提供している物販サービスを利用して、ユーザに対して所望のパッケージメディアを購入させることができる。
(1−7−3−3)オンエアリスト情報配信サービス提供処理手順
次に図12を用いてクライアント端末2が、ラジオ放送情報配信サーバSV3からラジオ放送情報配信サービスとして特にオンエアリスト情報配信サービスの提供を受ける際のラジオ放送情報配信サービス提供処理手順について説明する。
ステップSP60において、クライアント端末2の制御部23は、表示部25に映像として表示させたオンエアリスト情報配信用のページ上で入力ボックスに対し取得希望のオンエアリスト情報検索用の検索キーが入力され、当該入力された検索キーを示す文字列に対応する制御コマンドが入力処理部21から入力されると、当該入力された制御コマンドに応じて、取得希望のオンエアリスト情報をダウンロード要求するオンエアリスト情報要求信号を生成する。
そして制御部23は、そのオンエアリスト情報要求信号を、すでにラジオ放送情報配信サーバSV3で発行され認証情報記憶部38に対し一時記憶されているサービスセッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してラジオ放送情報配信サーバSV3に送信する。
ステップSP61において、ラジオ放送情報配信サーバSV3の制御部110は、クライアント端末2から送信されたオンエアリスト情報要求信号と、サービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース113及び通信制御部112を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部115に送出する。
認証処理部115は、制御部110の制御のもと、クライアント端末2から受信されたサービスセッションID情報等と、認証情報記憶部120に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、制御部110は、認証処理部115により、クライアント端末2を利用してオンエアリスト情報を要求したユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP62に移る。
ステップSP62において、検索部118は、オンエアリスト情報要求信号に格納されている検索キーに基づいて、オンエアリスト情報記憶部117内のオンエアリスト情報全体に対し、当該検索キーの示す検索条件に該当する所定範囲部分を取得希望のオンエアリスト情報として検索する。
そして制御部110は、検索部118によりオンエアリスト情報が検索されると、認証処理部115により、クライアント端末2に対し発行していたサービスセッションID情報等の有効期限を延長させて、次のステップSP63に移る。
そしてステップSP63において制御部110は、オンエアリスト情報記憶部117から、検索部118によって検索されたオンエアリスト情報を読み出すと共に、当該読み出したオンエアリスト情報を、認証処理部115により有効期限の延長されたサービスセッションID情報等と共に通信制御部112及びネットワークインタフェース113を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP64において、クライアント端末2の制御部23は、ラジオ放送情報配信サーバSV3から送信されたオンエアリスト情報と、有効期限の延長されたサービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信したオンエアリスト情報をページ情報生成部36に送出すると共に、そのラジオ放送情報配信サーバSV3から受信したサービスセッションID情報等を認証処理部37に送出する。
認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、ラジオ放送情報配信サーバSV3から受信された有効期限の延長されているサービスセッションID情報等をその有効期限が延長される前のサービスセッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、当該認証情報記憶部38に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等の内容を更新する。
またページ情報生成部36は、制御部23から与えられたオンエアリスト情報に基づいて映像データを生成し、当該生成した映像データを表示制御部24によりアナログ映像信号に変換して表示部25に送出することにより当該表示部25に対しそのアナログ映像信号に基づく映像としてオンエアリスト情報を表示させる。
このようにしてクライアント端末2は、ラジオ放送情報配信サーバSV3の提供しているラジオ放送情報配信サービスを利用して、ユーザに対して所望のオンエアリスト情報を取得させることができる。
(1−7−3−4)ナウオンエア情報配信サービス提供処理手順
次に図13を用いてクライアント端末2が、ラジオ放送情報配信サーバSV3からラジオ放送情報配信サービスとして特にナウオンエア情報配信サービスの提供を受ける際のラジオ放送情報配信サービス提供処理手順について説明する。
ただしナウオンエア情報を提供するラジオ放送情報配信サーバSV3は、ラジオ局(コールサイン)毎に設けられている。
そしてクライアント端末2には、初期状態において、各ラジオ局に対応するラジオ放送情報配信サーバSV3のURL情報が記憶されていない場合がある。
そのため以下のラジオ放送情報配信サービス提供処理手順については、各ラジオ放送情報配信サーバSV3のURL情報をラジオ局のコールサイン毎にポータルサーバ3が管理している場合を例に挙げて説明する。
またかかるラジオ放送情報配信サービス提供処理手順では、クライアント端末2が、ラジオ局毎の放送周波数を自動プリセットするためにポータルサーバ3に対して当該放送周波数を示す周波数情報を要求するときに、認証情報記憶部38に対し認証セッションID情報等を一時記憶してはいない場合を想定している。このため、まずクライアント端末2は、ポータルサーバ3に対しユーザID情報及びパスワード情報等を送信することになる。
ステップSP70において、クライアント端末2の制御部23は、入力処理部21から各ラジオ局の放送周波数を自動プリセットするように要求する操作コマンドが入力されると、これに応じて各ラジオ局の受信可能な放送周波数の周波数情報を取得要求する周波数情報要求信号を、ユーザにより入力された地域コードと、認証情報記憶部38に記憶されているユーザID情報及びパスワード情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ステップSP71において、ポータルサーバ3の制御部50は、クライアント端末2から送信された周波数情報要求信号、地域コード、ユーザID情報及びパスワード情報等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、そのクライアント端末2から受信したユーザID情報及びパスワード情報等を認証処理部56に送出する。
認証処理部56は、制御部50の制御のもと、クライアント端末2から受信されたユーザID情報及びパスワード情報等と、顧客データベース部54に登録している顧客情報とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、認証処理部56は、クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証し、当該クライアント端末2からの周波数情報の取得要求が正当な要求であると判断すると、制御部50の制御のもと、現時点のクライアント端末2とポータルサーバ3との通信接続状態に対する認証セッションID情報等を発行し、当該発行した認証セッションID情報等を認証情報記憶部57に一時記憶する。
そして制御部50は、このように認証処理部56によりユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP72に移る。
ステップSP72において、制御部50は、クライアント端末2から受信した地域コードに基づいて、周波数情報記憶部58内の複数の周波数情報、ラジオ局名及びコールサインのリストの中から当該地域コードに対応する周波数情報、ラジオ局名及びコールサインを検索してリスト化し読み出す。
これにより制御部50は、周波数情報記憶部58からリスト化して読み出した周波数情報、ラジオ局名及びコールサインを、上述のステップSP71において認証処理部56によりクライアント端末2に対して発行された認証セッションID情報等と共に通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP73において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信された周波数情報、ラジオ局名及びコールサインのリストと、認証セッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該ポータルサーバ3から受信した認証セッションID情報等を認証処理部37に送出すると共に、周波数情報、ラジオ局名及びコールサインのリストを表示制御部24に送出する。
これにより認証処理部37は、制御部23の制御のもと、ポータルサーバ3から受信された認証セッションID情報等を認証情報記憶部38に一時記憶する。
また表示制御部24は、制御部23から与えられた周波数情報、ラジオ局名及びコールサインのリストを表示部25に送出することにより当該表示部25に対しそのリストを表示させる。
さらに制御部23は、このとき入力処理部21から入力される選択コマンドに基づき、選択された周波数情報、ラジオ局名及びコールサインを記憶媒体29にプリセットとして記憶して、次のステップSP74に移る。
ステップSP74において、制御部23は、入力処理部21から入力されるチューニング制御コマンドに応じて、チューナ部31を、ラジオ放送波の中からチューニング制御コマンドに対応する放送周波数で放送されているラジオ放送のラジオ放送信号を抽出するように制御する。
これによりチューナ部31は、放送信号受信部30により受信されたラジオ放送波の中から、その放送周波数で放送されているラジオ放送信号を抽出して復号等の所定の受信処理を施し、この結果得られた音声データを音声制御部26に送出する。
従って音声制御部26は、チューナ部31から与えられる音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカ27に送出することにより当該スピーカ27から、選択されたラジオ番組の音声を出力させることができる。
ステップSP75において、ラジオ放送表示制御部39は、制御部23の制御のもと、記憶媒体29から、上述のチューニング制御コマンドに対応する放送周波数を示す周波数情報に対応して記憶されているコールサインを読み出すと共に、当該読み出したコールサインを、認証情報記憶部38に対しすでに一時記憶されている認証セッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してポータルサーバ3に送信する。
ステップSP76において、ポータルサーバ3の制御部50は、クライアント端末2から送信されたコールサイン及び認証セッションID情報等をネットワークインタフェース53及び通信制御部52を順次介して受信し、当該受信した認証セッションID情報等を認証処理部56に送出する。
認証処理部56は、制御部50の制御のもと、クライアント端末2から受信された認証セッションID情報等と、認証情報記憶部57に対しすでに一時記憶している認証セッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、制御部50は、認証処理部56により、クライアント端末2から受信した認証セッションID情報等が有効期限内のものであり、当該クライアント端末2を利用してコールサインを送信したユーザが正規ユーザであると認証されると、次のステップSP77に移る。
ステップSP77において、制御部50は、クライアント端末2から受信したコールサインに基づいて、URL記憶部59内の複数のURL情報の中から当該コールサインに対応付けられたURL情報を検索する。
また制御部50は、認証処理部56により、クライアント端末2に対し発行していた認証セッションID情報等の有効期限を延長させる。
そして制御部50は、URL記憶部59から、その検索したURL情報を読み出すと共に、当該読み出したURL情報を、認証処理部56により有効期限の延長された認証セッションID情報等と共に通信制御部52及びネットワークインタフェース53を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP78において、クライアント端末2の制御部23は、ポータルサーバ3から送信されたURL情報と、有効期限の延長された認証セッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信した認証セッションID情報等を認証処理部37に送出すると共に、URL情報をラジオ放送表示制御部39に送出する。
認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、ポータルサーバ3から受信された有効期限の延長されている認証セッションID情報等をその有効期限が延長される前の認証セッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、当該認証情報記憶部38に対しすでに一時記憶している認証セッションID情報等の内容を更新する。
またラジオ放送表示制御部39は、制御部23の制御のもとに、当該制御部23から与えられたURL情報を、記憶媒体29に記憶しているコールサインに対応付けて記憶媒体29等に一時記憶する。
そしてラジオ放送表示制御部39は、制御部23の制御のもとに、記憶媒体29等に一時記憶したURL情報に従って、ナウオンエア情報を取得要求するナウオンエア情報要求信号を、すでにラジオ放送情報配信サーバSV3から受信され認証情報記憶部38に対し一時記憶されているサービスセッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してラジオ放送情報配信サーバSV3に送信する。
ここでかかるラジオ放送情報配信サービス提供処理手順では、ステップSP78においてクライアント端末2からナウオンエア情報要求信号及びサービスセッションID情報等をラジオ放送情報配信サーバSV3に送信する処理が、図9について上述したステップSP10の処理に対応している。
従ってこのラジオ放送情報配信サービス提供処理手順では、ステップSP78の処理に引き続き、クライアント端末2及びラジオ放送情報配信サーバSV3並びにポータルサーバ3において、図9について上述したステップSP11乃至ステップSP13及びステップSP18乃至ステップSP22と同様のユーザ認証処理を順次実行した後、続くステップSP79に移る。
ステップSP79において、クライアント端末2のラジオ放送表示制御部39は、制御部23の制御のもとに再び、記憶媒体29等に一時記憶していたURL情報に従ってナウオンエア情報要求信号を、すでにラジオ放送情報配信サーバSV3から受信して認証情報記憶部38に対し一時記憶されているサービスセッションID情報等と共に通信制御部32及びネットワークインタフェース33を順次介してラジオ放送情報配信サーバSV3に送信する。
ステップSP80において、ラジオ放送情報配信サーバSV3の制御部110は、クライアント端末2から送信されたナウオンエア情報要求信号と、サービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース113及び通信制御部112を順次介して受信し、当該受信した認証セッションID情報等を認証処理部115に送出する。
これにより認証処理部115は、制御部110の制御のもと、クライアント端末2から受信されたサービスセッションID情報等と、認証情報記憶部120に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等とを比較するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果、認証処理部115は、クライアント端末2を利用するユーザを正規ユーザであると認証すると、当該クライアント端末2からのナウオンエア情報の取得要求が正当な要求であると判断する。
そして制御部110は、認証処理部115により、クライアント端末2を利用するユーザが正規ユーザであると認証されると、当該認証処理部115により、そのクライアント端末2に対し発行していたサービスセッションID情報等の有効期限を延長させて、次のステップSP81に移る。
ステップSP81において、制御部110は、ナウオンエア情報記憶部119からナウオンエア情報を読み出し、当該読み出したナウオンエア情報を、認証処理部115により有効期限の延長されたサービスセッションID情報等と共に通信制御部112及びネットワークインタフェース113を順次介してクライアント端末2に送信する。
ステップSP82において、クライアント端末2の制御部23は、ラジオ放送情報配信サーバSV3から送信されたナウオンエア情報と、有効期限の延長されたサービスセッションID情報等とをネットワークインタフェース33及び通信制御部32を順次介して受信し、当該受信したサービスセッションID情報等を認証処理部37に送出すると共に、ナウオンエア情報をラジオ放送表示制御部39に送出する。
これにより認証処理部37は、制御部23の制御のもと認証情報記憶部38において、ラジオ放送情報配信サーバSV3から受信された有効期限の延長されているサービスセッションID情報等をその有効期限が延長される前のサービスセッションID情報等に上書きするようにして一時記憶することにより、当該認証情報記憶部38に対しすでに一時記憶しているサービスセッションID情報等の内容を更新する。
またラジオ放送表示制御部39は、制御部23から与えられたナウオンエア情報を表示制御部24を介して表示部25に送出することにより、当該表示部25に対し、現在受信中のラジオ放送のラジオ番組に関するナウオンエア情報を表示させる。
そしてかかるラジオ放送情報配信サービス提供処理手順では、この後、クライアント端末2がステップSP79におけるナウオンエア情報の取得要求を定期的に繰り返し実行すると共に、ラジオ放送情報配信サーバSV3がクライアント端末2からその取得要求を受けてステップSP80及びステップSP81の処理を順次実行する。
これによりクライアント端末2では、現在受信中のラジオ番組の番組名、番組放送開始時刻、番組放送終了時刻、そのラジオ番組内で現在流れている楽曲のタイトル、アーティスト名、楽曲放送開始時刻等をナウオンエア情報として時々刻々と更新しながらクライアント端末2の表示部25に表示することができる。
(1−8)クライアント端末2のハードウェア回路ブロック構成
(1−8−1)回路構成
次にクライアント端末2のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。かかるクライアント端末2のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成では、一部の機能を後述するソフトウェアモジュールに従って実現している。
図14に示すようにクライアント端末2は、その筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作ボタンでなる操作入力部200がユーザによって操作されると、当該操作入力部200でこれを認識し、当該操作に応じた操作入力信号を入力処理部201へ送出する。
入力処理部201は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、当該操作入力信号を操作コマンドに変換し、これをバス202を介してCPU(Central Processing Unit)203に供給する。
CPU203は、ROM(Read Only Memory)204に予め格納されている基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムをバス202を介してRAM(Random Access Memory)205に読み出し、これら各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部201から供給される操作コマンドに応じた各種処理を実行する。
ディスプレイ206は、例えば液晶ディスプレイ等の表示デバイスであって、筐体表面に直接取り付けられている場合や外付けされている場合がある。
そしてディスプレイ206は、CPU203による処理結果や各種映像データが表示処理部207を介してアナログ映像信号として供給されると、当該アナログ映像信号に基づく映像を表示する。
メディアドライブ208は、例えばCDや、フラッシュメモリが外装ケースに内包されるメモリスティック(登録商標)に記録されたコンテンツデータを読み出して再生し、又は当該CDやメモリスティックに対し記録対象のコンテンツデータを記録する。
そしてメディアドライブ208は、CDやメモリスティックからコンテンツデータとして映像データを読み出したときには、当該再生した映像データをバス202を介して表示処理部207に供給する。
またメディアドライブ208は、CDやメモリスティックからコンテンツデータとして音声データを読み出したときには、当該再生した音声データを音声処理部209に供給する。
表示処理部207は、バス202を介して供給される映像データに対してディジタルアナログ変換処理を施し、その結果得られるアナログ映像信号をディスプレイ206に供給することにより、当該ディスプレイ206にそのアナログ映像信号に基づく映像を表示させる。
また音声処理部209は、バス202を介して供給される音声データに対してディジタルアナログ変換処理を施し、その結果得られるアナログ音声信号を2チャンネルのスピーカ210に送出することにより、当該スピーカ210からそのアナログ音声信号に基づくステレオ音声を出力させる。
さらにCPU203は、メディアドライブ208で読み出したコンテンツデータをバス202を介してハードディスクドライブ211に送出することにより、当該ハードディスクドライブ211にそのコンテンツデータをコンテンツファイルとして記憶し得るようにもなされている。
因みにCPU203は、ハードディスクドライブ211に対して記憶したコンテンツデータを、図3について上述したディレクトリ構成で管理している。
そしてCPU203は、ハードディスクドライブ211に記憶したコンテンツファイルを当該ハードディスクドライブ211からコンテンツデータとして読み出すこともできる。
なおCPU203は、ハードディスクドライブ211からコンテンツデータとして映像データを読み出したときには、当該読み出した映像データをバス202を介して表示処理部207に供給する。
またCPU203は、ハードディスクドライブ211からコンテンツデータとして音声データを読み出したときには、当該読み出した音声データを音声処理部209に供給する。
アンテナ212は、各ラジオ局から送信されてくるラジオ放送波を受信し、これをAM/FMチューナでなるチューナ213に送出する。
チューナ213は、CPU203の制御のもと、アンテナ212を介して受信されたラジオ放送波の中から例えば操作入力部200を介して指定されたラジオ局に対応する放送周波数のラジオ放送信号を抽出して所定の受信処理を施し、この結果得られる音声データをバス202を介して音声処理部209に供給する。
音声処理部209は、チューナ213から与えられた音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカ210に送出することにより、当該スピーカ210からラジオ局で放送されているラジオ番組の番組音声を出力させ、かくしてユーザに対しラジオ番組の番組音声を聴取させることができる。
またCPU203は、チューナ213で得られた音声データをハードディスクドライブ211に送出して記録することにより、ラジオ番組の番組音声を録音することもできる。
さらにCPU203は、通信処理部214、ネットワークインタフェース215を順次介してネットワークNTに接続し、当該ネットワークNT上のポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV5にアクセスすることができ、これによりポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV5との間で各種データを送受信することができる。
ここでCDについては、データ記憶面に音楽データ記憶領域と管理データ記憶領域とが設けられている。その音楽データ記憶領域には、1又は複数の音楽データが記憶されている。また管理データ記憶領域には、音楽データ記憶領域に記憶されている音楽データを管理するための、個々の音楽データに対する再生時間(すなわち、個々の楽曲の演奏時間)や、再生の順番、音楽データ記憶領域における再生開始位置等のTOC(Table Of Contents )と呼ばれる管理データが記憶されている。
従ってCPU203は、例えば上述のようにCDから読み出した音楽データをハードディスクドライブ211のハードディスクに記憶するときには、メディアドライブ208でそのCDから管理データを読み出す。そしてCPU203は、その管理データに基づいて、CDを判別するためのCD判別情報を生成する。そしてCPU203は、かかるCD判別情報を、通信処理部214及びネットワークインタフェース215を順次介してネットワークNT経由でディスク情報提供サーバSV5に送信する。
これによりCPU203は、ディスク情報提供サーバSV5からそのCD判別情報に対応するディスク情報がネットワークNT経由で送信されると、これをネットワークインタフェース215及び通信処理部214を順次介して受信する。そしてCPU203は、そのディスク情報を、ハードディスク内に予め構築している楽曲管理データベースに登録する。
そしてCPU203は、楽曲管理データベースに登録したディスク情報については、当該ディスク情報で特定可能なハードディスク内の音楽データ(すなわち、CDから読み出されてハードディスクにすでに記憶している音楽データ)に対応付ける。これによりCPU203は、そのディスク情報に従ってユーザに対し、ハードディスクに記憶した音楽データに基づく楽曲の曲名やアーティスト名、その楽曲が含まれるアルバムのアルバム名等を提示し得るようになされている。
これに加えてCPU203は、外部機器インタフェース216を介して、クライアント端末2に接続されたMD(Mini Disc 登録商標)プレーヤ等の外部記憶再生装置(図示せず)にアクセスすることができる。従ってCPU203は、ハードディスクドライブ211のハードディスクに記憶したコンテンツファイルを音楽データ等のコンテンツデータとして読み出して外部機器インタフェース216から外部記憶再生装置に送信することにより、その外部記憶再生装置においてMD等の記憶媒体に当該コンテンツデータを記憶し得るようにもなされている。
(1−8−2)プログラムモジュール構成
図15に示すように、上述の図14に示したハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成のクライアント端末2に実装されるプログラムモジュールとしては、OS上で動作するようになされており、ポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV5との間でやりとりを行う。
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)メッセージプログラム240は、ポータルサーバ3やその他サーバSV1乃至SV5との間のやりとりをHTTP通信で行うものであり、コミュニケータプログラム241は、HTTPメッセージプログラム240とデータのやりとりを行うプログラムモジュールである。
コミュニケータプログラム241の上位には、コンテンツのコーデックを解釈して再生するコンテンツ再生モジュール242、著作権保護に関する情報を取り扱う著作権保護管理モジュール243が位置し、そのコンテンツ再生モジュール242、著作権保護管理モジュール243の上位に対して、インターネットラジオの選局及び再生を行うインターネットラジオ選局再生モジュール244、楽曲購入及び試聴曲の再生を司る楽曲購入再生モジュール245がそれぞれ位置している。
インターネットラジオ選局再生モジュール244と、楽曲購入再生モジュール245とにより再生された音声データは、音声処理部209に転送されることにより、最終的にスピーカ210から音声として出力される。
インターネットラジオ選局再生モジュール244、楽曲購入再生モジュール245の上位にはXMLブラウザ246が位置し、各種サーバからのXMLファイルを解釈し、ディスプレイ206に対して映像表示を行う。
例えば、XMLブラウザ246を介してユーザに選択された楽曲は楽曲購入再生モジュール245で購入処理され、ハードディスクコンテンツコントローラ247を介してハードディスクドライブ211に書き込まれる。
なおコミュニケータプログラム241には、ライブラリ248の認証ライブラリ248Aが接続されており、当該認証ライブラリ248Aはポータルサーバ3等と連携して各種認証処理を行うようになされている。
さらにコミュニケータプログラム241の上位には、データベースアクセスモジュール249、コンテンツデータアクセスモジュール250及びハードディスクコンテンツコントローラ247が位置する。
このデータベースアクセスモジュール249は、ハードディスクドライブ211に構築された各種データベースにアクセスし、コンテンツデータアクセスモジュール250はハードディスクドライブ211に格納されたコンテンツデータにアクセスし、ハードディスクコンテンツコントローラ247はハードディスクドライブ211に格納されたコンテンツデータを管理するようになされている。
ハードディスクコンテンツコントローラ247の上位には、ラジオ局が放送した楽曲のタイトルやアーティスト名等を表示するためのラジオ放送情報表示モジュール251、及びラジオ局を選局したり、当該ラジオ局から受信した楽曲としてのコンテンツデータをハードディスクドライブ211に記憶(録音)するチューナ選局再生/録音モジュール252が位置している。
例えば、オーディオユーザインタフェース253を介して選局されたラジオ局から受信した楽曲は、コンテンツデータアクセスモジュール250を介してハードディスクドライブ211へ書き込まれるようになされている。
またチューナ選局再生/録音モジュール252により再生されたコンテンツデータとしての音声データは、音声処理部209に転送されることにより、最終的にスピーカ210から音声として出力される。
ラジオ放送情報表示モジュール251は、チューナ選局再生/録音モジュール252によって現在ラジオ局が放送している楽曲のタイトルやアーティスト名等のナウオンエア情報のようなラジオ放送情報をラジオ放送情報配信サーバSV3からHTTPメッセージプログラム240経由で受信し、これをオーディオユーザインタフェース(UI)253を介してディスプレイ206に表示する。
なおオーディオユーザインタフェース253を介してディスプレイ206に表示したラジオ放送情報は、ライブラリ248のクリップライブラリ248Bに一時的に記憶することもでき、ユーザからの指示に従って最終的にはデータベースアクセスモジュール249を介してハードディスクドライブ211へ記憶される。
CD再生モジュール254は、メディアドライブ208に対してCDを再生するように制御する。
そしてCD再生モジュール254によりCDから再生された音声データは、音声処理部209に転送されることにより、最終的にスピーカ210から音声として出力される。
HDD再生モジュール255は、図示はしていないが、ハードディスクコンテンツコントローラ247及び著作権保護管理モジュール243と接続されている。
これによりHDD再生モジュール255は、ハードディスクコンテンツコントローラ247の制御のもとにハードディスクドライブ211から読み出されたコンテンツデータとしての音声データを、著作権保護管理モジュール243から供給される著作権管理情報に従って再生する。
またHDD再生モジュール255により著作権管理情報に従って再生された音声データ(音楽データ)は、外部機器インタフェース216を介して外部記憶再生装置に転送されることにより、当該外部記憶再生装置おいて例えばMDに記憶される。
そしてHDD再生モジュール255により著作権管理情報に従って再生された音声データは、音声処理部209に転送されることにより、最終的にスピーカ210から音声として出力される。
リッピングモジュール256は、図示はしていないが、ハードディスクコンテンツコントローラ247及び著作権保護管理モジュール243と接続されている。
これによりリッピングモジュール256は、CD再生モジュール254によりCDから再生された音声データを、著作権保護管理モジュール243から供給される、その音声データを管理するための著作権管理情報と共に、ハードディスクコンテンツコントローラ247の制御のもとハードディスクドライブ211のハードディスクに記憶させる(すなわち、リッピングさせる)ように、CD再生モジュール254、著作権保護管理モジュール243及びハードディスクコンテンツコントローラ247を制御する。
MD再生モジュール257は、外部記憶再生装置に対してMDを再生するように制御する。
これによりMD再生モジュール257により外部記憶再生装置のMDから再生された音声データ(音楽データ)は、外部機器インタフェース216を介して音声処理部209に転送されることにより、最終的にスピーカ210から音声(音楽)として出力される。
ところで以上説明したプログラムモジュールにおいてHTTPメッセージプログラム240及びコミュニケータプログラム241は、図2について上述したクライアント端末2の通信制御部32と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
またコンテンツ再生モジュール242は、図2について上述したクライアント端末2のエンコーダ/デコーダ部34と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらに著作権保護管理モジュール243は、図2について上述したクライアント端末2の著作権管理部35と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにインターネットラジオ選局再生モジュール244は、図2について上述したクライアント端末2の制御部23及び音声制御部26と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらに楽曲購入再生モジュール245は、図2について上述したクライアント端末2の制御部23及び音声制御部26と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにXMLブラウザ246は、図2について上述したクライアント端末2の入力処理部21及びページ情報生成部36と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにハードディスクコンテンツコントローラ247及びデータベースアクセスモジュール249並びにコンテンツデータアクセスモジュール250は、図2について上述したクライアント端末2の制御部23と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにライブラリ248の認証ライブラリ248Aは、図2について上述したクライアント端末2の認証処理部37及び認証情報記憶部38と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにライブラリ248のクリップライブラリ248Bは、図2について上述したクライアント端末2の制御部23と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにラジオ放送情報表示モジュール251は、図2について上述したクライアント端末2のラジオ放送表示制御部39と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにチューナ選局再生/録音モジュール252は、図2について上述したクライアント端末2の制御部23及び音声制御部26並びにチューナ部31と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにオーディオユーザインタフェース253は、図2について上述したクライアント端末2の入力処理部21及び制御部23並びに表示制御部24と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにCD再生モジュール254は、図2について上述したクライアント端末2の音声制御部26及び外部記録媒体記録再生部28と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにHDD再生モジュール255は、図2について上述したクライアント端末2の制御部23及び音声制御部26と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにリッピングモジュール256は、図2について上述したクライアント端末2の制御部23及び外部記録媒体記録再生部28並びにエンコーダ/デコーダ部34と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
さらにMD再生モジュール257は、図2について上述したクライアント端末2の音声制御部26及び外部記録媒体記録再生部28と同様の機能を実現可能なプログラムモジュールである。
従って図14について上述したハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成のクライアント端末2では、CPU203が上述の各種プログラムモジュールに従って、図2について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のクライアント端末2と同様の処理を実行することができる。
またハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成のクライアント端末2は、後述する楽曲提示処理を実現可能である。
そして機能ブロックによるハードウェア構成のクライアント端末2は、各機能ブロックがそれぞれハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成のクライアント端末2に実装されているプログラムモジュールで実現可能な機能を網羅していることにより、かかるハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成のクライアント端末2と同様に後述の楽曲提示処理を実現することができる。
(1−9)ポータルサーバ3の構成
次に、図16を用いてポータルサーバ3のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。ポータルサーバ3は、全体を統括的に制御するCPU300が、ROM301又はハードディスクドライブ302に記憶されている基本プログラムやコンテンツ記録保持支援プログラム等の各種プログラムを、バス303を介してRAM304に適宜展開しこれを実行することにより、ユーザ認証処理等の各種処理を行う。
この場合、CPU300は、ハードディスクドライブ302のハードディスク内に予め構築した顧客データベースに対して、音楽関連サービス提供システム1の利用が許可されたユーザのユーザID情報及びパスワード情報を対応付けて顧客情報として登録している。
CPU300は、ユーザによる音楽に関する各種サービスの利用に応じてクライアント端末2から送信されたユーザID情報及びパスワード情報をネットワークインタフェース305を介して受信すると、そのユーザID情報及びパスワード情報に基づいてハードディスク内の顧客データベースにすでに登録している顧客情報を検索するようにしてユーザ認証処理を実行する。
その結果CPU300は、かかるユーザ認証処理を終了すると、そのユーザ認証処理の結果を示したポータル認証結果情報を生成し、これをネットワークインタフェース305を介してクライアント端末2に送信する。
(1−10)音楽データ配信サーバSV1の構成
次に、図17を用いて音楽データ配信サーバSV1のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。音楽データ配信サーバSV1は、全体を統括的に制御するCPU310が、ROM311又はハードディスクドライブ312に記憶されている基本プログラムやデータ配信プログラム等の各種プログラムを、バス313を介してRAM314に適宜展開しこれを実行することにより、クライアント端末2に対して音楽データを配信するための処理を行う。
CPU310は、ハードディスクドライブ312のハードディスクに対し、上述のATRAC3形式やMP3形式等で圧縮符号化された複数の音楽データをそれぞれコンテンツID情報と対応付けて記憶している。
またCPU310は、ハードディスク内に属性情報データベースを構築している。そしてCPU310は、その属性情報データベースに対し、ハードディスクに記憶している音楽データ毎の、コンテンツID情報や楽曲の曲名及びアーティスト名、当該楽曲が他の楽曲と共にアルバム化されている場合にはそのアルバム名、楽曲の属するジャンルの名称(以下、これをジャンル名と呼ぶ)、個々の音楽データの提供元を示すネットワークNT上のURL情報(すなわち、アドレス)等を互いに対応付けて生成した楽曲属性情報として登録している。すなわち、かかる楽曲属性情報は、音楽データ毎に用意されている。
因みに楽曲属性情報に含まれるURL情報としては、楽曲の試聴用として音楽データの一部を提供するためにアクセスさせるネットワークNT上のURL情報(以下、これを試聴用URL情報と呼ぶ)と、音楽データを実際に購入するためにアクセスさせるネットワークNTのURL情報(以下、これを購入用URL情報と呼ぶ)との2種類が用意されている。
さらにCPU310は、ハードディスクに対し、楽曲を音楽データの配信の形態で購入可能とするために、XML等の言語によって記述されて作成された、ダウンロード可能な音楽データに基づく楽曲のリストを含み、かつ視聴用URL情報及び購入用URL情報を埋め込んだWebページ(以下、これを配信楽曲提示ページと呼ぶ)の画面データを予め格納している。
従ってCPU310は、クライアント端末2によりネットワークNTを介して配信楽曲提示ページにアクセスされ、その配信楽曲提示ページを介して配信を希望する楽曲が選択された状態で例えば購入用URL情報が指定されると、当該選択された楽曲に対応させて予め用意された購入用のWebページ(以下、これを楽曲購入ページと呼ぶ)を提示する。
そしてCPU310は、かかる楽曲購入ページを介して楽曲の購入が確認されると、ハードディスクドライブ312のハードディスクから、ユーザによって選択された楽曲の音楽データと共に対応する楽曲属性情報を読み出す。これによりCPU310は、その読み出した音楽データに楽曲属性情報を付加し、これらをネットワークインタフェース315を介してクライアント端末2に送信する。
このようにしてCPU310は、クライアント端末2を介してユーザに対し、所望の楽曲を音楽データの形態で購入させ得るようになされている。
(1−11)物販サーバSV2の構成
次に、図18を用いて物販サーバSV2のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。物販サーバSV2は、全体を統括的に制御するCPU320が、ROM321又はハードディスクドライブ322に記憶されている基本プログラムや各種プログラムを、バス323を介してRAM324に適宜展開しこれを実行することにより、物販サービスを提供するための処理を行う。
ここで、この物販サービスを提供する方法の一例を説明する。例えば物販サーバSV2のハードディスクドライブ322には、パッケージメディア販売用のページ情報等が記憶されている。このページ情報は、XML等の言語によって記述されている。そしてクライアント端末2のユーザは、かかるパッケージメディア販売用のページを介して、購入を希望するCDやDVDを選択することができる。
物販サーバSV2のCPU320は、クライアント端末2からの要求に応じて、かかるパッケージメディア販売用のページ情報を、ネットワークインタフェース325を介してクライアント端末2に送信することにより、当該クライアント端末2のディスプレイ206に対し、そのパッケージメディア販売用のページ情報を映像のページとして表示させる。
そしてCPU320は、クライアント端末2から、そのページを介して購入希望のパッケージメディアが選択されたことに応じて、購入要求信号が送信されると、これをネットワークインタフェース325を介して受信する。これによりCPU320は、かかる購入要求信号に応じて、クライアント端末2のユーザに対しバーケージメディアを販売するための処理を実行する。
(1−12)ラジオ放送情報配信サーバSV3の構成
次に、図19を用いてラジオ放送情報配信サーバSV3のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。ラジオ放送情報配信サーバSV3は、全体を統括的に制御するCPU330が、ROM331又はハードディスクドライブ332に記憶されている基本プログラムや各種プログラムを、バス333を介してRAM334に適宜展開しこれを実行することにより、ラジオ放送情報配信サービスを提供する。
ここで、このラジオ放送情報配信サービスを提供する方法の一例を説明する。例えばこのラジオ放送情報配信サーバSV3のハードディスクドライブ332には、オンエアリスト情報や、ナウオンエア情報等が記憶されている。
ラジオ放送情報配信サーバSV3のCPU330は、クライアント端末2から例えばナウオンエア情報要求信号が送信されると、これをネットワークインタフェース335を介して受信する。そしてCPU330は、ナウオンエア情報要求信号に応じて、ハードディスクドライブ332からナウオンエア情報を読み出し、これをネットワークインタフェース335を介してクライアント端末2に送信する。
(1−13)ディスク情報提供サーバSV5の構成
次に、図20を用いてディスク情報提供サーバSV5のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。ディスク情報提供サーバSV5は、全体を統括的に制御するCPU340が、ROM341又はハードディスクドライブ342のハードディスクに記憶されている基本プログラムやディスク情報提供プログラム等の各種プログラムを、バス343を介してRAM344に適宜展開しこれを実行することにより、ディスク情報提供処理等の各種処理を実行する。
これによりCPU340は、ハードディスクドライブ342のハードディスク内に予め、CDに関するディスク情報の登録用としてディスク情報データベースを構築している。
そしてCPU340は、ハードディスク内のディスク情報データベースに、個々のCDに関するディスク情報(すなわち、CDのアルバム名、当該CDに音楽データとして記憶されている個々の楽曲の曲名や演奏時間、アーティスト名、個々の楽曲の音楽データに対するコンテンツID情報等でなる)と、当該CD内の管理データに基づいて生成されたCD判別情報とを対応付けて登録している。
CPU340は、例えばクライアント端末2からCDの再生の際にそのCDに対するCD判別情報が送信されると、これをネットワークインタフェース345を介して受信する。そしてCPU340は、そのCD判別情報に基づいて、ハードディスク内のディスク情報データベースに登録している複数のディスク情報の中から、当該CD判別情報に対応するディスク情報を検索する。これによりCPU340は、その検索したディスク情報をネットワークインタフェース345を介してクライアント端末2に送信する。
これによりCPU340は、クライアント端末2に対し、再生されたCDに関するディスク情報を提供し得るようになされている。
(1−14)課金サーバSV6の構成
次に、図21を用いて課金サーバSV6のハードウェア回路ブロックによるハードウェア構成を説明する。課金サーバSV6は、全体を統括的に制御するCPU350が、ROM351又はハードディスクドライブ352のハードディスクに記憶されている基本プログラムや課金処理プログラム等の各種プログラムを、バス353を介してRAM354に適宜展開しこれを実行することにより、課金処理等の各種処理を実行する。
この場合、CPU350は、ハードディスクドライブ352のハードディスクに構築した課金情報データベースに対し、ユーザに対する課金処理に使用するユーザID情報や当該ユーザの口座番号等の課金処理使用情報を登録している。またCPU350は、かかる課金情報データベースに対し、コンテンツID情報に音楽データ等のコンテンツデータに対する販売価格を対応付けてコンテンツ価格情報として登録している。さらにCPU350は、その課金情報データベースに対し、物販サーバSV2を利用して購入可能なCDやDVD等の販売価格等も物販価格情報として登録している。
CPU350は、ポータルサーバ3や音楽データ配信サーバSV1、物販サーバSV2から、課金対象のユーザ、及びそのユーザに購入されるコンテンツデータやCD等の購入対象を特定可能で、かつ当該ユーザに対する課金処理の実行を依頼する課金依頼情報が送信されると、これをネットワークインタフェース355を介して受信する。そしてCPU350は、その課金依頼情報に基づいて、ハードディスク内の課金情報データベースの中から、課金対象のユーザの課金処理使用情報と、そのユーザの購入する購入対象の価格情報(すなわち、コンテンツ価格情報及び物販価格情報)を探し出す。
これによりCPU350は、課金情報データベースの中から探し出した課金処理使用情報及び価格情報を用いてユーザに対する課金処理を実行し、かくしてユーザに対し音楽データ等のコンテンツデータやCD等の購入対象を正しく購入させ得るようになされている。
(2)楽曲提示再生処理
(2−1)楽曲提示処理シーケンス
次に、クライアント端末2が、ハードディスクドライブ211のハードディスク、CD及びMDや音楽データ配信サーバSV1で記憶されている多数の音楽データのうち、ユーザによって選択された種類に属する音楽データを、個々の楽曲単位や複数の楽曲がまとめられたアルバム単位としてユーザに提示する楽曲提示処理シーケンスについて図22を用いて以下に説明する。
図22に示す楽曲提示処理シーケンスにおいてクライアント端末2のCPU203は、図15について上述したプログラムモジュールとしてのオーディオユーザインタフェース253及びXMLブラウザ246に相当する提示画像生成モジュールM1と、ハードディスクコンテンツコントローラ247、コンテンツデータアクセスモジュール250、データベースアクセスモジュール249及びHDD再生モジュール255に相当するデータベース登録読出制御モジュールM2、CD再生モジュール254に相当するCD再生制御モジュールM3、MD再生モジュール257に相当するMD再生制御モジュールM4、HTTPメッセージプログラム240、コミュニケータプログラム241、著作権保護管理モジュール243、楽曲購入再生モジュール245及びライブラリ248に相当する通信モジュールM5に従って楽曲提示処理を実行している。
しかしながらかかる楽曲提示処理シーケンスでは、提示画像生成モジュールM1、データベース登録読出制御モジュールM2、CD再生制御モジュールM3、MD再生制御モジュールM4及び通信モジュールM5を、それぞれ説明の便宜上あたかもハードウェアとして設けられた回路ブロックのように扱って以下に説明する。
クライアント端末2の提示画像生成モジュールM1は、ユーザにより現在再生可能な音楽データの提示が要求されると、データベース登録読出制御モジュールM2を介してハードディスクドライブ211のハードディスクからこれに予め記憶している楽曲提示画像データを読み出してディスプレイ206に送出することにより当該ディスプレイ206に図23に示すような楽曲提示画像400を表示する。
楽曲提示画像400には、音楽データの種類であるアーティストの名称(以下、これをアーティスト名と呼ぶ)を入力するためのアーティスト名入力部401と、種別毎の音楽データ(すなわち、個々のアーティストの音楽データ)に対する提示単位を選択させるための提示単位選択部402とが設けられている。
また楽曲提示画像400には、楽曲提示欄403A、記憶場所提示欄403B及びスクロールバー403Cを有する音楽データ提示部403が設けられている。また楽曲提示画像400には、音楽データ配信サーバSV1からダウンロード可能な音楽データの試聴を要求する試聴要求ボタン404、及び購入を要求する購入要求ボタン405も設けられている。
提示画像生成モジュールM1は、ディスプレイ206にこのような楽曲提示画像400を表示した場合、アーティスト名入力部401に対し、ユーザに所望のアーティスト名を入力させるようにして、当該ユーザに提示する音楽データの種類を選択させる。
また提示画像生成モジュールM1は、楽曲提示画像400内の提示単位選択部402を介して、ユーザに対し、所望のアーティストの音楽データを個々の楽曲単位又は複数の楽曲がまとめられたアルバム単位の何れの提示単位で提示するかを任意に選択させるようになされている。
そして提示画像生成モジュールM1は、かかる楽曲提示画像400のアーティスト名入力部401に対し、提示対象の音楽データに対する種類として所望のアーティスト名が入力されると共に、提示単位選択部402を介して、音楽データに対する提示単位として例えばアルバムが選択されると(この時点では楽曲提示欄403A及び記憶場所提示欄403Bには何も表示してはいない)、その任意に選択された提示単位(すなわち、アルバム)と共に、同様に任意に選択された種類(すなわち、アーティスト名)を示す検索キーをCD再生制御モジュールM3に与える。
CD再生制御モジュールM3は、提示画像生成モジュールM1から検索キーが与えられると、その検索キーと、現在クライアント端末2に装填されているCDに関するディスク情報の内容とに基づいて、かかるCDがユーザによって選択されたアーティストのCDであるか否かを判別する。その結果、CD再生制御モジュールM3は、そのCDがユーザによって選択されたアーティストのアルバム用のCDであれば、当該CDに対応するディスク情報の中からアルバム名を取り出して提示画像生成モジュールM1に通知する。
次いで提示画像生成モジュールM1は、CD再生制御モジュールM3に与えたものと同一の検索キーをMD再生制御モジュールM4にも与える。
ここでMDについては、音楽データ記憶領域及び管理データ記憶領域が設けられている。そして音楽データ記憶領域には、1又は複数の音楽データが記憶される。また管理データ記憶領域には、音楽データ記憶領域に記憶された音楽データを管理するための、アルバム名、個々の楽曲の曲名及び再生時間等からなる管理データ(すなわち、TOC)が記憶される。さらに音楽データ記憶領域又は管理データ記憶領域の何れかには、音楽データ記憶領域に記憶された音楽データに対応するアーティスト名が記憶されている。
従ってMD再生制御モジュールM4は、提示画像生成モジュールM1から検索キーが与えられると、現在クライアント端末2に接続されている外部記憶再生装置に装填されたMDからアーティスト名及び管理データを読み出す。そしてMD再生制御モジュールM4は、検索キーと、その読み出したアーティスト名及び管理データとに基づいて、かかるMDに対し、ユーザによって選択されたアーティストの音楽データが記憶されているか否かを検出する。
これによりMD再生制御モジュールM4は、MDに記憶されている音楽データが、ユーザによって選択されたアーティストの音楽データであれば、(すなわちMDに対し、ユーザによって選択されたアーティストのアルバム収録曲の全音楽データが記憶されていれば)、管理データに含まれるアルバム名を提示画像生成モジュールM1に通知する。
続いて提示画像生成モジュールM1は、CD再生制御モジュールM3及びMD再生制御モジュールM4に与えたものと同一の検索キーを通信モジュールM5に与えると共に、その通信モジュールM5に対して検索キーを音楽データ配信サーバSV1に送信するように要求する。
通信モジュールM5は、提示画像生成モジュールM1から検索キーが与えられると、これに応じてネットワークNT経由で音楽データ配信サーバSV1にアクセスする。
これにより音楽データ配信サーバSV1のCPU310は、図9について上述した場合と同様にクライアント端末2を利用するユーザに対するユーザ認証処理を実行し、かかるユーザを正規ユーザであると認証すると、サーバ認証結果情報(すなわち、ユーザを正規ユーザであると認証したことを示すサービスセッションID情報)をネットワークNT経由でクライアント端末2に通知する。
なお音楽データ配信サーバSV1は、この後、クライアント端末2がアクセスする毎に、図10について上述した場合と同様にユーザ認証処理を実行したうえで、そのアクセス内容に応じた処理を実行するものの、かかるユーザ認証処理についてはすでに詳述しているため、ここでの説明は省略する。
通信モジュールM5は、音楽データ配信サーバSV1からサーバ認証結果情報が通知されると、これに応じて検索キーを検索要求データとしてネットワークNT経由で音楽データ配信サーバSV1に送信する。
このとき音楽データ配信サーバSV1のCPU310は、音楽データの検索処理を開始し、クライアント端末2から送信された検索要求データを受信する。
そしてCPU310は、その検索要求データに基づいて得られた検索キーを用いて、ハードディスク内の属性情報データベースに登録している複数の楽曲属性情報の中から、当該検索キーの示す検索条件に該当する楽曲属性情報(すなわち、検索キーの示すアーティストの音楽データに対応する楽曲属性情報であり、以下、この楽曲属性情報を特に該当楽曲属性情報と呼ぶ)を検索する。
これによりCPU310は、その検索した該当楽曲属性情報を属性情報通知データとしてネットワークNT経由でクライアント端末2に送信する。
通信モジュールM5は、音楽データ配信サーバSV1からネットワークNT経由で送信された属性情報通知データを受信する。そして通信モジュールM5は、かかる属性情報通知データとして得られた該当楽曲属性情報を提示画像生成モジュールM1に引き渡す。
提示画像生成モジュールM1は、通信モジュールM5から与えられた該当楽曲属性情報を、登録要求と共にデータベース登録読出制御モジュールM2に与える。これによりデータベース登録読出制御モジュールM5は、ハードディスク内の楽曲管理データベースに対し、該当楽曲属性情報を、ユーザによって選択されたアーティスト名や、音楽データ配信サーバSV1から取得したことを示すサーバ取得情報と対応付けて登録する。
そして提示画像生成モジュールM1は、CD再生制御モジュールM3、MD再生制御モジュールM4及び音楽データ配信サーバSV1に与えたものと同一の検索キーと共にアルバム名のリストを要求するリスト要求を、データベース登録読出制御モジュールM2に与える。
ここでデータベース登録読出制御モジュールM2は、CDから再生した音楽データをハードディスクに記憶したとき、当該ハードディスク内の楽曲管理データベースに対して、そのCDに関するディスク情報をディスク情報提供サーバSV5から取得して登録している。
またデータベース登録読出制御モジュールM2は、音楽データ配信サーバSV1から音楽データを購入のために取得してハードディスクに記憶したとき、楽曲管理データベースに対し、その音楽データ配信サーバSV1から当該音楽データと共に取得した楽曲属性情報と、その音楽データに対するハードディスク上の記憶アドレスとを対応付けて楽曲管理情報として登録している。
従ってデータベース登録読出制御モジュールM2は、提示画像生成モジュールM1から与えられたリスト要求に応じて検索キーにより、ハードディスク内の楽曲管理データベースに登録しているディスク情報及び楽曲管理情報並びに該当楽曲属性情報の内容から、検索キーの示す検索条件に該当するアルバム名を検索する。そしてデータベース登録読出制御モジュールM2は、その検索したアルバム名をアルバム名リストとして提示画像生成モジュールM1に通知する。
因みにデータベース登録読出制御モジュールM2は、事前のユーザ設定に応じて、このとき検索キーの示す検索条件に該当するアルバム名を、異なる記憶媒体同士や、これら記憶媒体及び音楽データ配信サーバSV1間で、重複を無視して全て検出することができる。またデータベース登録読出制御モジュールM2は、かかるユーザ設定に応じて、検索キーの示す検索条件に該当するアルバム名を、異なる記憶媒体同士や、これら記憶媒体及び音楽データ配信サーバSV1間で、重複しないように検出することもできる。
これにより提示画像生成モジュールM1は、データベース登録読出制御モジュールM2から通知されたアルバム名リストに対し、CD再生制御モジュールM3及びMD再生制御モジュールM4から通知されたアルバム名と、これらアルバム名に対応する音楽データの記憶場所を示す記憶場所提示情報とを合わせて加えることで、ユーザによって選択されたアーティストのアルバム名に対する提示用のリスト(以下、これを提示リストと呼ぶ)を生成する。
そして提示画像生成モジュールM1は、楽曲提示画像データに対して提示リストを合成することにより、ディスプレイ206に対し、図24に示すような当該提示リストを含む楽曲提示画像406を表示する。
提示画像生成モジュールM1は、楽曲提示画像406の楽曲提示欄403Aに対し、ユーザによって任意に選択されたアーティストのアルバム名を表示し、記憶場所提示欄403Bに対しては、その楽曲提示欄403Aに表示したアルバム名のアルバムに収録されている音楽データの記憶場所の名称(すなわち、ハードディスクドライブ211、CD及びMD等の記憶媒体の名称や音楽データ配信サーバSV1の名称)をそれぞれアルバム名に対応させて表示する。
因みに提示画像生成モジュールM1は、ユーザに対して提示すべきアルバムが多数存在し、音楽データ提示部403において楽曲提示欄403Aに提示リストの全てのアルバム名を一括して提示し難いときには、スクロールバー403Cに対する操作に応じて当該楽曲提示欄403内でアルバム名を記憶場所の名称と共にスクロール表示させる。
従って提示画像生成モジュールM1は、楽曲提示画像406によりユーザに対し、任意に選択されたアーティストに対する現在再生可能な音楽データを、アルバム単位で提示し得ると共に、そのアルバムに対する記憶場所も合わせて提示する。
このようにして提示画像生成モジュールM1は、音楽データに対する提示が要求され、かかる音楽データの検索に用いる検索キーとしてアーティスト名が任意に選択されると、その時点でクライアント端末2により利用可能な状態にあるハードディスク、CD及びMDの記憶媒体や音楽データ配信サーバSV1から、当該アーティストに対する再生可能なアルバムのアルバム名を収集する。
そして提示画像生成モジュールM1は、その収集したアルバム名をリストとして楽曲提示画像406によりユーザに提示することで、ユーザに対しハードディスク、CD及びMDの記憶媒体や音楽データ配信サーバSV1に対してそれぞれどのような音楽データが記憶されているかをわざわざ確認させるための煩雑な操作を何ら行わせることなく、これら記憶媒体や音楽データ配信サーバSV1に記憶されている音楽データを提示し得るようになされている。
また提示画像生成モジュールM1は、このときハードディスク等の記憶媒体や音楽データ配信サーバSV1で記憶している音楽データ全てをユーザに提示するわけではなく、そのユーザにより任意に選択されたアーティストで限定して提示することで、当該提示した音楽データの中から所望の音楽データを容易に選択させ得るようになされている。
(2−2)楽曲再生処理シーケンス
次に、クライアント端末2が、楽曲提示処理シーケンスによりユーザに提示した楽曲を、引き続きユーザの要求に応じて再生する楽曲再生処理シーケンスについて図25を用いて以下に説明する。
ただし図25に示す楽曲再生処理シーケンスについても、上述した楽曲提示処理シーケンスの場合と同様に、実際にはクライアント端末2のCPU203が提示画像生成モジュールM1、データベース登録読出制御モジュールM2、CD再生制御モジュールM3、MD再生制御モジュールM4及び通信モジュールM5に従って楽曲再生処理を実行している。そしてかかる楽曲再生処理シーケンスについても、説明の便宜上、これら提示画像生成モジュールM1、データベース登録読出制御モジュールM2、CD再生制御モジュールM3、MD再生制御モジュールM4及び通信モジュールM5をそれぞれハードウェアとして設けられた回路ブロックのように扱って以下に説明する。
提示画像生成モジュールM1は、ディスプレイ206に表示した楽曲提示画像406内の楽曲提示欄403Aでハードディスクに記憶されているアルバムがアルバム名で選択されると、これに応じて当該選択されたアルバムを示す再生要求をデータベース登録読出制御モジュールM2に与える。
これによりデータベース登録読出制御モジュールM2は、提示画像生成モジュールM1から与えられた再生要求に応じて、ハードディスクドライブ211のハードディスクからユーザによって選択されたアルバムに収録されている全音楽データを順次再生してスピーカ210から出力させることで、ユーザに対し、選択されたアルバムの全収録曲を順番に聴取させることができる。
また提示画像生成モジュールM1は、ディスプレイ206に表示した楽曲提示画像406内の楽曲提示欄403Aでアルバム用のCDがアルバム名で選択されると、これに応じて当該選択されたアルバムを示す再生要求をCD再生制御モジュールM3に与える。
これによりCD再生制御モジュールM3は、提示画像生成モジュールM1から与えられた再生要求に応じて、メディアドライブ208によりCDから全音楽データを順次再生してスピーカ210から出力させることで、ユーザに対し選択されたアルバム用のCDの全収録曲を順番に聴取させることができる。
さらに提示画像生成モジュールM1は、ディスプレイ206に表示した楽曲提示画像406内の楽曲提示欄403AでMDに記憶されているアルバムがアルバム名で選択されると、これに応じて当該選択されたアルバムを示す再生要求をMD再生制御モジュールM4に与える。
これによりMD再生制御モジュールM4は、提示画像生成モジュールM1から与えられた再生要求に応じて、外部機器インタフェース216を介して外部記憶再生装置と通信し、当該外部記憶再生装置によりMDから、ユーザによって選択されたアルバムに収録されている全音楽データを順次再生させると共に、その全音楽データを外部機器インタフェース216を介して取り込んでスピーカ210から出力させることで、ユーザに対しMDに記憶されていたアルバムの全収録曲を順番に聴取させることができる。
これに加えて提示画像生成モジュールM1は、ディスプレイ206に表示した楽曲提示画像406内の楽曲提示欄403Aを介して、音楽データ配信サーバSV1で記憶保持されているアルバムがアルバム名として選択され、試聴要求ボタン404が押下されると、データベース登録読出制御モジュールM2に対して視聴用URL情報の読み出しを要求する。
従ってデータベース登録読出制御モジュールM2は、各該当楽曲属性情報のうち、ユーザによって選択されたアルバムに対応する該当楽曲属性情報の中から試聴用URL情報を読み出す。これにより提示画像生成モジュールM1は、データベース登録読出制御モジュールM2によって読み出された試聴用URL情報を示す試聴要求を通信モジュール5に与える。
通信モジュールM5は、提示画像生成モジュールM1から与えられた試聴要求に応じて、音楽データ配信サーバSV1にアクセスする。
これにより音楽データ配信サーバSV1のCPU310は、図9について上述した場合と同様に、クライアント端末2を利用するユーザに対しユーザ認証処理を実行し、その結果、かかるユーザを正規ユーザであると認証すると、そのサーバ認証結果情報をクライアント端末2に通知する。
なお音楽データ配信サーバSV1は、この後、クライアント端末2がアクセスする毎に、図10について上述した場合と同様に、ユーザ認証処理を実行したうえで、そのアクセス内容に応じた処理を実行するものの、かかるユーザ認証処理についてはすでに詳述しているため、ここではその説明を省略する。
通信モジュールM5は、音楽データ配信サーバSV1からユーザに対するサーバ認証結果情報が通知されると、これに応じて、試聴要求で示されたネットワークNT上の試聴用URL情報にアクセスする。
CPU310は、クライアント端末2によって試聴用URL情報にアクセスされると、これに応じてハードディスクドライブ312によりハードディスクから、かかる試聴用URL情報に対応する音楽データ(すなわち、ユーザによって選択されたアルバムに収録されている音楽データ)の一部を試聴データとして再生してストリーミング形式でネットワークNTを介してクライアント端末2に送信する。
これにより通信モジュールM5は、試聴用URL情報のアクセスに応じて音楽データ配信サーバSV1からネットワークNT経由で送信された試聴データを受信すると、楽曲購入再生モジュール245によりその試聴データを順次スピーカ210から出力させる。
このようにして通信モジュールM5は、ユーザに対し、選択されたアルバムの全収録曲を順番にスピーカ210を介して聴取させる。
また提示画像生成モジュールM1は、楽曲提示画像406内でアルバムが任意に選択され購入要求ボタン405が押下されると、データベース登録読出制御モジュールM2に対してURL情報の読み出しを要求する。
このときデータベース登録読出制御モジュールM2は、各該当楽曲属性情報のうち、ユーザによって選択されたアルバムに対応する該当楽曲属性情報の中から購入用URL情報を読み出す。これにより提示画像生成モジュールM1は、データベース登録読出制御モジュールM2によって読み出された購入用URL情報を示す購入要求を通信モジュール5に与える。
通信モジュールM5は、提示画像生成モジュールM1から購入要求が与えられると、その購入要求で示されたネットワークNT上の購入用URL情報にアクセスする。
これによりCPU310は、クライアント端末2による購入用URL情報へのアクセスに応じて、当該アクセスされた購入用URL情報に対応する楽曲購入ページをクライアント端末2に提示する。
そしてCPU310は、クライアント端末2で楽曲購入ページを介して音楽データの購入が確認されると、これを受けてハードディスクドライブ312によりハードディスクから、クライアント端末2によってアクセスされる楽曲購入ページに対応付けた音楽データ(すなわち、ユーザによって選択されたアルバムに収録されている音楽データ)を再生すると共に、その音楽データに対応する楽曲属性情報も読み出す。そしてCPU310は、かかる音楽データに対し、対応する楽曲属性情報を付加してネットワークNT経由でクライアント端末2に送信する。
因みにCPU310は、このときクライアント端末2に送信した音楽データに関する課金依頼情報をネットワークNT経由で課金サーバSV6に送信することにより当該クライアント端末2のユーザに対する音楽データ購入の課金処理を実行させる。
通信モジュールM5は、音楽データ配信サーバSV1からネットワークNT経由で送信されたアルバム全曲分の音楽データを順次受信すると、当該受信した音楽データを順次データベース登録読出制御モジュールM2に引き渡す。
これによりデータベース登録読出制御モジュールM2は、通信モジュールM5から与えられたアルバム全曲分の音楽データをハードディスクドライブ211のハードディスクに記憶する。またデータベース登録読出制御モジュールM2は、ハードディスク内の楽曲管理データベースに対し、その音楽データに付加されていた楽曲属性情報と、当該音楽データに対するハードディスク上の記憶アドレスとを対応付けて楽曲管理情報として登録する。
そしてデータベース登録読出制御モジュールM2は、ハードディスクに対する音楽データの記憶が終了すると、自動的又はユーザの再生要求に応じて当該ハードディスクからそのアルバム全曲分の音楽データを順次再生してスピーカ210から出力させる。これによりデータベース登録読出制御モジュールM2は、ユーザに対し音楽データ配信サーバSV1から取得したアルバムの全収録曲を順番に聴取させる。
このようにして提示画像生成モジュールM1は、ディスプレイ206に表示した楽曲提示画像406を介して、ユーザに対し、選択されたアーティストの再生可能な音楽データをアルバム単位で提示することにより、当該ユーザに対して、音楽データの記憶場所となるハードディスクドライブ211や、CD、MDの記憶媒体をわざわざ選択させるような煩雑な操作を何ら行わせることなく(すなわち、ファンクションを何ら選択させることなく)、楽曲提示画像406内で所望のアルバム名を選択させるだけの簡易な操作で、当該選択されたアルバムに対応する音楽データが記憶されている記憶媒体を自動的に判別しその音楽データを再生して聴取させることができる。
また提示画像生成モジュールM1は、ディスプレイ206に楽曲提示画像406を表示した状態では、ユーザによって選択されたアルバムに対応する音楽データが音楽データ配信サーバSV1に記憶されている場合でも、当該ユーザに対してわざわざ音楽データ配信サーバSV1に接続させ配信楽曲提示ページを取得するような煩雑な操作を何ら行わせることなく、楽曲提示画像406内でそのアルバムを選択させて試聴要求ボタン404及び購入要求ボタン405を押下させるだけの簡易な操作で、音楽データ配信サーバSV1と自動的に通信して当該選択されたアルバムに対応する試聴データ及び音楽データを取得し再生して試聴及び聴取させることができる。
(2−3)楽曲提示処理手順
次いで楽曲提示処理シーケンスについてはすでに図22を用いて説明したが、以下にはその楽曲提示処理シーケンスでクライアント端末2のCPU203が実行する楽曲提示処理手順についてさらに詳述する。
すなわち、CPU203は、ユーザにより音楽データの提示が要求され、楽曲提示画像400内で所望のアーティスト名が入力されると共に提示単位が選択されると、上述の提示画像生成モジュールM1、データベース登録読出制御モジュールM2、CD再生制御モジュールM3、MD再生制御モジュールM4及び通信モジュールM5に従って図26に示す楽曲提示処理手順RT1を開始する。
CPU203は、ハードディスクドライブ211を常時監視して動作可能であるか否かを検出していると共に、メディアドライブ208及び外部機器インタフェース216を常時監視してCDの装填の有無や外部記憶再生装置の接続の有無も検出していることにより、楽曲提示処理手順RT1を開始すると、ステップSP100において、現在の検出結果により利用可能な記憶媒体(すなわち、ハードディスク、CD及びMD)を確認して、次のステップSP101に移る。
ステップSP101においてCPU203は、ハードディスクやCD及びMDのうち現在利用可能な状態にある記憶媒体のみを用いて、検索キーに基づき、当該利用可能な記憶媒体からその検索キーの示す検索条件に該当するアルバム名を検索し、次のステップSP102に移る。
因みにCPU203は、ハードディスクドライブ211が動作可能であるか否かや、CDの装填の有無及び外部記憶再生装置の接続の有無を常時検出して利用可能な記憶媒体を確認するのではなく、ステップSP100においてハードディスクドライブ211、メディアドライブ208及び外部記憶再生装置に対しそれぞれ同一の検索キーを与えて、その返答結果(すなわち、検索キーに対する単なる受取を示す返答や検索キーを用いた検索結果としてのアルバム名の通知等)に応じて利用可能な記憶媒体を検出するようにしても良い。
ステップSP102においてCPU203は、図27に示す該当楽曲属性情報取得処理サブルーチンSRT531を開始する。
CPU203は、該当楽曲属性情報取得処理サブルーチンSRT531を開始すると、ステップSP531においてネットワークNTに接続したか否かを判断し、当該ネットワークNTに接続したことで肯定結果を得ると、次のステップSP532に移る。
ステップSP532においてCPU203は、ネットワークNTを介して音楽データ配信サーバSV1に接続して、次のステップSP533に移る。
ステップSP533においてCPU203は、ユーザによって選択されたアーティスト名に対応する該当楽曲属性情報を、すでに音楽データ配信サーバSV1から取得してそのアーティスト名と共に、楽曲管理データベースに対して登録しているか否かを判断する。
このステップSP533において肯定結果が得られると、このことは今回音楽データの提示用としてユーザにより選択されたアーティスト名が過去にも音楽データの提示用として選択されていたため、過去にそのアーティスト名を検索キーとして用いて音楽データ配信サーバSV1から取得していた該当楽曲属性情報を当該アーティスト名と共に、楽曲管理データベースに対してすでに登録していたことを表している。このときCPU203は、次のステップSP534に移る。
ステップSP534においてCPU203は、楽曲管理データベースから今回ユーザによって選択されたアーティスト名に対応する全ての該当楽曲属性情報内の例えばコンテンツID情報を読み出す。そしてCPU203は、そのコンテンツID情報を、該当楽曲属性情報を個別に特定するための情報とし、アーティスト名と共に検索キーとしてネットワークインタフェース215からネットワークNT経由で音楽データ配信サーバSV1に送出する。
またCPU203は、音楽データ配信サーバSV1に対しアーティスト名に対応する楽曲属性情報のうち、クライアント端末2で未だ取得してはいない楽曲属性情報のみを過去取得分との差分として要求し、次のステップSP535に移る。
一方、ステップSP533において否定結果が得られると、このことは今回ユーザによって選択されたアーティスト名が過去には一度も選択されたことがなく、そのため音楽データ配信サーバSV1からそのアーティスト名に対応する該当楽曲属性情報を全く取得してはいないことを表しており、このときCPU203は、ステップSP536に移る。
ステップSP536においてCPU203は、ユーザによって選択されたアーティスト名を検索キーとしてネットワークインタフェース215からネットワークNT経由で音楽データ配信サーバSV1に送出することにより、当該音楽データ配信サーバSV1に対しそのアーティスト名に対応する全ての楽曲属性情報を新規の該当楽曲属性情報として要求し、次のステップSP535に移る。
ステップSP535においてCPU203は、音楽データ配信サーバSV1からネットワークNT経由で送信された差分又は新規の該当楽曲属性情報を通信処理部214及びネットワークインタフェース215を介して受信し、次のステップSP537に移る。
ステップSP537においてCPU203は、ハードディスク内の楽曲管理データベースに対し、音楽データ配信サーバSV1から取得した差分又は新規の該当楽曲属性情報をアーティスト名及びサーバ情報と対応付けて登録した後、次のステップSP538に移ってかかる該当楽曲属性情報取得処理サブルーチンSRT531を抜けてステップSP103(図26)に移る。
因みに上述のステップSP531においてCPU203は、ネットワーク回線の混雑等によりネットワークNTに接続できずに否定結果を得ると、次のステップSP539に移ってユーザに対し音楽データ配信サーバSV1から該当楽曲属性情報を取得することができないことを通知した後、ステップSP538に移る。
ステップSP103においてCPU203は、ハードディスク内の楽曲管理データベースからユーザによって選択されたアーティスト名に対応するアルバム名をアルバム名リストとして読み出して、次のステップSP104に移る。
ステップSP104においてCPU203は、図24について上述したアルバム名リストを含む楽曲提示画像406を生成してディスプレイ206に提示した後、次のステップSP105に移ってかかる楽曲提示処理手順RT1を終了する。
因みにCPU203は、上述した楽曲提示処理手順RT1の実行の際、クライアント端末2にCDが装填されていると、ステップSP101においてそのCDに関するアルバム名を取得するために、図28に示すアルバム名取得処理手順RT2を実行している。
CPU203は、アルバム名取得処理手順RT2を開始すると、ステップSP110においてネットワークNTに接続したか否かを判断し、当該ネットワークNTに接続したことで肯定結果を得ると、次のステップSP111に移る。
ステップSP111においてCPU203は、メディアドライブ208によりCDから管理データを再生すると共に、当該再生した管理データに基づいてCD判別情報を生成しネットワークインタフェース215からネットワークNT経由でディスク情報提供サーバSV5に送信する。
これによりCPU203は、ディスク情報提供サーバSV5からCD判別情報に応じて提供されたCDに関するディスク情報を取得して、次のステップSP112に移る。
ステップSP112においてCPU203は、ディスク情報提供サーバSV5から取得したディスク情報の内容と、検索キーとに基づいて、現在クライアント端末2に装填されているCDのアルバム名が、ユーザによって選択されたアーティストのアルバムのアルバム名であるか否かを判断する。その結果、CPU203は、かかるCDがユーザによって選択されたアーティストのCDであり、肯定結果を得ると、次のステップSP113に移る。
ステップSP113においてCPU203は、ディスク情報内のアルバム名を、後に楽曲提示画像406を生成する際の提示リストとして利用すべく取得して、次のステップSP114に移り、かかるアルバム名取得処理手順RT2を終了する。
因みにステップSP112においてCPU203は、現在クライアント端末2に装填されているCDがユーザによって選択されたアーティストとは異なる他のアーティストのCDであるために否定結果を得ると、アルバム名を取得せずにステップSP114に移る。
また上述のステップSP110においてCPU203は、ネットワーク回線の混雑等によりネットワークNTに接続できずに否定結果を得ると、次のステップSP115に移ってユーザに対しCDに関するディスク情報を取得することができないことを通知した後、ステップSP114に移る。
ところでCPU203は、楽曲提示処理手順RT1の開始に際してディスプレイ206に表示した楽曲提示画像400で、アーティスト名入力部401に対し音楽データに対する種類として所望のアーティスト名が入力されると共に、提示単位選択部402を介して音楽データの提示単位として例えば楽曲が選択されると(この時点では楽曲提示欄403A及び記憶場所提示欄403Bには何も表示してはいない)、その任意に選択された提示単位(すなわち、楽曲)と共に、同様に任意に選択された種類(すなわち、アーティスト名)を示す検索キーを用いて上述した場合と同様の処理を実行する。
これによりCPU203は、ユーザによって選択されたアーティスト名に対応し、ハードディスク、CD及びMDから再生可能な音楽データの曲名と、音楽データ配信サーバSV1から再生可能な音楽データの曲名とを取得し、当該取得した曲名と共に、これら音楽データの記憶場所を示す記憶場所提示情報を合わせて曲名の提示リストを生成する。
そしてCPU203は、楽曲提示画像データに提示リストを合成するようにして図29に示すような当該提示リストを含む楽曲提示画像410を生成しこれをディスプレイ206に表示する。
この場合、CPU203は、楽曲提示画像410の楽曲提示欄403Aに対し、ユーザによって任意に選択されたアーティストの音楽データの曲名を表示する。またCPU203は、記憶場所提示欄403Bに対し、その楽曲提示欄403Aに表示した曲名の音楽データに対する記憶場所の名称(すなわち、ハードディスクドライブ211、CD及びMDの記憶媒体の名称や音楽データ配信サーバSV1の名称)を曲名に対応させて表示する。
因みにCPU203は、ユーザに対して提示すべき楽曲が多数存在し、音楽データ提示部403において楽曲提示欄403Aに提示リストの全ての曲名を一括して提示し難いときには、上述のアルバム名を表示した場合と同様に、スクロールバー403Cに対する操作に応じて当該楽曲提示欄403内で曲名を記憶場所の名称と共にスクロール表示させる。
従ってCPU203は、楽曲提示画像410によりユーザに対し、任意に選択されたアーティストに対する現在再生可能な音楽データを個々の楽曲毎に曲名として提示し得ると共に、その音楽データに対する記憶場所も合わせて提示し得るようになされている。
このようにしてCPU203は、音楽データに対する提示が要求され、かかる音楽データの検索に用いる検索キーとしてアーティスト名が任意に選択されると、その時点で利用可能なハードディスク、CD及びMDの記憶媒体や音楽データ配信サーバSV1から当該アーティストの再生可能な個々の音楽データの曲名を収集する。
そしてCPU203は、その収集した曲名をリストとして楽曲提示画像410によりユーザに提示することで、ユーザに対しハードディスク、CD及びMDや音楽データ配信サーバSV1に対してそれぞれどのような音楽データが記憶されているかをわざわざ確認させることなく、再生可能な音楽データを容易に提示し得るようになされている。
またCPU203は、このようにユーザに対して再生可能な音楽データの曲名を提示した状態で再生が要求された場合には、上述のアルバム名を提示して再生が要求されたときとほぼ同様にして、ユーザにより個々の音楽データが曲名として選択される毎に、当該選択された音楽データを再生する。
(3)動作及び効果
以上の構成において、音楽関連サービス提供システム1のクライアント端末2は、音楽データの提示が要求され、その提示すべき音楽データの種類がアーティスト名として選択されると、そのアーティスト名に基づいて、クライアント端末2で音楽データの再生に利用可能なハードディスク、CD、MD及び音楽データ配信サーバSV1から、それぞれ記憶されている音楽データの中から、当該ユーザによって選択されたアーティストの音楽データに対する曲名又はアルバム名を検索して収集する。
そしてクライアント端末2は、ユーザに対し、その収集した曲名又はアルバム名のリストにより、当該ユーザによって選択されたアーティストの音楽データを提示する。
その結果、クライアント端末2は、ユーザにより再生対象の音楽データが曲名又はアルバム名として任意に選択されると、当該選択された曲名の音楽データ又は同様に選択されたアルバム名のアルバムに収録されている全ての音楽データをそれぞれ、これを記憶しているハードディスク、CD、MD及び音楽データ配信サーバSV1から再生して聴取させる。
以上の構成によれば、クライアント端末2において、ユーザによる任意のアーティストの再生可能な音楽データに対する提示要求に応じて、音楽データの再生に利用可能なハードディスク、CD、MD及び音楽データ配信サーバSV1でそれぞれ記憶している音楽データのうち、ユーザによって選択されたアーティストの音楽データに対する曲名又はアルバム名を収集してユーザに提示するようにしたことにより、ハードディスク、CD、MD及び音楽データ配信サーバSV1で記憶されている音楽データをわざわざ確認させるような煩雑な作業を何ら必要とせず、当該ハードディスク、CD、MD及び音楽データ配信サーバSV1で記憶されている所望の種類に属する音楽データを曲名又はアルバム名として容易に提示することができ、かくして所望の音楽データを容易に選択させることができる。
またクライアント端末2は、ユーザにより任意に選択されたアーティストの音楽データを個々の音楽データの曲名や複数の音楽データをまとめたアルバム名として提示することにより、提示した音楽データを一曲ずつ選択するような要求や、複数を一括して選択するような要求に容易に対処することができる。
さらにクライアント端末2は、ユーザにより任意に選択されたアーティストの再生可能な音楽データを検索する際に、各種音楽データを多数記憶している音楽データ配信サーバSV1を利用するようにしたことにより、クライアント端末2に対しCDが装填されていないときや外部記憶再生装置が接続されていないとき、またハードディスクに多数の音楽データを記憶してはいないようなとき、さらにはユーザによってそれまでほとんど聴取されたことのない新たなアーティストの楽曲の聴取が要求されたとき等でも、ユーザに対しクライアント端末2へのCDの装填や外部記憶再生装置の接続等のような煩雑な操作を何ら行わせることなく、音楽データ配信サーバSV1の利用によって当該ユーザに対し所望のアーティストの再生可能な音楽データをほぼ確実に提示することができる。
そしてクライアント端末2は、このように音楽データの検索に音楽データ配信サーバSV1を利用しても、音楽データ配信サーバSV1で記憶している音楽データに基づく楽曲の聴取が要求されたときには、当該音楽データを購入して聴取させる前に試聴させることで、ユーザに対して音楽データを無駄に購入させることを未然に回避することができる。
さらにクライアント端末2は、ディスプレイ206に表示した楽曲提示画像406及び410の提示リストをもとにして所望の音楽データを再生するようにしたことにより、ユーザに対して所望の音楽データの再生のために、わざわざハードディスクドライブ211や、メディアドライブ208、外部記憶再生装置、音楽データ配信サーバSV1を再生用のファンクションとして選択させるような煩雑な操作を何ら行わせることなく、選択された音楽データを容易に再生することができる。
さらにクライアント端末2は、ハードディスク内の楽曲管理データベースからアーティスト名に対応するアルバム名を読み出しアルバム名リストとする場合、検索キーの示す検索条件に該当するアルバム名を、記憶媒体同士やこれらと音楽データ配信サーバSV1間での重複を無視して全て検出する方法(以下、これを重複許可検出方法と呼ぶ)と、検索キーの示す検索条件に該当するアルバム名を記憶媒体同士やこれらと音楽データ配信サーバSV1間で重複を避けて検出する方法(以下、これを重複不可検出方法と呼ぶ)とをユーザに任意に選択させる。
従ってクライアント端末2は、重複許可検出方法が選択されていれば、例えばCDに記憶されている音楽データをハードディスクに記憶するように要求されているときに当該CDをリアルタイムで再生しながらハードディスクに記憶しなくても、音楽データ配信サーバSV1から圧縮された音楽データを取得してハードディスクに対し容易にかつ短時間に記憶することができる。
これに対してクライアント端末2は、重複不可検出方法が選択されていれば、例えば音楽データ配信サーバSV1に記憶されている音楽データよりも記憶媒体に記憶されている音楽データを優先して曲名及びアルバム名を検出することで、クライアント端末2に装填されているCDの音楽データを音楽データ配信サーバSV1から誤って購入するようなことを未然に回避することができる。
このようにしてクライアント端末2は、ハードディスク内の楽曲管理データベースからアーティスト名に対応するアルバム名を読み出しアルバム名リストとする場合、重複許可検出方法と、重複不可検出方法とをユーザに対して任意に選択させることでクライアント端末2を自分の好みの使い方で使用させることができ、かくしてユーザに対するクライアント端末2の使い勝手を向上させることができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、再生可能な音楽データを提示する際にユーザに対し音楽データの種類としてアーティスト名を選択させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽データの種類であれば、楽曲のジャンルやアーティストの所属する音楽会社等を選択させるようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、ユーザに対して音楽データを提示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、映画や写真、ゲームプログラム等のようにこの他種々のコンテンツデータを提示するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、図22について上述した楽曲提示処理シーケンスにおいてCD、MD、音楽データ配信サーバSV1、ハードディスクの順番でアーティストに対応する音楽データを検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その検索の順番は図22に示す順番に限定する必要は無く、処理負荷等を考慮してこの他種々の順番を適用可能である。
これに加えて、音楽データ配信サーバSV1から音楽データを購入する場合も、試聴した後に購入する必要はなく、試聴せずに直接購入したり、試聴のみして購入しないようにすることもできる。
また音楽データ配信サーバSV1に記憶されている音楽データについては、音楽データ配信サーバSV1をあたかも記憶媒体のように扱い音楽データ全体をストリーミング形式でクライアント端末2に送信することで、その音楽データを購入させずに楽曲を聴取させるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、図25について上述した楽曲再生処理シーケンスにおいて、ハードディスク、CD、MD、音楽データ配信サーバSV1の順番でアーティストに対応する再生可能な音楽データを再生するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その再生の順番はユーザによる音楽データの選択の順番にあわせるようにすれば良い。
さらに上述の実施の形態においては、本発明によるコンテンツ提示装置を、図1乃至図29について上述したクライアント端末2に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、ネットワーク接続可能のゲーム機器等、種類の異なる記憶媒体からコンテンツデータを再生可能又は取得可能な情報処理装置のように、この他種々のコンテンツ提示装置に広く適用することができる。
すなわち上述の実施の形態においては、ハードウェア回路ブロック、機能回路ブロック及びプログラムモジュールをクライアント端末2に実装した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらを携帯電話機やパーソナルコンピュータ等、クライアント端末2以外の種々の端末に実装するようにしてもよく、これらハードウェア回路ブロック、機能回路ブロック及びプログラムモジュールを実装した端末であれば、上述したクライアント端末2と同様の処理を実現することができる。
さらに上述の実施の形態においては、クライアント端末2が受信可能な放送としてラジオ局から放送されるラジオ放送を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、クライアント端末2がテレビジョン用の放送局から放送されるテレビジョン放送を受信し、そのテレビジョン放送のテレビジョン番組に関する各種放送情報等をネットワークNT上のサーバから取得することも可能である。
さらに上述の実施の形態においては、本発明によるコンテンツ提示プログラムを、提示画像生成モジュールM1、データベース登録読出制御モジュールM2、CD再生制御モジュールM3、MD再生制御モジュールM4及び通信モジュールM5に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成のコンテンツ提示プログラムを適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、1又は複数のコンテンツデータが記憶された内蔵記憶媒体として、図1乃至図29について上述したクライアント端末2の記録媒体29や、ハードディスクドライブ211のハードディスクを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、半導体メモリ等のように、この他種々の内蔵記憶媒体を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、1又は複数のコンテンツデータが記憶された内蔵記憶媒体内に構築されたデータベースに対して登録及び読み出しを制御するデータベース登録読出制御手段として、図1乃至図29について上述したクライアント端末2の制御部23や、データベース登録読出制御モジュールM2に従って処理を実行するCPU203を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データベース登録読出制御モジュールM2に従ってCPU203が実行する処理と同様な処理を実行可能なハードウェア回路構成のデータベース登録読出制御回路等のように、この他種々のデータベース登録読出制御手段を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、1又は複数のコンテンツデータが記憶された外部記憶媒体として、図1乃至図29について上述したCD及びMDを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンテンツデータを記憶し得るものであれば、クライアント端末2に外部から装填される半導体メモリや光ディスク、また外部の機器で再生可能なDVD等のように、この他種々の外部記憶媒体を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、1又は複数のコンテンツデータが記憶された外部記憶媒体に対して再生を制御する外部記憶媒体再生制御手段として、図1乃至図29について上述したクライアント端末2の外部記録媒体記録再生部28や、CD再生制御モジュールM3及びMD再生制御モジュールM4に従って処理を実行するCPU203を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CD再生制御モジュールM3及びMD再生制御モジュールM4に従ってCPU203が実行する処理と同様な処理を実行可能なハードウェア回路構成の外部記憶媒体再生制御回路等のように、この他種々の外部記憶媒体再生制御手段を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、データベース登録読出制御手段及び外部記憶媒体再生制御手段に対し所望の種類に属するコンテンツデータを検索するための同一の検索キーをそれぞれ送出することにより、データベース登録読出制御手段及び外部記憶媒体再生制御手段から通知された検索キーに対応するコンテンツデータのコンテンツ名のリストを含むコンテンツ提示画像を生成する提示画像生成手段として、図1乃至図29について上述したクライアント端末2の制御部23や、提示画像生成モジュールM1に従って処理を実行するCPU203を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、提示画像生成モジュールM1に従ってCPU203が実行する処理と同様な処理を実行可能なハードウェア回路構成の提示画像生成回路等のように、この他種々の提示画像生成手段を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、外部のコンテンツ提供装置と通信するようにして、提示画像生成手段から与えられる検索キーをコンテンツ提供装置に送信することにより当該コンテンツ提供装置から送信された当該検索キーに対応する提供対象のコンテンツデータのコンテンツ名を含むコンテンツ属性情報を受信し、当該受信したコンテンツ属性情報を提示画像生成手段に引き渡す通信手段として、図1乃至図29について上述した、外部のコンテンツ提供装置である音楽データ配信サーバSV1と通信可能なクライアント端末2の通信制御部32や、通信モジュールM5に従って処理を実行するCPU203を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、通信モジュールM5に従ってCPU203が実行する処理と同様な処理を実行可能なハードウェア回路構成の通信回路等のように、この他種々の通信手段を広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、外部記憶媒体再生制御手段が外部記憶媒体に対してアクセス可能か否かを検出する検出手段として、図1乃至図29について上述したクライアント端末2の制御部23や、提示画像生成モジュールM1(特に、オーディオユーザインタフェース53)に従って処理を実行するCPU203を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、提示画像生成モジュールM1(特に、オーディオユーザインタフェース53)に従ってCPU203が実行する処理と同様な処理を実行可能なハードウェア回路構成の検出回路等のように、この他種々の検出手段を広く適用することができる。
1……音楽関連サービス提供システム、2……クライアント端末、SV1……音楽データ配信サーバ、23……制御部、28……外部記録媒体記録再生部、29……記憶媒体、32……通信制御部、203……CPU、208……メディアドライブ、211……ハードディスクドライブ、214……通信処理部、215……ネットワークインタフェース、216……外部機器インタフェース、400、406、410……楽曲提示画像、M1……提示画像生成モジュール、M2……データベース登録読出制御モジュール、M3……CD再生制御モジュール、M4……MD再生制御モジュール、M5……通信モジュール、RT1……楽曲提示処理手順、SRT531……該当楽曲属性情報取得処理サブルーチン、RT2……アルバム名取得処理手順。