JP4433257B2 - 循環式穀物乾燥機 - Google Patents

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JP4433257B2 JP2001114981A JP2001114981A JP4433257B2 JP 4433257 B2 JP4433257 B2 JP 4433257B2 JP 2001114981 A JP2001114981 A JP 2001114981A JP 2001114981 A JP2001114981 A JP 2001114981A JP 4433257 B2 JP4433257 B2 JP 4433257B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、籾(もみ)や麦などの穀物を乾燥させる循環式穀物乾燥機に関し、より詳しくは、乾燥運転時の騒音を低減させる静音運転制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、循環式穀物乾燥機は、穀物を貯留する貯留部、穀物に熱風を送風して穀物を乾燥する乾燥部及び乾燥部の穀物を乾燥機外に排出する排出部を順次重設するとともに、排出部から排出された穀物を前記貯留部に還流させる昇降機等を備え、穀物が所定の水分値になるまで穀物を機内循環させながら乾燥するものとして知られている。循環式穀物乾燥機には熱風発生バーナ及び排風ファンが設けてあり、熱風発生バーナで生成された熱風は排風ファンの吸引作用によって乾燥部内に送風されるようになっている。
【0003】
また、上記循環式穀物乾燥機のほかに、貯留部と乾燥部との間に加熱部を設けた循環式穀物乾燥機が知られている(特開2000−266466号参照)。前記加熱部は、一方から他方に向って延びる加熱管が千鳥状に複数配設してあり、この各加熱管内には、熱風発生バーナによって生成された熱風が供給されるようになっている。各加熱管は熱風により加熱され、加熱部の穀物は加熱管からの放射熱等によって加熱される。この循環式穀物乾燥機においては、前記加熱部を経て乾燥部に流下する穀粒は、加熱部において加熱されていることにより穀粒内部の水分の一部が穀粒表面側に移行した状態になるため、乾燥部において熱風の通風作用を受けて水分蒸発が容易となり、効率よく乾燥されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、収穫された穀物は、高水分のまま放置すると品質が悪化するため、昼夜を問わず上記のような循環式穀物乾燥機によって乾燥運転する必要があるが、特に夜間の乾燥運転となると、乾燥機自体から発生する騒音によって近隣住民に迷惑を掛けるという問題があった。そこで、特開平9−196561号公報には、夜間の乾燥運転時に好都合な、騒音を低減させて乾燥運転が行なえる循環式穀物乾燥機が開示されている。この循環式穀物乾燥機は、乾燥部に熱風を供給するための排風ファンのファンモータの回転数を低下させる静音乾燥運転機能を備えたものであり、ファンモータの回転数を低下させることにより、乾燥運転時における排風ファンの排風音を低減させるというものである。また、該特開平9−196561号公報による循環式穀物乾燥機は、前記静音乾燥運転時には、乾燥部に送風される熱風の風量が低下することによって生じる乾燥性能の低下を防止するため、ファンモータの回転数の低下量に応じて乾燥部の熱風温度を上昇させるという技術的手段が講じられている。
【0005】
しかしながら、この循環式穀物乾燥機には、以下のような問題点がある。すなわち、ファンモータの回転数の低下量に応じて乾燥部の熱風温度を所定温度上昇させるようにしてあることによる問題である。通常、乾燥運転時においては、熱風発生バーナの燃焼レベルが一定で、熱風発生バーナで生成した熱風を乾燥部に供給した後に乾燥機外に排風させる排風ファンの回転数を低下させた場合には、排風ファンの吸引作用が低下するため、乾燥部の熱風温度が上昇してしまうものである。なぜならば、乾燥部に供給される熱風は、熱風発生バーナで生成した熱風を排風ファンの吸引作用で吸引する際、外気と一緒に吸引・混合されるため、熱風の温度は熱風発生バーナで生成した時よりも低下しているものである。しかし、前記循環式穀物乾燥機のように排風ファンの回転数を低下させた場合には、外気を吸引する吸引作用が低下するため、外気の吸引量が減ってしまい、熱風温度は排風ファンの回転数を低下させる前よりも上昇してしまう。したがって、排風ファンの回転数を低下させると乾燥部に供給される熱風温度は高温となり、胴割れ粒の発生など、穀物品質に悪い影響を与えることになってしまう。これに加えて、排風ファンの回転数を低下させた上、更に熱風温度を所定温度上昇させることは、穀物品質に悪い影響を更に与えることになってしまうからである。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑み、排風ファンの回転数を低下させて行なう静音乾燥運転時において、穀物品質に悪い影響を与えることのない循環式穀物乾燥機を提供することを技術的課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、
請求項1では、
穀物を貯留する貯留部と、
熱風発生バーナで生成する熱風をファンにより穀物に供給して該穀物を乾燥させる乾燥部と、
該乾燥部の穀物を下方に繰り出す排出バルブを備え、該排出バルブにより繰り出された穀物を乾燥機外に排出する排出部と、を順次重設し、
該排出部から排出された穀物を前記貯留部に還流する還流部と、
前記乾燥部の熱風温度を検出する熱風温度センサーと
前記乾燥部の熱風温度を設定するとともに、熱風温度センサーの検出温度を基に乾燥部の熱風温度が設定熱風温度となるように前記熱風発生バーナの燃焼レベルを制御し、かつ、通常乾燥運転と排風ファンの回転数を低下させて行なう静音乾燥運転とを切換えて前記通常乾燥運転及び静音乾燥運転の各運転を制御する制御部と、
を備えた循環式穀物乾燥機において、
前記貯留部と乾燥部との間に穀物を加熱する加熱部を備え、静音乾燥運転時には前記制御部によって前記排風ファンの回転数の低下割合に応じて前記設定熱風温度を所定温度低下させるとともに、前記加熱部によって加熱した穀物に対して前記排風ファンの回転数の低下に伴って低下した風量の熱風を通風させる一方、前記制御部は、前記熱風発生バーナの燃焼レベルの増減に伴って前記熱風発生バーナに備えたバーナファンの回転数も同様に所定回転数増減させる、という技術的手段を講じるものである。
【0008】
請求項1によると、静音乾燥運転時に前記制御部は、排風ファンの回転数の低下割合に応じて前記設定熱風温度を所定温度低下させ、乾燥部の熱風温度が、変更後の前記設定熱風温度となるように熱風発生バーナの燃焼レベルを変更させる。よって、排風ファンの回転数が低下しても乾燥部の熱風温度の上昇を防止することができるので、穀物品質に悪影響を与えることがない。また、燃焼レベルを低下させることで、熱風発生バーナ14の燃焼音が低下する効果も奏する。
【0009】
また、前記貯留部と乾燥部との間には、穀物を加熱する加熱部を備えるため、加熱部で加熱された穀粒は、該穀粒の内部水分の一部が穀粒の表面側に移動した状態となっている。よって、熱風の送風により乾燥が効率よく行なわれ、静音乾燥運転であっても、加熱部を備えていない循環式穀物乾燥機より乾燥時間を短縮することができる。
【0010】
さらに、前記制御部は、前記熱風発生バーナの燃焼レベルの増減に伴って前記熱風発生バーナに備えたバーナファンの回転数も同様に所定回転数増減させる制御を行なうので、熱風発生バーナ14の燃焼状態を良好に維持することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を図1〜図5を参照しながら説明する。図1は、循環式穀物乾燥機の一部を破断した正面図である。図2は、同乾燥機の一部を破断した側面図である。図3は、同循環式穀物乾燥機の乾燥部の平断面図である。図4は、同乾燥機の制御ブロック図である。図5は、熱風発生バーナ14の構成を示しためたブロック図である。
【0014】
循環式穀物乾燥機1は、上部から穀物を貯留する貯留部2、穀物を加熱する加熱部13、穀物に熱風を通風させて穀物を乾燥する乾燥部7及び乾燥部7の穀物を乾燥機外に排出する排出部10が順次重設してある。前記乾燥部7は、送風路3と排風路4及び前記貯留部2に接続した穀物流下槽5とが、図2に示した前側Aと後側Bとの間にかけて配された複数の有孔板6で仕切られて形成してある。前記排出部10は、前記穀物流下槽5に接続させて傾斜させた無孔板5bを設け、該無孔板5bの下端側に穀物を間欠排出させる排出バルブ8が設けてある。さらに、排出バルブ8の下方には、排出バルブ8から繰り出された穀物を横搬送しながら乾燥機外に排出する下部スクリューコンベア9とが構成してある。排出された穀物は、バケットコンベア11及上部スクリューコンベア43とからなる還流部を介して前記貯留部2に還流するようにしてある。なお、バケットコンベア11の上部には、バケットコンベアモータ25cが備えてあり、バケットコンベアモータ25cの動力はバケットコンベア11のほか、上部スクリューコンベア43にも伝達し駆動させるようにしてある。また、排出部10には取り出し部モータ25bが備えてあり、排出バルブ8及び下部スクリューコンベア9は前記取り出し部モータ25bの動力によって駆動するようにしてある。
【0015】
前記加熱部13は、複数の通風管12が循環式穀物乾燥機1の前側Aと後側Bとの間に千鳥状に架設してある。前側Aの下方には灯油を燃料として燃焼する熱風発生バーナ14が設けてあり、また、後側Bの下方にはファンモータ25aを備えた排風ファン20が設けてある。前記熱風発生バーナ14は、該熱風発生バーナ14で生成する熱風が前記各通風管12の前側Aから各通風管12に供給されるように前風路15が接続してある。前記排風ファン20は、前記乾燥部7の排風路4の後側Bに接続してあり、排風路4内の熱風を機外に吸引・排風する。前記各通風管12の後側Bは、各通風管12内に供給された熱風を前記送風路3に供給するように後風路16が接続してある。該後風路16には、外気を導入する外気取入口17が設けてあり、該外気取入口17から外気を取入れて前記送風路3に供給する熱風温度を調節する役割を果たしている。この外気取入口17は、外気の取入れ量を変更できるようにシャッターなどによって開口量が調節できるようにするのがよい。なお、熱風が供給される送風路3の供給口近傍には熱風の温度を検出する熱風温度センサー21が備えてあり、また、前記バケットコンベア11の側部には穀物の水分値を検出する水分計18が備えてある。
【0016】
前記熱風発生バーナ14で生成される熱風は、前記排風ファン20の吸引作用によって、前風路15、各通風管12、後風路16、送風路3、穀物流下槽5及び排風路4を通って排風ファン20から機外に排風されるようになっている。
【0017】
循環式穀物乾燥機1の各部分の制御を行なう制御部22は、循環式穀物乾燥機の前側Aに設けてある。図4に示すように、前記制御部22は、CPU22bを中心とし、該CPU22bに、入出力ポート22a、読み出し専用の記憶部(以下「ROM」という。)22c及び書き込み・読み込み用の記憶部(以下「RAM」という)22dがそれぞれ接続して構成してある。前記ROM22cには、後述する通常乾燥運転プログラムや静音乾燥運転プログラム、このほか、穀物水分値や穀物張込量に応じて設定された設定熱風温度などが予め記憶してある。
【0018】
前記入出力ポート22aには、A/D変換器23を介して前記熱風温度センサー21が、A/D変換器24を介して前記水分計18がそれぞれ接続してある。また、前記入出力ポート22aには、熱風発生バーナ14及び入力部29が接続してあるほか、モータ駆動回路25を介してファンモータ25a、取り出し部モータ25b及びバケットコンベアモータ25cがそれぞれ接続してある。前記ファンモータ25aとモータ駆動回路25とは、供給電源周波数を変更するインバータ回路25dを介して接続してあり、該インバータ回路25dは、前記入出力ポート22aに接続して前記CPU22bからの信号(周波数指令信号)が直接入力されるようにもしてある。前記入力部29には、通常乾燥運転スイッチ30aや静音乾燥運転スイッチ30bのほか、張り込み量を設定する張り込み設定スイッチ29a、仕上がり水分を設定する水分設定スイッチ29b、張り込みを開始する張り込みボタン29c、乾燥を開始する乾燥ボタン29d及び穀物を排出する排出ボタン29e等が備えてあり、これらのスイッチやボタンを押すことによって信号が前記CPU22bに伝達され、前記CPU22bは、前記通常乾燥運転プログラムや静音乾燥運転プログラムなどの実行を行う。
【0019】
次に、前記熱風発生バーナ14の構成について、図5を参照しながら説明する。熱風発生バーナ14は、前記制御部22に接続したバーナ駆動回路31が備えてある。該バーナ駆動回路31には、バーナファン32、燃料ポンプ33、バルブ(ノズル)34、点火プラグ35及びバーナ燃焼状態検知手段36がそれぞれ電気的に接続してある。前記バーナ駆動回路31とバーナファン32との間には供給電源周波数を変更するインバータ回路32aが備えてあり、該インバータ回路32aは、前記制御部22とも接続し、前記CPU22bからの信号(周波数指令信号)が直接入力されるようにもしてある。バーナファン32の回転数の変更は、CPU22bからの前記周波数指令信号によって、バーナファン32に供給する電源周波数が変更されることによってなされるようにしてある。このほか、燃料タンク37が燃料ホースを介して前記燃料ポンプ33に接続してある。
【0020】
前記バルブ(ノズル)34は、前記バーナ駆動回路31から送られる駆動信号によって、バルブを断続的に開閉して燃料(灯油)を噴霧するものであり、バルブの開閉時間は前記バーナ駆動回路31からの駆動信号によって制御するようにしてある。前記バーナ駆動回路31には、燃料の噴霧量が異なる複数のレベル(以下、「燃焼レベル」という。)があらかじめ設定してあり、前記燃焼レベルを変更することで燃焼(噴霧量)が大小に変更されるようにしてある。また、前記バーナ駆動回路31には、各燃焼レベルに応じてバーナファン32の回転数を制御するバーナファン回転数設定値もあらかじめ設定してあり、前記燃焼レベルが変更されると、バーナファン32の回転数も変更された燃焼レベルに対応する前記設定によって回転数の変更が行われるようにしてある。燃焼レベル及びバーナファン32の回転数の変更は、前記制御部22の前記CPU22bからの信号に基づいて実行されるようにしてある。なお、前記バルブ(ノズル)34から噴霧される燃料は前記点火プラグ35によって点火されて燃焼するが、燃焼レベルに応じて所定の回転数で回転するバーナファン32からの送風量は、燃焼を不完全燃焼等にすることなく良好にするための重要な要素である。また、図5に示した、符号38は燃焼筒、符号39はバーナボックス、符号40は通風開口をそれぞれ示す。
【0021】
次に、本発明の循環式穀物乾燥機1の作用について説明する。まず、通常乾燥運転について説明する。穀物張込量及び乾燥仕上目標水分値をそれぞれ設定し、前記通常乾燥運転スイッチ30aを押し、さらに、乾燥ボタン29dを押すと前記ROM22cに組み込まれている通常乾燥運転プログラムが前記CPU22bによって実行される。通常乾燥運転プログラムが実行されると、ファンモータ25a、取り出し部モータ25b及びバケットコンベアモータ25cに電流がそれぞれ供給され、排風ファン20、排出バルブ8、下部スクリューコンベア9、バケットコンベア11及び上部スクリューコンベア43がそれぞれ稼働する。また、熱風発生バーナ14も稼働し熱風の生成を開始する。乾燥部7の設定熱風温度は、乾燥運転開始時に設定した前記穀物張込量及び乾燥仕上目標水分値に基づいて決定し、前記熱風温度センサー21の検出温度に基づいて、該検出温度が前記設定熱風温度となるように熱風発生バーナ14の燃焼レベルが変更される。以後、設定熱風温度は、水分計18によって随時測定される穀物水分値に応じて変更するようにしてあり、乾燥機7の熱風温度を変更された設定熱風温度となるように熱風発生バーナ14の燃焼レベルも変更するようにしてある。燃焼レベルの変更に伴って、バーナファン32の回転数も変更される。なお、燃焼レベルを上昇させるとバーナファン32の回転数を増やし、燃焼レベルを低下させるとバーナファン32の回転数を低下させるようにしてあり、これにより、熱風発生バーナ14において、不完全燃焼を起すことなく良好な燃焼が行なえる。
【0022】
前記貯留タンク2から加熱部13に流下した穀物は、前記熱風発生バーナ14で生成された熱風によって加熱された前記通風管12からの放射熱などによって加熱され、加熱された穀粒の内部水分の一部はその穀粒表面側に移動する。次いで、加熱部13を経て乾燥部7に流下した穀物は、熱風が通風されて乾燥される。乾燥部13において、穀粒は内部水分の一部が穀粒表面側に移動されているので、熱風の通風によって効率的に乾燥される。このようにして乾燥部13で乾燥される穀物は、前記排出部10、バケットコンベア11及び上部スクリューコンベア43を介して貯留タンク2に還流され、前記水分計18で随時測定される水分値が前記乾燥仕上目標水分値になるまで循環される。
【0023】
なお、通常乾燥運転時において、前記CPU22bから、周波数指令信号、例えば、60Hzの指令信号を前記インバータ回路25dに送り、ファンモータ25aに60Hzの電源が供給されるようにしてある。これにより、ファンモータ25aは、60Hzに応じた回転数で回転する。
【0024】
次に、通常乾燥運転から切換えて行なう静音乾燥運転について説明する。前記静音乾燥運転スイッチ30bを押すと、この信号を受けてCPU22bが前記ROM22cに組み込まれた静音乾燥運転プログラムが実行されて静音乾燥運転が開始される。該静音乾燥運転では、排風ファン20の回転数と前記設定熱風温度が変更される。前記排風ファン20の回転数の変更は、ファンモータ25aに供給する電源の周波数を変更することによって行う。回転数の低下量は適宜設定するのが好ましいが、例えば、回転数を20%下げる場合には、ファンモータ25aに供給する電源の周波数を60Hzから48Hz(60Hzの20%減)にするべく、CPU22bからインバータ回路25dに周波数指令信号が送られる。また、回転数を40%下げる場合には、ファンモータ25aに供給する電源の周波数を60Hzから36Hz(60Hzの40%減)にする。このように、排風ファン20の回転数と周波数とは、比例関係にあり、周波数を適宜変更することにより、排風ファン20の回転数を変更することができる。
【0025】
排風ファン20の回転数の低下に伴って、前記設定熱風温度を低下させる。設定熱風温度の低下温度は、排風ファン20の回転数の低下割合に応じて決定するが、ファンモータ25aに供給する電源の前記周波数を例えば60Hzから36Hzに変更した場合には、排風ファン20の回転数の低下割合は40%となり、この低下割合に応じて適宜決定する。そして、設定熱風温度は、前記低下温度分だけ設定温度が低下し、低下した設定熱風温度に乾燥部7の熱風温度が一致するように熱風温度センサー21の検出温度に基づいて熱風発生バーナ14の燃焼レベルを低下させる。また、バーナファン32の回転数も前述の通常乾燥運転時と同様に変更される。このように排風ファン20の回転数の低下に伴って、乾燥部7の熱風温度の設定温度を排風ファン20の回転数の低下割合に応じて低下させるので、排風ファン20の回転数の低下による乾燥部の熱風温度上昇を防止することができるので、穀物品質に悪影響を与えることがない。また、燃焼レベルを低下させることで、熱風発生バーナ14の燃焼音も低下する効果も奏する。
【0026】
さらに、本発明の循環式穀物乾燥機1は、静音乾燥運転において、排風ファン20の回転数を低下させることで、排風ファン20の吸引・排風作用が低下し、騒音が低下するため、夜間の乾燥運転の際に好適である。また、前記加熱部13が備えてあるため、加熱部13で加熱された穀物は、穀粒の内部水分の一部が穀粒の表面側に移動しているため、乾燥部7において熱風の通風作用を受けて水分蒸発が容易となり乾燥が効率よく行なわれる。よって、静音運転モードの運転時であっても、前記加熱部13を備えていない循環式穀物乾燥機よりも乾燥時間を短縮することができ、従来のように乾燥効率の低下を防ぐために行われていた熱風温度上昇も行なわなくてよい。また、静音運転モード運転では、熱風発生バーナ14の燃焼レベルを低下させるため、熱風発生バーナ14の燃焼音が低下する効果を奏する。なお、前記熱風発生バーナ14に備えたバーナファン32の回転数も低下させる制御を行なうので、熱風発生バーナ14の燃焼状態も良好に維持することができる。
【0027】
静音乾燥運転における別の実施の形態を説明する。上記実施の形態では、排風ファン20の回転数の低下に伴って、乾燥部7の設定熱風温度を低下させ、該設定熱風温度に基づいて熱風発生バーナ14の燃焼レベルを低下させていたが、別の実施の形態では、静音乾燥運転時においては、前記設定熱風温度に関係なく、排風ファン20の回転数の低下割合に応じて熱風発生バーナ14の燃焼レベルを強制的に所定レベルだけ低下させる、というものである。排風ファン20の回転数の低下割合は前述のように、ファンモータ25aに供給する電源の前記周波数を例えば60Hzから36Hzに変更した場合には、40%となり、この低下割合に応じて燃焼レベルを低下させる。燃焼レベルを低下させる量(レベル)については、排風ファン20の各回転数の低下割合との関係においてあらかじめ設定しておく。このように、排風ファン20の回転数の低下割合に応じて熱風発生バーナ14の燃焼レベルを所定レベルだけ低下させることで、排風ファン20の回転数の低下による乾燥部の熱風温度上昇を防止することができるので、穀物品質に悪影響を与えることがなく、また、燃焼レベルを低下させることで、熱風発生バーナ14の燃焼音が低下する効果も奏する。このほかの作用・効果は、前記実施の形態と同様である。
【0028】
なお、上述では、熱風発生バーナ14で生成した熱風を乾燥部7に供給させるために、ファンを設ける位置は、乾燥部7を挟んだ反対側とし、この位置に備えたファンを排風ファン20と称して説明したが、ファンを設ける位置は、これに限られるものではない。ファンは、前記熱風発生バーナ14と同じ側に設け、熱風発生バーナ14で生成した熱風を乾燥部7に送り込む送風ファンとしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
請求項1によると、静音乾燥運転時に制御部は、排風ファンの回転数の低下割合に応じて設定熱風温度を所定温度低下させ、乾燥部の熱風温度が、変更後の設定熱風温度となるように熱風発生バーナの燃焼レベルを変更させる。よって、排風ファンの回転数が低下しても乾燥部の熱風温度の上昇を防止することができるので、穀物品質に悪影響を与えることがない。また、燃焼レベルを低下させることで、熱風発生バーナ14の燃焼音が低下する効果も奏する。
【0030】
【0031】
また、前記貯留部と乾燥部との間には、穀物を加熱する加熱部を備えるため、加熱部で加熱された穀粒は、該穀粒の内部水分の一部が穀粒の表面側に移動した状態となっている。よって、熱風の送風により乾燥が効率よく行なわれ、静音乾燥運転であっても、加熱部を備えていない循環式穀物乾燥機より乾燥時間を短縮することができる。
【0032】
さらに、制御部は、熱風発生バーナの燃焼レベルの増減に伴って熱風発生バーナに備えたバーナファンの回転数も同様に所定回転数増減させる制御を行なうので、熱風発生バーナ14の燃焼状態を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した循環式穀物乾燥機の一部を破断した正面図である。
【図2】 本発明を実施した循環式穀物乾燥機の一部を破断した側面図である。
【図3】 本発明を実施した循環式穀物乾燥機の乾燥部の平断面図である
【図4】 本発明を実施した循環式穀物乾燥機の制御ブロック図である。
【図5】 本発明の熱風発生バーナの構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 循環式穀物乾燥機
2 貯留部
3 送風路
4 排風路
5 穀物流下槽
5b 無効板
6 有孔板
7 乾燥部
8 排出バルブ
9 下部スクリューコンベア
10 排出部
11 バケットコンベア(還流部)
12 通風管
13 加熱部
14 熱風発生バーナ(加熱風発生部)
15 前風路
16 後風路
17 外気導入口
18 水分計
20 排風ファン
21 熱風温度センサー
22 制御部
22a 入出力ポート(I/O)
22b CPU
22c 読み出し専用の記憶部(ROM)
22d 書き込み・読み込み用の記憶部(RAM)
23 A/D変換器
24 A/D変換器
25 モータ駆動回路
25a ファンモータ
25b 取り出し部モータ
25c バケットコンベアモータ
25d インバータ回路
29 入力部
30a 通常乾燥運転スイッチ
30b 静音乾燥運転スイッチ
31 バーナ駆動回路
32 バーナファン
32a インバータ回路
33 燃料ポンプ
34 バルブ(ノズル)
35 点火プラグ
36 バーナ燃焼状態検知手段
37 燃料タンク
38 燃焼筒
39 バーナボックス
40 通風開口
43 上部スクリューコンベア(還流部)
A 循環式穀物乾燥機の前側
B 循環式穀物乾燥機の後側

Claims (1)

  1. 穀物を貯留する貯留部と、
    熱風発生バーナで生成する熱風をファンにより穀物に供給して該穀物を乾燥させる乾燥部と、
    該乾燥部の穀物を下方に繰り出す排出バルブを備え、該排出バルブにより繰り出された穀物を乾燥機外に排出する排出部と、を順次重設し、
    該排出部から排出された穀物を前記貯留部に還流する還流部と、
    前記乾燥部の熱風温度を検出する熱風温度センサーと
    前記乾燥部の熱風温度を設定するとともに、熱風温度センサーの検出温度を基に乾燥部の熱風温度が設定熱風温度となるように前記熱風発生バーナの燃焼レベルを制御し、かつ、通常乾燥運転と排風ファンの回転数を低下させて行なう静音乾燥運転とを切換えて前記通常乾燥運転及び静音乾燥運転の各運転を制御する制御部と、
    を備えた循環式穀物乾燥機において、
    前記貯留部と乾燥部との間に穀物を加熱する加熱部を備え、静音乾燥運転時には前記制御部によって前記排風ファンの回転数の低下割合に応じて前記設定熱風温度を所定温度低下させるとともに、前記加熱部によって加熱した穀物に対して前記排風ファンの回転数の低下に伴って低下した風量の熱風を通風させる一方、前記制御部は、前記熱風発生バーナの燃焼レベルの増減に伴って前記熱風発生バーナに備えたバーナファンの回転数も同様に所定回転数増減させることを特徴とする循環式穀物乾燥機。
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