JP4432658B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排気浄化装置に関する。
従来より、ディーゼルエンジンの排気系にパティキュレートフィルタを配設し、そのフィルタがエンジンから排出される排気ガス中のパティキュレート(微粒子)を捕集することによって、排気ガスを浄化することが行われている。
このパティキュレートフィルタは、微粒子の捕集量が所定量以上になったときには、その捕集した微粒子を燃焼除去することによって再生する必要がある。
フィルタの再生方法の1つとして、エンジン出力発生のための主噴射(つまり圧縮行程上死点付近での噴射)の後の膨張行程において燃料の後噴射を実行することによって、上記排気系において上記フィルタよりも上流側に設けた酸化触媒に未燃燃料を供給することが知られている(例えば特許文献1参照)。この再生方法では、酸化触媒において発生する酸化反応熱を利用して上記フィルタ内の温度を高め、それによってフィルタに捕集された微粒子を燃焼させる。
特開平8−42326号公報
ところで、エンジンの気筒内燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁には個体差があり、各燃料噴射弁の燃料噴射量にはばらつきが存在する。また、経年変化によって燃料噴射量にばらつきが生じる場合がある。このように燃料噴射弁の噴射ばらつきが存在する場合において、フィルタの再生のために予め設定したマップに従って目標の後噴射量を設定したとしても、設定した目標噴射量だけの燃料が噴射されるとは限らない。特に上記フィルタの再生のために行う後噴射では特に多量の燃料を噴射するため、そのばらつきがさらに拡大されてしまうことから、目標よりも少ない燃料しか噴射されず、その結果、上記フィルタに流入する排気ガスの温度上昇が遅くなる虞がある。そうすると、フィルタの再生に要する時間が長くなって、再生効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、後噴射の実行によりフィルタの再生を行うエンジンの排気浄化装置において、燃料噴射弁の噴射ばらつきに拘らず、フィルタの再生効率を安定して向上させることにある。
本発明のエンジンの排気浄化装置は、エンジンから排出される排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタと、上記エンジンの排気系において上記フィルタよりも上流側に設けられた酸化触媒と、上記フィルタに捕集された微粒子量に関連するパラメータ値を検出する第1パラメータ値検出手段と、燃料噴射弁による気筒内燃料室への燃料噴射量及び噴射時期をそれぞれ制御する噴射制御手段と、上記フィルタに流入する排気ガス温度に関連するパラメータ値を検出する第2パラメータ値検出手段と、上記フィルタに捕集された微粒子を燃焼させる再生手段と、を備える。
そして、上記再生手段は、上記第1パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記微粒子量が所定量以上になったときに、上記噴射制御手段に対して、圧縮行程上死点付近で燃料噴射する主噴射に続いて膨張行程で後噴射を実行させる再生制御を実行すると共に、上記フィルタの再生制御の開始後、上記第2パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記排気ガス温度の上昇率が所定値よりも小さいときには、該上昇率が該所定値になるように上記後噴射における燃料噴射量を増量させる増量制御を行う。
この構成によると、フィルタの再生を行う再生手段は、フィルタに捕集された微粒子量に関連するパラメータ値を検出する第1パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて、上記微粒子量が所定量以上になったときに、上記噴射制御手段に対して、圧縮行程上死点付近で燃料噴射する主噴射に続いて膨張行程で後噴射を実行させる。この再生制御の実行によって、エンジンの排気系に設けられた酸化触媒に未燃燃料が供給され、酸化反応熱によって温度が高まった排気ガスが、上記酸化触媒の下流に設けられたフィルタに流入する。そうして、フィルタに捕集された微粒子が燃焼し、フィルタが再生される。
そして、上記再生手段は、上記フィルタに流入する排気ガス温度に関連するパラメータ値を検出する第2パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記排気ガス温度の上昇率が所定値よりも小さいときには、上記後噴射における燃料噴射量を増量させる増量制御を行う。その増量制御によって排気ガス温度の上昇率を上記所定値になるようにする。
つまり、排気ガス温度の上昇率が所定値よりも小さく、排気ガス温度の上昇が遅れているときには、燃料噴射弁の噴射ばらつきによって、目標となる後噴射量よりも少ない量しか燃料が噴射されていないことが予想される。そのため、増量制御の実行することによって燃料噴射量を増大させ、それによって、上記排気ガス温度の上昇を促進させる。
このように、フィルタの再生制御の開始後にフィルタに流入する排気ガス温度に関連するパラメータ値を検出し、その排気ガス温度の上昇率に応じて燃料噴射量の増量制御を実行することによって、燃料噴射弁の噴射ばらつきが存在するときであっても、そのばらつきの影響を無くして、フィルタ内の温度を速やかに上昇させることができる。その結果、フィルタの再生効率を安定して向上させることができる。
本発明の他の排気浄化装置は、エンジンから排出される排気ガス中の微粒子を捕集する、酸化触媒機能を有するフィルタと、上記フィルタに捕集された微粒子量に関連するパラメータ値を検出する第1パラメータ値検出手段と、燃料噴射弁による気筒内燃料室への燃料噴射量及び噴射時期をそれぞれ制御する噴射制御手段と、上記フィルタ内の排気ガス温度に関連するパラメータ値を検出する第2パラメータ値検出手段と、上記フィルタに捕集された微粒子を燃焼させる再生手段と、を備える。
そして、上記再生手段は、上記第1パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記微粒子量が所定量以上になったときに、上記噴射制御手段に対して、圧縮行程上死点付近で燃料噴射する主噴射に続いて膨張行程で後噴射を実行させる再生制御を実行すると共に、上記フィルタの再生制御の開始後、上記第2パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記排気ガス温度の上昇率が所定値よりも小さいときには、該上昇率が該所定値になるように上記後噴射における燃料噴射量を増量させる増量制御を行う。
この構成によると、上記再生手段がフィルタに捕集された微粒子量が所定量以上になったときに再生制御を行うことによって、酸化触媒機能を有するフィルタに未燃燃料が供給される。そして、酸化反応熱によってフィルタに捕集された微粒子が燃焼し、フィルタが再生される。
そして、上記再生手段は、上記フィルタ内の排気ガス温度の上昇率が所定値よりも小さいときに増量制御を行うことによって、排気ガス温度の上昇率を上記所定値になるようにする。その結果、燃料噴射弁の噴射ばらつきが存在するときであっても、そのばらつきの影響を無くして、フィルタ内の温度を速やかに上昇させることができ、フィルタの再生効率を安定して向上させることができる。
ここで、上記再生手段は、上記フィルタの再生制御の開始後、上記排気ガス温度(フィルタに流入する排気ガス温度又はフィルタ内の排気ガス温度)が所定温度よりも低いときには、上記増量制御を禁止する、としてもよい。
つまり、上記排気ガス温度が比較的低いとき、換言すればフィルタの再生制御の開始直後は、排気ガス温度の上昇が元々緩やかであるため、燃料噴射弁の噴射ばらつきに起因する温度の上昇率の低下が発生しているか否かを判断することが困難である。そのため、排気ガス温度が所定温度よりも低いときには増量制御を禁止することによって、燃料噴射量を無駄に増量することが防止される一方、排気ガス温度が所定温度以上のときには、温度上昇率に応じて燃料噴射量の増量制御を行うことによって、燃料噴射弁の噴射ばらつきに起因する再生効率の低下が効果的に抑制される。
上記排気浄化装置は、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段をさらに備え、上記再生手段は、上記運転状態検出手段によって検出された運転状態に応じて目標後噴射量を設定すると共に、その設定した目標後噴射量に従って上記フィルタの再生制御を実行すると共に、上記増量制御を実行したときには、上記目標後噴射量と増量制御において増量した増量噴射量とに基づいて増量率を算出すると共に、当該増量率に基づいて次に設定する目標後噴射量の補正を行う、としてもよい。
再生手段による増量制御が行われることは、燃料噴射弁の噴射ばらつきが存在することと等価であるため、エンジンの運転状態に応じて設定した目標後噴射量によって次回に後噴射を行うときにも同様に、増量制御が必要になる。
そこで、上記増量制御を実行したときには、上記目標後噴射量と増量制御において増量した増量噴射量とに基づいて増量率を算出すると共に、当該増量率に基づいて次に設定する目標後噴射量の補正を行うことによって、予め増量した状態で後噴射が実行される(再生制御が実行される)ことになり、排気ガス温度がスムースに上昇する。その結果、再生効率の更なる向上が図られる。
以上説明したように、本発明のエンジンの排気浄化装置によると、フィルタの再生制御の開始後にフィルタに流入する排気ガス温度に関連するパラメータ値を検出し、その排気ガス温度の上昇率に応じて燃料噴射量の増量制御を実行することによって、燃料噴射弁の噴射ばらつきが存在するときであっても、そのばらつきの影響を無くして、フィルタ内の温度を速やかに上昇させることができる。その結果、フィルタの再生効率を安定して向上させることができる。
また、排気ガス温度が所定温度よりも低いときには増量制御を禁止することによって、燃料噴射量を無駄に増量することを防止することができる。
さらに、増量制御を実行したときには、上記目標後噴射量と増量制御において増量した増量噴射量とから算出した増量率に基づいて目標後噴射量を補正する学習制御を行うことによって、再生効率をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すエンジンの排気浄化装置1において、10は多気筒のディーゼルエンジン(図1には1気筒のみを示している。)、50はその吸気通路、60はその排気通路である。エンジン10のピストン14の頂面には深皿形燃焼室18が形成されている。エンジン10のシリンダヘッド11には、圧縮行程上死点付近で当該気筒内燃焼室18に燃料を直接噴射供給することができるように燃料噴射弁15が設けられている。
吸気通路50には、その上流側から下流側に向かって順に、エアクリーナー51、エアフローセンサ52、ターボ過給機70のブロア70a、インタークーラ53、吸気絞り弁54、吸気温度センサ55及び吸気圧力センサ56が配設されている。排気通路60には、その上流側から下流側に向かって順に、ターボ過給機70のタービン70b、酸化触媒62及びディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)65が配設されている。このDPF65は、触媒コーティング付きのフィルタであって、触媒機能を有している。
上記DPF65の上流側と下流側とには、排気圧力センサ64,66が配設されている。この両排気圧力センサ64,66はフィルタに捕集された微粒子量に関連するパラメータ値を検出する第1パラメータ値検出手段を構成する。すなわち、この両センサ64,66で検出される排気圧力の差圧に基づいてDPF65に捕集されたパティキュレート量を検出するようになっており、差圧が大きいほど当該捕集量が大と判定することができる。
また、排気通路60の上記タービン70bよりも上流側の部位と吸気通路50の上記吸気圧力センサ56よりも下流側の部位とが、排気ガスの一部を吸気系に戻すための排気ガス還流通路80によって接続されている。以下、排気ガス還流をEGRという。このEGR通路80の途中には負圧アクチュエータ式のEGR弁82と、排気ガスをエンジンの冷却水によって冷却するためのクーラ81とが配設されている。
燃料噴射弁15には、燃料噴射ポンプからコモンレール20を介して燃料供給管16により燃料が供給され、燃料戻し管17で燃料タンク(図示省略)に戻される。22はエンジン水温を検出する水温センサ、23はエンジン回転数を検出するクランク角センサ、61は酸化触媒62に流入する排気ガス温度を検出する第1排気ガス温度センサ、63はDPF65に流入する排気ガス温度を検出する第2排気ガス温度センサ、67はDPF65から流出する排気ガス温度を検出する第3排気ガス温度センサである。
そうして、上記燃料噴射弁15は、マイクロコンピュータを利用したECU(エンジンコントロールユニット)90によって制御される。
上記燃料噴射弁15を用いた燃料噴射制御のために、上記ECU90には噴射制御手段92が含まれる。
上記噴射制御手段92による燃料噴射制御には、エンジン出力発生のために圧縮行程上死点付近で燃料を噴射する主噴射制御と、DPF65の再生のための後噴射制御とがある。
主噴射制御は、基本的にはエンジン回転数とエンジン負荷とに基づいて行なわれ、さらにエンジン水温や吸気温度等に基づいて補正される。エンジン負荷については、アクセル開度(アクセルペダルの踏み込み量)を検出するアクセル開度センサ93からECU90に検出信号が与えられる。
後噴射制御、すなわち、フィルタ再生制御は、上記吸気温度センサ55、排気圧力センサ64,66、水温センサ22、クランク角センサ23、排気ガス温度センサ61,63,67、アクセル開度センサ93等の検出結果に基づいて行なわれる。このフィルタ再生制御のために、上記ECU90には再生手段91が含まれる。
再生手段91は、上記DPF65のパティキュレート捕集量が第1所定値(後述するα)以上になったときに、膨張行程で後噴射されるように上記噴射制御手段92を介して燃料噴射弁15を作動させる。この後噴射は、エンジンの運転状態に応じて目標後噴射量及び目標噴射時期を設定し、その設定した目標後噴射量及び目標噴射時期に基づいて実行される。この後噴射によって酸化触媒62に未燃燃料を供給し、その酸化触媒62において発生する酸化反応熱を利用して上記DPF65の温度を高め、それによってDPF65に捕集されたパティキュレートを燃焼させる。この後噴射は、上記DPF65のパティキュレート捕集量が第2所定値(後述するβ)よりも少なくなるまで行われる。
以下、上記ECU90によるDPF65の再生制御について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
スタート後のステップS1において第2排気ガス温度センサ63によって検出されるDPF65の入口における排気ガス温度Tを読み込む。
続くステップS2においてDPF65の前後の排気圧力センサ64,66で検出される圧力に基づいて差圧ΔPを求め、ステップS3で差圧ΔPに基づいてパティキュレート捕集量Mを算出する。
続くステップS4においてパティキュレート捕集量Mが第2所定値β以下になっているか否かを判定する。捕集量Mが第2所定値β以下になっているのYESのときはステップS11に進み、再生制御を行わないでリターンする。一方、捕集量Mが第1所定値β以下になっていないのNOのときはステップS5に進んでパティキュレート捕集量Mが第1所定値α以上になっているか否かを判定する。尚、第1所定値αは、第2所定値βよりも大きい(β<α)。
ステップS5において、捕集量Mが第1所定値α以上になっていないNOのときには、ステップS10に進む一方、捕集量Mが第1所定値α以上になっているときのYESのには、ステップS6に進み、後噴射の制御を実行する。
この後噴射の制御における目標後噴射量及び目標噴射時期は、エンジンの運転状態に基づいてマップを参照して設定する。図2は、目標後噴射量マップの一例を示し、このマップでは、基本的にはエンジン負荷が低くなるほど、また、エンジン回転数が低くなるほど目標後噴射量が多くなるように設定されている。これは、エンジン負荷が低くなるほど、また、エンジン回転数が低くなるほど主噴射による排気ガス温度が低くなり、また、排気ガス量が少なくなるからである。
続くステップS7では、ステップS1で読み込んだフィルタ入口における排気ガス温度Tが、第1温度(x)と第2温度(y)との間であるか否かを判断し、NOのときにはそのままリターンする。つまり、排気ガス温度Tが第1温度(x)よりも低い、又は第2温度(y)よりも高いときには、後述する増量制御を行わない。
このようにして上記ステップS6において後噴射制御(DPF65の再生制御)が開始されれば、酸化触媒62に未燃燃料が供給されて、DPF65に流入する排気ガスの温度が高まる。
そして、上記温度Tが、第1温度(x)以上になれば、ステップS7からステップS8に進んでその温度Tの変化率(上昇率)が所定値以上であるか否かを判定する(図4参照)。所定値以上のYESのときにはそのままリターンして、再生制御を継続する。
一方、ステップS8においてNOのときにはステップS9に進み、後噴射量の増量補正(増量制御)を行う。それによって、温度Tの上昇率が所定値になるようにする(図4の白抜きの矢印参照)。
そうして、上記温度Tが、第2温度(y)よりも高くなれば、ステップS8に進むことを禁止し、それによって増量制御を禁止する。
以上のようにして後噴射制御は、パティキュレート捕集量Mが第2所定値β以下となるまで、換言すれば上記ステップS4でM≦βとなるまで継続し(ステップS5,S6参照9)、捕集量Mが第2所定値β以下になれば、ステップS11に進んで、後噴射制御(フィルタの再生制御)を終了する。
このように、上記エンジンの排気浄化装置1によると、DPF65に捕集されたパティキュレート量Mが、第1所定値α以上になれば、圧縮行程上死点付近で燃料噴射する主噴射に続いて膨張行程で後噴射を行う。それによって、フィルタの再生制御を開始する。この再生制御の実行によって、酸化触媒62に未燃燃料が供給され、酸化反応熱によって温度が高まった排気ガスがDPF65に流入する。そうして、DPF65に捕集されたパティキュレートが燃焼し、DPF65が再生される。
そして、上記DPF65に流入する排気ガス温度Tの上昇率が所定値よりも小さいとき、つまり、図4に破線で示すように、燃料噴射弁15の噴射ばらつきによって排気ガス温度Tの上昇が遅れているときには、上記後噴射における燃料噴射量を増量させる増量制御を行い、その増量制御によって排気ガス温度の上昇率を上記所定値になるようにする。そうして、図4に白抜きの矢印で示すように、排気ガス温度Tの変化を、破線で示す状態から実線で示す状態となるようにして、排気ガス温度Tの上昇を促進する。
この増量制御によって、燃料噴射弁15の噴射ばらつきが存在するときであっても、そのばらつきの影響を無くして、DPF65の温度を速やかに上昇させることができる。その結果、DPF65の再生効率を安定して向上させることができる。
また、DPF65の再生制御の開始直後は、排気ガス温度Tの上昇が元々緩やかであるため、燃料噴射弁15の噴射ばらつきに起因する温度の上昇率の低下が発生しているか否かを判断することが困難である。そこで、上記DPF65の再生制御の開始後、上記排気ガス温度Tが第1温度(x)よりも低いときは、増量制御を禁止する。このことによって、燃料噴射量を無駄に増量することを防止することができる。
また、排気ガス温度Tが第2温度(y)よりも高くなれば、DPF65の温度が十分に高まっていることから、上記と同様に、増量制御を禁止することによって、燃料噴射量を無駄に増量することを防止することができる。
(変形例)
上記再生手段91によって増量制御を行うことは、燃料噴射弁15の噴射ばらつきが存在することと等価である。このため、エンジン10の運転状態に応じて設定した目標後噴射量によって次回に後噴射を行うときにも同様に、増量制御が必要になる。
そこで、上記増量制御を実行したときには、上記ステップS6で設定した目標後噴射量とステップS9で増量した増量噴射量とに基づいて増量率を算出すると共に、当該増量率に基づいて次に設定する目標後噴射量の補正を行うようにしてもよい。このことによって、予め増量した状態で後噴射が実行される(再生制御が実行される)ことになり、排気ガス温度がスムースに上昇する。その結果、再生効率の更なる向上を図ることができる。
尚、上記増量率に基づく目標後噴射量の補正は、DPF65の再生を行っている最中において、図2に示すフローチャートのステップS6を実行する毎に随時行ってもよいし、DPF65の再生を行っている最中には補正を行わずに算出した増量率を記憶しておき、次回にDPF65の再生を行うときに、その記憶した増量率に基づいて目標後噴射量の補正を行ってもよい。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、排気系に酸化触媒62と触媒機能を有するフィルタ65とを配設しているが、排気系の構成はこれに限らず、例えば排気系に酸化触媒と触媒機能を有しないフィルタとを配設した構成、又は触媒機能を有するフィルタのみ配設した構成としてもよい。尚、触媒機能を有するフィルタのみを配設した構成においては、フィルタに流入する排気ガスの温度を検出する代わりに、フィルタ内の温度を検出したり、フィルタ下流における排気ガス温度を検出したりすることによって、増量制御の実行を判断してもよい。
また、上記実施形態では、排気ガスの温度Tと第1温度(x)とに基づいて増量制御の実行・禁止を判断しているが、例えばフィルタの再生制御開始からの時間に基づいて増量制御の実行・禁止を判断してもよい。つまり、フィルタの再生制御開始から所定時間が経過するまでは増量制御を禁止し、上記所定時間の経過後において、排気ガスの温度Tの上昇率が所定値よりも低いときには増量制御を実行する、としてもよい。
以上説明したように、本発明は、燃料噴射弁の噴射ばらつきに拘らず再生効率を安定して向上させることができるから、酸化触媒と触媒機能を有するフィルタとを配設した排気系、酸化触媒と触媒機能を有しないフィルタとを配設した排気系、及び触媒機能を有するフィルタのみを配設した排気系を含むエンジンの排気浄化装置について有用である。
本発明の実施形態に係るエンジンの排気浄化装置の構成を示す図である。 再生制御のフローチャートである。 目標後噴射量の制御マップの一例を示す図である。 フィルタの入口における排気ガスの温度の変化を例示する図である。
符号の説明
1 排気浄化装置
10 エンジン
23 クランク角センサ(運転状態検出手段)
60 排気管(排気系)
62 酸化触媒
63 第2排気ガス温度センサ(第2パラメータ値検出手段)
64,66 排気圧力センサ(第1パラメータ値検出手段)
65 ディーゼルパティキュレートフィルタ(フィルタ)
90 ECU
91 再生手段
92 噴射制御手段
93 アクセル開度センサ(運転状態検出手段)

Claims (3)

  1. エンジンから排出される排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタと、
    上記エンジンの排気系において上記フィルタよりも上流側に設けられた酸化触媒と、
    上記フィルタに捕集された微粒子量に関連するパラメータ値を検出する第1パラメータ値検出手段と、
    燃料噴射弁による気筒内燃料室への燃料噴射量及び噴射時期をそれぞれ制御する噴射制御手段と、
    上記酸化触媒よりも下流で、上記フィルタに流入する排気ガス温度に関連するパラメータ値を検出する第2パラメータ値検出手段と、
    上記フィルタに捕集された微粒子を燃焼させる再生手段と、を備え、
    上記再生手段は、
    上記第1パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記微粒子量が所定量以上になったときに、上記噴射制御手段に対して、圧縮行程上死点付近で燃料噴射する主噴射に続いて膨張行程で後噴射を実行させる再生制御を
    上記フィルタの再生制御の開始後、上記第2パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記排気ガス温度の上昇率が所定値よりも小さいときには、該上昇率が該所定値になるように上記後噴射における燃料噴射量を増量させる増量制御を行う一方、
    上記フィルタの再生制御の開始後、上記排気ガス温度が所定温度よりも低いときには、上記増量制御を禁止するエンジンの排気浄化装置。
  2. エンジンから排出される排気ガス中の微粒子を捕集する、酸化触媒機能を有するフィルタと、
    上記フィルタに捕集された微粒子量に関連するパラメータ値を検出する第1パラメータ値検出手段と、
    燃料噴射弁による気筒内燃料室への燃料噴射量及び噴射時期をそれぞれ制御する噴射制御手段と、
    上記酸化触媒機能部位よりも下流で、上記フィルタ内の排気ガス温度に関連するパラメータ値を検出する第2パラメータ値検出手段と、
    上記フィルタに捕集された微粒子を燃焼させる再生手段と、を備え、
    上記再生手段は、
    上記第1パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記微粒子量が所定量以上になったときに、上記噴射制御手段に対して、圧縮行程上死点付近で燃料噴射する主噴射に続いて膨張行程で後噴射を実行させる再生制御を
    上記フィルタの再生制御の開始後、上記第2パラメータ値検出手段による検出結果に基づいて上記排気ガス温度の上昇率が所定値よりも小さいときには、該上昇率が該所定値になるように上記後噴射における燃料噴射量を増量させる増量制御を行う一方、
    上記フィルタの再生制御の開始後、上記排気ガス温度が所定温度よりも低いときには、上記増量制御を禁止するエンジンの排気浄化装置。
  3. 請求項1又は2に記載の排気浄化装置において、
    エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段をさらに備え、
    上記再生手段は、上記運転状態検出手段によって検出された運転状態に応じて目標後噴射量を設定すると共に、その設定した目標後噴射量に従って上記フィルタの再生制御を実行し、
    上記再生手段はさらに、上記増量制御を実行したときには、上記目標後噴射量と増量制御において増量した増量噴射量とに基づいて増量率を算出すると共に、当該増量率に基づいて次に設定する目標後噴射量の補正を行う排気浄化装置。
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