JP4432442B2 - 被収容体入り実装ケースの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被収容体を実装ケース内に接着剤を用いて固設する工程において実装ケースと被収容体との位置を接着剤が硬化するまで仮押さえする被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造、及び被収容体入り実装ケースの製造方法、並びに被収容体入り実装ケースを内装する表示装置に関する。
電気光学装置の代表である液晶装置は、ガラス基板、石英基板等の2枚の基板間に液晶を封入して構成される。液晶ライトバルブでは、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)等の能動素子をマトリクス状に配置し、他方の基板に対向電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能にする。
この種の液晶装置には取付部が設けられておらず、この液晶装置を液晶プロジェクタにおけるライトバルブとして用いる場合には実装ケースに収納し、この実装ケースを液晶プロジェクタ内にねじ等の固定手段を介して固設する。尚、液晶装置を実装ケースに収容するに際しては、液晶装置の表面にゴミ等が付着して表示画像が劣化するのを防止するため、入射面と出射面とに防塵用透明基板を張り付けた状態で収容する。
実装ケースに対して液晶装置を固定する手段としては、例えば、再表WO98/36313号公報に開示されているように、光(例えば紫外線)硬化型接着剤、或いは熱硬化型接着剤等の接着剤を用いて固定する場合が多い。
再表WO98/36313号公報
しかし、光硬化型接着剤を用いて液晶装置を実装ケースに接着する場合、接着剤を塗布した後、それを硬化させるための光(例えば紫外線)を照射する処理を行う必要があるため、処理設備に要する設備費が高くなる問題がある。
又、紫外線硬化型接着剤は、光の届かない部分に使用することができないため適用範囲が限定される。
一方、湿気硬化型接着剤、或いは熱硬化型接着剤は硬化する迄にある程度の時間を要するため、接着剤が硬化するまでの間、次工程へ移送することができず、生産効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、多大な設備投資を必要とせず、しかも高い生産効率を得ることのできる被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造、及び被収容体入り実装ケースの製造方法、並びに被収容体入り実装ケースを内装する表示装置を提供することを目的とする。
本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、第1のケース部材と該第1のケース部材を装着する第2のケース部材とを備え、上記両ケース部材に被収容体を収容し、該被収容体を上記両ケース部材内に当接させると共に、該被収容体を該ケース部材の少なくとも一方の内面に接着剤を介して固定する被収容体入り実装ケースにおいて、互いに接合された上記両ケース部材に対し、該両ケース部材を互いに近接する方向へ押圧する押圧用弾性部材を着脱自在に取り付けることを特徴とする。
このような構成では、両ケース部材を押圧用弾性部材を介して押さえるようにしたので、被収容体とケース部材とを接着する接着剤が完全に硬化する前に移送しても位置ずれが発生しないので、接着剤の完全硬化を待つことなく、次の工程へ移送し、処理等を行うことができるので、作業効率が向上する。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記第2のケース部材にフック部を設け、上記押圧用弾性部材に、上記フック部に係合する掛止部と、上記第1のケース部材に当接する押圧部とを設けたことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材に設けた掛止部を第2のケース部材に設けたフック部に掛止させると、押圧部が第1のケース部材を押圧して、両ケース部材が押さえられるので、押圧用弾性部材を装着する際の作業性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記第2のケース部材に掛止部を設け、上記押圧用弾性部材に、上記掛止部に係合するフック部を設けると共に、上記第1のケース部材に当接する押圧部を設けたことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材に設けたフック部を第2のケース部材に設けた掛止部に掛止させると、押圧部が第1のケース部材を押圧して、両ケース部材が押さえられるので、押圧用弾性部材を装着する際の作業性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記押圧部は、上記第1のケース部材の表面方向に曲げ形成されて設けられていることを特徴とする。
このような構成では、押圧部を第1のケース部材の表面方向に曲げ形成したので、押圧部自体の弾性変形により両ケース部材を押さえることができる。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記フック部を上記第2のケース部材の側面に形成したことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材を第1のケース部材の表面側から装着すると、押圧用弾性部材に設けた掛止部が第2のケース部材の側面に形成したフック部に掛止して、両ケース部材が押さえられるので、押圧用弾性部材を装着する際の作業性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記掛止部を上記第2のケース部材の側面に形成したことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材を第1のケース部材の表面側から装着すると、押圧用弾性部材に設けたフック部が第2のケース部材の側面に形成した掛止部に掛止して、両ケース部材が押さえられるので、押圧用弾性部材を装着する際の作業性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記掛止部を上記押圧用弾性部材の両側に設けた耳片部に形成したことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材を第1のケース部材の表面側から装着すると、押圧用弾性部材の両側に設けた耳片部に形成されている掛止部が第2のケース部材に形成したフック部に掛止して、両ケース部材が押さえられるので、押圧用弾性部材を装着する際の作業性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記フック部を上記押圧用弾性部材の両側に設けた耳片部に形成したことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材を第1のケース部材の表面側から装着すると、押圧用弾性部材の両側に設けた耳片部に形成されているフック部が第2のケース部材に形成した掛止部に掛止して、両ケース部材が押さえられるので、押圧用弾性部材を装着する際の作業性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記第2のケース部材の側面に上記耳片部をガイドする耳片ガイド溝を形成し、上記耳片ガイド溝に上記フック部を形成したことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材を第1のケース部材の表面側から装着すると、押圧用弾性部材の両側に設けた耳片部が、第2のケース部材の側面に形成された耳片ガイド溝にガイドされて装着され、この耳片ガイド溝に形成されたフック部に、耳片部に形成された掛止部が掛止されて、両ケース部材が押さえられる。耳片部は第2のケース部材に形成された耳片ガイド溝に沿って移動させることができるので、位置決め性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記第2のケース部材の側面に上記耳片部をガイドする耳片ガイド溝を形成し、上記耳片ガイド溝に上記掛止部を形成したことを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材を第1のケース部材の表面側から装着すると、押圧用弾性部材の両側に設けた耳片部が、第2のケース部材の側面に形成された耳片ガイド溝にガイドされて装着され、この耳片ガイド溝に形成された掛止部に、耳片部に形成されたフック部が掛止されて、両ケース部材が押さえられる。耳片部は第2のケース部材に形成された耳片ガイド溝に沿って移動させることができるので、位置決め性が良い。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記第2のケースの側面に放熱用突起部を形成し、上記フック部を該放熱用突起部と同列に配設したことを特徴とする。
このような構成では、フック部を第2のケースの側面に形成した放熱用突起部と同列に配設することで、フック部を、冷却風の流れを乱すことなく放熱用突起として機能させることができるので、放熱効率が良くなる。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記押圧用弾性部材に上記第1のケース部材に当接する押圧部を形成すると共に、上記押圧用弾性部材の両側に耳片部を設け、上記耳片部にフック部を形成し、上記フック部を上記第1のケース部材とは反対側に位置する上記第2のケース部材の縁部に掛止させることを特徴とする。
このような構成では、第1のケース部材の表面側からクリッブを装着すると、押圧用弾性部材の両側に設けた耳片部に形成したフック部が、第1のケース部材とは反対側に位置する第2のケース部材の縁部に掛止され、第1のケース部材に当接する押圧部と第2のケース部材の縁部に掛止するフック部とで、両ケース部材が押さえられので、押圧用弾性部材を装着する際の作業性が良い。又、押圧用弾性部材に形成したフック部が第2のケース部材の縁部に掛止されるので、第2のケース部材にフック部を掛止する掛止部を形成する必要が無く、第2のケース部材の構造を簡素化することができる。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記第2のケースの側面に、上記耳片部をガイドする耳片ガイド溝を形成したことを特徴とする。
このような構成では、第2のケースの側面に、上記耳片部をガイドする耳片ガイド溝を形成することで、押圧用弾性部材に設けた耳片部は、耳片ガイド溝に沿って移動させることができるので、位置決め性がよい。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記押圧用弾性部材は、連結部と該連結部の両側から互いに対向する方向へ曲げ形成した押圧部とを有し、上記両押圧部間で上記両ケース部材を挟持することを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材に対向形成されている押圧部間で両ケース部材を挟持することができるので、両ケース部材を確実に押さえることができる。
また、本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースの仮押さえ構造は、上記被収容体が電気光学装置であり、上記接着剤が遅鈍硬化型接着剤であることを特徴とする。
このような構成では、実装ケースに収容されている光学装置を遅鈍硬化型接着剤(湿気硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、自然硬化型接着剤等、硬化するまでにある程度の時間を要する接着剤)を用いて固設した場合であっても、実装ケースが押圧用弾性部材により仮押さえされているので、接着剤の完全硬化を待つことなく、次の検査工程、或いは処理工程へ移送することが可能となり、作業効率が向上する。
本発明の一実施形態に係る被収容体入り実装ケースの製造方法は、第1のケース部材に被収容体としての液晶装置を固設する工程と、第2のケース部材の上記被収容体を接着する面に接着剤を塗布する工程と、上記第2のケース部材に上記第1のケース部材を装着して上記被収容体を該両ケース部材内に収容すると共に該被収容体を上記第2のケース部材に上記接着剤を介して接着する工程と、上記両ケース部材に押圧用弾性部材を装着して、該両ケース部材を互いに近接する方向へ押圧付勢する工程と、上記接着剤が硬化した後、上記押圧用弾性部材を上記両ケースから取り外す工程とを備えることを特徴とする。
このような構成では、被収容体を第2のケース部材に対し接着剤を介して接着した後、両ケース部材を押圧用弾性部材にて押さえるようにしたので、接着剤の完全硬化を待つことなく、次の検査工程、或いは処理工程へ移送することが可能となり作業効率が向上する。又、接着剤が硬化した後は、両ケース部材を押さえている押圧用弾性部材を外し、この押圧用弾性部材を再利用することができるので、経済的である。
本発明の一実施形態に係る被収容体入り実装ケースの製造方法は、上記接着剤が遅鈍硬化型接着剤であることを特徴とする。
このような構成では、接着剤として硬化するまでにある程度の時間を必要とする遅鈍硬化型接着剤(例えば湿気硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、自然硬化型接着剤)を用いた場合であっても、両ケース部材は押圧用弾性部材を介して押さえられているので、硬化時間内に次の工程へ移送させることができ、作業効率が良い。又、接着剤を急速に硬化させるための装置を工程内に設ける必要が無いので、設備費を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る被収容体入り実装ケースの製造方法は、上記押圧用弾性部材にて上記第1のケース部材の表面と上記第2のケース部材の側面とを押さえることを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材を第1のケース部材の表面側から装着することで両ケースを押さえることができるので、作業性が良い。
本発明の一実施形態に係る被収容体入り実装ケースの製造方法は、上記押圧用弾性部材にて上記第1のケース部材の表面と該第1のケース部材とは反対側に位置する上記第2のケース部材の縁部とを押さえることを特徴とする。
このような構成では、第1のケース部材の表面側からクリッブを装着すると、押圧用弾性部材にて第1のケース部材の表面と第2のケース部材の縁部とが押さえられるので、第2のケース部材にフック部を掛止する部位を形成する必要が無く、構造の簡素化を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る被収容体入り実装ケースの製造方法は、上記押圧用弾性部材にて上記両ケース部材の表面を挟持することを特徴とする。
このような構成では、押圧用弾性部材にて両ケース部材の表面を挟持するようにしたので、両ケース部材をより確実に押さえることができる。
本発明の参考例に係る被収容体入り実装ケースを内装する表示装置は、第18発明による被収容体入り実装ケースの製造方法を用いて製造された被収容体入り実装ケースを筐体内に固設して成ることを特徴とする。
このような構成では、電気光学装置を収容する実装ケースを表示装置の筐体内に固設することで、製品全体の作業効率を向上させることができる。
本発明によれば、多大な設備投資を必要とせず、しかも高い生産効率を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1〜図11に本発明の第1形態を示す。図1には実装ケース入り電気光学装置の分解斜視図が示されている。
同図においては、電気光学装置として、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置500が示されている。尚、電気光学装置は、TFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置500以外に、パッシブマトリックス型の液晶装置、TFD(薄型ダイオード)をスイッチング素子として備えた液晶装置であっても良く、更に、液晶装置に限らず、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emission Dispiay、及びSurface-Conductin Electron-Emitter Display)等の各種の電気光学装置であっても良い。
液晶装置500は表示装置の筐体に固設される。表示装置としては、例えば画像を投写して表示する液晶プロジェクタが有り、液晶装置500は液晶プロジェクタの液晶ライトバルブとして使用される。液晶装置500は、TFTアレイ基板10と対向基板20とがシール材(図示せず)を介して対向配設され、更に両基板10,20間の上記シール材によって密閉された空間に液晶(図示せず)が封入されている。更に、液晶装置500に設けられている外部回路接続端子(図示せず)にフレキシブルコネクタ501が接続されている。
又、両基板10,20の外面に、防塵用透明基板400,400が配設されている。各防塵用透明基板400は所定の厚さを有しており、液晶装置500の周囲に漂う塵埃等が、両基板10,20に直接に付着することが防止される。この場合、防塵用透明基板400に付着した塵埃等が付着しても、防塵用透明基板400が所定の厚さを有しているので、光源光の焦点、或いは、その近傍が、塵埃の存在する防塵用透明基板400の位置から外れる。その結果、液晶プロジェクタにて拡大投影された画像上に、塵埃の像が結ばれることが無く、良好な画像を得ることができる。
このような構成による液晶装置500は実装ケース601に収容されている。実装ケース601は、第1のケース部材としてのプレート部610と、第2のケース部材としてのカバー部620とを備えている。尚、この場合、第1のケース部材をカバー部620とし、第2のケース部材をプレート部610としても良い。
プレート部610は平板を加工して形成した板金製であり、一方、カバー部620はアルミニウム合金等を素材として成型されたダイカスト製である。カバー部620は、液晶装置500を収容する収容凹部62(図7、図9参照)を有し、この収容凹部62の開口部に、プレート部610が装着される。尚、プレート部610は、カバー部620と同様に、ダイカスト製であっても良い。又、カバー部620は板金製であっても良い。
図5に示すように、実装ケース601に収容されている液晶装置500の側面と実装ケース601の内面との間にモールド剤(例えば光硬化型接着剤)630が装填されており、このモールド剤(例えば光硬化型接着剤)630にて、実装ケース601内での液晶装置500の位置ずれが抑制される。尚、図示しないが、実装ケース601に収容されている液晶装置500の表面には反射防止板等の光学要素が重畳されている。
又、本形態では、カバー部620側から光源光が入射し、液晶装置500を透過して、プレート部610側から出射するということを前提とする。従って、液晶プロジェクタに対しては、カバー部620側を光源に対向させた状態で固定される。
次に、実装ケース601を構成するプレート部610及びカバー部620の構成について説明する。尚、以下においては、液晶装置500のフレキシブルコネクタ501が延出されている側に対応する部位を下辺側、その反対側を上辺側と称する。
プレート部610は略四辺形状に形成されており、その略中央に窓部615が開口されている。又、プレート部610は両側に折り曲げ部613が曲げ形成されている。更に、プレート部610の四隅に、液晶プロジェクタ等の取付け部(図示せず)に固定するための取付孔611が穿設されている。
尚、窓部615は、液晶装置500からの出射光を透過させるもので、この出遮光との干渉を回避する大きさに形成されている。
又、窓部615の辺縁部615a(図1のハッチングで示す部分)と、この辺縁部615aに対する液晶装置500の当接部位とが湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)、或いは両面テープ等の接着手段を介して接着される。
又、折り曲げ部613は、プレート部610の外形となる略四辺形状を有する部材の対向する側辺の一部が、該四辺形状の内側に向かって折り曲げられて形成されている。特に、本形態では、折り曲げ部613は、側辺から直角に起き上がるように折り曲げられている。更に、折り曲げ部613に突条部613aが形成されている。突条部613aは側方へ突出する形状を有すると共に、折り曲げ部613に対し、所定間隔を開けて一対形成されている。
図5に示すように、プレート部610をカバー部620に組み付けると、折り曲げ部613の外面が、後述するカバー部620に形成された側壁部620aの内面に摺接される。この側壁部620aの内面には、折り曲げ部613に形成した突条部613aに嵌合すると共に、この突条部613aをガイドするガイド溝部620bが形成されている。又、折り曲げ部613の内面と、この内面に所定間隔を開けて対設する液晶装置500の外側面との間に、モールド剤(例えば光硬化型接着剤)630が装填される。
又、カバー部620は、カバー本体部623と、カバー本体部623の上辺側に形成した冷却風導入部622と下辺側に形成した冷却風排出部624とを有し、これらが予め一体形成されている。カバー本体部623には、液晶装置500を収容する収容凹部62(図7、図9参照)が形成されており、この収容凹部62の床部分62Fに、液晶装置500を構成する対向基板20側の防塵用透明基板400の面が対設される。又、カバー本体部623の凹部を形成する側壁部620aが液晶装置500の側面に対設される。
又、プレート部610の上辺側の両側に、取付孔611とは別の取付孔611aが穿設されている。液晶装置500が収容されている実装ケース601を、液晶プロジェクタ等の筐体内に取付けるに際しては、プレート部610の下辺側に穿設されている取付孔611と、上辺側に穿設されている取付孔611aとを使用して固定(例えば接着固定)する四点固定と、プレート部610の上辺側のほぼ中央に穿設されている取付孔611と、下辺側に穿設されている2つの取付孔611とを使用して固定(例えばねじによる締結)する三点固定とを選択することができる。尚、取付孔611はバーリングにより形成されていると共に突出端に外方へ開くフランジ部が形成されている。一方、取付け孔611aはバーリング加工のみが施されている。
又、液晶装置500を、カバー本体部623の収容凹部62に収容することで、液晶装置500の周辺領域における光抜けを防止することができると共に、周辺領域からの迷光が内部に進入するのを防止することができる。又、カバー部620をアルミニウム合金製等、熱伝導率の高い材料を用いて形成することで、プレート部610、及び液晶装置500に対して高い放熱性を得ることができる。尚、熱伝導率の高い材料としては、アルミニウム合金以外にアルミニウム単体、或いはマグネシウム、銅、又はそれらを素材とする合金等がある。
又、カバー部620に一体形成されている冷却風導入部622には、プレート部610の上辺側のほぼ中央の取付孔611を逃げるU字状の逃げ孔622aが形成されている。又、冷却風導入部622の底面が、図1に示すようにテーパ面622bを有している。テーパ面622bは先端側から基部方向へ拡開するテーパ状に形成されており、組み付けに際しては、このテーパ面622bの先端側が、液晶プロジェクタ等の筐体内に供給される冷却風の上流側に対向させた姿勢で配設することで、カバー部620の底面側へ冷却風を積極的に導入することができる。
一方、冷却風排出部624の上面にフレキシブルコネクタ501が配設されている。フレキシブルコネクタ501は冷却風排出部624の上面を抜けて外部へ延出されている。又、冷却風排出部624の底面にリアフィン部624Fが形成されている。リアフィン部624Fは、複数(本形態では四本)の直線状のフィンが並列に配列されて構成されている。各フィンは冷却風の流れに沿って配設されており、このリアフィン部624Fにより、冷却風排出部624を含めたカバー部620全体の表面積が増大される。
尚、リアフィン部624Fは、カバー部620と一体に成型しても良いが、後加工により形成しても良い。後加工としては、切削加工、鍛造加工、プレス加工等がある。
ところで、カバー部620の表面積を増大させる手段としては、カバー部620の表面に窪みをつけるようにディンプルを形成することによっても実現可能である。そして、このディンプルをリアフィン部624Fに代えて、或いはリアフィン部624Fと共に、カバー部620に形成することで、良好な放熱効果を得ることができる。
一方、カバー本体部623の側壁部620aの略中央に耳片ガイド溝620cが、図1の上下方向へ貫通した状態で形成されている。更に、この側壁部620aに放熱用突起部627、及びフック部628が突設されている。図2(b)に示すように、放熱用突起部627は、側壁部620aの先端側と後端側とに、上下方向に段差を有して配設されている。又、フック部628は耳片ガイド溝620cの上部に形成されており、図9に示すように、上部に側方へ拡開するテーパ状に形成されたガイド面628aが形成され、下端に掛止端部628bが形成されている。
又、本形態では、上下部に形成されている放熱用突起部627、フック部628は同列に配設されている。各放熱用突起部627とフック部628とを同列に配設することで冷却風の流れを乱すことなく、しかもフック部628自体を放熱用突起部として機能させることができる。フック部628自体を放熱用突起部として機能させることで、良好な放熱効果を得ることができる。尚、各放熱用突起部627は、カバー本体部623の先端側から耳片ガイド溝620cの端部まで、及び後端側から耳片ガイド溝620cの端部まで一直線に形成されていても良い。
又、本形態では、図1にハッチングで示すように、カバー部620の窓部625の辺縁部625aの内面側(収容凹部62の床部分62F側)に接着剤が塗布され、収容凹部62の床部分62Fに当接する、液晶装置500に設けた対向基板20側の防塵用透明基板400が接着される。この部位に塗布する接着剤として遅鈍硬化型接着剤が使用されている。遅鈍硬化型接着剤とは、硬化するまでにある程度の時間を必要とする接着剤を云う。遅鈍化硬化接着剤として、本形態では湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)を採用している。接着剤を湿気硬化型(例えばシリコーン接着剤)とすることで、光照射処理、加熱処理等を行う処理設備が不要となり、設備費を軽減することができる。更に、光照射処理、加熱処理等の後処理に要する工数が削減できるため、製品コストの低減が実現できる。又、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)を塗布し、液晶装置500を接着させた後、次の検査工程或いは処理工程へ移送することができるため、生産効率が向上する。尚、遅鈍硬化型接着剤は、湿気硬化型接着剤に限らず、熱硬化型接着剤や自然硬化型接着剤であっても良い。
但し、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)等の遅鈍硬化型接着剤は硬化するまでにある程度の時間を要するので、液晶装置500を接着させた直後に移送させると、移送の際の振動等の影響により、液晶装置500の間で位置ずれが生じてしまう可能性がある。
そのため、本形態では、押圧用弾性部材700を用いて、液晶装置500をカバー部620に押圧し、接着剤硬化時間内であっても、次工程への移送を可能とした。
図1、図3に示すように、押圧用弾性部材700は、SUS304、SUS301、洋白、りん青銅およびベリリウムカッパ(Be−Cu)合金等、ばね性を有する金属材料のうち、少なくとも一種類の薄板材料を加工して形成したもので、中央に、プレート部610の窓部615を逃げる検査用窓部710が穿設されている。又、押圧用弾性部材700の両側に、カバー部620の側面に形成した耳片ガイド溝620cに挿入される耳片部711が各々曲げ形成されている。
互いに対向する耳片部711の間隔は、カバー部620の側面に形成した耳片ガイド溝620c間の距離よりも、若干広く形成されている。又、各耳片部711には掛止孔711aが開口されていると共に、下端縁を外方へ斜めに曲げ形成したガイド面711bが形成されている。更に、押圧用弾性部材700の耳片部711を曲げ形成する部位に直交する側の押圧部としての枠部700aが、その両端から中央部700bの方向へ略湾曲形成され、中央部700bが耳片部711の曲げ方向へ突出されている。
図8に示すように、耳片部711の幅は、耳片ガイド溝620cの幅よりもやや狭く形成されており、装着時は、耳片部711の幅方向が耳片ガイド溝620cの幅方向にガイドされる。又、図9に示すように、掛止孔711aの下端が、耳片ガイド溝620cに形成したフック部628の下端に形成された掛止端部628bに掛止された状態では、枠部700aの、少なくとも中央部700bが、プレート部610の上辺側と下辺側とに当接して、枠部700aが弾性変形される。その結果、この枠部700aの弾性変形による押圧力で、実装ケース601のプレート部610とカバー部620とが互いに近接する方向へ押圧付勢される。
次に、このような構成による本形態の作用について説明する。
互いに対向するTFTアレイ基板10と対向基板20との外面に予め防塵用透明基板400が貼付されている液晶装置500を、実装ケース601に収容する工程では、先ず、実装ケース601を構成するプレート部610に穿設されている窓部615の内面側の辺縁部615a(図1のハッチングで示す部分)に接着剤、或いは両面テープ等の接着手段を塗布或いは貼付する。
次いで、液晶装置500を構成するTFTアレイ基板10側の外面に配設されている防塵用透明基板400を、プレート部610の内面に所定に位置決めした状態で貼付する。
次いで、プレート部610に形成されている折り曲げ部613の内面と液晶装置500の外側面との間にモールド剤(例えば光硬化型接着剤)630を装填する。モールド剤(例えば光硬化型接着剤)630を装填することで、液晶装置500とプレート部610との間の位置ずれを防止することができる共に、次工程で装着するカバー部620との間の設置を確実に行うことができる。尚、モールド剤(例えば光硬化型接着剤)630として熱伝導率の高い材質を選択することで、液晶装置500の発熱をプレート部610側へ効率よく伝達させることができる。
その後、液晶装置500を固設するプレート部610を、カバー部620の収容凹部62側に対向させる。カバー部620の窓部625の辺縁部625a(図1にハッチングで示す部分)の内面側(収容凹部62の床部分62F側)には、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)が塗布されている。
この収容凹部62に対して液晶装置500が固定されたプレート部610を装着する。その際、先ず、プレート部610の両側に形成されている折り曲げ部613に、所定間隔を開けて形成されている突条部613aを、側壁部620aの内面に形成されている2つのガイド溝部620bに各々係合させる。その結果、プレート部610は、図1の水平方向への移動が規制された状態で、カバー部620に装着される。
そして、図5に示すように、プレート部610とカバー部620とを所定に装着し、一体化させる。すると、対向基板20側の外面に配設されている防塵用透明基板400が、カバー部620の収容凹部62の床部分62Fに当接する。床部分62Fに開口されている窓部625の辺縁部625aには、予め湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)が塗布されており、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)を介して、この防塵用透明基板400がカバー部620の収容凹部62の床部分62Fに接着される。尚、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)は完全硬化までに時間を要するため、プレート部610とカバー部620との位置がずれやすい状態にある。
次いで、押圧用弾性部材700の両側に曲げ形成されている耳片部711を、実装ケース601を構成するカバー部620の耳片ガイド溝620cに対し、プレート部610側から装着する。すると、耳片部711の下端に形成されているガイド面711bが、耳片ガイド溝620cの上縁部に当接し、この上縁部を摺動して耳片ガイド溝620cに挿入される。このとき、耳片部711の幅が、耳片ガイド溝620cの幅よりもやや狭く形成されているため、耳片部711は、図4、図5の左右方向への移動が規制された状態で挿通される。
耳片ガイド溝620cには、フック部628が形成されており、耳片部711のガイド面711bは、フック部628に形成したガイド面628aに沿って拡開される。その後、耳片部711に形成されている掛止孔711aの下端が、フック部628の下端に形成されている掛止端部628bに対向されると、耳片部711は自己の復元力により初期位置に復帰され、掛止孔711aの下端が、フック部628の掛止端部628bに掛止される(図8、図9の状態)。
押圧用弾性部材700に形成されている枠部700aは、図7の下方、すなわち、プレート部610に対向する側に湾曲されており、耳片部711に穿設されている掛止孔711aの下端が、フック部628の掛止端部628bに掛止された状態では、枠部700aの、少なくとも中央部700bが、プレート部610の上辺側と下辺側とに当接して弾性変形されている。従って、プレート部610とカバー部620とは、押圧用弾性部材700の弾性変形による反発力で互いに近接する方向へ仮押さえされる。
プレート部610とカバー部620とは押圧用弾性部材700により仮押さえされているので、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)が完全に硬化する前に移動させても、位置ずれが生じることはない。従って、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)の硬化時間内であっても次の検査工程、或いは処理工程を所定に行うことができる。
本形態による押圧用弾性部材700には、プレート部610の窓部615を逃げる検査用窓部710が開口されているため、押圧用弾性部材700を装着したままの状態で検査を行うことができる。尚、押圧用弾性部材700を装着した状態で検査工程を行う必要がない場合は、押圧用弾性部材700に検査用窓部710が開口されていなくても良い。
そして、湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)が完全硬化した後、押圧用弾性部材700を取り外す。押圧用弾性部材700の取り外しは、例えば図10、図11に示すようなリムーバ660を使用すると良い。
同図に示すリムーバ660は、ある程度の剛性を有する平板を加工して形成したもので、所定間隔を開けて対向配設されている。各リムーバ660の幅は、実装ケース601のカバー部620に形成されている耳片ガイド溝620cの幅よりも狭く形成されている。又、互いに対向するリムーバ660の上端部660aが内方へ曲げ形成されている。両リムーバ660の互いに曲げ形成されている上端の間隔は、カバー部620の両側に形成された耳片ガイド溝620c間の距離よりもやや広く形成されている。尚、リムーバ660として、平板を加工して成形する以外に、金属塊或いは樹脂塊を切削加工しても良い。
押圧用弾性部材700の取り外しに際しては、先ず、図10に示すように、カバー部620の耳片ガイド溝620cをリムーバ660に対し、上方から挿通する。そして、図11に示すように、リムーバ660の上端部660aに、押圧用弾性部材700の耳片部711の下端に形成したガイド面711bが当接したら、カバー部620を更に押圧する。
すると、リムーバ660の上端部660aの傾斜に沿って、押圧用弾性部材700の耳片部711の下端に形成したガイド面711bが外方へガイドされて、押し広げられ、更にカバー部620を押し下げることで、耳片部711に形成されている掛止孔711aの下端と、カバー部620に形成されているフック部628の掛止端部628bとの係合が解かれ、押圧用弾性部材700が外される。尚、外された押圧用弾性部材700は、押圧用弾性部材700の装着工程へ戻されて、再利用される。押圧用弾性部材700は再利用できるので経済的である。
そして、例えば実装ケース601に収容されている液晶装置500を、液晶プロジェクタのライトバルブとして使用する場合、液晶プロジェクタの筐体に設けられた液晶装置500の取付位置に、実装ケース601を装着する。その際、筐体の取付位置に、押圧用弾性部材700に形成した耳片部711と同一の形状の掛止孔を形成しておくことで、実装ケース601を、簡単に位置決めし、仮固定することができる。
又、筐体に取付けた実装ケース601のカバー部620の側面には放熱用突起部627が。冷却風の流れに沿って前部から後部方向へ2列に配列されており、この放熱用突起部627と同列にフック部628が配列されてるため、フック部628は冷却風の流れを乱すことなく、しかも、放熱用突起部として機能させることができるので、冷却効率が向上する。
又、図12、図13に本発明の第2形態を示す。上述した第1形態では、カバー部620に形成した耳片ガイド溝620cにフック部628を突設し、このフック部628に掛止する掛止孔711aを、押圧用弾性部材700の耳片部711に形成したが、本形態では、カバー部620に形成した耳片ガイド溝620cに掛止溝部640を形成し、この掛止溝部640に係合するフック部811aを押圧用弾性部材800の耳片部811に曲げ形成したものである。
本形態による押圧用弾性部材800は、第1形態に示す押圧用弾性部材700と耳片部811の形状のみが相違している。すなわち、耳片部811の幅は、第1形態の耳片部711と同様に、耳片ガイド溝620cに挿通可能な幅を有している。又、耳片部811の下端縁に外方へ斜めに曲げ形成されたガイド面811bが形成されている。
又、耳片部811の中途に形成したフック部811aは、その上端に内方へほぼ直角に曲げ形成した当接面811cを有し、この当接面811cにテーパガイド面811dが連続形成されている。
一方、カバー部620の耳片ガイド溝620cに形成されている掛止溝部640には、その上面に、フック部811aの当接面811cに掛止する掛止面640aが形成されており、更に、テーパガイド面811dとの干渉を回避する逃げ溝部640bが形成されている。
このような構成では、押圧用弾性部材800の両側に形成されている耳片部811を、実装ケース601を構成するカバー部620の耳片ガイド溝620cに装着すると、耳片部811の下端に形成されているガイド面811bが、耳片ガイド溝620cの上縁部に当接し、この上縁部を摺動して耳片ガイド溝620cに挿入される。
次いで、耳片部811の中途に曲げ形成したフック部811aのテーパガイド面811dが耳片ガイド溝620cの上縁部に当接し、耳片部811はテーパガイド面811dの斜面に沿って外方へ押し広げられる。そして、耳片部811は、テーパガイド面811dと当接面811cとの交差する位置まで押し広げられ、その状態で、耳片ガイド溝620cに沿って、図12の下方へ移動させる。
その後、テーパガイド面811dと当接面811cとの交差する位置が、耳片ガイド溝620cに形成した掛止溝部640に達すると、押圧用弾性部材800の復元力により、フック部811aが掛止溝部640に入り込み、掛止溝部640の上部に形成した掛止面640aにテーパガイド面811dが掛止される(図13参照)。その結果、押圧用弾性部材800の、実装ケース601のプレート部610に当接する面の弾性変形により、プレート部610とカバー部620とが仮押さえされる。
尚、押圧用弾性部材800を実装ケース601からの取り外す場合は、例えば図10、図11に示すリムーバ660を用いると良い。又、液晶プロジェクタ等の筐体に設けた液晶装置500の取付位置に、耳片部811と同様の形状のフック部を設けることで、液晶装置500を簡単に位置決めし、仮固定することができる。
又、図14、図15に本発明の第3形態を示す。上述した第2形態では、押圧用弾性部材800に形成した耳片部811の中途にフック部811aを曲げ形成し、このフック部811aに係合する掛止溝部640を、カバー部620の耳片ガイド溝620cに形成したが、本形態による押圧用弾性部材900は、フック部911aを耳片部911の下端部に曲げ形成したものである。
耳片部911の幅は、第1形態の耳片部711と同様に、耳片ガイド溝620cに挿通可能な幅を有している。又、図15に示すように、耳片部911の下端に形成したフック部911aは、その上端に内方へほぼ直角に曲げ形成した当接面911cを有し、この当接面911cにテーパガイド面911dが連続形成されている。
図15に示すように、押圧用弾性部材900は、耳片部911のフック部911aに形成した当接面911cを、実装ケース601を構成するカバー部620の前面(収容凹部62の床部分62F側の外面)側の縁部に掛止させることで、プレート部610とカバー部620とを仮押さえする。
従って、本形態では、この縁部が掛止部となるため、カバー部620の耳片ガイド溝620cには、第2形態のような掛止溝部640を形成する必要が無く、形状の簡素化が実現できる。又、耳片部911は下端にフック部911aを曲げ形成するだけでよいので、耳片部911の形状も簡素化することができる。
尚、押圧用弾性部材900を実装ケース601からの取り外す場合は、第2形態と同様に、例えば図10、図11に示すリムーバ560を用いると良い。又、液晶プロジェクタ等の筐体に設けた液晶装置500の取付位置に、耳片部911と同様の形状のフック部を設けることで、液晶装置500を簡単に位置決めし、仮固定することができる。
又、図16に本発明の第4形態を示す。上述した第1〜第3形態に示す各押圧用弾性部材700,800,900は、その両側に耳片部711,811,911を曲げ形成し、この耳片部711,811,911で、実装ケース601のカバー部620を掛止するようにしたが、本形態では、略U字状に曲げ形成した押圧用弾性部材1000で、実装ケース601のプレート部610とカバー部620とを挟持するようにしたものである。
押圧用弾性部材1000は、実装ケース601のプレート部610とカバー部620との外面を挟圧保持する二つの押圧部1000aを有し、更に、両押圧部1000aを連結する連結部1000bを有している。尚、両押圧部1000aには、実装ケース601のプレート部610とカバー部620とに開口されている窓部615,625(図1参照)を逃げる検査用窓部1010が開口されている。
連結部1000bの高さは、実装ケース601の厚みよりもやや広く形成されている。又、押圧部1000aの、連結部1000bの延出方向に直交する方向に形成されている枠部1000cが、その両端から中央部1000dの方向へ略湾曲形成され、中央部1000dが、互いに近接する方向へ突出されている。互いに対向する中央部1000dの間隔は、実装ケース601の厚みよりも狭く形成されている。更に、両押圧部1000aの連結部1000bとは反対側の端縁に、外方へ斜めに曲げ形成されたガイド面1000eが形成されている。
この両ガイド面1000eの間隔は、その先端側が実装ケース601の厚みよりも広く形成され、基端側である枠部1000cに連続する側が実装ケース601の厚みよりも狭く形成されいる。又、押圧用弾性部材1000の幅である、連結部1000bの延出方向の寸法は、カバー部620の上辺と下辺との間の寸法とほぼ同じに形成されている。
このような構成では、押圧用弾性部材1000のガイド面1000eが形成されている側の開口端を、実装ケース601の側面に近接させて押し込む。すると、ガイド面1000eが実装ケース601のプレート部610とカバー部620との角部に当接し、更に押し込むと、互いに対向する押圧部1000aが押し広げられ、枠部1000cがプレート部610とカバー部620との表面上を摺動する。そして、押圧用弾性部材1000を、枠部1000cの中央部1000dが、実装ケース601の装着方向のおおよそ中央部に達するまで移動させる。
その結果、枠部1000cの押圧力により、実装ケース601のプレート部610とカバー部620とが仮押さえされる。尚、押圧用弾性部材1000を実装ケース601に装着後、互いに対向するガイド面1000eを別部材で連結することで、実装ケース601をより確実に仮押さえすることができる。又、押圧用弾性部材1000を装着した状態で検査工程を行う必要がない場合は、押圧用弾性部材1000に検査用窓部1010が開口されていなくても良い。
このように、本形態では、押圧用弾性部材1000の互いに対向する押圧部1000aにて、実装ケース601のプレート部610とカバー部620とを挟持するようにしたので、カバー部620の窓部625の辺縁部625aと液晶装置500に設けた対向基板20側の防塵用透明基板400(図1参照)との間に塗布した湿気硬化型接着剤(例えばシリコーン接着剤)に対して直接的に押圧力を付与することができるので、接着剤を良好な条件下で硬化させることができる。
又、押圧用弾性部材1000を実装ケース601に対して横方向から装着するようにしたので、上述した第1〜第3実施の形態のように、カバー部620の側面に耳片ガイド溝620cを形成する必要が無く、カバー部620の形状の簡素化を実現することができる。
又、図17に本発明の第5形態を示す。本形態は第4形態の変形例であり、押圧部1000aに検査用窓部が開口されていない押圧用弾性部材1000’が記載されている。
押圧部1000aに検査用窓部が不要な場合、押圧部1000aの基部1000f側を、実装ケース601の厚みよりも狭く形成し、装着時においては、基部1000fに連設する当接面1000gが、実装ケース601のプレート部610とカバー部620との表面のほぼ中央に位置するように設定する。
その結果、押圧用弾性部材1000’により、実装ケース601のプレート部610とカバー部620との表面のほぼ中央部分を挟持して仮押さえすることができる。
本形態による押圧用弾性部材1000’は、ガイド面1000eが当接面1000gに連続して形成されているため、押圧部1000aの、連結部1000bからガイド面1000eまでの長さを、第4形態に示す押圧用弾性部材1000に比し、おおよそ半分にすることができ、形状の小型化、及び取扱性の向上を図ることができる。
尚、本形態では、押圧用弾性部材1000’を実装ケース601の一側からのみ装着する態様について説明したが、2つの押圧用弾性部材1000’を用い、各押圧用弾性部材1000’を実装ケース601の両側から各々装着して、仮押さえするようにしても良い。
又、本発明は上述した各形態に限るものではなく、例えば、押圧用弾性部材700,800,900,1000は金属材料に限らず、ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート,ポリカーボネート等を素材とする合成樹脂製であっても良い。
第1形態による実装ケースと押圧用弾性部材とを示す斜視図 同、(a)は実装ケースの背面図、(b)は実装ケースの側面図、(c)は実装ケースの正面図 同、(a)は押圧用弾性部材の正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の底面図 同、実装ケースに押圧用弾性部材を装着する状態の側面図 同、図4のV−V断面図 図4の要部拡大図 図5の要部拡大図 押圧用弾性部材を実装ケースに装着した状態の要部拡大図 図8のIX-IX断面図 リムーバを用いて押圧用弾性部材を取り外す状態の図9相当の断面図 図10の別状態の断面図 第2形態による図5相当の要部拡大断面図 同、図9相当の要部拡大断面図 第3形態による図5相当の要部拡大断面図 同、図9相当の要部拡大断面図 第4形態による実装ケースに押圧用弾性部材を装着する状態の斜視図 第5形態による実装ケースに押圧用弾性部材を装着する状態の斜視図
500 液晶装置、560,660 リムーバ、601 実装ケース、610 プレート部、620 カバー部、620a 側壁部、620c 耳片ガイド溝、628,811a,911a フック部、628a,811b,1000e ガイド面、628b 掛止端部、640 掛止溝部、640a 掛止面、700,800,900,1000 押圧用弾性部材、 700a 枠部、700b 中央部、711,811,911 耳片部、811c,911c,1000g 当接面、811d,911d テーパガイド面、1000a 押圧部、1000b 連結部、1000c 枠部、1000d 中央部、1000f 基部

Claims (5)

  1. 第1のケース部材に被収容体としての液晶装置を固設する工程と、
    第2のケース部材の上記被収容体を接着する面に接着剤を塗布する工程と、
    上記第2のケース部材に上記第1のケース部材を装着して上記被収容体を該両ケース部材内に収容すると共に該被収容体を上記第2のケース部材に上記接着剤を介して接着する工程と、
    上記両ケース部材に押圧用弾性部材を装着して、該両ケース部材を互いに近接する方向へ押圧付勢する工程と、
    上記接着剤が硬化した後、上記押圧用弾性部材を上記両ケースから取り外す工程と、
    を備えることを特徴とする被収容体入り実装ケースの製造方法。
  2. 上記接着剤が遅鈍硬化型接着剤であることを特徴とする請求項1記載の被収容体入り実装ケースの製造方法。
  3. 上記押圧用弾性部材にて上記第1のケース部材の表面と上記第2のケース部材の側面とを押さえることを特徴とする請求項1又は2に記載の被収容体入り実装ケースの製造方法。
  4. 上記押圧用弾性部材にて上記第1のケース部材の表面と該第1のケース部材とは反対側に位置する上記第2のケース部材の縁部とを押さえることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の被収容体入り実装ケースの製造方法。
  5. 上記押圧用弾性部材にて上記両ケース部材の表面を挟持することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の被収容体入り実装ケースの製造方法。
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