JP2007047693A - フラットパネル型表示装置のフレームおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小さな成型機またはプレス機などで作製することができ、また多くの金型を用意することなく作製することができるフラットパネル型表示装置のフレームを提供する。
【解決手段】本液晶表示装置は、フレーム13に対して、バックライト部12と、外周部に遮光両面テープが貼られた液晶パネル11とを上から順次嵌め込むことにより作製される。このフレーム13は、両端部に所定の形状を有する凹部が形成された4つの隅枠材132a〜132dと、両端部に上記凹部に嵌合可能な形状の凸部が形成された4つの辺枠材131a〜131dとにより構成される。フレーム13は、上記凸部を上記凹部にそれぞれ嵌合させることにより作製される。このように構成すれば、隅枠材132a〜132dは小さく、また辺枠材131a〜131dは細長く形成することができるので、これらを適宜に配置した金型を使用することにより小型の成型機等で作製することができる。
【選択図】図1
【解決手段】本液晶表示装置は、フレーム13に対して、バックライト部12と、外周部に遮光両面テープが貼られた液晶パネル11とを上から順次嵌め込むことにより作製される。このフレーム13は、両端部に所定の形状を有する凹部が形成された4つの隅枠材132a〜132dと、両端部に上記凹部に嵌合可能な形状の凸部が形成された4つの辺枠材131a〜131dとにより構成される。フレーム13は、上記凸部を上記凹部にそれぞれ嵌合させることにより作製される。このように構成すれば、隅枠材132a〜132dは小さく、また辺枠材131a〜131dは細長く形成することができるので、これらを適宜に配置した金型を使用することにより小型の成型機等で作製することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、フラットパネル型表示装置のフレームおよびその製造方法に関し、更に詳しくは、液晶表示装置の液晶表示パネルなどを支持するためのフレームおよびその製造方法に関する。
近年、テレビや、パソコン、携帯電話などの表示装置として、フラットパネル型表示装置(FPD:Flat Panel Display)へのニーズが高まり、CRT(Cathode−Ray Tube)型表示装置に代わる、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や、プラズマ表示装置(PDP:Plasma Display Panel)などの表示装置が広く普及している。このうち、最も広く普及している液晶表示装置の構造について、特にそのフレームに着目し、図3を参照して以下に説明する。
図3は、従来の液晶表示装置の概略的な構成を示す斜視図である。この液晶表示装置は、TFT(Thin Film Transistor)基板およびCF(Color Filter)基板からなる液晶パネル911と、光源や各種光学部材からなるバックライト部912と、筐体を構成するフレーム913とを備える。
液晶パネル911は、バックライト部912に含まれる後述する光源から与えられる光の透過量を画素毎に制御することにより各種表示を行う。なお、この表示のための信号は、外部の制御部から図中の左側に示されているFPC(Flexible Printed Circuit)基板を介して与えられる。また、この液晶パネル911の両面には偏光板が貼り付けられている。
バックライト部912は、照明面から面状に光を放つ導光板と、この導光板の表面側(照明面側)に配置されたレンズシートや光拡散シート等からなるレンズシート類と、上記導光板の裏面側(表示面の反対側)に貼り付けられる反射シートとを備えている。そして、導光板の端部には図示されない白色の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)や冷陰極蛍光管(CCFT:Cold Cathode Fluorescent Tube)などの光源が設けられている。この光源からの光は導光板の所定の光入射面から入射された後、導光板全体に拡散されることにより所定面(照明面)から面状に放射される。このバックライト部912からの光の光量が、液晶パネル911において表示される画素毎に適宜調節されることにより、液晶表示装置の表示面に各種表示がなされる。
フレーム913は、板状の金属または樹脂からなり、上記液晶パネル911およびバックライト部912を所定位置に支持するとともに、これらを外部からの衝撃などから保護している。上記液晶パネル911およびバックライト部912は、このフレーム913にはめ込まれるとともに、フレーム913の接触面上に貼り付けられた遮光両面テープにより固定されている。なお、このフレーム913の表示面側の周縁部には、装置の外枠を構成する図示されないベゼルが設けられており、このベゼルはフレーム913の側面に形成される固定用フックによって固定されている。
一般的にこのフレーム913は、樹脂製である場合には、まずこのフレーム913の形状に相当する形状を有するオス側の金型(「コア」とも呼ばれる)とメス側の金型(「キャビティ」とも呼ばれる)とを作製し、これらの金型を取り付けた成型機によって、加熱された素材となる樹脂を射出成型しまたは圧縮成型することにより作製される。また、板状の金属である場合には、このフレーム913は、液晶パネル911の表示面に対応する開口部分を型抜き(せん断)しかつ所定の形状になるよう曲げるための板金用金型を取り付けたプレス機およびステージによって、素材となる板金を加工することにより作製される。
ここで、従来より板金を使用しつつ表示面に対応する開口部分を型抜きしないフレームの製造方法(以下「従来例」という)がある(特許文献1を参照)。この製造方法では、4つのアングル部材を板金を加工することにより作製した後、これらのアングル部材を溶接等によりつなぎ合わせることによりフレームが作製される。
特開2004−179207号公報
しかし、上述したような一般的な樹脂加工または板金加工によれば、少なくともフレーム913の外周以上の大きさを有する金型が必要となるので、近年特に大型化しつつある表示装置に使用されるフレームを作製するには、大きな金型と大きな成型機またはプレス機とが必要となる。そして、特に板金加工する場合には、型抜きされた開口部分に相当する板金部分が無駄になるため不要なコストもかかる。この点、上記従来例によれば、開口部分に相当する板金部分が無駄になることはないが、4つのアングル材でフレームを構成するため、1つのアングル材が大きくなり、このことからやはり大きな金型やプレス機が必要となる。
また一般的に、表示装置には(インチクラスやアスペクト比などに応じた)多くの表示画面の種類があるので、上述した加工方法によれば、その全てに対応した金型を用意しなければならず、コストがかかる。以下、図3に示したフレームとは異なる大きさのフレームについて、図4を参照して説明する。
図4は、図3に示した従来の液晶表示装置とは異なる大きさの液晶表示装置の概略的な構成を示す斜視図である。この液晶表示装置は、図3に示す液晶表示装置と同様の構成要素を備えている。すなわち、この液晶表示装置は、液晶パネル911と大きさのみが異なる液晶パネル921と、バックライト部912と大きさのみが異なるバックライト部922と、フレーム913と大きさのみが異なるフレーム923とを備えている。このように、図3に示すフレーム913と図4に示すフレーム923とは同一の形状ではないために、これらのフレームを作製するためそれぞれ別個に専用の(かつ大きな)金型を用意して作製しなければならない。
そこで、本発明では、小さな成型機またはプレス機などで作製することができ、また多くの金型を用意することなく作製することができるフラットパネル型表示装置のフレームおよびその製造方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、画像を表示する長方形状の表示部を有するフラットパネル型表示装置における前記表示部の外周近傍に設けられるフレームであって、
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材と、
前記表示部の各角部を支持するように配され、前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に接続される隅枠材と
を備えることを特徴とする。
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材と、
前記表示部の各角部を支持するように配され、前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に接続される隅枠材と
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記隅枠材の端部は、前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部と嵌合されることを特徴とする。
前記隅枠材の端部は、前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部と嵌合されることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記隅枠材は、前記表示部の角部に沿って屈曲した形状であることを特徴とする。
前記隅枠材は、前記表示部の角部に沿って屈曲した形状であることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記フラットパネル型表示装置は液晶パネルおよびバックライト部を含む液晶表示装置であって、
前記辺枠材および前記隅枠材は、前記液晶パネルおよび前記バックライト部の少なくとも一方の外周近傍と接着されることを特徴とする。
前記フラットパネル型表示装置は液晶パネルおよびバックライト部を含む液晶表示装置であって、
前記辺枠材および前記隅枠材は、前記液晶パネルおよび前記バックライト部の少なくとも一方の外周近傍と接着されることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、
前記辺枠材および前記隅枠材は、前記液晶パネルおよび前記バックライト部の少なくとも一方と遮光両面テープにより接着されることを特徴とする。
前記辺枠材および前記隅枠材は、前記液晶パネルおよび前記バックライト部の少なくとも一方と遮光両面テープにより接着されることを特徴とする。
第6の発明は、第1から第5までの発明のいずれか1つに記載のフレームを備えることを特徴とする、フラットパネル型表示装置である。
第7の発明は、画像を表示する長方形状の表示部を有するフラットパネル型表示装置における前記表示部の外周近傍に設けられるフレームの製造方法であって、
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材および前記表示部の各角部を支持するように配される隅枠材を作製するステップと、
前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に隅枠材をそれぞれ接続するステップと
を含むことを特徴とする。
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材および前記表示部の各角部を支持するように配される隅枠材を作製するステップと、
前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に隅枠材をそれぞれ接続するステップと
を含むことを特徴とする。
第8の発明は、画像を表示する長方形状の表示部を有するフラットパネル型表示装置における前記表示部の外周近傍に設けられるフレームの製造方法であって、
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材および前記表示部の各角部を支持するように配される隅枠材を作製するステップと、
前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に隅枠材をそれぞれ接続するステップと、
前記フラットパネル型表示装置に含まれる液晶パネルおよびバックライト部の少なくとも一方の外周近傍と、互いに接続された前記辺枠材および前記隅枠材とを接着するステップと
を含むことを特徴とする。
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材および前記表示部の各角部を支持するように配される隅枠材を作製するステップと、
前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に隅枠材をそれぞれ接続するステップと、
前記フラットパネル型表示装置に含まれる液晶パネルおよびバックライト部の少なくとも一方の外周近傍と、互いに接続された前記辺枠材および前記隅枠材とを接着するステップと
を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、フラットパネル型表示装置における表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材と、その各角部を支持するように配される隅枠材とによりフレームが構成される。このことにより、フレームを小さな成型機またはプレス機などで作製することができ、また多くの金型を用意することなく作製することができる。なお、隅枠材および辺枠材の一部または全部を異なる成型機等で作製することができるので、その場合にはさらに小型の成型機等で作製することができる。また、大型の成型機等を使用する場合、表示面に対応する開口部分の面積を考慮する必要がないので、1回の成型動作によって多くの隅枠材および辺枠材を作製することができる。さらに、板金を加工する場合には上記開口部分に相当する(型抜きされる)不要な板金が生じないので、素材となる板金を有効に利用することができる。
その他、隅枠材によってフレームの形状を変形しにくくし、表示部の角部との位置関係にずれを生じにくくすることにより、破損を生じすることなく容易に表示部をフレームに嵌め込むことが可能となる。また、隅枠材によりフレームの強度が高められるので、特に破壊を生じやすい角部に対する(落下などの)衝撃から装置を保護することに役立つ。さらに、表示部の角部近傍およびフレームの角部近傍の対応する位置にそれぞれビス孔を設けて、表示部の表示面側からビス止めをする場合、隅枠材によって十分にフレームの強度を保ったまま固定することができる。
さらにその他、辺枠材および隅枠材、特に隅枠材はインチクラスやアスペクト比などが異なる多様な表示装置のフレームを構成するために使用(転用)することができる。例えば、辺枠材はその長手方向の長さのみが異なる類似の形状を有していることが多く、これに接続される隅枠材を共用化することが可能となる。
第2の発明によれば、辺枠材の端部と隅枠材の端部とが嵌合されるので、正確な位置関係で容易に接続することができ、かつ互いの位置が動かないように容易に固定することができる。
第3の発明によれば、隅枠材が表示部の角部に沿って屈曲した形状であるので、その形
状が変形しにくく、また表示部の角部との位置関係にずれを生じにくくすることにより、破損を生じすることなく容易に表示部をフレームに嵌め込むことが可能となる。また、このような形状の隅枠材によりフレームの角部における強度が増加するので、特に破壊を生じやすい角部に対する(落下などの)衝撃から装置を保護することに役立つ。さらに、表示部の角部近傍およびフレームの角部近傍の対応する位置にそれぞれビス孔を設けて、表示部の表示面側からビス止めをする場合、このような形状の隅枠材によって十分にフレームの強度を保ったまま容易に固定することができる。
状が変形しにくく、また表示部の角部との位置関係にずれを生じにくくすることにより、破損を生じすることなく容易に表示部をフレームに嵌め込むことが可能となる。また、このような形状の隅枠材によりフレームの角部における強度が増加するので、特に破壊を生じやすい角部に対する(落下などの)衝撃から装置を保護することに役立つ。さらに、表示部の角部近傍およびフレームの角部近傍の対応する位置にそれぞれビス孔を設けて、表示部の表示面側からビス止めをする場合、このような形状の隅枠材によって十分にフレームの強度を保ったまま容易に固定することができる。
第4の発明によれば、辺枠材および隅枠材が、液晶パネルおよびバックライト部の少なくとも一方の外周近傍と接着されるので、これらがしっかりと固定される。特に、辺枠材および隅枠材が例えば接着剤等により接着されていないなど強固に接続されていない場合であっても、これらがしっかりと固定されたフレームを作製することができる。
第5の発明によれば、辺枠材および隅枠材が、液晶パネルおよびバックライト部の少なくとも一方の外周近傍と遮光両面テープにより接着されるので、これらがしっかりと固定されるとともに、遮光両面テープによって接着部から光が漏れ出すことなく液晶パネルまたはバックライト部とフレームとを互いに接着することができる。
第6の発明によれば、第1から第4までの発明における効果を奏するフレームを備えるフラットパネル型表示装置を提供することができる。
第7の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏するフレームの製造方法を提供することができる。
第8の発明によれば、第4の発明と同様の効果を奏するフレームを備えるフラットパネル型表示装置の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。
<1. 装置全体の構成>
本実施形態に係る液晶表示装置およびこれに用いられるフレームの構造につき、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る液晶表示装置およびそのフレームの構造を説明するための斜視図である。
<1. 装置全体の構成>
本実施形態に係る液晶表示装置およびこれに用いられるフレームの構造につき、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る液晶表示装置およびそのフレームの構造を説明するための斜視図である。
本液晶表示装置は、そのフレームが異なる構成要素により構成されていることを除き、図3に示す従来の液晶表示装置と同一の形状および機能を有している。すなわち、本液晶表示装置は、図3に示す液晶パネル911と同一の形状および機能を有する液晶パネル11と、図3に示すバックライト部912と同一の形状および機能を有するバックライト部12と、図3に示すフレーム913とは構成は異なるが外見上は同一の形状を有するフレーム13とを備える。したがって、液晶パネル11およびバックライト部12の詳しい説明は省略する。
フレーム13は、例えばポリカーボネート等の樹脂からなる4つの隅枠材132a〜132dおよび4つの辺枠材131a〜131dによって構成されている。なお、これらは板状の金属であってもよい。
図1に示されるように、4つの隅枠材132a〜132dは、フレーム13の角部に配置される。これら隅枠材132a〜132dの両端部には所定の形状を有する凹部がそれぞれ形成されている。また、4つの辺枠材131a〜131dの両端部には上記凹部に嵌合可能な形状の凸部がそれぞれ形成されている。フレーム13は、辺枠材131a〜131dの凸部を隅枠材132a〜132dの対応する凹部にそれぞれ嵌合させることにより作製される。このことにより、正確な位置関係で容易にこれらを接続することができ、かつ互いに動かないように固定することができる。なお、さらにしっかりと固定するために、嵌合される上記凸部および凹部の接触面には接着剤が塗布されてもよい。また、上記凸部および凹部が互いに嵌合する形態(いわゆる竿継ぎ)のほか、フック状の突起部が互いに嵌合する形態など、どのような周知の継ぎの形態で接続されてもよいし、単に接着剤等で接続されていてもよい。また、板金で作製される場合には溶接等の周知の形態で接続されてもよい。
ここで、隅枠材132a〜132dが省略され、辺枠材131a〜131dの対応する端部が(例えば留めやほぞなどで)接合されるフレーム13の構成も考えられるが、隅枠材132a〜132dが省略されるとフレーム13の形状が変形しやすくなり、特に液晶パネル11の4つの角部とフレーム13の角部との位置関係にずれが生じやすくなる。しかし、フレーム13の角部が液晶パネル11の角部と正確に対応していないと、フレーム13に液晶パネル11を嵌め込むことができず、また嵌め込むことができたとしても隙間が生じてがたついたり、破損を生じたりする可能性がある。また、隅枠材132a〜132dは、フレーム13の強度を高め、特に破壊を生じやすい角部に対する(落下などの)衝撃から液晶パネル11を保護することに役立つ。さらに、液晶パネル11の角部近傍およびフレーム13の角部近傍の対応する位置にそれぞれビス孔を設けて、液晶パネル11の表示面側からビス止めをする場合、隅枠材132a〜132dを設けることが極めて好適である。辺枠材131a〜131dのみでフレーム13が構成される場合には、辺枠材の接合部近傍にビス孔を設けなければならず、そのことによりフレームの強度が減退するからである。したがって、フレーム13は、4つの辺枠材131a〜131dだけで構成されることなく、これらとともに4つの隅枠材132a〜132dによって構成されることが好ましい。
本液晶表示装置は、以上のように作製されたフレーム13に対して、まずバックライト部12を図の上方向から下方向へ嵌め込み、さらに液晶パネル11をその上からバックライト部12を挟み込むように嵌め込むことにより作製される。このことにより、バックライト部12は液晶パネル11とフレーム13との間で固定される。
ここで、液晶パネル11とフレーム913との接触面上には遮光両面テープが挟まれるように貼り付けられている。なお、バックライト部12とフレーム913との接触面上に遮光両面テープが挟まれるように貼り付けられていてもよい。この遮光両面テープによって上記接触面の接着部から光が漏れ出すことなく液晶パネル11とフレーム913とを互いに容易に接着することができる。さらにこの遮光両面テープによって、隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dがそれぞれ嵌合した状態でしっかりと固定される。特に、辺枠材131a〜131dおよび隅枠材132a〜132dにおける嵌合されるべき凸部および凹部の接触面に接着剤等が塗布されていない場合であっても、この遮光両面テープによってしっかりと固定されたフレームを有する液晶表示装置を作成することができる。また、バックライト部12とフレーム913との接触面に遮光両面テープが貼り付けられる場合も上記と同様の効果を奏する。なお、この遮光両面テープに代えて、通常の接着テープや接着剤などが使用されてもよい。
<2. フレームの構成および作製方法>
以上のように、フレーム13は、4つの隅枠材132a〜132dおよび4つの辺枠材131a〜131dからなり、このうち隅枠材132a〜132dは小さく形成することができ、また辺枠材131a〜131dは細長く形成することができるので、これらを適宜に配置した金型を使用することによりフレーム13全体の形状に相当する金型を使用する従来例の場合よりも小型の成型機で作製することができる。
以上のように、フレーム13は、4つの隅枠材132a〜132dおよび4つの辺枠材131a〜131dからなり、このうち隅枠材132a〜132dは小さく形成することができ、また辺枠材131a〜131dは細長く形成することができるので、これらを適宜に配置した金型を使用することによりフレーム13全体の形状に相当する金型を使用する従来例の場合よりも小型の成型機で作製することができる。
すなわち、例えば4つの辺枠材131a〜131dが平行に配置され、かつ比較的短い2つの辺枠材131c,131dの一方の端部近傍に4つの隅枠材132a〜132dが適宜に配置されるような形状のキャビティおよびコアを作製し、これらの金型を取り付けた成型機によって、加熱された素材となる樹脂を射出成型しまたは圧縮成型することにより、フレーム13を作製することができる。このような作製方法によれば、液晶パネル11の表示面に対応する開口部分の面積を考慮する必要がない。なお、これら隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dは、その他の真空成型など周知の樹脂成型方法により作製されてもよい。
また、フレーム13が板状の金属である場合、隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dの素材となる板金を型抜き(せん断)しかつ所定の形状になるよう曲げるための板金用金型を取り付けたプレス機およびステージによって、素材となる板金を加工することにより、フレーム13を作製することができる。このような作製方法によれば、液晶パネル11の表示面に対応する開口部分を型抜きする必要がない。なお、これら隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dは、その他周知の金属加工方法により作製されてもよい。
<3. 効果>
このように、フレーム13を隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dによって構成することにより、小型の成型機で作製(製造)することができる。なお、隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dの一部または全部は異なる成型機で作製することができるので、その場合にはさらに小型の成型機で作製することができる。また、大型の成型機を使用する場合、液晶パネル11の表示面に対応する開口部分の面積を考慮する必要がないので、1回の成型動作によって多くの隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dを作製することができる。
このように、フレーム13を隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dによって構成することにより、小型の成型機で作製(製造)することができる。なお、隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dの一部または全部は異なる成型機で作製することができるので、その場合にはさらに小型の成型機で作製することができる。また、大型の成型機を使用する場合、液晶パネル11の表示面に対応する開口部分の面積を考慮する必要がないので、1回の成型動作によって多くの隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dを作製することができる。
同様に、フレーム13が板状の金属である場合も小型のプレス機およびステージで作製することができる。また、大型の成型機を使用する場合、液晶パネル11の表示面に対応する開口部分を型抜きする必要がないので、1回の成型動作によって多くの隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dを作製することができる。さらに、上記開口部分に相当する(型抜きされる)不要な板金が生じないので、素材となる板金を有効に利用することができる。
さらに、フレーム13を構成する隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dの一部を、図1に示す上記液晶表示装置以外の(インチクラスやアスペクト比などが異なる)液晶表示装置のフレームを構成するために使用(転用)することができる。以下では、特に隅枠材132a〜132dが転用される場合について、図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る液晶表示装置とは異なる大きさの表示画面を有する他の液晶表示装置およびそのフレームの構造を説明するための斜視図である。この他の液晶表示装置は、そのフレームが異なる構成要素により構成されていることを除き、図4に示す従来の液晶表示装置と同一の形状および機能を有している。すなわち、本液晶表示装置は、図4に示す液晶パネル921と同一の形状および機能を有する液晶パネル21と、図4に示すバックライト部922と同一の形状および機能を有するバックライト部22と、図4に示すフレーム923とは構成は異なるが外見上は同一の形状を有するフレーム23とを備える。したがって、液晶パネル21およびバックライト部22についての詳しい説明は省略する。
ここで、図2に示されるように、4つの隅枠材132a〜132dは、図1に示すそれらと全く同一であって、フレーム23の角部に配置される。また、図2に示す4つの辺枠材231a〜231dは、図1に示す4つの辺枠材131a〜131dとはその長手方向の長さのみが異なる類似の形状を有している。したがって、図2に示す4つの辺枠材231a〜231dの両端部に形成されている凸部は、図1に示す4つの辺枠材131a〜131dの両端部に形成されている凸部と同一形状であるので、隅枠材132a〜132dの両端部に形成される凹部と嵌合させることができる。よって、隅枠材132a〜132dを共用化することができる。このことは、上記凸部および凹部が互いに嵌合する形態のほか、フック状の突起部が互いに嵌合する形態など、どのような周知の継ぎの形態で接合されていても同様である。
なお、上記他の液晶表示装置の表示画面における各辺の長さのいずれかが本実施形態に係る液晶表示装置の表示画面における各辺の長さのいずれかと一致する場合には、辺枠材131a〜131dのいずれかを共用することができる。もっとも、前述のように隅枠材132a〜132dの大きさや形状は、表示画面のインチクラスやアスペクト比などに全く影響されないかまたは比較的影響されないので、隅枠材132a〜132dを共用化する構成が好適である。
以上のように、フレーム13を隅枠材132a〜132dおよび辺枠材131a〜131dによって構成することにより、これらの一部(特に隅枠材132a〜132d)を、インチクラスやアスペクト比などが異なる他の液晶表示装置のフレームを構成するために使用(転用)することができる。そのため、隅枠材および辺枠材の一部または全部を異なる成型機で作製する場合、多くの金型を用意することなく表示装置のフレームを作製することができる。
なお、辺枠材131a〜131d(または辺枠材231a〜231d)におけるそれぞれが向かい合う2辺に相当する2つの辺枠材は、その長さが同一であっても表示装置毎に形状が異なることが多いためそれぞれ別個に作製されるが、その形状が同一である場合は共用することができる。したがって、この場合にはさらに少ない数の金型で表示装置のフレームを作製することができる。
11,21 …液晶パネル
12,22 …バックライト部
13,23 …フレーム
131a〜131d,231a〜231d …辺枠材
132a〜132d …隅枠材
12,22 …バックライト部
13,23 …フレーム
131a〜131d,231a〜231d …辺枠材
132a〜132d …隅枠材
Claims (8)
- 画像を表示する長方形状の表示部を有するフラットパネル型表示装置における前記表示部の外周近傍に設けられるフレームであって、
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材と、
前記表示部の各角部を支持するように配され、前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に接続される隅枠材と
を備えることを特徴とする、フレーム。 - 前記隅枠材の端部は、前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部と嵌合されることを特徴とする、請求項1に記載のフレーム。
- 前記隅枠材は、前記表示部の角部に沿って屈曲した形状であることを特徴とする、請求項1に記載のフレーム。
- 前記フラットパネル型表示装置は液晶パネルおよびバックライト部を含む液晶表示装置であって、
前記辺枠材および前記隅枠材は、前記液晶パネルおよび前記バックライト部の少なくとも一方の外周近傍と接着されることを特徴とする、請求項1に記載のフレーム。 - 前記辺枠材および前記隅枠材は、前記液晶パネルおよび前記バックライト部の少なくとも一方と遮光両面テープにより接着されることを特徴とする、請求項4に記載のフレーム。
- 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のフレームを備えることを特徴とする、フラットパネル型表示装置。
- 画像を表示する長方形状の表示部を有するフラットパネル型表示装置における前記表示部の外周近傍に設けられるフレームの製造方法であって、
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材および前記表示部の各角部を支持するように配される隅枠材を作製するステップと、
前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に隅枠材をそれぞれ接続するステップと
を含むことを特徴とするフレームの製造方法。 - 画像を表示する長方形状の表示部を有するフラットパネル型表示装置における前記表示部の外周近傍に設けられるフレームの製造方法であって、
前記表示部の各辺部を支持するように配される辺枠材および前記表示部の各角部を支持するように配される隅枠材を作製するステップと、
前記辺枠材のうち前記表示部の隣り合う2辺に対応する2つの前記辺枠材の端部に隅枠材をそれぞれ接続するステップと、
前記フラットパネル型表示装置に含まれる液晶パネルおよびバックライト部の少なくとも一方の外周近傍と、互いに接続された前記辺枠材および前記隅枠材とを接着するステップと
を含むことを特徴とする、フラットパネル型表示装置の製造方法。
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