JP4432099B2 - 波形表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波形表示装置に関するものであり、特にノイズ成分を減衰させて表示する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、一般的なデジタルオシロスコープの構成を示す機能ブロック線図である。アナログ入力信号Eiは、入力アンプ1で増幅(減衰を含む)され、電圧、振幅が調整され、A/D変換器2に導かれ、所定のサンプルレートで電圧レベルがディジタル値に変換される。
【0003】
ディジタルデータは、トリガ回路3よりのトリガ条件成立信号を受け、1次データ処理回路4により、時間軸設定にあったサンプルレートで1次メモリ5に書き込まれる。1次メモリ5に書き込まれたデータは、2次データ処理回路6でアベレージング処理などを施されてアクイジションメモリ7に書き込まれる。
【0004】
アクイジションメモリ7に書き込まれたデータは、2次データ処理回路6により波形データに変換されたあと、波形取り込み回路8に転送される。9は表示制御回路であり、取り込まれた波形データを表示メモリ10に一時記憶させ、このデータを液晶などの表示装置11に表示させる。
【0005】
12は、システム全体を管理するCPU手段、13はオペレータとのインターフェイスを形成する操作部である。これらCPU手段12、操作部13及び前記波形取り込み回路8、表示制御回路9は、制御バス14を介して通信する。
【0006】
このような構成をとるデジタルオシロスコープにおいて、本発明のテーマである入力信号Eiに重畳するノイズ成分の減衰について説明する。図3(A)は、周期Tの連続波形の入力信号EiにランダムノイズN1及び突発ノイズN2が重畳した場合の波形を示す。
【0007】
正常の動作では、1番目の波形の立ち上がり点TR1がトリガ点となるが、トリガがかかりにくく不安定の場合には、2番目の波形の立ち上がり点TR2がトリガ点となる場合もある。
【0008】
従来、波形のノイズを取り除く一般的な手段としては、図4で説明したアベレージングモードがある。アベレージングモードは、2次データ処理回路6により、複数の波形データを繰り返し取り込み、トリガ点を基準とした時間的な距離が同一になるようなサンプル点を平均化する。
この手段は、トリガが安定にかかる波形や、周期的な波形のノイズを取り除く場合に有効である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一方、観測波形がトリガのかかりにくい波形、若しくは突発的なノイズを含んでいる場合に、アベレージングモードを用いると、実際の観測波形とは異なった波形が表示される。
【0010】
例えば、図3(A)の波形Eiを観測する場合を考える。多くの場合、図中の1番目の波形の立ち上がり点TR1をトリガとして波形が取り込まれるが、トリガ点が不安定なときには、まれに2番目の波形の立ち上がり点TR2をトリガとして波形が取り込まれ場合もある。
【0011】
これらを平均化したアベレージングモード波形を図3(B)に示す。表示器11の中央のTRがトリガ点である。2番目の波形の立ち上がり点TR2をトリガとして波形が取り込まれた場合は、正常なトリガ点TRより前に、即ち図3(B)におけるPで示す波形が表示される。
更に突発ノイズN2の影響(平均化されるのでレベルは低い)が、Qで示す波形として表示される。
【0012】
本発明は、安定なトリガが得られない場合や、突発的なノイズが発生する波形において、ランダムノイズ及び突発ノイズを除去して波形観測が可能な波形表示装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載発明の特徴は、
指定されたトリガ回数分の過去の波形データをアクイジションメモリに保持するヒストリメモリ手段と、
前記ヒストリメモリ手段に保持された波形データの中からトリガ点からの距離でノイズが重畳する可能性のある同一時間の波形データを取り出す抽出手段と、
抽出された波形データ内の中央値データを選出して表示する波形表示手段と、を具備した点にある。
【0014】
請求項2記載発明の特徴は、請求項1記載の波形表示装置において、
前記波形表示手段は、前記抽出された波形データ数が偶数個の場合、最初の波形データ又は最後の波形データを破棄し、中央値データを選出して表示する点にある。
【0015】
請求項3記載発明の特徴は、請求項1記載の波形表示装置において、
前記波形表示手段は、前記抽出された波形データの内、ユーザーが指定する任意の1個の波形データを選出して表示する点にある。
【0016】
請求項4記載発明の特徴は、請求項1乃至3の何れかに記載の波形表示装置において、
前記指定されたトリガ回数(N)は、この回数中に発生する可能性のあるノイズデータ数(S)に対して十分大(N>>S)に選定した点にある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施態様を、図面を用いて説明する。図1(A)は本発明を適用したヒストリメモリ群のイメージ図、(B)はヒストリメモリ群の中央値データの表示画面図である。
【0019】
図1(A)において、Mはヒストリメモリ群であり、アクイジションメモリ7内に形成したヒストリメモリ手段に保持された、指定トリガ回数分(N枚)の過去の波形データ(アベレージング処理済み)より、同一時間(t)の波形データを抽出したものである。
【0020】
図1(B)は、抽出されたN個の複数波形データの内、中央値データを選出して表示した表示器11の画面図である。Nが奇数の場合には、中央値データとして(N−1)/2枚目が選出される。
実線は表示される正常な入力信号Eiの波形、点線は不安定トリガによる信号P及び突発ノイズによる信号Qであり、確率的に中央値データとして選出されるおそれのないデータである。
【0021】
中央値データを選出して表示する場合、波形データ数Nが偶数個の場合、最初の波形データ又は最後の波形データを破棄し、(N−1)/2枚目を選出すればよい。
本発明における選出データの位置は、本質的には中央値データ以外の任意データでよく、ユーザーが指定する任意の1個の波形データを選出して表示するようにインターフェイスを設計することもできる。
【0022】
本発明の要点は、抽出データ群より中央値データ又はユーザーが指定する任意の1個の波形データを選出したとき、確率的にノイズを含むデータではない、という前提がある。
従って、前記指定されたトリガ回数(N)は、この回数中に発生する可能性のあるノイズデータ数(S)に対して十分大(N>>S)に選定される必要がある。
【0023】
図2は、ヒストリメモリ群Mにおける時間tのデータ値を示すテーブルである。データ値は正常データの値を“1”としており、3番目のデータ及び(N−1)番目のデータが突発ノイズの重畳で1.5を示している。
【0024】
時間tの設定は、オペレータが操作部のインターフェイスを介してシステムに与えることができ、図1(B)の画面に示すように、トリガ点からの距離でノイズが重畳する可能性のある時間を選定する。
【0025】
以上説明した本発明の機能は、ソフトウェア処理で実現され、ヒストリメモリ群、データテーブル等はアクイジションメモリ7内に構築可能であり、ハードウェア的な構成の付加を必要としない。
【0026】
なお、上記実施例ではデジタルオシロスコープについて説明したが、ノイズ成分を減衰させて表示する各種の波形測定装置にも適用できるものである。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、安定なトリガが得られない場合や、突発的なノイズが発生する波形において、ランダムノイズ及び突発ノイズを除去して波形観測が可能な波形表示装置を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明を適用したヒストリメモリのイメージ図、(B)はヒストリメモリの中央値データの表示画面図である。
【図2】本発明を適用したヒストリメモリ内のデータ値を示すマップ図である。
【図3】(A)は連続波形の入力信号にランダムノイズ及び突発ノイズが重畳した場合の波形図、(B)はアベレージングモードを適用した場合の観測波形図である。
【図4】一般的なデジタルオシロスコープの構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 入力アンプ
2 A/D変換器
3 トリガ回路
4 1次データ処理回路
5 1次メモリ
6 2次データ処理回路
7 アクイジションメモリ
8 波形取り込み回路
9 表示制御回路
10 表示メモリ
11 表示器
12 CPU手段
13 操作部
14 制御バス
M ヒストリメモリ群
P 不安定トリガによる信号、
Q 突発ノイズによる信号
Claims (4)
- 指定されたトリガ回数分の過去の波形データをアクイジションメモリに保持するヒストリメモリ手段と、
前記ヒストリメモリ手段に保持された波形データの中からトリガ点からの距離でノイズが重畳する可能性のある同一時間の波形データを取り出す抽出手段と、
抽出された波形データ内の中央値データを選出して表示する波形表示手段と、を具備する波形表示装置。 - 前記波形表示手段は、前記抽出された波形データ数が偶数個の場合、最初の波形データ又は最後の波形データを破棄し、中央値データを選出して表示する、ことを特徴とする請求項1記載の波形表示装置。
- 前記波形表示手段は、抽出された波形データの内、ユーザーが指定する任意の1個の波形データを選出して表示する、ことを特徴とする請求項1記載の波形表示装置。
- 前記指定されたトリガ回数(N)は、この回数中に発生する可能性のあるノイズデータ数(S)に対して十分大(N>>S)に選定されてなる、請求項1乃至3の何れかに記載の波形表示装置。
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