JP4431564B2 - カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4431564B2
JP4431564B2 JP2006317745A JP2006317745A JP4431564B2 JP 4431564 B2 JP4431564 B2 JP 4431564B2 JP 2006317745 A JP2006317745 A JP 2006317745A JP 2006317745 A JP2006317745 A JP 2006317745A JP 4431564 B2 JP4431564 B2 JP 4431564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
silicon carbide
carbon nanotube
substrate
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006317745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007142440A (ja
Inventor
永野  孝幸
由加里 谷
柴田  典義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Fine Ceramics Center
Original Assignee
Japan Fine Ceramics Center
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Fine Ceramics Center filed Critical Japan Fine Ceramics Center
Priority to JP2006317745A priority Critical patent/JP4431564B2/ja
Publication of JP2007142440A publication Critical patent/JP2007142440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4431564B2 publication Critical patent/JP4431564B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)

Description

本発明は、カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法に関し、更に詳しくは、所定の方向に高配向するカーボンナノチューブによって所定のパターンに形成されたカーボンナノチューブ配線板及びその製造方法に関する。本発明のカーボンナノチューブ配線板は、電子放出素子、電界放出エミッタ、ガス分離膜、磁性材料、超伝導材料、二次電池の電極材料等に利用される。
カーボンナノチューブを得る方法としては、例えば、基板上にFe、Co及びNi等の触媒をコーティングして、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により垂直方向に伸びたカーボンナノチューブを得る方法であり、もう1つは炭化珪素単結晶を表面分解することにより、基板に対して垂直に伸びたカーボンナノチューブを得る方法である(特開平10−265208号公報)。
この方法を利用してカーボンナノチューブからなる所定のパターンを有する配線板を得るためには、触媒を用いたCVD法の場合、触媒を所定のパターンにて基板上に塗布することにより、パターンに従い形成されたカーボンナノチューブからなる配線パターンを得ることは可能であるが、チューブが曲がりやすく、また、触媒として用いた金属成分がチューブ内部に残るため、配線板の品質及び特性が劣ることがある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、所定の方向に高配向するカーボンナノチューブによって所定のパターンに形成されたカーボンナノチューブ配線板及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、従来から行われている、炭化珪素の表面分解法によるカーボンナノチューブの生成が炭化珪素のC面上に限られていたことについて検討を重ねていたところ、この現象は原料である炭化珪素の表面、特にSi面に酸化膜が生成し、炭化珪素の分解を阻害しているためであることを見出した。そして、この酸化膜を取り除くことにより、炭化珪素のSi面にもカーボンナノチューブを生成させることができるという知見を得た。その結果、所望の位置に清浄な炭化珪素面を形成させ、それ以外には炭化珪素の分解を阻害するような成分を形成させ、炭化珪素を加熱することによって、所望の位置にカーボンナノチューブを形成させることができ、本発明を完成するに至った。
本発明は以下に示される。
[1]基板と、該基板に配設され且つカーボンナノチューブからなる配線パターンと、を備えるカーボンナノチューブ配線板において、上記基板が、アモルファスカーボン基板であることを特徴とするカーボンナノチューブ配線板。
[2]炭化珪素によって形成された所定のパターンを有するアモルファスカーボン基板を、微量酸素を含有する雰囲気において、該炭化珪素が分解して該炭化珪素の表面から珪素原子が失われる温度に加熱することにより、生成したカーボンナノチューブからなる配線パターンが形成された配線板を製造することを特徴とするカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[3]アモルファスカーボン基板に積層された炭化珪素層の表面にカーボンナノチューブの生成を抑制する抑制膜を形成する工程と、該抑制膜を所定のパターンにエッチングする工程と、エッチング後の上記アモルファスカーボン基板を微量酸素の含有する雰囲気において、炭化珪素が分解して該炭化珪素の表面から完全に珪素原子が失われる温度に加熱する工程と、を順次備え、上記アモルファスカーボン基板上に上記パターンに従ってカーボンナノチューブからなる配線パターンが形成された配線板を製造することを特徴とするカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[4]上記抑制膜はSi−O、Si−Si及びSi−Nから選ばれる少なくとも1種の結合状態にある上記[3]に記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[5]上記抑制膜はSi−Siの結合状態にある上記[4]に記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[6]上記抑制膜の厚さが、3〜500nmである上記[2]乃至[5]のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[7]上記エッチングは、ガラスの腐食に用いられる処理剤により行う上記[2]乃至[6]のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[8]上記処理剤は、フッ化水素酸、フッ化アンモニウム、フッ化カリウム及び水酸化カリウムから選ばれる少なくとも1種を含有する上記[7]に記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[9]上記加熱温度は、1200〜2000℃である上記[2]乃至[8]のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[10]上記炭化珪素がα−SiCである場合、カーボンナノチューブが(0001)面に対して垂直に配向している上記[2]乃至[9]のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
[11]上記炭化珪素がβ−SiCである場合、カーボンナノチューブが(111)面に対して垂直に配向している上記[2]乃至[9]のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
本発明のカーボンナノチューブ配線板は、カーボンナノチューブの長さが1nm〜2μmと短いという性質上、配線パターンの厚みだけでなく、配線板自体の厚さを薄型とすることができ、小型で且つ高密度の製品への応用が期待される。特に基板がアモルファスカーボン基板であることから、最終製品への工程を減らすことができる。
本発明のカーボンナノチューブ配線板の製造方法によれば、上記配線板を容易に製造することができる。また、炭化珪素の表面にカーボンナノチューブの生成を抑制する抑制膜を形成させ、これを所定のパターンにエッチングすることによって、加熱前の炭化珪素の表面を清浄なものとすることができ、より高配向のカーボンナノチューブを形成することができる。更に、清浄な表面であれば、炭化珪素の表面がC面であっても、Si面であっても、カーボンナノチューブを形成することができる。
抑制膜がSi−O、Si−Si及びSi−Nから選ばれる少なくとも1種の結合状態にある場合には、フッ化水素酸、フッ化アンモニウム、フッ化カリウム、水酸化カリウム等を含む処理液を用いたエッチングによって、効率よく炭化珪素の表面に生成した酸化膜等を除去し、炭化珪素の表面をより清浄なものとすることができる。
更に、本発明のカーボンナノチューブ配線板の他の製造方法によれば、アモルファスカーボン基板と、カーボンナノチューブからなる配線パターンとが接続状態にある配線板を容易に製造することができる。基板が、アモルファスカーボン基板であることから、得られる配線板自体を最終製品とすることができ、また、この配線板を用いた電子部品等の最終製品への工程を減らすことができる。
本発明を更に詳しく説明する。
本発明のカーボンナノチューブ配線板は、基板と、該基板に配設され且つカーボンナノチューブからなる配線パターンと、を備えるカーボンナノチューブ配線板において、上記基板が、アモルファスカーボン基板であることを特徴とする。このような構成を有する配線板としては、図1〜図3で示されるような形態が挙げられる。図1は、アモルファスカーボン基板1の表面にカーボンナノチューブが単独(1本)で又は2本以上の集合体(カーボンナノチューブ膜)となって配線パターン2を形成している例である。図2は、カーボンナノチューブからなる配線パターン2がアモルファスカーボン基板1の内部に配設された例である。図3は、カーボンナノチューブがアモルファスカーボン基板1の断面の中に嵌挿されたような例である。尚、図2及び図3において、カーボンナノチューブがアモルファスカーボン基板1の表面(及び裏面)よりも突出したものであってもよい。
上記基板としては、アモルファスカーボンからなるものであ
基板の形状も特に限定されず、例えば、板状(多角形、円形、長尺形、L形等)、筒状、線状(直線、曲線、波線等)、塊状(立方体、直方体、円錐、角錘、球形、略球形等)等が挙げられる。また、各面は平滑であってもよいし、凹凸であってもよいし、網状であってもよい。
更に、基板の厚さも限定されない。
上記配線パターンは、上記アモルファスカーボン基板に配設されるものである。その位置は基板の表面でも裏面でも端面でもよい。配線パターンの形状は、直線状、曲線状、角状、円状、楕円状等が例示されるが特に限定されない。また、配線パターンは1種のみが配設されてもよいし、2種以上が配設されてもよい。複数の配線パターンを有する場合には、各配線パターンが接続していてもよいし、接続していなくてもよい。
また、アモルファスカーボン基板に貫通孔等がある場合には、貫通孔の内壁に配線パターンを有するものであってもよい。
上記アモルファスカーボン基板に配設されたカーボンナノチューブは、どのような方法によって得たものであってもよい。基板上あるいは基板内部に位置する原料を反応させることによって得たものであってもよいし、他場所で製造されたカーボンナノチューブを所定の位置に配設してもよい。尚、上記原料、反応方法、他場所における製造方法等は特に限定されない。
カーボンナノチューブの長さは、好ましくは1nm〜2μm、より好ましくは3nm〜1μmである。この範囲の長さとすることによって、カーボンナノチューブの特性を十分に発揮する製品を提供することができる。
本発明においては、カーボンナノチューブの製造原料として炭化珪素を用いることができ、所定の位置に炭化珪素を配置し、これを以下に示す方法で処理することによってカーボンナノチューブからなる配線パターンを得ることができる。この方法は、炭化珪素を微量酸素の含有する雰囲気において、炭化珪素が分解して炭化珪素の表面から珪素原子が失われる温度に加熱することにより、炭化珪素から珪素原子を除去してカーボンナノチューブを生成させるものである。
基板がアモルファスカーボンであることからアモルファスカーボン基板上あるいはアモルファスカーボン基板内部の所定の位置に、その少なくとも一部が表出するように炭化珪素を形成あるいは配設し、上記加熱方法によって所定の位置にカーボンナノチューブを形成させて本発明の配線板を得ることができる。
本発明のカーボンナノチューブ配線板を得るために用いる炭化珪素としては特に限定されない。結晶形はα−SiCでもβ−SiCでもいずれでもよい。また、単結晶でも多結晶でもよい。更に、多孔質であってもよい。多孔質の場合、気孔率等も特に限定されない。また、気孔の形状も球状であっても不規則なものであってもよく、閉じた気孔でも外部と通じた気孔であってもよい。更に、焼結体であってもよい。炭化珪素の形状も板状(円形、多角形、L形等)、線状(直線、曲線等)、塊状(立方体、直方体、球形、略球形等)等特に限定されない。
カーボンナノチューブは、上記炭化珪素を、微量酸素を含有する雰囲気において加熱すると、Siが酸化されてSiOとして蒸発し、残ったCが筒状のチューブ構造をとって配列することで製造される。上記「微量酸素を含有する雰囲気」とは、微量の酸素を含有する環境(条件)であれば、特に限定されず、減圧状態であっても、常圧であっても、あるいは加圧状態であってもよいし、また、酸素以外の主たる気体の存在下であってもよい。好ましくは、真空中あるいは不活性ガス雰囲気である。
微量酸素を含有する真空中において炭化珪素を加熱する場合、炭化珪素の分解により珪素原子を除去可能な限りにおいて、真空度及び加熱温度は特に限定されない。好ましい真空度は、10−4〜10−10Torrであり、より好ましくは10−5〜10−9Torrである。真空度が高すぎると、生成されるカーボンナノチューブ同士が食い合うことにより、一部のチューブが他を吸収して大きく成長する場合があり、カーボンナノチューブのサイズを制御することが困難になる。また、好ましい加熱温度は、1200〜2000℃であり、より好ましくは1400〜1800℃である。加熱温度が高すぎると、炭化珪素から珪素原子が失われる速度が大きくなり、カーボンナノチューブの配向が乱れやすくなるとともにチューブ径が大きくなる傾向がある。また、カーボン自身もCOとなり蒸発し、カーボンナノチューブ長も短くなり、更に消失してしまい、乱れたグラファイト層が形成されるので好ましくない。
尚、上記加熱温度に達するまでの昇温速度は特に限定されないが、通常、平均速度は5〜30℃/分、好ましくは5〜20℃/分である。多段階で加熱してもよい。また、上記加熱温度における保持時間も特に限定されず、通常30〜360分、好ましくは30〜240分である。上記加熱が終了した後、室温まで降温されるが、その速度も特に限定されない。多段階で降温してもよい。
また、微量酸素を含有する不活性ガス雰囲気において炭化珪素を加熱する場合の不活性ガスとしては、He及びAr等が挙げられるが、Arが好ましい。含有される酸素の量は、好ましくは3%以下、より好ましくは1%以下である。尚、通常、下限は0.000001%である。酸素の量が多すぎると、カーボンナノチューブがエッチングされることがある。
不活性ガス雰囲気において炭化珪素を加熱する場合、炭化珪素の分解により珪素原子を除去可能な限りにおいて、雰囲気の圧力及び加熱温度は特に限定されない。好ましい加熱条件は真空中におけるものと同様とすることができる。
上記炭化珪素を加熱する手段としては特に限定されず、電気炉、レーザービーム照射、直接通電加熱、赤外線照射加熱、マイクロ波加熱及び高周波加熱等の手段によることができる。
原料である炭化珪素がα−SiCである場合、カーボンナノチューブは(0001)面に対して垂直に配向する傾向にある。また、炭化珪素がβ−SiCである場合、カーボンナノチューブは(111)面に対して垂直に配向する傾向にある。従って、原料である炭化珪素の結晶系が予め明らかな場合は、カーボンナノチューブの生成形成する方向を予想することができるため、目的に応じた炭化珪素の形状とする等によって、製品へのスピードアップも図れる。
以上のように、炭化珪素によって形成された所定のパターンを有するアモルファスカーボン基板を、微量酸素を含有する雰囲気において、該炭化珪素が分解して該炭化珪素の表面から珪素原子が失われる温度に加熱することにより、生成したカーボンナノチューブからなる配線パターンが形成された配線板を製造することができる。
本発明の他のカーボンナノチューブ配線板の製造方法は、アモルファスカーボン基板に積層された炭化珪素層の表面にカーボンナノチューブの生成を抑制する抑制膜を形成する工程と、該抑制膜を所定のパターンにエッチングする工程と、エッチング後の上記アモルファスカーボン基板を微量酸素の含有する雰囲気において、炭化珪素が分解して該炭化珪素の表面から完全に珪素原子が失われる温度に加熱する工程と、を順次備えることによって、上記アモルファスカーボン基板上に上記パターンに従ってカーボンナノチューブからなる配線パターンが形成された配線板を製造することを特徴とする。
上記基板としては、アモルファスカーボンを用いる。
尚、上記アモルファスカーボン基板の形状、厚さ等は上記と同様とすることができる。
上記アモルファスカーボン基板上の炭化珪素層を形成する方法は特に限定されず、例えば、気相成長法、液相成長法等により基板上に形成することができる。これらのうち、気相成長法が好ましく、CVD法、MBE法及びスパッタ法等が挙げられる。
上記抑制膜を構成する材料及び抑制膜を炭化珪素の表面に形成する方法は特に限定されない。カーボンナノチューブの原料である炭化珪素が変質、劣化等を引き起こさない材料が好ましい。そのような材料としては、Si−O、Si−Si及びSi−Nから選ばれる少なくとも1種の結合状態を有するSi系材料、即ち、SiO、N含有SiO、金属Si、Si等が挙げられる。これらのうち、SiOが好ましい。
SiOの形成方法としては特に限定されない。例えば、飽和水蒸気を含有する酸素あるいは空気を雰囲気として、通常、900〜1300℃、好ましくは1000〜1200℃で加熱することによって、均一な膜厚を有する抑制膜とすることができる。
尚、上記結合状態は、XPS(光電子分光法)による表面分析により容易に調べることができる。
抑制膜の厚さは特に限定されず、好ましくは3〜500nm、より好ましくは10〜300nmである。この範囲の厚さとすることによって、所定のパターンへのエッチングを効率よく行うことができる。また、抑制膜の厚さが薄すぎると、エッチングの制御が困難になることがあり、その結果、所定のパターンの形状を維持できなくなる。
抑制膜を形成させた後、所定のパターンにエッチングされるが、その方法は特に限定されず、湿式エッチングでもよいし、乾式エッチングでもよい。湿式エッチングの場合、通常は、炭化珪素を侵すおそれのない処理液を用いて行われる。上記処理液は上記抑制膜を腐食あるいは溶解させることができるものであれば特に限定されないが、酸又はアルカリの処理液が好ましく、ガラスの腐食に適した処理液が特に好ましい。例えば、腐食液としてフッ化水素酸水溶液、フッ化アンモニウム水溶液、フッ化カリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、(フッ化水素酸+硝酸)水溶液等が挙げられる。これらのうち、抑制膜がSiOからなる場合には、フッ化水素酸水溶液、フッ化アンモニウム水溶液、フッ化カリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液及び(フッ化水素酸+硝酸)水溶液が好ましい。また、抑制膜が金属Siからなる場合には、水酸化カリウム水溶液が好ましい。但し、溶融酸化ナトリウム溶液、炭酸ナトリウム・硝酸カリウム混合液等は炭化珪素にダメージを与えるため好ましくない。上記処理液は、炭化珪素の形状や目的等に応じて処理条件(処理方法、処理液の濃度、温度、処理時間等)を選択すればよい。処理方法としては浸漬法、吹きつけ法等があるが、浸漬法が好ましい。浸漬法による化学処理は、上記処理液の1種のみを用いて行ってもよいし、複数種類の処理液を混合せずに別々の工程で用いて行ってもよい。尚、炭化珪素を化学処理した後は、超純水等で洗浄し、加熱工程へ進めることが好ましい。
上記フッ化水素酸水溶液を用いて化学処理する場合、その濃度は、好ましくは0.5〜49%、より好ましくは0.5〜20%、更に好ましくは5〜10%である。濃度が小さすぎると酸化膜の除去に長時間を要する傾向があり、大きすぎると酸化膜の除去を制御しにくい傾向がある。また、処理時間は、好ましくは5〜60分、より好ましくは5〜30分、更に好ましくは10〜20分である。処理時間が短すぎると酸化膜が表面に残留する傾向がある。尚、処理温度は、通常、10〜30℃である。
上記フッ化アンモニウム水溶液あるいはフッ化カリウム水溶液を用いて化学処理する場合、各濃度は、好ましくは0.5〜40%、より好ましくは0.5〜20%、更に好ましくは5〜10%である。濃度が小さすぎると酸化膜の除去に長時間を要する傾向があり、大きすぎると酸化膜の除去を制御しにくい傾向がある。また、各処理時間は、好ましくは5〜60分、より好ましくは5〜30分、更に好ましくは10〜20分である。処理時間が短すぎると酸化膜が表面に残留する傾向がある。尚、処理温度は、通常、10〜30℃である。
水酸化カリウム水溶液を用いて化学処理する場合、その濃度は、好ましくは0.5〜30%、より好ましくは0.5〜20%、更に好ましくは5〜15%である。濃度が小さすぎると酸化膜の除去に長時間を要する傾向があり、大きすぎると酸化膜の除去を制御しにくい傾向がある。また、処理時間は、好ましくは60〜420分、より好ましくは120〜360分、更に好ましくは180〜300分である。処理時間が短すぎると酸化膜が表面に残留する傾向がある。尚、処理温度は、通常、30〜80℃である。
上記例示した処理液を複数用いる場合は、例えば、(1)フッ化水素酸水溶液を用いた後、水酸化カリウム水溶液を用いる方法、(2)フッ化アンモニウム水溶液を用いた後、水酸化カリウム水溶液を用いる方法等がある。
上記エッチングによって、炭化珪素の表面に存在するSiO膜等の抑制膜は0.2nm以下、好ましくは0〜0.1nmとわずかな厚さとなるに留まる。
尚、所定のパターンをエッチングするためには、エッチングの前に、上記のように、所定のパターン以外の部分をマスキングする等の方法が採られる。
エッチングによって、所定のパターンに相当する部分の抑制膜が効率的に除去される。その後、必要に応じて、残りのマスキング材を除去し、上記のようにして加熱される。
カーボンナノチューブの原料である炭化珪素は、Si原子のみ表面(以下、「Si面」という。)及びC原子のみの面(以下、「C面」という。)が交互に存在する性質を有する極性材料であるが、一般に、同条件で処理した場合、Si面及びC面それぞれから形成されるカーボンナノチューブの長さが異なることがある(Si面におけるカーボンナノチューブが短くなる傾向にある。)が、チューブ径はほぼ同じであり、物性もほぼ同じである。
上記抑制膜を所定のパターンにエッチングする工程以降は、上記と同様とすることができる。尚、炭化珪素は完全に分解するまで加熱されるため、炭化珪素層が所定のパターンに従って形成されている場合には、より高配向のカーボンナノチューブからなる配線パターンを備えるカーボンナノチューブ配線板を直接製造することができるが、炭化珪素層が基板を覆うように形成されている場合には、上記のように、所定のパターン以外の部分(カーボンナノチューブの形成を希望しない部分)をマスキングする等の方法を採ることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
参考例1
基板として六方晶炭化珪素(縦3mm、横3mm、厚さ0.3mm)を用い、(000−1)C面の所定の位置にカーボンナノチューブを形成させるために以下の処理を行った。
まず、炭化珪素の表面の酸化膜を除去するため、10%フッ化水素酸水溶液に室温下、30分間浸した後、超純水にて水洗した。次いで、飽和水蒸気雰囲気中、酸素ガスを流速100ml/分で導入しながら、室温から1150℃まで昇温速度20℃/分で加熱した後、1時間保持して熱処理を行い、炭化珪素の表面に厚さ約3nmのSiO膜、即ち抑制膜を形成させた。その後、炭化珪素を超純水にて洗浄し、不活性ガス中で十分乾燥させた後、所定のパターン以外の部分をマスキングするため、その部分にレジストを塗布した。そして、レジストの溶剤を蒸発させ、硬化させるため、80℃で30分間乾燥させレジスト被膜を形成させた。その後、フォトマスクを被せて、水銀ランプで露光した。現像した後、不要なレジストを硫酸水溶液にて除去し、リンス液にて洗浄した。次いで、レジスト被膜を加熱し炭化珪素との密着性を向上させた。その後、レジスト被膜が形成されていない部分のSiO膜を、10%フッ化水素酸溶液にて除去した後、基板を純水で洗浄した。炭化珪素表面に残ったレジストは硫酸水溶液にて除去し、純水にて洗浄した。
次に、得られた炭化珪素基板を、真空中(1×10−4Torr)、室温から1700℃まで加熱し保持時間2時間として炭化珪素を表面分解させた。その後、上記で形成したSiO膜を除去し、カーボンナノチューブ配線板を得た。以上の工程の概略説明図を図4に示す。
配線パターンに相当する部分を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、図5に示すように基板に対して垂直にカーボンナノチューブが生成していることが分かった。カーボンナノチューブの長さは400nmであった。一方、SiO膜にて覆われていた炭化珪素表面にはカーボンナノチューブは生成していなかった(図6)。
また、炭化珪素の表面を抑制膜の形成前後においてXPSを用いてSi2pスペクトルを測定したところ、図7に示すように、抑制膜の形成前(点線)は、100.4eVあたりにピークを有するSi−Cを示唆しているのに対し、抑制膜の形成後(実線)は、102.8eVあたりにピークを有するSi−O(SiO)を示唆し、炭化珪素は表出せずSiO膜で被覆されていた。尚、表面電荷の若干の違いから発生するチャージアップは無視するものとする。
参考例2
基板として六方晶炭化珪素(縦3mm、横3mm、厚さ0.3mm)を用い、(0001)Si面の所定の位置にカーボンナノチューブを形成させるために参考例1と同様の処理を行い、カーボンナノチューブ配線板を得た。
配線パターンに相当する部分を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、基板に対して垂直にカーボンナノチューブが生成していることが分かった。カーボンナノチューブの長さは260nmであった。一方、SiO膜にて覆われていた炭化珪素表面にはカーボンナノチューブは生成していなかった。
実施例
基板としてアモルファスカーボン基板(縦10mm、横10mm、厚さ3mm)を用い、所定の位置にカーボンナノチューブを形成させるために以下の処理を行った。
まず、基板をエタノール、続いてアセトンにて超音波洗浄を行って脱脂した。次いで、熱CVD法により(111)配向した炭化珪素多結晶を堆積させるために、基板を反応管の中に入れて、水素雰囲気下、800℃で20分間加熱した。基板温度が安定した後、原料ガスを導入し、成膜を開始した。Cの原料ガスとしてCHClを、Siの原料ガスとしてSiHを使用した。原料ガスは水素で10%に希釈・充填したボンベから供給され、反応室へ入る前にキャリアガスの水素と混合した。各ガス流量はHが340sccm、SiHClが14sccm、CHClが9.4sccmであった。炭化珪素膜を約0.4μm堆積させた後、基板を取り出した。
次に、炭化珪素膜付き基板を10%フッ化水素酸水溶液に30分間浸し、炭化珪素膜の表面を清浄化した後、超純水にて水洗した。その後、スパッタリングによって、炭化珪素膜の表面に厚さ50nmのSi膜を形成させた。そして、炭化珪素膜の表面を超純水にて洗浄し、不活性ガス中で十分乾燥させた後、所定のパターン以外の部分をマスキングするため、その部分にレジストを塗布した。そして、レジストの溶剤を蒸発させ、硬化させるため、80℃で30分間乾燥させレジスト被膜を形成させた。その後、フォトマスクを被せて、水銀ランプで露光した。現像した後、不要なレジストを硫酸水溶液にて除去し、リンス液にて洗浄した。次いで、レジスト被膜を加熱し炭化珪素との密着性を向上させた。その後、レジスト被膜が形成されていない部分のSi膜を、1N−水酸化カリウム溶液にて除去し、純水で洗浄した。炭化珪素膜の表面に残ったレジストは硫酸水溶液にて除去し、純水にて洗浄した。そして、得られた炭化珪素膜付き基板を参考例1と同様にして加熱し、カーボンナノチューブ配線板を得た。
配線パターンに相当する部分を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、基板に対して垂直にカーボンナノチューブが生成していることが分かった。カーボンナノチューブの長さは380nmであった。一方、Si膜にて覆われていた炭化珪素膜の表面にはカーボンナノチューブは生成していなかった。
実施例の効果
上記実施例で示したように、所定のパターンに高配向のカーボンナノチューブを形成させるために、前処理として、炭化珪素の表面にカーボンナノチューブの成長を抑制する抑制膜を形成し、エッチングを行い、清浄表面を有する状態で炭化珪素を表面分解することにより、高配向のカーボンナノチューブからなる配線パターンを有するカーボンナノチューブ配線板を容易に製造することができた。
本発明のカーボンナノチューブ配線板の一例を示す説明断面図である。 本発明のカーボンナノチューブ配線板の他の例を示す説明断面図である。 本発明のカーボンナノチューブ配線板の他の例を示す説明断面図である。 参考例1のカーボンナノチューブ配線板の製造方法を示す模式的説明図である。 参考例1で得られたカーボンナノチューブ配線板の中のカーボンナノチューブのTEM写真である。 参考例1で得られたカーボンナノチューブ配線板の抑制膜で覆われた炭化珪素表面のTEM写真である。 参考例1における抑制膜の形成前後の炭化珪素表面のXPSによるSi2pスペクトルである。
符号の説明
1;アモルファスカーボン基板、2;カーボンナノチューブ(膜)からなる配線パターン、3;炭化珪素、4;抑制膜、5;レジスト被膜。

Claims (11)

  1. 基板と、該基板に配設され且つカーボンナノチューブからなる配線パターンと、を備えるカーボンナノチューブ配線板において、
    上記基板が、アモルファスカーボン基板であることを特徴とするカーボンナノチューブ配線板。
  2. 炭化珪素によって形成された所定のパターンを有するアモルファスカーボン基板を、微量酸素を含有する雰囲気において、該炭化珪素が分解して該炭化珪素の表面から珪素原子が失われる温度に加熱することにより、生成したカーボンナノチューブからなる配線パターンが形成された配線板を製造することを特徴とするカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  3. アモルファスカーボン基板に積層された炭化珪素層の表面にカーボンナノチューブの生成を抑制する抑制膜を形成する工程と、該抑制膜を所定のパターンにエッチングする工程と、エッチング後の上記アモルファスカーボン基板を微量酸素の含有する雰囲気において、炭化珪素が分解して該炭化珪素の表面から完全に珪素原子が失われる温度に加熱する工程と、を順次備え、上記アモルファスカーボン基板上に上記パターンに従ってカーボンナノチューブからなる配線パターンが形成された配線板を製造することを特徴とするカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  4. 上記抑制膜はSi−O、Si−Si及びSi−Nから選ばれる少なくとも1種の結合状態にある請求項に記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  5. 上記抑制膜はSi−Siの結合状態にある請求項4に記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  6. 上記抑制膜の厚さが、3〜500nmである請求項3乃至5のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  7. 上記エッチングは、ガラスの腐食に用いられる処理剤により行う請求項乃至のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  8. 上記処理剤は、フッ化水素酸、フッ化アンモニウム、フッ化カリウム及び水酸化カリウムから選ばれる少なくとも1種を含有する請求項に記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  9. 上記加熱温度は、1200〜2000℃である請求項乃至のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  10. 上記炭化珪素がα−SiCである場合、カーボンナノチューブが(0001)面に対して垂直に配向している請求項乃至のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
  11. 上記炭化珪素がβ−SiCである場合、カーボンナノチューブが(111)面に対して垂直に配向している請求項乃至のいずれかに記載のカーボンナノチューブ配線板の製造方法。
JP2006317745A 2006-11-24 2006-11-24 カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4431564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006317745A JP4431564B2 (ja) 2006-11-24 2006-11-24 カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006317745A JP4431564B2 (ja) 2006-11-24 2006-11-24 カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002186655A Division JP3908104B2 (ja) 2002-06-26 2002-06-26 カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007142440A JP2007142440A (ja) 2007-06-07
JP4431564B2 true JP4431564B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=38204838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006317745A Expired - Fee Related JP4431564B2 (ja) 2006-11-24 2006-11-24 カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4431564B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5266889B2 (ja) * 2008-06-04 2013-08-21 ソニー株式会社 光透過性導電体の製造方法
CN102646460B (zh) * 2011-02-16 2014-05-07 群康科技(深圳)有限公司 图案化导电元件的制备方法
JP2013149852A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Toray Eng Co Ltd 太陽電池の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007142440A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7019837B2 (ja) 選択的原子層堆積方法
US9691612B2 (en) Process for preparing graphene on a SiC substrate based on metal film-assisted annealing
US20050202684A1 (en) Method of manufacturing inorganic nanotube
EP1061040A1 (en) Mass purification method of carbon nanotubes
US7192802B2 (en) ALD ZnO seed layer for deposition of ZnO nanostructures on a silicon substrate
TW201638377A (zh) 選擇性地在基板上沈積材料的方法
TWI748147B (zh) 石墨烯膠膜的製備方法及石墨烯的轉移方法
JP2006130647A (ja) パターニングされたALDZnOシード層を用いたZnOのナノ構造の選択的な成長
JP2010504268A (ja) メタルフリーナノ粒子を用いたカーボンナノチューブの成長
TW200521079A (en) Method for forming carbon nanotubes
JP4431564B2 (ja) カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法
JP3908104B2 (ja) カーボンナノチューブ配線板及びその製造方法
CN106409653B (zh) 硅纳米线阵列的制备方法
WO1999004420A1 (fr) Procede de nettoyage de substrats semi-conducteurs de silicium
Karbassian et al. Formation of luminescent silicon nanowires and porous silicon by metal-assisted electroless etching
JP2014138073A (ja) シリコン酸化物膜の成膜方法
US10870918B2 (en) Synthesis of structured carbon material from organic materials
JP5591763B2 (ja) 多孔質シリコンの製造方法
JP3836743B2 (ja) カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブ膜、カーボンナノチューブ膜含有炭化珪素基板及びカーボンナノチューブ膜体の製造方法
KR20180133224A (ko) 붕소막의 제거 방법 및 붕소막에 의한 패턴 형성 방법
US7799374B2 (en) Method for manufacturing field emission cathode
JP2010006696A (ja) 導体または半導体基板上に堆積させたカーボンナノチューブマットの製造方法
JP2000265275A (ja) クリーニング方法
KR20180004551A (ko) 금속 기판 패터닝을 통한 질화붕소 화합물 반도체의 선택적 영역 성장 방법
JP4310415B2 (ja) 液相析出法によるマイクロパターニング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees