JP4429516B2 - 画像符号化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像の性質や符号化過程に於ける統計情報を基に符号化パラメータをピクチャ単位に切替えて高能率符号化を行う画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像の符号化方式の一つとして、MPEG−2(Moving Picture Experts Group−2)が国際標準化されており、DVD(Digital Video Disc /Digital Versatile Disc )映像コンテンツやディジタル放送等の分野に適用されている。このMPEG−2が国際標準化される以前、CD−ROM(Video CD)等の記録媒体用途や、1.5Mbps程度までの回線使用をターゲットとした符号化方式としてMPEG−1が標準化されていた。
【0003】
前述のMPEG−2は、それ以前のMPEG−1に比較して高画質化対策が組み込まれている。代表的な例としては、より高解像度の画像の符号化や、インタレース画像符号化の対策として、フィールドを意識した動き予測による符号化を行うことができる。又符号化も一層汎用的になっている。これらの機能は、付加機能(extension)としてストリーム(データ列)に多重化される。基本的には、MPEG−2は、MPEG−1の上位互換性を有し、MPEG−2の各付加機能レイヤで指定可能な方式のうち、一つはMPEG−1と同じものである。
【0004】
このMPEG−2に於ける付加機能レイヤの一つのpicture coding extensionについて図9に示す。例えば、その一例ついて説明すると、
f code:表現可能な動きベクトルの範囲、
intra dc precision:フレーム内符号化ブロックのDCT直流分の精度、
pictuer structure:符号化構造、
top field first:1フレーム内のフィールドの入力順序、
frame pred frame dct:フレーム予測フレームDCTの制限フラグ、
q scale type:量子化スケールタイプ、
intra vlc format:DCT係数の可変長符号テーブル選択、
alternate scan:DCT係数の可変長符号化部への入力順序、
progressive frame:入力信号がプログレッシブか否かの選択、
を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のMPEG−2に追加されている付加機能(extension)レイヤで選択可能なパラメータは、基本的には、MPEG−1に於いて不得意であった動画像符号化に於ける効率の向上を図るものである。しかし、入力画像の性質や符号化レートによっては、MPEG−1に於ける符号化パラメータを適応的に用いた方が効率の良い符号化が可能な場合も存在する。従来の画像符号化装置に於いては、このような付加機能レイヤのパラメータは、予め設定した固定値とすることにより、入力画像の予測符号化を行うものであった。
本発明は、ピクチャ単位で入力画像の性質に従って符号化パラメータを変更可能とし、同一符号化レートによっても高画質の再生画像が可能の符号化手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像符号化装置は、入力画像の予測符号化を行う符号化手段を有する画像符号化装置であって、入力画像の性質を示す第1の統計情報と、予測符号化の過程に於ける相関情報を基にした第2の統計情報と、符号化パラメータを基にした符号化結果又は符号化過程に於ける第3の統計情報との少なくとも何れか一つの統計情報を取得する取得手段、例えば、図1に於ける入力画像情報統計取得器14と、動き情報統計取得器15と、符号化情報統計取得器16等を含む取得手段と、この取得手段により取得した統計情報を基にシーン判定を行って、フレーム若しくはフィールド単位で、図1の符号化器6等の符号化手段に於ける符号化パラメータを適応制御する符号化制御手段、例えば、図1に於ける符号化制御部12を備えている。
【0007】
又第1の統計情報として入力画像のアクティビティを取得し、且つ第3の統計情報として符号化平均量子化値を取得し、アクティビティと符号化平均量子化値とを比較するシーン判定結果を基に、符号化手段に於ける可変長符号テーブルを切替えて可変長符号化を行わせることができる。又第3の統計情報としてピクチャ内の1マクロブロック当たりの量子化後の有効係数の平均値を取得し、この有効係数の平均値と予め設定した係数とを比較するシーン判定結果を基に符号化手段に於ける可変長符号テーブルを切替えて可変長符号化を行わせることができる。又第2の統計情報として動きベクトルの水平成分の平均値,水平成分の分散,垂直成分の平均値,垂直成分の分散を取得し、この第2の統計情報と予め設定した係数とを比較するシーン判定結果を基に符号化手段に於ける可変長符号化の為の入力スキャン順序を切替えることができる。又第3の統計情報として平均量子化値を取得し、この平均量子化値と予め設定した係数とを比較するシーン判定結果を基に符号化手段に於ける量子化テーブルを切替えて量子化を行わせることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の説明図であり、1はフレームメモリ、2は原画MB(マクロブロック)読出部、3は参照ブロック読出部、4は動きベクトル探索器、5は予測判定器、6は符号化器、7は局所復号化器、8,9は切替部、10は加算器、11は減算器、12は符号化制御部、13はヘッダ情報生成部、14は入力画像情報統計取得器、15は動き情報統計取得器、16は符号化情報統計取得器、17はシーン判定器を示す。
【0009】
フレームメモリ1は、入力画像情報を蓄積する領域と、参照画像情報を蓄積する領域とを含み、入力画像領域からマクロブロック単位で原画MB読出部2によって読出し、又参照画像領域の探索範囲内のマクロブロック単位で参照ブロック読出部3により読出し、動きベクトル探索器4により動きベクトルを求めて予測判定器5に入力する。又符号化器6は、DCT(Discrete Cosine Transform)による直交変換と、量子化と、可変長符号化との機能を含むものである。なお、MPEG−2方式に於けるマクロブロック(MB)サイズは16×16画素であり、又DCTを行うブロックは、マクロブロックを4分割した8×8画素とするものである。
【0010】
又切替部8,9は、フレーム内とフレーム間の符号化時は、加算器10及び減算器11側に切替え、フィールド内とフィールド間の符号化時は、加算器10及び減算器11側と反対側に切替えるものである。又局所復号化器7は、逆量子化と、逆DCTとの機能を含み、符号化器6の可変符号化前の段階の量子化出力を用いて復号化処理を行い、参照画像の再構成を行ってフレームメモリ1の参照画像情報の領域に格納する。
【0011】
符号化器6に於けるDCTは、二次元DCTであり、前述のように、MPEG−2に於いては、8×8画素のブロックについて行う。このブロックをf(x,y)、DCT結果の係数をF(u,v)とすると、次の(1)式に示すものとなる。
【数1】
【0012】
このDCT演算によって、ブロック単位の画像情報を周波数成分に変換し、有効成分は低周波成分側に集まることにより、符号化情報の削減を図るものであり、ブロック単位のDCT係数をRec〔x〕、量子化スケールをQs、量子化マトリクス値をQm〔x〕、量子化結果をLevel〔x〕、処理過程の値をLevel’〔x〕とすると、イントラ符号化に於ける量子化結果の直流成分(Intra DC)と、交流成分(Intra AC)と、ノンイントラ符号化に於ける量子化結果(Non Intra)とを求める演算処理は、次の(2)式で表すことができる。なお、式中のp及びqは、p=3,q=4が一般には用いられている。又“//”は除算結果の端数を四捨五入する演算を示し、“/”は除算結果の端数を切り捨てる演算を示す。
【数2】
【0013】
又フレーム間符号化を行う為に、フレーム間差分情報を得る必要があり、その為に、符号化データを局所復号化器7に於いて逆量子化と逆DCTとの処理により復号し、画像の再構成を行って参照画像としてフレームメモリ1に格納する。この局所復号化器7は、前述のように、逆量子化と、逆DCTとの処理機能を含むもので、逆量子化は(3)式に示す処理により行うことができ、又逆DCTは(4)式に示す処理により行うことができる。
【数3】
【0014】
実際に入力画像の符号化処理を行う場合、最初のピクチャ(フレーム又はフィールド)は、参照するピクチャが存在しないので、ピクチャ内符号化を行い、次のピクチャからはピクチャ間符号化を行うことになる。なお、ピクチャ内符号化は、周期的リフレッシュの意味もあって、所定の間隔毎に行われる場合が一般的である。又ピクチャ間符号化に於いて、動きベクトル探索器4により動き予測を行うものであり、例えば、図2に示すように、原画像21のマクロブロック22と、参照画像23の探索範囲24内のマクロブロックとの各画素について差分絶対値の累算値が最小となる位置を探索して動きベクトルを求め、符号化情報に多重化するものである。
【0015】
前述の図1に於ける符号1〜11の機能部分により符号化手段を構成し、又符号化器6に於ける符号化パラメータを制御する符号化制御部12により、符号化制御手段を構成し、ヘッダ情報生成部13により符号化パラメータを含むヘッダ情報を生成し、符号化器6からのピクチャ単位の符号化データにヘッダ情報を付加して送出する。
【0016】
又入力画像情報統計取得器14は、入力画像の性質を示す第1の統計情報を取得する手段であり、例えば、フレームメモリ1に蓄積された符号化対象ピクチャの特徴情報として輝度信号についての統計情報(アクティビティ)を求める。この場合、入力フレーム内の各画素の輝度値を累積し、累積した画素数で除算することにより、フレーム輝度平均を求めて、第1の統計情報とすることができる。即ち、フレーム内の画素集合をU、輝度をPixel i、画素数をNum i、フレーム輝度平均をAveY、フレーム輝度分散をVarYとすると、次の(5)式及び(6)式で表される。なお、(6)式の中のAは、フレーム輝度平均AveYを示す。
【数4】
【0017】
又動き情報統計取得器15は、フレーム間又はフィールド間の相関情報を示す第2の統計情報を取得する手段であり、例えば、動きベクトル探索器4に於けるマクロブロックで求めた動きベクトルを累算し、マクロブロック数で除算することにより、動きベクトルの平均値を得ることができる。或いは、動きベクトルとその平均値との差の自乗和を求めてマクロブロック数で除算することにより動きベクトルの分散を得ることができる。
【0018】
即ち、フレーム内のマクロブロックの集合をV、各動きベクトルの水平成分及び垂直成分をVecH i,VecV iとし、水平成分平均をAveHV、水平成分分散をVerHV、垂直成分平均値をAveVV、垂直成分分散をVerVVとすると、(7)〜(10)式で表される。
【数5】
なお、(8)式の中のAHは、水平成分平均AveHVを示し、又(10)式の中のAVは、垂直成分平均AveVVを示す。
【0019】
又符号化情報統計取得器16は、符号化過程に於ける第3の統計情報を取得する手段であり、例えば、各マクロブロックを符号化した結果の情報を累積し、発生情報量や量子化値の平均値等を求める。その場合に、フレーム内のマクロブロックの集合をV、各マクロブロックの発生情報量をBit i、ピクチャの発生情報量をSumB、各マクロブロックの量子化スケール値をQs i、平均量子化値をAveQとすると、ピクチャの発生情報量SumB及び平均量子化値AveQは、(11)式及び(12)式で表される。
【数6】
【0020】
又量子化後の各マクロブロックの有効係数をCoef i、ピクチャ内の1マクロブロック当たりの有効係数の平均値をAveCとすると、この有効係数平均値AveCは、(13)式で表される。
【数7】
【0021】
又シーン判定器17は、前述の第1,第2,第3の統計情報の少なくとも何れか一つを基にシーン判定を行うものであり、第1の統計情報を取得する手段としての入力画像情報統計取得器14からのフレーム輝度平均AveYや分散VarYと、第2の統計情報を取得する手段としての動き情報統計取得器15からの水平成分平均AveHV、水平成分分散VerHV、垂直成分平均AveVV、垂直成分分散AerVVと、第3の統計情報を取得する手段としての符号化情報統計取得器16からのピクチャ発生情報量SumB、平均量子化値AveQ、有効係数平均値AveC等の一つ或いは複数を用いて、例えば、動きの激しいシーンや平坦な輝度のシーン等についての判定を行い、符号化制御部12により符号化パラメータを適応制御して、符号化器6に於ける入力画像の符号化を行わせるものである。
【0022】
図3は本発明の実施の形態の判定処理のフローチャートであり、フレームメモリ1から入力画像の読込みを行い(a1)、ヘッダ情報生成部13によりピクチャ単位でヘッダを生成し(a2)、動きベクトル探索器4に於いて動き探索を行い(a3)、符号化器6に於いてMB(マクロブロック)符号化を行い(a4)、ピクチャEnd、即ち、1ピクチャ分について終了か否かを判定し(a5)、終了していない場合は、ステップ(a3)に移行し、終了した場合は、必要情報取得を行う(a10)。
【0023】
又入力画像情報統計取得器14に於いて第1の統計情報の取得を行い(a6)、又動き情報統計取得器15に於いて第2の統計情報としての動きベクトル探索結果を基にした統計情報の取得を行い(a7)、又符号化器6による符号化結果又は符号化過程に於ける第3の統計情報を符号化情報統計取得器16に於いて取得し(a8)、それぞれ平均値を求める場合は平均化処理を行う(a9)。この平均化処理結果をシーン判定器17に於いて必要情報取得(a10)として取得し、所定の条件を満たすか否かを判定し(a11)、判定結果により符号化パラメータ1(a12)の選択又は符号化パラメータ2(a13)の選択を行い、符号化Endか否かを判定し(a14)、終了していない場合はステップ(a1)に移行する。なお、判定のステップ(a11)に於いて、複数種類の判定条件に従って、更に多数の符号化パラメータの選択切替えの制御を行うことも可能である。
【0024】
例えば、図9に示す付加機能(picture coding extension)のパラメータとして、intra vlc format(DCT係数の可変長符号テーブルの選択)の適応制御を行う場合、intra vlc format=0と、intra vlc format=1とにより、図4のtable=0と、図5のtable=1との選択を行うことができる。なお、図4及び図5は、可変長符号(Variable length code)とラン(Run)とレベル(lebel)とを含む可変長符号テーブルの一部を示し、又最終ビットのsはレベルの正負の符号で、0は正、1は負を示す。又1sはブロックの最初のDCT係数、11sは次のDCT係数を示す。
【0025】
又図4のtable=0に比較して図5のtable=1の方が或る程度短いビットを均等にして可変長符号を割当てることができるものであり、従って、ブロック内に有効係数が多く存在する場合は、図5のtable=1を選択して可変長符号化を行った方が効果的である。又実際には、平均量子化値が大きくなると有効係数の数は少なくなり、又平面的な画面でアクティビティが小さいと有効係数の数は少なくる。又平均量子化値が大きい場合でも、アクティビティが小さいと有効係数の数は少なく、反対にアクティビティが大きいと有効係数の数が多くなる。
【0026】
図6は可変長符号テーブルの選択説明図であり、intra vlc format=0の時に、イントラブロック及びノンイントラブロックについてはtable=0、intra vlc format=1の時に、イントラブロックについてはtable=1、ノンイントラブロックについてはtable=0の選択が行われて、可変長符号化が行われる。
【0027】
前述の(12)式により求めた平均量子化値AveQと、(6)式で求めた入力画像のアクティビティとしてのVarYとを用いて、
AveQ>VarY*α1 +β1 …(14)
の条件が成立すれば、有効係数の数が少ないので、table=0を選択し、成立しない場合は、table=1を選択するように適応的に切替制御する。なお、α1 ,β1 は重み付けの係数を示す。
【0028】
又更に単純化する為に、(13)式により求めた有効係数の平均値AveCを用いて、
AveC<α2 …(15)
の条件が成立するか否かを判定し、成立すれば、table=0を選択し、成立しない場合は、table=1を選択するように適応的に切替制御して、可変長符号化を行うことができる。なお、α2 は係数を示す。即ち、予め設定した係数α2 より、マクロブロック当たりの有効係数の平均値AveCが小さいことは、入力画像のアクティビティが小さい場合に相当し、table=0を選択するように切替えて可変長符号化を行った方が符号化効率が良くなる。
【0029】
又altenate scan(DCT係数の可変長符号化の入力順序)のパラメータとして、altenate scan=0の場合は、DCT係数をスキャンする順序を、図7の(A)に示すジクザグスキャン(スキャンタイプ0)とし、altenate scan=1の場合は、図7の(B)に示すオルタネートスキャン(スキャンタイプ1)とすることができる。この場合、(A)のスキャンタイプ0に比較して、(B)のスキャンタイプ1の方が、周波数成分に於ける垂直成分の係数を優先的に符号化することになる。このような垂直成分に有効係数が多数発生する要因としては、例えば、インターレース画像の符号化に於ける奇偶フィールド画像が大きく異なる場合、即ち、パニングやチルト等のような動きのある場合等がある。
【0030】
MPEG−2は、フィールドを考慮したフィールド間の動き予測や、DCTへの入力として、マクロブロックからブロックを切り出す時に、1ラインおきに切り出すフィールドDCTを行うことが可能であり、又動き予測を行う動きベクトル探索範囲は、図2に示すように、0ベクトルを中心とした所定の範囲24とする場合が一般的であるから、フィールド予測を行う場合に、探索範囲が不足するような大きな動きをしている場合等に、有効係数の分布については、周波数垂直成分方向がより多くなる。
【0031】
そこで、(7)式の水平成分平均値AveHVと、(8)式の水平成分分散VerHVとを用いて、
AveHV>α3 …(16)
VerHV<β3 …(17)
の条件が成立するか否かを判定する。この条件が成立するような水平方向に或る程度揃った大きな動きの場合は、垂直方向の成分が多くなるので、altenate scan=1、そうでない場合は、altenate scan=0を選択するように適応制御を行って可変長符号化を行う。なお、α3 ,β3 は定数を示し、動き探索範囲が装置対応に異なる場合が一般的であるから、その動き探索範囲を基に予め設定することができる。
【0032】
又符号化情報統計取得器16に於いて取得した第3の統計情報として、平均量子化値AveQを用いて量子化スケールタイプq scale typeの選択を行うことができる。即ち、図8に示す量子化テーブルについて、q scale type=0の場合は、量子化スケール値の変化は線形で、量子化スケール値(puantiser scale code)は2〜62の変化となる。これに対して、q scale type=1の場合は、広範囲の量子化スケール値をカバーする為に、非線形な変化となり、量子化の細かい部分はより細かく、量子化の粗い部分はより粗く量子化するもので、1〜112まで変化する。
【0033】
量子化スケール値が極端に小さくなるか又は極端に大きくなることがない場合は、量子化テーブルの何れを選択しても大きな相違はないが、符号化レートが高いような場合に於いて、平均量子化値が大きい場合には、q scale type=1を選択するように制御する。例えば、(12)式による平均量子化値AveQについて、
AveQ<α4 …(18)
AveQ>β4 …(19)
の条件が成立するか否かを判定し、この条件が成立する場合、即ち、平均量子化値が極端に小さい場合、又は極端に大きい場合には、量子化スケール値が非線形な変化となるq scale type=1を選択し、それ以外の場合は、q scale type=0を選択するように適応制御する。
【0034】
本発明は、前述の各実施の形態のみに限定されるものではなく、種々付加変更することが可能であり、前述の量子化テーブルの切替えや可変長符号テーブルの切替えによる符号化パラメータの適応的な切替制御以外に、他の符号化パラメータの切替制御を行うことも可能であり、又符号化するピクチャの統計情報を、そのピクチャの符号化前に取得して、フィードフォワード制御による符号化を行うことも可能である。又蓄積メディアに適用する場合は、複数種類の符号化パラメータを用いてピクチャの仮符号化を行い、この仮符号化結果により最終判定して、最適な符号化パラメータを含むヘッダ情報を、符号化データに付加して、蓄積することもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、入力画像の性質を示すアクティビティ等の第1の統計情報と、予測符号化の過程に於ける相関情報の動きベクトル等の第2の統計情報と、符号化パラメータを基にした符号化結果の符号化情報量や符号化過程の量子化平均値等の第3の統計情報との少なくとも何れか一つ或いは複数の統計情報を用いて、フレーム若しくはフィールド単位で符号化手段に於ける符号化パラメータを適用制御して、符号化情報量を増大することなく、入力画像に最適な符号化を行わせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】動き探索の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の判定処理のフローチャートである。
【図4】可変長符号テーブルの説明図である。
【図5】可変長符号テーブルの説明図である。
【図6】可変長符号テーブルの選択説明図である。
【図7】入力スキャンの説明図である。
【図8】量子化テーブルの説明図である。
【図9】付加機能の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ
2 原画MB読出部
3 参照ブロック読出部
4 動きベクトル探索器
5 予測判定器
6 符号化器
7 局所復号化器
8,9 切替部
10 加算器
11 減算器
12 符号化制御部
13 ヘッダ情報生成部
14 入力画像情報統計取得器
15 動き情報統計取得器
16 符号化情報統計取得器
17 シーン判定器
Claims (2)
- 入力画像の予測符号化を行う符号化手段を有する画像符号化装置に於いて、
前記入力画像の性質を示す第1の統計情報と、前記予測符号化の過程に於ける相関情報を基にした第2の統計情報と、符号化パラメータを基にした符号化結果又は符号化過程に於ける第3の統計情報との少なくとも何れか一つの統計情報を取得する取得手段と、
該取得手段により取得した統計情報を基にシーン判定を行って、フレーム若しくはフィールド単位で前記符号化手段に於ける符号化パラメータを適応制御する符号化制御手段とを備え、
前記取得手段は、前記第1の統計情報として前記入力画像のアクティビティを取得し、且つ前記第3の統計情報として符号化平均量子化値を取得する構成を有し、前記符号化制御手段は、前記アクティビティと前記符号化平均量子化値とを比較するシーン判定結果を基に前記符号化手段に於ける可変長符号テーブルを切替えて可変長符号化を行わせる制御構成を有する
ことを特徴とする画像符号化装置。 - 前記取得手段は、前記第2の統計情報として動きベクトルの水平成分の平均値,水平成分の分散,垂直成分の平均値,垂直成分の分散を取得する構成を有し、前記符号化制御手段は、前記第2の統計情報と予め設定した係数とを比較するシーン判定結果を基に前記符号化手段に於ける可変長符号化の為の入力スキャン順序を切替える制御構成を有することを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
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