JP4429102B2 - レーダ装置およびレーダ信号処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、移動体(車両など)に搭載されて観測対象(以下、「目標」と記す)を検知するレーダ装置およびレーダ信号処理方法に関し、特に、アンテナの向きを変えてアンテナに関する電波ビームの方向を変えながら、電波ビームを送信信号および受信信号として送受信し、アップフェーズおよびダウンフェーズからなる周波数変調された送信信号および受信信号をミキシングして生成されるビート信号を観測し、アンテナに対する目標の相対距離、相対速度または方位角を含む観測データを測定する技術に関するものである。
従来、この種のレーダ装置において、検知対象とする目標の距離は、数m〜数100m程度の範囲である。
また、移動体に搭載されるアンテナ(空中線)としては、装置を小型化するために、送信および受信を兼用構成にした単一の送受信アンテナを用いることが望ましい。
上記のような要求を満たすため、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式で目標の距離および速度を測定し、送受兼用構成の単一アンテナの向きを変えることで、方位角を測定するレーダ装置が提案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの従来装置においては、時間の経過につれて周波数が高くなる変調期間(アップフェーズ)と、時間の経過につれて周波数が低くなる変調期間(ダウンフェーズ)からなる連続波とを、送信信号として送受兼用アンテナから放射し、測定対象である目標からの反射波を受信信号として送受兼用アンテナで受信する。
そして、受信信号を送信信号とミキシングしてビート信号を生成し、ビート信号をアップフェーズおよびダウンフェーズにおいて観測し、各フェーズにおいて目標に対応する周波数(ビート周波数)を抽出して、これら2つの周波数から距離および速度を算出している。
また、観測時間に応じて送受兼用アンテナの向き変えることにより、アンテナから放射される電波ビーム(送信信号)の方向を変えて観測空間内を走査し、各方向の電波ビームのうち、異なる2方向の電波ビームで観測されるビート信号から抽出されたビート周波数について、それぞれスペクトル強度値を測定し、2つのスペクトル強度値から方位角を算出している。
たとえば、特許文献1においては、アップフェーズおよびダウンフェーズにおける観測タイミングと電波ビームの方向が、一方のフェーズ(たとえば、アップフェーズ)と、これに続く他方のフェーズ(たとえば、ダウンフェーズ)とで異なる点に注目している。
すなわち、この関係に基づき、一方のフェーズで抽出されたビート周波数のスペクトル強度値と、他方のフェーズで抽出されたビート周波数のスペクトル強度値とから、方位角を算出している。
特許文献1の場合、目標が移動していて、アップフェーズにおけるビート周波数とダウンフェーズにおけるビート周波数とが異なる場合には、受信回路における周波数特性が一定でなければ、測定されたスペクトル強度値が周波数に依存して本来の値から変化(増減)するので、スペクトル強度値から算出する方位角に大きな誤差が発生しないように、受信回路における周波数特性を一定にすることが望ましい。
また、特許文献2においては、アップフェーズおよびダウンフェーズにおける観測タイミングおよび電波ビームの方向が、ある一組のアップフェーズおよびダウンフェーズでは等しく、次の一組のアップフェーズおよびダウンフェーズでは異なる点に注目している。
すなわち、この関係に基づき、ある電波ビームの方向のアップフェーズ(または、ダウンフェーズ)で抽出されたビート周波数のスペクトル強度値と、この方向に隣接する電波ビームの方向のアップフェーズ(または、ダウンフェーズ)で抽出されたビート周波数のスペクトル強度値とから、方位角を算出している。
ここで、図12の説明図を参照しながら、特許文献2によるレーダ信号処理方法について具体的に説明する。
図12はスペクトル強度値から方位角を算出する原理を示している。
図12において、横軸は電波ビームの方向B(I)〜B(I+3)と、検知結果となる方位角θ(I)〜θ(I+2)に対応し、縦軸は目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値A(I)〜A(I+3)に対応している。
図12において、白ヌキ矢印で示す2つの方位角θ(I)、θ(I+2)に、距離および速度がほぼ等しい第1および第2の目標(たとえば、並走する2つの目標)が存在するものとする。
ここで、各目標に対して方向B(I)〜B(I+3)の電波ビーム(4つの放物曲線を参照)を送信し、各目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値A(I)〜A(I+3)を取得する場合について説明する。
この場合、方向B(I)の電波ビームにおいて、第1の目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、図中の「黒菱形印」で示す値A(I)となる。
また、方向B(I+1)の電波ビームにおいて、第1の目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、図中の「黒四角印」で示す値A(I+1)となる。
また、方向B(I+2)の電波ビームにおいて、第2の目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、図中の「黒三角印」で示す値A(I+2)となる。
さらに、方向B(I+3)の電波ビームにおいて、第2の目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、図中の「黒逆三角印」で示す値A(I+3)となる。
ここで、方向B(I)、B(I+1)の電波ビームにおける方位角は、方向B(I)〜B(I+1)の範囲内で算出されるので、このときに取得されるスペクトル強度値A(I)、A(I+1)から、「黒菱形印」および「黒四角印」で示すように、第1の目標の方位角θ(I)が検知結果として得られる。
同様に、方向B(I+2)、B(I+3)の電波ビームにおける方位角は、方向B(I+2)〜B(I+3)の範囲内で算出されるので、このときに取得されるスペクトル強度値A(I+2)、A(I+3)から、「黒三角印」および「黒逆三角印」で示すように、第2の目標の方位角θ(I+2)が検知結果として得られる。
ところが、同一目標を共有しない2つの方向B(I+1)、B(I+2)の電波ビームにおける方位角は、方向B(I+1)〜B(I+2)の範囲内で算出される。
このとき、第1の目標に対応したスペクトル強度値A(I+1)(「黒四角印」参照)と、第2の目標に対応したスペクトル強度値A(I+2)(「黒三角印」参照)とから、方向B(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値A(I+1)は、「黒四角印」ではなく「□印」で示す値と見なされ、方向B(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値A(I+2)は、「黒三角印」ではなく「△印」で示す値と見なされる。この結果、「□印」および「△印」で示すように、実在しない目標の方位角θ(I+1)も得られることになる。
特開平11−118916号公報 特開2000−338222号公報
従来のレーダ装置およびレーダ信号処理方法では、たとえば特許文献1の場合には、受信回路における周波数特性を一定にすることが望ましいが、実際の受信回路において周波数特性を一定にすることは困難であり、この結果、目標の移動速度によって方位角の算出誤差が変化し、特に高速度で移動している目標に対しては方位角の算出誤差が大きくなるという課題があった。
また、特許文献2の場合には、実在する目標に対応した方位角θ(I)、θ(I+2)に加えて、実在しない目標に対応した方位角θ(I+1)が誤検知されてしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、方位角の誤差が目標の移動速度によって変化することを回避することにより、並走する目標などにおいても誤検知を防止することのできるレーダ装置およびレーダ信号処理方法を得ることを目的とする。
この発明によるレーダ装置は、アンテナの向きを変えてアンテナに関する電波ビームの方向を変えながら、電波ビームを送信信号および受信信号として送受信するとともに、アップフェーズおよびダウンフェーズからなる周波数変調された送信信号および受信信号をミキシングして生成されるビート信号を観測し、観測対象となる目標を検知して、アンテナに対する目標の相対距離、相対速度または方位角を含む観測データを測定するためのレーダ装置であって、あらかじめ設定された複数の方向に電波ビームを向けるアンテナ方向制御部と、所定方向の電波ビームにおけるビート信号から、目標に対応するビート周波数およびスペクトル強度値を抽出する周波数分析手段と、所定方向の電波ビームにおけるビート周波数に基づいて目標の距離および速度を算出する距離・速度算出手段と、方向の異なる2つの電波ビームにおいて算出された目標の距離および速度から、2つの電波ビームで観測される同一目標の距離および速度を探索する同一目標探索手段と、2つの電波ビームで観測された同一目標のスペクトル強度値に基づいて同一目標の方位角を算出する方位角算出手段と、2つの電波ビームで算出された同一目標の方位角に基づいて、検知目標に関する観測データの出力内容を選択する方位角判定手段とを備え、アンテナ方向制御部は、アップフェーズにおける観測時とダウンフェーズにおける観測時とで電波ビームの方向が異なるようにアンテナを向け、方位角算出手段は、電波ビームの方向が異なる2つのアップフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいてアップフェーズにおける方位角を算出するとともに、電波ビームの方向が異なる2つのダウンフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいてダウンフェーズにおける方位角を算出し、方位角判定手段は、方位角算出手段で算出されたアップフェーズにおける方位角とダウンフェーズにおける方位角とのフェーズ間方位角差の大きさに基づいて、検知目標に関する観測データの出力内容を選択するものである。
この発明によれば、目標速度によって方位角の誤差が変化することがなく、並走する目標などにおいても誤検知を防止することができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置およびレーダ信号処理方法について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係るレーダ装置を示すブロック構成図であり、図2は図1のレーダ装置による送受信信号の処理波形を示すタイミングチャートである。
また、図3は図1のレーダ装置によるアップフェーズおよびダウンフェーズの観測タイミングと電波ビーム方向との関係を示す説明図であり、図4は図1内の信号処理部の具体的な機能構成を示すブロック図である。
また、図5はこの発明の実施の形態1に係るレーダ装置の動作(レーダ信号処理手順)を示すフローチャートである。
さらに、図6はこの発明の実施の形態1においてスペクトル強度値から方位角を算出する原理を示す説明図であり、図6内の(a)は前述の図12に対応している。
図3において、横軸は観測時間、縦軸は電波ビーム方向に対応しており、アップフェーズにおける電波ビームの方向Bu(i){i=1〜n}と、ダウンフェーズにおける電波ビームの方向Bd(i){i=1〜n}とを、観測時間の経過とともに順次に変更する状態を示している。ここで、「i」はカウンタ用内部変数(以下、単に「変数」ともいう)である。
図1において、レーダ装置は、制御部101と、電圧発生回路102と、VCO(電圧制御発振器:Voltage Controlled Oscilator)103と、分配回路104と、サーキュレータ105と、送受信兼用アンテナ(以下、単に「アンテナ」という)106と、ミキサ107と、アンプ108と、BPF(バンドパスフィルタ:Band Pass Filter)109と、AD(Analog to Digital)変換器110と、メモリ111と、信号処理部112と、アンテナ方向制御部113と、を備えている。
電圧発生回路102、AD変換器110、メモリ111、信号処理部112およびアンテナ方向制御部113は、制御部101からの制御信号(破線矢印参照)に応答して機能する。
電圧発生回路102、VCO103、分配回路104、サーキュレータ105およびアンテナ106は、電波ビームを送信信号として走査空間に送信するための送信回路を構成している。
また、アンテナ106、サーキュレータ105、ミキサ107、アンプ108、BPF109、AD変換器110、メモリ111および信号処理部112は、走査空間中の目標(図示せず)から反射された電波ビームを受信信号として受信するための受信回路を構成している。
アンテナ方向制御部113は、アンテナ106の向きを変えて、アンテナ106に関する(送受信)電波ビームの方向(走査の向き)を可変設定し、あらかじめ設定された複数の方向に電波ビームを向ける。
具体的には、アンテナ方向制御部113は、アップフェーズにおける観測時とダウンフェーズにおける観測時とで、電波ビームの方向が異なるようにアンテナ106を向けるようになっている。
すなわち、アンテナ方向制御部113により電波ビームの方向を変えながら、電波ビームを送信信号および受信信号としてアンテナ106を介して送受信する。
このとき、ミキサ107は、アップフェーズおよびダウンフェーズからなる周波数変調された送信信号および受信信号をミキシングしてビート信号を生成する。
また、信号処理部112は、ミキサ107により生成されたビート信号を、BPF109、AD変換器110およびメモリ111を介して観測し、観測対象となる目標を検知して、アンテナ106に対する目標の相対距離、相対速度または方位角を含む観測データを測定する。
信号処理部112は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、または、CPUとDSP(Digital Signal Processor)とにより構成されている。
これにより、信号処理部112は、図4のように、信号処理制御部200と、周波数分析手段201と、距離・速度算出手段202と、同一目標探索手段203と、方位角算出手段204と、方位角判定手段205と、を備えた機能構成を有する。
図4において、周波数分析手段201、距離・速度算出手段202、同一目標探索手段203、方位角算出手段204および方位角判定手段205は、信号処理制御部200からの制御信号(破線矢印参照)に応答して機能する。
周波数分析手段201は、所定方向の電波ビームにおけるビート信号から、目標に対応するビート周波数およびスペクトル強度値を抽出する。
距離・速度算出手段202は、所定方向の電波ビームにおけるビート周波数に基づいて目標の距離および速度を算出する。
同一目標探索手段203は、方向の異なる2つの電波ビームにおいて算出された目標の距離および速度から、2つの電波ビームで観測される同一目標の距離および速度を探索する。
方位角算出手段204は、2つの電波ビームで観測された同一目標のスペクトル強度値に基づいて同一目標の方位角を算出する。
具体的には、方位角算出手段204は、電波ビームの方向が異なる2つのアップフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいてアップフェーズにおける方位角を算出するとともに、電波ビームの方向が異なる2つのダウンフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいてダウンフェーズにおける方位角を算出する。
方位角判定手段205は、2つの電波ビームで算出された同一目標の方位角に基づいて、検知目標に関する観測データの出力内容を選択する。
具体的には、方位角判定手段205は、方位角算出手段204で算出されたアップフェーズにおける方位角とダウンフェーズにおける方位角とのフェーズ間方位角差の大きさに基づいて、検知目標に関する観測データの出力内容を選択し、検知結果となる観測データを外部装置(図示せず)に送信する。
次に、図2のタイミングチャートを参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1による信号処理動作について説明する。
まず、制御部101は、電圧発生回路102のタイミングなどを制御し、図2内の波形(a)で示すように、時間的に三角波状に変化する電圧を電圧発生回路102から生成させ、電圧波形(a)をVCO103に印加する。
VCO103は、印加された電圧波形(a)に応じて、図2内の波形(b)、(c)のように、周波数Fが時間的に変化する周波数変調連続波(FMCW)を生成し、FMCW波形(b)、(c)を分配回路104に入力する。
図2内の波形(b)は、時間tに対するFMCWの電圧変化を示し、図2内の波形(c)の実線は、時間tに対するFMCWの周波数変化を示す。
分配回路104は、入力されたFMCWの一部を送信信号とし、サーキュレータ105を介してアンテナ106に入力し、FMCWの残りをローカル信号としてミキサ107に入力する。
アンテナ106は、入力された送信信号を送信電波ビームとして空間に放射する。
このとき、測定対象となる目標などが存在すれば、放射された送信電波ビームの一部が目標などで反射して再び空間を伝播し、図2内の(c)の破線で示すように、受信信号としてアンテナ106で受信される。
アンテナ106で受信された受信信号は、サーキュレータ105を介してミキサ107に入力される。
ミキサ107は、波形(c)の破線で示す受信信号と波形(c)の実線で示すローカル信号とのミキシングを行い、図2内の波形(d)、(e)のように、時間tに対して周波数Fおよび電圧が変化するビート信号を生成する。
図2内の波形(d)は、時間tに対するビート信号の周波数変化を示し、図2内の波形(e)は、時間tに対するビート信号の電圧変化を示す。
ミキサ107で生成されたビート信号は、アンプ108で増幅され、BPF109で不要な周波数成分が除去された後、AD変換器110に入力される。
AD変換器110は、制御部101の制御下で、アップフェーズまたはダウンフェーズ(図2内の波形(a)参照)の観測期間に同期してビート信号を取り込み、ビート信号をデジタル電圧値に変換してメモリ111に入力する。
メモリ111は、制御部101の制御下で、アップフェーズまたはダウンフェーズ(図2内の波形(a)参照)の観測期間に同期してデータ書き込み状態となり、AD変換器110から入力されるビート信号のデジタル電圧値を記録する。
また、メモリ111は、制御部101の制御下で、アップフェーズまたはダウンフェーズの観測期間が終了すると、記録されたデジタル電圧値のデータ読み出しを可能にする。
信号処理部112は、制御部101の制御下で、アップフェーズまたはダウンフェーズの観測期間が終了した時点で、アップフェーズにおけるビート信号のデジタル電圧値、または、ダウンフェーズにおけるビート信号のデジタル電圧値を取り込み、目標の距離および速度のみならず、方位角を算出し、算出結果をメモリ111に記録するとともに図示しない外部装置(たとえば、移動体の運動制御装置や表示装置など)(図示せず)に入力する。
なお、上記動作は、制御部101によってアンテナ方向制御部113がアンテナ106の向きを変えながら、すなわち、アンテナ106から放射される電波ビームの方向が変わりながら実行される。
次に、図1〜図3および図6とともに、図5のフローチャートを参照しながら、図4に示したこの発明の実施の形態1に係る信号処理部112の動作について説明する。
ここでは、観測空間内において、全部でn方向の電波ビームを用いる場合の動作について説明する。
図5において、まず、制御部101は、アンテナ方向制御部113を制御して、アンテナ106の向き(電波ビームの方向)を変えながら、すべての方向に関するアップフェーズおよびダウンフェーズで取得されたビート信号のデジタル電圧値をメモリ111に記録する(ステップS1)。
具体的には、制御部101は、電波ビームの方向(走査方向)を、図3の関係が成立するように、Bu(1)、Bd(1)、Bu(2)、Bd(2)、・・・、Bu(n)、Bd(n)、と順に変えながら、電圧発生回路102、AD変換器110およびメモリ111を動作させ、方向Bu(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるアップフェーズビート信号のデジタル電圧値をメモリ111に記録するとともに、方向Bd(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるダウンフェーズビート信号のデジタル電圧値をメモリ111に記録する。
以下、ステップS1のビート信号記録処理が終了した時点で、信号処理部112内の信号処理制御部200は、制御部101の制御下で、周波数分析手段201〜方位角判定手段205を制御し、信号処理制御動作を開始する。
まず、周波数分析手段201は、各フェーズのビート信号を周波数スペクトルに変換する(ステップS2)。
具体的には、周波数分析手段201は、メモリ111からビート信号のデジタル電圧値を読み出し、たとえばFFT(Fast Fourier Transform)処理などを実行することにより、方向Bu(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるアップフェーズビート信号の周波数スペクトルと、方向Bd(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるダウンフェーズビート信号の周波数スペクトルを取得する。
続いて、周波数分析手段201は、ステップS2で取得した周波数スペクトルから、たとえばスペクトル強度値の最大ピークを検知して、目標に対応すると見なせるビート周波数F(i)およびスペクトル強度値A(i)を抽出し(ステップS3)、抽出情報を距離・速度算出手段202に入力する。
このとき、周波数分析手段201から距離・速度算出手段202に入力される抽出情報には、方向Bu(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるアップフェーズビート周波数Fu(i){i=1〜n}およびこのスペクトル強度値Au(i){i=1〜n}と、方向Bd(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるダウンフェーズビート周波数Fd(i){i=1〜n}およびそのスペクトル強度値Ad(i){i=1〜n}とが含まれる。
次に、距離・速度算出手段202は、入力されたビート周波数F(i)およびスペクトル強度値A(i)のうち、アップフェーズビート周波数Fu(i){i=1〜n}と、ダウンフェーズビート周波数Fd(i){i=1〜n}とから、公知のFMCWレーダによる距離・速度測定原理に基づき、アンテナ106から目標までの距離R(i){i=1〜n}と、目標の移動速度V(i){i=1〜n}とを、以下の式(1)、(2)により算出する(ステップS4)。
R(i)=Kr×{−Fu(i)+Fd(i)} ・・・(1)
V(i)=Kv×{Fu(i)+Fd(i)} ・・・(2)
ただし、式(1)、(2)において、Krは距離換算係数、Kvは速度換算係数である。
距離・速度算出手段202は、式(1)、(2)から、あらかじめ設定した基準範囲内の距離および速度の組合せが取得された場合にのみ、基準範囲内の距離および速度と、アップフェーズおよびダウンフェーズにおけるスペクトル強度値とを、同一目標探索手段203に入力する。
このとき、距離・速度算出手段202から同一目標探索手段203に入力される情報には、距離R(i){i=1〜n}と、速度V(i){i=1〜n}と、スペクトル強度値Au(i){i=1〜n}、Ad(i){i=1〜n}とが含まれる。
上記ステップS4に続いて、信号処理制御部200は、カウンタ用内部変数iを「1」に初期設定する(ステップS5)。
次に、同一目標探索手段203は、距離・速度算出手段202から入力された距離および速度と、アップフェーズにおけるスペクトル強度値と、ダウンフェーズにおけるスペクトル強度値とから、あらかじめ設定された許容誤差しきい値Rε、Vεを用いて、変数iが以下の条件式(3)、(4)を同時に満足するか否かを判定し、条件を満たす変数iを探索する(ステップS6)。
|R(i)−R(i+1)|≦Rε ・・・(3)
|V(i)−V(i+1)|≦Vε ・・・(4)
ただし、式(3)、(4)において、iは「1〜n−1」の範囲内の値である。
ステップS6において、変数iが式(3)、(4)のいずれかを満足しない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS7〜S9を実行せずにステップS10に進み、変数iをインクリメントする。
一方、ステップS6において、変数iが式(3)、(4)の両方を満足する(すなわち、Yes)と判定されれば(満足したときの変数iを、以下「I」と表記する)、同一目標探索手段203は、このときの距離および速度と、アップフェーズにおけるスペクトル強度値と、ダウンフェーズにおけるスペクトル強度値とを、方位角算出手段204に入力する。
すなわち、同一目標探索手段203から方位角算出手段204に入力される情報には、式(3)、(4)を満足する距離R(I)、R(I+1)および速度V(I)、V(I+1)と、これらに関連するアップフェーズにおけるスペクトル強度値Au(I)、Au(I+1)、および、ダウンフェーズにおけるスペクトル強度値Ad(I)、Ad(I+1)とが含まれる。
続いて、方位角算出手段204は、入力されたアップフェーズにおけるスペクトル強度値と、ダウンフェーズにおけるスペクトル強度値とから、以下の式(5)、(6)により、アップフェーズにおける方位角θu(I)とダウンフェーズにおける方位角θd(I)とを算出する(ステップS7)。
θu(I)={Au(I+1)−Au(I)}/{Au(I+1)+Au(I)}×Ku(I)+{Bu(I+1)+Bu(I)}/2 ・・・(5)
θd(I)={Ad(I+1)−Ad(I)}/{Ad(I+1)+Ad(I)}×Kd(I)+{Bd(I+1)+Bd(I)}/2 ・・・(6)
ただし、式(5)、(6)において、Ku(I)は、方向Bu(I)、Bu(I+1)の電波ビームにおける方位角換算係数、Kd(I)は、方向Bd(I)とBd(I+1)の電波ビームにおける方位角換算係数である。
式(5)、(6)で算出されたアップフェーズおよびダウンフェーズにおける各方位角θu(I)、θd(I)は、その距離および速度とともに、方位角判定手段205に入力される。
すなわち、方位角算出手段204から方位角判定手段205に入力される情報には、距離R(I)、R(I+1)と、速度V(I)、V(I+1)と、方位角θu(I)、θd(I)とが含まれる。
ここで、図6を参照しながら、ステップS7で算出される方位角θu(I)、θd(I)の性質について具体的に説明する。
図6において、前述と同様に、白ヌキ矢印で示す2方向に、距離および速度がほぼ等しい目標(たとえば並走する2つの目標)が存在し、n方向の電波ビームで観測中の目標の方位角変化は、無視できるほど小さいものと仮定する。
まず、図6内の(a)に示すアップフェーズにおいて、方向Bu(I)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fu(I)のスペクトル強度値は、「黒菱形印」で示す値Au(I)となり、方向Bu(I+1)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fu(I+1)のスペクトル強度値は、「黒四角印」で示す値Au(I+1)となり、方向Bu(I+2)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fu(I+2)のスペクトル強度値は、「黒三角印」で示す値Au(I+2)となり、方向Bu(I+3)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fu(I+3)のスペクトル強度値は、「黒逆三角印」で示す値Au(I+3)となる。
このとき、上記処理(ステップS1〜S7)により、方向Bu(I)、Bu(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Au(I)、Au(I+1)から、方位角は、方向Bu(I)〜Bu(I+1)の範囲内で算出されるので、式(5)から、「黒菱形印」および「黒四角印」で示す方位角θu(I)が算出される。
同様に、方向Bu(I+2)、Bu(I+3)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Au(I+2)、Au(I+3)から、方位角は、方向Bu(I+2)〜Bu(I+3)の範囲内で算出されるので、式(5)から、「黒三角印」および「黒逆三角印」で示す方位角θu(I+2)が算出される。
さらに、前述のように、方向Bu(I+1)、Bu(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Au(I+1)、Au(I+2)から、方位角は、方向Bu(I+1)〜Bu(I+2)の範囲内で算出されるので、方向Bu(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Au(I+1)は、「黒四角印」ではなく「□印」で示す値と見なされ、方向Bu(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Au(I+2)は、「黒三角印」ではなく「△印」で示す値と見なされる。
したがって、式(5)から、「□印」および「△印」で示す方位角θu(I+1)も算出されることになる。
この結果、実在の目標に対応する方位角θu(I)、θu(I+2)以外に、いずれの目標にも対応しない方位角θu(I+1)が得られる。
また、図6の(b)に示すダウンフェーズにおいても、上記アップフェーズの場合と同様に、白ヌキ矢印で示す2方向の目標の方位角変化は無視できるほど小さいと仮定できれば、方向Bd(I)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fd(I)のスペクトル強度値は、「黒菱形印」の値Ad(I)となり、方向Bd(I+1)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fd(I+1)のスペクトル強度値は、「黒四角印」の値Ad(I+1)となる。
また、方向Bd(I+2)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fd(I+2)のスペクトル強度値Ad(I+2)は、「黒三角印」の値となり、方向Bd(I+3)の電波ビームにおいて、目標に対応するビート周波数Fd(I+3)のスペクトル強度値Ad(I+3)は、「黒逆三角印」の値となる。
このとき、上記処理(ステップS1〜S7)により、方向Bd(I)、Bd(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Ad(I)、Ad(I+1)から、方向Bd(I)〜Bd(I+1)の範囲内で方位角が算出されるので、式(6)から、「黒菱形印」および「黒四角印」で示す方位角θd(I)が算出される。
同様に、方向Bd(I+2)、Bd(I+3)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Ad(I+2)、Ad(I+3)から、方向Bd(I+2)〜Bd(I+3)の範囲内で方位角が算出されるので、式(6)から、「黒三角印」および「黒逆三角印」で示す方位角θd(I+2)が算出される。
さらに、方向Bd(I+1)、Bd(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Ad(I+1)、Ad(I+2)から、方向Bd(I+1)〜Bd(I+2)の範囲内で方位角が算出されるので、方向Bd(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Ad(I+1)は、「黒四角印」ではなく「□印」で示す値と見なされ、方向Bd(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Ad(I+2)は、「黒三角印」ではなく「△印」で示す値と見なされる。
したがって、式(6)から、「□印」および「△印」で示す方位角θd(I+1)も算出される。
この結果、実在の目標に対応する方位角θd(I)、θd(I+2)以外に、いずれの目標にも対応しない方位角θd(I+1)が得られる。

ここで、アップフェーズにおける方位角(図6内の(a)参照)と、ダウンフェーズにおける方位角(図6の(b)参照)とについて考慮すると、実在の左側目標に対応する方位角θu(I)とθd(I)との差、および、実在の右側目標に対応する方位角θu(I+2)とθd(I+2)との差は、いずれの目標にも対応しない方位角θu(I+1)とθd(I+1)との差Δθよりも小さいことが分かる。
したがって、上記ステップS7で算出された方位角θu(I)とθd(I)との差の大きさを所定値(許容誤差しきい値θε)と比較することにより、実在の目標に対応しない方位角を判定することができるので、誤検知を防止可能なことが分かる。
図5に戻り、ステップS7に続いて、上記のような方位角θu(I)、θd(I)の性質を利用して、方位角判定手段205は、アップフェーズにおける方位角θu(I)とダウンフェーズにおける方位角θd(I)について、あらかじめ設定された許容誤差しきい値θεを基準として、以下の条件式(7)を満足するか否かを判定する(ステップS8)。
|θu(I)−θd(I)|≦θε ・・・(7)
ステップS8において、方位角θu(I)、θd(I)が式(7)を満足しない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS9を実行せずにステップS10に進み、変数iをインクリメントする。
一方、ステップS8において、方位角θu(I)、θd(I)が式(7)を満足する(すなわち、Yes)と判定されれば、算出された方位角θu(I)、θd(I)が正しい検知結果であると見なされるので、方位角判定手段205は、これを検知結果の観測データとして出力する(ステップS9)。
具体的には、方位角判定手段205は、式(7)を満足した距離R(I)、R(I+1)と、速度V(I)、V(I+1)と、方位角θu(I)、θd(I)とから、たとえば、以下の式(8)〜(10)のように、目標に関する観測データ(検知結果)として、距離Ro、速度Vo、方位角θoを出力する。
R={R(I)+R(I+1)}/2 ・・・(8)
V={V(I)+V(I+1)}/2 ・・・(9)
θ={θu(I)+θd(I)}/2 ・・・(10)
次に、信号処理制御部200は、カウンタ用内部変数iをインクリメントして(ステップS10)、変数iの値を電波ビームの方向数nと比較し、i=nであるか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11において、i≠n(すなわち、No)と判定されれば、全方向の処理が終了していないので、ステップS6に戻り、次の電波ビームにおける処理(ステップS6〜S10)を繰り返し実行する。
一方、ステップS11において、i=n(すなわち、Yes)と判定されれば、信号処理制御部200は、全観測空間内に対する処理が終了したことを制御部101に伝える。
これを受けて、制御部101は、動作が終了したか否かを判定し(ステップS12)、終了していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS1に戻って次の観測を開始し、動作が終了した(すなわち、Yes)と判定されれば、図5の処理ルーチンを終了する。
このように、アンテナ106の向きを変えて電波ビームの方向を変えながら、アップフェーズおよびダウンフェーズ(周波数変調)の送受信信号に基づくビート信号を観測し、目標に関する観測データ(相対距離や相対速度および方位角など)を測定するレーダ装置において、アンテナ方向制御部113は、アップフェーズにおける観測時とダウンフェーズにおける観測時とで電波ビームの方向が異なるようにアンテナ106を向け、信号処理部112は、周波数分析手段201と、距離・速度算出手段202と、同一目標探索手段203と、方位角算出手段204と、方位角判定手段204とを備え、電波ビームの方向が異なるアップフェーズおよびダウンフェーズにおいてビート信号を観測し、方向の異なる2つの電波ビームで算出された目標方位角により検知目標に関する観測データの出力内容を選択するようにしたので、目標の誤検知を防止することができる。
また、方位角算出手段204は、電波ビームの方向が異なる2つのアップフェーズにおけるビート信号に基づく目標のスペクトル強度値からアップフェーズにおける方位角を算出し、電波ビームの方向が異なる2つのダウンフェーズにおけるビート信号に基づく目標のスペクトル強度値からダウンフェーズにおける方位角を算出し、観測条件の異なる2つの目標の方位角を利用するようにしたので、誤検知の防止率をさらに向上させることができる。
また、方位角判定手段205は、方位角算出手段204が算出したアップフェーズにおける方位角とダウンフェーズにおける方位角とのフェーズ間方位角差の大きさから、検知目標に関する観測データの出力内容を選択し、観測条件の異なる2つの目標方位角を利用して、各フェーズで得られた2つの方位角の差の大きさにより誤検知を判定するようにしたので、誤検知の防止率を向上させるとともに、誤検知の防止率を安定化させることができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、特に言及しなかったが、電波ビームの方向の変化に応じて、アップフェーズにおける観測時とダウンフェーズにおける観測時との電波ビームの方向が異なるようにアンテナを向けてもよい。
以下、図面を参照しながら、各フェーズにおける観測時での電波ビームの方向を異なるようにしたこの発明の実施の形態2について説明する。
図7はこの発明の実施の形態2に係るレーダ装置を示すブロック構成図であり、図7において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、制御部101A、アンテナ方向制御部113Aおよび信号処理部112Aの一部機能のみが前述と異なる。
図8はこの発明の実施の形態2に係る信号処理部112Aの具体的な機能構成を示すブロック図であり、図8において、前述(図4参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図9はこの発明の実施の形態2に係るレーダ装置の動作(レーダ信号処理手順)を示すフローチャートであり、図9において、前述(図5参照)と同様の処理については、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図10および図11はこの発明の実施の形態2においてスペクトル強度値から方位角を算出する原理を示す説明図であり、図10は左から右への走査の場合、図11は左から右への走査の場合での方位角算出原理をそれぞれ示している。
また、図10、図11において、それぞれ、(a)はアップフェーズの場合の方位角θlru、θrluを示し、(b)はダウンフェーズの場合の方位角θlrd、θrldを示している。
図7において、アンテナ方向制御部113Aは、電波ビームの方向の変化に応じて、アップフェーズにおける観測時とダウンフェーズにおける観測時との電波ビームの方向が異なるようにアンテナ106を向ける。
具体的には、アンテナ方向制御部113Aは、制御部101Aの制御下で、アップフェーズにおける観測時の電波ビームの方向とダウンフェーズにおける観測時の電波ビームの方向とのフェーズ間方向差よりも、所定の観測時の電波ビームの方向と次の観測時の電波ビームの方向との観測間方向差の方が大きくなるように、アンテナ106を向けるようになっている。
図8において、信号処理部112A内の方位角判定手段205Aは、検知結果判定手段206を含む。
検知結果判定手段206は、電波ビームの方向の変化ごとに距離・速度算出手段202および方位角算出手段204で算出された観測データの複数の一次検知結果に応じて、検知目標に関する観測データの出力内容を選択する。
具体的には、検知結果判定手段206は、電波ビームの方向の変化ごとの一次検知結果から得られる複数の観測データのうち、すべての相互距離差およびすべての相互速度差が第1の所定値よりも小さく、且つ、すべての相互方位角差のうちあらかじめ設定した所定数以上の相互方位角誤差が第2の所定値よりも小さい結果を、検知目標に関する観測データの出力内容として選択する。
次に、図9を参照しながら、図7および図8に示したこの発明の実施の形態2によるレーダ装置の動作(レーダ信号処理方法)について説明する。
図9において、まず、制御部101Aは、カウンタ用の内部変数jを初期化して、j=0に設定する(ステップS21)。
続いて、信号処理部112A内の信号処理制御部200Aは、検知結果判定手段206で用いられる一次検知結果用の内部変数セットP[h]、Q[h]を初期化する(ステップS22)。
ここで、各変数P[h]、Q[h]は、以下のように表される。
P[h]=(Rpl[h]、Rpr[h]、Vpl[h]、Vpr[h]、θpl[h]、θpr[h])
Q[h]=(Rql[h]、Rqr[h]、Vql[h]、Vqr[h]、θql[h]、θqr[h])
ただし、上記式において、あらかじめ設定された最大検知数をNmaxとすれば、hは1〜Nmaxの範囲内の値である。
次に、制御部101Aは、カウンタ用の内部変数jの値を参照して、変数jが偶数であるか否かを判定し(ステップS23)、jが偶数である(すなわち、Yes)と判定されれば、電波ビームの方向をレーダ前方正面に対して左から右へ変化させる(以下、「左から右への走査」と記す)ための走査設定を行う(ステップS24)。
このとき、制御部101Aは、信号処理部112Aに対して、左から右への走査であることを表す制御信号を出力し、この制御信号に応答して、信号処理部112A内の信号処理制御部200Aは、走査方向用の内部変数SDを「SD=lr」に設定する。
また、ステップS24において、制御部101Aは、左から右への走査を行うために、アンテナ方向制御部113Aに対し、電波ビームの方向として、Blru(i){i=1〜n}と、Blrd(i){i=1〜n}とを設定する。
一方、ステップS23において、jが奇数である(すなわち、No)と判定されれば、電波ビームの方向をレーダ前方正面に対して右から左へ変化させる(以下、「右から左への走査」と記す)ための走査設定を行う(ステップS25)。
このとき、制御部101Aは、信号処理部112Aに対して、右から左への走査であることを表す制御信号を出力し、この制御信号に応答して、信号処理部112A内の信号処理制御部200Aは、変数SDを「SD=rl」に設定する。
また、ステップS25において、制御部101Aは、右から左への走査を行うために、アンテナ方向制御部113Aに対し、電波ビームの方向として、Brlu(i){i=1〜n}と、Brld(i){i=1〜n}とを設定する。
ただし、電波ビームの方向Blru(i)、Blrd(i)、Brlu(i)、Brld(i)の間には、以下の関係が成立する。
Blru(i)≠Brlu(i)、且つ、
Blrd(i)≠Brld(i)
続いて、前述(図5参照)と同様の処理(ステップS1〜S7、S9〜S11)が実行され、制御部101Aの制御下で、アンテナ方向制御部113A、電圧発生回路102、AD変換器110、メモリ111および信号処理部112Aが動作する。
このとき、左から右への走査(SD=lr)においては、方向Blru(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるアップフェーズビート信号のデジタル電圧値と、方向Blrd(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるダウンフェーズビート信号のデジタル電圧値とがメモリ111に記録される。
その後、信号処理部112Aにおいて、信号処理制御部200Aの制御下で、周波数分析手段201、距離・速度算出手段202、同一目標探索手段203および方位角算出手段204が動作し、たとえば、Nlr(>0)個の左から右への走査における一次検知結果(Rl[h]、Rr[h]、Vl[h]、Vr[h]、θu[h]、θd[h]){h=1〜Nlr}が取得される。
同様に、右から左への走査(SD=rl)においては、方向Brlu(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるアップフェーズビート信号のデジタル電圧値と、方向Brld(i){i=1〜n}の電波ビームにおけるダウンフェーズビート信号のデジタル電圧値がメモリ111に記録される。
その後、信号処理部112Aにおいて、信号処理制御部200Aの制御下で、周波数分析手段201、距離・速度算出手段202、同一目標探索手段203、方位角算出手段204が動作し、たとえば、Nrl(>0)個の右から左への走査における一次検知結果(Rl[h]、Rr[h]、Vl[h]、Vr[h]、θu[h]、θd[h]){h=1〜Nrl}を取得される。
以下、ステップS11において、i=n(すなわち、Yes)と判定されれば、続いて、信号処理制御部200Aは、走査方向用の内部変数SDを参照して、SDが「lr」であるか「rl」であるかを判定する(ステップS26)。
ステップS26において、「SD=lr」と判定されれば、信号処理制御部200Aの制御下で、検知結果判定手段206は、方位角算出手段204からNlr個の一次検知結果(Rl[h]、Rr[h]、Vl[h]、Vr[h]、θu[h]、θd[h]){h=1〜Nlr}を取り込み、この一次検知結果を内部変数セットP[h]に格納する(ステップS27)。
具体的には、以下の式(11)〜(16)のように、一次検知結果を変数P[h]に格納する。
Rpl[h]=Rl[h] {h=1〜Nlr} ・・・(11)
Rpr[h]=Rr[h] {h=1〜Nlr} ・・・(12)
Vpl[h]=Vl[h] {h=1〜Nlr} ・・・(13)
Vpr[h]=Vr[h] {h=1〜Nlr} ・・・(14)
θpl[h]=θu[h] {h=1〜Nlr} ・・・(15)
θpr[h]=θd[h] {h=1〜Nlr} ・・・(16)
一方、ステップS26において、「SD=rl」と判定されれば、
信号処理制御部200Aの制御下で、検知結果判定手段206は、方位角算出手段204からNrl個の一次検知結果(Rl[h]、Rr[h]、Vl[h]、Vr[h]、θu[h]、θd[h]){h=1〜Nrl}を取り込み、この一次検知結果を内部変数セットQ[h]に格納する(ステップS28)。
具体的には、以下の式(17)〜(22)のように、一次検知結果を変数Q[h]に格納する。
Rql[h]=Rl[h] {h=1〜Nrl} ・・・(17)
Rqr[h]=Rr[h] {h=1〜Nrl} ・・・(18)
Vql[h]=Vl[h] {h=1〜Nrl} ・・・(19)
Vqr[h]=Vr[h] {h=1〜Nrl} ・・・(20)
θql[h]=θu[h] {h=1〜Nrl} ・・・(21)
θqr[h]=θd[h] {h=1〜Nrl} ・・・(22)
ここで、図10および図11を参照しながら、上記ステップS27、S28において、内部変数セットP[h]、Q[h]に格納された一次検知結果の性質について説明する。
図10および図11において、前述と同様に、白ヌキ矢印で示す2方向に、距離および速度がほぼ等しい目標(たとえば、並走する2つの目標)が存在し、n方向の電波ビームの観測中に目標の方位角がほとんど変化しないものと仮定する。
まず、図10内の(a)に示すように、左から右への走査のアップフェーズの場合において、方向Blru(I)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒菱形印」で示す値Alru(I)となり、方向Blru(I+1)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒四角印」で示す値Alru(I+1)となり、方向Blru(I+3)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒逆三角印」で示す値Alru(I+3)となる。
また、方向Blru(I+2)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒菱形印」の成分と黒三角の成分が加算された値になる。
ただし、このときの加算は、同じ周波数を有する2つのビート信号の時間領域における加算であり、そのスペクトル強度値は、両者の相対位相により変動する。
したがって、方向Blru(I+2)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、種々の要因により変動する。
このとき、上記ステップS21〜S27の処理により、方向Blru(I)、Blru(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alru(I)、Alru(I+1)から、方位角は、Blru(I)〜Blru(I+1)の範囲内で算出されるので、前述の式(5)から、「黒菱形印」および「黒四角印」で示す方位角θlru(I)が算出される。
一方、方向Blru(I+1)、Blru(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alru(I+1)、Alru(I+2)から、方位角は、Blru(I+1)〜Blru(I+2)の範囲内で算出されるが、スペクトル強度値Alru(I+2)は、上記の通り、両方の目標からのビート信号の加算結果であり、その値は種々の要因で変動するので、「黒四角印」、「黒菱形印」および「黒三角印」で示す方位角θlru(I+1)は、図10内の一点鎖線矢印Z1で示す範囲内で変動し得る。
同様に、方向Blru(I+2)、Blru(I+3)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alru(I+2)、Alru(I+3)から、方位角は、Bu(I+2)〜Bu(I+3)の範囲内で算出されるが、スペクトル強度値Alru(I+2)は、両方の目標からのビート信号の加算結果であり、その値は種々の要因で変動するので、「黒逆三角印」、「黒三角印」および「黒菱形印」で示す方位角θlru(I+2)は、図10内の一点鎖線矢印Z2の範囲内で変動し得る。
次に、図10内の(b)に示すように、左から右への走査のダウンフェーズの場合において、方向Blrd(I)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒菱形印」で示す値Alrd(I)となり、方向Blrd(I+1)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒四角印」で示す値Alrd(I+1)となり、方向Blrd(I+2)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒三角印」で示す値Alrd(I+2)となり、方向Blrd(I+3)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒逆三角印」で示す値Alrd(I+3)となる。
このとき、上記ステップS21〜S27の処理により、方向Blrd(I)、Blrd(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alrd(I)、Alrd(I+1)から、方位角は、Blrd(I)〜Blrd(I+1)の範囲内で算出されるので、前述の式(6)から、「黒菱形印」および「黒四角印」で示す方位角θlrd(I)が算出される。
同様に、方向Blrd(I+2)、Blrd(I+3)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alrd(I+2)、Alrd(I+3)から、方位角は、Blrd(I+2)〜Blrd(I+3)の範囲内で算出されるので、式(6)から、「黒逆三角印」および「黒三角印」で示す方位角θlrd(I+2)が算出される。
さらに、方向Blrd(I+1)、Blrd(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alrd(I+1)、Alrd(I+2)から、方位角は、Blrd(I+1)〜Blrd(I+2)の範囲内で算出されるので、方向Blrd(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alrd(I+1)は、「黒四角印」ではなく「□印」で示す値と見なされ、方向Blrd(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Alrd(I+2)は、「黒三角印」ではなく「△印」で示す値と見なされる。
この結果、式(6)から、「□印」および「△印」で示す方位角θlrd(I+1)も算出される。
ここで、左から右への走査(図10参照)における結果について鑑みると、各フェーズでの方位角θlru(I)とθlrd(I)とのフェーズ間方位角差は比較的小さく、前述の式(7)の判定基準により、検知結果として出力される。
一方、その後の各フェーズでの方位角θlru(I+2)、θlrd(I+2)については、アップフェーズでの方位角θlru(I+2)の値が変動し得るので、フェーズ間方位角差が大きくなり、前述の式(7)の判定基準から、検知結果として出力されない可能性がある。
さらに、各フェーズ間の方位角θlru(I+1)、θlrd(I+1)については、アップフェーズでの方位角θlru(I+1)の値が変動し得るので、フェーズ間方位角差が小さくなり、前述の式(7)の判定基準によれば、検知結果として出力される可能性がある。
次に、図11内の(a)に示すように、右から左への走査のアップフェーズにおいて、方向Brlu(I)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒菱形印」で示す値Arlu(I)となり、方向Brlu(I+1)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒四角印」で示す値Arlu(I+1)となり、方向Brlu(I+2)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒三角印」で示す値Arlu(I+2)となり、方向Brlu(I+3)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒逆三角印」で示す値Arlu(I+3)となる。
このとき、上記ステップS1〜S28の処理により、方向Brlu(I)、Brlu(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arlu(I)、Arlu(I+1)から、方位角は、Brlu(I)〜Brlu(I+1)の範囲内で算出されるので、式(5)から、「黒菱形印」および「黒四角印」で示す方位角θrlu(I)が算出される。
同様に、方向Brlu(I+2)、Brlu(I+3)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arlu(I+2)、Arlu(I+3)から、方位角は、Brlu(I+2)〜Brlu(I+3)の範囲内で算出されるので、式(5)から、「黒逆三角印」および「黒三角印」で示す方位角θrlu(I+2)が算出される。
さらに、方向Brlu(I+1)、Brlu(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arlu(I+1)、Arlu(I+2)から、方位角は、Brlu(I+1)〜Brlu(I+2)の範囲内で算出されるので、方向Brlu(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arlu(I+1)は、「黒四角印」ではなく「□印」で示す値と見なされ、方向Brlu(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arlu(I+2)は、「黒三角印」ではなく「△印」で示す値と見なされる。
この結果、式(5)から、「□印」および「△印」で示す方位角θrlu(I+2)も算出される。
次に、図11内の(b)に示すように、右から左への走査のダウンフェーズにおいて、方向Brld(I)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒菱形印」で示す値Arld(I)となり、方向Brld(I+1)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒四角印」で示す値Arld(I+1)となり、方向Brld(I+2)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒三角印」で示す値Arld(I+2)となり、方向Brld(I+3)の電波ビームにおける目標に対応するビート周波数のスペクトル強度値は、「黒逆三角印」で示す値Arld(I+3)となる。
このとき、上記ステップS21〜S28の処理により、方向Brld(I)、Brld(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arld(I)、Arld(I+1)から、方位角は、Brld(I)〜Brld(I+1)の範囲内で算出されるので、前述の式(6)から、「黒菱形印」および「黒四角印」で示す方位角θrld(I)が算出される。
同様に、方向Brld(I+2)、Brld(I+3)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arld(I+2)、Arld(I+3)から、方位角は、Brld(I+2)〜Brld(I+3)の範囲内で算出されるので、式(6)から、「黒逆三角印」および「黒三角印」で示す方位角θrld(I+2)が算出される。
さらに、方向Brld(I+1)、Brld(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arld(I+1)、Arld(I+2)から、方位角は、Brld(I+1)〜Brld(I+2)の範囲内で算出されるので、方向Brld(I+1)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arld(I+1)は、「黒四角印」ではなく「□印」で示す値と見なされ、方向Brld(I+2)の電波ビームにおけるスペクトル強度値Arld(I+2)は、「黒三角印」ではなく「△印」で示す値と見なされる。
この結果、式(6)から、「□印」および「△印」で示す方位角θrld(I+1)も算出される。
ここで、右から左への走査(図11参照)における結果について鑑みると、各フェーズでの方位角θlru(I+1)とθlrd(I+1)とのフェーズ間方位角差に比べて、方位角θlru(I)とθlrd(I)とのフェーズ間方位角差、および、方位角θlru(I+2)とθlrd(I+2)とのフェーズ間方位角差は、比較的小さい。
したがって、前述の式(7)の判定基準により、方位角θlru(I)(または、θlrd(I))と、θlru(I+2)(または、θlrd(I+2))とが検知結果として出力される。
以上の検知結果から、左から右への走査時(図10参照)と、右から左への走査時(図11参照)とで、電波ビームの方向が同じ場合には、正しい検知結果が得られない可能性があることが分かる。
したがって、これに対処して正しい検知結果を得るため、まず、左から右への走査時の場合(図10参照)と、右から左への走査時の場合(図11参照)とで、電波ビームの方向を変えることにより、以下の4つの一次検知結果(A)〜(D)を取得する。
(A)左から右への走査のアップフェーズにおける一次検知結果、
(B)左から右への走査のダウンフェーズにおける一次検知結果、
(C)右から左への走査のアップフェーズにおける一次検知結果、および
(D)右から左への走査のダウンフェーズにおける一次検知結果。
そして、それぞれの距離差および速度差が小さく、且つ、4つの方位角θlru(i)、θlrd(i)、θrlu(i)、θrld(i)のうち、3つについて相互に方位角の差が小さい結果のみを選択することにより、正しい検知結果を出力することができる。
なお、電波ビーム方向の変更手順としては、たとえば従来装置(特許文献1)の場合よりも、この発明の実施の形態1による変更手順(図3参照)の方が、左から右への走査(図10参照)と、右から左への走査(図11参照)とにおいて、電波ビームの方向に差をつけることが容易である。
図9に戻り、一次検知結果の格納処理(ステップS27、S28)に続いて、検知結果判定手段206(図8参照)は、信号処理制御部200Aの制御下で、上記の一次検知結果の性質を利用して、各変数セットP[h]、Q[h]について、条件を満足するか否かを判定する(ステップS29)。
すなわち、距離差および速度差が小さく、且つ、4つの方位角θlru(i)、θlrd(i)、θrlu(i)、θrld(i)のうち、3つについて相互に方位角の差が小さいか否かを判定する。
ステップS29において、判定条件を満足しない(すなわち、No)と判定されれば、直ちにステップS31に進み、判定条件を満足する(すなわち、Yes)と判定されれば、最終的な検知結果を選択して出力して(ステップS30)、ステップS31に進む。
具体的には、たとえば、検知結果判定手段206は、一次検知結果用の変数P[w]、Q[x]を参照して、あらかじめ設定した許容誤差しきい値ΔR、ΔV、Δθを用いて、以下の4つの関係式(23)〜(26)を満足し、且つ、以下の4つの条件式(27)〜(30)のうちの3つ以上を満足する一次検知結果のみを選択する。
|Rpl[w]−Rql[x]|≦ΔR ・・・(23)
|Rpr[w]−Rqr[x]|≦ΔR ・・・(24)
|Vpl[w]−Vql[x]|≦ΔV ・・・(25)
|Vpr[w]−Vqr[x]|≦ΔV ・・・(26)
|θpl[w]−θpr[y]|≦Δθ ・・・(27)
|θpl[w]−θql[x]|≦Δθ ・・・(28)
|θpl[w]−θqr[x]|≦Δθ ・・・(29)
|θpr[x]−θqr[y]|≦Δθ ・・・(30)
ただし、式(23)〜(30)において、変数w、x、y、zは、それぞれ、1〜Nlrの範囲内の値であり、y≠w、且つ、z≠x、の関係を満たす。
ステップS29で選択された一次検知結果が存在する場合、ステップS30において、検知結果判定手段206は、信号処理制御部200Aの制御下で、選択された一次検知結果から、たとえば、距離、速度、方位角の平均値を算出し、それらの平均値を観測データの最終結果として出力する。
続いて、ステップS31において、制御部101Aは、電波ビームの走査方向用の内部変数jをインクリメントし、前述の動作終了判定処理(ステップS12)に進む。
ステップS12において、信号処理制御部200Aは、前述と同様に、全観測空間内に対する処理が終わったことを制御部101に伝え、これを受けて、制御部101は、動作終了を判定する。
ステップS12において、終了していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS23に戻って、次の観測を開始し、終了した(すなわち、Yes)と判定されれば、図9の処理ルーチンを終了する。
このように、制御部101Aの制御下で、アンテナ方向制御部113Aは、アップフェーズにおける観測時と、ダウンフェーズにおける観測時とで、電波ビームの方向が異なるようにアンテナ106を向けるとともに、電波ビームの方向の変化(走査の向き)によっても、アップフェーズにおける観測時と、ダウンフェーズにおける観測時との電波ビームの方向が異なるようにアンテナ106を向ける。
また、方位角判定手段205Aは、検知結果判定手段206を含み、電波ビームの方向の変化(走査の向き)ごとに、距離・速度算出手段202および方位角算出手段204から取得した観測データ(距離、速度、方位角)の一次検知結果によって、検知目標の出力内容を選択するようにしたので、観測条件の異なる複数の目標情報を利用して誤検知の防止率を向上させることができる。
また、検知結果判定手段206は、電波ビームの方向の変化(走査の向き)ごとの一次検知結果から得られる複数の観測データ(距離、速度、方位角)について、すべての相互距離差とすべての相互速度差が小さく、且つ、すべての相互方位角差のうち、あらかじめ設定した所定数以上の相互方位角誤差が小さい結果を、検知目標の出力内容として選択するようにしたので、観測条件の異なる複数の目標情報を利用して、誤検知の防止率を向上させるとともに、誤検知の防止率を安定化することができる。
さらに、アンテナ方向制御部113Aは、アップフェーズにおける観測時のビーム方向と、ダウンフェーズにおける観測時のビーム方向とのフェーズ間方位角差よりも、或るアップフェーズ(または、ダウンフェーズ)における観測時のビーム方向と、次のアップフェーズ(または、ダウンフェーズ)における観測時のビーム方向との観測間方向差の方が大きくなるようにアンテナ106を向けるので、観測条件の異なる複数の目標情報を利用して、誤検知を防止することができる。
この発明の実施の形態1に係るレーダ装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置における各信号の波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置における観測タイミングと電波ビーム方向の関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置における信号処理部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の信号処理手順を示す説明図である。 この発明の実施の形態1においてスペクトル強度値から方位角を算出する原理を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置における信号処理部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の信号処理手順を示す説明図である。 この発明の実施の形態2においてスペクトル強度値から方位角を算出する原理を示す説明図である。 この発明の実施の形態2においてスペクトル強度値から方位角を算出する原理を示す説明図である。 従来(特許文献2)のレーダ装置においてスペクトル強度値から方位角を算出する原理を示す説明図である。
符号の説明
101、101A 制御部、102 電圧発生回路、103 電圧制御発振器(VCO)、106 アンテナ、107 ミキサ、112、112A 信号処理部、113、113A アンテナ方向制御部、200、200A 信号処理制御部、201 周波数分析手段、202 距離・速度算出手段、203 同一目標探索手段、204 方位角算出手段、205、205A 方位角判定手段、206 検知結果判定手段。

Claims (7)

  1. アンテナの向きを変えて前記アンテナに関する電波ビームの方向を変えながら、前記電波ビームを送信信号および受信信号として送受信するとともに、アップフェーズおよびダウンフェーズからなる周波数変調された前記送信信号および前記受信信号をミキシングして生成されるビート信号を観測し、観測対象となる目標を検知して、前記アンテナに対する前記目標の相対距離、相対速度または方位角を含む観測データを測定するためのレーダ装置であって、
    あらかじめ設定された複数の方向に前記電波ビームを向けるアンテナ方向制御部と、
    所定方向の電波ビームにおける前記ビート信号から、前記目標に対応するビート周波数およびスペクトル強度値を抽出する周波数分析手段と、
    前記所定方向の電波ビームにおける前記ビート周波数に基づいて前記目標の距離および速度を算出する距離・速度算出手段と、
    方向の異なる2つの電波ビームにおいて算出された目標の距離および速度から、前記2つの電波ビームで観測される同一目標の距離および速度を探索する同一目標探索手段と、
    前記2つの電波ビームで観測された前記同一目標のスペクトル強度値に基づいて前記同一目標の方位角を算出する方位角算出手段と、
    前記2つの電波ビームで算出された前記同一目標の方位角に基づいて、検知目標に関する前記観測データの出力内容を選択する方位角判定手段とを備え、
    前記アンテナ方向制御部は、前記アップフェーズにおける観測時と前記ダウンフェーズにおける観測時とで前記電波ビームの方向が異なるように前記アンテナを向け、
    前記方位角算出手段は、前記電波ビームの方向が異なる2つのアップフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいて前記アップフェーズにおける方位角を算出するとともに、前記電波ビームの方向が異なる2つのダウンフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいて前記ダウンフェーズにおける方位角を算出し、
    前記方位角判定手段は、前記方位角算出手段で算出された前記アップフェーズにおける方位角と前記ダウンフェーズにおける方位角とのフェーズ間方位角差の大きさに基づいて、前記検知目標に関する観測データの出力内容を選択することを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記アンテナ方向制御部は、前記電波ビームの方向の変化に応じて、前記アップフェーズにおける観測時と前記ダウンフェーズにおける観測時との前記電波ビームの方向が異なるように前記アンテナを向け、
    前記方位角判定手段は、検知結果判定手段を含み、
    前記検知結果判定手段は、前記電波ビームの方向の変化ごとに前記距離・速度算出手段および前記方位角算出手段で算出された観測データの複数の一次検知結果に応じて、前記検知目標に関する観測データの出力内容を選択することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記検知結果判定手段は、前記電波ビームの方向の変化ごとの前記一次検知結果から得られる複数の観測データのうち、すべての相互距離差およびすべての相互速度差が第1の所定値よりも小さく、且つ、すべての相互方位角差のうちあらかじめ設定した所定数以上の相互方位角誤差が第2の所定値よりも小さい結果を、前記検知目標に関する観測データの出力内容として選択することを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 前記アンテナ方向制御部は、前記アップフェーズにおける観測時の電波ビームの方向と前記ダウンフェーズにおける観測時の電波ビームの方向とのフェーズ間方向差よりも、所定の観測時の電波ビームの方向と次の観測時の電波ビームの方向との観測間方向差の方が大きくなるように、前記アンテナを向けることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレーダ装置。
  5. アンテナの向きを変えて前記アンテナに関する電波ビームの方向を変えながら、前記電波ビームを送信信号および受信信号として送受信するとともに、アップフェーズおよびダウンフェーズからなる周波数変調された前記送信信号および前記受信信号をミキシングして生成されるビート信号を観測し、観測対象となる目標を検知して、前記アンテナに対する前記目標の相対距離、相対速度または方位角を含む観測データを測定するためのレーダ信号処理方法であって、
    あらかじめ設定された複数の方向に前記電波ビームを向ける第1のステップと、
    所定方向の電波ビームにおける前記ビート信号から、前記目標に対応するビート周波数およびスペクトル強度値を抽出する第2のステップと、
    前記所定方向の電波ビームにおける前記ビート周波数に基づいて前記目標の距離および速度を算出する第3のステップと、
    方向の異なる2つの電波ビームにおいて算出された目標の距離および速度から、前記2つの電波ビームで観測される同一目標の距離および速度を探索する第4のステップと、
    前記2つの電波ビームで観測された前記同一目標のスペクトル強度値に基づいて前記同一目標の方位角を算出する第5のステップと、
    前記2つの電波ビームで算出された前記同一目標の方位角に基づいて、検知目標に関する前記観測データの出力内容を選択する第6のステップとを備え、
    前記第1のステップは、前記アップフェーズにおける観測時と前記ダウンフェーズにおける観測時とで前記電波ビームの方向が異なるように前記アンテナを向ける第7のステップを含み、
    前記第5のステップは、
    前記電波ビームの方向が異なる2つのアップフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいて前記アップフェーズにおける方位角を算出する第8のステップと、
    前記電波ビームの方向が異なる2つのダウンフェーズにおける目標のスペクトル強度値に基づいて前記ダウンフェーズにおける方位角を算出する第9のステップとを含み、
    前記第6のステップは、前記第8および第9のステップで算出された前記アップフェーズにおける方位角と前記ダウンフェーズにおける方位角とのフェーズ間方位角差の大きさに基づいて、前記検知目標に関する観測データの出力内容を選択する第10のステップを含むことを特徴とするレーダ信号処理方法。
  6. 前記第1のステップは、前記電波ビームの方向の変化に応じて、前記アップフェーズにおける観測時と前記ダウンフェーズにおける観測時との前記電波ビームの方向が異なるように前記アンテナを向ける第11のステップを含み、
    前記第6のステップは、前記電波ビームの方向の変化ごとに算出された観測データの複数の一次検知結果に応じて、前記検知目標に関する観測データの出力内容を選択する第12のステップを含むことを特徴とする請求項5に記載のレーダ信号処理方法。
  7. 前記第12のステップは、前記電波ビームの方向の変化ごとの前記一次検知結果から得られる複数の観測データのうち、すべての相互距離差およびすべての相互速度差が第1の所定値よりも小さく、且つ、すべての相互方位角差のうちあらかじめ設定した所定数以上の相互方位角誤差が第2の所定値よりも小さい結果を、前記検知目標に関する観測データの出力内容として選択する第13のステップを含むことを特徴とする請求項6に記載のレーダ信号処理方法。
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