JP4428453B2 - 気泡ポンプ型熱輸送機器 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記従来の熱輸送機器においては、最大熱輸送量が小さく、熱抵抗が大きい(熱特性が悪い)という問題があった。また、小さな温度差における熱輸送が難しいという問題があった。
さらに、熱負荷が小さい場合においては、循環溶液輸送パイプ中を循環する熱交換用循環溶液の循環流量の脈動が生じ、振動が生じるという問題があった。
前述の従来の熱輸送機器は機器の最大熱輸送量が小さく、熱抵抗が大きい等の問題があるが、本発明ではこのような問題が生じる原因が容器内の圧力増大によるものであることを解明した。
即ち、熱負荷が増加すると、加熱熱交換器で生じる蒸気泡が大量に熱交換循環溶液収納容器へ流入するようになり、容器内パイプ外壁での熱交換能力が小さいため該蒸気泡が凝縮しきれなくなり、機器内圧力が増大する。圧力増大により、機器内飽和温度は上昇し、容器内パイプの内外温度差が大きくなり、加熱熱交換器と顕熱放出熱交換器との間の温度差が増大するため、機器の熱抵抗は大幅に悪く(大きく)なる。また、この容器内パイプの内外温度差が大きくなければ熱を輸送することができず、小さな温度差における熱輸送が難しい。さらに、容器内の圧力増大によって引き起こされる熱輸送限界のために最大熱輸送量が小さくなる。即ち、容器内の圧力増大によって飽和温度が上昇するが、飽和温度の増加と共に上記飽和温度に対する飽和圧力の上昇率が大きくなるため、熱負荷の増加につれて急激に機器内圧力が増大する。一方、従来の気泡ポンプ型熱輸送機器は循環溶液の密度差に起因する浮力を利用して熱輸送するものであるが、機器内圧力の増加に伴い、発生する蒸気泡の密度が増大するため蒸気泡の体積が小さくなり大きな浮力を得ることができなくなる。このため液の循環流量が小さくなり、容器内パイプを介した熱交換能力が低下する。その結果、飽和温度が上昇し、さらに機器内圧力が増大する。これら一連の悪循環による機器内圧力増大によって引き起こされる熱輸送限界のために最大熱輸送量が小さくなる。また、さらなる機器内圧力増大により機器の破壊を招くこととなる。
本実施の形態の気泡ポンプ型熱輸送機器は、上記のような悪循環を生じる圧力へできるだけ到達しないように構成を工夫した点に特徴があり、機器内圧力の上昇が抑制できる構成とするとともに、容器内パイプを介した熱交換能力を向上させて熱負荷に対する圧力上昇率を小さくしており、これにより最大熱輸送量を大きくすることが可能となる。
図1は本発明の実施の形態1による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。図1において、熱交換循環溶液収納容器4は高温度に昇温した熱交換用循環溶液1と該溶液1が相変化して潜熱を保有する高温度の蒸気12とを収容する。また、この熱交換循環溶液収納容器4内には隔壁3が設けられており、隔壁3により、容器4内は第1の空間4aと第2の空間4bとに空間分割されている。第1の空間4aと第2の空間4bとは開孔2または隙間(連通孔)で連通しており、熱交換用循環溶液1はこの開孔2を通じ両空間4a、4bに跨って収容されている。即ち、第1の空間4aと第2の空間4bとは、熱交換用循環溶液1が満たされている部分に設けられた開孔2で連通しており、高温度の蒸気12が収容されている空間(蒸気空間)では連通していない。また、熱交換循環溶液収納容器4には容器4内の熱交換循環溶液1を送出する溶液送出口5と気液二相流体送入口8とが設けられている。二相流体送入口8からは、高温に昇温された熱交換用循環溶液1と高温度に昇温されて沸騰した熱交換用循環溶液1の蒸気泡13との気液二相流体が流入する。二相流体送入口8より流入する上記気液二相流体は第1の空間4a内にのみ流入し、第2の空間4b内には流入しない構成となっている。また、前述のように、第1の空間4aと第2の空間4bとは、開孔2により連通し、両空間4a、4bを熱交換用循環溶液1が自由に移動できるように構成されているため、第1の空間4a内に気液二相流体が流入し、各空間内の圧力に圧力差が生じたとき、上記圧力差により第1の空間4aの気液界面位置と第2の空間4bの気液界面位置とが容易に変化する構造になっている。
循環溶液輸送パイプAは、上記溶液送出口5に接続する溶液送出パイプ(第1輸送路)6と、熱交換循環溶液収納容器4の第1の空間4a内を通過する容器内パイプ(第2輸送路)7と、上記気液二相流体送入口8に接続する気液二相流体送入パイプ(第3輸送路)9とを含み、熱交換循環溶液収納容器4に収容された熱交換用循環溶液1は、該容器4を出て、溶液送出パイプ6から容器内パイプ7を経、さらに気液二相流体送入パイプ9を経て該容器4に戻る。
加熱熱交換器11は、電子機器等の発熱体の放熱部、または上記発熱体から熱を輸送する機器の放熱部であり、顕熱放出熱交換器10は、ヒートパイプ等の熱輸送機器の受熱部、または自然・強制対流熱伝達、輻射等を利用する放熱壁である。また、加熱熱交換器11が設けられる気液二相流体送入パイプ9、および顕熱放出熱交換器10が設けられる溶液送出パイプ6を、直接任意空間(空気中、水中、土壌など)に剥き出しに設置し、熱伝導、自然・強制対流熱伝達、輻射等を利用して加熱もしくは放熱しても良い。さらに、フィン等を放熱壁または該剥き出し部外表面に設けても良い。また、顕熱放出熱交換器10の冷却手法として走行風を利用しても良い。
また、加熱熱交換器11、および顕熱放出熱交換器10は流路沿いに複数設置しても良い。
また、熱量(熱負荷)の増加と共に、第1の空間4aおよび第2の空間4bの気液界面が自己調整され、図2に示すように、容器内パイプ7が収容された第1の空間4a内の気液界面は低下し、逆に容器内パイプ7が収容されていない第2の空間4b内の気液界面は高くなる。これにより容器内パイプ7が蒸気12と接触する面積が増大し、つまりより高熱伝達である凝縮熱伝達により熱交換が行われる面積が増大し、容器パイプ7での熱交換に伴う熱抵抗が小さくなる。
本実施の形態では、図1に示すように、熱輸送の初期状態において、全部またはほとんどの容器内パイプ7が熱交換用循環溶液1と接し、蒸気12と接する部分が少ないように構成されている。即ち、容器内パイプ(第2輸送路)7は、少なくとも熱輸送の初期状態において、第1の空間内の気液界面位置より下、または容器内パイプ(第2輸送路)7の頂部が上記気液界面位置と近接するように設置されている。これにより熱負荷が小さい場合には上記状態が保たれるため、熱交換循環溶液収納容器4内の圧力と容器内パイプ7内の圧力差が小さく、また容器内パイプ7を介した熱交換能力が小さいため、容器内パイプ7内で沸騰し難く、循環流量の脈動が起こり難い。熱負荷が大きい場合は、熱輸送が進むにつれて、図2に示すように容器内パイプ7は蒸気12と接し、熱交換能力が大きくなるが、循環溶液の流れが早く、循環溶液の温度は比較的低い温度であるため、容器内パイプ7を介し蒸気12と熱交換しても沸騰し難い。
なお、この場合、加熱熱交換器11は出口側が水平より少し上に傾いているほうがより好ましい。
なお、図4では、加熱熱交換器11の設置部分から沸騰し始めているが、加熱熱交換器11の設置部分では沸騰せず、パイプ9a内で沸騰することがある。このような沸騰はフラッシュ蒸発と呼ばれるもので、下方では水頭圧が大きく高圧であるため沸騰しないが、上方になるほど水頭圧が小さくなり、より低圧(液体の飽和圧力以下)になり沸騰し始めるためである。このような状態であっても、パイプ9a内の熱交換循環溶液1にはたらく浮力により熱交換循環溶液1が循環することができるため、加熱熱交換器11を水平姿勢に設けることができる。
さらに、熱交換循環溶液収納容器内に開孔を有する隔壁を設置して容器内を分割し、機器内の圧力上昇を自動的に抑制できるようにしているので、熱抵抗が小さく、熱輸送能力が向上する。また、加熱熱交換器と顕熱放出熱交換器との間の温度差が小さい場合でも大量の熱を輸送することができる。さらに、熱負荷に応じて気液界面が自己調整されるので、低熱負荷から高熱負荷まで安定して熱を輸送することができる。
図5は本発明の実施の形態2による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。図5において、熱交換循環溶液収納容器4は、実施の形態1と同様、隔壁3により第1の空間4aと第2の空間4bとに分割されているが、本実施の形態2では外側の空間が第1の空間4aであり、容器内パイプ7は内側の第2の空間4bの周囲を囲んでらせん状に第1の空間4a内に設けられている。このような構成としても上記実施の形態1と同様の効果がある。
図7は本発明の実施の形態3による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。また、図8は本発明の実施の形態3による他の気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。図7、8において、熱交換循環溶液収納容器4は隔壁により内部空間を分割することなく、該容器4外に該容器4と連結された熱交換循環溶液収納補助容器14を設けている。この場合、熱交換循環溶液収納容器4が実施の形態1の第1の空間4aに、熱交換循環溶液収納補助容器14が実施の形態1の第2の空間4bに対応した機能を果たす。
なお、熱交換循環溶液収納補助容器14の設置場所は、容器4と加熱熱交換器11との間の気液二相流体送入パイプ9以外の部分で、容器4の下部と連通するように設置すればよく、図7、図8の構成に限らない。
なお、この場合は容器14内に空気等の不凝縮性ガスを封入し、不凝縮性ガスの膨張、収縮を利用して容器4内の圧力を調整すると良い場合がある。また,該容器14外壁に加熱器を設置した場合、該容器14内壁に金網などの多孔質物質を内張りすると、常に該内壁が熱交換循環溶液で濡らされ、該容器14壁が乾くことによる温度上昇を防止することができる。
図9は本発明の実施の形態4による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。図9において、熱交換循環溶液収納容器4は、上記各実施の形態のように開孔2を有する隔壁3により分割されてはおらず、容器4の上部に設けられた開孔15により容器4外の周囲空間と連通するように構成されている。
このようにすることにより、容器4内と周囲空間とが連通するため、機器内の圧力は常に周囲圧力であり、機器内圧力が上昇することが無い。また、機器内圧力が上昇しないので、機器内飽和温度は常に周囲圧力下の飽和温度となり、飽和温度の上昇を抑えることができる。本実施の形態では、容器内の圧力上昇が抑制できるため、耐圧設計制限を緩和することができ、機器を構成する壁の厚さを薄くすることができ、軽量で低コストになる。また、容器4は液漏れが無いように製作すればよく、気密性は必要でなくなり、製作が容易となる。さらに、真空容器とする必要がないので、液封入作業が容易となる。ただし、開孔15からの埃の侵入、あるいは開孔15からの蒸気漏れによる液不足に対する対応が必要であり、定期的なメンテナンスが必要である。
図10は本発明の実施の形態5による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。本実施の形態においては、図10に示すように、熱交換循環溶液収納容器4に、循環溶液輸送パイプAが2本設置されている。循環溶液輸送パイプAを2本以上設置することにより、伝熱面積が増大し、熱抵抗が小さくなる。また、分散する高熱源から、または分散する低熱源への熱輸送が容易になる。また、熱交換循環溶液収納容器4を複数の循環溶液輸送パイプAに対し共有化できることから、複数の熱輸送機器を設ける場合よりもコンパクトになる。
図11は本発明の実施の形態6による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。本実施の形態においては、図11に示すように、気液二相流体送入パイプ9の加熱熱交換器11が設けられた部分、溶液送出パイプ6の顕熱放出熱交換器10が設けられた部分、および容器内パイプ7を、それぞれ分配容器16aと集合容器16bとを介して複数に分割された循環溶液輸送パイプとする。
このようにすることにより、各部の伝熱面積が増大し、熱抵抗および摩擦圧力損失が小さくなる。また平面、曲面および無形の流体中からの熱回収および放熱が容易になる。さらに、分配容器16aと集合容器16bとの間の、上記複数に分割された循環溶液輸送パイプを細管とすることにより、熱伝達を向上させることができ、さらに伝熱特性を向上させることができる。
図12は本発明の実施の形態7による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。本実施の形態においては、図12に示すように、循環溶液輸送パイプAが、1本の気液二相流体送入パイプ9と、1本の溶液送出パイプ6と、2本の容器内パイプ7,7aと、2本の容器内パイプ7,7a間に設けられた1本の第1容器外パイプ(第4輸送路)6aとで構成されている。容器外パイプ6aには、溶液送出パイプ6に設けたものと同様の顕熱放出熱交換器10が設けられている。
このようにすることにより、容器4内および顕熱放出熱交換器10部分の伝熱面積が増大し、熱抵抗が小さくなる。
また、2本以上の第1容器外パイプ6aと3本以上の容器内パイプ7,7aにより循環溶液輸送パイプAをさらに並列流路にすることにより、循環溶液輸送パイプAを一巡する間の摩擦圧力損失を小さくすることができ、より熱交換用循環溶液1の循環流量を増大させることができる(顕熱輸送量が増大する)。結果として、全体の熱抵抗が小さくなり、加熱熱交換器11と顕熱放出熱交換器10との間の温度差が小さくても大量の熱を輸送することができる。さらに固体平面および曲面や無形の流体中などからの熱回収あるいは放熱が容易になる。
このようにすることにより、1つの熱交換溶液収納容器4で、点在する熱源からの熱回収および熱輸送を容易に行うことができる。またコンパクトになる。
さらに、加熱熱交換器11を制御することにより(例えば、加熱熱交換器11としてヒータを取付け、このヒータへ供給する電力を調節する)、熱交換用循環溶液1の循環流量を調節することができ、他の加熱熱交換器11aから熱を輸送することができると共に、加熱熱交換器11aの温度を調節することができる。
図14は本発明の実施の形態8による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。図14(a)は図14(c)のA−A線断面、図14(b)は図14(c)のB−B線断面である。
本実施の形態においては、熱交換循環溶液収納容器4は高温度に昇温した熱交換用循環溶液1および蒸気12を収容する。また、熱交換循環溶液収納容器4には容器4内の熱交換循環溶液1を送出する溶液送出口5と熱交換用循環溶液1を容器4内に送入する溶液送入口80を備えている。熱交換循環溶液収納容器4に設けられた上記溶液送出口5と上記溶液送入口80との間には循環溶液輸送パイプAが連接しており、熱交換用循環溶液1が循環する循環溶液輸送路を構成している。
循環溶液輸送パイプAは、上記溶液送出口5に接続する溶液送出パイプ(第1輸送路)6と、熱交換循環溶液収納容器4内を通過し、内部の熱交換用循環溶液と容器内の熱交換用循環溶液とが熱交換する容器内パイプ(第2輸送路)7と、上記溶液送入口80に接続する溶液送入パイプ(第3輸送路)90とを含み、熱交換循環溶液収納容器4に収容された熱交換用循環溶液1は、該容器4を出て、溶液送出パイプ6から容器内パイプ7を経、さらに溶液送入パイプ90を経て該容器4に戻る。循環溶液輸送パイプAのうち、上記溶液送出パイプ6には顕熱放出熱交換器10が設けられ、上記溶液送入パイプ90には加熱熱交換器11が設けられる。
加熱熱交換器11が設けられる溶液送入パイプ90は、容器4内に突き出しており、溶液送入口80が容器内の気液界面より下方になるように構成されている。また、溶液送入口80と加熱熱交換器11との間の、容器内に突き出たパイプ90aが、容器内パイプ7と接するように構成されており、容器内パイプ7内の熱交換用循環溶液1とパイプ90a内の熱交換用循環溶液1およびパイプ90a内の熱交換用循環溶液の蒸気泡13とが熱交換する。
なお、溶液送入口80より熱交換循環溶液収納容器4に蒸気泡13が流入することがあるが、容器4内の熱交換循環溶液1または蒸気泡13が容器内パイプ7と接しており、この部分で熱交換することにより、該蒸気泡13は凝縮する。また、溶液送入パイプ90内の蒸気泡13の量が変化することから、予め容器4内には蒸気12が存在する空間ができるように溶液1を封入する必要がある。
また、図14においては、溶液送入パイプ90の加熱熱交換器11から溶液送入口80までの部分は分配容器16aを介して複数に分割された構成となっている。また、容器内パイプ7は、実施の形態6と同様、分配容器16aと集合容器16bとを介して複数に分割された構成となっている。
また、熱交換循環溶液収納容器4は、隔壁3により分割されてはおらず、第1の空間のみで構成されている。
さらに、パイプ90a内の蒸気量の変化により、この部分の伝熱特性が変化し、機器内の圧力上昇を自動的に抑制できるようにしているので、熱抵抗が小さく、熱輸送能力が向上する。
また、加熱熱交換器と顕熱放出熱交換器との間の温度差が小さい場合でも大量の熱を輸送することができる。
さらに、熱交換循環溶液収納容器内の気液界面以下に容器内パイプ7が設けられていることから、低熱負荷で見られる循環流量の脈動が発生せず、低熱負荷から高熱負荷まで安定して熱を輸送することができる。
図15は本発明の実施の形態9による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。本実施の形態においては、図15に示すように、熱交換循環溶液収納容器4の周囲に放熱熱交換器17を設けたものである。
このようにすることにより、加熱熱交換器11から入熱した熱量を放熱熱交換器17および顕熱放出熱交換器10の両方に輸送することができ、放熱能力が向上する。
図16は本発明の実施の形態10による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。本実施の形態においては、図16に示すように、ループ収納容器18内に本発明の構成の熱輸送機器本体を内挿している。即ち、ループ収納容器18内に第1の空間4aと第2の空間4bとで構成される熱交換循環溶液収納容器4が収容され、加熱熱交換器11および顕熱放出熱交換器10はループ収納容器18に接して配設されている。また、溶液循環パイプAを構成する容器内パイプ7、気液二相流体送入パイプ9、および溶液送出パイプ6は、それぞれループ収納容器18内に収容され、第1の空間4a内、加熱熱交換器11の設置部分、および顕熱放出熱交換器10の設置部分においてらせん状に配設されている。
このようにすることにより、土壌中または建物の壁の中などに埋設しやすくなる。
このようにすることにより、溶液循環パイプAとループ収納容器18との接触熱抵抗を小さくすることができ、熱輸送特性が向上する。
このようにすることにより、より簡易に製作することができ、低コスト化できる。
図19は本発明の実施の形態11による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。本実施の形態においては、図19に示すように、気液二相流体送入パイプ9の途中路に補助ヒータ21を設けている。
このようにすることにより、加熱熱交換器10と顕熱放出熱交換器11との間の温度差が小さく、加熱熱交換器10内の熱交換用循環溶液1が沸騰しない場合でも、補助ヒータ21に通電し加熱することにより、加熱熱交換器10内で沸騰を生じさせることができる。これにより、熱交換用循環溶液1が溶液循環パイプA内を循環できるようになり、温度差が小さい場合でも、熱を輸送することができる。
図22は本発明の実施の形態12による気泡ポンプ型熱輸送機器を示す断面構成図である。本実施の形態においては、図22に示すように、熱交換循環溶液収納容器4の左右両端に溶液送出口5,5aが設けられており、溶液送出パイプ6はこれら溶液送出口5,5aの両方に連接し、途中で合流して容器内パイプ7に接続されている。
なお、本実施の形態において、気液二相流体送入パイプ9の加熱熱交換器11が設けられた部分は分配容器16aを介して複数に分割された循環溶液輸送パイプとしている。また、容器内パイプ7は分配容器16aと集合容器16bとを介して複数に分割された循環溶液輸送パイプとしている。
このように構成しても、図22のものと同様の効果がある。
図24〜図27は本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器を、筐体または建物内の空調システム、あるいは空調補助システムとして応用した場合の具体的な構成を示す図である。
図24および図25において、制御機器などの発熱体28を保護している筐体27の中に加熱熱交換器11を設置し、周囲空気(室外機30)、または地下(土壌、下水、熱利用する場合の蓄熱体)29に顕熱放出熱交換器10を設置したものである。
このようにすることにより、無負荷で熱を輸送することができる。また、該筐体または建物内の温度変化を小さくすることもできる。従って、これまで使用されてきた空調機器の代替、または該空調機器の補助システムとして使用することにより、エネルギーを削減することができる。
なお、加熱熱交換器11の設置箇所は筐体27の中に限らず、発熱体に直接、あるいは太陽光が入射する筐体もしくは建物の屋根、屋上、屋根裏、側壁等のいずれかに設置してもよい。また、顕熱放出熱交換器10の設置箇所も上記の他、河川、海等であってもよい。
従来、ビル空調システムの多くが、設置、メンテナンス、および放熱の容易さから、その熱源および冷熱源を屋上に設置することが多いことから、機械駆動型ポンプを利用して下方へ熱を輸送している。しかし、該ビル空調システムに本発明の熱輸送機器を使用することにより、上記機械駆動型ポンプが不要となり、熱媒体輸送のために必要とされるエネルギーを削減することができる。また、機械駆動型ポンプから生じる騒音を無くすことができる。
また、床暖房においても、ボイラーにより昇温された作動流体を、床に埋設された流路へ機械駆動型ポンプにより送入し床暖房を行っていたが、機械駆動型ポンプの代わりに本発明の熱輸送機器を使用することにより、機械駆動型ポンプに要されたエネルギーを削減できると共に、機械駆動型ポンプから生じる騒音を無くすことができる。
このような場合でも、図27に示されるように、均熱性に優れる土壌29に、本発明の熱輸送機器の顕熱放出熱交換器10を設置すれば、ビニールハウス35内の温度変化を小さくすることができる。逆に、地熱を利用して温室内温度を上昇させると、これまで室温を高い温度の状態に保つために使用されてきたボイラーなどに消費されるエネルギーを削減することができる。
図28は本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器を屋外計測機器放冷素子として応用した場合の具体的な構成を示す図である。
屋外計測・制御機器や変圧器(例えば、送配電線中継機や渋滞計測機器等)の性能向上、大容量化およびコンパクト化などにより内部発熱密度が増大しており、その冷却方法が問題になっている。また、屋外機器の冷却に関しては、天候に左右される部分が大きく、天候に左右されない冷却素子が必要である。さらに、空冷用のフィン等が筐体表面に設置される例が多く、埃等の目詰まりによる冷却性能の低下および悪天候(例えば、台風など)に起因する破損などの問題がある。また、砂漠地帯では日中の周囲環境温度が高いため、発熱体の冷却は深刻な問題である。
そこで、図28に示すように、本発明の熱輸送機器100をこれらの冷却素子として使用し、顕熱放出熱交換器10を土壌29中または電柱36等の破壊しにくいものの内部に設置することにより、上記の問題が解決される。
図29は本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器をヒートアイランド現象の抑制に用いた場合の具体的な構成を示す図である。
都市においては、大地の表面がコンクリートやアスファルトに覆われ、土壌が剥き出しになっている部分および緑地が著しく減少している。それゆえ、その地方の大気温度が上昇しやすくなっており、いわゆるヒートアイランド現象が生じている。
この現象の解決方法として、図29に示すように、本発明の熱輸送機器100を利用し、加熱熱交換器11をヒートパイプ37を介して路面38および空調用室外機39などに設置し、顕熱放出熱交換器10を土壌29、あるいは河川、下水などに設置し、太陽光からの入熱量および生活から生じる排熱を積極的に地中等に熱輸送することにより、ヒートアイランド現象を抑制することができる。また、周囲環境温度が低下することにより、冷房に費やす電力の削減が達せられ、CO2削減に大きく貢献できる。
冬季における道路上の積雪によるスリップ事故、屋根の雪かき、道路上の除雪作業など、豪雪地方では積雪による問題がある。本発明の実施の形態10に示した熱輸送機器は、土壌に埋設しやすく、また両方向熱輸送可能な熱輸送機器であることから、上記熱輸送機器100を図30に示すように設置し、夏季の太陽エネルギーを土壌(または専用の蓄熱体)29に蓄熱し、冬季にその熱量を使用し、降り積もる雪を融雪することが可能である。しかも、無負荷かつ制御の必要性が無く、メンテンナンスフリーであり、山中などの電力を得ることが困難な場所での使用も可能である。
図31は本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器をポンプレス水冷システムに応用した場合の具体的な構成を示す図である。
電車、自動車に搭載される電子機器の発熱量は年々増加しており、従来空冷により放熱されていたものが、水冷しなければ対応できない状況にまで達している。しかし、空冷システムから水冷システムへの移行は、コスト高、設置位置の制限(主にポンプ設置位置により制限されたり、冷却水配管を短くするために制限されたりする)、信頼性、メンテナンスが必要等、多くの問題が生じる。本発明の熱輸送機器を利用すれば、循環用ポンプが不必要になり、該ポンプ設置のためのスペースが不要となる。また、本発明の熱輸送機器は柔軟な配置が可能であることから設置位置の制限が軽減される。
図31(a)、(b)は本実施の形態の具体的な構成を示す図であり、第1の空間と加熱熱交換器と分配容器と集合容器とを一体成形し、これを電装部40に設置している。また、顕熱放出熱交換器10をファン41に設置している。このようにすることにより、信頼性の高い、コンパクトなポンプレス水冷システムが低コストで実現できる。さらに、従来の冷却システムでは発熱体から冷却水へ熱を伝えるために対流熱伝達を利用していたため、伝熱面に多数のフィンを取付けて伝熱面積を大きくしなければならず、フィン製作のためにコスト高になっていたが、本発明では沸騰対流熱伝達を利用するため熱伝達特性が良く、この部分でのフィン製作は必ずしも必要でなく、低コスト化が可能となる。
図32は本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器を高効率焼却炉に用いた場合の具体的な構成を示す図である。
焼却炉は、一般に煙突効果を利用して低温の新鮮な空気を吸気し、燃焼により発生した高温ガスを排出する。低温空気の吸気のために、燃焼温度が低くなりその効率が低下すると共に、高い煙突を設置しなければならない。
本発明の熱輸送機器を利用し、図32に示すように、熱輸送機器101により、燃焼室42から送出される高温ガス43が保有する熱エネルギーを、送風路44から吸気される空気45に与え、高温の新鮮な空気を燃焼室42に自然送風するようにする。また、熱輸送機器102により、上記高温ガス43が保有する熱エネルギーを、燃焼室42に輸送されるゴミ46に与え、ゴミ46を予熱して、ゴミ46に含まれる水分を除去することにより、燃焼効率を向上させることができる。また、高い煙突を設置する必要が無くなる。さらに、このようにすることにより燃焼温度が上昇することから、小型焼却炉で特に問題とされる有害なダイオキシンなどの発生を抑制することができる。
さらに、本発明の熱輸送機器に対し、発電システム(熱交換循環溶液1の循環を利用)を装着することにより、ごみ発電を行うことも可能である。
図33は本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器をハイブリッド熱利用システムに用いた場合の構成を示す図である。
図33に示すように、ソーラーパネル48に、本発明の熱輸送機器の加熱熱交換器11を設置し、熱交換循環溶液1として、例えば磁性流体を封入する。また、循環溶液輸送パイプAの周りに導線49を巻きつける。このようにすることにより、ソーラーパネル48の温度を低下させ、その発電能力低下を防止すると共に、熱交換循環溶液1の循環により導線49内を電流が流れ、発電することができる。また、顕熱放出熱交換器10を蓄熱体(例えば、断熱容器に入った水)と接するように設置し、その熱を別の用途(例えば、家庭用温水)に利用することができる。
図34は、人工的に良い漁場を作るために、または飲料、化粧品用として注目されている海洋深層水を汲上げるために、本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器を応用した場合の具体的な構成を示す図である。
図34に示すように、本発明の熱輸送機器100の加熱熱交換器11を海洋上部の高温海水または太陽光が入射する大気中に設置し、海洋深層水部分と海洋表面とを連結するように設置された円筒形パイプ50の下端内に顕熱放出熱交換器10を設置することにより、円筒形パイプ50の下端内の海洋深層水の温度が上昇し、周囲低温海水との密度差による浮力により、該円筒形パイプ50中を海洋深層水が自然に上昇するので、この海洋深層水を容易に汲上げることが可能となる。
図35は本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器を淡水化事業へ応用した場合の具体的な構成を示す図である。
太陽熱を利用し、海水を蒸発させ、発生する蒸気を別の容器中で凝縮することにより淡水化する技術が広く利用されている。しかし、淡水化を行う多くの地方では、凝縮するための冷熱源が無い場合が多い。
図35に示すように、本発明の熱輸送機器100の加熱熱交換器11を、太陽熱により蒸発した海水の蒸気51が通過する通路中に設置すると共に、土壌29中に熱輸送機器100の顕熱放出熱交換器10を設置し、土壌中の冷熱を利用することにより、高効率で海水52を淡水53に淡水化することができ、場所を選ばずに淡水化を行うことができる。
また、土壌中の冷熱の変わりに、低温の海水を使用しても良い。
また、遭難時の携帯用非常淡水化機器としても利用できる。
図36および図37は、各々本発明の気泡ポンプ型熱輸送機器を月面居住区の建設に用いた場合の具体的な構成を示す図である。
今日、宇宙航行技術の発達により月面に行くことさえ可能になった。しかし、月面においては、太陽光が入射する場合表面温度が150℃以上になり、逆に太陽光が入射しない場合、−150℃以下になることもあり、300K程度の温度変動がある。それゆえ、通常の固体は熱応力により破壊し、月面上は砂漠化している。したがって、月面上に建築物を建設したとしてもその寿命は短い。
図36に示すように、本発明の熱輸送機器を利用し、建築物54の壁および屋根に加熱熱交換器11を埋設し、月面55の地中に顕熱放出熱交換器10を埋設して地中を蓄熱体として利用することにより該温度変動幅を縮小し、建築物の建設を可能にすることができる。その際、図36に示すように、円周方向の温度分布を小さくするために、ループヒートパイプ56を加熱熱交換器11の内側または外側に設置する方が望ましい。また、ヒートパイプ57により地中に蓄熱された熱を建築物54の床に輸送するようにしても良い。
この他、循環型社会システムの構築への応用が考えられる。
省エネルギーおよび温暖化対策の一つとして、循環型社会システム、特にエネルギーの長距離輸送技術が検討されている。しかし、これまでの熱輸送技術ではエネルギーの使用および高低差に関連する問題などがあり、実現することが難しかった。本発明の熱輸送機器は、無動力であらゆる方向へ熱を輸送することができ、また顕熱輸送であることから、流路の上下方向の蛇行を問題にしないので、本発明の熱輸送機器により連結された高効率エネルギー循環都市を実現することができる。
また、建物の高層化に対する地下室利用への応用が考えられる。現在もなお住宅取得の要望は高いが、利便性の良い土地を見出すことは非常に難しく、また住宅を建設するための土地の値段は依然として高い。そこで、現在、住宅建設は従来の2階建て住宅から3階または4階建て住宅へ移行し、土地の面積は小さいが床面積の広い住宅が数多く建築されるようになった。しかし、従来から考えられている地下の利用は一向に進んでいない。原因は、地下の居住空間は、空気の入れ替えが難しく、多湿の空間になりやすいため、居住空間および保管庫としても不向きであるからである。
図38に示すように、住宅壁面に地下から屋根裏への通路59、60を作り、本発明の熱輸送機器100を一方の通路59内に設置し、加熱熱交換器11が住宅の壁面に、顕熱放出熱交換器10が通路下端内になるように取付けることにより、通路下端内空気温度が上昇し、通路59を介して屋根裏に熱および空気が輸送される(煙突効果)。また、地下室61へと連結するもう一方の通路60から、新鮮な空気が流入することから、地下室61が多湿で空気の淀んだ空間にはならず、地下に快適な生活空間を提供することができる。
さらに、パソコン等の電子機器の冷却への応用が考えられる。現在使用されているパソコンでは、発熱量が大きくファンを用いた強制空冷放熱が行われている。ファンの静音性能は日々向上しているものの、さらなる静音性が求められている。
そこで、パソコン内底部または横側の広い空間に自然空冷式の顕熱放出熱交換器11を設け、一方発熱するCPUを気液二相流体送入パイプ9に取付けることにより、ファンを必要とせず有効に放熱することができる。また、顕熱放出熱交換器として筐体壁を利用しても良い。このようにすることにより、ファンレス放熱システムを構築することができ、低騒音のパソコンを提供することができる。
Claims (5)
- 熱交換用循環溶液と上記循環溶液の蒸気とが収容された熱交換循環溶液収納容器、
この収納容器内の上記熱交換用循環溶液を上記収納容器外に送出する溶液送出口、
高温の熱交換用循環溶液と上記循環溶液の蒸気泡とからなる気液二相流体を上記収納容器に送入する気液二相流体送入口、
並びに上記溶液送出口と連接すると共に、顕熱放出熱交換器が設けられる第1輸送路と、内部の熱交換用循環溶液と上記収納容器内の熱交換用循環溶液、または内部の熱交換用循環溶液と上記収納容器内の熱交換用循環溶液および上記収納容器内の熱交換用循環溶液の蒸気とが熱交換する第2輸送路と、上記気液二相流体送入口と連接すると共に、加熱熱交換器が設けられる第3輸送路とを有し、上記第1輸送路ないし上記第3輸送路を連接した循環溶液輸送路を備え、
上記熱交換循環溶液収納容器の下部に上記気液二相流体送入口が設けられ、上記熱交換循環溶液収納容器の下部の上記気液二相流体送入口の両側に上記溶液送出口が設けられ、
上記第1輸送路は、上記気液二相流体送入口の両側に設けられた両方の溶液送出口に連接し、途中で合流して上記第2輸送路に接続されていることを特徴とする気泡ポンプ型熱輸送機器。 - 第3輸送路の加熱熱交換器が設けられた部分は、複数に分割され、並列流路を構成していることを特徴とする請求項1記載の気泡ポンプ型熱輸送機器。
- 気液二相流体送入口は、複数設けられていることを特徴とする請求項2記載の気泡ポンプ型熱輸送機器。
- 第2輸送路は、複数の循環溶液輸送パイプと、上記循環溶液輸送パイプの上流に設けられた分配容器と、上記循環溶液輸送パイプの下流に設けられた集合容器とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の気泡ポンプ型熱輸送機器。
- 熱交換循環溶液収納容器には、熱交換用循環溶液の蒸気に不凝縮ガスが混入した気体が収容されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の気泡ポンプ型熱輸送機器。
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