JP4428342B2 - 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法 - Google Patents

情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4428342B2
JP4428342B2 JP2005377871A JP2005377871A JP4428342B2 JP 4428342 B2 JP4428342 B2 JP 4428342B2 JP 2005377871 A JP2005377871 A JP 2005377871A JP 2005377871 A JP2005377871 A JP 2005377871A JP 4428342 B2 JP4428342 B2 JP 4428342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
threshold
vibration
user
acceleration
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005377871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007179670A (ja
JP2007179670A5 (ja
Inventor
直樹 三好
啓介 小出
周孝 高橋
太 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005377871A priority Critical patent/JP4428342B2/ja
Priority to US11/635,226 priority patent/US7474970B2/en
Publication of JP2007179670A publication Critical patent/JP2007179670A/ja
Publication of JP2007179670A5 publication Critical patent/JP2007179670A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4428342B2 publication Critical patent/JP4428342B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B19/04Arrangements for preventing, inhibiting, or warning against double recording on the same blank or against other recording or reproducing malfunctions
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/004Error avoidance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

本発明は、HDD(ハードディスクドライブ)を内蔵する情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法に関するものである。
ノート型PCなどの携帯可能な機器においては、携帯時や操作中に、誤って落下した場合や外部からの衝撃が加えられた場合にその機器を保護することが重要な課題である。とりわけ、記録装置として用いられるHDD(ハードディスクドライブ)のような磁気ディスク装置は、回転する磁気ディスク上に磁気ヘッドをシークさせてデータの読み書きを行うため、衝撃や振動によって磁気ヘッドと磁気ディスクが衝突すると、磁気ディスクを傷つけ、記録されているデータを破壊する恐れがある。また、HDD内部に加速度センサーが内蔵されている場合もあるが、データの書き込みを一時的に止めるだけの場合が多く、ヘッドの退避が行われたとしても、きめ細かく制御を行うことはできない。
これを解決するために機器内部に加速度センサー等を内蔵し、それによって検知される加速度、あるいは、その変化量が一定以上の場合に、磁気ヘッドを退避領域に移動させる手段が用いられることがある。
この種の従来技術としては、HDDに衝撃・振動が加わった場合、HDDへの書き込みを一時的に中断する方式がある。しかしながら、書き込みを中断することで間違ったアドレスへの書き込みは防止されるが、ヘッドはメディアの上にあるため、強い衝撃や振動を受けるとヘッドとメディアとが接触して破損してしまう可能性がある。
そこで、加速度センサー等のセンサーを用いて衝撃や振動を検知し、衝撃や振動が与えられていると判断した場合には、HDDのヘッドを退避領域に退避させる方式が用いられることがある。たとえば、特許文献1においては、X軸、Y軸、Z軸の各加速度をもとに落下の検出を行い、HDDのヘッドを退避領域に退避させる技術が開示されている。
特開2005−346840号公報
しかし、一般的に加速度センサーとは、単なる加速度、すなわち単位時間当たりの速度変化を検出するための素子である。そのため、センサーから得られる加速度情報の大小のみで、衝撃・振動判断処理を行うと、磁気ヘッドの退避が無駄に発生し、ユーザの利便性を落とすことになる。例えば、HDDに記録させている音楽や映像を再生中にヘッド退避をさせると、一時的に映像・音声途切れなどが発生してしまう。
また、一般的に加速度センサーとは、単なる加速度情報を提供する素子であるため、衝撃・振動の有無を判断するためには、専用の衝撃・振動処理部が必要になる。例えば、PCでそれを実現する場合、OS(オペレーティングシステム)上で動作するプログラム(ドライバ)、あるいは、専用のLSIを具備する方法がある。
しかしながら、OS上で動作するプログラム(ドライバ)にて衝撃・振動判断を行う場合、PCの特性上、必然的にPCのCPUリソースを用いることになる。衝撃・振動判断は、リアルタイム処理が必要になるため、CPU使用率が上がり、結果として、機器全体の消費電力が増すことになる。また、ノート型PCの場合、その性格上、消費電力を極力、低減させ、バッテリーライフを延ばすことが非常に重要であるため、消費電力の増加は、大きな問題となる。
また、一方で専用のLSIを搭載する方法においても、当該LSIを駆動するための電力が必要になるだけでなく、基板上に当該LSIとその周辺回路を実装するためのエリアが必要になり、コストの増大、回路規模の大型化につながってしまう問題がある。
本発明は、かかる実情を鑑み、加速度情報にもとづく内蔵HDDのヘッドの退避処理の要否判断をユーザの使用形態にあわせて良好に行うことのできる情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、ヘッドを退避領域に移動させることが可能なハードディスクドライブと、加速度を検出する加速度センサーと、加速度センサーにより検出された加速度情報から高周波成分を取得して振動レベルを求め、この振動レベルと設定された閾値とを比較してハードディスクドライブのヘッドの退避領域への移動の要否を判断する判断部と、閾値をユーザに可変設定させる閾値設定部とを具備することを特徴とする。
主に加速度情報の高周波成分には衝撃・振動成分が含まれるから、本発明では、この加速度情報の高周波成分をもとに衝撃・振動成分を検出するなどして、ハードディスクドライブのヘッドの退避領域への移動の要否を判断する。これにより、ハードディスクドライブに加わった衝撃・振動のレベルを正しく判断してヘッドを退避領域へ移動させることができ、内蔵ハードディスクドライブの保護を図ることができる。また、本発明は、振動レベルを評価するための基準である閾値をユーザが任意に可変設定できるので、加速度情報にもとづく内蔵ハードディスクドライブのヘッドの退避処理の要否判断をユーザの使用形態にあわせて良好に行うことができ、ヘッドが無駄に退避領域へ移動することを回避してユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、本発明において、加速度センサーは3軸方向の加速度を検出し、判断部は、加速度センサーにより検出された3軸方向の加速度情報から高周波成分を取得して振動レベルを求め、この振動レベルと設定された閾値とを比較してハードディスクドライブのヘッドの退避領域への移動の要否を判断することとしてもよい。
また、本発明は、ユーザに情報を表示可能な表示部をさらに有し、閾値設定部は、表示部に閾値をユーザに可変設定させるためのマンマシンインタフェース画面を表示し、このマンマシンインタフェース画面に対してユーザより入力された閾値に関する情報を取得して判断部に閾値の変更を依頼することとしてもよい。
マンマシンインタフェース画面上でユーザは自身の使用形態に合わせて最適な閾値を可変設定できることで、ユーザによる閾値設定時の操作性が向上する。
さらに、閾値設定部は、判断部にて求められた振動レベルを周期的に取得して、マンマシンインタフェース画面に表示することとしてもよい。これにより、ユーザは実際に情報処理装置に衝撃・振動を加えつつ最適な閾値の選定を行うことができる。
また、閾値設定部は、ユーザにより設定された閾値を振動レベルと対比可能なようにマンマシンインタフェース画面に表示することとしてもよい。これにより、振動レベルと対比しつつ閾値の選定を行うことができ、ユーザは自身の使用形態に合わせて最適な閾値を容易に設定することができる。
本発明の情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法によれば、速度情報にもとづく内蔵HDDのヘッドの退避処理の要否判断をユーザの使用形態にあわせて良好に行うことができる。
以下、本発明をノート型PCに採用した場合の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態のノート型PC100のハードウェアのブロック図である。
このノート型PC100は、メインCPU(Central Processing Unit)1、メインメモリ2、HDD(ハードディスクドライブ)3、加速度センサー4、EC(Embedded Controller)5、サウスブリッジ(South Bridge)6、ノースブリッジ(North Bridge)7、ノート型PC100の蓋(リッド)に設けられたLCD(Liquid Crystal Display)などの表示部8、キーボード9、リッド開閉検出部10などを備えている。
メインCPU1は、メインメモリ2に記憶されたOSや、OS上で動作するアプリケーション・プログラム(ユーティリティ・ソフトウェア13を含む)などを実行するための各種の演算処理を行う。HDD3はノート型PC100の外部記憶装置として用いられる。加速度センサー4は、HDD3を保護するためにノート型PC100に加えられた加速度を検出する素子である。
EC5は、キーボード9に関連する処理やACPI(Advance Configuration and Power Interface)で規定される電源管理を行うと共に、加速度センサー4から与えられる信号を処理して加速度情報を生成する処理、さらにはこの加速度情報をもとに衝撃・振動の判断処理を行うデバイスである。EC5のこの機能を「衝撃・振動判断エンジン」と呼ぶことにする。EC5は、具体的には、CPU、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを実装したLSI(Large Scale Integration)であり、上記の衝撃・振動判断エンジン11はCPU上で動作するソフトウェアにより実現されている。
サウスブリッジ6はHDD3、EC5、ノースブリッジ7などのデバイス間の情報の流通を制御する回路である。ノースブリッジ7はサウスブリッジ6、表示部8、メインCPU1、メインメモリ2などのデバイス間の情報の流通を制御する回路である。表示部8はユーザに情報を表示するデバイスである。キーボード9はユーザからの入力を処理するデバイスである。リッド開閉検出部10はリッドの開閉を検出するデバイスである。
図2は図1のノート型PC100の機能ブロック図である。
ここで、EC5の内部の衝撃・振動判断エンジン11は、既述のように加速度センサー4から与えられる加速度情報をもとに衝撃・振動の有無、HDD3の磁気ヘッドの退避要否の判断、これらの感度の切り替えなどを実行する処理部である。感度の切り替えには、ユーザによる感度の切り替え、キーボード9のキー押下時の感度の切り替え、さらにはリッド開閉検出部10の出力をもとにしたリッド閉操作時およびリッド閉時の感度の切り替えがある。なお、衝撃・振動判断エンジン11は、EC5の内部のソフトウェアとして実装のみならず、メインCPU1により実行されるソフトウェアであってもよい。
加速度センサー4は、より詳細には、X軸、Y軸、Z軸の3軸方向の加速度を個別に検出することのできるセンサーである。3軸以外に無重力検出機構を持つセンサーも既存品としてあるが、本実施形態においては、センサー依存性を軽減するために無重力検出機能を有していないセンサーを用いる。加速度センサー4は3軸方向の加速度情報をアナログ信号としてEC5に出力する。また、アナログ出力に限らず、I2CBUSのようなシリアル通信によってEC5と接続してもよい。
図3はEC5と加速度センサー4との接続を示す図である。同図に示すように、EC5は加速度センサー4より出力されるX軸、Y軸、Z軸のアナログ出力をA/D変換するADC(A/Dコンバータ)12を備えている。
ユーティリティ・ソフトウェア13は、OS上で動作するソフトウェアである。ユーティリティ・ソフトウェア13は、EC5の衝撃・振動判断エンジン11からのリクエスト命令に従い、HDD3に対してヘッド退避コマンドを発行する。ヘッド退避コマンドとしては、Idle Immediate with Unloadコマンドなどがある。これはATA−7の規格における、Idleと同時にHDD3の磁気ヘッドを退避させる命令である。Idle Immediate with Unloadコマンドに代えて、IdleコマンドやStandbyコマンドなどの磁気ヘッド退避を伴うコマンドを用いてもよい。
また、ユーティリティ・ソフトウェア13は、磁気ヘッドの退避時に、たとえば図4に示すように、HDD3の保護機能が働いた旨の表示を行う。さらに、EC5との通信手段を有していることを活かし、衝撃・振動判断エンジン11の感度設定を切り替える手段の提供や現在の衝撃値の表示などを行う。
フィルタドライバ14は、ユーティリティ・ソフトウェア13からHDD3に対してヘッド退避コマンドが発行された場合、それを検知し、以降の一定期間(2秒〜3秒程度)、ディスクドライバ15などからHDD3に対して発行されるコマンドをブロックする。すなわち、コマンドがブロックされているので、HDD3に対するアクセスは発生せず、磁気ヘッドは退避状態が維持される。コマンドをブロックする時間については、衝撃や振動の程度にあわせてユーティリティ・ソフトウェア13などで変更することも可能である。
次に、このノート型PC100において、加速度情報をもとにHDD3の磁気ヘッドが退避されるまでの基本的な流れを説明する。
1. EC5(衝撃・振動判断エンジン11)にてHDD3の磁気ヘッド退避の必要性があると判断した場合、ユーティリティ・ソフトウェア13に対して「HDD3に対してヘッド退避コマンドを発行すること」を要請する。
2. ユーティリティ・ソフトウェア13は上の要請に従って、HDD3に対して、磁気ヘッド退避コマンドを発行する。
3. HDD3は上記の磁気ヘッド退避コマンドを受信することにより、磁気ヘッドを退避させる。
4. フィルタドライバ14は、ユーティリティ・ソフトウェア13が、磁気ヘッド退避コマンドを発行したことを検知し、以降の一定期間(2秒〜3秒程度)、HDD3へのアクセスをブロックする。
次に、衝撃・振動判断エンジン11による衝撃・振動判断処理の詳細を述べる。
[フィルタ機能]
本実施形態で用いている加速度センサー4は、静止時でも重力加速度を測定できるセンサーである。そのため、加速度センサー4からの出力情報は、重量加速度と衝撃や振動時の加速度が足しあわされたものである。加速度センサー4から与えられる加速度情報をそのまま利用するのではなく、フィルタ処理によって加速度情報を高周波成分と低周波成分に分割することで、それぞれ特徴のある動きに分解することができる。加速度情報の高周波成分には、衝撃や振動時に発生する動きが主に含まれている。それに対し、加速度情報の低周波部分には、重力加速度とゆっくりとした動作時に発生する動きが主に含まれている。
衝撃・振動判断エンジン11では、高周波・低周波の成分それぞれに閾値をもたせることで、以下のような判断をもたせることができる。
(a)高周波成分は、主に振動・衝撃の判断に用いる。
(b)低周波成分は、主に重力成分の変動に関わる判断に用いる。
重力成分の変動の判定には、無重力判定や、低周波成分が大きく変動するような、持ち運び開始時等の動き判定などが含まれる。
・低周波成分の取得(ローパスフィルタ)
ローパスフィルタの具体的な実現方法は本発明において特に限定しないが、たとえば、無限長インパルス応答−IIR(Infinite−duration Impulse Response)型フィルタをベースにしたフィルタをソフトウェアにて実現する方法が挙げられる。なお、IIR型フィルタについては、デジタルフィルタとしては一般的なものであるため、ここでは詳細は割愛する。
加速度センサー4から与えられる加速度入力値をG[n]とした場合、フィルタ関数Glpf[n]は、下式となる。
Glpf[n]=Glpf[n−1]+β(Glpf[n−1]−G[n])
ここで、βは、ローパスフィルタの特性を変更する際に用いられるパラメータである。βはプログラム上ではパラメータとして与えられる数値になる。本例においては、1/8とする。すなわち、下式となる。
Glpf[n]=Glpf[n−1]+(1/8)(Glpf[n−1]−G[n])
ここで、Glpf[n−1]は、一回前に同計算をしたときに得られた値である。例えば、5msec間隔にてフィルタ処理を行うように設計した場合、5msec前に得られた値になる。ただし、プログラムにて実現する場合には、初期値が必要になるので、最初の一回目のみは、Glpf[n−1]=G[n]とする必要がある。
衝撃・振動判断エンジン11は、この計算をX軸、Y軸、Z軸に対して行い、得られた値Glpf[n]を保持する。
・高周波成分の取得(ハイパスフィルタ)
ハイパスフィルタの具体的な実現方法も本発明において特に限定しないが、たとえば、加速度センサー4から得られた値から上記のローパスフィルタによって得られた低周波成分Glpf[n]を引いた値を高周波成分として得ることができる。
すなわち、下の式になる。
Ghpf[n]=|G[n]−Glpf[n]|
もしくは、以下の式で実現される。
Ghpf[n]=|(1−β)(G[n]−G[n−1]−Ghpf[n−1])|
ここで、βはハイパスフィルタの特性を変更する際に用いられるパラメータである。ハイパスフィルタの特性を、ローパスフィルタの特性と変更したい場合は、βの値を変更すればよい。
衝撃・振動判断エンジン11は、この計算をX軸、Y軸、Z軸に対して行い、得られた値Ghpf[n]を保持する。
・ハードウエアによるフィルタ機能
上記のソフトウェアによるフィルタ機能とは別に、ハードウエアによるローパスフィルタをEC5と加速度センサー4と間に設けることにより、一定値(100Hz)以上の高周波成分をカットすることが望ましい。このフィルタを実現する方法には、フィルタICを使う方法、コンデンサと抵抗などの部品を組み合わせて使う方法などがあるが、本発明においてこの点は特に規定されない。通常の使用環境化においては、機器の振動が100Hz以上の高い周波数になることは極めて稀であると考えられるから、ローパスフィルタのカット周波数は100Hz程度でよい。また、ノイズを除去する意味でもローパスフィルタを使うことが望ましい。
さらに、EC5(衝撃・振動判断エンジン11)がその処理能力の制約から高い周波数成分を検出できない場合がある。例えば、5msec周期にて各軸の値をポーリングするようなソフトウェア構造の場合、そのサンプリング周波数は200Hzになり、それより高い周波数を検知することができないので、上記のようにハードウエア的に高周波成分をフィルタリングすることが必要になる。
[衝撃・振動の判断]
衝撃・振動判断エンジン11は、上の計算によって得られた値Ghpf[n]の値が、一定値以上の場合、強い衝撃が加えられたと判断し、ユーティリティ・ソフトウェア13に対して「HDD3への磁気ヘッド退避コマンドの発行依頼」を行う。
・重力成分の変動に関わる判断−その1(無重力検知)
機器が衝撃や振動を与えらることなく自由落下した場合、最終的には床等にぶつかることによって衝撃が加えられる可能性が強い。そこで、無重力を検知することによって、HDD3の磁気ヘッドを退避させることが必要になる。衝撃・振動判断エンジン11は、無重力状態であると判断した場合にユーティリティ・ソフトウェア13に対して「HDD3への磁気ヘッド退避コマンドの発行依頼」を行う。
無重力の判断は、下記2条件の両方を満たした場合とする。
1. X軸、Y軸、Z軸に対するハイパスフィルタ処理後の値を、各々、Gx_hpf[n],Gy_hpf[n]、Gz_hpf[n]とした場合:
(Gx_hpf[n])2 +(Gy_hpf[n])2 +(Gz_hpf[n])2 ≦(0.6G)2
を満たす。ただし、上式の右辺側の値(0.6G)は、加速度センサーの特性や機器の特性によって変更すべきパラメータであるため、他の値に置き換えることも可能である。
2. X軸、Y軸、Z軸に対するローパスフィルタ処理後の値を、各々、Gx_lpf[n],Gy_lpf[n]、Gz_lpf[n]とした場合:
Gx_lpf[n]≦10
Gy_lpf[n]≦10
Gz_lpf[n]≦10
をすべて満たす。ただし、上の右辺側の値(10)は、センサーの特性や機器の特性によって変更すべきパラメータであるため、他の値に置き換えることも可能である。
・重力成分の変動に関わる判断−その2(持ち運び発生検知)
ノート型PCを持ち運ぶ瞬間には、加速度の低周波領域において大きな変動が発生することが多い。また、急いでノート型PCを持ち上げたりした場合、落下につながったり、どこかにぶつける危険性が高くなる。そこで、低周波領域での加速度の変動が、ある閾値以上になった場合、衝撃・振動判断エンジン11は、持ち運びが発生したと判断し、ユーティリティ・ソフトウェア13に対して「HDD3への磁気ヘッド退避コマンドの発行依頼」を行う。
持ち運びが発生したことの判断は下記の条件を満たしたときとする。
1. X軸、Y軸、Z軸に対するローパスフィルタ処理後の値を、各々、Gx_lpf[n],Gy_lpf[n]、Gz_lpf[n]とした場合:
(Gx_lpf[n])2 +(Gy_lpf[n])2 +(Gz_lpf[n])2 ≧(1.8G)2
を満足する。ただし、上式の右辺側の値(1.8G)は、加速度センサー4の特性や機器の特性によって変更すべきパラメータであるため、他の値に置き換えてもよい。
[振動モード機能]
急激な振動ではなく、例えば、電車などの乗り物内でノート型PCを利用する場合など、一定の振動が連続的に加えられている場合、衝撃・振動の判断を以下の方法にすることによってユーザの利便性を落とさないようにすることができる。
本機能は機能のオプションとして実装しておき、必要に応じて、イネーブル/ディセーブルの切り替えをできるようにしておくことが望ましい。
振動モードの判断は、たとえば以下のように行うことができる。ある一定時間(Amsec)内に一定回数(B回)以上、衝撃・振動閾値をオーバーした場合、つまり、ハイパスフィルタ処理後の値が、閾値を越えた回数がB回以上であった場合に「振動モード」であるとする。逆に、振動モード中においては、一定時間内に一定回数以上の衝撃・振動閾値のオーバーが発生しなかった場合には「通常モード」であると判断する。なお、A、Bはパラメータとして設定すべき値であるため、ここでは規定しない。
振動モード中においては衝撃・振動判断を緩和するようにする。例えば、衝撃・振動の閾値を大きくして磁気ヘッド退避イベントを発生しづらくする方法などがある。あるいは、(Gx_hpf[n])2 +(Gy_hpf[n])2 +(Gz_hpf[n])2 で得られる値が、非常に大きな値になった場合にのみ、磁気ヘッド退避依頼を発行するようにする方法もある。
[キーボード押下時の感度変更]
ノート型PC100の場合、加速度センサー4の配置場所によっては、内蔵されているキーボード9の押下時の衝撃により、加速度センサー4の出力変化が大きくなる場合がある。この実施態形態では、キーボード9の制御を行うEC5に衝撃・振動判断エンジン11を持たせているため、容易にキーボード9の状態を知ることができる。それを活かし、キーボード9のキー押下時には、閾値を切り替えるなどして、ユーザの利便性を下げないようにすることができる。
EC5を用いずにPCのメインCPUにキーボード9のキー押下時の感度変更の機能を持たせることも可能である。メインCPUに持たせるとは、すなわち、OS上で動作するアプリケーション・ソフトウェアによって、その処理を行うことである。OS、あるいは、OS上で動作するアプリケーション・ソフトウェアがキーボード9のキー押下を検知する方法として最も一般的な手段は、スキャンコードと呼ばれるキー番号を伝送するものである。ただし、対象装置(ノート型PC)が複数のキーボードを持つ場合、例えば、本体内蔵のキーボードに加え、外付けキーボードを搭載している場合などは、OS、あるいは、OS上で動作するアプリケーション・ソフトウェアにとっては、受信したスキャンコードが、内蔵のキーボードからなのか、あるいは、外付けのキーボードなのかを判断することができない。外付けのキーボードの押下時に発生する振動や衝撃が本体に内蔵されたHDD3に影響を与える可能性は比較的小さく、むしろ、それによって感度を変更するのは望ましくない。
上記のような観点からEC5にキーボード9のキー押下時の感度変更の機能を持たせることで、内蔵されたキーボード9のキーが押下されている場合にのみ感度を変更することを実現することができる。
また、スキャンコードによってキー押下の判断をする方式の場合、スキャンコードを受信したタイミングで、実際にキーボード9が押下されているとは限らない。すなわち、キーボード9側でキー押下(物理信号の変化)の検出とスキャンコードの発行が行われ、当該コードをOSやOS上で動作するアプリケーション・ソフトウェア側が受信するまでには、少なくともその通信時間分のタイムラグが発生する。HDD3の保護のように、反応速度が重要な機能においては、少しでも早いタイミングでヘッド退避の要否判断することが重要である。このような観点からも、物理信号によるキー押下検出ができるEC5は有利である。すなわち、EC5にキーボード9のキー押下時の感度変更の機能を持たせることによりタイミング的な優位性を持たせることができる。
なお、内蔵、外部接続にかかわらず、キーボード9のキー押下時には感度変更をしたい場合、外部キーボードを接続する手段を有しないPCなどの場合には、EC5を使わずにメインCPU、すなわち、OS、あるいはOS上で動作するアプリケーション・ソフトウェアにその機能を持たせるようにしてもよい。
[リッド(扉)閉時および閉操作時の感度変更]
ノート型PCの場合、リッドを閉じた後に持ち運びの動作に移行する場合が考えられる。その際にリッドの閉操作を検知した場合、閾値を切り替え感度を高く設定しなおすことで振動・衝撃等によりHDD3のヘッドとディスク面とが接触する危険を低減することができ、ノート型PC100が故障する機会を下げることができる。この場合、リッドを開く操作を検出した場合には閾値を通常の値に戻す。また、リッド(扉)閉操作時の瞬間には逆に閾値を切り替え感度を低く設定しなおすことで、ヘッドが余計に退避領域へ移動することを抑止してユーザの利便性の低下を防止することも可能である。この場合の閾値を下げる時間はリッドの閉操作が行われる一般的な時間(数秒間)に設定される。その後は通常の閾値に戻すか、あるいは、感度を高くする閾値に変更される。
既述の「キーボード押下時の感度変更の機能」と同様に、OS上で動作するアプリケーション・ソフトウェアにてリッドの閉時あるいは閉操作時の感度切り替え処理を行うことが可能ではある。ただし、実際にリッドが閉じられてから(物理信号が変化してから)OSがそれを検知するまでにはタイムラグがある(リッドが閉じられたことは、EC5からOSに対して割り込みを用いて通知される。)。HDD保護のように、反応速度が重要な機能においては、少しでも早いタイミングでヘッド退避の要否判断することが重要であり、物理信号によるリッドが閉じられたことを検出できるEC5に判断をさせることによりタイミング的な優位性を持たせることができる。
[ユーザによる感度設定]
ノート型PCのように携帯可能な機器の場合、使用される環境は様々である。家屋や社屋の中でデスクトップPCのように据え置きにて使用する場合、電車や車などの移動中に使用する場合など、様々なケースが考えられ、その際に加わる振動や衝撃の強弱も大きく変化する。
既述のようにHDD3のアクセス中に磁気ヘッドの退避を行うと、HDD3にとっては安全ではあるが、一時的にHDD3へのアクセスが拒絶されるため、製品の利便性を落としてしまうことになる。そこで、衝撃・振動の感度の設定を可能とすることにより、HDD3の保護を優先するのか、あるいは、HDD3のパフォーマンスを優先するのかをユーザが選択することができる。
衝撃・振動の感度の変更は、記述の「衝撃・振動の判断」における閾値を変更することで可能となる。この機能は、加速度センサー4から出力される電気信号などを変換・加工することなくソフトウェアのみで実現することができ、実装が容易であるというメリットがある。
以上説明した各機能を実装した本実施形態のノート型PC100の動作を説明する。
[全体の動作について]
図5はEC5内部の衝撃・振動判断エンジン11の全体的な動作の流れを示すフローチャートである。
EC5は、加速度センサー4よりX軸、Y軸、Z軸の加速度情報(アナログ出力)を読み込み、ADC(A/Dコンバータ)12にてデジタル信号に変換する(ステップS501)。EC5は、加速度センサー4より取得したX軸、Y軸、Z軸の各々の加速度情報に対してローパスフィルタにて低周波成分を取り出す(ステップS502)。EC5は、加速度センサー4より取得したX軸、Y軸、Z軸の各々の加速度情報から、ローパスフィルタにて取得した低周波成分を引いて高周波成分を取り出す(ステップS503)。
EC5は、リッド開閉検出部10の出力をもとにリッドの閉操作が発生したかどうかを判断する(ステップS504)。リッドの閉操作の発生が判断されない場合(ステップS504のNO)、EC5は続いてキーボード9のキー押下の発生の有無を判断し(ステップS505)、キーボード9のキー押下の発生も判断されない場合には(ステップS505のNO)、高周波成分の加速度値が通常時用の閾値を超えているかどうかの振動衝撃判断処理をEC5は行う(ステップS506)。
また、ステップS504で、リッドの閉操作の発生が判断された場合には(ステップS504のYES)、高周波成分の加速度値がリッド閉時用の閾値を超えているかどうかの振動衝撃判断処理をEC5は行う(ステップS507)。さらに、ステップS505で、キーボード9のキー押下の発生が判断された場合には(ステップS505のYES)、高周波成分の加速度値がキー押下時用の閾値を超えているかどうかの振動衝撃判断処理をEC5は行う(ステップS508)。
ステップS506、ステップS507、ステップS508の振動衝撃判断処理で高周波成分の加速度値が閾値を超えていることが判断された場合には(ステップS509のYES)、EC5は振動モードの判断処理を行う(ステップS510)。例えば、ある一定時間(Amsec)内に一定回数(B回)以上、衝撃・振動閾値をオーバーした場合には「振動モード」であることを判断し、その他の場合には「通常モード」であることを判断する。EC5は「通常モード」であることを判断した場合には(ステップS512のNO)、ユーティリティ・ソフトウェア13に対して「HDD3への磁気ヘッド退避コマンドの発行依頼」を行う(ステップS513)。
一方、振動衝撃判断処理で高周波成分の加速度値が閾値を超えていないことが判断された場合には(ステップS509のNO)、EC5は振動モードの解除判断処理を行う(ステップS511)。すなわち、振動モード中においては高周波成分の加速度値が閾値を超えていないことが判断された場合には「振動モード」を解除して「通常モード」に変更する。「通常モード」の場合にはそのまま「通常モード」を維持する。
振動衝撃判断処理で高周波成分の加速度値が閾値を超えていない場合(ステップS509のNO)、または、ステップS512でEC5が「振動モード」であることを判断した場合には(ステップS512のYES)、EC5は無重力の判断処理、すなわち既述した重力成分の変動に関わる判断処理のその1(無重力検知)およびその2(持ち運び発生検知)を行う(ステップS514)。EC5は、この判断により無重力状態であること、または、持ち運びが発生したことを判断すると(ステップS515のYES)、ユーティリティ・ソフトウェア13に対して「HDD3への磁気ヘッド退避コマンドの発行依頼」を行う(ステップS516)。
ところで、EC5でハイパスフィルタによる高周波成分の取得処理を行わず、ローパスフィルタによって取得した加速度情報の低周波成分のみを用いて重力成分の変動に関わる判断処理を行うようにしてもよい。
図6はこの場合のEC5内部の衝撃・振動判断エンジン11の全体的な動作の流れを示すフローチャートである。
EC5は、加速度センサー4よりX軸、Y軸、Z軸の加速度情報(アナログ出力)を読み込み、ADC(A/Dコンバータ)12にてデジタル信号に変換する(ステップS601)。EC5は、加速度センサー4より取得したX軸、Y軸、Z軸の各々の加速度情報に対してローパスフィルタにて低周波成分を取り出す(ステップS602)。続いて、EC5は、ローパスフィルタにて取得した加速度情報の低周波成分をもとに重力成分の変動に関わる判断処理を行う(ステップS603)。このときの重力成分の変動に関わる判断処理は、たとえば、既述した重力成分の変動に関わる判断処理のその1(無重力検知)において、2.の条件を満足した場合に重力状態であると判断すること、などによって行うことが可能である。EC5は、この判断により無重力状態であることを判断すると(ステップS604のYES)、ユーティリティ・ソフトウェア13に対して「HDD3への磁気ヘッド退避コマンドの発行依頼」を行う(ステップS605)。
次に、この衝撃・振動の感度変更の詳細を説明する。
反応感度を高くしたい場合には、ハイパスフィルタ処理後の値に対する閾値を低くし、逆に、反応感度を低くしたい場合には閾値を高くすればよい。本実施形態のノート型PC100には、このような閾値の変更(感度変更)を行うためのMMI(マンマシンインタフェース)がユーティリティ・ソフトウェア13によって実現されている。
図7は、このMMIの表示画面71の例を示している。このMMI表示画面71では、閾値の変更(感度レベルの変更)を「保護レベル設定」として行うことができ、保護レベル(感度レベル)としては、感度の低いものから「感度低(動作優先)」「感度中(標準設定)」「感度高(保護優先)」の3段階がある。保護レベル(感度レベル)の設定は、希望するレベルに対応するラジオボタン72をマウスなどでクリックすることによって行われる。ユーティリティ・ソフトウェア13は、このようなMMI表示画面71でユーザによって設定された情報をHDD3などの記憶部に記憶する。
ユーティリティ・ソフトウェア13は、記憶された設定情報をもとに衝撃・振動判断エンジン11に対して、閾値切り替え依頼を発行する。衝撃・振動判断エンジン11はユーティリティ・ソフトウェア13から閾値切り替え依頼を受け取った場合に、閾値を切り替える。
さらに、MMI表示画面71には、3軸のそれぞれの衝撃レベルをレベルメータなどでリアルタイムで表示する衝撃レベル表示部73が設けられている。この衝撃レベル表示部73には、設定された閾値のレベルメータ上の位置が色などによって強調された線74で表示されており、検出された衝撃レベルが設定された閾値と対比して視覚的に確認できるようになっている。これにより実際にノート型PC100を動かすなどしてユーザに合った最適な感度を設定しやすいようになっている。
また、ユーティリティ・ソフトウェア13は、磁気ヘッド退避コマンドを発行した場合に、「ヘッド退避処理を行いました」等の表示をおこなうことによって、イベントの発動をユーザに伝えるとより効果的である。
図8は、ユーティリティ・ソフトウェア13による感度管理、および、衝撃レベル表示に関する処理のフローチャートである。
ユーティリティ・ソフトウェア13は、ユーザー操作による感度レベルの変更が発生したかどうかを確認する(ステップS801)。ユーザー操作による感度レベルの変更があった場合、その変更先の感度レベル(感度低/感度中/感度高)の情報を含む感度変更依頼をEC5に通知する(ステップS802)。次に、ユーティリティ・ソフトウェア13は、EC5に対して感度レベルに対応する閾値の問い合わせることによって、現在設定されている感度レベルに対応する閾値をEC5より取得して衝撃レベル表示部73にその閾値の線74を表示する(ステップS803)。図9に、ここまでのユーティリティ・ソフトウェア13とEC5との間の通信シーケンスを示す。
ユーティリティ・ソフトウェア13は、一定の周期(例えば100msec)(ステップS804)、EC5からX軸、Y軸、Z軸の各々の加速度値のデータを取得し(ステップS805)、衝撃レベル表示部73の衝撃レベルの表示を更新する(ステップS806)。EC5は、X軸、Y軸、Z軸の各々の加速度値の問い合わせを一定の周期で受けて、過去一定期間に検知されたX軸、Y軸、Z軸の各々の加速度値の最大値をユーティリティ・ソフトウェア13に応答する。このときのユーティリティ・ソフトウェア13とEC5との間の通信シーケンスを図10に示す。
なお、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本実施形態のノート型PCのハードウェアのブロック図。 図1のノート型PCの機能ブロック図 図1のノート型PCのECと加速度センサーとの接続を示す図。 HDDの磁気ヘッドの退避時の表示メッセージを示す図。 EC内部の衝撃・振動判断エンジンの全体的な動作の流れを示すフローチャート。 加速度情報の低周波成分のみを用いて振動衝撃の判断処理を行う場合の動作の流れを示すフローチャート。 感度設定および衝撃レベル表示を行うMMI表示画面の例を示す図。 ユーティリティ・ソフトウェアによる感度管理および衝撃レベル表示に関する処理のフローチャート。 ユーティリティ・ソフトウェアとECとの間の通信シーケンスを示す図。 ユーティリティ・ソフトウェアとECとの間の別の通信シーケンスを示す図。
符号の説明
3 HDD
4 加速度センサー
5 EC
8 表示部
9 キーボード
10 リッド開閉検出部
11 振動判断エンジン
13 ユーティリティ・ソフトウェア
14 フィルタドライバ
71 MMI表示画面
73 衝撃レベル表示部
100 ノート型PC

Claims (4)

  1. ヘッドを退避領域に移動させることが可能なハードディスクドライブと、
    加速度を検出する加速度センサーと、
    前記加速度センサーにより検出された加速度情報から高周波成分を取得して振動レベルを求め、この振動レベルと設定された閾値とを比較して前記ハードディスクドライブの前記ヘッドの前記退避領域への移動の要否を判断する判断部と、
    前記閾値をユーザに可変設定させる閾値設定部と
    ユーザに情報を表示可能な表示部と
    を具備し、
    前記閾値設定部は、前記表示部に前記閾値をユーザに可変設定させるためのマンマシンインタフェース画面を表示し、このマンマシンインタフェース画面に対してユーザより入力された閾値に関する情報を取得して前記判断部に閾値の変更を依頼し、前記判断部にて求められた振動レベルを周期的に取得して、前記マンマシンインタフェース画面に表示する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記閾値設定部は、ユーザにより設定された閾値を前記振動レベルと対比可能なように前記マンマシンインタフェース画面に表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 加速度センサーにて加速度を検出するステップと、
    前記検出された加速度情報から高周波成分を取得して振動レベルを求め、この振動レベルと設定された閾値とを比較してハードディスクドライブのヘッドの退避領域への移動の要否を判断する判断ステップと、
    前記閾値をユーザに可変設定させる閾値設定ステップと
    を具備し、
    前記閾値設定ステップは、表示部に前記閾値をユーザに可変設定させるためのマンマシンインタフェース画面を表示し、このマンマシンインタフェース画面に対してユーザより入力された閾値に関する情報を取得し、前記判断ステップにて求められた振動レベルを周期的に取得して、前記マンマシンインタフェース画面に表示する
    ことを特徴とする内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法。
  4. 前記閾値設定ステップは、ユーザにより設定された閾値を前記振動レベルと対比可能なように前記マンマシンインタフェース画面に表示することを特徴とする請求項3記載の内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法。
JP2005377871A 2005-12-28 2005-12-28 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法 Expired - Fee Related JP4428342B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377871A JP4428342B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法
US11/635,226 US7474970B2 (en) 2005-12-28 2006-12-06 Information processing apparatus and head retraction processing method of built-in hard disk drive thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377871A JP4428342B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007179670A JP2007179670A (ja) 2007-07-12
JP2007179670A5 JP2007179670A5 (ja) 2007-10-18
JP4428342B2 true JP4428342B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=38195000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005377871A Expired - Fee Related JP4428342B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7474970B2 (ja)
JP (1) JP4428342B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7499232B2 (en) * 2003-06-16 2009-03-03 Apple Inc. Media player with acceleration protection
TWM296451U (en) * 2005-12-28 2006-08-21 Twinhead Int Corp Storage apparatus with protection and protection system of storage apparatus
US7733595B2 (en) * 2006-01-06 2010-06-08 Lucas Andrew A Hard disk drive with external sensor interface, system for use thereof and method
WO2007148246A1 (en) * 2006-06-21 2007-12-27 Nxp B.V. A sensor for sensing accelerations
US20100259847A1 (en) * 2008-11-26 2010-10-14 Elitegroup Computer Systems Co., Ltd. Portable apparatus having electronic control system and control method thereof
JP6158050B2 (ja) * 2013-11-28 2017-07-05 株式会社東芝 電子機器、方法及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5982573A (en) * 1993-12-15 1999-11-09 Hewlett-Packard Company Disk drive and method for minimizing shock-induced damage
AU2003292558A1 (en) * 2002-12-19 2004-07-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recording medium device
US7495858B2 (en) * 2005-12-28 2009-02-24 Sony Corporation Information processing apparatus having built-in hard disk drive and head retraction processing method of built-in hard disk drive

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007179670A (ja) 2007-07-12
US7474970B2 (en) 2009-01-06
US20070150211A1 (en) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4428342B2 (ja) 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法
JP4471389B2 (ja) デュアル加速度センサシステム
CA2590248C (en) Motion detection apparatus and motion detecting method
JP3961480B2 (ja) 磁気ディスク装置の保護機構、これを備えたコンピュータシステム、磁気ディスク装置制御方法及びプログラム
US7042663B2 (en) Magnetic disk protection mechanism, computer system comprising protection mechanism, protection method for magnetic disk, and program for protection method
JP5015175B2 (ja) 外部センサインターフェースを有するハードディスクドライブ、システム、及び方法
US7558013B2 (en) Programming a sensitivity level into an inertial sensor based on a proxy of whether a system is in transit
WO2009120292A2 (en) Accelerometer-controlled mobile handheld device
JP2004146036A (ja) 磁気ディスクの保護機構、これを備えたコンピュータシステム、磁気ディスクの保護方法及びプログラム
JP4561628B2 (ja) 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法
JP2007179673A (ja) 情報処理装置およびその内蔵ハードディスクドライブのヘッド退避処理方法
JP2011233197A (ja) 情報処理装置およびそのヘッド退避処理方法
US7495858B2 (en) Information processing apparatus having built-in hard disk drive and head retraction processing method of built-in hard disk drive
JP2002259066A (ja) 情報処理装置
JP6891891B2 (ja) 情報処理装置
JP2007249497A (ja) 故障警告機能を有する電子機器および故障警告方法
CN1841545B (zh) 基于便携式终端的运动控制硬盘驱动器
CN102110455B (zh) 具有电子控制系统的可携式设备及其控制方法
JP2005037300A (ja) 加速度履歴記録機能付き携帯型機器及びそれに用いられる加速度センサ装置
JP2007101406A (ja) 落下検出方法及び携帯端末装置
JP4950861B2 (ja) 情報記録装置および情報記録装置の制御方法
JP6158050B2 (ja) 電子機器、方法及びプログラム
US9679596B2 (en) Protection of a magnetic disk unit on a portable computing device
JPWO2011101899A1 (ja) 情報処理装置、その保護方法及び保護プログラム
KR20060121368A (ko) 가속도센서를 이용한 충격예측장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070903

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4428342

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees