JP4428168B2 - スラスト軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、スラスト軸受に係り、より詳しくは、自動車用エアコンのクラッチレスコンプレッサや自動車用オートマチックトランスミッション等の各種装置、機械に組み込まれるスラスト軸受に関する。
スラスト軸受は、主として荷重を支える軸受であり、単純な構造で断面高さが低く省スペース化が可能である一方で、高負荷容量と高剛性が実現可能である等の種々の利点を備えた軸受である(特許文献1参照)。転動体が針状ころであるスラスト針状ころ軸受の場合、針状ころのスキューや、針状ころと軌道輪との間の大きな差動すべりにより、一般的には、回転トルクが大きい。その一方で、近年の機械や装置においては、低フリクション化の傾向が拡大し、それらに組み込まれるスラスト針状ころ軸受においても、荷重がほとんど負荷されない状況下でのさらなる回転トルクの低減化が要求されるようになってきている。そのような機械や装置の例として、例えば自動車用のクラッチレスコンプレッサやオートマチックトランスミッション等が挙げられる。しかしながら、スラスト軸受における低荷重下での回転トルクの低減化は、当該スラスト軸受の上記した利点を損なうことなく、行われることが望まれている。
特開2003−97562号公報
したがって、本発明は、スラスト軸受において、その高負荷容量等の利点を損なうことなく、低荷重の負荷時での回転トルクのさらなる低減化を可能とすることを解決すべき課題としている。
本発明によるスラスト軸受は、対向する2つの軌道輪と、両軌道輪間に外径側と内径側の径方向2列に配置された複数の転動体と、複数の転動体をそれぞれ外径側と内径側で保持する保持器とを備え、両軌道輪は、低荷重の負荷に対して内径側の転動体のみが接触する形状に成形され、高荷重の負荷に対して少なくとも外径側の転動体が接触するよう変形可能に成形されたものであり、外径側の転動体が、ころタイプの転動体であり、内径側の転動体が外径側の転動体の直径よりも小さいかまたは同じ直径を有する転動体であることを特徴とするものである。
本発明によると、両軌道輪に低荷重が負荷される時は両軌道輪に対して内径側の転動体のみが接触するから、内径側に低フリクションの転動体を選択することで回転トルクを低減することができる一方、高荷重が負荷される時は外径側に高負荷容量であるころタイプの転動体で該高荷重を受けることができるから高負荷容量、高剛性というスラスト軸受の利点を発揮させることができる。特に、本発明によると、低荷重の負荷時では、外径側のころタイプの転動体として針状ころを選択しても、当該針状ころが軌道輪と接触しないから、針状ころのスキューや差動すべりによって発生する焼付きや異常摩耗等の損傷を低減することができる。
両軌道輪は、低荷重の負荷に対して、内径側の転動体が接触する一方、外径側の転動体が接触しない状態に外径側が荷重の負荷方向に向けて反った形状にプレス成形されたものであることが好ましい。両軌道輪がプレス成形されていると、低荷重の負荷時における両軌道輪の形状の維持が容易であり、また、高荷重の負荷状態が解消されるとき、両軌道輪が当初の形状に容易に復元できるので、長期にわたり、回転トルクの低減を図れるようになって好ましい。
外径側の転動体が、針状ころであり、内径側の転動体は、上記針状ころの直径より小さい直径を有する玉であり、両軌道輪に対して低荷重の負荷時には玉のみが接触し、高荷重の負荷時には針状ころのみが接触することが好ましい。針状ころの転がり抵抗と比較して玉のそれは小さいから、回転トルクの低減に大きく貢献することができて好ましい。
この場合、針状ころを円筒ころに置換し、円筒ころと玉との組み合わせでもよい。
外径側の転動体が、針状ころであり、内径側の転動体は、上記針状ころの直径と同じ直径を有する円筒ころであり、両軌道輪に対して低荷重の負荷時には円筒ころのみが接触し、高荷重の負荷時には円筒ころと針状ころとが接触することが好ましい。針状ころの転がり抵抗と比較して円筒ころのそれは小さいから、回転トルクの低減に大きく貢献することができて好ましい上に、高荷重が負荷される時は、円筒ころと針状ころとが共に両軌道輪に接触できるから、高荷重の負荷容量が大きく向上させることができて好ましい。
この場合、外径側に長さが長い第1の円筒ころ、内径側に第1の円筒ころよりも長さが短い第2の円筒ころとの組み合わせでもよい。
外径側に針状ころ等の長さが長い円筒ころとすることにより、高負荷容量のスラスト軸受となる一方で、内径側に長さが短い円筒ころとすることにより、低フリクションとなり回転トルクの低減化に効果があるとともに、低荷重の負荷時における円筒ころのスキューや差動すべりの発生が抑制されるという効果がある。
外径側の転動体が、針状ころであり、内径側の転動体は、上記針状ころの直径より小さい最大直径を有する円すいころであり、両軌道輪に対して低荷重の負荷時には円すいころのみが接触し、高荷重の負荷時には針状ころのみが接触することが好ましい。針状ころの転がり抵抗と比較して円すいころのそれは小さいから、回転トルクの低減に大きく貢献することができて好ましい。
この場合、外径側の針状ころを、針状ころほどの直径に対する長さが長い円筒ころではなく、通常の円筒ころよりも長さが長い円筒ころ等に置換してもよい。こうすることにより、高負荷容量のスラスト軸受となる一方で、内径側に長さが短い円筒ころとすることにより、低フリクションとなり回転トルクの低減化に効果があるとともに、低荷重の負荷時における円筒ころのスキューや差動すべりの発生が抑制されるという効果がある。
外径側の転動体が、針状ころであり、内径側の転動体は、上記針状ころの直径より小さい直径を有する円筒ころであり、両軌道輪に対して低荷重の負荷時には円筒ころのみが接触し、高荷重の負荷時には針状ころのみが接触することが好ましい。針状ころの転がり抵抗と比較して円筒ころのそれは小さいから、回転トルクの低減に大きく貢献することができて好ましい。
この場合、外径側に長さが長い第1の円筒ころ、内径側に第1の円筒ころよりも長さが短い第2の円筒ころとの組み合わせでもよい。こうすることにより、高負荷容量のスラスト軸受となる一方で、内径側に長さが短い円筒ころとすることにより、低フリクションとなり回転トルクの低減化に効果があるとともに、低荷重の負荷時における円筒ころのスキューや差動すべりの発生が抑制されるという効果がある。
本発明によれば、高負荷容量というスラスト軸受の利点を損なうことなく、低荷重時での回転トルクをより低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係るスラスト軸受を説明する。
図1は、自動車用のエアコン用クラッチレスコンプレッサの断面図、図2は図1の要部の拡大図、図3は転動体を保持した状態での保持器の展開平面図を示している。
図1に示すクラッチレスコンプレッサは、駆動軸1の周囲の円周方向複数箇所に設けられるシリンダ2それぞれにピストン3を挿入し、各ピストン3を駆動軸1の外周に支持している斜板4に連結部材5を介してそれぞれ連結した構成であり、駆動軸1を回転することによって斜板4が軸方向に揺動して各ピストン3を軸方向に往復駆動するようになっている。
駆動軸1の外周には斜板ガイド6が一体に形成されており、斜板ガイド6が駆動軸1と一体回転可能とされている。斜板ガイド6には、環状の斜板4が相対回転可能に取り付けられている。そして、斜板4の中心孔と斜板ガイド6との間にはラジアル軸受7とスラスト軸受8とが設けられている。これら各軸受7,8によって斜板4は駆動軸1の回転に関係なく非回転となる。
このような自動車用クラッチレスコンプレッサにおいては、乗員がエアコンスイッチをオンして稼動している状態においては、熱負荷の高低に応じて斜板4および斜板ガイド6それぞれの傾斜が増大ないし減少してピストン3のストロークが大小に制御されて冷媒が圧縮されて供給される。そのため、クラッチレスコンプレッサの稼動時には斜板4と斜板ガイド6との間に介装されるスラスト軸受8には高荷重が負荷される。
そして、このようなクラッチレスコンプレッサにおいては、乗員がエアコンスイッチをオフにして稼動停止している状態においても、車載エンジンの駆動力が常時伝達されているので、斜板4と斜板ガイド6との間のスラスト軸受8には低荷重が負荷されている状態となる。
以上の構成において、斜板4と斜板ガイド6は、平坦な対向面4a,6aを備えている。斜板4にはスラスト軸受8の軌道輪9に対する位置規制用の環状凸部4bが形成され、また、斜板ガイド6にはスラスト軸受8の軌道輪10に対する位置規制用の短円柱状凸部6bが形成されている。
スラスト軸受8は、このような斜板4と斜板ガイド6との間に介装されたものであり、斜板4側の軌道輪(レースとも称される)9と、斜板ガイド6側の軌道輪(レースとも称される)10と、軌道輪(もしくはレース)9と軌道輪10との間に外径側に配置された転動体である複数の針状ころ11と、同内径側に配置された転動体である複数の玉12と、針状ころ11と玉12とをそれぞれ保持する1つの保持器13とにより構成されている。
軌道輪9は、中央が斜板ガイド6の短円柱状凸部6bの外径より大きい開口9aを有しかつ外径側が内径側よりも斜板4側に反った湾曲形状つまり荷重が負荷される方向とは反対向きに反った湾曲形状にプレス成形されており、その外周縁は斜板4の環状凸部4bに当接することにより径方向外側に対して位置規制されている。
軌道輪10は低荷重が負荷されるときは外径側が内径側よりも斜板ガイド6側に反った湾曲形状つまり荷重が負荷される方向とは反対向きに反った湾曲形状にプレス成形されており、かつ、内径側には斜板ガイド6の円柱状凸部6b回りに当接して当該軌道輪10を位置規制する筒状フランジ部10aを備えている。
複数の針状ころ11は、ころタイプの転動体の例として、それぞれ、直径d1を有するものであり、保持器13の円周方向等間隔に設けた複数のポケット13aそれぞれに回転自在に収納されている。なお、針状ころ11は、直径に対する長さの比率が大きく、直径が小さい円筒ころである。
複数の玉12は、それぞれ、針状ころ11の直径d1よりも小さい直径d2(<d1)を有するものであり、保持器13の円周方向等間隔に設けた複数のポケット13bそれぞれに回転自在に収納保持されている。
保持器13は、図3の平面展開図に示すように、針状ころ11と玉12とをそれぞれ外径側と内径側で保持する複数のポケット13a,13bを保持器中心に対して径方向放射状にかつ円周方向等間隔に備える。ポケット13aは針状ころ11収納用として外径側に、ポケット13bは玉12収納用として内径側にそれぞれ形成されている。ポケット13aとポケット13bはそれぞれ、保持器中心に対して同心円上に配置されている。
以上の構成において、本実施の形態では、軌道輪9と軌道輪10が共に低荷重が負荷されるときは軌道輪9と軌道輪10に対して内径側の転動体である玉12のみが接触し、高荷重が負荷されるときは軌道輪9と軌道輪10それぞれの外径側の反り形状がその荷重の負荷方向とは反対に向けて矯正されることにより、軌道輪9と軌道輪10に対して外径側の転動体である針状ころ11が接触することができるようになっている。これによって、本実施の形態のスラスト軸受8においては、低荷重が負荷されるときは回転トルクが低減され、高荷重が負荷される時においては高負荷荷重を受けることができることを特徴とするものである。
以下、図4を参照して、本実施の形態のスラスト軸受8の特徴構成をさらに詳しく説明する。図4(a)は、エアコンスイッチがオフにされてコンプレッサが稼動停止している状態で車載エンジンから常時伝達される駆動力でスラスト軸受8に低荷重が負荷されている状態を示し、図4(b)は、エアコンスイッチがオンにされてコンプレッサが稼動状態でスラスト軸受8に高荷重が負荷されている状態を示す。
図4(a)で示すように、コンプレッサが稼動停止している状態にあるとき、斜板4と斜板ガイド6との両対向面4a,6aの対向間隔はL1である。この状態においては、スラスト軸受8の軌道輪9と軌道輪10は共にプレス成形された形状に従い、内径側に対して外径側が反った形状をなしている。ただし、斜板4と斜板ガイド6との間に組み込まれる前での軌道輪9と軌道輪10の反り程度の大きさよりも、斜板4と斜板ガイド6との間に組み込まれた状態での軌道輪9と軌道輪10の反り程度の大きさは小さくなっている。このような場合、斜板4と斜板ガイド6との間の対向間隔L1により、当該スラスト軸受8のアキシアル方向の組幅は大きくなっている。
軌道輪9の反り角度θ1は、軌道輪9の内径側端部から外径側端部の斜板4側へ向けての反り角度で与えられる。軌道輪10の反り角度θ2は、軌道輪10の内径側端部から外径側端部の斜板ガイド6へ向けての反り角度で与えられる。
これら反り角度θ1、θ2は、低荷重下で軌道輪9と軌道輪10との内径側におけるアキシアル方向の対向間隔が玉12の直径d2と対応して玉12が軌道輪9と軌道輪10とに接触するように設定されている。
また、上記反り角度θ1、θ2は、針状ころ11の内径側端部11aにおける軌道輪9と軌道輪10との対向間隔が針状ころ11の直径d1より大きく、したがって、針状ころ11の内径側端部11aと軌道輪9の内周面との間に隙間s1があり、また、針状ころ11の内径側端部11aと軌道輪10の外周面との間にも隙間s2があるように設定されている。
上記反り角度θ1、θ2は互いに等しくなるように設定されており、これによって、針状ころ11の回転遠心力により、両隙間s1,s2は等しくなる。この状態においては、針状ころ11は軌道輪9と軌道輪10に接触せず、玉12のみが軌道輪9と軌道輪10に接触する状態となっている。
図4(b)で示すように、コンプレッサが稼動状態にあるとき、斜板4と斜板ガイド6との対向面4a,6aの対向間隔はL2(<L1)である。この状態においては、スラスト軸受8の軌道輪9と軌道輪10は共に、斜板4と斜板ガイド6とから互いに向けて押されて、軌道輪9と軌道輪10の外径側が斜板4と斜板ガイド6とから押されて上記反り形状が矯正されて反り角度θ1、θ2はいずれもゼロとなる。その結果、軌道輪9と軌道輪10との内径側と外径側とのいずれの対向間隔も針状ころ11の直径d1に対応した対向間隔となり、玉12の直径d2よりも大きい対向間隔となる。これによって、針状ころ11は、軌道輪9と軌道輪10とに接触し、玉12は軌道輪9と軌道輪10とに接触しなくなり、スラスト軸受8の負荷容量は増大する。また、玉12が高荷重下で軌道輪9や軌道輪10と強く点接触することを回避できることで軌道輪9や軌道輪10の変形等の不都合を防止することができる。この場合、斜板4と斜板ガイド6との間の対向間隔がL1からL2に狭くなることにより、当該スラスト軸受8のアキシアル方向の組幅は小さくなる。
以上述べたように、本実施の形態では、車載エンジンの駆動力が常時伝達されるクラッチレスコンプレッサにおいて、稼動停止の状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL1と大きくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が低荷重であるとき、軌道輪9と軌道輪10との外径側が内径側より反った形状となって軌道輪9と軌道輪10との内径側の対向間隔がd2となり、針状ころ11の内径側端部11aの対向間隔が針状ころ11の直径d1より大きくなっているとき、軌道輪9と軌道輪10とに内径側の玉12のみが接触する。これによって、玉12の回転抵抗は小さいのでコンプレッサの稼動停止の状態で低荷重下での当該スラスト軸受8の回転トルクの低減化が可能となる。
また、クラッチレスコンプレッサが稼動状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL2と小さくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が高荷重であるとき、軌道輪9と軌道輪10との外径側の反り形状が矯正され、軌道輪9と軌道輪10との内径側の対向間隔が玉12の直径d2よりも大きくなって玉12は軌道輪9と軌道輪10とに接触しなくなる一方で、軌道輪9と軌道輪10との外径側の対向間隔が針状ころ11の直径d1となり、これによって、軌道輪9と軌道輪10とに対して外径側の針状ころ11のみが軌道輪9と軌道輪10とに接触して、コンプレッサの運転状態における高荷重を受けることができる。
(他の実施の形態)
図5および図6を参照して本発明の他の実施の形態を説明する。図5(a)は、図4(a)に対応し、図5(b)は図4(b)に対応する。図6は転動体を保持した状態での保持器の平面展開図である。図5および図6に示す実施の形態において、図1ないし図4に示す実施の形態と相違する構成は、内径側の転動体が、円筒ころ12であるとともに、この円筒ころ12の直径d2が針状ころ11の直径d1と等しいことである。
そして、図5に示す実施の形態では、車載エンジンの駆動力が常時伝達されるクラッチレスコンプレッサが稼動停止の状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL1と大きくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が低荷重であるときは、軌道輪9と軌道輪10との外径側が反った形状となって軌道輪9と軌道輪10との内径側の対向間隔がd2となり、針状ころ11の内径側端部11aの対向間隔が針状ころ11の直径d1より大きくなっているとき、軌道輪9と軌道輪10とに内径側の円筒ころ12のみが接触する。この場合、円筒ころ12の回転抵抗は小さいのでコンプレッサの稼動停止の状態で低荷重下での当該スラスト軸受8の回転トルクを低減することができる。
また、クラッチレスコンプレッサが稼動状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL2と小さくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が高荷重であるとき、軌道輪9と軌道輪10との外径側の反り形状が矯正され、軌道輪9と軌道輪10との外径側の対向間隔が針状ころ11の直径d1となり、これによって、軌道輪9と軌道輪10とに対して外径側の針状ころ11も軌道輪9と軌道輪10とに接触して、コンプレッサの運転状態における高荷重を受けることができる。d1=d2なので、高荷重時は針状ころ11と円筒ころ12で荷重を受ける。
(さらに他の実施の形態)
図7および図8を参照して本発明のさらに他の実施の形態を説明する。図7(a)は、図4(a)に対応し、図7(b)は図4(b)に対応する。図7および図8に示す実施の形態において、上述した実施の形態と相違する構成は、内径側の転動体が、円すいころ12であるとともに、この円すいころ12の最大直径d2が針状ころ11の直径d1より小さいことである。この場合、円すいころ12の最小直径はd3である。
そして、図6に示す実施の形態では、車載エンジンの駆動力が常時伝達されるクラッチレスコンプレッサにおいて、稼動停止の状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL1と大きくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が低荷重であるときは、軌道輪9と軌道輪10との外径側が内径側より反った形状となって軌道輪9と軌道輪10との内径側において円すいころ12の最大直径側での対向間隔がd2となり、針状ころ11の内径側端部11aの対向間隔が針状ころ11の直径d1より大きくなっているとき、軌道輪9と軌道輪10とに内径側の円すいころ12のみが接触する。この場合、円すいころ12の回転抵抗は小さいのでコンプレッサの稼動停止の状態で低荷重下での当該スラスト軸受8の回転トルクを低減することができる。
なお、この場合、軌道輪9と軌道輪10との反り角度θ1、θ2は共に等しく、この反り角度θ1、θ2は円すいころ12の転動面の円錐角度に等しくなるように設定されている。
クラッチレスコンプレッサが稼動状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL2と小さくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が高荷重であるとき、軌道輪9と軌道輪10との外径側の反り形状が矯正され、軌道輪9と軌道輪10との内径側の対向間隔が円すいころ12の最大直径d2よりも大きくなって円すいころ12は軌道輪9と軌道輪10とに接触しなくなる一方で、軌道輪9と軌道輪10との外径側の対向間隔が針状ころ11の直径d1となり、これによって、軌道輪9と軌道輪10とに対して外径側の針状ころ11のみが軌道輪9と軌道輪10とに接触して、コンプレッサの運転状態における高荷重を受けることができる。
(さらに他の実施の形態)
図9および図10を参照して本発明のさらに他の実施の形態を説明する。図9(a)は、図4(a)に対応し、図9(b)は図4(b)に対応する。図9および図10に示す実施の形態において、上述した実施の形態と相違する構成は、内径側の転動体が、円筒ころ12であるとともに、この円筒ころ12の直径d2が針状ころ11の直径d1より小さいことである。
そして、図7に示す実施の形態では、車載エンジンの駆動力が常時伝達されるクラッチレスコンプレッサにおいて、稼動停止の状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL1と大きくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が低荷重であるときは、軌道輪9と軌道輪10との外径側が内径側より反った形状となって軌道輪9と軌道輪10との内径側の対向間隔がd2となり、針状ころ11の内径側端部11aの対向間隔が針状ころ11の直径d1より大きくなっているとき、軌道輪9と軌道輪10とに内径側の円筒ころ12のみが接触する。この場合、円筒ころ12の回転抵抗は小さいのでコンプレッサの稼動停止の状態で低荷重下での当該スラスト軸受8の回転トルクを低減することができる。
クラッチレスコンプレッサが稼動状態で斜板4と斜板ガイド6との対向間隔がL2と小さくなって、斜板4と斜板ガイド6とから負荷される荷重が高荷重であるとき、軌道輪9と軌道輪10との外径側の反り形状は矯正され、軌道輪9と軌道輪10との内径側の対向間隔が円筒ころ12の直径d2よりも大きくなって円筒ころ12は軌道輪9と軌道輪10とに接触しなくなる一方で、軌道輪9と軌道輪10との外径側の対向間隔が針状ころ11の直径d1となり、これによって、軌道輪9と軌道輪10とに対して外径側の針状ころ11のみが軌道輪9と軌道輪10とに接触して、コンプレッサの運転状態における高荷重を受けることができる。
以上の実施の形態のスラスト軸受8は、クラッチレスコンプレッサに適用したが、図11で示すように、自動車用オートマチックトランスミッションに適用することもできる。
図11において、20はインプットシャフト、21はハウジングであり、このインプットシャフト20とハウジング21との間に、実施の形態のスラスト軸受8が配置されている。
本発明の実施形態に係るクラッチレスコンプレッサの概略断面図 図1の要部の拡大断面図 図1のスラスト軸受の保持器の展開平面図 (a)低荷重が負荷されているときの本発明の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図、(b)高荷重が負荷されているときの本発明の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図 (a)低荷重が負荷されているときの本発明の他の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図、(b)高荷重が負荷されているときの本発明の他の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図 図5のスラスト軸受の保持器の展開平面図 (a)低荷重が負荷されているときの本発明のさらに他の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図、(b)高荷重が負荷されているときの本発明のさらに他の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図 図7のスラスト軸受の保持器の展開平面図 (a)低荷重が負荷されているときの本発明のさらに他の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図、(b)高荷重が負荷されているときの本発明のさらに他の実施の形態に係るスラスト軸受の作動状態を示す断面図 図9のスラスト軸受の保持器の展開平面図 本発明の実施の形態に係るスラスト軸受を自動車用オートマチックトランスミッションに適用した例を示す図
符号の説明
4 斜板
4a 斜板4の対向面
6 斜板ガイド
6a 斜板ガイド6の対向面
8 スラスト軸受
9 軌道輪
10 軌道輪
11 針状ころ(転動体)
12 玉(転動体)
13 保持器
θ1、θ2 反り角度
d1 針状ころ11の直径
d2 玉12の直径
L1 低荷重下での斜板4と斜板ガイド6との対向間隔
L2 高荷重下での斜板4と斜板ガイド6との対向間隔
s1,s2 隙間

Claims (2)

  1. 対向する2つの軌道輪と、両軌道輪間に外径側と内径側の径方向2列に配置された複数の転動体と、複数の転動体をそれぞれ外径側と内径側で保持する保持器とを備え、両軌道輪は、低荷重の負荷に対して内径側の転動体のみが接触する形状に成形され、高荷重の負荷に対して少なくとも外径側の転動体が接触するよう変形可能に成形されたものであり、外径側の転動体が、ころタイプの転動体であり、内径側の転動体が外径側の転動体の直径よりも小さいかまたは同じ直径を有する転動体である、ことを特徴とするスラスト軸受。
  2. 両軌道輪は、低荷重の負荷に対して、内径側の転動体が接触する一方、外径側の転動体が接触しない状態に外径側が荷重の負荷方向に向けて反った形状にプレス成形されたものである、ことを特徴とする請求項1に記載のスラスト軸受。
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