JP4428133B2 - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空調、冷凍、冷蔵、給湯等に利用され、水等の流体Aと冷媒等の流体Bとの間で熱の授受を行う熱交換器において、特にヒートポンプ式給湯機に好適な熱交換器及びその製造方法に関するものである。
近年、地球環境への意識が高まる中、給湯機市場では、自然冷媒の二酸化炭素を用いたヒートポンプ式給湯機が発売された。二酸化炭素の高温高圧、超臨界となる冷媒特性から、給湯用熱交換器は従来と異なる種々の形態が提案、採用されている。
そのヒートポンプ式給湯機に好適な熱交換器に、内部に水が流動し、インナーフィンを配設した第1の管と、内部に冷媒が流動する第2の管を、直交に配したもの(例えば、特許文献1参照)と、内部に水が流動する第1の管に、内部に冷媒が流動する第2の管を、第1の管の管軸方向に沿って埋設したもの(例えば、特許文献2参照)とがある。
以下、図面を参照しながら上記従来の熱交換器を説明する。
図21は特許文献1に記載された従来の熱交換器の要部断面図である。図21に示すように、従来の熱交換器1は、内部に水が流動する第1の管2と、第1の管2内に配設されたインナーフィン3と、内部に冷媒が流動する第2の管4とを備え、水と冷媒が直交対向流となるように第1の管2と第2の管4とを配した構成で、薄型の熱交換器である。
また、図22は特許文献2に記載された従来の他の熱交換器の要部断面図である。図22に示すように、従来の熱交換器5は、内部に水が流動する第1の管6と、内部に冷媒が流動する第2の管7とを備え、第1の管6は管軸方向に沿って延びる複数の凹部8を有し、凹部8内に第2の管7を複数本埋設して一体化させた第1の管6を螺旋状に巻いた構成で、第2の管7から無駄なく第1の管6に伝熱する熱交換効率の高い熱交換器である。
以上のように構成された上記2つの熱交換器について、以下その動作を説明する。
通常、第1の管と第2の管は、熱の授受を行い、低温の水は高温の冷媒から熱を受けて加温される。また、第1の管、第2の管のどちらか一方が腐食して穴が空いた場合でも、第1の管と第2の管を独立した管で構成したことにより、水に異物が混入しない構造となっている。
特開2002−005516号公報 特開2003−148880号公報
しかしながら、上記従来の熱交換器1の構成では、水を乱流化するために、第1の管2内にインナーフィン3を配設したので、部品点数が多く、製造コストが高くなるという課題を有していた。
また、上記従来の熱交換器5の構成では、第2の管7を複数本管軸方向に埋設して一体化させた第1の管6を螺旋状に巻くには、製造上可能な最小曲率半径が大きくなることから、大きな不要な空間ができるので、熱交換器の体積が大きくなるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、製造コストが安価で、コンパクトな熱交換効率の高い熱交換器及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器の製造方法は、第1の管と第2の管とを略直交する位置に配置した後、第2の管を第1の管に向けて押圧することで、第1の管に凹部を形成して、第1の管の凹部に第2の管を圧着固定したものである。
これによって、凹部形成工程が短縮される。また、押圧による加工硬化で第2の管が固定されるため、接合作業が簡易になり、製造時の工数が短縮される。
発明の熱交換器の製造方法は、第1の管と第2の管とを略直交に配置した後、第2の管を第1の管に向けて押圧して、第1の管に凹部を形成し、第1の管の凹部に第2の管を圧着固定する製造方法なので、製造コストを低減することができる。
請求項に記載の発明は、第1の管と第2の管とを略直交する位置に配置する工程と、第2の管を第1の管に向けて押圧し、第1の管に凹部を形成して、第1の管の凹部に第2の管を圧着固定する工程とを具備している熱交換器の製造方法である。凹部形成工程が短縮され、かつ、押圧による加工硬化で第2の管が固定されて接合作業が簡易になり、製造時の工数が短縮されることにより、製造コストを低減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の熱交換器の製造方法に、第1の管と第2の管をロウ付または半田付で接合する工程を更に具備することにより、第1の管と第2の管との間にはロウ材または半田が介在するので、圧着固定の程度に関わらず、確実に熱伝導させることができて、製造品質を安定させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の熱交換器の製造方法を、第1の管と第2の管を拘束部材で固定する工程を更に具備することにより、ロウ付または半田付が不要で、大型の生産設備が不要となり、製造コストを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器の要部断面図である。図2は、同実施の形態の熱交換器の平面図である。図3は、同実施の形態の熱交換器の製造方法を示す概略図である。図4から図6は、熱交換器の他の製造方法を示す概略図である。図7は同実施の形態の他の熱交換器の平面図、図8は、同実施の形態の熱交換器の第1の管の変形例を示す要部断面図である。図9、図10は、同実施の形態の熱交換器の第2の管の配列の変形例を示す要部断面図である。
図1において、熱交換器9は、内部に水が流動し、表面に凹部10が配設された第1の管としての管11と、管11より管径が小さく、内部に冷媒が流動する第2の管としての管12とから構成され、管11と管12とは略直交して、管11の凹部10に管12の一部が埋設されている。
図2において、管11は直管で、複数本を管軸方向を略平行にして管12の管軸方向に並べ、その両管端をヘッダー13に挿入する。管12は、サーペンタイン状の蛇行した管で、その直管部は、並べた管11の幅よりも長く、直管部を管11と略直交に配置する。管11と管12は耐食性、熱伝導性の良い銅製である。
次に、図3にて、熱交換器9の製造方法の概略を述べる。
まず、直管の管11を複数本用意し、バルジ加工等の液圧拡管、もしくは、凸状部材を押圧するプレス加工により、管軸方向に略直交する凹部10を並列して形成する。凹部10を加工した管11を管軸方向を略平行にして管12の管軸方向に一定間隔に並べる。その後、両管端をヘッダー13に挿入して、管11群を構成する。その際、各管11の凹部10は、互いに隣り合う位置にする。次に、直管の管12をサーペンタイン状に折り曲げて、蛇行した管とし、その直管部は、管11群の管軸方向と垂直方向の幅より長くする。そして、蛇行した管12を、その直管部が管11と略直交し、管11の凹部10に相対する位置に配置する。その後、管12を管11に向けて押圧し、管11の凹部10に管12を圧着固定する。ここで、管12は押圧により潰れてしまうことはない。管12が、押圧する力より耐力の小さい管である場合、管12内に適当な流体を充填し、圧力をかけてこれを保持する。
また、図4にて、熱交換器9の他の製造方法の概略を述べる。
まず、直管の管11を複数本用意し、管軸方向を略平行にして一定間隔に並べた後、両管端をヘッダー13に挿入して、管11群を構成する。次に、直管の管12をサーペンタイン状に折り曲げて、蛇行した管とし、その直管部は、並べた管11の幅より長くする。そして、蛇行した管12を、その直管部が管11と略直交する位置に配置する。その後、管12を管11に向けて押圧し、管12が管11の管軸方向に直交する凹部10を並列して形成し、その凹部10に管12を圧着固定する。ここで、管12は押圧により潰れてしまうことはない。管12が押圧する力より耐力の小さい管である場合は、管12内に適当な流体を充填し、内部に圧力をかけて形状を保持する。また同様に、管11内にも適当な流体を充填することで、凹部10の形状が管12により沿ったものになる。
また、図5、図6にて、製造方法として、上述の製造方法にロウ付または半田付の工程を加えたものの概略を述べる。
図5にて、管軸方向に略直交する凹部10を並列して形成した管11と、サーペンタイン状に蛇行した管12とを、管12の直管部が管11と略直交し、管11の凹部10に相対する位置に配置して、管12を管11に向けて押圧する際、管11の凹部10と、その凹部10に相対する位置の管12との間には、板状のロウ材14を配する。管11の凹部10にロウ材を介して管12を圧着固定する。これを所定時間炉内で加熱し、一回でロウ付接合する。
図6において、直管の管11と、サーペンタイン状に蛇行した管12とを、管12の直管部が管11と略直交する位置に配置して、管12を管11に向けて押圧する際、管11と、管11に相対する位置の管12との間には、板状のロウ材14を配する。管11の凹部10にロウ材14を介して管12を圧着固定する。これを所定時間炉内で加熱し、一回でロウ付接合する。
ここで、ロウ材は箔や予め各管にプレコートされた被覆(クラッド)等を用いてもよい。
以上のように構成された熱交換器9について、以下その動作、作用を説明する。
熱交換器9では、管11内を低温低圧の水が、管12内を高温高圧の冷媒が流動し、熱の授受が行われる。高温である冷媒が、管12を加熱し、管12が管11を加熱し、管11が低温である水を加熱して温水を作る。
以上のように本実施の形態の熱交換器9は、表面に凹部10が配設された管11と、管12とを、略直交に配して、管11の凹部10に管12の一部を埋設したことにより、別部材を用いることなく凹部10で水が乱流化され、かつ、管12の埋設で管11との管12の接触面積が増大して、製造コストを増大させることなく熱交換量を増大させることができる。さらに、不要な空間が小さく、薄型で、熱交換器の体積を小さくすることができる。
また、管12は管11より管径が小さいことにより、管12が埋め込まれ易くなり、管11との管12の接触面積が増大して熱交換効率が高まり、小さな体積を保ちながら熱交換量を増大させることができる。
また、凹部10を配設した管11内には低温低圧の水、管12内には高温高圧の冷媒、特に二酸化炭素が流動することにより、凹部10で低温低圧の水が乱流化されるため、熱交換に好適となり、なおかつ、管12の管径が管11の管径より小さい場合、管12内の冷媒の圧力損失増加が熱交換量の減少に与える影響が、二酸化炭素の高圧高密度な冷媒特性で他の冷媒に比して抑制されることにより、大きな熱交換量を得ることができる。しかし、熱交換する流体は水と二酸化炭素に限定されるものではない。R410A、R32等その他の高圧冷媒と水や、ヒートポンプサイクルにおいて温度差を持つ同一流体間の熱交換に用いてもよい。
また、本実施の形態では、管11をヘッダーで分流することにより、分岐部の配置が分流に与える影響が小さくなり、かつ、安価に製作できるため、熱交換器の取扱いを容易にすることと、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態では、管12をサーペンタイン状に蛇行した管としたことにより、熱交換器9の管12の管軸方向長さを長くすることなく、熱交換器9での冷媒流路が長くできて、熱交換量を増大させることができる。
本実施の形態の熱交換器の製造方法は、管11の表面に凹部を形成する工程と、管11と管12とを略直交する位置に配置する工程と、管12を管11に向けて押圧し、管11の凹部に管12を圧着固定する工程とを具備した製造方法であることにより、先に凹部を形成することで管12が埋設され易く、管11との管12の接触面積が増大して熱交換効率が高まり、また、押圧時の加工硬化で管12が固定されて製造時の工数が短縮され、熱交換量を増大させることと、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態の熱交換器の他の製造方法は、管11と管12とを略直交する位置に配置する工程と、管12を管11に向けて押圧し、管11に凹部10を形成して、凹部10に管12を圧着固定する工程とを具備した熱交換器の製造方法であることにより、凹部形成工程が短縮され、かつ、押圧での加工硬化で管12が固定されることで製造時の工数が短縮され、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態の熱交換器の他の製造方法は、管11と管12をロウ付または半田付で接合する工程を更に具備することにより、管11と管12との間にはロウ材または半田が介在するので、圧着固定の程度に関わらず、確実に熱伝導させることができて、製造品質を安定させることができる。
なお、本実施の形態では、管11を直管として示したが、図7に示すように、サーペンタイン状の蛇行した管としてもよい。管11をサーペンタイン状に蛇行した管とすることにより、熱交換器9の管11の管軸方向長さを長くすることなく、水流路が長くできて、熱交換量を増大させることができる。
また、本実施の形態では、管11は平滑管としたが、図8に示すように、表面形状が波形のコルゲート管を用いてもよい。コルゲート管を用いることにより、水の伝熱面積が増大し、乱流化を促進するため、熱交換量を増大させることができる。
なお、本実施の形態では、管11と管12は、内部が平滑な面を持つ管としたが、内部に溝をけがいた溝付の管(図示せず)としてもよい。溝付の管を用いると、伝熱面積が増大し、熱交換量を増大させることができる。また、管11は、略円筒状の管の他、扁平な管でもよい。扁平管とした場合、管12との面接触する幅が広くなって、大きな熱交換量を得ることができる。
また、本実施の形態では、管11と管12は銅製としたが、アルミニウム、鉄鋼等でもよい。管11は、好ましくは耐食性の良い材料(例えばステンレス)で作られ、更には、水にさらされる面のみ耐食性のよい材料で被覆されたものでもよい。管12は、好ましくは熱伝導性の良い材料(例えば銅、アルミニウム)で作られたものがよい。しかし、これに限定されるものでない。
また、本実施の形態では、第2の管としての管12は、管11の片側に1本として示したが、両側に複数本でもよい。水流路単位長さ当りの管12の本数が増加するので、水流路単位長さ当りの熱交換量を増大させることができる。図9に示すように、管11両側の管12を相対する位置に配置することも、図10に示すように、管11両側の管12を千鳥に配置することもできる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2における熱交換器の要部断面図である。なお、上述の実施の形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図11において、熱交換器15は、表面に凹部10が配設された管11と、蛇行した管12とから構成され、2本の管12は、管11を略直交に挟んで、相対する位置に配置される。管11の凹部10には管12の一部が埋設されている。管12の両外側に拘束部材としての拘束板16a2枚を配して、数箇所にボルト16bを貫通させ、ナット16cで、管11と2本の管12とを締め付けている。拘束板16aは、蛇行した管12の直管部を覆う大きさに作られる。
次に、熱交換器15の製造方法の概略を述べる。
まず、直管の管11を複数本用意する。バルジ加工等の液圧拡管、または、凸状部材を押圧するプレス加工により、管11に、管軸方向に略直交する凹部10を並列して配設する。管11を管軸方向を略平行にして管12の管軸方向に一定間隔に並べる。その後、両管端をヘッダー13に挿入して、管11群を構成する。その際、各管11の凹部10は、互いに隣り合う位置にする。次に、直管の管12をサーペンタイン状に折り曲げて、蛇行した管とする。管12の直管部は、並べた管11の幅より長くする。そして、管12を、その直管部が管11と略直交し、管11の凹部10に相対する位置に配置する。管12の直管部を覆うように、管12の両外側に拘束板16a2枚を配して、拘束板16a上数箇所にボルト16bを通し、ナット16cで締め付ける。ボルト16bで拘束板16aが締め付けられ、拘束板16aで管12が管11へ向けて押圧され、管11に凹部10が形成され、加工硬化によって、その凹部10に管12が食い込んで、管12が圧着固定される。ここで、管12は押圧により潰れてしまうことはない。管12が、押圧する力より耐力の小さい管である場合、管12内に適当な流体を充填し、圧力をかけてこれを保持する。
また、本実施の形態では、管12を管11に向かって押圧する前に、予め管11に管12を埋設する凹部10を形成する工程を設けたが、熱交換器15の他の製造方法として、実施の形態1で他の製造方法として示したように、凹部形成工程を短縮して、管11に管12を押圧した際に凹部10が形成されて、両管が圧着固定される製造方法としてもよい。
また、本実施の形態では、管11と管12は拘束部材を用いて管11と管12とを圧着固定したが、実施の形態1で示したように、管11に向けて管12を直接押圧した後、拘束部材を取付けてもよい。
以上のように構成された熱交換器15について、以下その動作、作用を説明する。
熱交換器15では、管11内を低温低圧の水が、管12内を高温高圧の冷媒が流動し、熱の授受が行われる。高温である冷媒が、管12を加熱し、管12が管11を加熱し、管11が低温である水を加熱して温水を作る。
以上のように本実施の形態の熱交換器15は、管11と管12との固定に、拘束部材の拘束板16a、ボルト16b、ナット16cを用いたので、ロウ付または半田付が不要で、大型の生産設備が不要となり、製造コストを低減することができる。また、拘束板16aが管12を覆う大きさの場合は、管12の埋設度合いが低くても、その脱落を防止することができる。
また、本実施の形態では、拘束部材として拘束板16aを用いて管11と管12を固定したが、ロープや針金等で括りつけてもよい。板に比して軽量化することができる。
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3における熱交換器の要部断面図である。図13は、同実施の形態の熱交換器の斜視図である。なお、上述の実施の形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図12おいて、熱交換器17は、表面に凹部10が配設された管11と、蛇行した管12とから構成される。略直交して管11を挟んだ2本の管12は、千鳥の位置に配置される。管11の凹部10には管12の一部が埋設されている。そして、2本の管12の一部が埋設された管11を、前後の管11の間には間隙を設けずに管12を挟み込んで、管12、管11の順に積層して、管12を3列、管11を2列重ねる。
図13において、管11は直管で、複数本を管軸方向を略平行にして管12の管軸方向に並べ、2列に重ねる。管12の管軸方向に隣合う管11の間には、所定の間隙18を設けている。管11の両管端はヘッダー13に挿入する。管12は、サーペンタイン状の蛇行した管で、その直管部が管11と略直交して配置する。管12の直管部は、並べた管11の幅よりも長い。
以上のように構成された熱交換器17について、以下その動作、作用を説明する。
熱交換器17では、管11内を低温低圧の水が、管12内を高温高圧の冷媒が流動し、熱の授受が行われる。高温である冷媒が、管12を加熱し、管12が管11を加熱し、管11が低温である水を加熱して温水を作る。
以上のように本実施の形態の熱交換器17は、2本の管12が埋設された管11を、前後の管11間には間隙を設けずに、管12、管11の順に積層したことにより、垂直方向に形成される不要な空間が小さくなり、また、重ねる管の数で熱交換量が調節可能となるので、コンパクトで熱交換量の大きい、必要熱交換量の異なる製品に対して、容易に対応可能な熱交換器を得ることができる。
また、本実施の形態では、管12の管軸方向に隣合う管11の間には、所定の間隙18を設けたので、間隙18が管内流体の漏洩検知機構となり、本実施の形態の熱交換器を給湯機用の水冷媒熱交換器として使用した場合、製品の信頼性を確保することができる。
また、本実施の形態では、第1の管と第2の管の重ね方は、管11前後の管12を千鳥に重ねたが、これに限定されるものではない。図14は、同実施の形態の熱交換器の、第1の管と第2の管の他の重ね方の例を示す要部断面図で、管11前後の管12を略直線上に相対する配置に重ねたものである。
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4における熱交換器の要部断面図である。図16は、同実施の形態の熱交換器の斜視図である。なお、上述の実施の形態と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図15おいて、熱交換器19は、表面に凹部10が配設された管11と、蛇行した管12とから構成される。略直交して管11を挟んだ2本の管12は、千鳥の位置に配置される。管11の凹部10には管12の一部が埋設されている。そして、2本の管12の一部が埋設された管11を、間隙20を設けて2列重ねる。
図16において、管11は直管で、複数本を管軸方向を略平行にして管12の管軸方向に並べ、2列に重ねる。管12の管軸方向に隣合う管11の間には、所定の間隙21を設けている。その両管端をヘッダー13に挿入する。管12は、サーペンタイン状の蛇行した管で、その直管部が管11と略直交して配置する。管12の直管部は、並べた管11の幅よりも長い。
以上のように構成された熱交換器19について、以下その動作、作用を説明する。
熱交換器19では、管11内を低温低圧の水が、管12内を高温高圧の冷媒が流動し、熱の授受が行われる。高温である冷媒が、管12を加熱し、管12が管11を加熱し、管11が低温である水を加熱して温水を作る。
以上のように本実施の形態の熱交換器19は、2本の管12が埋設された管11を、管11の列方向に隣合う管11の間に間隙20、管12の管軸方向に隣合う管11の間に間隙21を設けて、2列重ねたことにより、垂直方向に形成される不要な空間が小さくなり、また、重ねる管の数で熱交換量が調節可能となるので、コンパクトで熱交換量の大きい、必要熱交換量の異なる製品に対して、容易に対応可能な熱交換器を得ることができる。さらに、間隙20、間隙21が、管内流体の漏洩検知機構となり、本実施の形態の熱交換器を給湯機用の水冷媒熱交換器として使用したした場合、製品の信頼性を確保することができる。
また、本実施の形態では、管内流体の漏洩検知機構として、管11の列方向と管12の管軸方向の2方向に間隙を設けたが、どちらか一方向でもよい。
また、本実施の形態では、第1の管と第2の管の重ね方は、管12を両側に千鳥に埋設した管11を2列重ねたが、これに限定されるものではない。図17から図20は、同実施の形態の熱交換器の、第1の管と第2の管の他の重ね方の例を示す要部断面図である。
図17は、片側に管12を埋設した管11を、管12が略直線上に相対する配置に、間隙20を設けて2列重ねたものである。図18は、両側に管12を相対する配置に埋設した管11を、間隙20を設けて、2列千鳥に重ねたものである。図19は、各管11間に間隙20を設けて管12、管11を順に積層したものであって、管11を挟んで管12が千鳥に配置されたものである。図20は、各管11間に間隙20を設けて管12、管11を順に積層したものであって、管11を挟んで管12が略直線上に相対して配置されたものである。
以上のように、本発明における熱交換器の製造方法は、表面に凹部が配設された第1の管と、第2の管とを略直交に配して、第1の管の凹部に第2の管を埋設したことにより、別部材を用いることなく第1の管の管内流体を乱流化し、第2の管の熱交換効率を高め、また、不要な空間が小さくなるので、製造コストを増大させることなく熱交換量を増大させることと、熱交換器の体積を小さくすることができる。従って、製造コストが安価で、コンパクトな熱交換効率の高い熱交換器を得て、ヒートポンプ式給湯機の水冷媒熱交換器の他、空調、冷凍、冷蔵等に利用される温度の異なる流体間で熱の授受を行う熱交換器の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における熱交換器の要部断面図 同実施の形態の熱交換器の平面図 同実施の形態の熱交換器の製造方法を示す概略図 同実施の形態の熱交換器の他の製造方法を示す概略図 同実施の形態の熱交換器の他の製造方法を示す概略図 同実施の形態の熱交換器の他の製造方法を示す概略図 同実施の形態の他の熱交換器の平面図 同実施の形態の熱交換器の第1の管の変形例を示す要部断面図 同実施の形態の熱交換器の第2の管の変形例を示す要部断面図 同実施の形態の熱交換器の第2の管の変形例を示す要部断面図 本発明の実施の形態2における熱交換器の要部断面図 本発明の実施の形態3における熱交換器の要部断面図 同実施の形態の熱交換器の斜視図 同実施の形態の熱交換器の、第1の管と第2の管の他の重ね方の例を示す要部断面図 本発明の実施の形態4における熱交換器の要部断面図 同実施の形態の熱交換器の斜視図 同実施の形態の熱交換器の、第1の管と第2の管の他の重ね方の例を示す要部断面図 同実施の形態の熱交換器の、第1の管と第2の管の他の重ね方の例を示す要部断面図 同実施の形態の熱交換器の、第1の管と第2の管の他の重ね方の例を示す要部断面図 同実施の形態の熱交換器の、第1の管と第2の管の他の重ね方の例を示す要部断面図 従来の熱交換器の要部断面図 従来の他の熱交換器の要部断面図
符号の説明
9、15、17、19 熱交換器
10 凹部
11 第1の管
12 第2の管
13 ヘッダー
14 ロウ材
16a 拘束板
18、20、21 間隙

Claims (3)

  1. 第1の管と第2の管とを略直交する位置に配置する工程と、前記第2の管を前記第1の管に向けて押圧し、前記第1の管に凹部を形成して、前記第1の管の凹部に前記第2の管を圧着固定する工程とを具備している熱交換器の製造方法。
  2. 前記第1の管と前記第2の管をロウ付または半田付で接合する工程を更に具備した請求項に記載の熱交換器の製造方法。
  3. 前記第1の管と前記第2の管を拘束部材で固定する工程を更に具備した請求項に記載の熱交換器の製造方法。
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