JP4427477B2 - 電源装置の出力容量範囲を決定する方法およびそのプログラム - Google Patents

電源装置の出力容量範囲を決定する方法およびそのプログラム Download PDF

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Description

この発明は電源系統に接続される電源装置の出力容量範囲を決定する方法およびそのプログラムに関し、特に高い分散度で接続される電源装置の出力容量範囲を決定する方法およびそのプログラムに関するものである。
近年の地球環境保護の観点や電力自由化の進展に伴い、各種の分散型電源(DG:Distributed Generator)が普及しつつある。分散型電源としては、たとえば、太陽光発電、風力発電、マイクロガスタービンおよび燃料電池などが挙げられる。将来的には、分散型電源が多くの家庭や商店に設置されることが予想される。
ところで、このような分散型電源は、設備コストを抑制するため、各家庭や商店などへ電力を供給する配電系統に連系されることが多い。そのため、配電系統における電力品質や設備能力を考慮しつつ、分散型電源の出力容量などを決定する必要がある。たとえば、分散型電源の連系点においては、分散型電源から供給される電流により線路電流が線路の許容電流値を超えないようにしなければならない。また、分散型電源から供給される電力により線路電圧が電圧管理値上限を超えないようにしなければならない。
そこで、特許文献1に開示されるように、配電系統における系統状態(線路電流および線路電圧)を推定する状態推定方法が提案されている。この特許文献1に開示されている状態推定方法によれば、所定の計測値に基づいて、配電系統機器の特性を考慮した系統状態の推定が可能であり、分散型電源が連系される場合の事前検討を行なうことができる。
特開2002−51464号公報
しかしながら、上述の状態推定方法は、所定の計測値に基づいた計算機シミュレーションによるものであり、連系される分散型電源が増加すると、その連系される分散電源のノードに応じた数の計測値が必要となる。そのため、多くの分散型電源が連系される配電系統に適用することは、非常に労力を必要とし、また、収束計算が膨大となるため現実的ではない。
さらに、将来の配電系統として、小容量の分散型電源が分散性の極めて高い状態で連系される配電システム(たとえば、マイクログリッド)が検討されており、このような配電系統において、分散型電源が配電系統と連系できる出力容量範囲を決定する方法は存在しなかった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、分散性の高い配電系統において連系する電源装置の出力容量範囲を決定する方法およびそのプログラムを提供することである。
この発明によれば、電路の複数の点からそれぞれの負荷へ電力を供給する電力系統において、電路の複数の点と接続され、電力系統へそれぞれ電力を与える電源装置の出力容量範囲を決定する方法であって、電路に沿った負荷の連続的な分布状態を示す負荷電力密度分布を受付けるステップと、電路に沿った電源装置の連続的な分布状態を示し、かつ、変数として電源装置の出力容量を含む電力密度分布関数を受付けるステップと、電力系統における制約条件を受付けるステップと、負荷電力密度分布に基づいて、電力密度分布関数に含まれる電源装置の出力容量が制約条件を満たす範囲を算出するステップとからなる。
好ましくは、負荷電力密度分布は、電路に沿って一定値または電路の長さに関する1次関数である。
好ましくは、電力密度分布関数は、電路に沿って一定値または電路の長さに関する1次関数である。
好ましくは、電力系統における制約条件は、電路の電流値または/および電路の電圧値である。
好ましくは、電路において電源装置が接続される区間を受付けるステップと、電力密度分布関数を電源装置が接続される区間で積分することで、電路に接続される電源装置の出力範囲を算出するステップとをさらに含む。
また、この発明によれば、上述の電源装置の出力容量範囲を決定する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この発明によれば、電路の複数の点と接続される負荷および電源装置についての離散的なモデルに代えて、電路に沿った連続的な分布状態を示す負荷電力密度分布および電力密度分布関数を用いることで、解析的な演算が可能となる。そのため、従来の計算機シミュレーションのように、いずれかの値を変更する度に収束計算をする必要がなく、制約条件を満たす出力容量範囲を容易に算出できる。よって、分散性の高い配電系統において連系する電源装置の出力容量範囲を決定する方法およびそのプログラムを実現できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態]
図1は、この発明の実施の形態に従う配電系統100の系統図である。
図1を参照して、配電系統100は、変電所2と、線路抵抗4と、線路リアクタンス6と、分散型電源(DG)8と、負荷10とからなる。
変電所2は、上位の電力系統から受けた電力を所定の電圧値に変換し、それぞれのノードから負荷10へ電力を供給する。
線路抵抗4は、それぞれのノード間を接続する線路の抵抗成分であり、その単位長あたりの値はRである。
線路リアクタンス6は、それぞれのノード間を接続する線路のリアクタンス成分であり、その単位長あたりの値はXである。
なお、以下では、線路抵抗4と線路リアクタンス6とを総称して、線路インピーダンスとも称し、その単位長あたりの値はZ(=R+jX;但し、jは虚数単位)とする。
分散型電源8は、たとえば、太陽光発電、風力発電、マイクロガスタービンおよび燃料電池などから構成される。そして、分散型電源8は、それぞれのノードにおいて配電系統と接続され、配電系統へ一定電力を供給する。
負荷10は、それぞれのノードにおいて配電系統と接続され、一定電力を消費する。
(電力潮流方程式)
図1に示すノードk(1≦k≦N)において、配電系統側から見た負荷10の定電力負荷をSL k(=PL k+jQL k)とし、配電系統側から見た分散型電源8の定電力出力をSG k(=−PG k+jQG k)とし、線路電圧(相間電圧)をVkとする。そして、ノード(k−1)からノードkへ流れる線路電流をIk-1,kとし、ノード(k−1)からノードkへ向かう複素電力のうち、ノード(k−1)とノードkとの間の線路インピーダンスを通過する前の複素電力をSkとする。なお、無効電力および無効電流については、遅れ側を+として表し、以下同様とする。
また、ノード間の線路長をΔlとすると、ノードkとノード(k+1)との間のインピーダンスは、(R+jQ)Δlとなる。
したがって、ノードkにおける電力の授受から導かれる電力潮流方程式は、(1)式となる。なお、以下の数式においては、複素数からなる変数であることを明確にするため、その上部に「・」(ドット)を付す。
Figure 0004427477
ここで、(1)式の境界条件として、ノードNにおいて(2)式が成立する。
Figure 0004427477
また、ノードkにおいて、複素電力Skと、線路電圧Vkおよび線路電流Ik-1,kとの間には、(3)式が成立する。
Figure 0004427477
なお、線路電流Ik-1,kの右肩に付されている「*」は、複素共役を示す。
そして、(3)式を(1)式に代入して線路電流Ik-1,kを消去し、さらに、Δl→0の極限をとると、(4)式が導出される。
Figure 0004427477
但し、S(x)は、変電所2から距離xだけ離れた点において線路を通過する複素電力であり、V(x)は、変電所2から距離xだけ離れた点における線路電圧である。また、ρL(x)は、負荷10の電力密度分布関数であり、ρG(x)は、分散型電源8の電力密度分布関数である。
(4)式は、変電所2からの距離xについての複素電力の微分方程式である。すなわち、図1に示す配電系統100において、ノード数Nを無限大とし、分散型電源8および負荷10が連続的に分布するとした場合の複素電力の変化分を表したものである。さらに、負荷10の電力密度分布関数ρL(x)は、変電所2から距離xだけ離れた点における単位長あたりの負荷電力を表し、分散型電源8の電力密度分布関数ρG(x)は、変電所2から距離xだけ離れた地点における単位長あたりの出力電力を表す。
さらに、線路損失は、供給電力の約2〜5%であるから、(4)式の右辺第3項である線路損失は、他項に比較して十分小さいので省略すると、(4)式は(5)式のように近似できる。
Figure 0004427477
変電所2から系統末端までの距離をlとすると、変電所2から距離xだけ離れた点における線路の通過電力は、(5)式を距離xから配電系統の系統末端まで積分したものであり、かつ、配電系統の系統末端では通過電力が存在しないので、(6)式が導出される。
Figure 0004427477
ここで、変電所2から距離xだけ離れた点において、負荷10による有効電力および無効電力をそれぞれPL(x)およびQL(x)とし、分散型電源8による有効電力および無効電力をそれぞれPG(x)およびQG(x)とすると、(6)式から(7)式が導出される。
Figure 0004427477
変電所2から距離xだけ離れた点を通過する複素電力の大きさ(以下、皮相電力と称す)は、(7)式の絶対値をとって(8)式となる。
Figure 0004427477
(電圧降下方程式)
図1を参照して、ノードkとノード(k+1)との間における電圧降下量から導かれる電圧降下方程式は、(9)式となる。
Figure 0004427477
(3)式を(9)式に代入して線路電流Ik-1,kを消去し、さらに、Δl→0の極限をとると、(10)式が導出される。
Figure 0004427477
(10)式は、変電所2から距離xだけ離れた点と距離x+dxだけ離れた点との間の電圧の変化分を表したものである。
(10)式を変形すると、(11)式となる。
Figure 0004427477
さらに、(11)式の複素共役は、(12)式である。
Figure 0004427477
(11)式および(12)式の両辺の和をとって、(7)式に代入すると、(13)式が導出される。
Figure 0004427477
変電所2から距離xだけ離れた点における線路電圧V(x)は、(13)式を0からxまで積分することで求められ、(14)式となる。
Figure 0004427477
但し、V(0)は、変電所2の送り出し電圧である。
上述のように、この発明の実施の形態においては、図1に示す配電系統100において、ノード数Nを無限大とし、配電系統に沿って分散型電源8および負荷10が連続的に分布するものと考える。そして、(8)式に示す電力潮流方程式および(14)式に示す電圧降下方程式に基づいて、解析的に分散型電源8の出力容量範囲を決定する。また、配電系統に沿って連続的に分布する負荷10および分散型電源8は、それぞれ負荷10の電力密度分布関数ρL(x)および分散型電源8の電力密度分布関数ρG(x)として表現される。
(電力密度分布関数)
実際の配電系統における負荷10の電力密度分布関数ρL(x)および分散型電源8の電力密度分布関数ρG(x)は、さまざまな分布形状をもつ。
図2は、電力密度分布関数の一例を示す図である。
図2(a)は、−1≦r≦0の場合である。
図2(b)は、0≦r≦1の場合である。
図2(a)および図2(b)を参照して、線CBからなる電力密度分布を考えると、変電所2から距離xだけ離れた点を通過する電力は、その点から系統末端までに分布する電力密度分布を積分したものであるので、台形DABEの面積と等しくなり、その面積A(x)は、(15)式で表される。
Figure 0004427477
但し、Amaxは、台形OABCの面積である。また、rは分散係数であり、線CBの傾きにより定まる値である。そして、分散係数rの範囲は、−1≦r≦1である。
図2(a)を参照して、−1≦r<0が成立する場合には、変電所側から系統末端に行くに従い電力密度が単純増加する分布となる。そして、r=−1の場合には、電力密度分布は、三角形OAB’となる。
図2(b)を参照して、0<r≦1が成立する場合には、変電所側から系統末端に行くに従い電力密度が単純減少する分布となる。そして、r=1の場合には、電力密度分布は、三角形OAC’となる。
図2(a)および図2(b)を参照して、r=0の場合には、変電所側から系統端末にかけて一定値をもつ電力密度分布となる。
したがって、実際の配電系統に応じて、分散係数rおよびAmaxを選択することができる。(15)式のような台形型の電力密度分布を採用することにより、自由度が高く、実際の配電系統に応じて柔軟な電力密度分布関数を得ることができる。
さらに、負荷10の分布を台形型分布とし、その力率が配電系統全体で一定であるとすると、上述の電力密度分布関数を用いて、変電所2から距離xだけ離れた点を通過する負荷による複素電力PL(x)+jQL(x)は、(16)式で表される。
Figure 0004427477
但し、SLは、総負荷電力であり、θは、負荷10の力率角であり、rは、負荷10の分散係数である。
同様に、分散型電源8の分布を台形型分布とし、その力率が配電系統全体で一定であるとすると、変電所2から距離xだけ離れた点を通過する分散型電源8による複素出力−PG(x)+jQG(x)は、(17)式で表される。
Figure 0004427477
但し、SGは、分散型電源8の総出力容量であり、φは、分散型電源8の力率角であり、sは、分散型電源8の分散係数である。
(16)式および(17)式を実数部および虚数部に分離し、(8)式に示す電力潮流方程式へ代入すると、変電所2から距離xだけ離れた点を通過する皮相電力は、(18)式で表される。
Figure 0004427477
さらに、(16)式および(17)式を実数部および虚数部に分離し、(14)式に示す電圧降下方程式へ代入すると、変電所2から距離xだけ離れた点における線路電圧は、(19)式で表される。
Figure 0004427477
上述のように、(8)式に示す電力潮流方程式および(14)式に示す電圧降下方程式は、電力密度分布関数を用いて、それぞれ(18)式および(19)式で表される。以下では、(18)式に示す電力潮流方程式および(19)式に示す電圧降下方程式を用いて、演算を行なう。
(制約条件)
分散型電源8が配電系統に連系するために満たさなければならない制約条件を表1に示す。
Figure 0004427477
表1を参照して、分散型電源8が配電系統に連系されるためには、線路電流、線路電圧および連系点における分散型電源の力率が所定の範囲内でなければならない。
線路電流は、配電系統を構成する送電線の許容電流に基づくものであり、許容電流値Imax以下でなければならない。
線路電圧は、負荷への供給電圧を決定するものであり、電圧管理値下限Vminから電圧管理値上限Vmaxの範囲内を維持しなければならない。
連系点における分散型電源の力率は、分散型電源の連系に関する技術要件を記載した「系統連系技術要件ガイドライン(改定版)」(資源エネルギー庁編,1998年)に基づくものであり、最低力率cosφ0から力率1の範囲内を維持しなければならない。
(線路電流の制約条件)
表1を参照して、線路電流の制約条件を皮相電力の式に適用すると、(20)式となる。
Figure 0004427477
一方、線路電圧は、表1に示す制約条件を満たす必要があるので、(21)式が成立しなければならない。
Figure 0004427477
ここで、皮相電力S(t)は、配電系統に応じて、たとえば、0〜数MVAまで変動するのに対して、線路電圧V(t)は、たとえば、基準電圧6.6kVに対して数100V(±5%程度)の変動である。そのため、皮相電力S(t)の変動に対して、線路電圧V(t)の変動は無視でき、線路電圧V(t)は一定であると考えることができる。また、線路電圧V(t)が変動しても、電圧管理値下限Vminより低くなることはない。そのため、(20)式に示す線路電流の制約条件から得られる不等式は、(22)式で代替できる。
Figure 0004427477
すなわち、線路電流の制約条件は、変電所2から距離xだけ離れた点を通過する皮相電力の条件と等価であるとみなすことができる。
そして、(18)式を(22)式に代入し、分散型電源8の総出力容量SGに関する不等式に変形すると、(23)式となる。
Figure 0004427477
さらに、SL<Smaxであるので、(23)式の平方根内の第2項が1に比べて十分小さくなるため無視すると、(24)式のように簡素化できる。
Figure 0004427477
(24)式において、負荷10の分散係数r,負荷10の力率角θ,分散型電源8の力率角φ,総負荷電力SL,Smax(=√3×Imax×Vmin)は、既知であるので、分散型電源8の分散係数sにより場合分けを行なうと、線路電流の制約から導出される最大出力容量SI Gmaxは、表2のようになる。
Figure 0004427477
すなわち、分散型電源8の総出力容量SGは、表2に示す最大出力容量SI Gmax以下でなければならない。
(線路電圧の制約条件)
線路電圧の制約条件である(21)式に(19)式を代入し、分散型電源8の総出力容量SGに関する不等式に変形すると、(25)式が導出される。
Figure 0004427477
(25)式に示される不等式により、分散型電源8の総出力容量SGは、線路電圧の制約条件に基づく最大値SV Gmaxおよび最小値SV Gminの範囲でなければならない。
ところで、分散型電源8から供給される電力によって線路電流は減少する。そのため、分散型電源8の総出力容量SGが大きくなれば、線路電圧の電圧降下量は小さくなる。
図3は、分散型電源8の総出力容量SGと線路電圧|V(x)|との関係を示す図である。
図3(a)は、分散型電源8の総出力容量SGがゼロであっても電圧管理値下限Vminを維持できる場合である。
図3(b)は、分散型電源8の総出力容量SGがゼロであれば電圧管理値下限Vminを維持できない場合である。
図3(a)を参照して、分散型電源8の総出力容量SGがゼロであっても電圧管理値下限Vminを維持できる場合には、線路電圧の制約条件に基づく最小値SV Gminは、ゼロであり、線路電圧の制約条件に基づく最大値SV Gmaxは、電圧管理値上限Vmaxにより定まる。
図3(b)を参照して、分散型電源8の総出力容量SGがゼロであれば電圧管理値下限Vminを維持できない場合には、線路電圧の制約条件に基づく最小値SV Gminは、電圧管理値下限Vminにより定まり、線路電圧の制約条件に基づく最大値SV Gmaxは、電圧管理値上限Vmaxにより定まる。
しかしながら、一般的に分散型電源8は、出力の変動が大きいため、通常の配電系統においては、分散型電源8の総出力容量SGがゼロであっても電圧管理値下限Vminを維持できるように設計および運用されている。
よって、線路電圧の制約条件に基づく最小値SV Gminは、ゼロとして差し支えない。
さらに、(25)式において、負荷10の分散係数r,負荷10の力率角θ,分散型電源8の力率角φ,総負荷電力SL,Smax,電圧管理値下限Vmin,電圧管理値上限Vmax、線路インピーダンスZ、配電系統長l、変電所2の送り出し電圧V(0)は、既知であるので、分散型電源8の分散係数sにより場合分けを行なうと、線路電流の制約から導出される最大出力容量SV Gmaxおよび最小出力容量SV Gminは、表3のようになる。
Figure 0004427477
すなわち、分散型電源8の総出力容量SGは、表3に示す最小出力容量SV Gminから最大出力容量SV Gmaxの範囲内を維持しなければならない。
なお、表3におけるtpは、配電系統において線路電圧の分布が極大値または極小値をもち、かつ、その極大値または極小値が最大値または最小値となる位置を示す。すなわち、δg(t,u)/δt=0を満たし、かつ、0≦tp≦1を満たすものであり、(26)式で表される。
Figure 0004427477
さらに、(26)式をCardanoの方法を用いて、解を求めると、(27)式となる。
Figure 0004427477
(総合判定)
上述のように、線路電流の制約条件および線路電圧の制約条件のいずれも満たす必要があるので、線路電流の制約条件により求まる最大出力容量SI Gmax、および線路電圧の制約条件により求まる最大出力容量SV Gmaxのうち、いずれか小さい方の値が、最大出力容量SGmaxとなる。そこで、(28)式から、最大出力容量SGmaxを求める。
Figure 0004427477
(分散型電源の個別の出力容量)
上述の手順に従い、分散型電源8の総出力容量SGを決定した後に、分散型電源8の個別の複素出力SG kを決定することもできる。
再度、図1を参照して、ノードkにおいて配電系統と接続される分散型電源8の複素出力SG kは、ノード(k−1)とノードkとの間に分布する電力密度分布を積分したものと考えることができる。
したがって、変電所2からノード(k−1)およびノードkまでの距離をxk-1およびxkとすると、ノードkにおいて配電系統と接続される分散型電源8の複素出力SG kは、(29)式となる。
Figure 0004427477
なお、複素出力SG kは、配電系統側から見た値であるので、分散型電源8側から見た複素出力は、複素出力SG kと符号が反対となることに留意する。
(出力容量範囲の導出装置)
図4は、この発明の実施の形態に従うコンピュータの概略構成図である。
図4を参照して、コンピュータ20には、マウス34と、キーボード36と、ディスプレイ38が接続される。
コンピュータ20は、それぞれバス40に接続された、CPU(Central Processing Unit)22と、オペレーティングシステムに送られたプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)24と、実行されるプログラムをロードするための、およびプログラム実行中のデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)26と、ハードディスク(HDD)28と、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブ30とを備える。CD−ROMドライブ30には、CD−ROM32が装着される。
図5は、この発明の実施の形態に従うプログラムのフローチャートである。
コンピュータ20は、この発明の実施の形態に従うプログラムがCPU22で実行されることにより、図5に示した各ステップの処理を実行する。
一般的にこうしたプログラムは、CD−ROM32などの記録媒体に記憶されて流通し、CD−ROMドライブ30などにより記録媒体から読取られてハードディスク28に一旦記憶される。さらにハードディスク28からRAM26に読出されてCPU22により実行される。
図5を参照して、CPU22は、線路インピーダンスZ(=R+jX),配電系統長さl,変電所2の送り出し電圧V(0)を受付ける(ステップS100)。ユーザは、対象とする配電系統に関するデータを入力する。
CPU22は、負荷10の分散係数r,力率角θ,総負荷電力SLを受付ける(ステップS102)。ユーザは、対象とする配電系統に接続される負荷10に関するデータを入力する。
CPU22は、分散型電源8の分散係数s,力率角φを受付ける(ステップS104)。ユーザは、対象とする配電系統に接続される分散型電源8に関するデータを入力する。なお、分散型電源8の分散係数sは、ユーザが任意に決定できる。
CPU22は、制約条件である、許容電流値Imax,電圧管理値下限Vmin,電圧管理値上限Vmaxを受付ける(ステップS106)。ユーザは、対象とする配電系統の制約条件を入力する。
CPU22は、線路電流の制約条件から、最大出力容量SI Gmaxを演算する(ステップS108)。そして、CPU22は、線路電圧の制約条件から、最大出力容量SV Gmaxを演算する(ステップS110)。
CPU22は、最大出力容量SI Gmaxと最大出力容量SV Gmaxとのうち、いずれか小さい方を最大出力容量SGmaxとする(ステップS112)。そして、CPU22は、その演算結果をディスプレイ38などに表示する。
CPU22は、分散型電源8の接続点と変電所2との距離xk、および、変電所側で1つ前の他の分散型電源の接続点と変電所2との距離xk-1を受付ける(ステップS114)。ユーザは、分散型電源8を連系するノードに関するデータを入力する。
CPU22は、分散型電源8の複素出力SG kを演算する(ステップS116)。そして、CPU22は、その演算結果をディスプレイ38などに表示する。
(計算機シミュレーションとの比較)
この発明の実施の形態に従う方法を従来の計算機シミュレーションによる方法と比較した結果を以下に説明する。
従来の計算機シミュレーションによる方法としては、実績のあるBackward Forward Sweep(BFS)法による潮流計算のプログラムを用いた。なお、BFS法については、福山・中西による「並列計算処理を用いた放射状系統拘束潮流計算」(電気学会論文B,116巻1号、20−22頁、1996年)等に記載されている。
対象とする配電系統の諸条件を表4に示す。
Figure 0004427477
表4を参照して、負荷については、実際の配電系統の計測値に基づいて、重負荷および軽負荷を選択した。
重負荷については、系統末端における電圧降下が最も厳しくなるように、遅れ力率とし、変電所側から系統末端に行くに従い電力密度が比例して増加する分布、すなわち分散係数r=−1とした。
軽負荷については、系統末端における電圧上昇が最も厳しくなるように、進み力率とし、変電所側から系統末端に行くに従い電力密度が比例して減少する分布、すなわち分散係数r=1とした。
また、配電系統は、水平配列した80mm2の絶縁電線とし、その配電系統長は、分散型電源が存在しない場合に線路電圧の制約条件を満たすことのできる3.8kmとした。
なお、計算機シミュレーションによる方法(BFS法を含む)では、負荷および分散型電源を系統上の有限個のノードと接続するように記述する必要がある。そこで、0.1km毎にノード(全体で39ノード)を設け、それぞれのノードに対して、総負荷電力を按分して与える。
図6は、この発明の実施の形態に従う方法による演算結果を従来のBFS法による演算結果と比較した図である。
図6(a)は、変電所2から距離xだけ離れた点において線路を通過する複素電力をプロットした図である。
図6(b)は、変電所2から距離xだけ離れた点における線路電圧をプロットした図である。
図6(a)を参照して、重負荷および軽負荷のいずれの場合についても、この発明の実施の形態による複素電力の演算結果は、従来のBFS法の演算結果と極めてよく一致する。
図6(b)を参照して、重負荷および軽負荷のいずれの場合についても、この発明の実施の形態による線路電圧の演算結果は、従来のBFS法の演算結果と極めてよく一致する。
従来のBFS法による演算結果を基準にして、(この発明の実施の形態に従う方法による演算結果−従来のBFS法による演算結果)/(従来のBFS法による演算結果)から導出される相対誤差は、複素電力については、−3.796%(重負荷)および0.002%(軽負荷)であり、線路電圧については、0.197%(重負荷)および0.001%(軽負荷)であった。
よって、この発明の実施の形態に従う方法は、従来の計算機シミュレーションによる方法と同等の精度をもつことが理解される。
(適用例)
この発明の実施の形態による方法を実際の配電系統へ適用した例について説明する。分散型電源が連系するために満たさなければならない具体的な制約条件を表5に示す。
Figure 0004427477
図7は、表4および表5に示す条件下における最大出力容量を示した図である。
図7(a)は、分散型電源の力率と分散係数との関係を示した図である。なお、図7(a)においては、配電系統長を0.65kmとしている。
図7(b)は、表4に示す軽負荷が接続されている場合において、配電系統長と分散型電源の力率との関係を示した図である。
図7(c)は、表4に示す軽負荷が接続されている場合において、配電系統長と変電所2の送り出し電圧との関係を示した図である。
図7(a)を参照して、表4に示す重負荷が接続されている場合には、負荷の分散係数sにかかわらず(−1≦s≦1)、変電所2と配電系統との接続点における線路電流が制約となり、最大出力容量が決まる。そして、分散型電源の力率が低下すると、線路電流が増加し、最大出力容量SGmaxも減少する。
表4に示す軽負荷が接続されている場合には、負荷の分散係数sが−1≦s≦−0.7の範囲であれば、配電系統内のある点での線路電流が制約となり、最大出力容量SGmaxが決まる。また、負荷の分散係数sが−0.7≦s≦1の範囲であれば、変電所2と配電系統との接続点における線路電流が制約となり、最大出力容量SGmaxが決まる。そして、分散型電源の力率によらず、最大出力容量SGmaxは一定である。
図7(b)を参照して、配電系統長が短い場合には、線路電流が制約となり、最大出力容量SGmaxが決まる。また、配電系統長が長い場合には、系統末端における線路電圧が制約となり、最大出力容量SGmaxが決まる。
そして、分散型電源の力率が向上すると、配電系統の線路電流が減少し、配電系統長が長くても最大出力容量SGmaxを維持できる。
図7(c)を参照して、配電系統長が短い場合には、線路電流が制約となり、最大出力容量SGmaxが決まる。また、配電系統長が長い場合には、系統末端における線路電圧が制約となり、最大出力容量SGmaxが決まる。
そして、変電所2の送り出し電圧が低下すると、系統末端における線路電圧の上昇が緩和され、配電系統長が長くても最大出力容量SGmaxを維持できる。
なお、上述の説明においては、負荷および分散型電源を定電力モデルとして扱ったが、負荷および分散型電源を定電流モデルとした場合にも、本発明を適用できる。
この発明の実施の形態によれば、配電系統の複数のノードにおいて接続される負荷および分散型電源の離散的な電力分布を、連続的な分布をもつ電力密度分布関数で代替する。そのため、解析的に演算を行なうことができ、線路定数、負荷特性および分散型電源特性を表す変数を含む解析解を導出できる。よって、分散型電源が配電系統に連系する場合の制約条件下において、分散型電源の最大出力容量および最小出力容量を算出し、分散型電源の出力容量範囲を決定できる。
また、この発明の実施の形態によれば、分散型電源の電力密度分布関数を分散型電源が接続されるノード間の距離で積分することで、当該分散型電源についての出力容量範囲についても決定できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う配電系統の系統図である。 電力密度分布関数の一例を示す図である。 分散型電源の総出力容量と線路電圧との関係を示す図である。 この発明の実施の形態に従うコンピュータの概略構成図である。 この発明の実施の形態に従うプログラムのフローチャートである。 この発明の実施の形態に従う方法による演算結果を従来のBFS法による演算結果と比較した図である。 表4および表5に示す条件下における最大出力容量を示した図である。
符号の説明
2 変電所、4 線路抵抗、6 線路リアクタンス、8 分散型電源、10 負荷、20 コンピュータ、28 ハードディスク(HDD)、30 CD−ROMドライブ、32 CD−ROM、34 マウス、36 キーボード、38 ディスプレイ、40 バス、100 配電系統、Ik-1,k 線路電流、cosφ0 最低力率、Imax 許容電流値、l 配電系統長、PL(x),PG(x) 有効電力、QL(x),QG(x) 無効電力、r,s 分散係数、SG 総出力容量、SG k 複素出力、SGmax,SI Gmax,SV Gmax, 最大出力容量、Sk 複素電力、SL 総負荷電力、SV Gmin 最小出力容量、V,Vk 線路電圧、Vmax 電圧管理値上限、Vmin 電圧管理値下限、Z 線路インピーダンス、x,xk-1,xk 距離、θ,φ 力率角、ρG,ρL 電力密度分布関数。

Claims (6)

  1. 電路の複数の点からそれぞれの負荷へ電力を供給する電力系統において、前記電路の複数の点と接続され、前記電力系統へそれぞれ電力を与える電源装置の出力容量範囲を決定する方法であって、
    前記電路に沿った前記負荷の連続的な分布状態を示す負荷電力密度分布を受付けるステップと、
    前記電路に沿った前記電源装置の連続的な分布状態を示し、かつ、変数として前記電源装置の出力容量を含む電力密度分布関数を受付けるステップと、
    前記電力系統における制約条件を受付けるステップと、
    前記負荷電力密度分布に基づいて、前記電力密度分布関数に含まれる前記電源装置の出力容量が前記制約条件を満たす範囲を算出するステップとからなる、電源装置の出力容量範囲を決定する方法。
  2. 前記負荷電力密度分布は、前記電路に沿って一定値または前記電路の長さに関する1次関数である、請求項1に記載の電源装置の出力容量範囲を決定する方法。
  3. 前記電力密度分布関数は、前記電路に沿って一定値または前記電路の長さに関する1次関数である、請求項1または2に記載の電源装置の出力容量範囲を決定する方法。
  4. 前記電力系統における制約条件は、前記電路の電流値または/および前記電路の電圧値である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置の出力容量範囲を決定する方法。
  5. 前記電路において前記電源装置が接続される区間を受付けるステップと、
    前記電力密度分布関数を前記電源装置が接続される区間で積分することで、前記電路に接続される前記電源装置の出力範囲を算出するステップとをさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源装置の出力容量範囲を決定する方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源装置の出力容量範囲を決定する方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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