JP4427476B2 - 電圧調整装置の設置位置を最適化する方法およびそのプログラム - Google Patents

電圧調整装置の設置位置を最適化する方法およびそのプログラム Download PDF

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Description

この発明は電力系統に設置される電圧調整装置の設置位置を最適化する方法およびそのプログラムに関し、特に電力系統の電路に介挿される電圧調整装置の設置位置を最適化する方法およびそのプログラムに関するものである。
需要家に対して電力を供給する配電系統において、電力品質は、供給電圧がいかに管理値を維持できるかという点で決まる。そこで、負荷変動による電圧変動を抑制するため、線路電圧を調整する電圧調整装置を備えるのが一般的である。
特に、亘長が長く電圧降下が大きい配電系統においては、変電所から系統末端までの間にステップ式自動電圧調整器(SVR:Step Voltage Regulator;以下、SVRと称す)が介挿されることが多い。SVRは、変圧比を段階的に切替えて、線路電圧を昇圧または降圧する装置である。
配電系統内においては、負荷で消費される電力が一様ではないので、負荷の分布状態に応じて、配電系統内の線路電圧は大きく変化する。そのため、電圧降下率についても一様ではなく、SVRの設置条件は、電力品質を決定する大きな要因となっている。
そこで、特許文献1に開示されるように、SVRの最適な設定値をシミュレーションにより求める電力系統解析装置が提案されている。
特開平9−65572号公報
しかしながら、上述の電力系統解析装置などを用いてシミュレーションを行なう場合には、配電系統と負荷との接続点(ノード)を基準にして配電系統モデルを入力する。一方、実際の配電系統においては、多くのノードが存在するため、配電系統モデルで実際の配電系統を表すためには、非常に手間と時間を要する。
また、実際の配電系統のノードを集約し、簡素化した配電系統モデルを用いることもできるが、シミュレーション精度の低下が避けられない。
さらに、近年の地球環境保護の観点や電力自由化の進展に伴い、分散型電源(DG:Distributed Generator)が配電系統に接続されつつある。そのため、配電系統内の線路電圧の分布はより複雑となっている。
上述のように、配電系統内の線路電圧の分布状態を正確に把握できる現実的な方法がなく、その結果、SVRを最適な位置に設置することができなかった。そのため、SVRを設置する位置を決定する場合には、経験とカンに頼るところが大きかった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、配電系統において、自動電圧調整器の設置位置を最適化する方法およびプログラムを提供することである。
この発明によれば、電路の複数の点からそれぞれの負荷へ電力を供給する電力系統において、前記電路に介挿され、前記電路の電圧を調整する電圧調整装置の設置位置を最適化する方法であって、前記電路に沿った前記負荷の連続的な分布状態を示す負荷電力密度分布を受付けるステップと、前記電圧調整装置の電圧調整量を受付けるステップと、前記電力系統における電圧の管理条件を受付けるステップと、前記管理条件に対する前記電路における電圧の余裕量を評価する評価ステップと、前記余裕量が最大となる設置位置を決定する決定ステップとからなる。
好ましくは、前記電圧調整装置は、複数の電圧調整量をもち、前記方法は、前記複数の電圧調整量のそれぞれについて前記余裕量が最大となる設置位置およびその余裕量を算出するステップと、前記算出された複数の余裕量の中で最大の余裕量となる前記電圧調整量および前記設置位置を決定するステップとをさらに含む。
好ましくは、前記負荷電力密度分布は、前記電路に沿って一定値または前記電路の長さに関する1次関数である。
好ましくは、前記評価ステップは、前記管理条件の上限値と前記電路における電圧の最大値との差である上限余裕量、および前記電路における電圧の最小値と前記管理条件の下限値との差である下限余裕量に基づいて前記余裕量を評価し、前記決定ステップは、前記上限余裕量と前記下限余裕量とが一致する場合において、前記余裕量が最大であると決定する。
好ましくは、前記電圧調整装置は、変圧比を段階的に切替えることにより電圧を調整するステップ式自動電圧調整器である。
また、この発明によれば、上述の電圧調整装置の設置位置を最適化する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この発明によれば、電路の複数の点と接続される負荷についての離散的なモデルに代えて、電路に沿った連続的な分布状態を示す負荷電力密度分布を用いることで、電路上の電圧についての解析的な演算が可能となる。そして、電圧の管理条件に対する余裕量を評価することで、余裕量が最大となる、すなわち電力品質が最も高い設置位置を決定する。よって、いずれの電力系統に対しても自動電圧調整器の設置位置を最適化できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態]
図1は、この発明の実施の形態に従う配電系統100の系統図である。
図1を参照して、配電系統100は、変電所2と、線路抵抗4と、線路リアクタンス6と、SVR8と、負荷10とからなる。
変電所2は、上位の電力系統から受けた電力を所定の電圧値に変換し、それぞれのノードから負荷10へ電力を供給する。
線路抵抗4は、それぞれのノード間を接続する線路の抵抗成分であり、その単位長あたりの値はRである。
線路リアクタンス6は、それぞれのノード間を接続する線路のリアクタンス成分であり、その単位長あたりの値はXである。
なお、以下では、線路抵抗4と線路リアクタンス6とを総称して、線路インピーダンスとも称し、その単位長あたりの値はZ(=R+jX;但し、jは虚数単位)とする。
SVR8は、線路に介挿され、変圧比を段階的に切替えて、線路電圧を昇圧または降圧する。この発明の実施の形態においては、SVR8は、ノードmの変電所側に配置される。なお、以下では、SVR8の変電所側を「1次側」と称し、系統末端側を「2次側」と称す。
負荷10は、それぞれのノードにおいて配電系統と接続され、一定電力を消費する。
(電力潮流方程式)
図1に示すノードk(1≦k≦N)において、配電系統側から見た負荷10の定電力負荷をSL k(=PL k+jQL k)とし、線路電圧(相間電圧)をVkとする。そして、ノード(k−1)からノードkへ流れる線路電流をIk-1,kとし、ノード(k−1)からノードkへ向かう複素電力のうち、ノード(k−1)とノードkとの間の線路インピーダンスを通過する前の複素電力をSkとする。なお、無効電力および無効電流については、遅れ側を+として表し、以下同様とする。
また、ノード間の線路長をΔlとすると、ノードkとノード(k+1)との間のインピーダンスは、(R+jX)Δlとなる。
したがって、ノードkにおける電力の授受から導かれる電力潮流方程式は、(1)式となる。なお、以下の数式においては、複素数からなる変数であることを明確にするため、その上部に「・」(ドット)を付す。
Figure 0004427476
SVR8の1次側における複素電力をSm (1)とし、SVR8の2次側における複素電力をSm (2)として、SVR8における損失を無視すると、(2)式〜(4)式が成立する。
Figure 0004427476
Figure 0004427476
Figure 0004427476
ここで、(1)式の境界条件として、系統末端のノードNにおいて(5)式が成立する。
Figure 0004427476
ノードkにおいて、複素電力Skと、線路電圧Vk-1および線路電流Ik-1,kとの間には、(6)式が成立する。
Figure 0004427476
ノードmにおいて、SVR8の1次側における複素電力Sm (1)と、線路電圧Vm-1およびSVR8の1次側における線路電流Im-1,m (1)との間には、(7)式が成立する。また、複素電力Sm+1と、SVR8の2次側における線路電圧Vm (2)および線路電流Im,m+1との間には、(8)式が成立する。
Figure 0004427476
Figure 0004427476
なお、線路電流Im-1,m (1)およびIm,m+1の右肩に付されている「*」は、複素共役を示す。
そして、(6)式を(1)式に代入して線路電流Ik-1,kを消去し、さらに、Δl→0の極限をとると、(9)式が導出される。
Figure 0004427476
但し、S(x)は、変電所2から距離xだけ離れた点において線路を通過する複素電力であり、V(x)は、変電所2から距離xだけ離れた点における線路電圧である。また、ρL(x)は、負荷10の電力密度分布関数である。
(9)式は、変電所2からの距離xについての複素電力の微分方程式である。すなわち、図1に示す配電系統100において、ノード数Nを無限大とし、負荷10が連続的に分布するとした場合の複素電力の変化分を表したものである。そして、負荷10の電力密度分布関数ρL(x)は、変電所2から距離xだけ離れた点における単位長あたりの負荷電力を表す。
さらに、線路損失は、供給電力の約2〜5%であるから、(9)式の右辺第2項である線路損失は、右辺第1項に比較して十分小さいので省略すると、(9)式は(10)式のように近似できる。
Figure 0004427476
変電所2から系統末端までの距離をlとすると、変電所2から距離xだけ離れた点における線路の通過電力は、(10)式を距離xから配電系統の系統末端まで積分したものであり、かつ、配電系統の系統末端では通過電力が存在しないので、(11)式が導出される。
Figure 0004427476
ここで、変電所2から距離xだけ離れた点において、負荷10による有効電力および無効電力をそれぞれPL(x)およびQL(x)とすると、(11)式から(12)式が導出される。
Figure 0004427476
(電圧降下方程式)
図1を参照して、ノードkとノード(k+1)との間における電圧降下量から導かれる電圧降下方程式は、(13)式となる。
Figure 0004427476
ノード(m−1)において、SVR8の1次側における線路電圧Vm (1)と、線路電圧Vm-1およびSVR8の1次側における線路電流Im-1,m (1)との間には、(14)式が成立する。また、SVR8の1次側における線路電圧Vm (1)と、SVR8の変圧比nおよびSVR8の2次側における線路電圧Vm (2)との間には、(15)式が成立する。さらに、線路電圧Vm+1と、SVR8の2次側における線路電圧Vm (2)および線路電流Im,m+1との間には、(16)式が成立する。
Figure 0004427476
Figure 0004427476
Figure 0004427476
(6)式を(13)式に代入して線路電流Ik-1,kを消去し、さらに、Δl→0の極限をとると、(17)式が導出される。
Figure 0004427476
(17)式は、変電所2からの距離xについての線路電圧の微分方程式である。すなわち、図1に示す配電系統100において、ノード数Nを無限大とし、負荷10が連続的に分布するとした場合の線路電圧の変化分を表したものである。
(17)式を変形すると、(18)式となる。
Figure 0004427476
さらに、(18)式の複素共役は、(19)式である。
Figure 0004427476
(18)式および(19)式の両辺の和をとって、(12)式に代入すると、(20)式が導出される。
Figure 0004427476
ここで、SVR8が変電所2から距離mだけ離れた点に設置されているとすると、線路電圧V(x)は、(i)変電所2からSVR8の1次側までの区間と、(ii)SVR8の2次側から系統末端までの区間とに分けて表すことができる。
(i)変電所2からSVR8の1次側までの区間(0≦x≦m)
変電所2から距離xだけ離れた点における線路電圧V(x)は、(20)式を0からxまで積分することにより、(21)式で表される。
Figure 0004427476
但し、V0は、変電所の送り出し電圧である。
また、SVR8の1次側における線路電圧V(1)(m)は、(21)式にx=mを代入して、(22)式で表される。
Figure 0004427476
さらに、SVR8の変圧比nを用いて、SVR8の2次側における線路電圧V(2)(m)は、(23)式で表される。
Figure 0004427476
(ii)SVR8の2次側から系統末端までの区間(m≦x≦l)
SVR8が設置される点において、線路電圧は変圧されて不連続となる。そのため、SVR8の2次側を基準にして線路電圧V(x)を求める。すなわち、変電所2から距離xだけ離れた点における線路電圧V(x)は、(20)式をSVR8の2次側における線路電圧V(2)(m)を初期値として、mからxまで積分することにより、(24)式で表される。
Figure 0004427476
上述のように、この発明の実施の形態においては、図1に示す配電系統100において、ノード数Nを無限大とし、配電系統に沿って負荷10が連続的に分布するものと考える。そして、(12)式に示す電力潮流方程式、および(21)式および(24)式に示す電圧降下方程式に基づいて、解析的にSVR8の設置位置を最適化する。また、配電系統に沿って連続的に分布する負荷10は、電力密度分布関数ρL(x)として表現される。
(電力密度分布関数)
実際の配電系統における負荷10の電力密度分布関数ρL(x)は、さまざまな分布形状をもつ。
図2は、電力密度分布関数の一例を示す図である。
図2(a)は、−1≦r≦0の場合である。
図2(b)は、0≦r≦1の場合である。
図2(a)および図2(b)を参照して、線CBからなる電力密度分布を考えると、変電所から距離xだけ離れた点を通過する電力は、その点から系統末端までに分布する電力密度分布を積分したものであるので、台形DABEの面積と等しくなり、その面積A(x)は、(25)式で表される。
Figure 0004427476
但し、Amaxは、台形OABCの面積である。また、rは分散係数であり、線CBの傾きにより定まる値である。そして、分散係数rの範囲は、−1≦r≦1である。
図2(a)を参照して、−1≦r<0が成立する場合には、変電所側から系統末端に行くに従い電力密度が単純増加する分布となる。そして、r=−1の場合には、電力密度分布は、三角形OAB’となる。
図2(b)を参照して、0<r≦1が成立する場合には、変電所側から系統末端に行くに従い電力密度が単純減少する分布となる。そして、r=1の場合には、電力密度分布は、三角形OAC’となる。
図2(a)および図2(b)を参照して、r=0が成立する場合には、変電所側から系統端末にかけて一定値をもつ電力密度分布となる。
したがって、実際の配電系統に応じて、分散係数rおよびAmaxを選択することができる。(25)式のような台形型の電力密度分布を採用することにより、自由度が高く、実際の配電系統に応じて柔軟な電力密度分布関数を得ることができる。
さらに、負荷10の分布を台形型分布とし、その力率が配電系統全体で一定であるとすると、上述の電力密度分布関数を用いて、変電所から距離xだけ離れた点を通過する負荷による複素電力PL(x)+jQL(x)は、(26)式で表される。
Figure 0004427476
但し、SLは、総負荷電力であり、θは、負荷10の力率角であり、rは、負荷10の分散係数である。
(線路電圧関数)
SVR8の設置位置を示す変電所2からの距離mとSVR8の変圧比nとを変数に含む、線路電圧関数を用いてSVR8の設置位置を最適化する。
(26)を実数部および虚数部に分離して(21)〜(24)式に代入した後、PL(y)およびQL(y)を消去すると、(27)式が得られる。
Figure 0004427476
以下では、(27)式に示す線路電圧関数V(x,m,n)を用いて、SVR8による線路電圧の変化を評価し、設置位置を最適化する。
(最大配電系統長)
SVR8の設置位置を最適化するためには、SVR8を設置できる範囲、すなわちSVR8が線路電圧を管理値に維持できる最大配電系統長lを予め算出しておく必要がある。
図3は、線路電圧を管理値の範囲内に維持できる最大の配電系統長を示す図である。
図3(a)は、電圧管理値下限Vminによって配電系統長が制限される場合である。
図3(b)は、電圧管理値上限Vmaxおよび電圧管理値下限Vminによって配電系統長が制限される場合である。
(27)式に示す線路電圧関数V(x,m,n)は、xについての単調減少関数である。よって、変電所2からの送り出し電圧を高くすることで、線路電圧が電圧管理値下限となる距離を長くできる。
そこで、図3(a)を参照して、SVR8を変電所2の直近(距離m=0)に設置することで、線路電圧を管理値の範囲内に維持できる最大配電系統長lが得られる。
しかしながら、図3(b)を参照して、変電所2の直近に設置されたSVR8の2次側における線路電圧V(2)(0)が電圧管理値上限Vmaxを超える場合には、SVR8を系統末端側へ移動させざるを得ない。そのため、SVR8をV(2)(m)=Vmaxが成立する距離mに設置することで、線路電圧を管理値の範囲内に維持できる最大配電系統長lが得られる。
上述の場合分けを行なうと、最大配電系統長lは表1のようになる。
Figure 0004427476
但し、nmaxは、SVR8の有する昇圧側における最大の変圧比である。
したがって、対象とする配電系統長が最大配電系統長l以下となる場合には、SVR8を配電系統のいずれの位置に設置しても線路電圧を管理値に維持できる。よって、配電系統の全長に対して、設置位置の最適化を行なう。
また、対象とする配電系統長が最大配電系統長lを超える場合には、複数のSVR8が必要となる。よって、配電系統をSVR8がそれぞれ設置される複数の区間に分割し、設置位置の最適化を行なう。
(最適化の評価手法)
上述のように、最大配電系統長lを超えない区間のそれぞれにおいて、SVR8の設置位置の最適化を行なう。したがって、(対象とする区間の配電系統長l)≦(最大配電系統長l)となる。
SVR8の設置位置を最適化するための指標として、余裕量を用いる。この余裕量は、電圧管理値上限Vmaxと対象とする区間内における線路電圧の最大値との電圧差である上限余裕量、および対象とする区間内における線路電圧の最小値と電圧管理値下限Vminとの電圧差である下限余裕量のうちいずれか小さい方と定める。
そして、最適化とは、対象とする区間内において、余裕量が最大となるSVR8の設置位置を決定することである。
(SVRの設置位置の最適化)
上限余裕量と下限余裕量とが一致できれば、その一致する場合において、余裕量は最大となる。また、上限余裕量と下限余裕量とが一致できなければ、いずれか小さい方の余裕量の最大値を求めることになる。そこで、以下では、上限余裕量と下限余裕量との関係に応じて、場合分け(モード分け)を行ない、最大の余裕量を導出する。
まず、上限余裕量と下限余裕量とが一致できるか否かを判断し、場合分けを行なう。上述したように、(27)式に示す線路電圧関数V(x,m,n)は、xについての単調減少関数であるので、対象とする区間内における線路電圧が最大となるのは、m=0、すなわちSVR8が変電所2の直近に設置される場合である。この場合において、系統末端の線路電圧も最大となる。
したがって、電圧管理値上限VmaxとSVR8の2次側における線路電圧との電圧差である上限余裕量は最小となり、系統末端における線路電圧と電圧管理値下限Vminとの電圧差である下限余裕量は最大となる。
そのため、SVR8が変電所2の直近に設置される場合(m=0)において、上限余裕量が下限余裕量を上回れば、SVR8を配電系統のいずれの位置に配置しても、上限余裕量と下限余裕量とが一致することはない。これは、SVR8の変圧比nまたは/および変電所2の送り出し電圧V0が小さいため、線路電圧の最大値が抑制され、上限余裕量が大きい場合を意味する。以下では、このような場合を「モード1」と称する。
さらに、モード1以外の場合、すなわち、上限余裕量と下限余裕量とが一致できる場合には、その一致する値が最大の余裕量となる。
ここで、モード1以外の場合とは、SVR8の変圧比nが大きいため、SVR8が変電所2の直近に設置できない場合を意味する。この場合において、対象とする区間内における線路電圧の最大値は、SVR8の2次側における線路電圧である。一方、対象とする区間内における線路電圧の最小値は、SVR8の1次側における線路電圧、または系統末端における線路電圧である。
そこで、以下では、SVR8の1次側における線路電圧が対象とする区間内の線路電圧の最小値となる場合を「モード2」と称し、系統末端における線路電圧が対象とする区間内の線路電圧の最小値となる場合を「モード3」と称する。
図4は、SVR8の設置位置の最適化を行なう場合のモード分けを示した図である。
図4(a)は、モード1における線路電圧プロフィールを示す。
図4(b)は、モード2における線路電圧プロフィールを示す。
図4(c)は、モード3における線路電圧プロフィールを示す。
(モード1)
図4(a)を参照して、モード1となるのは、変電所2からの距離m=0とした場合に、上限余裕量が下限余裕量を上回る必要があるので、(28)式を満足する場合である。
Figure 0004427476
そして、(28)式に(27)式を代入すると、(29)式となる。
Figure 0004427476
よって、変電所2の送り出し電圧V0が(29)式を満たす場合(モード1)には、最適なSVRの設置位置は、m=0となる。
系統末端における線路電圧と電圧管理値下限Vminとの電圧差をEval1(m,n)とすると、(30)式となる。
Figure 0004427476
さらに、余裕量をδ(n)とすると、モード1においては、系統末端における線路電圧と電圧管理値下限Vminとの電圧差が余裕量になるので、(31)式となる。
Figure 0004427476
(モード2)
図4(b)を参照して、モード2の場合には、電圧管理値上限VmaxとSVR8の2次側における線路電圧との電圧差である上限余裕量と、SVR8の1次側における線路電圧と電圧管理値下限Vminとの電圧差である下限余裕量とが一致するように、SVR8を設置する変電所2からの距離mを求める。
電圧管理値上限VmaxとSVR8の2次側における線路電圧との電圧差をEval2(m,n)とし、SVR8の1次側における線路電圧と電圧管理値下限Vminとの電圧差をEval3(m,n)とすると、それぞれ(32)式および(33)式となる。
Figure 0004427476
Figure 0004427476
Eval2(m,n)とEval3(m,n)とが等しいとすると、(34)式が導出される。
Figure 0004427476
(34)式は、mについての3次方程式であるので、Cardanoの方法を用いて、最適なSVR8の設置位置を求めることができる。
さらに、モード2における余裕量δ(n)は、(34)式の解を(32)式または(33)式に代入して、(35)式となる。
Figure 0004427476
(モード3)
図4(c)を参照して、モード3の場合には、電圧管理値上限VmaxとSVR8の2次側における線路電圧との電圧差である上限余裕量と、系統末端における線路電圧と電圧管理値下限Vminとの電圧差である下限余裕量とが互いに一致するように、SVR8を設置する変電所2からの距離mを求める。
(32)式にEval2(m,n)と(30)式に示すEval1(m,n)とが互いに等しいとすると、(36)式が導出される。
Figure 0004427476
(36)式は、mについての3次方程式であるので、モード2と同様に、Cardanoの方法を用いて、最適なSVR8の設置位置を求めることができる。
さらに、モード3における余裕量δ(n)は、(36)式の解を(32)式または(30)式に代入して、(37)式となる。
Figure 0004427476
(モード2とモード3との境界条件)
図4(b)および図4(c)を参照して、配電系統長が長くなると、系統末端における電圧降下量が大きくなり、モード2からモード3へ移行する。すなわち、モード2とモード3とは、配電系統長に応じて定まる。そこで、モード2とモード3との境界条件を導出する。
モード2とモード3との境界となる場合には、SVR8の1次側における線路電圧と系統末端における線路電圧とが一致するので、(38)式が成立する。
Figure 0004427476
また、Eval1(m,n)、Eval2(m,n)およびEval3(m,n)が互いに一致するので、(39)式が成立する。
Figure 0004427476
したがって、(38)式および(39)式から、モード2とモード3との境界となる配電系統長lb(n)は、(40)式となる。
Figure 0004427476
よって、配電系統長l<lb(n)であれば、モード2となり、配電系統長l≧lb(n)であれば、モード3となる。
上述のように、SVR8の最適な設置位置を求めるために、表2に示す条件に従い、変電所2の送り出し電圧V0および配電系統長lに基づいてモード分けを行なう。
Figure 0004427476
さらに、それぞれのモードにおけるSVR8の最適化された設置位置は、表3のようになる。なお、SVR8の最適化された設置位置は、配電系統長lで規格化された変電所2からの距離m、すなわち配線系統の全体に対する割合で示す。
Figure 0004427476
(SVRの変圧比の最適化)
上述した方法によれば、予め定められた変圧比nをもつSVR8を設置する変電所2からの距離mを最適化できる。
ところで、SVR8は、線路電圧を目標値に維持するため、目標電圧、インピーダンス整定値、不感帯および遅延時間などの整定パラメータに基づいて、変圧比を段階的に切替える。そのため、SVR8は、切替え可能な複数の変圧比をもつ。
そこで、上述した余裕量δ(n)に基づいて、SVR8の変圧比および設定位置の組合せを最適化する方法について説明する。
SVR8は、たとえば、基準の変圧比(n=1)に対して、昇圧側および降圧側とも4段階(1.25%単位)ずつ、計9段階の変圧比をもつ。すなわち、変圧比nk=0.9375+0.0125k(k=1,2,・・・,9)と表すことができる。
そして、SVR8の昇圧側のn6,n7,n8,n9のそれぞれについて余裕量δ(nk)を算出し、その中で最大となる余裕量δ(nk)における変圧比nkおよび変電所2からの距離mkを最適な組合せと決定する。
なお、一般的に、整定パラメータの自由度は高いので、SVR8の設置位置および変圧比が決定された後に、その決定された設定位置および変圧比に応じて整定される。そのため、この発明の実施の形態にかかる方法により最適化されたSVR8の設置位置および変圧比に応じて、整定パラメータは整定される。
(最適化するためのプログラム)
図5は、この発明の実施の形態に従うコンピュータの概略構成図である。
図5を参照して、コンピュータ20には、マウス34と、キーボード36と、ディスプレイ38が接続される。
コンピュータ20は、それぞれバス40に接続された、CPU(Central Processing Unit)22と、オペレーティングシステムに送られたプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)24と、実行されるプログラムをロードするための、およびプログラム実行中のデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)26と、ハードディスク(HDD)28と、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブ30とを備える。CD−ROMドライブ30には、CD−ROM32が装着される。
図6は、この発明の実施の形態に従うプログラムのフローチャートである。
コンピュータ32は、この発明の実施の形態に従うプログラムがCPU22で実行されることにより、図6に示した各ステップの処理を実行する。
一般的にこうしたプログラムは、CD−ROM32などの記録媒体に記憶されて流通し、CD−ROMドライブ30などにより記録媒体から読取られてハードディスク28に一旦記憶される。さらにハードディスク28からRAM26に読出されてCPU22により実行される。
図6を参照して、CPU22は、線路インピーダンスZ(=R+jX),配電系統長,変電所の送り出し電圧V0を受付ける(ステップS100)。ユーザは、対象とする配電系統に関するデータを入力する。
CPU22は、負荷10の分散係数r,力率角θ,総負荷電力SLを受付ける(ステップS102)。ユーザは、対象とする配電系統に接続される負荷10に関するデータを入力する。
CPU22は、SVR8の変圧比nkを受付ける(ステップS104)。ユーザは、SVR8の昇圧側の1または複数の変圧比nkのデータを入力する。
CPU22は、電圧管理値下限Vmin,電圧管理値上限Vmaxを受付ける(ステップS106)。ユーザは、対象とする配電系統の電圧管理値を入力する。
CPU22は、配電系統の電圧管理値から、最大配電系統長lを演算し、最大配電系統長lに基づいて区間の配電系統長lを決定する(ステップS108)。
まず、CPU22は、昇圧側における最低の変圧比を選択する(ステップS110)。たとえば、変圧比nk=0.9375+0.0125k(k=1,2,・・・,9)であれば、CPU22は、k=6を選択する。
CPU22は、送り出し電圧V0および区間の配電系統長lに基づいて、モードを判定し、判定されたモードの応じた計算式に基づいて、SVR8を設置する最適な変電所2からの距離mkおよび余裕量δ(nk)を演算する(ステップS112)。
そして、CPU22は、選択している変圧比が昇圧側における最大値であるか否かを判断する(ステップS114)。
選択している変圧比が昇圧側における最大値でない場合(ステップS114においてNOの場合)には、CPU22は、昇圧側の次の変圧比を選択する(ステップS116)。そして、CPU22は、ステップS112に示す処理を繰返す。
選択している変圧比が昇圧側における最大値である場合(ステップS114においてYESの場合)には、CPU22は、ステップS112において変圧比nk毎に演算された余裕量δ(nk)の中から、最大となる余裕量δ(nk)を抽出する(ステップS118)。そして、CPU112は、その最大となる余裕量δ(nk)における、変電所2からの距離mkおよび変圧比nkの組合せをディスプレイ38などに表示し、処理を終了する。
(適用例)
この発明の実施の形態による方法を実際の配電系統に基づいて適用した例について説明する。配電系統の条件の一例を表4に示す。
Figure 0004427476
また、表4に示す配電系統の条件下では、最大配電系統長l=8.1kmであるため、SVR8が1台で済むように、8.0kmまでの区間を対象とした。
表5は、配電系統長lとSVR8を設置する変電所2からの距離mおよび変圧比nkとの最適な組合せを示した表である。なお、距離mは、配電系統長lで規格化し、単位法(PU法:Per Unit法)で示す。また、SVR8の変圧比nkは、nk=0.9375+0.0125k(k=1,2,・・・,9)である。
Figure 0004427476
表5を参照して、配電系統長が短い場合には、昇圧側の最大から2番目の変圧比n8=1.0375を用いることで、線路電圧を管理電圧値の範囲に維持できるが、配電系統長が長い場合には、昇圧側の最大の変圧比n9=1.05を用いる必要がある。さらに、配電系統長が長くなると、余裕量δ(n)が小さくなることが理解される。
図7は、配電系統長が4.0kmの場合において、SVR8を設置する変電所2からの距離mと余裕量δ(n)との関係を示した図である。なお、線路電圧が電圧管理値の範囲を維持できない場合には、余裕量δ(n)=0としている。
図7を参照して、変圧比nkが小さい場合には、変電所2に近接した位置に配置する方が余裕量δ(n)は増加し、変電所から遠い位置に設置するほど余裕量δ(n)は減少する。
一方、変圧比nkが大きい場合には、配電系統のいずれかの位置において、余裕量δ(n)は最大値となる。
なお、上述の説明においては、負荷の分布を変電所からの距離の1次関数で表す場合について示したが、配電系統の全長にわたり積分可能であれば、高次の連続関数で表すこともできる。
この発明の実施の形態によれば、配電系統の複数のノードにおいて接続される負荷の離散的な電力分布を、連続的な分布をもつ電力密度分布関数で代替する。そのため、配電系統上の線路電圧を解析的に算出できる。そして、電力品質を電圧管理値上限および電圧管理値下限に対する線路電圧の差からなる余裕量で評価する。そのため、電力品質についても最大値を解析的に算出できる。よって、いずれの電力系統に対しても、自動電圧調整器の設置位置を最適化できる。
また、この発明の実施の形態によれば、電力品質を余裕量で評価するので、電力系統の条件やSVRの条件にかかわらず、同一指標で比較できる。よって、それぞれの変圧比における余裕量を互いに比較することで、単一の変圧比をもつSVRにおける設置位置だけでなく、複数の変圧比をもつSVRにおける変圧比および設置位置の組合せを最適化できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う配電系統の系統図である。 電力密度分布関数の一例を示す図である。 線路電圧を管理値の範囲内に維持できる最大の配電系統長を示す図である。 SVRの設置位置の最適化を行なう場合のモード分けを示した図である。 この発明の実施の形態に従うコンピュータの概略構成図である。 この発明の実施の形態に従うプログラムのフローチャートである。 配電系統長が4.0kmの場合において、SVRの設置位置と余裕量との関係を示した図である。
符号の説明
2 変電所、4 線路抵抗、6 線路リアクタンス、8 SVR、10 負荷、20 コンピュータ、28 ハードディスク(HDD)、30 CD−ROMドライブ、32 コンピュータ、34 マウス、36 キーボード、38 ディスプレイ、40 バス、100 配電系統、Vk-1,Vm-1 線路電圧、Ik-1,Im,Im-1 線路電流、l 配電系統長、l 最大配電系統長、lb(n) 配電系統長、m,mk,x 距離、n,nk 変圧比、PL 複素電力、r 分散係数、Sk 複素電力、Sm 複素電力、SL 総負荷電力、t 区間、V,Vm 線路電圧、V0 送り出し電圧、Vmax 電圧管理値上限、Vmin 電圧管理値下限、Z 線路インピーダンス、δ(n) 余裕量、θ 力率角、ρL 電力密度分布関数。

Claims (6)

  1. 電路の複数の点からそれぞれの負荷へ電力を供給する電力系統において、前記電路に介挿され、前記電路の電圧を調整する電圧調整装置の設置位置を最適化する方法であって、
    前記電路に沿った前記負荷の連続的な分布状態を示す負荷電力密度分布を受付けるステップと、
    前記電圧調整装置の電圧調整量を受付けるステップと、
    前記電力系統における電圧の管理条件を受付けるステップと、
    前記管理条件に対する前記電路における電圧の余裕量を評価する評価ステップと、
    前記余裕量が最大となる設置位置を決定する決定ステップとからなる、電圧調整装置の設置位置を最適化する方法。
  2. 前記電圧調整装置は、複数の電圧調整量をもち、
    前記方法は、
    前記複数の電圧調整量のそれぞれについて前記余裕量が最大となる設置位置およびその余裕量を算出するステップと、
    前記算出された複数の余裕量の中で最大の余裕量となる前記電圧調整量および前記設置位置を決定するステップとをさらに含む、請求項1に記載の電圧調整装置の設置位置を最適化する方法。
  3. 前記負荷電力密度分布は、前記電路に沿って一定値または前記電路の長さに関する1次関数である、請求項1または2に記載の電圧調整装置の設置位置を最適化する方法。
  4. 前記評価ステップは、前記管理条件の上限値と前記電路における電圧の最大値との差である上限余裕量、および前記電路における電圧の最小値と前記管理条件の下限値との差である下限余裕量に基づいて前記余裕量を評価し、
    前記決定ステップは、前記上限余裕量と前記下限余裕量とが一致する場合において、前記余裕量が最大であると決定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電圧調整装置の設置位置を最適化する方法。
  5. 前記電圧調整装置は、変圧比を段階的に切替えることにより電圧を調整するステップ式自動電圧調整器である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電圧調整装置の設置位置を最適化する方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電圧調整装置の設置位置を最適化する方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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