JP4431522B2 - 発電機の出力容量を決定する方法およびそのプログラム - Google Patents

発電機の出力容量を決定する方法およびそのプログラム Download PDF

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この発明は電力系統に接続される発電機の出力容量を決定する方法およびそのプログラムに関し、特に発電機が分散して配置される電力系統において、短絡故障により流れ得る短絡電流に基づいて発電機の出力容量を決定する方法およびそのプログラムに関するものである。
近年の地球環境保護の観点や電力自由化の進展に伴い、各種の分散型電源(DG:Distributed Generator)が普及しつつある。分散型電源としては、たとえば、風力発電、マイクロガスタービン、燃料電池および太陽光発電などが挙げられる。将来的には、分散型電源が多くの家庭や商店に設置されることも予想されている。
ところで、電力系統において、三相短絡などの電気的な故障が生じると、電力系統からその故障点に対して短絡電流が流入する。その結果、過大な短絡電流の通過による設備破損や、電力系統における需給のアンバランスによる周波数変動などが生じる。そこで、電力系統では、電気的な故障を検出し、故障点に流入する短絡電流を遮断するための遮断器が所定の区間毎に設けられる。
遮断器には、定格電圧、定格電流、定格遮断電流、定格過渡回復電圧、定格遮断時間および標準動作責務などが規定されている。これらのうち、定格遮断電流は、遮断器が短絡電流を遮断できる最大値を規定するものであり、当該遮断器が設けられる電力系統において、流れ得る最大の短絡電流を考慮して決定される。
また、短絡電流は、電力系統に接続している発電機から供給されるため、その値は、発電機と故障点との間のインピーダンスおよび発電機の起電力に応じて決まる。すなわち、故障点に供給される短絡電流は、それぞれの発電機について、その起電力を故障点との間のインピーダンスで除算することで求められる短絡電流を重ね合わせの理に従い合計したものとなる。
したがって、遮断器を選定する場合には、予め故障点における最大の短絡電流を見積もっておく必要がある。そこで、実際の電力系統をモデル化して、短絡電流を概算することが一般的に行なわれている。このようなモデル化を容易に実現するために、たとえば、特許文献1には、複雑な電力系統を縮約したモデルを生成する電力系統モデルの作成装置が開示されている。
特開平10−56735号公報
しかしながら、電力系統に接続される発電機の数および位置などにより、分散型電源はさまざまな分布状態となる。そのため、それぞれの電力系統における短絡電流に応じて、出力容量を決定する場合には、多くの時間と労力とが必要になるという問題があった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、分散型電源の分布状態にかかわらず、短絡電流に基づいて発電機の出力容量を容易に決定する方法およびそのプログラムを提供することである。
この発明によれば、電路の異なる点に接続された複数の発電機を含む電力系統において、短絡故障により流れ得る短絡電流に基づいて発電機の出力容量を決定する方法であって、電路に沿った複数の発電機の分布状態を示し、かつ、変数として複数の発電機の出力容量を含む電力分布関数を受付けるステップと、発電機の単位リアクタンスを受付けるステップと、電力分布関数に応じて、単位リアクタンスを複数の発電機の各々におけるインピーダンスに変換し、電力系統の所定の点から見たインピーダンスまたはアドミッタンスを算出するステップと、算出されたインピーダンスまたはアドミッタンスに基づいて、所定の点に流れ得る短絡電流を算出するステップとからなる。
好ましくは、短絡電流についての制約条件を受付けるステップと、算出した短絡電流が制約条件を満足するか否かに基づいて、電力系統において複数の発電機の出力容量が許容されるか否かを判断するステップとをさらに含む。
好ましくは、複数の発電機の出力容量を変化させ、短絡電流を繰返し算出するステップと、算出した短絡電流が制約条件を満足する複数の発電機の出力容量のうち、最大のものを求めるステップとをさらに含む。
好ましくは、電力分布関数は、電路に沿って一定値または電路の長さに関する1次関数である。
好ましくは、電力系統は、発電機が接続された複数の電路を含む。
また、この発明によれば、上述の発電機の出力容量を決定する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この発明によれば、電路に沿った複数の発電機の分布状態を示し、かつ、変数として複数の発電機の出力容量を含む電力分布関数と発電機の単位リアクタンスとを受付ける。そして、電力分布関数に応じて、単位リアクタンスを複数の発電機の各々におけるインピーダンスに変換するため、複数の発電機の出力容量とインピーダンスとの対応付けができる。したがって、所定の点から見たインピーダンス、すなわち所定の点に流れ得る短絡電流を複数の発電機の出力容量を用いて算出できる。よって、発電機の分布状態にかかわらず、短絡電流に基づいて発電機の出力容量を容易に決定する方法およびそのプログラムを実現できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態]
図1は、この発明の実施の形態に従う電力系統の全体系統図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態に従う電力系統は、発電所1と、送電用変圧器6と、送電線7と、配電用変電所8とからなる。
発電所1が発生した電力は、送電用変圧器6で昇圧され、送電線7を介して、配電用変電所8まで輸送される。そして、輸送された電力は、配電用変電所8で降圧された後、各配電線へ分配される。
配電用変電所8は、配電用変圧器9と、母線10と、遮断器11,12,13とからなる。
配電用変圧器9は、送電線7と母線10との間に配置され、送電線7を介して輸送される電力を所定の電圧まで降圧する。
母線10は、遮断器11,12,13を介して、配電用変圧器9から受けた電力を各配電線の負荷へ供給する。
遮断器11,12,13は、母線10とそれぞれの配電線との間に配置され、それぞれの配電線で短絡故障などが発生すると、継電器(図示しない)からの指令を受けて電路を開放し、短絡電流の流入を遮断する。
この発明の実施の形態に従う電力系統では、遮断器12を介して電力が供給される配電線にのみ分散型電源が接続される。このような電力系統において、遮断器11を介して電力が供給される配電線で三相短絡故障が発生すると、発電所1および分散型電源から故障点に向けて三相短絡電流が供給される。すなわち、分散型電源が接続されることにより、より多くの三相短絡電流が遮断器11を通過することになる。そのため、三相短絡電流が遮断器11の遮断能力を超えないようにしなければならない。
なお、三相短絡電流が最大となるのは、配電線の線路インピーダンスの影響が最も小さい、すなわち遮断器11の直近で三相短絡故障が生じた場合である。そこで、以下の説明では、遮断器11の直近で三相短絡故障が生じた場合を前提とする。
図2は、図1に示す全体系統図から三相短絡電流に着目して変形した等価回路モデルである。
図2を参照して、遮断器12を介して電力が供給される配電線では、N個のノードのそれぞれに分散型電源2が接続される。なお、それぞれのノード間の距離は一定とする。
そして、それぞれの分散型電源2の起電力をEgk(1≦k≦N)とし、分散型電源2のリアクタンス3の値をXgk(1≦k≦N)とする。
また、配電線は、一様に分布する線路抵抗4および線路リアクタンス5からなり、線路抵抗4の単位長あたりの値をR、線路リアクタンス5の単位長あたりの値をXとし、ノード間隔をΔlとすると、ノード間のインピーダンスは、(R+jX)Δlで表される。但し、jは虚数単位である。なお、以下では、線路抵抗4と線路リアクタンス5とを一括して線路インピーダンスとも称し、その単位長あたりの値をZ(=R+jX)とする。
さらに、発電所1の起電力をEpsとし、発電所1、送電用変圧器6および送電線7のリアクタンス成分を一括して上位インピーダンスとも称し、その値をXとする。また、配電用変圧器9のリアクタンス15をXとする。
なお、Xgk(1≦k≦N),Z,X,Xは、いずれも10[MVA]を基準とした値である。
(短絡電流の算出)
図2に示す等価回路モデルにおいて、発電所1の起電力Epsおよび分散型電源2の起電力Egk(1≦k≦N)がすべて等しく、その値を起電力Eとし(Eps=Egk=E)、故障点から見た分散型電源2側のアドミッタンスをYとすると、三相短絡電流Iは、(1)式となる。なお、以下の数式においては、複素数からなる変数であることを明確にするため、その上部に「・」(ドット)を付す。
Figure 0004431522
図3は、特定のノードから見た分散型電源2側のアドミッタンスの等価回路モデルである。
図3(a)は、ノードNから見た場合である。
図3(b)は、ノード(N−1)から見た場合である。
図3(c)は、ノード(k+1)から見た場合である。
図3(a)を参照して、配電線の終端、すなわちノードNから見たアドミッタンスYは、(2)式となる。
Figure 0004431522
次に、図3(b)を参照して、配電線の終端から2番目、すなわちノード(N−1)から見たアドミッタンスYは、(2)式を用いて、(3)式となる。
Figure 0004431522
以下同様に、図3(c)を参照して、ノード(k+1)から見たアドミッタンスYk+1は、ノードkから見たアドミッタンスYを用いて、(4)式となる。
Figure 0004431522
ここで、発電機では、自己の出力容量を基準としたリアクタンスで比較すると、その値はほぼ一定となるため、すべての分散型電源2に対して、各々の出力容量を基準としたリアクタンスがすべて等しいとみなす。そして、分散型電源2における自己出力容量を基準としたリアクタンスをX[pu]とする。
ここで、演算を容易にするため、分散型電源2の自己出力容量を基準としたリアクタンスX[pu]を共通の出力容量を基準としたリアクタンスに変換する。分散型電源2の各々の出力容量をS(1≦k≦N)とすると、分散型電源2の10[MVA]を基準としたリアクタンスXgk(1≦k≦N)は、(5)式となる。
Figure 0004431522
さらに、(4)式を(5)式に代入すると、(6)式となる。
Figure 0004431522
このように、ノードk+1から見たアドミッタンスYk+1を分散型電源2の出力容量SN−kを含む形で表すことができる。なお、Yk+1は、10[MVA]を基準とした値である。
(電力分布関数)
実際の電力系統における分散型電源は、さまざまな分布形状をもつ。そこで、配電線のそれぞれのノードと接続される分散型電源の分布状態を示す電力分布関数を導入する。
図4は、分散型電源の電力分布関数を示す図である。
図4を参照して、分散型電源は、送電線に沿って等間隔に接続されており、横軸はノードを表す。また、縦軸はそのノードにおける分散型電源の出力容量を表す。そして、電力分布関数は、分散係数rに従う1次関数として定義する。なお、分散係数rは、分散型電源の分布状態に応じて、−1≦r≦1の範囲で任意に設定される。
分散係数rについて見ると、−1≦r<0の場合には、配電用変電所8から系統末端に行くに従い出力容量が単純増加する分布となり、r=−1の場合には、三角形Aのような分布となる。また、0<r≦1の場合には、配電用変電所8から系統末端に行くに従い出力容量が単純減少する分布となり、r=1の場合には、電力密度分布は、三角形Aのような分布となる。なお、r=0の場合には、配電用変電所8から系統末端にかけて一定の出力容量をもつ分布となる。
配電線に接続される分散型電源の総出力容量をSとすると、ノードkにおける分散型電源の出力容量Sは、(7)式となる。
Figure 0004431522
このように、実際の配電線に接続される分散型電源に応じて、分散係数rおよび総出力容量Sを任意に設定することができる。したがって、実際の電力系統に応じて、自由度が高く、かつ柔軟な電力分布関数を与えることができる。
(出力容量の決定)
上述のように、(7)式に示されるノードkにおける分散型電源の出力容量Sを(6)式に代入すると、配電線のアドミッタンスについての漸化式は、(8)式となる。
Figure 0004431522
この(8)式から得られた配電線のアドミッタンスを(1)式に適用することで、分散型電源の出力容量Sと三相短絡電流Iとを関係付けることができる。
遮断器の定格遮断電流を制約条件とすると、分散型電源のある総出力容量Sにおける三相短絡電流Iが遮断器の定格遮断電流内であるか否かに基づいて、その分散型電源の総出力容量Sが妥当であるか否かを判断できる。そして、妥当であると判断された分散型電源の総出力容量Sを(7)式に適用することで、それぞれのノード接続される分散型電源の出力容量を決定できる。
また、分散型電源の総出力容量Sを変化させて、それぞれの総出力容量Sにおける三相短絡電流Iを繰返し算出する。そして、三相短絡電流Iが遮断器の定格遮断電流内となる総出力容量Sのうち、最大の総出力容量SGmaxを求める。この最大の総出力容量SGmaxが対象の電力系統に接続できる分散型電源の最大の総出力容量となる。さらに、最大の総出力容量SGmaxを(7)式に適用することで、それぞれのノード接続される分散型電源の許容される最大の出力容量を決定できる。
(出力容量の決定装置)
図5は、この発明の実施の形態に従うコンピュータ20の概略構成図である。
図5を参照して、コンピュータ20には、マウス34と、キーボード36と、ディスプレイ38が接続される。
コンピュータ20は、それぞれバス40に接続された、CPU(Central Processing Unit)22と、オペレーティングシステムに送られたプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)24と、実行されるプログラムをロードするための、およびプログラム実行中のデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)26と、ハードディスク(HDD)28と、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)ドライブ30とを備える。CD−ROMドライブ30には、CD−ROM32が装着される。
図6は、この発明の実施の形態に従うプログラムのフローチャートである。
コンピュータ20は、この発明の実施の形態に従うプログラムがCPU22で実行されることにより、図6に示した各ステップの処理を実行する。
一般的にこのようなプログラムは、CD−ROM32などの記録媒体に記憶されて流通し、CD−ROMドライブ30などにより記録媒体から読取られてハードディスク28に一旦記憶される。さらにハードディスク28からRAM26に読出されてCPU22により実行される。
図6を参照して、CPU22は、上位インピーダンスX,配電用変圧器9のリアクタンスX,配線亘長l,線路インピーダンスZ,ノード数N,分散係数rを受付ける(ステップS100)。ユーザは、対象とする配電線に応じてデータを入力する。さらに、CPU22は、制約条件として許容短絡電流Isccを受付ける(ステップS102)。ユーザは、対象とする遮断器の定格遮断電流に応じてデータを入力する。
次に、CPU22は、分散型電源の総出力容量Sの初期値を受付ける(ステップS104)。ユーザは、演算を実行させるための初期値、たとえば0を入力する。
CPU22は、ノードNから見たアドミッタンスを演算するため、k=1に設定する(ステップS106)。そして、CPU22は、アドミッタンスYを演算する(ステップS108)。さらに、CPU22は、k=Nが成立するか否かを判断する(ステップS110)。
k=Nが成立しない場合(ステップS110においてNOの場合)には、CPU22は、kに1を加算する(ステップS112)。そして、CPU22は、再度、アドミッタンスYを演算する(ステップS108)。以下同様に、CPU22は、k=Nが成立するまでステップS108およびS110を繰返す。
k=Nが成立する場合(ステップS110においてYESの場合)には、CPU22は、演算したアドミッタンスYを用いて三相短絡電流Iを演算する(ステップS114)。
さらに、CPU22は、演算した三相短絡電流Iが許容短絡電流Iscc以内であるか否かを判断する(ステップS116)。
三相短絡電流Iが許容短絡電流Iscc以内である場合(ステップS116においてYESの場合)には、CPU22は、現在の分散型電源の総出力容量Sが制約条件を満たすと判断する(ステップS118)。そして、CPU22は、その判断結果をディスプレイ38などに表示する。さらに、CPU22は、現在の分散型電源の総出力容量SにΔSを加算する(ステップS120)。そして、CPU22は、再度、三相短絡電流Iを演算する(ステップS106,S108,S110,S112,S114)。以下同様に、CPU22は、三相短絡電流Iが許容短絡電流Isccを超過するまでステップS106,S108,S110,S112,S114を繰返す。
三相短絡電流Iが許容短絡電流Iscc以内でない場合(ステップS116においてNOの場合)には、CPU22は、現在の分散型電源の総出力容量SからΔSを減算した値を許容される最大の総出力容量SGmaxとして決定する(ステップS122)。そして、CPU22は、その演算結果をディスプレイ38などに表示し、処理を終了する。
(適用例1)
この発明の実施の形態による方法を実際の電力系統へ適用した例について説明する。適用例1では、1つの配電線に分散型電源が接続される場合において、最大の総出力容量SGmaxに対する各パラメータの影響を調査した。
表1は、対象とする電力系統におけるパラメータの一例である。
Figure 0004431522
なお、表1における単位値(pu値)は、10[MVA],6.6[kV]を基準とした値である。
表1においては、一般的な配電線として、80[mm]の絶縁電線を0.65[m]間隔で水平配列した場合の値を採用した。また、ノード間隔Δlは、20[m]とした。
さらに、制約条件(許容短絡電流)は、6.6[kV]配電系における一般的な遮断器の遮断容量に基づく値とした。
図7は、X=0.20[pu]とした場合において、配線亘長lと最大の総出力容量SGmaxとの関係を示した図である。
図7(a)は、分散係数r=1とした場合である。
図7(b)は、分散係数r=−1とした場合である。
図8は、X=0.15[pu]とした場合において、配線亘長lと最大の総出力容量SGmaxとの関係を示した図である。
図8(a)は、分散係数r=1とした場合である。
図8(b)は、分散係数r=−1とした場合である。
以下、上位インピーダンスX,分散係数r,配線亘長l,分散型電源2の自己出力容量を基準としたリアクタンスXの影響についてそれぞれ説明する。
(A)上位インピーダンスXの影響について
図7(a)、図7(b)、図8(a)および図8(b)を参照して、上位インピーダンスXが大きくなると、最大の総出力容量SGmaxは、増加することがわかる。これは、上位インピーダンスXの増加により、発電所1から供給される三相短絡電流が減少し、分散型電源から供給される三相短絡電流に対する余裕量が増大するからである。
(B)分散係数rの影響について
図7(a)および図7(b)、または、図8(a)および図8(b)を参照して、分散係数rを小さく、すなわち配電線の末端側により多くの分散型電源を配置する方が、最大の総出力容量SGmaxは増加することがわかる。これは、故障点から分散型電源までの距離が等価的に増加することで、故障点から見た線路インピーダンスの影響が大きくなり、分散型電源から供給される三相短絡電流が抑制されるからである。
(C)配線亘長lの影響について
図7(a)、図7(b)、図8(a)および図8(b)を参照して、配線亘長lが長くなると、分散係数rにかかわらず、最大の総出力容量SGmaxは増加することがわかる。これは、故障点から分散型電源までの距離が増加することで、故障点から見た線路インピーダンスが大きくなり、分散型電源から供給される三相短絡電流が抑制されるからである。
さらに、その増加率は分散係数rが小さい方、すなわち電力系統の末端側により多くの分散型電源を配置する方が大きいことがわかる。これは、電力系統の末端側の方が、増加した線路インピーダンスの影響をより多く受けるため、分散型電源から供給される三相短絡電流が抑制されるからである。
(D)分散型電源2の自己出力容量を基準としたリアクタンスXの影響について
図7(a)および図8(a)、または、図7(b)および図8(b)を参照して、分散型電源2の自己出力容量を基準としたリアクタンスXが大きい方が、最大の総出力容量SGmaxは増加することがわかる。これは、故障点から見た分散型電源側のインピーダンスが大きくなり、供給される三相短絡電流が抑制されるからである。
[実施の形態の変形例]
この発明の実施の形態においては、1つの配電線に分散型電源が接続される場合について説明した。
一方、この発明の実施の形態の変形例においては、複数の配電線に分散型電源が接続される場合について説明する。
図9は、分散型電源が複数の配電線に接続される場合の系統図である。
図9を参照して、回線1,2,・・・,mの各々から短絡電流が供給される系統を考えると、故障点から見たアドミッタンスは、上位インピーダンスXにより導出される上位側のアドミッタンスと、それぞれの配電線におけるアドミッタンスとを合計したものとなる。
すなわち、分散型電源が接続されている配電線の回線数をmとし、それぞれの配電線に接続される分散型電源の総出力容量をSとし、回線1,2,・・・,mのノードkから見たアドミッタンスをY (1≦s≦m)とすると、その三相短絡電流は、(1)式を拡張し、(9)式となる。
Figure 0004431522
図10は、この発明の実施の形態の変形例に従うプログラムのフローチャートである。
図10を参照して、CPU22は、上位インピーダンスX,配電用変圧器9のリアクタンスX,回線1,2,・・・,mの配線亘長l(1≦s≦m),線路インピーダンスZ,ノード数N,回線1,2,・・・,mの分散係数r(1≦s≦m)を受付ける(ステップS200)。ユーザは、対象とする配電線に応じてデータを入力する。さらに、CPU22は、制約条件として許容短絡電流Isccを受付ける(ステップS202)。ユーザは、対象とする遮断器の定格遮断電流に応じてデータを入力する。
次に、CPU22は、分散型電源の総出力容量Sの初期値を受付ける(ステップS204)。ユーザは、演算を実行させるための初期値、たとえば0を入力する。
CPU22は、上位インピーダンスXに基づいて上位側のアドミッタンスを演算し、その演算結果をRAM26へ格納する(ステップS206)。
CPU22は、回線1のアドミッタンスを演算するため、s=1に設定し(ステップS208)、かつ、回線1のノードNから見たアドミッタンスを演算するため、k=1に設定する(ステップS210)。そして、CPU22は、アドミッタンスY を演算する(ステップS212)。さらに、CPU22は、k=Nが成立するか否かを判断する(ステップS214)。
k=Nが成立しない場合(ステップS214においてNOの場合)には、CPU22は、kに1を加算する(ステップS216)。そして、CPU22は、再度、アドミッタンスY を演算する(ステップS212)。以下同様に、CPU22は、k=Nが成立するまでステップS212およびS216を繰返す。
k=Nが成立する場合(ステップS214においてYESの場合)には、CPU22は、演算したアドミッタンスY をRAM26へ格納する(ステップS218)。そして、CPU22は、s=mが成立するか否かを判断する(ステップS220)。
s=mが成立しない場合(ステップS220においてNOの場合)には、CPU22は、次の回線のアドミッタンスを演算するため、sに1を加算し(ステップS222)する。そしてCPU22は、再度、アドミッタンスY を演算し、RAM26へ一旦格納する(ステップS210,S212,S214,S216,S218)。
以下同様に、CPU22は、すべての回線についてのアドミッタンスY を演算するまで、ステップS210,S212,S214,S216,S218,S220,S222を繰返す。
s=mが成立する場合(ステップS220においてYESの場合)には、CPU22は、RAM26に格納した上位側のアドミッタンスおよび各回線のアドミッタンスY を読出してアドミッタンスの総和を演算する(ステップS224)。そして、CPU22は、演算したアドミッタンスの総和を用いて三相短絡電流Iを演算する(ステップS226)。
さらに、CPU22は、演算した三相短絡電流Iが許容短絡電流Iscc以内であるか否かを判断する(ステップS228)。
三相短絡電流Iが許容短絡電流Iscc以内である場合(ステップS228においてYESの場合)には、CPU22は、現在の分散型電源の総出力容量Sが制約条件を満たすと判断する(ステップS230)。そして、CPU22は、その判断結果をディスプレイ38などに表示する。さらに、CPU22は、現在の分散型電源の総出力容量SにΔSを加算する(ステップS232)。そして、CPU22は、三相短絡電流Iが許容短絡電流Isccを超過するまで、三相短絡電流Iを繰返し演算する(ステップS208,S210,S212,S214,S216,S218,S220,S222,S224,S226)。
三相短絡電流Iが許容短絡電流Iscc以内でない場合(ステップS228においてNOの場合)には、CPU22は、現在の分散型電源の総出力容量SからΔSを減算した値を許容される最大の総出力容量SGmaxとして決定する(ステップS234)。そして、CPU22は、その演算結果をディスプレイ38などに表示し、処理を終了する。
(適用例2)
適用例2では、複数の配電線に分散型電源が接続される場合において、最大の総出力容量SGmaxに対する回線数mおよび配線亘長lの影響を調査した。なお、適用例2では、それぞれの配電線に接続される分散型電源の分布状態は、互いに同一であるとした。
配電線を表すパラメータは、上述の表1に示す値と同一である。そして、分散型電源2の自己出力容量を基準としたリアクタンスX=0.20[pu],上位インピーダンスX=0.009[pu]とする。
図11は、回線数mを変化させた場合において、配線亘長lと1回線あたりの最大の総出力容量SGmaxとの関係を示した図である。
図11(a)は、分散係数r=1とした場合である。
図11(b)は、分散係数r=−1とした場合である。
図11(a)および図11(b)を参照して、1回線あたりの最大の総出力容量SGmaxには、回線数mにかかわらず、上述の適用例1と同様の特徴が生じていることがわかる。
表2は、図11(b)において配線亘長lが0[km]および10.0[km]である場合の分散型電源の最大の総出力容量SGmaxを比較した表である。
Figure 0004431522
なお、バンクとは、同一の配電用変圧器に接続されている配電線の一群を意味し、1バンクあたりの最大の総出力容量SGmaxは、1回線あたりの最大の総出力容量SGmaxと回線数mとの積に一致する。
表2を参照して、1回線あたりの最大の総出力容量SGmaxは、回線数mが多くなるほど減少し、また、その減少幅は、回線数mが多くなるほど小さくなっていることがわかる。
一方、1バンクあたりの最大の総出力容量SGmaxは、配線亘長lが増大するほど減少していることがわかる。
すなわち、分散型電源が複数の配電線に分散して配置されるより、1つの配電線に配置された方が、1バンクあたりの最大の総出力容量SGmaxを増加させることができる。これは、分散型電源が接続される配電線の数が増加することにより、故障点から見たインピーダンスが減少し、分散型電源から供給される三相短絡電流が抑制されるからである。
さらに、表2を参照して、分散型電源が接続されている配電線が増加するほど、配線亘長lの影響が現れにくくなっている。たとえば、回線数m≧4では、配線亘長l=0[km]とl=10.0[km]とにおける、最大の総出力容量SGmaxの差は小さい。すなわち、分散型電源が多くの配電線に分布して配置される場合には、線路インピーダンスによる三相短絡電流の抑制効果を考慮する必要が少ないといえる。
なお、上述では、三相短絡故障の場合について説明したが、線間短絡(相間短絡)故障の場合についても同様に適用できる。
この発明の実施の形態によれば、送電線に沿った分散型電源の分布状態を示し、かつ、変数として分散型電源の総出力容量を含む電力分布関数と、分散型電源の各々の自己出力容量を基準としたリアクタンスとを受付ける。そして、分散型電源の各々の出力容量に基づいて、自己出力容量を基準としたリアクタンスからインピーダンスを算出するため、分散型電源のインピーダンスを分散型電源の総出力容量を用いて表すことができる。したがって、故障点から見たインピーダンス、すなわち故障点に流入する三相短絡電流と分散型電源の総出力容量との対応付けができる。よって、分散型電源の分布状態にかかわらず、三相短絡電流が制約条件を満足するような分散型電源の総出力容量を決定する方法を実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う電力系統の全体系統図である。 図1に示す全体系統図から三相短絡電流に着目して変形した等価回路モデルである。 特定のノードから見た分散型電源2側のアドミッタンスの等価回路モデルである。 分散型電源の電力分布関数を示す図である。 この発明の実施の形態に従うコンピュータの概略構成図である。 この発明の実施の形態に従うプログラムのフローチャートである。 =0.20[pu]とした場合において、配線亘長lと最大の総出力容量SGmaxとの関係を示した図である。 =0.15[pu]とした場合において、配線亘長lと最大の総出力容量SGmaxとの関係を示した図である。 分散型電源が複数の配電線に接続される場合の系統図である。 この発明の実施の形態の変形例に従うプログラムのフローチャートである。 回線数mを変化させた場合において、配線亘長lと1回線あたりの最大の総出力容量SGmaxとの関係を示した図である。
符号の説明
1 発電所、2 分散型電源、3,15 リアクタンス、4 線路抵抗、5 線路リアクタンス、6 送電用変圧器、7 送電線、8 配電用変電所、9 配電用変圧器、10 母線、11,12,13 遮断器、20 コンピュータ、28 ハードディスク、30 ドライブ、34 マウス、36 キーボード、38 ディスプレイ、40 バス、E,Egk,Eps 起電力、I 三相短絡電流、Iscc 許容短絡電流、l 配線亘長、l 回線1,2,・・・,mの配線亘長、m 回線数、N ノード数、r 分散係数、r 回線1,2,・・・,mの分散係数、S,SGmax 総出力容量、S 出力容量、X 上位インピーダンス、X 分散型電源の自己出力容量を基準としたリアクタンス、Xgk 分散型電源の10[MVA]を基準としたリアクタンス、X 配電用変圧器9のリアクタンス、Y,Y,・・・,Y アドミッタンス、Y 回線1,2,・・・,mのアドミッタンス、Z 線路インピーダンス、Δl ノード間隔。

Claims (6)

  1. 電路の異なる点に接続された複数の発電機を含む電力系統において、短絡故障により流れ得る短絡電流に基づいて発電機の出力容量を決定する方法であって、
    前記電路に沿った前記複数の発電機の分布状態を示し、かつ、変数として前記複数の発電機の出力容量を含む電力分布関数を受付けるステップと、
    前記発電機の単位リアクタンスを受付けるステップと、
    前記電力分布関数に応じて、前記単位リアクタンスを前記複数の発電機の各々におけるインピーダンスに変換し、前記電力系統の所定の点から見たインピーダンスまたはアドミッタンスを算出するステップと、
    前記算出されたインピーダンスまたはアドミッタンスに基づいて、前記所定の点に流れ得る短絡電流を算出するステップとからなる、発電機の出力容量を決定する方法。
  2. 前記短絡電流についての制約条件を受付けるステップと、
    前記算出した短絡電流が前記制約条件を満足するか否かに基づいて、前記電力系統において前記複数の発電機の出力容量が許容されるか否かを判断するステップとをさらに含む、請求項1に記載の発電機の出力容量を決定する方法。
  3. 前記複数の発電機の出力容量を変化させ、前記短絡電流を繰返し算出するステップと、
    前記算出した短絡電流が前記制約条件を満足する前記複数の発電機の出力容量のうち、最大のものを求めるステップとをさらに含む、請求項2に記載の発電機の出力容量を決定する方法。
  4. 前記電力分布関数は、前記電路に沿って一定値または前記電路の長さに関する1次関数である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電機の出力容量を決定する方法。
  5. 前記電力系統は、前記発電機が接続された複数の電路を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発電機の出力容量を決定する方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の発電機の出力容量を決定する方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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