JP4426699B2 - 内視鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、観察対象に対して送気、送水、吸引等の流体の制御を行う流体制御手段を備えた内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者の体腔内に内視鏡を挿入し、体腔内を観察、処置する際には、通常、生理食塩水等を送液し、視野を確保するが、症例によっては出血や組織浮遊物等により内視鏡の視野が濁る場合がある。この場合、通常は吸引等により体腔内の体液、組織浮遊物を取除き、内視鏡の視野を明瞭にする方法が取られている。
【0003】
例えば、特公平7−93921号公報や実用新案登録第2541523号に開示されているように、内視鏡の挿入部内に配設されている1本チャンネルを用いて送水と吸引を行うようになっており、内視鏡の操作部に設けられたボタンを操作して挿入部の先端構成部から送水及び吸引できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、例えば特公平7−93921号公報では、送水と吸引という正反対の機能を一つのボタン押し込み操作でコントロールするため微妙な調整操作が難しい、あるいは、吸引を行うためには一連の押し込み操作の第2段階に吸引があるので、第1の段階の送水が必ず行われるという問題があった。
【0005】
一方、実用新案登録第2541523号では、送水と吸引がレバー操作によって行われるため、操作部を把持している手の他の手を使ってレバー操作をしなくてはならず、煩雑な操作が必要という問題があった。
【0006】
また、術者は必ずしも吸引と送水の両方の機能を必要とするわけではなく、例えば送水機能だけを必要とする場合もある。しかし従来技術では、双方の機能のどちらかを選択するということはできなかったため、不必要な機能が付加されているために複雑なバルブ機構に対するコスト投資が避けられず、また、余計な付加機能のために余計な洗浄の手間が掛かる問題があった。
【0007】
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、必要な流量制御手段だけが術者の好みによって選択できるとともに、吸引と送水が必要な場合では送水と吸引の機能を独立して選択でき、かつその調整が操作部を把持している手の指による復動操作で行え、操作性の向上を図ることができる内視鏡を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、内視鏡の先端に設けられた挿入部内に挿通し、この挿入部の先端部に一端を開口する1本のチャンネル管路を通して、送気、送水、吸引等の流体の制御を行う制御手段を前記挿入部の基端側に配設された操作部上の流体制御手段によって行うとともに、前記操作部上にライトガイドケーブルの接続部が設けられた内視鏡において、前記流体制御手段は、前記チャンネル管路への流体供給及び前記チャンネル管路からの吸引を行うバルブユニットを有する流体制御モジュールで構成するとともに、前記バルブユニットは、前記バルブユニットの中心軸方向に押し込み操作するボタンと、前記バルブユニットの中心軸の軸回り方向に回動する機能選択レバーとを有し、前記機能選択レバーを回動させることによって、前記ボタンの押し込み操作によって作用する機能が選択され、前記操作部は、前記ライトガイドケーブルの接続部の近傍に前記流体制御モジュールが着脱可能な装着部が配置され、前記バルブユニットは、流体供給源に接続される流体供給管路と吸引源に接続される吸引管路とが設けられ、前記流体供給管路用の口金と前記吸引管路用の口金とが前記機能選択レバーの回転方向に沿う同一平面に配置され、かつ前記ライトガイドケーブルの延出方向と同じ方向に、前記流体供給管路と前記吸引管路とが平行して設けられていることを特徴とする。
【0009】
前記構成によれば、術者の必要な流量制御手段がモジュールの選択により適宜選択されるとともに、流体制御モジュール使用時には、吸引と流体供給が切り替えられ、一つの復動式の制御手段で流量が制御される。
さらに、請求項2の発明は、前記装着部は、前記流体制御モジュールが着脱可能に装着されるポート部の中心線が前記ライトガイドケーブルの接続部の中心線と直交する方向に対して斜めに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
さらに、請求項3の発明は、前記流体制御手段は、前記バルブユニットに替えて前記チャンネル管路への流体供給を行う流体供給用バルブユニット、または前記チャンネル管路からの吸引を行う吸引用バルブユニットの少なくともいずれか一方を有する流体制御モジュールに選択的に交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
さらに、請求項4の発明は、前記ライトガイドケーブルは、前記操作部に対してボールジョイント部を介して接続されている接続部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
さらに、請求項5の発明は、前記バルブユニットは、前記ボタンを押したときの反発力を発生させるばねを有し、前記機能選択レバーは、前記バルブユニットの中心軸の軸回り方向に回動して流体供給制御状態位置と、吸引制御状態位置とに切り替え可能であり、前記機能選択レバーが前記流体供給制御状態位置に回動された状態で、前記ボタンの押し込み操作により前記流体供給源から前記チャンネル管路に流体供給を行う流体供給制御状態に制御され、前記機能選択レバーが前記吸引制御状態位置に回動された状態で、前記ボタンの押し込み操作により前記吸引源から前記チャンネル管路に吸引を行う吸引制御状態に制御されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、第1の実施形態における内視鏡の全体構成図であり、内視鏡1は、体腔内に挿入される挿入部2、挿入部2の基端部に設けられた操作部3及び操作部3に設けられた接眼部4とから構成されている。
【0012】
操作部3には挿入部2内に内装されているチャンネルチューブ(図示しない)のチャンネル開口部5が設けられている。このチャンネル開口部5より例えば生検鉗子などの処置具類が挿入部2に挿通されるようになっている。チャンネル開口部5の接眼部4寄りには、給排水ポート部6が設けられている。この給排水ポート部6はチャンネルチューブと連通しており、その内部には流体制御モジュールとしての数種類のバルブユニット7が適宜セットされている。
【0013】
給排水ポート部6の近傍には、ライトガイドファイバーを内装するライトガイドケーブル8が接続されている。ライトガイドケーブル8は操作部3の図中のUP/DOWN方向に対して鉛直方向に延出されるが、根元でDOWN方向に屈曲されている。そして、ライトガイドケーブル8は接続部8aを中心にして操作部3のUP/DOWNの平面に対して回転可能に設けられている。
【0014】
図2は操作部3の斜視図である。前記バルブユニット7には吸引用バルブユニット9、送水用バルブユニット10、吸引/送水用バルブユニット11の3種類がある。吸引用バルブユニット9や送水用バルブユニット10は、吸引/送水用バルブユニット11の機能を省いて設けられたものである。どのユニットも上部に設けられたボタン12の押し込み操作によって、各々の機能が作用する。吸引/送水バルブユニット11に限っては、ボタン12の上部に設けられた機能選択レバー13を回動させることによって、ボタン12の押し込み操作によって作用する機能が選択される。機能選択レバー13はダイヤル式であっても良いことはいうまでもない。
【0015】
各バルブユニット7は操作部3の直上に位置するので、術者はスコープのグリップ部18を把持した状態のままで、人指し指あるいは中指を伸ばして押し込み操作ができる。
【0016】
図2では操作部3に吸引/送水用バルブユニット11がマウントされた状態を示しているが、そのバルブユニット11は、ライトガイドケーブル8の延出方向と同じ方向に、送水管路14と吸引管路15が平行して設けられている。
【0017】
送水管路14と吸引管路15の延長線上には、その二つの管路が一体的に接続されるコネクター16が設けられている。コネクター16の基端部ではケーブル17が、ライトガイドケーブル8と同様に同方向に屈曲されている。
【0018】
図3はライトガイドケーブル8の可動方向を示し、ライトガイドケーブル8は、操作部3のUP/DOWN平面内を図中の矢印方向に可動する状態で設けられている。よって、操作部3を把持したとき、操作部3の角度によって、ライトガイドケーブル8の重量が掛かる方向にライトガイドケーブル8は垂れ下がる。図4では、ライトガイドケーブル8をボールジョイント部19で操作部3に対して接続されている。この場合は、ライトガイドケーブル8は平面ではなく、3次元的に稼働するので、操作部3がどのような空間的位置にあっても、ライトガイドケーブル8は自重によって垂直に垂れ下がる。
【0019】
すなわち、内視鏡1は、その操作上、上下のあおり方向に操作部3を動かすことがあるが、従来は操作部3に対してライトガイドケーブル8の付け根が固定されているために、ライトガイドケーブル8の重みが操作の抵抗感となっていた。しかし、前述したように、ライトガイドケーブル8をボールジョイント部19で操作部3に対して接続することにより、内視鏡1の操作部3を把持した状態で、内視鏡1をあおり方向に操作したときでも常にライトガイドケーブル8が垂直に垂れ下がることで、軽快に操作できる。
【0020】
次に、図5〜図18に基づいて吸引/送水バルブユニット11の構成を説明する。その他の吸引用バルブユニット9や送水用バルブユニット10は、吸引/送水バルブユニット11から機能の一部を削除した構成なので、説明を割愛する。
【0021】
まず、図5〜図9に基づき押し込み操作で「送水」を機能させるときの構成について説明する。図5は吸引/送水バルブユニット11を真上から見たときの状態であり、機能選択レバー13は「送水」の位置になっている。そして図中、右側に送水管路14と吸引管路15の二本の管路が設けられているが、送水管路14が送水源に接続され、吸引管路15が吸引源に接続される。
【0022】
図6は吸引/送水バルブユニット11の図5におけるA−A線に沿う断面図(ボタン12は押し込まれていない状態)。吸引/送水バルブユニット11は、内筒20と外筒21とから構成されている。内筒20は、例えばフッ素樹脂のような可塑性樹脂でなり、外筒21の内周に対して僅かに外径が大きく、水密かつ空気密の状態で互いに復動できる寸法設定になっている。内筒20は機能選択レバー13の向きに連動して、外筒21との回転方向の相対的位置が決定される。そして、吸引/送水バルブユニット11は、スコープ操作部3側での受け部にあたるシリンダー部22に着脱自在に収納されている。
【0023】
外筒21の下端外周面には、凹溝23が設けられており、この凹溝23にはCリング24が係合されている。そして、シリンダー部22の下端にはCリング24に対応する凹溝25に、Cリング24の外周が嵌合してクリック感を伴う形で固定される。そして、図示はしないが、シリンダー部22に対して外筒21は回転せずに復動だけするようにアリ溝などの回転規制手段が設けられている。
【0024】
内筒20の底面と外筒21の間には、ボタン12を押したときの反発力を発生させるバネ26が設けられている。そして外筒21の下方は上方よりも大きな内径を有するようになっていて段差を有する。内筒20の外周には、やはり径の違いによって生じる段差が設けられており、段差部にはゴム等の弾性部材よりなるストッパー部材27が設けられている。
【0025】
シリンダー部22の上部には側方に送水/吸引管28が開口しており、この管路は、操作部3の中において、挿入部3から延出されるチャンネルチューブに接続されている。送水/吸引管28と対応する位置の外筒20には開口29が設けられている。この開口29を介して流体が吸引/送水バルブユニット11に対して流入/排出される。
【0026】
図6におけるB−B線に沿う断面図を図7に示す。外筒21には180°方向の位置に開口30が、330°方向の位置に送水源につながる送水管路14が設けられている。一方、内筒20には90°の位置に開口31が、300°の位置に開口32が設けられている。開口32は上下方向に長穴になっている。すなわち、送水管路14は、内筒20の周壁に管路が閉ざされている。
【0027】
図6におけるC−C線に沿う断面を図8に示す。この断面には、内筒20に開口はなく、外筒21に設けられた開口29が送水/吸引管28に繋がっているのみである。
【0028】
図9は、吸引/送水バルブユニット11の図5におけるA−A線に沿う断面図でボタン12を押し込んでいる状態である。上述と同様に、この状態でのD−D線に沿う断面を図10に示し、E−E線に沿う断面を図11に示す。
【0029】
図10において、ボタン12の押し込みによって、内筒20には300°の位置に開口33が出現する。そして、同じ位置に設けられている送水管路14と連通する。
【0030】
図11では、送水/吸引管28、開口29とに連通する、側溝34が出現する。側溝34は90°から180°の位置に掛けて開窓している溝である。
【0031】
次に、図12〜図18でボタン12の押し込み操作で「吸引」を機能させるときの構成について説明する。図12は図5と同様に、吸引/送水バルブユニット11を真上から見たときの状態であるが、図5に対して機能選択レバー13は90°半時計回りに回転させられた状態になっている。機能選択レバー13は内筒20の回転角度位置と連動しているので、前に説明した穴類は、同様に90°回転された位置になっている。
【0032】
図13は図12におけるF−F線に沿う断面図である。
【0033】
図13におけるG−G線に沿う断面図を図14に示す。外筒21には180°方向の位置に開口30が、30°方向の位置に吸引源につながる吸引管路15が設けられている。一方、90°回転された内筒20では、60°の位置に開口33が、30°の位置に開口32が設けられている。すなわち吸引管路15は、内筒20の開口32と連通している。
【0034】
図13におけるH−H線に沿う断面を図15に示す。この断面には、内筒20に開口はなく、外筒21に設けられた開口29が送水/吸引管28に繋がっているのみである。
【0035】
図16は、吸引/送水バルブユニット11の図12におけるF−F線に沿う断面図でボタン12を押し込んでいる状態である。上述と同様に、この状態でのI−I線に沿う断面を図17に示し、J−J線に沿う断面を図18に示す。
【0036】
図17において、ボタン12の押し込みによって、内筒20の開口31はI−I線に沿う断面から消失する。すなわち、開口30との連通路は無くなる。一方、長円の開口32は、相変わらず吸引管路15と連通している。
【0037】
図18では、側溝34が回転によって180°から270°に位置に変わって開窓している。
【0038】
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
【0039】
術者が吸引/送水用バルブユニット11をシリンダー部22に押し込むと、ストッパー部材27が弾性変形し、外筒内周面の段差に係止される。この状態で、ボタン12の押圧力で内筒20は外筒21にあるストロークをもって復動する。一定以上の力量をもって、シリンダー部22から吸引/送水用バルブユニット11を引き抜こうとすると、ストッパー部材27が弾性変形してバルブユニットごとシリンダー部22から取り外される。
【0040】
機能選択レバー13を図5の状態(送水制御状態)にして、ボタン12を押し込まないときには図6〜図8の状態になる。送水源につながって送水圧力を受けている送水管路14は、図7で示すように内筒20の外周で遮られており、内筒20の中には流入しない。そして、ボタン12を押し込むと、図9〜図11の状態になる。すなわち、送水管路14は開口33に連通しているので内筒20の中に流体が流入する。そして、側溝34、開口29を通じて、送水/吸引管28に流体が流れていく。
【0041】
次、機能選択レバー13を図12の状態(吸引制御状態)にして、ボタン12を押し込まないときには図13〜図15の状態になる。すなわち、吸引管路15に掛けられている吸引圧は、開口32を介して内筒20の内腔に掛かる。そして、同じく開口30と開口31が連通していることにより、その負圧は外気吸引によってリリースされている。
【0042】
そして、ボタン12を押し込むと図16〜図17の状態になる。開口30と開口31の相対的な位置が変わるので、負圧は大気でリリースされない。その負圧は、側溝34、開口29を通じて、送水/吸引管28に掛かる。
【0043】
前記実施形態によれば、次のような構成が得られる。
【0044】
(付記1)内視鏡の先端に設けられた挿入部内に挿通し、この挿入部の先端部に一端を開口する1本のチャンネル管路を通して、観察対象に対して送気、送水、吸引等の流体の制御を行う制御手段を前記挿入部の基端側に配設された操作部上の流体制御手段によって行う内視鏡において、前記制御手段を「送水」、「吸引」あるいは「吸引と送水」等の制御を行う複数種の流体制御モジュールで構成するとともに、これらの流体制御モジュールが着脱可能な装着部を前記操作部に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0045】
(付記2)内視鏡の挿入部内に設けられた1本のチャンネル管路を用いて、送気、吸引の流体の流量制御を内視鏡の操作部上の一つの復動式の制御手段によって行う内視鏡において、吸引と送水の機能を切り替える回転式切替手段を該復動式の制御手段の近傍に設けたことを特徴とする内視鏡。
【0046】
(付記3)内視鏡の挿入部内に設けられた1本のチャンネル管路を用いて、送気、吸引等の流体の流量制御を内視鏡操作部上の復動式の制御手段によって行う内視鏡において、「吸引」、「送水」、あるいは「吸引と送水」等を制御する複数の種類の流体制御モジュールが、内視鏡の操作部の被装着部に選択的に装着されるとともに、「吸引と送水」を制御するモジュールにおいては一つの復動式の流量制御手段の近傍に、吸引と送水の機能を切り替える回転式切替手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0047】
(付記4)内視鏡の操作部に、少なくともその上下方向の面に対して可動部を有するとともに、ケーブルがその自重によって可動部が追随するケーブル接続部を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0048】
(付記5)前記ケーブル接続部にボールジョイントを設けたことを特徴とする付記4記載の内視鏡。
【0049】
付記1〜3によれば、操作部に、「送水」、「吸引」あるいは「吸引と送水」等の制御を行う複数種の流体制御モジュールを着脱可能に設けることにより、送水と吸引の機能を独立して選択でき、その調整が操作部を把持している手指で行え、操作性の向上を図ることができる。
【0050】
内視鏡は、その操作上、上下のあおり方向に操作部を動かすことがあるが、従来は操作部に対してケーブルの付け根が固定されているために、ケーブルの重みが操作の抵抗感となっていた。しかし、付記4.5の構成によれば、内視鏡の操作部を把持した状態で、内視鏡をあおり方向に操作したときでも常にケーブルが垂直に垂れ下がることで、軽快に操作できるという効果がある。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、操作部に、「送水」、「吸引」あるいは「吸引と送水」等の制御を行う複数種の流体制御モジュールを着脱可能に設けることにより、送水と吸引の機能を独立して選択でき、その調整が操作部を把持している手指で行え、操作性の向上を図ることができる。
【0052】
また、術者にとってモジュールの選択によって必要な流量制御機能が選択できるので、洗浄などのメンテナンス時に余計な手間を掛けないで済み、さらに、余計な高機能に投資しなくても済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡の全体構成図。
【図2】同実施形態の操作部の分解斜視図。
【図3】同実施形態の作用を説明するための内視鏡の側面図。
【図4】同実施形態の変形例を示す内視鏡の斜視図。
【図5】同実施形態の吸引/送水バルブユニットの平面図。
【図6】図5のA−A線に沿う断面で、ボタンは押し込まれていない状態の図。
【図7】図6のB−B線に沿う断面図。
【図8】図6のC−C線に沿う断面図。
【図9】図5のA−A線に沿う断面で、ボタンを押し込んだ状態の図。
【図10】図9のD−D線に沿う断面図。
【図11】図9のE−E線に沿う断面図。
【図12】同実施形態を示し、図5に対して機能選択レバーを90°半時計回りに回転させられた状態の吸引/送水バルブユニットの平面図。
【図13】図12のF−F線に沿う断面図。
【図14】図13のG−G線に沿う断面図。
【図15】図13のH−H線に沿う断面図。
【図16】図12のF−F線に沿う断面で、ボタンを押し込んだ状態の図。
【図17】図16のI−I線に沿う断面図。
【図18】図16のJ−J線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡
2…挿入部
3…操作部
9…吸引用バルブユニット
10…送水用バルブユニット
11…吸引/送水用バルブユニット
Claims (5)
- 内視鏡の先端に設けられた挿入部内に挿通し、この挿入部の先端部に一端を開口する1本のチャンネル管路を通して、送気、送水、吸引等の流体の制御を行う制御手段を前記挿入部の基端側に配設された操作部上の流体制御手段によって行うとともに、前記操作部上にライトガイドケーブルの接続部が設けられた内視鏡において、
前記流体制御手段は、前記チャンネル管路への流体供給及び前記チャンネル管路からの吸引を行うバルブユニットを有する流体制御モジュールで構成するとともに、
前記バルブユニットは、前記バルブユニットの中心軸方向に押し込み操作するボタンと、前記バルブユニットの中心軸の軸回り方向に回動する機能選択レバーとを有し、前記機能選択レバーを回動させることによって、前記ボタンの押し込み操作によって作用する機能が選択され、
前記操作部は、前記ライトガイドケーブルの接続部の近傍に前記流体制御モジュールが着脱可能な装着部が配置され、
前記バルブユニットは、流体供給源に接続される流体供給管路と吸引源に接続される吸引管路とが設けられ、
前記流体供給管路用の口金と前記吸引管路用の口金とが前記機能選択レバーの回転方向に沿う同一平面に配置され、かつ前記ライトガイドケーブルの延出方向と同じ方向に、前記流体供給管路と前記吸引管路とが平行して設けられていることを特徴とする内視鏡。 - 前記装着部は、前記流体制御モジュールが着脱可能に装着されるポート部の中心線が前記ライトガイドケーブルの接続部の中心線と直交する方向に対して斜めに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記流体制御手段は、前記バルブユニットに替えて前記チャンネル管路への流体供給を行う流体供給用バルブユニット、または前記チャンネル管路からの吸引を行う吸引用バルブユニットの少なくともいずれか一方を有する流体制御モジュールに選択的に交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記ライトガイドケーブルは、前記操作部に対してボールジョイント部を介して接続されている接続部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記バルブユニットは、前記ボタンを押したときの反発力を発生させるばねを有し、
前記機能選択レバーは、前記バルブユニットの中心軸の軸回り方向に回動して流体供給制御状態位置と、吸引制御状態位置とに切り替え可能であり、
前記機能選択レバーが前記流体供給制御状態位置に回動された状態で、前記ボタンの押し込み操作により前記流体供給源から前記チャンネル管路に流体供給を行う流体供給制御状態に制御され、前記機能選択レバーが前記吸引制御状態位置に回動された状態で、前記ボタンの押し込み操作により前記吸引源から前記チャンネル管路に吸引を行う吸引制御状態に制御されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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