JP4426435B2 - 超高圧放電ランプユニットおよび光源装置 - Google Patents

超高圧放電ランプユニットおよび光源装置 Download PDF

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本発明は、映像素子に光を照射し、その映像素子に表示された情報を投影光学系によって投射対象物(スクリーン等)へ投射する投射型プロジェクターに用いられる、超高圧放電ランプユニットおよび光源装置に関する。
近年では、ビジネスにおけるプレゼンテーションの多様化により、投射型プロジェクターが急速に普及している。また、一般家庭においても、投射型プロジェクターを用いたホームシアター装置の使用が増えつつあり、さらに、テレビ画面の大型化に対する要請から、リアプロジェクションテレビの普及にも目覚ましいものがある。そして、これらの製品の主要部品である光源には、図7に示すように、超高圧放電ランプ1をリフレクター2に取り付けた光源装置3が用いられており、この光源装置3においては「明るさ向上」に対する強い要求がある。
そこで、従来では、(a)放電ランプ1の高圧化(0.15mg/mm3以上の水銀封入)、放電ランプ1の小型化(管壁負荷0.8W/mm2以上)、DC放電ランプ1の採用による点光源化、または、光学系の改良等によって「明るさ向上」の要求に応じるようにしていた。(b)また、放電ランプ1を高圧化すると、放電ランプ1が破裂する頻度が高くなるので、放電ランプ1をリフレクター2内に密閉することによって、破裂時における水銀および破片の拡散を防止するようにしていた。(c)さらに、放電ランプ1を密閉すると、放電ランプ1の温度が高くなり過ぎて動作不良を生じるので、封止部4の外面に筒状の伝熱用金属部材5を取り付けることによって、放電ランプ1の発光部6で発生した熱を伝熱用金属部材5から外部へ逃がすようにしていた。
そして、従来、伝熱用金属部材5を封止部4に取り付ける際には、図8に示すように、筒状の伝熱用金属部材5を封止部4の外面に被せた後、伝熱用金属部材5の一方の端部を封止部4の端部に無機接着剤7(図7)で接合するようにしていた。なお、従来の伝熱用金属部材5を示した文献を発見できないため、先行技術文献の記載は省略する。
光源装置3(図7)において、放電ランプ1の発光部6で発生した熱をリフレクター2の外部へ効率よく逃がすためには、伝熱用金属部材5を発光部6の直近に配置することが望ましい。しかし、従来では、伝熱用金属部材5の一方の端部を封止部4の端部に接合していたので、伝熱用金属部材5が加熱により膨張すると、他方の端部が発光部6へ向けて大きく移動することとなり、伝熱用金属部材5を発光部6の直近に配置した場合(図7)には、他方の端部に押されて発光部6が破裂するおそれがあった。一方、発光部6の破裂を防止するために、伝熱用金属部材5と発光部6との間に所定のスペースを確保した場合には、このスペースによって伝熱用金属部材5による放熱効率が低下するという問題があった。
それゆえに、この発明の目的は、超高圧放電ランプの破裂を生じることなく、伝熱用金属部材による放熱効率を高めることができる、超高圧放電ランプユニットおよび光源装置を提供することである。
請求項1に記載した発明は、「発光部18の両端部に封止部20が設けられた石英ガラスからなる放電容器22と発光部18内に配設されたタングステンからなる電極30とを有する超高圧放電ランプ14と、発光部18と封止部20との境界に端部が位置するようにして封止部20の外面に取り付けられた筒状の伝熱用金属部材16とを備え、発光部18の内部には0.15mg/mm3以上の水銀と希ガスとハロゲンとが封入されており、発光部18の管壁負荷は0.8W/mm2以上である、超高圧放電ランプユニット10であって、伝熱用金属部材16は、発光部18と封止部20との境界から10mm以内の位置で封止部20の外面に固着されていることを特徴とする、超高圧放電ランプユニット10」である。
この発明では、伝熱用金属部材16が発光部18と封止部20との境界から10mm以内の位置で封止部20の外面に固着されているので、伝熱用金属部材16の自由端から固着部Aまでの長さは10mm以内となる。したがって、伝熱用金属部材16が熱膨張した際に、その自由端が発光部18へ向けて移動するときの移動距離は、10mm以内の長さに対する伸長分と極めて短距離となり、発光部18が自由端に押されて破裂する心配はない。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した「超高圧放電ランプユニット10」において、「伝熱用金属部材16の側壁には接着窓32が形成されており、接着窓32において伝熱用金属部材16と封止部20とが接着されている」ことを特徴とする。
この発明では、伝熱用金属部材16を封止部20の外面に固着するための接着剤を接着窓32から塗布することができるので、固着部Aの位置を正確に設定できるとともに、固着作業を簡単に行うことができる。
請求項3に記載した発明は、「請求項1または2に記載の超高圧放電ランプユニット10と、超高圧放電ランプユニット10の発光部18から出射された光を反射するリフレクター34とを備える光源装置12であって、超高圧放電ランプ14の一方の封止部20が、その外面に固着された伝熱用金属部材16を介してリフレクター34に取り付けられている、光源装置12」である。
この発明は、請求項1または2に記載の超高圧放電ランプユニット10を利用した光源装置12に関するものである。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した「光源装置12」において、「他方の封止部20の外面にも伝熱用金属部材16が取り付けられており、その伝熱用金属部材16は、発光部18と封止部20との境界から10mm以内の位置で封止部20の外面に固着されている」ことを特徴とする。
この発明では、発光部18の両端部に設けられた封止部20の両方に伝熱用金属部材16が取り付けられており、各伝熱用金属部材16から発光部18の熱が放熱される。
請求項5に記載した発明は、請求項3または4に記載した「光源装置12」において、「リフレクター34は金属製であり、リフレクター34と伝熱用金属部材16とが溶接、ロウ付け、ハンダ付けまたは絞込みのうち少なくともいずれか1つの方法で固着されている」ことを特徴とする。
金属製のリフレクター34と伝熱用金属部材16とが接着されている場合には、接着強度が弱いためにランプ外れを生じるおそれがある。そこで、本発明では、溶接、ロウ付け、ハンダ付けまたは絞込みのような接着以外の方法によって、これらの金属部材どうしが接合されている
請求項1〜5に記載した発明において、伝熱用金属部材が熱膨張すると、伝熱用金属部材の自由端から固着部までの部分(すなわち10mm以内の長さ部分)が伸長した分だけ、自由端が発光部へ向けて移動する。しかし、自由端から固着部までの長さは10mm以内と短く、この部分は極僅かしか伸長しない。したがって、発光部の直近に自由端が位置決めされているにも拘わらず、発光部が自由端に押されて破裂する心配はない。つまり、請求項1〜5に記載した発明によれば、超高圧放電ランプの破裂を生じることなく、伝熱用金属部材による放熱効率を高めることができる。
図1(A)は、本発明が適用された超高圧放電ランプユニット10を示す正面図であり、図1(B)は、超高圧放電ランプユニット10を示す分解図である。また、図2は、超高圧放電ランプユニット10を主要部品として用いた光源装置12を示す断面図である。
超高圧放電ランプユニット(以下、単に「ランプユニット」という。)10は、図1(A)および(B)に示すように、超高圧放電ランプ(以下、単に「ランプ」という。)14と、伝熱用金属部材16とによって構成されている。
ランプ14は、球状の発光部18とその両端部に設けられた棒状の封止部20とを有する石英ガラス製の放電容器22を備えている。そして、放電容器22における各封止部20の内部には、一端が発光部18の内部へ突出した電極棒24と、一端が外部へ突出したリード棒26と、電極棒24の他端とリード棒26の他端とを電気的に接続するモリブデン箔28とが配設されており、発光部18の内部における電極棒24の端部間には、タングステン電極30が設けられている。
また、発光部18の内部には、0.15mg/mm3以上の水銀と希ガスとハロゲンとが封入されており、発光部18の管壁負荷は0.8W/mm2以上に設定されている。なお、水銀の封入量を0.15mg/mm3以上としたのは、高圧化によって「明るさ向上」を図るためであり、発光部18の管壁負荷を0.8W/mm2以上としたのは、発光部18の小型化によって「明るさ向上」を図るためである。
伝熱用金属部材16は、ランプ14の発光部18で発生した熱を放熱するものであり、ニッケル、ステンレス、コバール、アルミニウム、真鍮、クロム、ニッケル−クロム合金、銅、銅−ニッケル合金等のような熱伝導率の高い金属材料によって筒状に形成されている。伝熱用金属部材16の内径は、その内面とランプ14における封止部20の外面とが接触し得るように、封止部20の外径とほぼ同じサイズに設定されている。一方、伝熱用金属部材16の長さは、特に限定されるものではないが、図1実施例では、封止部20の長さとほぼ同じ長さに設定されている。また、伝熱用金属部材16の側壁には、伝熱用金属部材16と封止部20との固着部Aに接着剤を塗布するための接着窓32が、発光部18に臨まされる側の端部(すなわち自由端)から10mm以内の位置に形成されている。
そして、ランプユニット10を組み立てる際には、図1(B)に示すように、ランプ14を構成する一方の封止部20の外面に、伝熱用金属部材16が被せられ、この伝熱用金属部材16が、接着窓32から固着部Aに塗布された無機接着剤によって封止部20の外面に固着される。
このとき、伝熱用金属部材16の発光部18に臨まされる側の端部(すなわち自由端)は、発光部18で発生した熱を伝熱用金属部材16へ直ちに伝播して効率よく放熱し得るように、発光部18と封止部20との境界に位置決めされる。したがって、固着部Aは、発光部18と封止部20との境界から10mm以内の位置に配置されることとなり、この位置において伝熱用金属部材16が封止部20の外面に固着されることになる。
ランプユニット10を用いて光源装置12を構成する際には、図2に示すように、リフレクター34と前面カバー36とが準備され、ランプユニット10を構成するランプ14の一方の封止部20が、その外面に固着された伝熱用金属部材16を介してリフレクター34に取り付けられ、また、リフレクター34の開口部に前面カバー36が取り付けられる。
リフレクター34は、光反射面34aを有する碗状部材であり、リフレクター34の中央部には、ランプ14の一方の封止部20が挿通される取付孔38を構成する筒状の放電ランプ取付部40が形成されている。リフレクター34の材質としては、ガラスや金属を用いることが可能であるが、図2に示したリフレクター34はガラス製である。
前面カバー36は、リフレクター34の開口部を封鎖する板状部材であり、石英ガラス等のような透光性の材料によって形成されている。この前面カバー36によって、ランプ14が破裂した際に水銀や破片が拡散するのが防止され得る。
ランプユニット10をリフレクター34に取り付ける際には、伝熱用金属部材16が固着された側の封止部20が、伝熱用金属部材16とともに放電ランプ取付部40の取付孔38内へ挿通され、伝熱用金属部材16と放電ランプ取付部40とが無機接着剤42によって接合される。
光源装置12は、投射型プロジェクター(図示省略)の光源としてそのハウジング内に組み込まれ、使用時には、光源装置12から出射された光が、フライアイレンズ、LCDおよび投射レンズ等の光学機器を通してスクリーンへ投射される。
この実施例によれば、伝熱用金属部材16の端部(自由端)を発光部18と封止部20との境界に位置決めしているので、発光部18で発生した熱を伝熱用金属部材16に伝播させて効率よく放熱することができる。また、伝熱用金属部材16は、発光部18と封止部20との境界から10mm以内の位置で封止部20の外面に固着されているので、伝熱用金属部材16の自由端から固着部Aまでの長さは10mm以内となる。したがって、伝熱用金属部材16が加熱膨張した場合でも、発光部18へ向けて移動する自由端の移動距離は極めて短く、自由端に押されて発光部18が破裂する心配はない。
なお、「10mm」という数値は、発明者等が実験により求めた数値である。以下には、その実験の方法および結果について説明する。
[実験1]
実験方法: 発光部18と封止部20との境界から固着部Aまでの距離Lが0mm,5mm,10mm,11mm,12mm,13mmであるランプユニット10(図1)を試料として3個ずつ準備し、これらの試料を密閉容器内で所定時間点灯させたときのランプ14の破裂の有無と、破裂が生じた場合の連続点灯時間とを記録した(表1)。なお、各試料を構成するランプ14には以下のものを用い、伝熱用金属部材16にはニッケル製のものを用いた。
ランプ…120W,DCランプ、水銀量…0.23mg/mm3、管壁負荷…0.95W/mm2、ハロゲン…臭素、アーク長…1.0mm
実験結果: 実験結果は、表1の通りである。表1より、距離Lが10mm以内である場合にランプ14の破裂を防止できることが分かる。
Figure 0004426435
[実験2]
実験方法: 発光部18と封止部20との境界から固着部Aまでの距離Lが0mm,5mm,10mm,11mm,12mmであるランプユニット10を3個ずつ準備し、これらのランプユニット10と硬質ガラス製のリフレクター34とを用いて試料としての光源装置12(図2)を構成し、所定時間点灯させたときのランプ14の破裂の有無と、破裂が生じた場合の連続点灯時間とを記録した(表2)。なお、各試料を構成するランプ14には以下のものを用い、伝熱用金属部材16にはニッケル製のものを用いた。
ランプ…120W,DCランプ、水銀量…0.23mg/mm3、管壁負荷…0.95W/mm2、ハロゲン…臭素、アーク長…1.0mm
実験結果: 実験結果は、表2の通りである。表2より、距離Lが10mm以内である場合にランプ14の破裂を防止できることが分かる。
Figure 0004426435
なお、図2の実施例では、ガラス製のリフレクター34を用いた場合を示したが、これに代えて、ステンレス等のような金属製のリフレクター34を用いるようにしてもよい。この場合には、図3に示すように、ランプユニット10の端部にアルミナまたはセラミック等からなるベース44を装着し、伝熱用金属部材16およびベース44を金属製のリフレクター34に無機接着剤42で接合してもよいし、図4に示すように、伝熱用金属部材16を金属製リフレクター34に溶接、ロウ付け、ハンダ付け等の接着以外の方法で固着してもよいし、金属製リフレクター34の絞込みによって伝熱用金属部材16を固着してもよい(図示省略)。
このような金属製のリフレクター34を用いた場合でも、発光部18と封止部20との境界から固着部Aまでの距離Lが10mm以内であるときにランプ14の破裂を防止できることが、以下の実験により確認されている。
[実験3]
実験方法: 発光部18と封止部20との境界から固着部Aまでの距離Lが0mm,5mm,10mm,11mm,12mmであるランプユニット10を3個ずつ準備し、これらのランプユニット10と金属製のリフレクター34とアルミナ製のベース44とを用いて試料としての光源装置12(図3)を構成し、所定時間点灯させたときのランプ14の破裂の有無と、破裂が生じた場合の連続点灯時間とを記録した(表3)。なお、各試料を構成するランプ14には以下のものを用い、伝熱用金属部材16にはニッケル製のものを用いた。
ランプ…150W,DCランプ、水銀量…0.22mg/mm3、管壁負荷…1.2W/mm2、ハロゲン…臭素、アーク長…1.1mm
実験結果: 実験結果は、表3の通りである。表3より、距離Lが10mm以内である場合にランプ14の破裂を防止できることが分かる。
Figure 0004426435
[実験4]
実験方法: 発光部18と封止部20との境界から固着部Aまでの距離Lが0mm,5mm,10mm,11mm,12mmであるランプユニット10を3個ずつ準備し、これらのランプユニット10を金属製のリフレクター34に「銀ロウ付け」で固着することによって試料としての光源装置12(図4)を構成し、所定時間点灯させたときのランプ14の破裂の有無と、破裂が生じた場合の連続点灯時間とを記録した(表4)。
また、50個の光源装置12(図4)について、5000時間点灯したときの「銀ロウ付け」による固着箇所の外れの有無を確認した。さらに、5個の光源装置12(図4)について、「銀ロウ付け」による固着箇所の引っ張り強度を調べた。
なお、各試料を構成するランプ14には以下のものを用い、伝熱用金属部材16にはニッケル製のものを用いた。
ランプ…150W,DCランプ、水銀量…0.22mg/mm3、管壁負荷…1.2W/mm2、ハロゲン…臭素、アーク長…1.1mm
実験結果: 「破裂の有無」を調べる実験の結果は表4の通りである。表4より、距離Lが10mm以内である場合にランプ14の破裂を防止できることが分かる。また、「固着箇所の外れ」の発生件数は0件であり、固着箇所の引っ張り強度は10Kg以上であった。これらの結果から、高い固着強度を得られることが確認できた。
Figure 0004426435
また、上述の各実施例では、ランプ14の一方の封止部20にだけ伝熱用金属部材16を取り付けるようにしているが、図5に示すように、両方の封止部20に伝熱用金属部材16を取り付けるようにしてもよい。この場合でも、発光部18と封止部20との境界から固着部Aまでの距離Lが10mm以内であるときにランプ14の破裂を防止できることが、以下の実験により確認されている。
[実験5]
実験方法: 発光部18と封止部20との境界から各固着部Aまでの距離Lが0mm,5mm,10mm,11mm,12mmであるランプユニット10を3個ずつ準備し、これらのランプユニット10とガラス製のリフレクター34とセラミック製のベース44とを用いて試料としての光源装置12(図5)を構成し、所定時間点灯させたときのランプ14の破裂の有無と、破裂が生じた場合の連続点灯時間とを記録した(表5)。
また、3個の光源装置12(図5)について、8000時間点灯したときの「ランプ14の上部温度」と、「照度維持率の経時的な変化」とを調べ、これらを片方の封止部20にだけ伝熱用金属部材16を取り付けた光源装置12(図2)についての実験結果と比較した。
なお、各試料を構成するランプ14には以下のものを用い、伝熱用金属部材16にはステンレス製のものを用いた。
ランプ…120W,DCランプ、水銀量…0.23mg/mm3、管壁負荷…1.2W/mm2、ハロゲン…臭素、アーク長…1.0mm
実験結果: 「破裂の有無」を調べる実験の結果は表5の通りである。表5より、距離Lが10mm以内である場合にランプ14の破裂を防止できることが分かる。また、ランプ14の上部温度は表6の通りであり、「度維持率の経時的な変化」は図6のグラフに示した通りである。表6および図6のグラフから、ランプ14の温度を低下させて照度維持率を高められることが分かる。つまり、ランプ14の長寿命化を達成できることが分かる。
Figure 0004426435
Figure 0004426435
超高圧放電ランプユニットを示す正面図および分解図 光源装置(ガラス製リフレクター)を示す断面図 光源装置(金属製リフレクター)を示す断面図 光源装置(金属製リフレクター)を示す断面図 光源装置(両方の封止部に伝熱用金属部材を固着)を示す断面図 図5実施例における照度維持率の経時的変化を示すグラフ 従来の光源装置を示す断面図 従来の超高圧放電ランプユニットを示す分解図
符号の説明
10… 超高圧放電ランプユニット
12… 光源装置
14… 超高圧放電ランプ
16… 伝熱用金属部材
18… 発光部
20… 封止部
32… 接着窓
34… リフレクター
40… 放電ランプ取付部
42… 無機接着剤
44… ベース

Claims (5)

  1. 発光部の両端部に封止部が設けられた石英ガラスからなる放電容器と前記発光部内に配設されたタングステンからなる電極とを有する超高圧放電ランプと、前記発光部と前記封止部との境界に端部が位置するようにして前記封止部の外面に取り付けられた筒状の伝熱用金属部材とを備え、前記発光部の内部には0.15mg/mm3 以上の水銀と希ガスとハロゲンとが封入されており、前記発光部の管壁負荷は0.8W/mm2以上である、超高圧放電ランプユニットであって、
    前記伝熱用金属部材は、前記発光部と前記封止部との境界から10mm以内の位置で前記封止部の外面に固着されていることを特徴とする、超高圧放電ランプユニット。
  2. 前記伝熱用金属部材の側壁には接着窓が形成されており、前記接着窓において前記伝熱用金属部材と前記封止部とが接着されている、請求項1に記載の超高圧放電ランプユニット。
  3. 請求項1または2に記載の超高圧放電ランプユニットと、前記超高圧放電ランプユニットの前記発光部から出射された光を反射するリフレクターとを備える光源装置であって、
    前記超高圧放電ランプの一方の前記封止部が、その外面に固着された前記伝熱用金属部材を介して前記リフレクターに取り付けられている、光源装置。
  4. 他方の前記封止部の外面にも前記伝熱用金属部材が取り付けられており、その伝熱用金属部材は、前記発光部と前記封止部との境界から10mm以内の位置で前記封止部の外面に固着されている、請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記リフレクターは金属製であり、前記リフレクターと前記伝熱用金属部材とが溶接、ロウ付け、ハンダ付けまたは絞込みのうち少なくともいずれか1つの方法で固着されている、請求項3または4に記載の光源装置。
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