JP4425768B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

スクリュー圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP4425768B2
JP4425768B2 JP2004345611A JP2004345611A JP4425768B2 JP 4425768 B2 JP4425768 B2 JP 4425768B2 JP 2004345611 A JP2004345611 A JP 2004345611A JP 2004345611 A JP2004345611 A JP 2004345611A JP 4425768 B2 JP4425768 B2 JP 4425768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
pressure
load operation
calculated
piping system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004345611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006152946A (ja
Inventor
征和 長谷
洋幸 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2004345611A priority Critical patent/JP4425768B2/ja
Publication of JP2006152946A publication Critical patent/JP2006152946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4425768B2 publication Critical patent/JP4425768B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明は、圧縮機本体の吐出側圧力に応じて全負荷運転又は無負荷運転に切り換えるスクリュー圧縮機に関する。
スクリュー圧縮機においては、圧縮機本体の吐出側圧力を圧力検出手段で検出し、その検出結果に応じて全負荷運転又は無負荷運転に切り換えるものがある。このとき、圧縮機本体の吐出空気量及び圧縮機本体に接続された吐出配管系統を介し使用される圧縮空気の使用空気量の変化に応じて、吐出配管系統の圧力損失が変化する。そのため、吐出配管系統の末端部での圧力(末端圧力)が所望の圧力値以上となるように、吐出配管系統の最大圧力損失を見込んで、圧縮機本体の吐出側圧力の上限値及び下限値を設定することがしばしある。
このようなスクリュー圧縮機では、吐出配管系統の末端部で所望の圧縮空気を得ることができるものの、使用空気量が少ない場合、吐出配管系統の圧力損失が小さくなるにも拘わらず、圧縮機本体の吐出側圧力の上限値及び下限値が高く設定されたままのため、必要以上に吐出側圧力を上昇させて圧縮機本体を駆動し、余分な電力を消費していた。
そこでこれに対応するため、従来例えば、圧縮機本体の全負荷運転の時間割合及び圧縮機本体の最大吐出空気量(風量)から使用空気量(消費流量)を算出し、算出した使用空気量から吐出配管系統の圧力損失及び末端圧力を算出し、その末端圧力が一定となるように吐出側圧力の上限設定値及び下限設定値を自動調整する制御方法が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、圧縮機本体が使用空気量に応じた吐出圧力で運転されるため、省エネ効果を得るようになっている。
特開平11−324963号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような改善の余地があった。
すなわち、上記従来技術では、圧縮機本体の全負荷運転及び無負荷運転の1サイクルにおける全負荷運転の時間割合から使用空気量を算出するので、1サイクル終了後に、そのサイクル時(言い換えれば、前回のサイクル時)の使用空気量を算出するようになっている。そのため、例えば最初のサイクル時と次のサイクル時とで使用空気量が大きく変動する場合、若しくはサイクル途中で使用空気量が大きく変動する場合は、算出した使用空気量と現在の使用空気量とに大きな差が生じ、吐出配管系統の末端圧力の算出にも誤差が生じてしまうため、対応することができなかった。
本発明の目的は、省エネ効果を得つつ、使用空気量の変動に対応することができ用途の拡大が図れるスクリュー圧縮機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、空気を圧縮する圧縮機本体と、この圧縮機本体で生成した圧縮空気を使用先に供給する吐出配管系統と、前記圧縮機本体の吐出側圧力を検出する圧力センサと、前記吐出配管系統における前記圧力センサの検出部より下流側に設けられた空気槽と、前記圧力センサで検出した吐出側圧力が上限設定値まで達した場合に前記圧縮機本体を全負荷運転から無負荷運転に切り換え、その後、前記圧力センサで検出した吐出側圧力が下限設定値まで達した場合に前記圧縮機本体を無負荷運転から全負荷運転に切り換える運転制御手段とを備えたスクリュー圧縮機において、前記圧縮機本体の全負荷運転から無負荷運転への切換時に前記圧力センサで検出した吐出側圧力の差圧を、前記吐出配管系統における前記圧力センサの検出部から前記空気槽までの第1圧力損失として求める第1圧力損失演算手段と、前記吐出配管系統の容量及び第1演算係数を記憶する第1記憶手段と、前記圧縮機本体の無負荷運転時における所定の時間間隔毎に、前記圧力センサで検出した吐出側圧力の変化率を連続的に演算し、この吐出側圧力の変化率に前記第1記憶手段で記憶した前記吐出配管系統の容量及び第1演算係数を乗算して使用空気量を連続的に演算する第1の使用空気量演算手段と、任意の使用空気量に対する前記吐出配管系統の圧力損失を予め記憶する第2記憶手段と、この第2記憶手段で記憶した任意の使用空気量に対する前記吐出配管系統の圧力損失から前記第1圧力損失演算手段で算出した第1圧力損失を減算して、任意の使用空気量に対する前記吐出配管系統における前記空気槽から末端までの第2圧力損失を演算し、この第2圧力損失に対し前記任意の使用空気量を2乗したものを除算して第2演算係数を演算する係数演算手段と、前記第1の使用空気量演算手段で算出した使用空気量を2乗し、さらに前記係数演算手段で算出した第2演算係数を乗算して、前記第1の使用空気量演算手段で算出した使用空気量に対する前記吐出配管系統の第2圧力損失を演算する第2圧力損失演算手段とを備え、前記運転制御手段は、前記吐出配管系統の末端圧力が予め設定記憶した所定の設定値以上となるように、この所定の設定値に前記第2圧力損失演算手段で算出した第2圧力損失を加算した合計値を前記の下限設定値として設定変更するとともに、この設定変更した下限設定値に所定の圧力制御幅を加算した値を前記の上限設定値として設定変更する。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記圧縮機本体の最大吐出空気量を予め記憶する第3記憶手段と、前記第1の使用空気量演算手段で使用空気量が演算される前記圧縮機本体の無負荷運転時より前段階の全負荷運転及び無負荷運転における全負荷運転の時間割合を演算し、この全負荷運転の時間割合に前記第3記憶手段で記憶した前記圧縮機本体の最大吐出空気量を乗算して使用空気量を演算する第2の使用空気量演算手段と、この第2の使用空気量算出手段で算出した使用空気量を前記前段階の無負荷運転時における吐出側圧力の変化率及び前記の第1演算係数で除算して前記吐出配管系統の容量を演算する配管容量演算手段とを備え、前記第1記憶手段は、前記配管容量演算手段で算出した前記吐出配管系統の容量を記憶する。
本発明によれば、省エネ効果を得つつ、使用空気量の変動に対応することができ用途の拡大が図れる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のスクリュー圧縮機の一実施形態の全体構成を表す概略図である。なお、この図1において、実線の矢印は空気の流れを表し、点線の矢印は電気信号の流れを表している。
図1において、吸込みフィルタ1を介し吸い込んだ空気(大気)を圧縮するスクリュー圧縮機本体2と、この圧縮機本体2の吸込側に設けた吸込み絞り弁3と、圧縮機本体2で生成した圧縮空気を使用先に供給する吐出配管系統4と、制御装置5とが備えられている。吐出配管系統4には、逆止弁6と、この逆止弁6の上流側から分岐して前記吸込み絞り弁3に連通するバイパス配管7と、このバイパス配管7に設けられ連通・遮断状態に切り換え可能な制御弁8と、逆止弁6の下流側に設けられ圧縮機本体2の吐出側圧力を検出する圧力センサ9と、十分な容量を有する空気槽10とが設けられている。なお、吸込みフィルタ1、圧縮機本体2、吸込み絞り弁3、制御装置5、逆止弁6、バイパス配管7、制御弁8、圧力センサ9等は筐体(図示せず)内に収納され、圧縮機ユニット11として構成されている。
制御装置5は、まず第1の機能(運転制御手段)として、圧力センサ9から入力された検出信号に対し所定の演算処理を行い、吐出側圧力が上限設定値P(詳細は後述)に達すると、生成した制御信号(電気信号)を出力して制御弁8を連通状態とし、吸込み絞り弁3に圧縮空気を供給して吸込みフィルタ1から圧縮機本体2への空気吸込みを遮断する。これにより、圧縮機本体2を無負荷運転に切り換えるようになっている。また制御装置5は、吐出側圧力が下限設定値P(詳細は後述)に達すると、生成した制御信号を出力して制御弁8を遮断状態とし、圧縮機本体2を全負荷運転に切り換えるようになっている。
ここで本実施形態の大きな特徴として、制御装置5は、第2の機能(使用空気量演算手段及び末端圧力演算手段)として、例えば圧縮機本体2の無負荷運転時に圧力センサ9で検出した吐出側圧力の変化率から使用空気量Qを算出し、この算出した使用空気量Qに基づいて吐出配管系統4の圧力損失ΔPを算出し、吐出配管系統4の末端部4aでの圧力(以降、末端圧力と称す)を算出するようになっている。
吐出配管系統4の圧力損失ΔP(詳細には、吐出配管系統4における圧力センサ9の検出部4bから末端部4aまでの圧力損失)は、圧力センサ9の検出部4bから空気槽10までの第1圧力損失ΔPと、空気槽10から末端部4aまでの第2圧力損失ΔPの合計となる。圧縮機本体2の無負荷運転時には圧力センサ9の検出する吐出側圧力が空気槽10内の圧力とほぼ同じになるため、圧縮機本体2の全負荷運転から無負荷運転への切換時(又は無負荷運転から全負荷運転への切換時)に圧力センサ9で検出した吐出側圧力の差圧が上記第1圧力損失ΔPとして求められる。次に、上記第2圧力損失ΔPの演算方法の詳細について順を追って説明する。
図2は、上記制御装置5における使用空気量Qの演算方法を説明するための図であり、圧縮機本体2の全負荷運転及び無負荷運転の1サイクルにおける吐出側圧力の経時変化の一例を表している。
この図2において、圧縮機本体2の全負荷運転時は、吐出側圧力が単調増加し、無負荷運転に切り換えられると、吐出側圧力が単調減少するようになっている。そして制御装置5は、例えば圧縮機本体2の無負荷運転時に、圧力センサ9からの検出信号により所定の時間間隔(t−t)(=例えば1秒間隔)における吐出側圧力の変化率|P−P|/(t−t)を連続的に算出する。そして、下記の式(1)を用いて使用空気量Qを算出するようになっている。
=A×C×|P−P|/(t−t)・・・(1)
:係数、C:吐出配管系統4の容量
なお、この式(1)は、空気槽の容量計算式である下記の式(2)を変形したものである。
C=Q×(t−t)/{(T/P)×|P/T−P/T|}
=Q×(t−t)/{A×|P−P|}・・・(2)
:吸気の絶対温度、P:吸気の絶対圧力
,T:任意の時間t,tにおける空気槽内の絶対温度
,P:任意の時間t,tにおける空気槽内の絶対圧力
但し、P =0.1013MPa(大気圧)、T =293K、T =T =303Kと仮定し、A=9.54587である。
また、上記の式(1)における吐出配管系統4の容量Cは、操作者が設定入力してもよいし、例えば圧縮機本体2の無負荷運転時、任意の使用空気量Qにおける吐出側圧力の変化率がわかれば、式(2)より求めることができる。本実施形態による制御装置5は、第3の機能(第2の使用空気量演算手段及び配管容量演算手段)として、吐出配管系統4の容量Cを算出することができる。すなわち、例えば圧縮機本体2の全負荷運転及び無負荷運転の1サイクル終了後に、その1サイクルにおける全負荷運転の時間割合を算出し、その全負荷運転の時間割合に圧縮機本体2の最大吐出空気量Qd_maxを乗じることで、使用空気量Qが求められる。また、圧縮機本体2の無負荷運転時における吐出側圧力の変化率は、例えば(P−P)/(圧縮機本体2の無負荷運転時間)で求められ(前述の図2参照)、これらを式(2)に入力して吐出配管系統4の容量Cを算出することができる。
そして制御装置5は、圧縮機本体2の無負荷運転時に上記の式(1)を用いて算出した使用空気量Qを、下記の式(3)に入力して吐出配管系統4の例えば第2圧力損失ΔPを算出するようになっている。
ΔP=ΔP2i×Q /Qsi ・・・(3)
si:任意の使用空気流量
ΔP2i:任意の使用空気量における吐出配管系統4の第2圧力損失
なお、この式(3)は、配管の圧力損失計算式である下記の式(4)より導き出されたものである。
ΔP=0.39×10−4×μ・(L/d)・{γ×v/(2×g)}
=A・v
=A・Q ・・・(4)
μ:配管の摩擦係数、L:配管の長さ、d:配管の内径
γ:空気(流体)の密度、v:空気の平均速度、g:重力加速度
,A :係数
式(4)に任意の使用空気量Qsiにおける吐出配管系統4の第2圧力損失ΔP2iを入力することで、A=ΔP2i/Q が求められ、上記の式(3)が導き出される。すなわち、例えば最大使用空気流量Qs_maxにおける吐出配管系統4の第2圧力損失の最大値ΔP2_maxさえわかれば、配管の摩擦係数μ、配管の長さL、配管の内径d、空気(流体)の密度γ、及び空気の平均速度v等を設定入力する必要は生じない。なお、実際には、空気密度γは圧力によって変動するため、圧力センサ9で検出する吐出側圧力から空気槽10内の圧力を換算し、その圧力補正係数をかけてもよい。
以上のようにして制御装置5は、圧縮機本体の無負荷運転時に圧力センサ9からの検出信号により吐出側圧力の変化率|P−P|/(t−t)を連続的に算出し、式(1)を用いて使用空気量Qを連続的に算出し、式(3)を用いて吐出配管系統4の第2圧力損失ΔPを算出する。そして、上述したように圧縮機本体2の無負荷運転時は吐出側圧力が空気槽10内の圧力と同じとなるため、吐出側圧力から第2圧力損失ΔPを差し引いた値が吐出配管系統4の末端圧力となる。そして、制御装置5は、吐出配管系統4の末端圧力が所定の設定値以上となるように、吐出側圧力の下限設定値Pを、末端圧力の所定の設定値に第2圧力損失ΔPを加算した値へと変更する。また例えば、吐出側圧力の上限設定値Pを、変更後の下限設定値Pに所定の圧力制御幅を加算した値へと変更するようになっている。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。図3は、本実施形態による圧縮機本体2の吐出側圧力及び対応する吐出配管系統4の末端圧力の経時変化を表すタイムチャートである。なお、この図3において、圧縮機本体2の吐出側圧力は実線で表し、吐出配管系統4の末端圧力は二点鎖線で表している。
図3において、圧縮機本体2の最大吐出空気量Qd_max=6.4m/minに設定し、使用空気量Q(後述するが、Q=3.2m/min)が変動しない場合を例にとって表している。この圧縮機本体2の最大吐出空気量Qd_max=6.4m/min、吐出側圧力の初期の上限設定値PU0=0.69MPa、初期の下限設定値PD0=0.59MPa(すなわち、上限設定値と下限設定値の幅である圧力制御幅0.1MPa)が、制御装置5に予め設定記憶されている。なお、最大使用空気量Qs_max=6.4m/minとした場合の吐出配管系統4の最大圧力損失ΔPmax=0.15MPaであり、すなわち吐出配管系統4の末端圧力は0.44MPa以上とされている。これらの数値も制御装置5に予め設定記憶されている。
まずスクリュー圧縮機を運転開始すると、圧縮機本体2の全負荷運転により吐出側圧力が上昇する(ブロックA)。圧力センサ9で検出した吐出側圧力が初期の上限設定値PU0=0.69MPaに達すると、制御装置5からの制御信号に応じて制御弁8が連通状態となり、圧縮機本体2を無負荷運転に切り換える。その結果、圧縮機本体2の吐出側圧力が吐出配管系統4の第1圧力損失ΔPのぶんだけ急激に下降し、その後、徐々に下降する(ブロックB)。
圧力センサ9で検出した吐出側圧力が初期の下限設定値P =0.59MPaに達すると、制御装置5からの制御信号に応じて制御弁8が遮断状態となり、圧縮機本体2を全負荷運転に切り換える。その結果、圧縮機本体2の吐出側圧力が吐出配管系統4の第1圧力損失ΔPのぶんだけ急激に上昇し、その後、徐々に上昇する(ブロックC)。
制御装置5は、圧縮機本体2の全負荷運転から無負荷運転への切換時(ブロックA→B)又は無負荷運転から全負荷運転への切換時(ブロックB→C)に、圧力センサ9で検出した吐出側圧力の差圧(0.05MPa)を吐出配管系統4の第1圧力損失ΔPとして記憶する。これにより、例えば吐出配管系統4における空気槽10の配置が変わるような場合でも、空気槽10までの第1圧力損失ΔPを求めることができる。なお、最大使用空気量Qs_max=6.4m/minとした場合の吐出配管系統4の第2圧力損失の最大値ΔP2_max=0.15−0.05=0.1MPaとなる。
また制御装置5は、無負荷運転時間(0.5min)及び全負荷運転時間(0.5min)を記憶するとともに、1サイクル終了後(ブロックB,Cの終了後)、その1サイクル運転時間における無負荷運転時間の割合(=0.5min/1min=0.5)に圧縮機本体2の最大吐出空気量Qd_max=6.4m/minを乗じて使用空気量Q(=0.5×6.4m/min=3.2m/min)を算出し、この算出した使用空気量Qから上記式(2)を用いて吐出配管系統4の容量C(=約3.35m)を算出し記憶する。
その後、圧力センサ9で検出した吐出圧力が初期の上限設定値PD0=0.69MPaまで達すると、上記同様に圧縮機本体2が無負荷運転に切り換えられて、吐出側圧力が第1圧力損失ΔPのぶんだけ急激に下降し、その後、徐々に下降する(ブロックD)。このとき、制御装置5は、圧力センサ9で検出した吐出側圧力の変化率及び上記記憶した吐出配管系統4の容量C(=約3.35m)から上記式(1)を用いて使用空気量Q(=3.2m/min)を連続的に算出する。これにより、詳細は図示しないが、使用空気量Qが大きく変動する場合にも対応して使用空気量Qを算出することができる。
制御装置5は、算出した使用空気量Q=3.2m/min等(及び最大使用空気量Qs_max=6.4m/minとした場合の吐出配管系統4の第2圧力損失の最大値ΔP2_max=0.1MPa)から、上記式(3)を用いて吐出配管系統4の第2圧力損失ΔP(=0.025MPa)を算出する。そして、制御装置5は、吐出配管系統4の末端圧力が0.44MPa以上となるように、吐出側圧力の下限設定値Pを、0.44MPaに第2圧力損失ΔP=0.025を加算した値(0.465MPa)に変更し、吐出側圧力の上限設定値Pを、変更した下限設定値P=0.465MPaに圧力制御幅0.1MPaを加算した値(0.565MPa)に変更する。
その結果、吐出側圧力が下限設定値P=0.465MPaに下降するまで(言い換えれば、吐出配管系統4の末端圧力が0.44MPaに下降するまで)、圧縮機本体2の無負荷運転が継続される。そして、使用空気量Q=3.2m/minで安定する場合、制御装置5が吐出側圧力の上限設定値P=0.565MPa及び下限設定値P=0.465MPaに基づいて、圧縮機本体2を全負荷運転又は無負荷運転に切り換える(ブロックE)。
このように本実施形態においては、吐出配管系統4の末端圧力が所定の設定範囲(0.44〜0.54MPa)となるように、圧縮機本体2の全負荷運転又は無負荷運転を切り換えるので、余分な電力を消費せず、省エネ効果を得ることができる。また、吐出配管系統4の末端圧力(及び圧力損失ΔP)の演算基礎となる使用空気量Qを、例えば圧縮機本体2の無負荷運転時における吐出側圧力の変化率から連続的に演算するので、使用空気量Qが大きく変動する場合にも対応することができ、例えばエアスプレイ等の用途に用いることができる。したがって、省エネ効果を得つつ、使用空気量の変動に対応することができ用途の拡大が図れる。
また、本実施形態においては、吐出側圧力の上限設定値P及び下限設定値Pを圧力制御幅(0.1MPa)が変わらないように変更するので、圧縮機本体2の1サイクル運転時間(1min)も維持される。これにより、サイクル頻度が増大することなく、圧縮機本体2の部品消耗を抑えることができる。
また、例えば吐出配管系統4の末端部4aに圧力センサを設け、この圧力センサで検出した末端圧力を検出信号として制御装置5に出力するような場合に比べ、部品点数を削減してコスト低減を図ることができる。また、既設のスクリュー圧縮機にも容易に適用することができる。
また、本実施形態においては、吐出配管系統4に空気槽10を設けた構成を例にとって説明したが、これに限られず、例えばクーラ、ドライヤ、フィルタ等を設けてもよいことは言うまでもない。
本発明のスクリュー圧縮機の一実施形態の全体構成を表す概略図である。 本発明のスクリュー圧縮機の一実施形態を構成する制御装置における使用空気量の演算方法を説明するための図であり、1サイクルにおける圧縮機本体の吐出側圧力の経時変化の一例を表す。 本発明のスクリュー圧縮機の一実施形態の動作内容を説明するための図であり、複数サイクルにおけるスクリュー圧縮機の吐出側圧力の経時変化の一例を表す。
符号の説明
2 圧縮機本体
4 吐出配管系統
5 制御装置(第1の使用空気量演算手段、末端圧力演算手段、運転制御手段、第2の使用空気量演算手段、配管容量演算手段)
9 圧力センサ(圧力検出手段)
10 空気槽
C 吐出配管系統の容量
使用空気量
ΔP 吐出配管系統の圧力損失

Claims (2)

  1. 空気を圧縮する圧縮機本体と、この圧縮機本体で生成した圧縮空気を使用先に供給する吐出配管系統と、前記圧縮機本体の吐出側圧力を検出する圧力センサと、前記吐出配管系統における前記圧力センサの検出部より下流側に設けられた空気槽と、前記圧力センサで検出した吐出側圧力が上限設定値まで達した場合に前記圧縮機本体を全負荷運転から無負荷運転に切り換え、その後、前記圧力センサで検出した吐出側圧力が下限設定値まで達した場合に前記圧縮機本体を無負荷運転から全負荷運転に切り換える運転制御手段とを備えたスクリュー圧縮機において、
    前記圧縮機本体の全負荷運転から無負荷運転への切換時に前記圧力センサで検出した吐出側圧力の差圧を、前記吐出配管系統における前記圧力センサの検出部から前記空気槽までの第1圧力損失として求める第1圧力損失演算手段と、
    前記吐出配管系統の容量及び第1演算係数を記憶する第1記憶手段と、
    前記圧縮機本体の無負荷運転時における所定の時間間隔毎に、前記圧力センサで検出した吐出側圧力の変化率を連続的に演算し、この吐出側圧力の変化率に前記第1記憶手段で記憶した前記吐出配管系統の容量及び第1演算係数を乗算して使用空気量を連続的に演算する第1の使用空気量演算手段と、
    任意の使用空気量に対する前記吐出配管系統の圧力損失を予め記憶する第2記憶手段と、
    この第2記憶手段で記憶した任意の使用空気量に対する前記吐出配管系統の圧力損失から前記第1圧力損失演算手段で算出した第1圧力損失を減算して、任意の使用空気量に対する前記吐出配管系統における前記空気槽から末端までの第2圧力損失を演算し、この第2圧力損失に対し前記任意の使用空気量を2乗したものを除算して第2演算係数を演算する係数演算手段と、
    前記第1の使用空気量演算手段で算出した使用空気量を2乗し、さらに前記係数演算手段で算出した第2演算係数を乗算して、前記第1の使用空気量演算手段で算出した使用空気量に対する前記吐出配管系統の第2圧力損失を演算する第2圧力損失演算手段とを備え、
    前記運転制御手段は、前記吐出配管系統の末端圧力が予め設定記憶した所定の設定値以上となるように、この所定の設定値に前記第2圧力損失演算手段で算出した第2圧力損失を加算した合計値を前記の下限設定値として設定変更するとともに、この設定変更した下限設定値に所定の圧力制御幅を加算した値を前記の上限設定値として設定変更することを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 請求項1記載のスクリュー圧縮機において、
    前記圧縮機本体の最大吐出空気量を予め記憶する第3記憶手段と、
    前記第1の使用空気量演算手段で使用空気量が演算される前記圧縮機本体の無負荷運転時より前段階の全負荷運転及び無負荷運転における全負荷運転の時間割合を演算し、この全負荷運転の時間割合に前記第3記憶手段で記憶した前記圧縮機本体の最大吐出空気量を乗算して使用空気量を演算する第2の使用空気量演算手段と、
    この第2の使用空気量算出手段で算出した使用空気量を前記前段階の無負荷運転時における吐出側圧力の変化率及び前記の第1演算係数で除算して前記吐出配管系統の容量を演算する配管容量演算手段とを備え、
    前記第1記憶手段は、前記配管容量演算手段で算出した前記吐出配管系統の容量を記憶することを特徴とするスクリュー圧縮機。
JP2004345611A 2004-11-30 2004-11-30 スクリュー圧縮機 Active JP4425768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004345611A JP4425768B2 (ja) 2004-11-30 2004-11-30 スクリュー圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004345611A JP4425768B2 (ja) 2004-11-30 2004-11-30 スクリュー圧縮機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009111064A Division JP4756081B2 (ja) 2009-04-30 2009-04-30 スクリュー圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006152946A JP2006152946A (ja) 2006-06-15
JP4425768B2 true JP4425768B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=36631527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004345611A Active JP4425768B2 (ja) 2004-11-30 2004-11-30 スクリュー圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4425768B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168034A (ja) * 2009-04-30 2009-07-30 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd スクリュー圧縮機
US11536263B2 (en) 2018-01-17 2022-12-27 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. Air pressure system

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4786443B2 (ja) 2006-07-11 2011-10-05 株式会社日立産機システム 圧縮空気製造設備
JP5424970B2 (ja) * 2010-04-21 2014-02-26 株式会社神戸製鋼所 圧縮装置および圧縮装置の運転方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009168034A (ja) * 2009-04-30 2009-07-30 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd スクリュー圧縮機
US11536263B2 (en) 2018-01-17 2022-12-27 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. Air pressure system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006152946A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4786443B2 (ja) 圧縮空気製造設備
JP5816529B2 (ja) 空気圧縮装置の制御装置
JP4897414B2 (ja) 空気圧縮装置の制御装置
US6287083B1 (en) Compressed air production facility
US11300355B2 (en) Boil-off gas supply device
US20110129361A1 (en) Compressor capacity control method and device for controlling the capacity of a compressor
JP2008534842A (ja) 複合コンプレッサ制御システム
JP4756081B2 (ja) スクリュー圧縮機
JP6704247B2 (ja) 空圧システム運転制御装置および制御方法
JP4425768B2 (ja) スクリュー圧縮機
JP5646282B2 (ja) 圧縮装置及びその運転制御方法
JP6997648B2 (ja) 圧縮機システム
KR102270342B1 (ko) 빅데이터 분석을 활용한 전력소비를 줄일 수 있는 공기압축기 제어시스템
JP2000054977A (ja) スクリュ圧縮機の中間段圧力制御方法
JP5211564B2 (ja) 圧縮機装置及び圧縮機装置の制御方法
WO2018092866A1 (ja) 末端圧力制御装置および末端圧力制御方法
WO2018181299A1 (ja) 給液式気体圧縮機
JPH11324963A (ja) スクリュー圧縮機の圧力制御方法
JP2004190583A (ja) スクリュー圧縮機
JP4584599B2 (ja) 圧縮機
JP5444264B2 (ja) 気体圧縮装置の制御装置
WO2017159279A1 (ja) 圧縮機
JP2008248816A (ja) 圧縮機
KR100388655B1 (ko) 공기조화기의 제어 시스템 및 그 제어방법
KR100322233B1 (ko) 공기압축기의 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090430

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090812

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4425768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218

Year of fee payment: 4