JP4425663B2 - スプレーしわ取り剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、アイロン等の熱処理を行わなくても繊維製品のしわを除去することができる、スプレーしわ取り剤組成物及びしわ除去方法に関する。
一般にスーツ等のドライクリーニング衣類は家庭での水洗いが困難であり、それらのしわ取り方法については、一般にアイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行う方法がある。熱処理を行わずに衣類のしわを伸ばす手段として、特許文献1にヘキシレングリコールやイソプレングリコール等の特定の水溶性溶剤と水を組み合わせた組成物を衣類のしわ部にスプレーした後、放置するだけでしわ部を取り除く方法が開示されている。しかし、この方法では衣類についた軽いしわは取り除けるが、深いしわを完全に除去するのは困難である。また、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5には、布帛のしわ取り剤組成物及び方法が開示されている。これらの方法は、組成物を布帛にスプレー噴霧した後で吊り下げて自然乾燥するか、アイロン掛けを行うことでしわを除去しているが、自然乾燥だけでは十分にしわを除去することができず、またアイロン掛けはしわ取りには非常に効果的であるが、手間がかかる作業である上、風合い回復の上では不十分である。
特開平10−25660号公報 特表平10−508911号公報 国際公開第99/55952号パンフレット 国際公開第99/55953号パンフレット 特開平1−6174号公報
本発明の課題は、アイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行わなくても繊維製品のしわを十分に除去することができる、スプレーしわ取り剤組成物及びしわ除去方法を提供することにある。
本発明は、(a)水溶性高分子化合物、(b)下記(b1)〜(b7)から選ばれる少なくとも1種の油性化合物、(c)シリコーン化合物及び(d)界面活性剤を含有するスプレーしわ取り剤組成物、並びにこのスプレーしわ取り剤組成物を繊維製品に付与する、熱処理せずに繊維製品のしわを除去する方法を提供する。
(b1)平均分子量100〜500の飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖炭化水素
(b2)平均分子量100〜300の1級又は2級アルコール
(b3)下記式(I)又は(II)で表されるエステル化合物又はエーテル化合物
Figure 0004425663
(式中、R1は炭素数8〜20の飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖の1価炭化水素基、R2は炭素数1〜20の飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖の1価炭化水素基、R3及びR4は、それぞれ独立に炭素数4〜18の飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖の1価炭化水素基を示す。)
(b4)平均分子量100〜500の脂肪酸
(b5)炭素数12〜24の脂肪酸のトリ、ジ又はモノグリセライド
(b6)スクアラン
(b7)コレステロール
本発明のスプレーしわ取り剤組成物は、アイロンがけやスチームプレス等の熱処理を行わず、繊維製品にスプレーするだけで繊維製品のしわを効果的に除去することができる。
[(a)成分]
本発明の(a)成分は水溶性高分子化合物であるが、本発明において、高分子化合物が「水溶性」とは、25℃で純水に対して1.0重量%以上溶解するものをいう。水溶性の高い本発明の(a)成分は、水分子を多く保持し、スプレーしわ取り剤組成物中に配合すると、湿潤時における繊維間の滑り性を高めることができ、布のしわ除去効果に寄与していると考えられる。
(a)成分の水溶性高分子化合物は、分子中にポリオキシアルキレン鎖を有する重量平均分子量(以下Mwと略記、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下GPCと記載)法、ポリエチレングリコール(以下PEGと記載)換算)10,000〜300,000,000のポリマーが好ましく、側鎖にポリオキシアルキレン鎖を有するポリマーが更に好ましい。かかるポリマーとしては、下記(a1)及び(a2)から選ばれる少なくとも1種のポリマーが挙げられる。
(a1):主鎖がポリスチレンで、枝部にポリオキシアルキレン鎖を有するポリマクロモノマー
(a2):カルボキシル基又はその塩を有するビニル系モノマー単位と、ポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系モノマー単位とからなるビニル系重合体
(a1)のポリマクロモノマーは、主鎖がポリスチレンで、枝部にポリオキシアルキレン鎖を有する櫛形ポリマーである。また、枝部のポリオキシアルキレン鎖は、オキシアルキレン基の平均付加モル数が40〜100のものが好ましく、特に式(III)で表されるマクロモノマーを連鎖重合して得られるポリマーが好ましい。
Figure 0004425663
(式中、R5は水素原子又は炭素数1〜22のアルキル基、好ましくは炭素数1〜5のアルキル基を示す。xは1〜12、好ましくは1〜10の数であり、yは平均で5〜200、好ましくは40〜100の数である。)
(a1)のポリマクロモノマーのMw(GPC法、PEG換算)は、1,000,000〜30,000,000が好ましく、10,000,000〜25,000,000が更に好ましい。
(a2)のビニル系重合体としては、下記のモノマー単位(A)及びモノマー単位(B)から選択されるモノマー単位を含み、且つ全構成モノマー単位に対する、モノマー単位(A)及び(B)の比率が合計で50〜100モル%であるビニル系重合体が挙げられる。
モノマー単位(A):ポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系モノマー単位
モノマー単位(B):カルボキシル基又はその塩を有するビニル系モノマー単位
モノマー単位(A)を得るために用いられるビニル系モノマーの例としては、下記式(IV)〜(VI)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0004425663
〔式中、R6、R9及びR12は、同一又は異なって、水素原子、又は炭素数1〜100、好ましくは1〜22、更に好ましくは1〜5のアルキル基を示す。R7、R10及びR13は、同一又は異なって、炭素数2〜6、好ましくは2〜3、更に好ましくは2のアルキレン基を示す。R8、R11及びR14は、同一又は異なって、水素原子、又は炭素数1〜100、好ましくは1〜22、更に好ましくは1〜5のアルキル基を示す。m1、m2及びm3は、それぞれ平均付加モル数を示す1〜200、好ましくは10〜100、更に好ましくは20〜100の数を示す。〕
式(IV)で表される化合物の具体例としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル等のポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、あるいはこれらポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルのモノアルキルエーテル等が挙げられる。
式(V)で表される化合物の具体例としては、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミドのポリオキシアルキレン付加物、あるいはこれら(メタ)アクリルアミドのポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテル等が挙げられる。
式(VI)で表される化合物の具体例としては、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテル等の(メタ)アリルアルコールのポリオキシアルキレン付加物、あるいはこれら(メタ)アリルアルコールのポリオキシアルキレン付加物のモノアルキルエーテル等が挙げられる。
ここで(メタ)アクリレートはアクリレート又はメタクリレートを意味し、(メタ)アクリルはアクリル又はメタクリルを意味し、(メタ)アリルはアリル又はメタリルを意味する。
モノマー単位(B)を得るためのビニル系モノマーの例としては、下記式(VII)〜(IX)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0004425663
〔式中、R15及びR16は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は−CH2COOM5を示す。M1、M2、M3、M4及びM5は、同一又は異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、NH4又は有機アミンを示す。ここで、有機アミンとは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。〕
式(VII)〜(IX)で表される化合物の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等又はこれらの塩が挙げられる。塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。なお、イタコン酸やマレイン酸は酸無水物であってもよい。酸無水物は、加水分解されてモノマー単位(B)となる。これらの中でもアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸又はこれらのナトリウム塩、カリウム塩が好ましく、アクリル酸、メタクリル酸又はこれらのナトリウム塩、カリウム塩が更に好ましい。
(a2)のビニル系重合体は、モノマー単位(A)及び(B)以外のモノマー単位を有していてもよい。このようなモノマー単位を得るためのビニル系モノマーの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミド等のN−置換(メタ)アクリルアミド;メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;スチレン、スチレンスルホン酸又はその塩等のスチレン誘導体;エチレン、プロピレン等のオレフィン系炭化水素類;ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸等のスルホン酸基含有ビニルモノマー又はそれらの塩等が挙げられる。
(a2)のビニル系重合体の合成方法は、例えば特開平6−206750号公報に記載されている様な方法が適用できる。具体的には、ラジカル開始剤の存在下に、前記の各モノマーを所定のモル比率で、ラジカル共重合することにより得られる。
(a2)のビニル系重合体としては、分子中にポリオキシアルキレン鎖を有するMw(GPC法、PEG換算)10,000〜1,000,000のものが好ましく、30,000〜150,000のものが更に好ましい。
(a2)のビニル系重合体として好ましいものは、モノマー単位(A)として式(IV)で表され、R8が水素原子である化合物から得られるモノマー単位、モノマー単位(B)として式(VII)で表される化合物から得られるモノマー単位を有するものである。モノマー単位(A)と(B)の比率は、(A)/(B)(重量比)=90/10〜30/70が好ましく、90/10〜50/50が更に好ましい。
本発明では上記のような(a)成分の1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
[(b)成分]
本発明の(b)成分は、上記(b1)〜(b7)から選ばれる少なくとも1種の油性化合物である。
(b1)の炭化水素は、平均分子量100〜500の飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖炭化水素であり、例えば石油から分離精製されるパラフィン系化合物を主成分とする留分、流動パラフィン等のパラフィン系オイル等が挙げられる。これらの中では平均分子量200〜400の流動パラフィンが好ましい。
(b2)の平均分子量100〜300の1級又は2級アルコールとしては、炭素数8〜20の1級又は2級アルコールが挙げられ、炭素数14〜20のアルコールが好ましい。
(b3)の上記式(I)又は(II)で表されるエステル化合物又はエーテル化合物としては、R1が炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基で、R2が炭素数1〜20のアルキル基であるエステル化合物、R3及びR4が炭素数4〜10のアルキル基であるエーテル化合物が好ましい。
(b4)の平均分子量100〜500の脂肪酸としては、飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖を有する脂肪酸のいずれでも良い。具体的には、炭素数6〜20の脂肪酸が挙げられ、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸が好ましい。
(b5)の炭素数12〜24の脂肪酸のトリ、ジ又はモノグリセライドとしては、トリ、ジ又はモノミリスチン、トリ、ジ又はモノステアリン、トリ、ジ又はモノオレイン、トリ、ジ又はモノエルシン等が挙げられ、トリ、ジ又はモノミリスチン、トリ、ジ又はモノステアリン等の飽和脂肪酸のグリセライドが好ましく、トリミリスチン、トリステアリン等のトリグリセライドが更に好ましい。
これらの(b)成分の中では、(b1)及び(b2)成分が好ましく、(b1)成分が更に好ましく、平均分子量200〜400の流動パラフィンが特に好ましい。
[(c)成分]
(c)成分のシリコーン化合物としては、特に繊維の潤滑剤として用いることができるものが好ましい。具体的には、ジメチルポリシロキサン(以下、ジメチルシリコーンという)、又はジメチルシリコーンの側鎖もしくは末端のメチル基の一部がヒドロキシ基になっているオルガノポリシロキサン(以下、ヒドロキシシリコーンという)、前記ジメチルシリコーン又はヒドロキシシリコーンのメチル基(好ましくは側鎖のメチル基)の一部がメチル基以外の有機基になっているオルガノポリシロキサン(以下、変性シリコーンという)、ジメチルシロキサン鎖の中に有機基が導入されており末端がメチル基以外の有機基になっているオルガノポリシロキサン(以下、末端変性シリコーンという)等が挙げられる。
変性シリコーンのメチル基以外の有機基としては、アミノ基を含む有機基、4級アンモニウム基を含む有機基、アミド基を含む有機基、ポリエーテル基を含む有機基、エポキシ基を含む有機基、カルボキシル基を含む有機基、アルキル基を含む有機基又はハロゲノアルキル基、ハロゲノアルキレン基もしくはハロゲノアリール基を含む有機基、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)鎖を含む有機基等が挙げられる。
これらのシリコーン化合物の中では、シリコーンオイルと呼ばれる0〜40℃の温度で液状のシリコーン化合物が好ましい。
[(d)成分]
本発明の(d)成分の界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤;モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、トリ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤;アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、オレフインスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂防酸塩等の陰イオン界面活性剤;アミンオキサイド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤が挙げられ、HLB(グリフィン法)が4.0〜15.0の非イオン界面活性剤、炭素数10〜16の1価炭化水素基を1〜3個有する陽イオン界面活性剤、炭素数6〜14の1価炭化水素基を有する陰イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明で特に好ましい界面活性剤は、一般式(X)で表される非イオン界面活性剤である。
21−O−(R22O)p−H (X)
〔式中、R21は、炭素数8〜22、好ましくは10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基あるいはアルケニル基であり、R22は炭素数2〜8のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。また、pは平均付加モル数を示す0.5〜30、好ましくは1〜20、特に好ましくは1〜10の数である。〕
一般式(X)で表される化合物としては、例えば式(XI)又は(XII)で表される化合物が挙げられる。
23−O−(C24O)r−H (XI)
〔式中、R23は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、rは平均付加モル数を示す1〜10、好ましくは1〜8の数である。〕
24−O−(C24O)s−(C36O)t−H (XII)
〔式中、R24は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、s及びtはそれぞれ平均付加モル数を示し、sは1〜10、tは1〜10の数である。エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドは、ランダム付加でもブロック付加でもよく、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加順序は問わない。〕
[スプレーしわ取り剤組成物]
本発明のスプレーしわ取り剤組成物は、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する。本発明のスプレーしわ取り剤組成物中の(a)成分の含有量は、衣類が湿潤している状態での繊維同士のすべり性を向上させ、繊維間のよじれを低減させ、戻りじわの発生を抑制する観点から、0.1〜10重量%が好ましく、0.1〜5.0重量%が更に好ましく、0.2〜2.0重量%が特に好ましい。(b)成分の含有量は、水分の蒸散速度を低減し、乾燥速度を低下させ、しわ発生を抑制させる観点から、0.01〜0.5重量%が好ましく、0.05〜0.3重量%が更に好ましく、0.1〜0.2重量%が特に好ましい。(c)成分の含有量は、衣類が乾燥した状態での繊維同士の滑り性を向上させる観点から、0.02〜3.0重量%が好ましく、0.05〜1.0重量%が更に好ましく、0.1〜0.5重量%が特に好ましい。(d)成分の含有量は、(b)成分を効率的に乳化させる観点から、0.02〜1.0重量%が好ましく、0.1〜0.6重量%が更に好ましく、0.2〜0.4重量%が特に好ましい。
本発明のスプレーしわ取り剤組成物は、上記(a)〜(d)成分以外にメタノール、エタノール、2−プロパノール等の有機溶剤を含有することができる。本発明の組成物中の有機溶剤の含有量は、10重量%以下が好ましく、8重量%以下が更に好ましく、5重量%以下が特に好ましい。
また、本発明のスプレーしわ取り剤組成物は、更に香料、殺菌剤、防腐剤等を配合することができる。
本発明のスプレーしわ取り剤組成物は、上記各成分を水と混合し、ホモミキサー等で攪拌混合た水性液の形態で用いるのが好ましい。
[しわ除去方法]
本発明のしわ除去方法は、上記のような本発明のスプレーしわ取り剤組成物を、繊維製品に付与することにより、熱処理せずに繊維製品のしわを除去する方法である。
本発明のスプレーしわ取り剤組成物を繊維製品に付与する方法としては、スプレー法が好ましく、噴霧装置を具備する容器に本発明のスプレーしわ取り剤組成物を充填し、繊維製品にスプレーすることが好ましい。噴霧装置としてはトリガー式が好ましく、特に実開平4−37554号公報の第1図に示されているような液垂れや噴霧の均一性に優れる蓄圧式トリガーを用いることが良好である。
実施例1〜11及び比較例1〜4
下記成分を表1に示す割合で混合した溶液をホモミキサーで3000rpm、10分間攪拌混合して、スプレーしわ取り剤組成物を調製した。得られた組成物について、下記方法でしわ取り性を評価した。結果を表1に示す。
<配合成分>
(a−1):特開2001−64123号公報の表2に記載のポリマクロモノマー(2)[式(XIII)
Figure 0004425663
で表されるマクロモノマーを重合して得られた、Mw24,800,000、Mw/Mn=1.4のポリマー]
(a−2):特開2001−64123号公報の表2に記載のポリマクロモノマー(3)[前記式(XIII)で表されるマクロモノマーを重合して得られた、Mw20,500,000、Mw/Mn=1.6のポリマー]
(a−3):特開2003−27088号公報合成例2のポリマー[ポリエチレングリコール(EO付加モル数9)モノメタクリル酸エステル/メタクリル酸=80/20(重量比)共重合体、Mw=39,000]
(a−4):特開2003−27088号公報合成例4のポリマー[ポリエチレングリコール(EO付加モル数23)モノメタクリル酸エステル/メタクリル酸=50/50(重量比)共重合体、Mw=31,000]
(a−5):特開2003−27088号公報合成例8のポリマー[ポリエチレングリコール(EO付加モル数120)モノメタクリル酸エステル/メタクリル酸=70/30(重量比)共重合体、Mw=127,000]
(b−1):流動パラフィン(モレスコホワイトP−55、松村石油(株)製、平均分子量296)
(b−2):セチルアルコール(和光純薬(株)製)
(c−1):LE−463(日本ユニカー(株)製、ジメチルポリシロキサンの乳化物)
(c−2):BY22−020(東レダウコーニング(株)製、ジメチルポリシロキサン)
(c−3):Polon MF−7(信越化学(株)製、ジメチルポリシロキサン)
(d−1):炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均5モル付加した非イオン界面活性剤(HLB=10.8)
<しわ取り性の評価法>
木綿ブロード#60(染色試材、(株)谷頭商店)及びウール生地(ウールサージ、(株)谷頭商店)からなる試験布20cm×10cmにイオン交換水をスプレー噴霧して湿潤させた後、試験布を2つ折りにして、40℃に設定した恒温室内で折り目部分に2kgの重りを載せ、24時間放置することによってしわをつけ、これをしわ取り評価のモデルじわとした。
これらモデルじわのついた試験布に対し、試験布乾燥時重量に対して50重量%のスプレーしわ取り剤組成物をスプレー容器(キャニヨン製、T−7500)で噴霧した後、25℃/50%RHの恒温室に12時間放置し、自然乾燥させた。乾燥終了後、試験布のしわの取れ具合を判定した。
判定はスプレーしわ取り剤組成物をスプレー処理した布と、処理前の布(対照)とを、5名のパネラーに以下の基準で採点してもらい、その平均値を求めて評価点とした。
・しわ判定基準
5:全くしわがない
4:ほとんどしわがない
3:僅かにしわが残っている
2:相当しわが残っている
1:著しくしわが残っている
Figure 0004425663

Claims (5)

  1. (a)分子中にポリオキシアルキレン鎖を有する重量平均分子量10,000〜300,000,000の水溶性高分子化合物0.1〜10重量%
    (b)下記(b1)及び(b2)から選ばれる少なくとも1種の油性化合物0.01〜0.5重量%
    (c)ジメチルポリシロキサンから選ばれるシリコーン化合物0.02〜3重量%、及び
    (d)界面活性剤0.02〜1重量%
    を含有するスプレーしわ取り剤組成物。
    (b1)平均分子量100〜500の飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖炭化水素
    (b2)平均分子量100〜300の1級又は2級アルコール
  2. (a)成分が、下記(a1)及び(a2)から選ばれる少なくとも1種の水溶性高分子化合物である請求項1記載のスプレーしわ取り剤組成物。
    (a1):主鎖がポリスチレンで、枝部にポリオキシアルキレン鎖を有するポリマクロモノマー
    (a2):カルボキシル基又はその塩を有するビニルモノマー単位と、ポリオキシアルキレン鎖を有するビニル系モノマー単位とからなるビニル系重合体
  3. (d)成分が、HLB(グリフィン法)が4.0〜15.0の非イオン界面活性剤、炭素数10〜16の1価炭化水素基を1〜3個有する陽イオン界面活性剤、炭素数6〜14の1価炭化水素基を有する陰イオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2記載のスプレーしわ取り剤組成物。
  4. (b)成分が、平均分子量200〜400の流動パラフィンである請求項1〜3いずれかに記載のスプレーしわ取り剤組成物。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載のスプレーしわ取り剤組成物を、繊維製品に付与する、熱処理せずに繊維製品のしわを除去する方法。
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