JP4425449B2 - 斜入射干渉計装置 - Google Patents

斜入射干渉計装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4425449B2
JP4425449B2 JP2000296596A JP2000296596A JP4425449B2 JP 4425449 B2 JP4425449 B2 JP 4425449B2 JP 2000296596 A JP2000296596 A JP 2000296596A JP 2000296596 A JP2000296596 A JP 2000296596A JP 4425449 B2 JP4425449 B2 JP 4425449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
test surface
adjustment
pattern
oblique incidence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000296596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002107114A (ja
Inventor
文男 渡部
信一 松田
宗濤 ▲葛▼
富美男 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fujinon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujinon Corp filed Critical Fujinon Corp
Priority to JP2000296596A priority Critical patent/JP4425449B2/ja
Publication of JP2002107114A publication Critical patent/JP2002107114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4425449B2 publication Critical patent/JP4425449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に粗面の平面度を非接触で測定可能とする斜入射干渉計装置の測定光アライメント調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、加工物表面の平面度を測定するための種々の干渉計装置が知られている。その中でも凹凸差の大きい被検面の平面度を測定し得る装置として、斜入射干渉計装置が知られている。
【0003】
斜入射干渉計装置においては、被検面に対し可干渉光線束を斜めから入射させることにより測定感度を低くすることができるため、非接触での粗面等の平面度測定に用いられている。ここで、測定に使用される光の波長をλ、被検面への入射角をθとすれば、被検面の凹凸量、すなわち測定感度Δhは下式で表わされる。
Δh=λ/(2 cosθ)
すなわち、入射角θが大きくなり斜め入射の程度が大きくなる程、縞間隔が大きくなり測定感度が低くなるので、平面精度が悪い平面を測定することが可能となる。
【0004】
図13は、従来の斜入射干渉計装置の第1の構成例であり、基準原器として平面基準板を用いた例である。この斜入射干渉計装置は、平行平面板116の基準平面116aと被検体2の被検面2aとを対向配置し、基準平面116aに斜め方向から、レーザ光源111から発せられコリメータレンズ114により平行光とされた可干渉光を照射し、この基準平面116aと被検面2aの距離に基づく光路差に応じた干渉縞をスクリーン118に投影し、観察者119が観察するようになっている。図13に示すとおり、この例では、参照光と測定光は基準平面116aにおいて分離され、再びこの面において合成される。
【0005】
図14は、従来の斜入射干渉計装置の第2の構成例であり、基準原器として直角二等辺三角形プリズムを用いた、アブラムソン型と呼ばれる例である。図14および以下の従来例において、図13に示す斜入射干渉計装置と同様の部材には下二桁を一致させた符号を付している。この装置は、可干渉平行光を直角二等辺三角形プリズム216に入射面216bから入射させるものであり、上述の第1の例と同じく、基準平面216aにおいて参照光と測定光が分離され、再びこの面において合成される。この装置では、スクリーン218に投影された干渉縞をTVカメラ219により撮影し観察するように構成されている。
【0006】
図15は、従来の斜入射干渉計装置の第3の構成例であり、回折格子を用いたバーチ型と呼ばれる例である。
この斜入射干渉計装置は、可干渉平行光を回折格子317aに入射させて2方向に波面分割し、一方の光線束を被検面2aに対して斜めに入射させてその反射光を測定光とするとともに他方の光線束を参照光とし、これら測定光および参照光を回折格子317bに入射させて波面合成し、この回折格子317bから同一方向に射出される測定光と参照光との光干渉により生じる干渉縞をホログラムスクリーン318に投影し、TVカメラ319により撮像し観察するように構成されている。図15においては、回折格子317aで波面分割された0次回折光が参照光、1次回折光が測定光とされ、後段の回折格子317bにおいて参照光の1次回折光と測定光の0次光とが合成され、互いに干渉するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述したように種々のタイプの斜入射干渉計装置が知られているが、実際に測定可能な干渉縞をスクリーン上に得るためには、被検面の位置あるいは姿勢を高精度で調整する必要がある。被検面が所定位置から上下方向あるいは前後左右の回転方向に僅かにずれていたとしても干渉縞を測定することは困難となってしまう。
【0008】
そこで、被検面のアライメント調整を行うことが必要となるが、従来は測定者が勘を頼りに所定の干渉縞が得られるまで手動で被検面のアライメント調整をすることが多く、測定が繁雑かつ長時間化する最大の要因となっていた。
【0009】
そこで、参照光および測定光の両光路中にアライメント調整用の結像レンズを挿脱自在に挿入し、被検面の位置、姿勢が正規の位置とされたときに干渉縞観察スクリーン上に上記両光による2つのスポットが互いに重なるような構成とすることが考えられる。また、このように干渉縞観察スクリーン上でアライメント調整用スポットをも観察しようとすると、2つのスポットの微妙な位置のズレを観察可能とするために結像レンズとスクリーンとの間に所定の間隔をとって分解能を上げる必要がある。このため、装置が大型化してしまうことから、参照光および測定光が干渉縞観察スクリーンに向かう光路からそれぞれアライメント調整用に光路を分割し、このアライメント調整用光路に結像レンズを配置するような構成も考えられる。図16はこのような装置の例であり、参照光および測定光の両光路中にミラー320を挿脱自在に挿入し、アライメント調整時にはこのミラー320を介し結像レンズ321により収束された上記両光による2つのスポットをアライメント調整用スクリーン322上で観察し、2つのスポットが互いに重なるように調整を行うものである。
【0010】
しかしながら、斜入射干渉計装置においては、被検面高さ方向の位置ずれおよび被検面前後方向の回転ずれ(ピッチング)に対して感度が大きいのに対し、被検面左右方向の回転ずれ(ローリング)に対しては感度が小さいのが特徴となっているため、上記2つの光スポットの位置合わせのみによっては、特に上記被検面ローリングの調整が困難であった。
【0011】
また、上述したようにアライメント調整用として結像レンズによるスポットを用いる場合には、結像レンズと干渉縞観察スクリーンとの間の距離が必要であったり、結像レンズとアライメント調整用スクリーンを別光路とするためのハーフミラー等の部材を設ける必要があったりして、装置の大型化や複雑化を招く虞がある。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、斜入射干渉計における被検面のアライメント調整を良好かつ容易に行い得るコンパクトな斜入射干渉計装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の斜入射干渉計装置は、コリメートされた可干渉性の光を光束分割手段において分割し、一方の光束は参照光とし、他方の光束は測定光として被検面に斜入射させ、該参照光および該被検面から反射された該測定光を光束合成手段において合成し互いに干渉させ、生成された干渉縞を干渉縞観察用結像面上に形成させるように構成された斜入射干渉計装置において、
前記光を発生させる光源と前記被検面との間の光路中に配され、前記結像面上に、回転方向判定可能な光学的パターンを発生させる調整用パターン生成手段と、
前記光学的パターンの位置基準となるべき、回転方向判定可能な光学的パターンまたは電気的パターンからなる基準パターンを発生させる基準パターン生成手段と、
前記調整用パターン生成手段により発生された光学的パターンを前記基準パターンに略合致させるように、前記被検面の配設姿勢を調整し得る被検面姿勢調整手段を備えてなり、
前記基準パターン生成手段は、前記被検面が正規の測定位置に配置された際に前記調整用パターン生成手段により生成される前記結像面上における光学的パターンの位置データに基づいて前記基準パターンを発生させることを特徴とするものである。
【0014】
また、前記調整用パターン生成手段が前記光束分割手段と前記被検面との間の光路中に挿脱自在に配されていることが好ましい。
【0015】
また、前記調整用パターン生成手段は、十字形状の透孔を設けた遮光板であることが好ましい。
【0016】
また、前記光学的パターンの位置データは、前記参照光中に配された基準パターン生成手段により前記結像面上に生成された光学的パターンに基づいて得られたものとしてもよい。
【0017】
また、前記参照光の光路中および/または前記測定光の光路中に遮光シャッタを挿脱自在に設けることが好ましい。
【0018】
また、前記被検面姿勢調整手段は、前記被検面に入射する測定光に直交し、かつ該被検面内に含まれる回転軸を用いて被検面回転調整を行うピッチング調整と、該回転軸に直交し、かつ該被検面内に含まれる回転軸を用いて被検面回転調整を行うローリング調整と、該被検面の上下方向の調整を行う高さ調整の各調整を少なくともなし得るように構成されていることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、比較例1に係る斜入射干渉計装置の光学系を示す側面図である。この光学系は、コリメートされた可干渉性の光Aを光束分割手段において分割し、一方の光束は参照光Bとし、他方の光束は測定光Cとして被検面2aに斜入射させ、該参照光Bおよび該被検面2aから反射された該測定光Cを光束合成手段において合成し互いに干渉させ、生成された干渉縞を干渉縞観察スクリーン18に形成させるように構成された斜入射干渉計装置であり、前記光束分割手段が単一の第1のプリズム16よりなり、前記可干渉性の光が該第1のプリズム16に入射する面または該第1のプリズム16から射出される面において前記参照光Bおよび前記測定光Cが分割され、前記光束合成手段が単一の第2のプリズム17よりなり、前記測定光Cが該第2のプリズム17に入射する面または該第2のプリズム17から射出される面において、該参照光Bおよび該測定光Cが合成されるように構成されてなる。なお、上記光学系は、光源11、集光レンズ12、ピンホール13、コリメータレンズ14、および後述する光路径調整用プリズム25を備えている。
【0021】
コリメート光Aは第1のプリズム16の光束分割面16aにおいて、直進透過して第1のプリズム16に入射する測定光Cと正反射する参照光Bとに分割される。測定光Cは、第1のプリズム16を透過しミラー22、被検面2a、ミラー23の順に反射され、第2のプリズム17に入射する。他方、参照光Bはミラー21において正反射され、第2のプリズム17の光束合成面17bで正反射し、この面において第2のプリズム17から射出される測定光Cと合成され、干渉縞情報を担持した合成光によりスクリーン18上に干渉縞画像が映出される。
【0022】
上述したように本比較例では、コリメータレンズ14の後段に、光路径調整用プリズム25が配されている。これは、コリメータレンズ14により平行光とされた光束をミラー24から該プリズム25に斜めに入射させることにより、この光束をこの斜入射干渉計装置に適したコリメート光とするものである。
【0023】
このプリズム25は、例えば断面直角二等辺三角形とされ、直角二等辺三角形からなる表裏2面の対向方向に扁平とされた三角柱形状のブロックである。そして、ミラー24からの平行光束がこのプリズム25の斜面長手方向に向かって斜入射するように位置設定される。
このプリズム25を図示の如くミラー24とミラー22の間に配設することにより、プリズム25の光射出面において、紙面に対し垂直方向に光束を拡大させることができる。
【0024】
斜入射干渉計の場合、被検面への入射光線および反射光線を含む平面方向の光束幅は斜入射により拡大されるので入射光束幅は小さくてよいが、この平面に直交する方向については被検面の幅をカバーするだけの光束幅を持った光束を入射させることが必要となる。通常のコリメータレンズによりコリメート光を第1のプリズム16に入射させる場合は、この被検面幅方向の光束幅をもたせるために、コリメータレンズの開口を大きくしなければならず、したがってこのレンズの焦点距離も長くなるので、装置全体を小型化するのが困難となる。
【0025】
この比較例によれば、プリズム25の屈折作用により一方向にのみ光束を拡大させるようにプリズム25をコリメータレンズ14と光束分割する面の間に配置することによって、コリメータレンズ14の径を小さくすることができ、さらにその焦点距離も短くできて装置全体を小型化することが可能となる。
【0026】
この比較例によれば、光源11から出力される光が、後段において測定光Cが被検面2aに斜入射され上記一方向にのみ拡大されることを勘案した上で、事前にプリズム25によりこの光束を上記所定方向についてのみ被検面の幅に見合うだけ拡大させるため、光利用効率を高くできる。
【0027】
また、本比較例では、上述したように第1のプリズム16で分割されてから第2のプリズム17で合成されるまでの間に、参照光Bの反射回数は3回、測定光Cの反射回数は3回とされており、参照光および測定光の反射回数がともに奇数回とされていることにより、コリメート光の誤差の許容度が大きくなる。
【0028】
また、本比較例では、第1のプリズム16で分割されてから第2のプリズム17で合成されるまでの参照光Bおよび測定光Cの光路長が、互いにほぼ等しくなるように構成されている。これにより、光源として干渉性の低い光を用いて測定する場合でも有効な構成となっている。
なお、図示されてはいないが、第1のプリズム16から第2のプリズム17に至る参照光Bおよび測定光Cの光路中に、被検面2aで反射された測定光Cと、参照光Bとの光量をほぼ同程度とするような光量調整機能を有するフィルタを配置することが好ましい。このようなフィルタを配置することにより、多様な面精度や反射率をもつ被検面2aに対応可能な光学系とすることができる。
【0029】
また、本比較例では、測定光Cが被検面2aに入射する角度を変化させ得るように、回転可能な入射角変更用のミラー22が配設され、さらに、ミラー22による測定光Cの被検面2aへの入射角度の変化に対応し、干渉縞観察スクリーン18の所定位置に干渉縞が形成されるように光路を調整する光路調整手段として、ミラー23が配設されている。ただし、ミラー22の位置は第1のプリズム16の後段とされ、ミラー23の位置は被検面2aの後段の測定光Cの光路中とされている。
【0030】
このように測定光Cが被検面2aに入射する角度を変化させることにより、この光学系により形成される干渉縞の感度を可変とすることができ、多様な面精度をもつ被検面2aに対応可能な光学系とすることができる。
【0031】
ミラー22は図1に示す矢印のように回転可能とされており、それにより被検面2aへの入射角度を変化させる。ミラー22を回転させた場合の2通りの測定光Cを点線C´およびC″で示す。このとき被検物2は、測定光C´またはC″に対応するように被検面2aが点線2a´または2a″に示す位置に移動されるように調整されることになる。本比較例ではミラー22が第1のプリズム16の後段の測定光Cの光路中にあるため、参照光Bの光路は変更されない。
【0032】
さらに、被検面2aの後段の部材も測定光Cの光路変更に対応して必要に応じ可動とすることが望ましい。例えば、本比較例ではミラー23が図1に示す矢印のように回転可能とされており、このようにしてミラーの位置や向きを変化させることにより、ミラー22の回転により被検面2aで反射された測定光Cの光路が変化しても、所定の入射角により測定光Cを第2のプリズム17に入射させることができるので、参照光Bと測定光Cの合成により形成される干渉縞画像を、スクリーン18を移動させることなく投影することができる。
【0033】
このようにして、本比較例によれば、縞感度を変化させて観察できるとともに、その干渉縞画像は縞感度が変化してもスクリーン18上で所定の位置に形成され、観察することができる。
【0034】
比較例の装置は干渉縞画像をTVカメラ20により観察できるように構成されている。したがって、ズームまたは切換によりこのカメラの視野を可変としたり、このカメラに装着されているレンズにより生ずる歪みをあらかじめ評価し、それを補正するように画像処理を行う画像処理機能を装置に備えることにより、上述したような作用効果を得ることができる。
【0035】
ところで、実際に測定可能な干渉縞をスクリーン18上に得るためには、被検面の位置あるいは姿勢を高精度で調整する必要がある。被検面2aが所定位置から上下方向あるいは前後左右の回転方向に僅かにずれていたとしても干渉縞を測定することは困難となってしまう。
したがって、被検面のアライメント調整を行うことが必要となるが、測定者が勘を頼りに所定の干渉縞が得られるまで手動で被検面のアライメント調整をすると、測定が繁雑かつ長時間化してしまう。
【0036】
そこで、本比較例においては、図1に示すように、コリメータレンズ14により平行光とされた光路中に図2(A)に示す如き、十字パターン生成部材41を挿脱自在に配設している。この十字パターン生成部材41は遮光マスク板141に十字形状の透孔42を穿設してなり、上記光路中に挿入された場合には、この透孔42を通過した光束によりスクリーン18上に十字形状の光パターンが形成され、参照光Bの光束により形成される十字形状の光パターンと測定光Cにより形成される十字形状の光パターンの位置を合致させることにより被検面2aのアライメント調整を行うことができるというものである。なお、上記十字パターン生成部材41が挿入される光路位置において該光路は参照光、測定光の共通光路となっているため、本比較例では両光に対して十字パターン生成部材41が兼用されている。
【0037】
上記十字パターン生成部材41の具体的な挿脱機構としては、例えば図3(A)に示されるように、雨滴断面形状をなす遮光板141bの大径部分に変形十字形状の透孔42bを形成されてなる十字パターン生成部材43を、その小径部分に軸支された回転軸を中心として、図示された矢印方向に所定角度だけ回転させるものとする。
【0038】
なお、図2(A)、(B)および図3(A)に示す十字パターン生成部材41、43においては、十字形状の透孔42bが、縦横比が1対1とは異なる変形十字とされている。これは、前述したように上記比較例においては、光路内に光路径調整用プリズム25が配されており、十字パターン生成部材41、43の光像は
被検面横方向に対して長尺化することになるから、十字パターン生成部材43における十字形状の透孔42bを予め被検面縦方向に対応する方向(図2(A)においては紙面横方向)に長い変形十字形状としておくことにより、図3(B)に示す如く、スクリーン18の黒い背景18a上に縦横比が1対1となる十字パターン18bが形成されるようにしたものである。
【0039】
このように、スクリーン18上に形成されるパターンを十字形状としたのは、そのパターンの中心位置の特定のみならず、このパターンの回転をも容易に特定できるようにすることを考慮したものである。
すなわち、そのスクリーン18上におけるパターン配設位置を特定するだけであれば、このパターンが円形であっても、2つの円形パターンを重ね合わせればよいのであるから、特に問題がないはずである。
【0040】
しかしながら、斜入射干渉計装置においては、被検面高さ方向の位置ずれおよび被検面前後方向の回転ずれ(ピッチング)に対して感度が大きいのに対し、被検面左右方向の回転ずれ(ローリング)に対しては感度が小さいのが特徴となっているため、上記2つの円形パターンの位置合わせのみによっては、特に上記被検面ローリングの調整が困難であった。
そこで、上記ローリングが生じているときはパターンが回転することに着目し、この回転が明確に認識できる(縦線に対して横線の傾きが異なる場合も含む)十字形状をそのパターンとして採用したものである。
【0041】
したがって、この回転を認識できる形状であれば、十字パターンを生成するものに限られるものではなく、例えば、図2(B)に示されるように、遮光板141a上に、十字形状の交差部および縦横線の各先端部のみに透孔42aを設けたパターン生成部材41aを設けることも可能である。
【0042】
なお、この後段のスクリーン18上において、十字パターンの周辺には図7(A)に示されるような、回折光の影響による中間的な明るさの部分が出現することがある。図2(C)は図2(A)のP−P線断面における透過率分布を示すものであり、この図2(C)に示されるように十字パターン生成部材の41の透孔42が、スリットの幅方向に対して、サインカーブ状の曲線を描くような光透過率を有するように形成することにより、このような回折光の影響を低減し、スクリーン18上で明瞭な十字パターンを観察することができる。このような透孔42は、例えば透孔42を濃淡を変化させたフィルムにより形成することで得ることができる。透孔42の幅方向の光透過率は図2(C)に示されたものに限られず、立上がり部、立下がり部および肩部のみが滑らかな曲線とされているようなものであっても、回折光の影響を軽減することができる。
【0043】
なお、回折光の影響は、十字パターン生成部材41、43の十字形状の透孔42を図17に示されるように複スリットにより形成することによって軽減することも可能である。図示されるように複スリットを透過した略平行光は、A光とB光の光路長が等しくなる位置においてA光の+1次光とB光の−1次光とが互いに干渉することにより、光強度の鋭いピークが出現する。この位置にスクリーンを配置することにより、十字パターンの周辺に中間的な明るさの部分が出現し難くなり明瞭な十字パターンを観察することができる。このような複スリットは図示されるような2つのスリットに限られず、3以上のスリット数とすることが可能である。
【0044】
ところで、被検面2aのアライメント調整を行う際には、前述したように参照光Bの光束により形成されるスクリーン18上の十字パターンに対して、測定光Cの光束により形成されるスクリーン18上の十字パターンが重なり合うように被検面2aのピッチング調整、ローリング調整および高さ調整を行う。
これら各調整は、オペレータが手動により行うようにしてもよいが、コンピュータによる自動調整システムによることが、迅速性、正確性の点で好ましい。
【0045】
図4は、上記各調整を自動的に行うための自動調整システムの概略構成を示すものである。
この装置は、スクリーン50上に生成された干渉縞画像をCCDカメラ20により撮像し、画像入力基板51を介してコンピュータ52に取り込み、プログラムによりソフト的に構成された画像演算手段により画像解析を行うものである。
【0046】
本測定を行う前の前述した被検面アライメント調整時においても、上述のようにして十字パターンを取り込み、画像演算手段による画像解析を行なう。被検面アライメント調整時においては、この後、参照光Bの光束により生成されるスクリーン18上の十字パターンの解析位置と、測定光Cの光束により生成されるスクリーン18上の十字パターンの解析位置とを比較し、後者が前者に一致するように被検体2の姿勢が調整される。すなわち、コンピュータ52により比較され、解析された上記2つの十字パターン位置の差に基づき、この差を小さくする所定の指示信号がモータコントローラ56から出力され、この指示信号に応じてモータドライバ57から所定のモータ駆動電流が出力され、被検体2がステージ上に載設された被検面姿勢調整手段58において各調整を担うモータが各々所定量だけ駆動される。
【0047】
一方、上述した図1においては、参照光Bおよび測定光Cの各光束により2つの十字パターンがスクリーン18上に生成された場合には、両者がいずれであるかを識別することが難しく、したがって十字パターン位置を検出する際には、スクリーン18上に十字パターンを1つずつ交互に生成する必要がある。
そこで本比較例においては、参照光Bおよび測定光Cの各光路内に遮光シャッタ45、46が挿脱自在とし得るように配設されている。
【0048】
すなわち、参照光Bの光束による十字パターンの位置を解析する場合には、参照光Bの光路内から遮光シャッタ45を退出させるとともに、測定光Cの光路内に遮光シャッタ46を挿入する。一方、測定光Cの光束による十字パターンの位置を解析する場合には、参照光Bの光路内に遮光シャッタ45を挿入するとともに、測定光Cの光路内から遮光シャッタ46を退出させる。
【0049】
そして、このような遮光シャッタ45、46および上述した十字パターン生成部材(マスク)41の挿脱操作のコントロールは、コンピュータ52の基本操作プログラムに基づき、指示信号がシャッタ&マスクコントローラ53から出力され、この指示信号に応じてドライバ54から所定のアクチュエータ駆動電流が出力され、遮光シャッタ45、46および上述した十字パターン生成部材(マスク)41毎に設けられた各アクチュエータ(55)が各々所定量だけ駆動される。
【0050】
次に、上記被検面姿勢調整手段の具体的な構成を図5、6を用いて説明する。
図5は、斜入射干渉計装置100の、筺体パネルの下部に穿設された取出孔から被検面姿勢調整手段80を筺体外部にスライドさせ、露出させる様子を示すものであり、被検体2を乗せ替える場合等に使用するものである。
【0051】
図6は、上記被検面姿勢調整手段80の全容を示す斜視図であり、被検体2取出機構部104、高さ方向調整機構部103、ローリング調整機構部102、ピッチング調整機構部101がこの順に積載されてなり、ピッチング調整機構部101のステージ81上に被検体2の被検面2aが設置される。
【0052】
ここで、上記ピッチング調整機構部101は、その一端部は、その下部に位置するローリング調整機構部102に対し、ヒンジ84により回動自在に軸支されており、その他端部は該ローリング調整機構部102の上面に取り付けられた回転偏心カム83のカム面にコイルばね81aにより当接支持されるようになっており、駆動モータ82の回転に応じて上記回転偏心カム83が所望の角度だけ回動すると、そのカム面に当接している上記ピッチング調整機構部101のステージ81がピッチング方向に所望の角度だけ傾動するように構成され、これにより被検面2aのピッチング調整が行われるようになっている。
【0053】
また、ローリング調整機構部102も上記ピッチング調整機構部101と略同様の構成により、そのステージ86がローリング方向に所望の角度だけ傾動するように構成され、これにより被検面2aのローリング調整が行われるようになっている。
【0054】
また、高さ方向調整機構部103は、脚部89上に突設されたアクチュエータピン(図示せず)が駆動モータの回動に応じて所望の量だけ上下方向に突出し、ステージ88が所望の距離だけ上下動するように構成されており、これにより被検面2aの高さ方向調整が行われるようになっている。
【0055】
さらに、被検体2取出機構部104は、基台96上に載設されたレール部87と、駆動モータ90と、2つのベルト車91、92と、これらベルト車91、92に懸架され、上記脚部89の側部に取り付けられたベルト93からなる。該脚部89はレール部87を跨ぐようにして、レール部87の両側部に形成されたレールに対し、スライド可能に係止されている。駆動モータ90が回動すると、それに応じてベルト車91が回動し、ベルト93が移動して脚部89がレール部87の長手方向にスライドし、被検体2を前記筺体の内外に移動できるようにしている。また、移動距離を所定範囲内とするため、ストッパ部94,95が設けられている。
【0056】
なお、上記各調整部101〜104において、駆動モータ(例えばモータ82)の出力はタコジェネレータ(例えばタコジェネレータ85)によってCPUにフィードバックされる。
上記、十字パターン生成部材41による、2つの十字パターンは図7(A)に示すように、スクリーン18c上において暗い背景上に明るいパターン18d、18eとして現れる。なおこれら十字パターンの周辺には、上述したとおり回折光の影響による中間的な明るさの部分が出現することがある。
【0057】
一般に、被検面2aの粗調整がなされた状態においては、2つの十字パターン18d、18eはかなり近づいた状態で現れ、例えば図7(A)に示すように、互いにその一部が重なったような状態となる。したがって例えばA−A線断面の明度は山と谷の差が図7(B)のようにほとんど生じないレベルとされ、画像解析を自動的に行う場合に、参照光Bと測定光Cのいずれの光によって生成された十字パターンであるかを判断することが難しい。
【0058】
そこで、本比較例においては、各十字パターンを1つずつスクリーン2上に生成し、その度にその十字パターンの位置を解析するようにしており、前述したようにスクリーン18上に参照光Bによる十字パターン18dのみを生成する場合には、測定光Cの光路内に遮光シャッタ46を挿入し、スクリーン18上に測定光Cによる十字パターン18eのみを生成する場合には、参照光Bの光路内に遮光シャッタ45を挿入する。図8(A)は参照光Bによる十字パターン18dのみを生成した場合であり、一方、図8(B)は測定光Cによる十字パターン18eのみを生成した場合である。
【0059】
このようにして2つの十字パターン18d、18eのスクリーン18上での位置情報が得られると、コンピュータ52は、測定光Cによる十字パターン18eが、参照光Bによる十字パターン18dに一致するように、被検面姿勢調整手段80の各機構部101〜103を駆動するための指示量を演算し、出力する。これにより、被検面2aのピッチング調整、ローリング調整および高さ調整がなされ、上記スクリーン18上における2つの十字パターン18d、18eは互いに重なり合うこととなる。2つの十字パターン18d、18eが完全に重なり合ったとき、図9に示す如く、スクリーン18上において、背景18c中の十字パターン18f内に明瞭な干渉縞18gが認識される。
なお、図10に、図9中のa〜eの各線上における縞強度の変化を示す。
【0060】
ところで、上述した比較例においては、測定光Cによる十字パターン18eのみならず、参照光Bによる十字パターン18dもスクリーン18上に生成するようにしている。しかしながら、参照光Bにより生成される十字パターン18dの位置は、被検体2の取り替えによっても本来変化しないものであるから、その十字パターン18dが生成されるべき位置の情報(例えばスクリーン18の中心位置)をコンピュータ52のメモリ内に格納しておき、測定光Cによる十字パターン18dのみを実際に生成してその位置情報を取り込み、この位置情報を上記メモリ内に格納しておいた参照光Bによる十字パターン18dが生成されるべき位置の情報と比較して上記被検面2aの姿勢を制御するようにしてもよい。すなわち、上記メモリ内に格納される位置情報は、上記被検面2aが正規の位置にアライメント調整されたならば、測定光cにより被検面2a上に生成されるべき十字パターンの位置情報に相当するものである。
【0061】
この場合の光学系配置を実施例2として図11に示す。この実施例2における光学系配置は、図1に示す比較例1のものと略同様であるが、十字パターン生成部材41cがコリメータレンズ14の直後(参照光B/測定光C共通光路)ではなく、被検面2aの直前の測定光Cの光路中に配され、また、参照光Bの光路内のみに遮光シャッタ45が配されている点で上記比較例1のものと相違している。これら十字パターン生成部材41cおよび遮光シャッタ45はいずれも光路内に挿脱自在とされている。
【0062】
次に、この実施例2における被検面アライメント調整の各操作について図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0063】
まず、各調整部101〜103のステージ81,86,88の現在位置が取得され、メモリ内に記憶される(S9)。次に、被検面2aの前段の測定光Cの光路内に十字パターン生成部材41cを挿入する(S10)。次に、上述した参照光Bの光路内に遮光シャッタ45を挿入し、これにより参照光Bの光束がスクリーン18上に到達するのを阻止する(S11)。次に、測定光cの十字パターン画像を取り込み(S12)、コンピュータ52内の被検面姿勢調整量演算手段において、該十字パターンの中心位置、十字の縦線の長さ、十字の横線の長さ、十字の横線の縦線に対する傾き等を解析する(S13)。上記十字パターン画像の中心位置、特に縦線の中心位置はピッチング調整の重要な要素であり、縦線の上半分および下半分の長さは高さ調整の重要な要素であり、また横線の縦線に対する傾きはローリング調整の重要な要素である。
【0064】
このようにして各要素について解析した結果を十字パターン画像の中心位置、縦線長さ、横線傾きに関する、メモリに格納されていた十字基準(参照光Bにより生成されるべき十字パターン画像の基準要素)と比較し(S14、S17、S18)、上記結果が該十字基準と略合致していなければ、それらの差から調整のための目標位置を求めるステップ(S15)およびその目標位置に設定すべく各調整用駆動モータを駆動し、各ステージ81,86,88を移動させるステップ(S16)の操作を行う。なお、S12〜S18の各ステップの操作は、上記各要素についての解析結果が十字基準と略合致するまで繰返して行われる。
【0065】
このようにして上記解析結果と十字基準が略合致すると被検面2aの姿勢調整作業が終了し、本来の被検面形状解析が行われる。
すなわち、参照光Bの光路内から遮光シャッタ45が退出され、同時に測定光Cの光路内から十字パターン生成部材41cが退出され、これら参照光Bおよび測定光Cによる被検面2aの干渉縞画像が形成される。次に、この縞画像を撮像カメラ20により撮像し、その縞画像をコンピュータ52内に入力せしめ(S20)、縞画像のFFT(フーリエ変換によるデータ解析)が行われ(S21)、その解析により得られた結果が画像表示部に表示される(S22)。
【0066】
なお、本発明に係る斜入射干渉計装置としては上記実施形態のものに限られるものではなく、種々の態様の変更が可能である。例えば、光源からの光束を分割し、再合成するための手段は上記プリズムに限られるものではなく、図13〜15に示す如き従来技術における光束分割、光束再合成の各手段を用いることも可能である。
【0067】
なお、上記十字パターン生成部材はコリメータレンズよりも光源側に配することも可能であり、また、カメラの撮像面に直線十字パターンを生成することも可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の斜入射干渉計装置によれば、光源と被検面との間の光路中に、結像面上で、その回転方向が判定可能な光学的パターンを生成し得る調整用パターン生成手段を配設し、これを上記光学的パターンの位置基準を与える基準パターン生成手段により生成された基準パターンと比較し、その比較結果に基づき、両者が略合致するように、被検面調整手段により被検面の姿勢を調整するようにしているので、被検面のピッチング調整、高さ調整のみならずローリング調整も良好かつ簡易に行うことができ、本測定における干渉縞解析を簡易かつコンパクトな構成で迅速かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の比較例に係る斜入射干渉計装置の光学系の構成を示す図
【図2】 図1に示す第1の比較例における十字パターン生成手段の構成を示す図
【図3】 図1に示す第1の比較例における十字パターン生成手段の構成を示す図
【図4】 本発明の第1の比較例に係る斜入射干渉計装置の構成を示すブロック図
【図5】 本発明の第1の比較例に係る斜入射干渉計装置における被検面姿勢調整手段の移動を説明するための図
【図6】 図5に示す被検面姿勢調整手段の構成を示す図
【図7】 本発明の第1の比較例によりスクリーン上に十字パターンが生成される様子を示す図
【図8】 本発明の第1の比較例によりスクリーン上に十字パターンが生成される様子を示す図
【図9】 本発明の第1の比較例によりスクリーン上に十字パターンが生成される様子を示す図
【図10】 図9に示す各線上における縞強度の変化を示すグラフ
【図11】 本発明の第2の実施例に係る斜入射干渉計装置の光学系を示す図
【図12】 本発明の第2の実施例に係る斜入射干渉計装置の操作を示すフローチャート
【図13】 従来の第1の斜入射干渉計装置の構成を示す図
【図14】 従来の第2の斜入射干渉計装置の構成を示す図
【図15】 従来の第3の斜入射干渉計装置の構成を示す図
【図16】 アライメント調整用光路を備えた従来の斜入射干渉計装置の構成を示す図
【図17】 複スリットによる光強度分布を示す図
【符号の説明】
2 被検体
2a 被検面
11、111、211、311 半導体レーザ光源(光源)
12、312 集光レンズ
13、113、213、313 ピンホール
14、114、214、314 コリメータレンズ
16 第1のプリズム
16a 光束分割面
17 第2のプリズム
17b 光束合成面
18、50、118、218、318、322 スクリーン
18a 背景
18b 十字パターン
119 観察者
20、219、319 TVカメラ
21、22、23、24、115、315、320 ミラー
25 コリメート光用プリズム
41,41c、43 十字パターン生成部材
42、42a、42b 透光
45,46 遮光シャッタ
51 画像入力基板
52 コンピュータ
53,56 コントローラ
54、57 ドライバ
58、80 被検面姿勢調整手段
81,86,88 ステージ
81a コイルばね
82,90 駆動モータ
83 回転偏心カム
84 ヒンジ
87 レール部
89 脚部
91,92 ベルト車
93 ベルト
100 斜入射干渉計装置
101 ピッチング調整機構部
102 ローリング調整機構部
103 高さ方向調整機構部
104 被検体取出機構部
116 平行平面板
116a、216a 基準平面
216 直角二等辺三角形プリズム
216b 入射面
317a、317b 回折格子
321 結像レンズ
A 可干渉光線束(コリメート光)
B 可干渉光線束(参照光)
C 可干渉光線束(測定光)

Claims (6)

  1. コリメートされた可干渉性の光を光束分割手段において分割し、一方の光束は参照光とし、他方の光束は測定光として被検面に斜入射させ、該参照光および該被検面から反射された該測定光を光束合成手段において合成し互いに干渉させ、生成された干渉縞を干渉縞観察用結像面上に形成させるように構成された斜入射干渉計装置において、
    前記光を発生させる光源と前記被検面との間の光路中に配され、前記結像面上に、回転方向判定可能な光学的パターンを発生させる調整用パターン生成手段と、前記光学的パターンの位置基準となるべき、回転方向判定可能な光学的パターンまたは電気的パターンからなる基準パターンを発生させる基準パターン生成手段と、
    前記調整用パターン生成手段により発生された光学的パターンを前記基準パターンに略合致させるように、前記被検面の配設姿勢を調整し得る被検面姿勢調整手段を備えてなり、
    前記基準パターン生成手段は、前記被検面が正規の測定位置に配置された際に前記調整用パターン生成手段により生成される前記結像面上における光学的パターンの位置データに基づいて前記基準パターンを発生させることを特徴とする斜入射干渉計装置。
  2. 前記調整用パターン生成手段が前記光束分割手段と前記被検面との間の光路中に挿脱自在に配されていることを特徴とする請求項1記載の斜入射干渉計装置。
  3. 前記調整用パターン生成手段は、十字形状の透孔を設けた遮光板であることを特徴とする請求項1または2記載の斜入射干渉計装置。
  4. 前記参照光の光路中および/または前記測定光の光路中に遮光シャッタを挿脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の斜入射干渉計装置。
  5. 前記被検面姿勢調整手段は、前記被検面に入射する測定光に直交し、かつ該被検面内に含まれる回転軸を用いて被検面回転調整を行うピッチング調整と、該回転軸に直交し、かつ該被検面内に含まれる回転軸を用いて被検面回転調整を行うローリング調整と、該被検面の上下方向の調整を行う高さ調整の各調整を少なくともなし得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の斜入射干渉計装置。
  6. 前記被検面姿勢の調整は、前記結像面上に結像された画像を取り込む撮像手段と、コンピュータ内に配された被検面姿勢調整量演算手段と、該演算手段により演算された調整量に基づいて前記被検面姿勢調整手段の駆動を行うアクチュエータを含む自動制御手段を用いて行われることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の斜入射干渉計装置。
JP2000296596A 2000-09-28 2000-09-28 斜入射干渉計装置 Expired - Fee Related JP4425449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000296596A JP4425449B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 斜入射干渉計装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000296596A JP4425449B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 斜入射干渉計装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002107114A JP2002107114A (ja) 2002-04-10
JP4425449B2 true JP4425449B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=18778849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000296596A Expired - Fee Related JP4425449B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 斜入射干渉計装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4425449B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4774332B2 (ja) * 2006-06-06 2011-09-14 富士フイルム株式会社 偏芯量測定方法
JP5208681B2 (ja) * 2008-11-06 2013-06-12 株式会社ミツトヨ 斜入射干渉計における測定感度の校正方法
KR20100135523A (ko) * 2009-06-17 2010-12-27 (주)쎄미시스코 유리기판의 불균일도 검사장치
JP5600031B2 (ja) * 2010-05-07 2014-10-01 株式会社ミツトヨ 斜入射干渉計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002107114A (ja) 2002-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1873481B1 (en) Oblique incidence interferometer
KR100547437B1 (ko) 리소그래피장치, 디바이스제조방법 및 이에 따라 제조된디바이스
JP5554563B2 (ja) 次数選択されたオーバレイ測定
US5202748A (en) In situ process control system for steppers
JP2004532990A (ja) 非球面光学面および波面を測定するための装置および方法
JP4090860B2 (ja) 3次元形状測定装置
JP5660514B1 (ja) 位相シフト量測定装置及び測定方法
US7804601B2 (en) Methods for making holographic reticles for characterizing optical systems
JPH0590143A (ja) 位置ずれ測定装置
JP4188515B2 (ja) 光学式形状測定装置
JP2005147715A (ja) 迂曲面の光波干渉測定方法および迂曲面測定用の干渉計装置
CN105758381A (zh) 一种基于频谱分析的摄像头模组倾斜探测方法
JPH0593888A (ja) オフ・セツト鏡の光軸を決めるための方法および装置
JP4425449B2 (ja) 斜入射干渉計装置
JPH0769219B2 (ja) 干渉縞解析方法及びそのための装置
JP5825622B2 (ja) 変位・ひずみ分布計測光学系と計測手法
TWI821175B (zh) 用於測量工件的平面內畸變的測量系統及方法
KR101373709B1 (ko) 3차원 필름의 주축과 위상차의 측정장치 및 측정방법
JPH08313205A (ja) 斜入射干渉計装置
EP1644699B1 (en) Methods and apparatus for reducing error in interferometric imaging measurements
WO2011135698A1 (ja) 変形計測方法
JP2683385B2 (ja) 位置合せ方法および位置合せ装置
JP4635371B2 (ja) 波面変換光学系、面形状測定装置、及び面形状測定方法
JP7045116B1 (ja) 光切断法による位相解析を用いた変位計測方法とその装置
JP4821300B2 (ja) 微小高さ測定方法、測定装置、および測定プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees