JP4425429B2 - 多段式エアバッグ装置及びそれに用いるガス発生器 - Google Patents

多段式エアバッグ装置及びそれに用いるガス発生器 Download PDF

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Description

【0001】
【従来技術】
自動車を始め各種車両等に搭載されているエアバッグシステムは、該車両が高速で衝突した際に、ガスによって急速に膨張したエアバッグ(袋体)で搭乗者を支持し、搭乗者が慣性によりハンドルや前面ガラス等の車両内部の硬い部分に激突して負傷すること等を防ぐことを目的とする。このようなエアバッグシステムは、通常、車両の衝突によって作動してガスを放出するガス発生器と、該ガスを導入して膨張するエアバッグとから構成されている。
【0002】
かかるエアバッグシステムは、乗員の体格(例えば座高の高い人若しくは低い人、又は大人若しくは子供等)や、その搭乗姿勢(例えばハンドルにしがみついた姿勢)等が異なる場合であっても、乗員を安全に拘束可能であることが望ましい。
【0003】
そこで従来、ガス発生器の作動性能を調整し、作動時初期の段階に於いて、乗員に対してできる限り衝撃を与えないで作動する多段式のエアバッグシステムが提案されている。このようなガス発生器は、例えば、特開平9-183359号公報に開示されている。この公報に掲載されたガス発生器は、ハウジング内に2つの燃焼室を設け、各燃焼室毎に点火器を配置し、各点火器を独立して着火することにより、ガス発生剤の時間的な点火ずれを促し、ガス発生量、エアバッグが膨らむ速度及び圧力を調整するものである。この種のガス発生器は、通常、衝撃を感知して点火器の作動信号を出力する作動信号出力手段に、リードワイヤーなどで接続されており、それぞれの点火器の作動タイミングは、該作動信号出力手段から出力される作動信号により調節されている。つまり、作動信号出力装置から出力される点火器の作動信号は、各点火器毎に異なるものとして調整されている。この場合、点火信号出力手段と点火器との接続の誤りから、本来とは異なる点火器に、点火信号出力手段からの作動信号が送られた場合、ガス発生器は当初予期した作動性能を得ることができないものとなる。従って、より確実にガス発生器の作動性能を調整するためには、点火信号出力手段から出力される特定の作動信号は、常に特定の点火器に伝えられるものとすることが望ましい。
【0004】
従前に於いては、特開平5-82213号公報にインフレーターのコネクター結合構造が開示されている。この公報では、リード線の先端に配置されたコネクターをインフレータの結合部(点火器)に繋ぐときに、両者の結合の適否の把握を容易にし、且つコネクターの脱落を防止するための構造に関し、大凡コネクターを覆う蓋体が、結合部周囲に設けられた2つの爪部により構成されている。しかしながらこの方法では、コネクター自体の確実な取り付けには有効であるが、複数の形状のよく似たコネクターを適切な組み合わせで繋ぐ場合には、やはり上記の課題を解決することができない。また、この方法ではその構造が複雑で嵩張ることから1つのインフレータにこのような手段を複数設けるには限界がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、複数の点火器を含んで構成されたエアバッグ用ガス発生器を含んで構成され、各点火器毎に、点火信号出力手段からの作動信号が出力されるエアバッグ装置に於いて、各点火器と点火信号出力装置との接続の誤りを無くし、エアバッグ装置が常に所望の出力で作動できる多段式ガス発生装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の点火器を含んで構成された多段式エアバッグ用ガス発生器を含んで構成され、点火信号出力手段からの作動信号が、コネクターを有するリードワイヤーによって各点火器毎に送られるガス発生装置において、該コネクターに限定手段を設け、点火信号出力手段と複数の点火器とを、複数のリードワイヤーによって接続する際、その接続が唯一つの組み合わせに限定されている多段式エアバッグ装置とする。
【0007】
即ち本発明のエアバッグ装置は、ハウジング内に複数の電気着火点火器を収容してなる多段式エアバッグ用ガス発生器と、衝撃によって点火器の作動信号を出力する出力部が点火器と同数設けられた点火信号出力手段と、コネクターを有する複数のリードワイヤーを含んで構成される多段式エアバッグ装置であって、該点火器と出力部とはコネクタを有するリードワイヤで繋がっており、該コネクタは、何れかの点火器と出力部との連結を1通りに特定する限定手段を有する多段式エアバッグ装置である。
【0008】
限定手段は、点火器と出力部とを接続するリードワイヤーの少なくとも片端部に存在するコネクターに形成されても良いし、点火器と点火信号出力手段の出力部とを接続するリードワイヤーに少なくとも一ヶ所存在する中継コネクターに形成されていても良い。
【0009】
リードワイヤは、ガス発生器に設けられる電気着火式点火器と同数設けることができる。そして該複数の点火器は、エアバッグ装置の作動時に於ける環境条件によって、各々の着火タイミングが調整されている多段式エアバッグ装置とする。
【0010】
この限定手段は、点火器がコネクターと継合する結合部を備える場合には、点火信号出力手段の出力部から伸びたリードワイヤーを各点火器に結合させるコネクター、及び各点火器の結合部に形成することができ、また点火信号出力手段の出力部がコネクターと継合する結合部を備える場合には、前記限定手段は、ガス発生器から伸びたリードワイヤーを出力部に結合させるコネクター、及び出力部の結合部に形成することができる。また中継コネクターは、プラグ部分とジャック部分とから成るものとし、各部分はそれぞれ結合部を備え、限定手段は、ガス発生器から伸びたリードワイヤーと出力部から伸びたリードワイヤーとを結合する中継コネクターのプラグ部分とジャック部分の結合部に形成してもよい。
【0011】
前記コネクターと結合部とが、それぞれ導電性部分を有しており、コネクターと結合部を継合することで、各々の導電性部分が接触し、点火信号出力手段から出力される点火信号を各点火器に通電可能なものとして構成されている場合には、前記限定手段は、前記コネクターの導電性部分の形状、大きさ、色、数及び位置の少なくとも一つを異ならせることによって実現することができる。また、ハウジングに形成したフランジ部に位置決め部を形成し、これを限定手段とすることができる。例えば、コネクターの導電性部分を凸又は凹形状に形成し、これに継合可能なように、結合部の導電性部分を、それぞれ凹又は凸形状に形成することができる。また、各リードワイヤーに設けられたコネクターが可塑性の部材を用いて形成される場合には、この可塑性の部材に限定手段を設け、これにより複数のコネクター同士を互いに連結することができる。更に限定手段に関しては、複数のリードワイヤーを1つのコネクターに収束させて、このコネクターに限定手段を設けることもできる。
【0012】
上記のように、多段式エアバッグ装置に於いて、点火信号出力手段と点火器とを繋ぎ且つ作動信号を伝えるリードワイヤーに、限定手段を設けたコネクターを使用すれば、点火器−コネクター−作動信号出力手段出力部の繋がりを唯一通り特定することができる。
【0013】
この多段式エアバッグ装置には、ガス排出口を有するディフューザシェルと、該ディフューザシェルと共に内部空間を形成するクロージャシェルとから成る円筒形状ハウジングを有しているガス発生器を使用することができる。前記複数の点火器は、互いに該ハウジングの軸と同じ向きに並んで、クロージャシェルに設置されていても良い。
【0014】
また、本発明は、ガス排出口を有するハウジング内に、電気信号によって作動する複数の点火器と、該点火器の作動に起因して燃焼及び/又は膨脹し、作動ガスを発生させるガス発生手段とを含んで収容してなる多段式エアバッグ用ガス発生器であって、各点火器は、点火信号出力手段の出力部から出力される作動信号を伝えるリードワイヤーの先端に配置されたコネクターを継合する為の結合部を有しており、該結合部には、何れかのコネクターだけの接続を可能とする限定手段が設けられている多段式エアバッグ用ガス発生器をも提供する。特にこの多段式エアバッグ用ガス発生器は、前記多段式エアバッグ装置に好適に使用することができる。
【0015】
つまり、このガス発生器は、エアバッグ装置に組み込んだ際に、点火信号出力手段からの作動信号を伝えるリードワイヤーの先端に設けられたコネクターを継合する為の結合部を有しており、この結合部には、何れかのコネクターだけを継合可能とする限定手段が形成されていることを特徴とする。かかる限定手段としては、例えば点火器中の、点火信号出力手段からの作動信号を受領する導電性部分の形状、大きさ、色、数及び/又は位置を、各点火器毎に異ならせる、即ち、該導電性部分の形状、数、大きさ、色及び位置の少なくとも一つを各点火器毎に異ならせて形成することにより、それに合った特定のコネクターだけを継合可能とする他、点火器の結合部の形状を、特定のコネクターとだけ相補的に嵌合する形状に形成することに依って行うことができる。後者の場合、例えば各点火器毎に、位置及び/又は形状が異なる溝及び/又は突起を、その結合部に形成することができる。また、モジュールケースに取り付ける為にガス発生器ハウジングに形成されたフランジに、位置決め手段を設けることにより、二つの点火器の位置を一通りに限定して、特定のコネクターとのみ結合させることもできる。
【0016】
このガス発生器は、2つ以上の点火器を含むもので有れば良く、エアバッグ(袋体)を膨脹させる為の作動ガスを発生させるガス発生手段は、固形のガス発生剤であっても加圧ガスであっても良い。また、ガス発生器は、運転席側に配置するのに適した形状であっても、助手席側に配置するのに適した形状であっても良い。このガス発生器に於いては、ハウジング内に点火器と同数の燃焼室を設け、それぞれの点火器に依って、各燃焼室内のガス発生手段を燃焼又は膨脹させる構造のガス発生器であることが望ましい。
【0017】
更に本発明に於いては、上記多段式エアバッグ装置に於いて好適に使用される点火信号出力手段(出力部)と点火器との接続方法を提供する。
【0018】
即ち、ガス発生器に含まれる複数の点火器に点火信号を発するコントロールユニットを含んだ点火信号出力手段と、該ガス発生器に含まれる複数の点火手段とを接続する接続方法であって、各点火器は、それぞれコネクターを有するリードワイヤーによって点火手段出力装置に接続されており、各点火器と点火手段出力装置出力部とは、限定手段によって両者間の接続が特定されていることを特徴とする接続方法である。
【0019】
この限定手段としては、各点火器毎に設けられる導電性部分の形状、大きさ、色、数及び位置の少なくとも1つを、各点火器毎に異なるものとして形成する他、各コネクターと結合部との組み合わせが、単一となるように、両者を相補的に嵌合可能な形状に形成することができる。特に後者の場合、それぞれの点火器に設けられる結合部に、各点火器毎に位置及び/又は形状が異なる溝及び/又は突起を形成することに依っても実現することができる。
【0020】
通常、ガス発生器及びエアバッグ(袋体)を含んで構成されるモジュールは、運転席用、助手席用又は後部座席用など、それを配置する場所に応じて、大きさ・形状などが異なっているが、本発明の多段式エアバッグ装置は、これらモジュールの形状・大きさ等とは無関係に使用することができる。同様に、本発明の多段式エアバッグ用ガス発生器も、運転席用、助手席用又は後部座席用など、その形状・大きさ等が異なる場合であっても、実施することができる。
【0021】
前記の多段式エアバッグ装置に使用される作動信号出力装置は、複数の作動信号出力部を有し、且つその出力部から出力される作動信号の出力タイミングを調整可能であって、更に衝撃を感知して作動信号を出力するもので有れば使用可能である。従って、衝撃を感知しする部分と、該衝撃の程度を判断して出力信号をコントロールする部分とを有していれば、両者が一体又は別体となっているか否かを問わず使用することができる。
【0022】
上記の多段式エアバッグ装置は、エアバッグ(袋体)の展開パターンを最適なものとするために、作動信号出力手段が衝撃を感知すると、作動信号の出力タイミングを調整し、ガス発生器に含まれる各点火器の作動タイミングを調整する。その際、点火信号出力手段と各点火器とを接続するリードワイヤーのコネクターには、それぞれ限定手段が設けられていることから、作動信号出力手段から出力される作動信号は、確実に特定の点火器、即ち当初作動を予定する点火器に送られ、点火信号出力手段と点火器との接続ミスによるエアバッグ装置の作動性能の変化は生じない。依って、この多段式エアバッグ装置は、より確実にエアバッグの展開パターンを最適なものとすることができる。
【0023】
更に本発明は、上記多段式ガス発生器に限らず、1つ以上の点火手段を具備するガス発生器に於いて実施可能な位置決め手段を提供する。
【0024】
即ち、ガス排出口を有するハウジング内に、電気信号によって作動する1つ以上の点火器と、該点火器の作動に起因して燃焼及び/又は膨脹し、作動ガスを発生させるガス発生手段とを含んで収容してなるエアバッグ用ガス発生器であって、各点火器は、作動信号を受領する導電性部分をハウジング外に露出しており、該導電性部分が露出した箇所には、該導電性部分と、出力部から伸びた複数のリードワイヤーのコネクターとの接続を唯一通りに特定する限定手段が設けられていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器である。
【0025】
この限定手段は、例えば、リードワイヤーのコネクターとの接続時に於いて両者間に介在してリング部材が配設される場合には、ガス発生器中のリング部材が配設される部分に形成することができる。これにより、リング部材と点火器との接続は唯一通りにのみ特定されて、点火器とコネクターとの接続とを唯一通りにのみ特定することができる。
【0026】
このリング部材は、着火電流を受領するためにハウジング外に突起している電気着火式点火器の導電性部分(2本の導電ピン等)に配設されるものであり、該導電性部分間のショートサーキット(即ち、短絡)を果たすものとすることも可能である。つまりこのリング部材には、導電性部分間を電気的に接続して回路を閉じる導電体部分が含まれていても良い。この場合、リング部材を接続したエアバッグ用ガス発生器(又は点火器)は意図しない何らかの外的な電気エネルギーにより作動することはなくなる。望ましくは、このリング部材に含まれ、点火器の導電性部分間を電気的に接続する導電体部分は、作動信号を伝えるためのリードワイヤのコネクターと接続する事により、導電性ピン等の点火器の導電性部分と、リング部材の導電体部分との電気的な接続が阻止(即ち絶縁)されることが望ましい。この場合、コネクターとの接続により点火器の回路は開き、リードワイヤー等を介して点火信号出力手段に接続されることとなる。
【0027】
また上記のガス発生器に於いて好適に使用されるリング部材も本発明の特徴となる。
【0028】
即ち、エアバッグ用ガス発生器の点火器と、該点火器に作動信号を伝えるリードワイヤーの先端との間に配置されるリング部材であって、該リング部材には、点火器とリードワイヤーのコネクターとの接続を唯一通りにのみ特定する限定手段が設けられていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器のリング部材である。この限定手段は、リング部材と点火器との接続及び/又はリング部材とリードワイヤーのコネクターとの接続を唯一通りにのみ特定するものとして形成することができる。
【0029】
そして、上記ガス発生器やリング部材を使用すれば、ハウジング内に1つ以上の電気着火点火器を収容してなるエアバッグ用ガス発生器と、衝撃によって点火器の作動信号を出力する出力部を点火器と同数設けた点火信号出力手段と、コネクターを有し、電気着火式点火器と同数設けられたリードワイヤーとを含んで構成されるエアバッグ装置であって、該点火器には、リードワイヤーのコネクターとの接続を唯1通りに特定する限定手段を設けることを特徴とするエアバッグ装置が実現する。
【0030】
点火器に、リードワイヤーのコネクターとの接続時に於いて両者間に介在するリング部材を配設した場合には、この限定手段を該リング部材に形成することができる。その際、この限定手段は、リング部材と点火器との接続及び/又はリング部材とリードワイヤーのコネクターとの接続を唯一通りにのみ特定するように形成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
『多段式エアバッグ装置』
以下、図面に示す実施の形態に基づき、本発明の多段式エアバッグ用ガス発生器を説明する。図1は、本発明の多段式エアバッグ装置の一の実施の形態を示す縦断面図である。
【0032】
この図に示す多段式エアバッグ装置は、2つの点火器8a,8bを含んで構成された多段式エアバッグ用ガス発生器1と、衝撃に応じて各点火器に作動信号を出力する作動信号出力手段2とを含んで構成されている。この内多段式エアバッグ用ガス発生器1は、該ガス発生器の作動により発生する作動ガスを導入して膨らむエアバッグ3と共にモジュールケース4内に収容される。
【0033】
作動信号出力手段2は、衝撃を感知する衝撃センサ5と該衝撃センサからの信号を入力して点火器作動信号を出力するコントロールユニット6とで構成されている。
【0034】
衝撃センサ5は、衝撃を感知するためのものであり、例えば半導体式加速度センサ等を用て形成することができる。この半導体式加速度センサは、加速度が加わるとたわむようにされたシリコン基板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として検出するようになっている。
【0035】
コントロールユニット6は、点火判定回路を備えており、前記半導体式加速度センサからの信号は、この点火判定回路に入力するようになっている。センサ5からの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロールユニット6は演算を開始し、演算した結果がある値を越えたとき、ガス発生器1の各点火器8a,8bに作動信号を出力する。
【0036】
モジュールケース4は、例えばポリウレタンから形成され、モジュールカバー29を含んでいる。このモジュールケース4内にエアバッグ3及びガス発生器1が収容されてパッドモジュールとして構成される。このパッドモジュールは、自動車の運転席側取り付ける場合には、通常ステアリングホイール30に取り付けられている。
【0037】
エアバッグ3は、ナイロン(例えばナイロン66)、またはポリエステルなどから形成され、その袋口31がガス発生器のガス排出口を取り囲み、折り畳まれた状態でガス発生器のフランジ部に固定されている。
【0038】
上記の構成からなる多段式エアバッグ装置は、自動車の衝突時に衝撃を半導体式加速度センサ5が感知すると、その信号がコントロールユニット6に送られ、センサからの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロールユニット6は演算を開始する。演算した結果がある値を越えたとき、作動タイミングを調整して、各点火器8a,8bに作動信号を出力する。これにより各点火器8a,8bは作動してガス発生剤を着火・燃焼させ燃焼ガスを生成する。このガスはエアバッグ3内に噴出し、これによりエアバッグはモジュールカバー29を破って膨出し、ステアリングホイール30と乗員の間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0039】
コントロールユニット6から出力される作動信号は、コントロールユニット6中、各点火器毎8a,8bに設けられる出力部7から出力される。この出力部7は、ガス発生器1に含まれる点火器8の数以上、即ち本実施の形態では、2つ以上設けられている。各出力部7a,7bから出力される作動信号は、各点火器の作動タイミングを調整するために、それぞれ異なるタイミングで作動信号を出力することができる。各出力部7a,7bから出力される作動信号は、点火器8a,8bと同数存在するリードワイヤー9a,9bによって、それぞれガス発生器1に含まれる各点火器8a,8bに伝えられる。この場合、何れかの点火器に、誤って異なるリードワイヤー9を接続してしまうと、所望とする作動出力を得ることができなくなる。そこで各出力部7a,7bと点火器8a,8bとを接続するそれぞれのリードワイヤー9a,9bには、コネクター10a,10bを設け、各コネクター10a,10bに限定手段を設けることにより、第一の出力部7aから出力される作動信号が第一の点火器8aに、第二の出力部7bから出力される作動信号が第二の点火器8bに確実に送られる様に構成している。この限定手段に関しては、点火器8やコントロールユニット6の構造、又は点火器8と出力部7とを繋ぐリードワイヤー9の形状等により異なるものとして形成することができる。
【0040】
図1に示す多段式エアバッグ装置に於いて、図2に示すように、それぞれの出力部7a,7bから延びる各リードワイヤー9a,9bの先端にコネクター10a,10bを設け、それぞれのコネクター10a,10bを、各点火器8a,8bの結合部11a,11bに継合させる場合には、それぞれのコネクター10a,10b及び結合部11a,11bには、図3及び4に示すような限定手段を設けることができる。このようにリードワイヤー9のコネクター10が、点火器に継合する場合には、点火器としては、コントロールユニット6からの作動出力を受け取る導電性部分、即ち導電ピン12を有するものが使用される。
【0041】
図3に示す限定手段は、ガス発生器中、各点火器毎に結合部の形状を異なったものとするか、或いは位置及び/又は形状が異なる溝及び/又は突起を形成している。図3aに示す限定手段では、各コネクター10a,10bに位置決め用の溝(又は突起)17を形成し、この位置決め用の溝(又は突起)17に対応する突起(又は溝)18の形成位置が、各点火器毎に異なるものとしている。この図に示す限定手段では、ガス発生器にコネクター10a,10bを取り付けるとき、正規の向きにコネクターを取り付けないとコネクター同士が干渉して、きちんと取り付けることができないように、各コネクターの溝(又は突起)17の位置をかえている。図3bに示す限定手段では、何れか一のコネクター10bにだけ位置決め用の溝(又は突起)19を設けている。即ち、溝(又は突起)19を設けたコネクター10bは、突起(又は溝)20を設けていない側の点火器8aには継合することができるが、溝(又は突起)19を設けていないコネクター10aは、突起(又は溝)20を設けた側の点火器8bには継合する事ができない。その結果、コネクターの接続の間違えは、組立時に容易に気づくことができる。図3cは、各コネクター10a,bの接続継合する部分16自体の形状が、それぞれ異なるものとしている。図3dでは、二つのコネクターを一つにして、更に位置決め溝(又は突起)24を形成している。
【0042】
また図2に示すガス発生器のように、コネクターが継合する結合部には導電性部分として導電ピン12が存在し、結合部11の導電性部分(導電ピン12)とコネクター10の導電性部分とが継合して通電可能となるように形成されている場合には、各点火器毎に、導電ピン12の形状、数又は位置を異なるものとし、それに応じてコネクター10の通電部分の形状、数又は位置等を異ならせることによって実現することができる。
【0043】
図4は、各点火器毎に異なるものとした導電ピンの態様を示す。図4aは、各点火器8a,8b毎に導電ピン12の形状自体が異なる場合を示し、図4bは、各点火器8a,8b毎に異なる位置に導電ピン12を形成した場合を示す。この様な導電ピンの態様は、それぞれの点火器毎に唯一となるようなものであれば適宜採用することができる。この場合、図2に於けるコネクター10a,10b側の導電性部分は、継合する点火器8a,8bの導電ピン12の形態に合わせて、その形状や形成位置又は数が調整されている。また、図4bに示すように、各点火器8a,8b毎に異なる位置に導電ピン12を形成した場合、それに継合するコネクター10a,10bは、図4cに示すように、各コネクタ−10a,10bを繋げることもできる。
【0044】
上記のように、限定手段を設けて点火器とコネクター10a,10bとを接続する場合、それぞれのコネクター10a,10bは、更に各コネクター10a,10bに接続するリードワイヤー9a,9bを、同一方向に引き出す要に構成されていることが望ましく、更にその引き出し方向は、ハウジングの中心軸と直交する方向に揃えて引き出されていることが望ましい。
【0045】
その他の態様に於いては、図示しないものの、点火器8a,8bの結合部11a,11bと、それぞれに接続する各コネクタ−10a,10bとを同じ色に合わせておくこともできる。つまり赤色のコネクター10aは赤色の結合部11aに、黄色のコネクター10bは赤色の結合部11bに接続する如く、予め各コネクター10と結合部11とを彩色するものである。
【0046】
また、それぞれの点火器8a,8bと、これに接続する各コネクタ−10a,10bとの間に、図10に示すようにリング部材42を配置する場合には、このリング部材42に位置決め手段を設けることができる。通常、このリング部材42は、各点火器において、その導電性ピン12同士間を電気的に接続して、意図的に短絡を果たすために配置されるものであり、各結合部11a,11bに配置される。このリング部材42a,42bに形成される限定手段は、各リング部材42a,42bと各点火器8a,8bとの接続及び/又は各リング部材42a,42bとリードワイヤーのコネクター10a,10bとの接続を唯一通りにのみ特定するように形成する必要がある。リング部材と点火器との接続における限定手段、及びリング部材とその内側に継合するリードワイヤーのコネクターとの接続に於ける限定手段は、前記各点火器の結合部11a,11bと各コネクター10a,10bとの接続と同様にして行うことができる。
【0047】
また図1に示す多段式エアバッグ装置に於いて、図5に示すように、リードワイヤー9a,9bの端部にコネクター13a,13bを設け、それぞれのコネクター13a,13bを、各出力部7a,7bの結合部14a,14bに継合させる場合には、それぞれのコネクター13a,13b及び結合部14a,14bには、前記図3に示した点火器側の限定手段と同様の限定手段を設けることができる。即ち、各出力部7a,7bの結合部14a,14bの形状を、各コネクター13a,13b毎に異なったものとするか、或いは位置及び/又は形状が異なる溝及び/又は突起を形成する。この場合、各コネクター13a,13bは、それぞれの継合する出力部7a,7bの結合部14a,14bに合わせて、その形状や溝及び/又は突起の形成位置及び/又は形状に形成されている。更に各出力部7a,7bの結合部14a,14bが導電性部分として機能する導電ピン15a,15bを有する場合には、該導電ピン15a,15bは、前記図4に示す態様に形成することができる。このように、点火信号出力手段(本形態に於いてはコントロールユニット6)に、リードワイヤー9のコネクター13が継合する多段式エアバッグ装置の場合には、各出力部7a,7bの結合部14a,14b、及びコネクター13a,13bに限定手段を設けることにより、第一の出力部7aには、コネクター13aを介してリードワイヤー9aが接続され、第二の出力部7bには、コネクター13bを介してリードワイヤー9bが接続される。依って、各点火器8a,8bとリードワイヤー9a,9bとの接続に於いて、前記図3及び4に示すような限定手段を施せば、第一の出力部7aから出力される作動信号は、必ず第一の点火器8aに入力し、第二の出力部7bから出力される作動信号は、必ず第二の点火器8bに入力することとなる。これにより、該多段式エアバッグ装置では、確実に所期の作動性能を得ることができる。
【0048】
更に、図1に示す多段式エアバッグ装置に於いて、図6に示すように、点火信号出力手段(本形態に於いてはコントロールユニット6)の出力部7a,bと、多段式エアバッグ用ガス発生器(本形態に於いては点火器8)とを接続するリードワイヤーが、その途中に中継コネクター25a,25bが設けられ、接続している場合には、この中継コネクター25a,25bにも限定手段を施すことができる。即ち、中継コネクター25aでは、そのプラグ25a1とジャック25a2に、また中継コネクター25bでは、そのプラグ25b1とジャック25b2に、それぞれ前記図3及び4で説明したような限定手段を設ける。係る限定手段としては、前述の如くプラグ25a1がジャック25a2にのみ継合可能となり、またプラグ25b1がジャック25b2にのみ継合可能となるようなコネクター自体の形状や凹凸の有無、或いは導電ピンの位置・形状等を調整することにより行うことができる。より具体的には、図7(a)に示すように、各中継コネクター25a,25b毎に、そのプラグ側25a1,25b1の各導電ピン21の形成位置を異ならせるか、図7(b)に示すように、各中継コネクター25a,25b毎に、そのプラグ側25a1,25b1の各導電ピン21の形状を異ならせる、或いは図7(c)に示すように、コネクター25a,25bの形状自体を異なるものとすることができる。このような中継コネクターに限定手段を設ける方法は、例えば図8に示す様に、ガス発生器に設けられる各点火器26a,26bが、コネクターを直接継合するものでない場合にも使用することができる。つまり点火器がコネクターを継合する結合部を有する場合には、前記図3又は4に示すような方法により限定手段を設けることができるが、図8に示す様に、各点火器26a,26bからリードワイヤー27a,27bが直接延びている場合には、各点火器26a,26bに直接コネクターを継合することは困難である。そこで各点火器26a,26bから延びるリードワイヤー27a,27bの先端にコネクター28a,28bを設け、これに前記中継コネクター25a,25bを継合させる。そしてそれぞれのコネクターに前記限定手段を設け、コネクター28aには中継コネクター25aが、コネクター28bには中継コネクター25bがそれぞれ継合すれば、第一のリードワイヤー26aから送られる作動信号は確実に第一の点火器26aに伝わり、第二のリードワイヤー26bから送られる作動信号は確実に第二の点火器26bに伝わる。
【0049】
上記の構成・方法により、この多段式エアバッグ装置では、出力部と点火器との接続ミスが無くなり、点火信号出力手段中、コントロールユニット6の各出力部7a,7bから出力される点火器の作動信号は、確実に所期の点火器に伝えることができる。従ってこの多段式エアバッグ装置では、確実に所期の作動性能を得ることができる。
『多段式エアバッグ用ガス発生器』
図9は、前記多段式エアバッグ装置に好適に使用される多段式エアバッグ装置の一の実施の形態を示す縦断面図である。即ちこのガス発生器に於いては、前記多段式エアバッグ装置において、点火信号出力手段に接続する各リードワイヤー先端のコネクター10a,10bを、特定して継合可能とする限定手段が設けられたガス発生器である。
【0050】
このガス発生器は、ハウジング32内にガス発生剤を収容する2つの燃焼室32a,bを設け、各燃焼室毎にそれぞれ配置されたガス発生剤34a,bを燃焼させる為の2つの点火器35a,bが収容されている。ハウジング内に配置される各点火器は、独立して作動することができ、1の点火器の作動により、何れか1の燃焼室内のガス発生剤が着火・燃焼するものとして形成されている。つまりこのガス発生器は、各燃焼室33a,b内のガス発生剤34a,bは何れかの点火器35の作動によってのみ着火・燃焼するものとして形成されていることから、点火器35a,b同士の作動タイミングを調整すれば各燃焼室内のガス発生剤34a,bの燃焼タイミングを調整することができ、これによりガス発生器、ひいてはエアバッグ装置の作動性能を調整することができる。具体的には、第一の点火器35aが作動すると、伝火薬36が燃焼し、この火炎は第一の伝火孔50から第一の燃焼室33a内に噴出して、その中に収容された第一のガス発生剤34aを着火・燃焼させる。また第二の点火器35bは第一の点火器と同時か或いは僅かに遅れて作動し、その火炎は第二の伝火孔50bを通って、第二の燃焼室内に噴出する。この火炎により第二のガス発生剤は着火・燃焼して、作動ガスを発生させ、内筒部材51の貫通孔52を通って第一の燃焼室33a内に噴出する。第一のガス発生剤34a及び第二のガス発生剤34bの燃焼によって発生した作動ガスは、クーラント・フィルター37を通過する間に浄化・冷却されて、ガス排出口53から排出される。
【0051】
このガス発生器に於いては、点火器35には、その作動により着火・燃焼し、ガス発生剤を効率的に燃焼させることができるような伝火薬36を組み合わせることができる。またガス発生剤34が燃焼した際に、燃焼残渣をも発生する場合には、その燃焼残渣を浄化するためのフィルタを配置することができ、また燃焼ガスを冷却する為のクーラントを配置することができる。本実施の形態では、燃焼ガスの浄化・冷却を果たすクーラント・フィルター37を使用している。
【0052】
このガス発生器に於いて、2つの点火器は、それぞれ点火器カラー38に収容されてハウジング32内に配置されており、この点火器カラー中、点火器35が収容された個所には結合部39が設けられている。この結合部には、該ガス発生器を用いてエアバッグ装置を形成する際、点火信号出力手段から延びるリードワイヤー9先端のコネクター10がそれぞれ継合することとなる。
【0053】
本発明のガス発生器では、結合部39には限定手段40が設けられており、点火信号出力手段からの作動信号を各点火器35a,bに伝える複数のコネクター10a,bの内、1の結合部40に継合可能なコネクター10aを特定することができる。つまり、この限定手段40は各点火器10a,b毎に異なるものとして形成されており、例えば、前記図3に示すように、各点火器25a,b毎に結合部39a,bの形状を異なったものとするか、或いは位置及び/又は形状が異なる溝及び/又は突起を形成する事ができる。また、前記図4に示すように、各点火器35a,b毎に、各結合部39a,bに突起する点火器の導電ピン41の形状又は位置等を異なるものとすることができる。
【0054】
なお、この実施の形態では、固形のガス発生剤を用いた運転席側に配置するのに適したガス発生器に基づいて説明したが、その他にも助手席側に配置するのに適した軸方向に長いガス発生器、又は固形のガス発生剤に代わり加圧ガスを用いたガス発生器であっても、2つ以上の点火器を有するもので有れば実施することができる。
【0055】
また、2つの点火器は必ずしも図9に示すように、同一平面上に併置する必要はなく、異なる面、例えば上面と下面とに配置したガス発生器に於いても当然実施する事ができる。
【0056】
更に、図11に示すように、点火器35が収容される個所に設けられた結合部39a,39bには、略環状のリング部材42a,42bが内嵌され、このリング部材42a,42bの中央空間内にリードワイヤー9先端のコネクター10が継合する場合には、各結合部39a,39bには、それに継合するリング部材42a,42bに対応した限定手段40を設けることができる。これにより、それぞれの点火器35a,35bには、それに応じた限定手段を有するリング部材42a,42bだけが接続されることとなる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の点火器を含んで構成されたエアバッグ用ガス発生器を含んで構成され、各点火器毎に、点火信号出力手段からの作動信号が出力されるエアバッグ装置に於いて、各点火器と点火信号出力装置出力部との接続の誤りを無くし、常に所望の出力で作動できる多段式ガス発生装置となる。従って任意に作動出力、及び出力上昇のタイミングを調整可能とした多段式エアバッグ装置において、常に所期の作動性能を得ることができる。
【0058】
また本発明のガス発生器は、係る多段式エアバッグ装置に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置の一の実施態様を示す縦断面略図。
【図2】エアバッグ装置の他の実施態様を示す斜視略図。
【図3】限定手段の実施態様を示す斜視略図。
【図4】限定手段の他の実施態様を示す斜視略図。
【図5】エアバッグ装置の更に他の実施態様を示す斜視略図。
【図6】エアバッグ装置の更に他の実施態様を示す斜視略図。
【図7】限定手段の更に他の実施態様を示す斜視略図。
【図8】エアバッグ装置の更に他の実施態様を示す斜視略図。
【図9】本発明のガス発生器の一の実施態様を示す縦断面略図
【図10】エアバッグ装置の更に他の実施態様を示す斜視略図。
【図11】本発明のガス発生器の他の実施態様を示す縦断面略図
【符号の説明】
1 エアバッグ用ガス発生器
2 作動信号出力手段
3 エアバッグ
7 作動信号出力部
8 点火器
9 リードワイヤー
10 コネクター
42 リング部材

Claims (7)

  1. ガス排出口を有するハウジング内に、電気信号によって作動する複数の点火器と、該点火器の作動に起因して燃焼及び/又は膨脹し、作動ガスを発生させるガス発生手段とを含んで収容してなる多段式エアバッグ用ガス発生器であって、
    各点火器は、点火信号出力手段の出力部から出力される作動信号を伝えるリードワイヤーの先端に配置されたコネクターを継合する為の結合部を有しており、
    該結合部にはリング部材が嵌め込まれ、該リング部材にはリードワイヤーの先端に配置されたコネクターが継合されており、
    リング部材には、出力部から伸びた複数のリードワイヤーが有するコネクターの内、何れかのコネクターだけを接続可能とする限定手段が設けられていることを特徴とする多段式エアバッグ用ガス発生器。
  2. 前記限定手段は、相補的に嵌合する形状に形成されたコネクターとリング部材である請求項記載の多段式エアバッグ用ガス発生器。
  3. 前記限定手段は、各点火器毎に、数、大きさ、色、位置及び形状の少なくとも1つを異ならせてリング部材に形成した溝及び/又は突起である請求項1又は2記載の多段式エアバッグ用ガス発生器。
  4. 前記限定手段は、リング部材と点火器との接続及びリング部材とリードワイヤーのコネクターとの接続を唯一通りにのみ特定する請求項1〜3の何れか一項記載の多段式エアバッグ用ガス発生器。
  5. ハウジング内に1つ以上の電気着火点火器を収容してなるエアバッグ用ガス発生器と、衝撃によって点火器の作動信号を出力する出力部を点火器と同数設けた点火信号出力手段と、コネクターを有し、電気着火式点火器と同数設けられたリードワイヤーとを含んで構成されるエアバッグ装置であって、
    前記点火器には、リードワイヤーのコネクターとの接続時に於いて両者間に介在するリング部材が配設されており、前記限定手段は該リング部材に形成されて、点火器とコネクターとの接続とを唯一通りにのみ特定することを特徴とするエアバッグ装置。
  6. 前記限定手段は、リング部材及びコネクターに形成されている請求項記載のエアバッグ装置。
  7. 前記限定手段は、リング部材と点火器との接続及びリング部材とリードワイヤーのコネクターとの接続を唯一通りにのみ特定する請求項5又は6記載のエアバッグ装置。
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