JP4424467B2 - 水素製造システム - Google Patents

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本発明は、再熱式ガスタービンの排気ガスの廃熱を利用してメタン等の炭化水素燃料から水素を含む改質ガスを発生させる水素製造システムに関する。
今日の地球温暖化の問題がクローズアップされる中、石油や石炭、天然ガス等エネルギ資源の有するエネルギを如何に効率的に、しかも経済的に電気等人間の生活に使用できるエネルギ形態に変換させるかという技術的課題がその重要性を増しつつある。このような課題を解決する手段の一つとして燃料電池があり、燃料電池自動車の実用化、燃料電池による分散型発電システムの開発等、燃料電池開発が活発化してきている。しかし、燃料電池開発にはその燃料である水素の経済的製造方法の開発が必要不可欠であり、これまで、(1)水の電気分解、(2)ガソリン、天然ガスやナフサ等炭化水素の改質等の技術開発が行われてきている。しかし、水の電気分解には大量の電気を必要としその総合的な効率は高いとはいえない。
一方、天然ガスやナフサ等の改質は、これらの原料を、1,100K以上の高温で、水蒸気で改質することにより実施されている(例えば、特許文献1参照)。そのような高温にするために必要な熱量は、燃料の直接燃焼などにより得ているものが知られている。
特開2003−95610号公報
前述のように燃料電池の燃料としての水素の経済的生産の要求には極めて高いものがある。しかし、中小の分散型水素製造設備では、排熱回収の効率は低く、回収設備のコストも大となるため水素製造コストを押し上げている。しかも一般に水蒸気改質において使用している一般の炭化水素燃料の燃焼温度は、理論的には2,300K以上であり、改質に必要な温度に比較して高温でありすぎ、燃焼熱の直接利用のエクセルギーが低い。
そこで、本発明においては、改質ガス、特に、水素の経済的製造を可能とするとともに、地球環境や省エネの双方を含めた総合的な熱効率を飛躍的に高めた水素製造システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明においては、第1の燃焼器の第1の燃焼ガスによって回転駆動され、圧縮機を回転駆動する第1のタービン、第1のタービンの排気を再熱して第2の燃焼ガスを発生させる第2の燃焼器、及び燃焼ガスによって回転駆動され、負荷装置を駆動する第2のタービンを備える再熱式ガスタービンと、第2のタービンの排気ガスの熱を利用して炭化水素燃料と水蒸気とを反応させて水素ガスを含む改質ガスを生成する改質手段と、前記改質手段から放出される改質排気ガスの熱を利用して水蒸気を発生させ、前記第1の燃焼器に作動ガスの一部として水蒸気を供給する水蒸気供給手段とを備えることを特徴とする水素製造システムが提供される。
本発明(請求項1)は、再熱サイクルガスタービンを用いると、再熱により第2の燃焼ガスを昇温させ、第2のタービン出口の排気ガスを所望の温度、すなわち、炭化水素燃料の改質に好適な温度に設定できる点に着眼してなされたもので、排気ガスの排熱を効率的に利用して水素を製造するシステムである。
より詳細には、再熱なしのガスタービンでは、燃焼ガス(ここでは第1のタービン入口の第1の燃焼ガスがこれに該当する)のエネルギが圧縮機を回転させ、且つ外部仕事(発電装置の駆動)をさせることにより多量に消費されてしまい、タービン入口温度を許容限界に設定しても、排気ガス温度は、通常650K〜850Kまで低下してしまう。このような排気ガス温度で炭化水素燃料の改質を行うと、図2に示すようにこの温度領域における改質率は低く(0.1〜0.4)、そのままでは炭化水素燃料の水蒸気改質には使用できない。そこで、水蒸気改質のできる高温ガスを発生させるため、第1のガスタービンの排気ガスに改質ガスを加えて再熱して高温(1,500K近く)の作動流体とした後、これに第2のタービンで膨張仕事をさせ、発電等を行った後でも、なお、第2のガスタービンの排気ガス温度を、炭化水素燃料の水蒸気による改質反応に必要な1,000K程度の高温に保つことができる。そこでかかる排気ガスの熱を利用して、炭化水素燃料をより効率良く改質することができる。なお、かかる効率的な改質反応(改質率0.9以上)に必要温度は、炭化水素燃料として選択する燃料にも依存するが、概ね1,000K〜1,100K程度と考えられる。
発生した改質ガスの中から水素ガスを製品として抽出し、残余の改質ガス(以下「オフガス」という)については、ガスタービンを回転駆動させる燃焼ガスとして、第1又は第2の燃焼器又はその双方において燃料として使用することもできる(請求項3、4)。オフガス中には、未抽出の水素、一酸化炭素、水蒸気及び未反応の炭化水素燃料成分を含有するため燃料として利用でき、しかも改質反応時に高温に加熱されているため高温燃焼を容易に達成することができるためである。
このように、本発明(請求項1)は、(1)再熱サイクルガスタービンシステムにより炭化水素燃料の改質に必要な高温の排気ガスを得て、水素ガスを含む改質ガスを効率良く製造するとともに、(2)ガスタービン自体も高効率の発電等を行い、(3)改質ガスから水素を抽出した残りのオフガスは、燃料あるいは作動ガスとしても使用することにより、全体として、高いエネルギ利用効率を達成するものである。
このようにして得られた改質ガス中には、水蒸気等も含まれるが、水素濃度が20〜50%と高いことから、PSA等の分離手段(請求項2)により容易に水素のみを分離することができる。
なお、オフガスの量が第1、第2の燃焼ガスの温度を各々に必要とされる温度まで昇温させるに不足する場合には、第1、第2の燃焼器へ直接燃料を供給し第2の改質ガス、排気ガスとともに燃焼させてもよい(請求項5、6)。これら、オフガス、排気ガス及び燃料の供給のバランスについては、製品として抽出すべき水素ガスの量や、水素製造システム全体としてのエネルギ効率等を考慮して設定する。水素を含む改質ガス製造を重視する場合には、改質ガスをすべてシステム外へ取り出し、各燃焼器へは、別途、直接、燃料を供給することも可能である。
炭化水素燃料の水蒸気改質後の改質排気ガスは、改質反応後においても十分に高温であるため、水蒸気供給手段として蒸気発生器(予熱器を含む)を使用した場合には、その熱源として使用することにより改質反応に必要な水蒸気を製造することができる。これにより、排気ガス中の排熱の回収が効率良く行われるのでシステム全体としての熱効率を更に向上させることができる(請求項)。
そして、水蒸気供給手段から供給される水蒸気の一部を第1の燃焼器へ作動ガスの一部として供給することによりガスタービンとしての効率を向上させることもできる(請求項1)。
また、改質率を更に高めるために第2のガスタービンの排気温度を更に追い焚きして、例えば、1,100K程度にまで高めるために、第3の燃焼器において排気ガスをさらに再熱することもできる(請求項
また、炭化水素燃料として水素成分の多いメタンを選択すると、副産物である一酸化炭素の発生を抑え、多量の水素を製造することができる(請求項)。
なお、改質手段としては、炭化水素燃料と水蒸気を使用するものであれば、いわゆるスチームリフォーミングに限定することなく、様々の方式を使用することが可能である。また、排気ガス温度を、各方式の最適温度範囲に対応した温度とすることのできるシステムであれば種々の形式のガスタービンを使用することができる。
また、第2のタービンによって行う外部仕事は、特に限定されず、発電装置や液体ポンプ等の負荷装置の駆動が種々考えられる。
本発明は、(1)再熱サイクルガスタービンシステムにより炭化水素燃料の改質に必要な高温の排気ガスを得て、水素ガスを含む改質ガスを効率良く製造するとともに、(2)ガスタービン自体も高効率の発電等を行い、(3)改質ガスから水素ガスを抽出した残りのオフガスは燃料あるいは作動ガスの一部としても使用することにより、全体として、高いエネルギ利用効率を達成することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の水素製造システムにかかる実施の形態を図1乃至6を参照して説明する。
本発明に係る水素製造システム1の構成を図1に示す。図1に示すように、本水素製造システム1は 燃焼器(第1の燃焼器)3の燃焼ガス(第1の燃焼ガス)によって回転駆動され、圧縮機2を回転駆動するコンプレッサタービン(第1のタービン)4、コンプレッサタービン4の排気を再熱して再熱ガス(第2の燃焼ガス)を発生させる再熱燃焼器(第2の燃焼器)5及び再熱ガスによって回転駆動され、発電機(負荷装置)10を駆動するパワータービン(第2のタービン)6を備える再熱式ガスタービン20と、パワータービン6の排気ガスの熱を利用してメタン(炭化水素燃料)と水蒸気とを反応させて水素ガスを含む改質ガスを生成する改質器7(改質手段)と、改質器7に、水蒸気を供給する蒸気発生器8(水蒸気供給手段)と、改質ガスから水素を抽出するとともに残余のオフガスを燃焼器(第1の燃焼器)3、再熱燃焼器5(第2の燃焼器)へ供給する分離器9(分離手段)とを備えて構成される。
なお、本明細書においては、炭化水素燃料を水蒸気改質して製造される改質ガスから製品として水素ガスを抽出した残余のガスをオフガスという。オフガス中には、未抽出の水素ガス、未改質の炭化水素ガス(本実施形態においてはメタンガス)、改質反応により発生した他のガス(炭化水素燃料としてメタンガスを使用した場合には一酸化炭素)、及び水蒸気が含まれる。
以下、主要な構成要素について説明する。
第1の燃焼ガスにより回転駆動されるコンプレッサタービン4は、軸2aを介して圧縮機2に同軸に接続している。
再熱ガスにより回転駆動されるパワータービン6は、軸6aにより発電機(負荷装置)10に同軸接続している。
改質器(改質手段)7は、メタンガスの水蒸気改質を行い、製造された改質ガスを分離機9へ送出する機能を有し、また、改質反応後の排気ガスを、蒸気発生器8へ供給する。改質器7自体は、例えば、膜式改質器等公知のものを使用できるのでここでは説明を省略する。
蒸気発生器(水蒸気供給手段)8は、上記排気ガスの熱により水を気化させ、高温高圧の水蒸気を製造し改質器7へ供給するとともに、水蒸気の一部を、燃焼器3に、スチームインジェクションとして注入する機能を有する。なお、蒸気発生器8には図示しない予熱器を備えることとし、該予熱器により予め予熱された水を気化させることとしてもよい。この場合の予熱器による加熱にも排気ガスの熱が使用される。
分離器(分離手段)9は、前記改質ガスから、水素ガスを製品として抽出して、出力する、例えば、PSA装置や、残余のオフガスを第1、第2の燃焼器にそれぞれ適宜の割合で供給する調節弁等により構成される。PSA装置そのものは公知のものであるのでここでは説明を省略する。
次にこのように構成された水素製造システム1の動作について説明する。
圧縮機2で圧縮された空気が燃焼器3において分離器9から供給されたオフガスと混合され、燃焼する。オフガスの主成分は、一酸化炭素及び水蒸気であり、一部未抽出の水素ガス及び未反応のメタンガスを含む。燃焼器3内の圧力、温度は、通常のガスタービン程度であり、分離器9から供給されるオフガスの圧力もそれを上回るように設定される。前述のように、この際、必要に応じて蒸気発生器8から水蒸気の一部が、スチームインジェクションとして注入され、これが膨張仕事を増加させてガスタービンの効率を向上させる。
燃焼器3において発生した燃焼ガス(第1の燃焼ガス)がコンプレッサタービン4を回転駆動させ、圧縮機2を回転駆動させる。燃焼ガスの有する熱エネルギは、圧縮機2の回転駆動に消費されるため、コンプレッサタービン4の排気ガス温度は、或る程度低下する。該排気ガスが再熱燃焼器5に供給され、そこで再びオフガスと混合して燃焼し、高温(約1,500K)の再熱ガス(第2の燃焼ガス)となり、パワータービン6を回転駆動させ、パワータービン6に接続した発電機10を回転駆動し電力を得る。パワータービン6の排気温度は、圧縮機2の駆動に消費されることがないので、取り出す電力量の調整により、少なくとも1,000K以上としたまま改質器7へ供給することができ、これは後述するようにメタンガスの改質反応を効率良く行わせるために十分な温度である。すなわち、図2に示すようにメタンガス(CH4)と水蒸気(H2O)とはかかる温度条件下(1,000K)では、非常に高い効率で改質反応を生じ、水素H2と一酸化炭素COとを主成分とする改質ガスが製造される。
なお、図2中、S/Cは、反応時に投入される水蒸気とメタンガスのモル比を示す。改質反応は、CH4+H2O→CO+3H2で示されるが、図2から明らかなように改質率を十分に向上させるためには、S/Cを3〜4程度にする必要がある。したがって、反応後の改質ガスには水蒸気も含まれるが、例えば、S/Cが4で、温度条件を1,000Kとすると、改質率はほぼ0.9であり、上記反応式から、メタン1モルと水蒸気1モルから水素3モルが生成することを考慮すると、改質ガス中の水素濃度は約40%にまで達する。これに対し一酸化炭素濃度は高々13%程度であり、残余の殆どは、水蒸気であるので、この水素濃度の高い改質ガスから分離器9により水素を容易に抽出し、燃料電池等の燃料として使用することもできる。
改質反応により製造された改質ガスは、前述のように分離器9へ供給されて、水素ガスは製品として抽出、出力され、残りのオフガスは、ガスタービンを回転駆動させる燃焼ガス燃料又は作動ガスとして使用される。
ところで、改質器7から排出された改質排気ガスは依然として800K程度以上の高温であるため、蒸気発生器8の熱源として使用され、本水素製造システム1に使用する水蒸気の製造用として排熱が有効に使用できる。
本実施形態では、改質に必要な水蒸気は、改質器7の排気ガスの熱を利用して製造したが、例えばごみ焼却炉で発生させていた水蒸気が利用可能であればその水蒸気を直接改質器7へ供給するシステム構成として、蒸気発生器8を省略してもよい(図3参照)。この場合には、蒸気を製造するエネルギを、水素製造システム1へ供給される炭化水素燃料から供給する必要がなく、ごみ焼却等、従来、大気中へ放出していたエネルギから供給されるので、そのエネルギを除いて算出すると、本水素製造システム1のエネルギ効率は非常に高くなる。
なお、上記ごみ焼却炉から供給できる水蒸気の量が少ない場合には、ごみ焼却炉からの水蒸気と、蒸気発生器とを併用してもよい。
また、改質器7における改質効率をさらに向上させるために更なる高温を得る場合の追い焚き手段として、パワータービン6の排気をさらに第3の燃焼器11に導き、改質ガスと燃焼させて排気ガス温度を上昇させるようにしても良い(図4参照)。図2から明らかなように、改質温度を上げるほど改質率が上昇する。例えば、メタンガスの場合、温度1,100K付近で5気圧の場合、S/Cが4であれば、その改質率は1に近い。このため、係る温度領域で反応に投入する水蒸気量を適宜設定することにより水蒸気を含む改質ガス中の水素濃度を50%近くにまで高めることが可能である。
また、パワータービン6の排気を熱交換器12に接続し、蒸気発生器8から供給される水蒸気の一部と圧縮器2から抽気される圧縮空気とを混合した混合ガスを熱交換器12により再熱して、スチームインジェクションとして燃焼器3に注入しても良い(図5参照)。
さらに、また、改質ガスから一酸化炭素を抽出して化学プラント原料や燃料として使用しても良い。そのような場合等に、燃焼器3、再熱燃焼器5において燃焼するオフガス量が不足する場合には、燃料の不足を補うため燃焼器3、再熱燃焼器5に直接燃料を注入しても良い(図6参照)。なお、図3〜図6中において図1と同じ符号を付した構成要素は既に説明した同一符号の構成要素と同じ機能を有し、各システムも容易に推定できることから、ここでは説明を省略する。
また、改質用の炭化水素燃料としてはメタンガスに限定されることなく、天然ガス、ナフサ、LPG、灯油等も使用することができる。
本実施形態においては、パワータービンにより発電機が駆動される再熱式ガスタービンを好適例として説明したが、使用するガスタービンとしては、これに限らず、ガスタービンからの排気ガス温度が炭化水素燃料の改質に必要な高温であれば種々のガスタービンを使用することができる。
さらに本実施形態においては、分離器9により水素ガスのみを製品として取り出すこととしたが、水素ガスのみならず、改質ガスの一部から水蒸気や一酸化炭素を製品として取り出し、残余の改質ガスを燃焼器3、再熱燃焼器5に供給するようにしても良い。そのようなシステムについて、4,000kWクラスの再熱式ガスタービンを例として発明者が行った試算によれば、本水素製造システムにおけるエネルギの利用効率は、炭化水素燃料としてメタンガスを使用し、電力として取り出すエネルギを28%程度まで抑えた場合には、改質ガスのエネルギは(水蒸気を除く水素と一酸化炭素のエネルギ)、44%であり、合計して70%以上のエネルギ効率が達成できる。さらに、外部から水蒸気の提供を受け、電力として取り出すエネルギを22%程度とした場合には、改質ガスとして取り出すことのできるエネルギは70%近くなり、全体として90%もの高い効率を達成することが可能である。
なお、改質ガスを全てガスタービンの燃料として消費して電力を生産する場合のエネルギ効率は45%程度である。
本発明の水素製造システムにかかる一実施形態のシステム構成図である。 メタンと水蒸気の改質率の改質温度による変化を示すグラフである。 本発明の水素製造システムにかかる別の実施形態のシステム構成図である。 本発明の水素製造システムにかかる別の実施形態のシステム構成図である。 本発明の水素製造システムにかかる別の実施形態のシステム構成図である。 本発明の水素製造システムにかかる別の実施形態のシステム構成図である。
符号の説明
1 水素製造システム
2 圧縮機
3 燃焼器(第1の燃焼器)
4 コンプレッサタービン(第1のタービン)
5 再熱燃焼器(第2の燃焼器)
6 パワータービン(第2のタービン)
7 改質器(改質手段)
8 蒸気発生器(水蒸気供給手段)
9 分離器(分離手段)
10 発電機(負荷装置)
11 第3の燃焼器
12 熱交換器
20 再熱式ガスタービン

Claims (8)

  1. 第1の燃焼器の第1の燃焼ガスによって回転駆動され、圧縮機を回転駆動する第1のタービン、第1のタービンの排気を再熱して第2の燃焼ガスを発生させる第2の燃焼器、及び第2の燃焼ガスによって回転駆動され、負荷装置を駆動する第2のタービンを備える再熱式ガスタービンと、
    第2のタービンの排気ガスの熱を利用して炭化水素燃料と水蒸気とを反応させて水素ガスを含む改質ガスを生成する改質手段と
    前記改質手段から放出される改質排気ガスの熱を利用して水蒸気を発生させ、前記第1の燃焼器に作動ガスの一部として前記水蒸気を供給する水蒸気供給手段と
    を備えることを特徴とする水素製造システム。
  2. 前記改質ガスの水素ガスを抽出し、残余をオフガスとして送出する分離手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の水素製造システム。
  3. 第1の燃焼器は、オフガスを燃焼させて第1の燃焼ガスを発生させることを特徴とする、請求項2に記載の水素製造システム。
  4. 第2の燃焼器は、オフガスを燃焼させて第2の燃焼ガスを発生させることを特徴とする、請求項2に記載の水素製造システム。
  5. 第1の燃焼器は、オフガスを含む燃料を燃焼させて第1の燃焼ガスを発生させることを特徴とする、請求項2に記載の水素製造システム。
  6. 第2の燃焼器は、第1のガスタービンの排気とオフガスを含む燃料を燃焼させて第2の燃焼ガスを発生させることを特徴とする、請求項2に記載の水素製造システム。
  7. 第2のガスタービンの排気ガスを再熱して昇温させた後、前記改質手段に供給する第3の燃焼器を備えることを特徴とする、請求項1乃至のいずれかに記載の水素製造システム。
  8. 前記炭化水素燃料はメタンであることを特徴とする、請求項1乃至のいずれかに記載の水素製造システム。
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