JP4424318B2 - 漏電遮断器 - Google Patents

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Description

この発明は、電路の漏洩電流が所定値以上になったとき、この電路を開放する漏電遮断器に関し、詳しくはその機能の駆動源となる電源電圧の生成の改良に関するものである。
現在、流通している漏電遮断器のほとんど全ては、この漏電遮断器に内蔵された、例えば集積回路で構成された漏電検出回路にて、零相変流器で検出された信号のレベル判定を行い、所定値を超えれば、やはり、漏電遮断器に内蔵された電磁石装置に対し駆動信号を出力させ、電路を開放する方式を採用している。然るに、これら漏電検出回路、および電磁石装置には、動作電力が必要となるが、この動作電力は、漏電遮断器の内部(例えば、電路電圧AC400V)から採り、所定の電圧(例えば、DC12V)に降下させ、供給されている。このとき、3極用漏電遮断器では、3極(便宜上、R相、S相、T相とする。すなわち、S相が中極に相当する。)のうち、外側2極、すなわち、R−T相間から採るのが一般的であり、このことが、3極用漏電遮断器を単相電路に使用する場合の制約条件である、R−T相間への接続となっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、この漏電遮断器に限らず、配電機器の国際化、いわゆるグローバル・スタンダード化が言われて久しい。具体的には、IEC(国際規格)60947−2 AnnexBに準拠した漏電遮断器が求められているが、旧来のJIS(日本工業規格)C8371(すなわち、日本独自の規格)との違いの一つに、三相電路のある一相が欠相したとしても、漏電機能は正常に動作しなければならない、ということが挙げられている。したがって、前述したように、R−T相間から電圧を採っている場合、S相の欠相では問題ないが、R相、もしくはT相が欠相したときは、直ちに漏電機能を喪失してしまう。
この漏電機能喪失を防ぐために、動作電力を、三相電路の各相から採ったのち、整流回路にて整流し、所定の電圧に降下させて得ることが知られている。この方式によれば、ある一相が欠相したとしても、残る二相で動作電力を生成することができるので、漏電機能は正常に動作し続ける。また、単相電路に使用する場合、必ずしもS相を空ける必要がない、つまり、R−S相間、あるいはS−T相間に接続することが可能という、波及効果もある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−78187号公報(第4頁左欄第6行〜第13行、第1図) 特開2005−158559号公報(第5頁第15行〜第17行、第1〜2図)
これら特許文献1および2からも明らかなように、前述した集積回路で構成された漏電検出回路からの出力がサイリスタ(特許文献1では図1の符号142、特許文献2では図2の記号TH)をターンオンさせ、電磁石装置(特許文献1では図1の符号141、特許文献2では図2の記号TC)を励磁させることで、その漏電遮断器の電路を開放することは周知の通りであるが、このとき漏電検出回路の出力は、その電路の漏洩に同期、すなわち、零相変流器で検出された信号のレベル判定が所定値を超えている限り信号を出し続け、所定値を下回ると、その出力を停止(いわゆるリセット)することが一般的である。このことは、所定値を超えている限り、サイリスタを介して、電磁石装置に電流が流れ続けることを意味するが、実際には、前述した通り、この電磁石装置の励磁により電路が開放、すなわち、電磁石装置への電力供給が断たれるので、例えば、電磁石装置の焼損といった問題が起こらないことは明白である。
一方、この漏電遮断器に限らず、配線用遮断器の設置にあたっては、通常、(特許文献1の図2を参酌して)紙面上、上方が電源側、下方が負荷側となる(以下、これを正接続と称す)が、例えば、配電盤内の母線との関係から、上下逆、つまり、上方が負荷側、下方が電源側とした(以下、これを逆接続と称す)ほうが、使い勝手、あるいは美観の点からも好ましいこともある。この場合、漏電遮断器においては、仮に漏洩検出によって電路を開放したとしても、漏電検出回路を含めた電子回路には、依然として電源(特許文献1では図1の右側の符号10Aが電源側、特許文献2では図2の符号3Bが電源側)が印加され続けることになる。そこで、この印加継続による、電磁石装置を含めた電子部品の熱的耐量を考慮する必然性が生じることとなる。
ところが、特許文献2からも明らかなように、整流回路(符号41)が全波整流であるがために、サイリスタの電流が零点を通過することがなく、このサイリスタは導通を継続してしまう。然るに、電路開放による漏洩停止、すなわち、サイリスタのゲート供給を断ったとしても、依然、サイリスタは導通を続け、その結果、電磁石装置には電流が流れ続けるため、この電磁石装置の焼損を招いてしまう。したがって、従来の漏電遮断器では、逆接続を禁止する旨を製品に標記するか、あるいは、逆接続を容認するならば、例えば、電路接点と連動するスイッチを電力線と整流回路間に設け、当該漏電遮断器の「開」時には、このスイッチもOFFさせ、電力供給を中断させるなどの対策が求められ、いずれにしろ、使い勝手の悪さ、あるいはコストアップが避けられなかった。特に、このコストアップに関しては、特許文献2に示すように三相電路の各相から電力が供給される場合、最低でも2個のスイッチが必要(前述した、欠相時でも動作可能なことに起因)となり、その影響は無視できないほど大きい。なお、「サイリスタの導通継続に起因する全波整流」を採用する理由は、この全波整流から得た安定した直流電圧を、集積回路に印加したいがためであることは言うまでもない。
尤も、電磁石装置そのものに、流れ続ける電流に耐え得るだけの容量を持たせておけば、敢えて電力供給を中断させる必要は、焼損に限って言えば、ない。しかしながら、このケース、つまり、漏電遮断を行った逆接続の漏電遮断器では、依然として電磁石装置は励磁状態を保ったままなので、この漏電遮断器を再投入しようとしても、その都度、(漏電)遮断してしまい、投入ができない、という問題に直面してしまう。したがって、当該漏電遮断器の再投入のためには、この漏電遮断器の上位に位置する、例えば配線用遮断器を「開」にすることで、結局は、電力供給の中断が余儀なくされるが、この場合、この配線用遮断器の他の健全なブランチにも影響を及ぼすことは必至で、特に電力の無瞬断化を考えた場合、得策とは言い難い。また、電磁石装置の熱的耐量アップは、この装置そのものの大形化につながるため、漏電遮断器の小形化の阻害要因にもなってしまう。
この電磁石装置の大形化は、これまで述べた「逆接続」に限った問題ではなく、「正接続」においても起こり得る。例えば、特許文献2に示す電磁石装置の励磁電流は、直流電流であるがゆえに、その大きさは比較的小さい。よって、この小さい直流電流で励磁、すなわち、当該漏電遮断器の電路接点を開放するに至るパワーを得るためには、アンペアターンを増加せねばならず、剰えそれは、巻線数のアップ、ひいてはこの装置の大形化を意味する。仮に、電磁石装置の外形を、漏電遮断器の小形化に適するように収めようとするならば、それ相応の電流が供給できる電源回路が必要となるが、この場合、この電源回路の規模が大きくなるのはもとより、励磁時と非励磁時(いわゆる待機時)の消費電流の差が大きいことによる、この差分の電力消費を電源回路が担えるように、この電源回路を構成する各素子の熱的耐量を上げねばならず、結果的に、電子回路の容積が増加してしまい、「漏電遮断器の小形化」という当初の目的が達成されないことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、三相電路の各相から動作電力を得つつ、この動作電力の供給を入り切りするスイッチなどの部品を追加することなく逆接続を可能とした、小形の漏電遮断器を得ることを目的とするものである。
この発明に係る漏電遮断器においては、三相電路の3本の電力線が挿通され、上記三相電路の漏洩電流を検出する零相変流器と、この零相変流器で検出された信号のレベル判定を行う漏電検出回路と、この漏電検出回路の出力に応動して開閉機構部を作動させる電磁石装置と、上記開閉機構部の作動により開離される電路接点とを備え、上記磁石装置は、上記三相電路の3本の電力線より整流回路を介して、動作電力の供給を受けるとともに、上記整流回路は半波整流であり、かつ、上記電磁石装置が上記半波整流の次段に接続されており、さらに、上記漏電検出回路は、上記電磁石装置の次段に接続された電源回路より動作電力の供給を受けるとともに、上記電源回路は、第1の定電圧回路、第2の定電圧回路、および平滑コンデンサで構成され、さらにまた、上記第1の定電圧回路を構成するスイッチング素子が電界効果トランジスタであり、上記電界効果トランジスタに対する突入電流保護用の抵抗の抵抗値と、上記平滑コンデンサの容量値で決定される時定数が、該漏電遮断器の動作時間を下回っているように構成したものである。
この発明は以上説明したように、使用者のニーズに合致した、具体的には、国際規格にマッチするとともに、接続方向が制約されない、小形で汎用性の高い漏電遮断器を提供することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における3極用漏電遮断器の内部接続図、図2は図1における整流回路の出力電圧波形を示す図である。また、図3は、図1における電源回路の詳細図である。
図1において、3極用漏電遮断器(以下、漏電遮断器と称す)71は、取り付けられる電路の電源側用に電源側端子61、および負荷側用に負荷側端子62が設けられるとともに、これら両端子を繋ぐ電力線63が、この電力線63を流れる電流を入り切りする電路接点64を介して、それぞれ3組設けられている。なお、この電力線63は、便宜上、図中、上側から下側にむけてR、S、Tの符号を付すこととする。電力線63は、電路接点64の負荷側(紙面上、右側)に配設された零相変流器65に挿通されており、この零相変流器65からは、電力線63を流れる電流のバランスが崩れたとき、すなわち、電路から大地に対し漏洩電流が発生した場合、そのレベルに比例した信号が出力される。なお、両端子は、識別し易いよう、電源側、および負荷側と名付けたが、本発明の目的と照らし合わせた場合、電源側端子61に負荷が、負荷側端子62に電源が、それぞれ接続されてもよいことは言うまでもない(この場合、零相変流器65の配設箇所は電路接点64の電源側となる)。
零相変流器65からの信号は、漏電検出回路1に図示しない電圧変換回路を経て送られる。この漏電検出回路1では、送られてきた電圧の高さ、あるいは幅を判別し、それらが、所定のレベルを超えたと判断したとき、サイリスタ2のゲートへ信号を送ることで、このサイリスタ2のアノード−カソード間が導通する。この導通により、電磁石装置3が励磁され、例えば、図示しないロッドが吸引することで、詳述しないが、電路接点64を開放し、漏洩電流による火災、あるいは人身事故を未然に防いでいる。なお、漏電検出回路1は集積回路で構成される点、およびこの漏電検出回路1からのサイリスタ2のゲート信号供給は、漏電遮断器71の正接続、あるいは逆接続の如何に拘わらず、漏洩電流の消滅とともにリセットされる点は、背景技術、および発明が解決しようとする課題の項で述べたように周知の通りである。
電磁石装置3には当然ながら動作電力が必要となるが、これは、この電磁石装置3を整流回路4の次段に接続、すなわち、2組のダイオードのうち、1組は直列接続された2個のダイオードの接続点をS相に、もう1組は、アノード側をR相に、カソード側をT相に、それぞれ接続し、さらに電力線63に接続しない側は、アノード側、およびカソード側を接続した、半波整流から得ている。また、この半波整流出力(図2(a)参照)を、後述する電源回路5に印加し、この電源回路5で降圧、および平滑した、例えばDC5Vを、漏電検出回路1の動作電力としている。したがって、特許文献2と同様、どの相で欠相が起こったとしても、整流回路4からは絶えず出力される(図2(b)参照)ので、漏電機能に支障をきたすことがない。なお、本発明の本質を鑑みた場合、整流回路4の各ダイオードの電力線63との接続点は、電路接点64の図1紙面上、左側でも構わないが、この左側には、図示しないが、電路接点64の「開」動作の際、発生するアークを消弧する装置などが配設されている関係上、図1の通り、電路接点64の右側としている。
このように、どの相が欠相したとしても、漏電機能喪失を招くことがないのはもとより、電磁石装置3には半波整流が印加されるため、逆接続の漏電遮断器71が漏電遮断したとしても、この漏電遮断後の半波整流出力の零電位により、サイリスタ2がターンオフするため、電力供給継続によるその消費は、待機時同様、電源回路5が担うので、電磁石装置3の熱的耐量は短時間定格のみ着目すればよく、また、この電磁石装置3の接続位置を整流回路4の次段にしたことで、いわゆる大電流供給が可能となることと相俟って、電磁石装置3への電圧形の採用、およびこの電圧形による装置の簡素化・小形化が可能となる。さらに、この電磁石装置3を電源回路5に至る、いわゆる電源ラインに接続したことで、待機時はインダクタンス分として作用するので、電力線63を介して流入するサージを吸収できる、という波及効果も期待できる。なお、電磁石装置3を整流回路4の前段に接続しない理由は、その接続した相の欠相で電磁石装置3が不動作に陥ることを回避するにほかならない。
ところで、発明が解決しようとする課題の項でも述べたように、漏電検出回路1には安定した直流電圧が求められるが、これまでの説明で明らかなように、本発明のポイントは、漏電遮断器71が逆接続であっても、電磁石装置3を焼損させないために、整流回路4に半波整流を採用したことにある。この安定した直流電圧と焼損防止という、言わば相反する効果を、如何にして両立させたかを、電源回路5の詳細図である図3に基き、引き続き説明する。
図3に示すように、電源回路5は、第1の定電圧回路51、第2の定電圧回路52、および平滑コンデンサ53により構成されている。ここで、半波整流から安定した直流電圧を得るために、平滑コンデンサ53の容量は上げておく(例えば、当社従来品に対し2倍)必要がある。また、第1および第2の定電圧回路51、52のスイッチング素子には、それぞれ電界効果トランジスタ51a、汎用トランジスタ(以下、トランジスタとする)52aを使用しているが、このうち電界効果トランジスタ51aを使用することが、平滑コンデンサ53の容量アップと絡めて、前述した「効果の両立」のポイントとなるので以下に詳しく説明する。
漏電遮断器は、前述したように、漏洩電流による万一の人身事故を未然に防ぐために、その動作時間も厳しく規定されている(例えば、前出のIEC60947−2 AnnexBの場合、定格感度電流の5倍の漏洩時には40mS以内)。そのため、詳述はしないが、漏電検出回路1は、この基準を満足するよう構成されており、その結果、待機時からの漏洩発生に対し規定通り動作している(この動作を、O(Openの略)動作と称す)。一方、言うまでもないが、漏洩は待機時から徐々に発生するだけとは限らず、例えば、漏洩する条件が整ってしまった電路に対し、この電路に配設された漏電遮断器を「閉」動作させた場合も、同様に規定通り動作することが求められる(この動作を、CO(Close−Openの略)動作と称す)。ここで問題視しなけばならないのは、いくら漏電検出回路1を基準通り構成させたとしても、この漏電検出回路1の電力供給源に時間遅れがあってはならない、ということである。平滑コンデンサ53の容量アップがクローズアップされる理由はここにある。
そこで、第1の定電圧回路51のスイッチング素子には、前述したように、汎用トランジスタではなく、電界効果トランジスタ51aを使用し、漏電検出回路1のための直流電圧の立ち上がりを早めている。これは、ゲートをONする電圧が数十ボルト程度さえあれば、ドレイン−ソース間に流れる電流を、接続される負荷に応じて制御できる、という電界効果トランジスタ特有の機能を活用したにほかならない。したがって、この電界効果トランジスタ51aに対する(後述する)突入電流保護用の抵抗51b(数百Ω程度)と平滑コンデンサ53のCR積で決定される時定数が、漏電遮断器に求められる動作時間を下回るように、各素子の定数を設定すれば、前述した「効果の両立」が図れることになる。
以下、直流電圧の生成過程を説明する。漏電遮断器71を「閉」動作させると、図2(a)に示す電圧(このピーク値は、当然ながら電力線63のピーク値と同等)が、抵抗51cと定電圧ダイオード51dに印加されるが、この電圧が、前述した「ゲートをONする電圧」を上回ると、平滑コンデンサ53の電位をソース−GND間に立ち上げるため、ドレイン−ソース間のインピーダンスを低くするよう、電界効果トランジスタ51a自身が制御を始める。このときのソース−GND間電圧が漏電検出回路1の直流電圧(または直流電圧の素)となるが、これは定電圧ダイオード51dの電圧値から電界効果トランジスタ51aのゲートON電圧(数ボルト程度)を引いた値となるため、使用する電界効果トランジスタのゲートON電圧、および得たい直流電圧値に応じて、定電圧ダイオード51dの定数を決定してやればよい。なお、前述したドレイン−ソース間の低インピーダンス化に伴い、突入電流が流れることになるが、これは、抵抗51bが直列に接続されているため、この抵抗51bが負担することで、電界効果トランジスタ51aの破壊を防いでいる。
こうして得られたソース−GND間電圧であるが、さらに安定化させたい場合には、第2の定電圧回路52の活用、すなわち、抵抗52bと定電圧ダイオード52cで決定される電圧をトランジスタ52aのベースへ供給すれば、なお好ましい。このとき、ソース−GND間電圧に脈流が認められる場合、この脈流による最低電圧が、定電圧ダイオード52cの電位を下回らないように、抵抗52bの値を決定する必要がある。また、トランジスタ52aのベース電圧(約0.7V)、および得たい直流電圧値に応じて、定電圧ダイオード52cの定数を決定することは、前述した第1の定電圧回路51の定電圧ダイオード51dの場合と同様である。
このように、整流回路4への半波整流採用に伴う、平滑コンデンサ53の容量アップがあっても、第1の定電圧回路51のスイッチング素子に電界効果トランジスタ51aを使用することで、動作時間を基準値内に収めることができる。また、前述した半波整流採用によって、従来の全波整流と比較して、電圧および電流はともに、実効値換算で約20%の低減、さらには発熱(電圧×電流)に関しては約36%(1−(0.8×0.8)より)の低減となり、各電子部品の熱的耐量を下げることが可能となる。さらに、電界効果トランジスタ51aへの、例えば過渡的な雷サージ(一般的に7kV)電圧を、CRフィルターによって、電界効果トランジスタの絶対最大定格電圧内に収め、その破壊を防止しているが、このCRフィルターを、抵抗51bとコンデンサ51eで構成、すなわち、コンデンサ51eを追加するだけで実現させている。これらの効果の積み重ねにより、電子回路の規模を極力抑えたので、前述した電磁石装置3の小形化と相俟って、各規格に準拠した、小形で使い勝手のよい漏電遮断器を使用者に提供することが可能となった。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2における、サイリスタを含む図3相当図である。図3との違いは、サイリスタ、および電界効果トランジスタを、2段で構成している点である。サイリスタ、あるいは電界効果トランジスタに限らず、これら素子は、漏電遮断器の電子回路に内蔵するに相応しい外形と、その外形から自ずと使用可能電圧が決まってしまう。すなわち、電路電圧が高い場合には、この実施の形態2で説明する電源回路を使用することが望ましい(よりわかり易く説明すると、実施の形態1が電路電圧AC100−200V系、実施の形態2が電路電圧AC100−400V系、となる)。なお、漏電検出回路1への直流電圧の生成過程に大きな違いはないので、ここでは、耐圧性能アップのため、2段にした素子に対する、主回路電圧の均等印加方法について説明する。
図4において、漏電遮断器71を「閉」動作させると、実施の形態1と同様、図2(a)に示す電圧が、抵抗51c1・51c2と定電圧ダイオード51dに印加されるが、このとき、抵抗51c1・51c2の抵抗値は同じである点、また、定電圧ダイオード51dの電圧値は電路電圧に比べてはるかに小さい(実施の形態1で説明したように、平滑コンデンサ53の両端電圧に電界効果トランジスタ51a2のゲートON電圧(数ボルト程度)を加えた値に相当)点から、図中A点の電位は、電路電圧のほぼ1/2となる。さらに(前述した通り)電界効果トランジスタ51a1のゲートON電圧も、電路電圧に比べれば無視できるほど小さいので、図中B点の電位もまた、電路電圧のほぼ1/2となる。よって、サイリスタ21・22がターンオンしていない、いわゆる待機時では、このB点の電位が、そのまま、図中C点の電位(すなわち、サイリスタ21のカソード電位)として現れることになる。したがって、電界効果トランジスタ51a1・51a2、およびサイリスタ21・22には、ほぼ同等の、かつ電路電圧の半分が印加されるため、電路電圧のAC400V系に伴う、例えば、素子の破壊などの恐れは一切ない。
この発明の実施の形態1における3極用漏電遮断器の内部接続図である。 図1における整流回路の出力電圧波形を示す図であり、(a)は正常時、(b)は欠相時である。 図1における電源回路の詳細図である。 この発明の実施の形態2における電源回路の詳細図である。
符号の説明
1 漏電検出回路、3 電磁石装置、4 整流回路、5 電源回路、
51 第1の定電圧回路、51a・51a1・51a2 電界効果トランジスタ、
52 第2の定電圧回路、63 電力線、64 電路接点、65 零相変流器、
71 漏電遮断器。



Claims (1)

  1. 三相電路の3本の電力線が挿通され、上記三相電路の漏洩電流を検出する零相変流器と、この零相変流器で検出された信号のレベル判定を行う漏電検出回路と、この漏電検出回路の出力に応動して開閉機構部を作動させる電磁石装置と、上記開閉機構部の作動により開離される電路接点とを備えた漏電遮断器において、
    上記磁石装置は、上記三相電路の3本の電力線より整流回路を介して、動作電力の供給を受けるとともに、上記整流回路は半波整流であり、かつ、上記電磁石装置が上記半波整流の次段に接続されており、
    上記漏電検出回路は、上記電磁石装置の次段に接続された電源回路より動作電力の供給を受けるとともに、上記電源回路は、第1の定電圧回路、第2の定電圧回路、および平滑コンデンサで構成され、かつ、上記第1の定電圧回路を構成するスイッチング素子が電界効果トランジスタであり、
    上記電界効果トランジスタに対する突入電流保護用の抵抗の抵抗値と、上記平滑コンデンサの容量値で決定される時定数が、該漏電遮断器の動作時間を下回っていることを特徴とする漏電遮断器。
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