JP2018101549A - 電路異常検出装置、及びそれを備える開閉器 - Google Patents

電路異常検出装置、及びそれを備える開閉器 Download PDF

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Abstract

【課題】電源回路部の発熱を低減できる電路異常検出装置、及びそれを備える開閉器を提供する。【解決手段】電源回路部20は、蓄電部30と、スイッチ部40と、電圧検出部50とを備える。蓄電部30は、異常検出部60の検出対象の電路から入力端子部21に入力される直流電圧によって充電される。蓄電部30に充電された電圧は電源電圧V1として異常検出部60に出力される。スイッチ部40は、蓄電部30の状態を、検出対象の電路から入力端子部21を介して蓄電部30に充電電流が流れる充電状態と、蓄電部30に充電電流が流れない充電停止状態とのいずれかに切り替える。電圧検出部50は、蓄電部30から異常検出部60に出力される電源電圧V1を検出する。スイッチ部40は、電圧検出部50の検出結果に応じて制御される。【選択図】図1

Description

本発明は、電路異常検出装置、及びそれを備える開閉器に関し、特に、検出対象の電路の異常の有無を検出する電路異常検出装置、及びそれを備える開閉器に関する。
従来、主回路に流れる漏電電流を検出するか、又は中性線の欠相を検出すると、主接点を強制開極する漏電遮断器が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の漏電遮断器では、漏電電流を検出するための漏電保護用ICと、中性線の欠相を検出するための欠相保護用ICと、漏電保護用ICと欠相保護用ICとに動作電圧を供給する電源回路部とを備えている。電源回路部では、交流電圧をダイオードブリッジで整流し、ダイオードブリッジから出力される脈流電圧を複数の抵抗の直列回路で降圧する。さらに、電源回路部では、複数の抵抗の直列回路で降圧した電圧をツェナーダイオードで定電圧化し、平滑コンデンサで平滑することによって、漏電保護用IC及び欠相保護用ICの動作電圧を得ている。
特開2003−7191号公報
特許文献1の漏電遮断器の電源回路部では、ダイオードブリッジから出力される脈流電圧を複数の抵抗の直列回路で降圧しているので、抵抗の発熱によって漏電遮断器の内部温度が上昇する可能性がある。
本発明の目的は、電源回路部の発熱を低減できる電路異常検出装置、及びそれを備える開閉器を提供することにある。
本発明の一態様の電路異常検出装置は、検出対象の電路の異常の有無を検出する異常検出部と、前記異常検出部に電源電圧を出力する電源回路部とを備える。前記電源回路部は、入力端子部と、蓄電部と、出力端子部と、スイッチ部と、電圧検出部とを備える。前記入力端子部には、前記検出対象の電路が電気的に接続される。前記蓄電部は、前記入力端子部に入力される直流電圧によって充電される。前記出力端子部には、前記異常検出部が電気的に接続されている。前記出力端子部は、前記蓄電部に充電された電圧を前記電源電圧として前記異常検出部に出力するための端子部である。前記スイッチ部は、前記蓄電部の状態を、前記検出対象の電路から前記入力端子部を介して前記蓄電部に充電電流が流れる充電状態と前記蓄電部に充電電流が流れない充電停止状態とのいずれかに切り替える。前記電圧検出部は、前記蓄電部から前記異常検出部に出力される前記電源電圧を検出する。前記スイッチ部は、前記電圧検出部の検出結果に応じて制御されるように構成される。
本発明の一態様の開閉器は、前記電路異常検出装置と、前記検出対象の電路に電気的に接続される電力スイッチとを備え、前記電力スイッチは、前記異常検出部の検出結果に基づいて制御されることを特徴とする。
本発明によれば、電源回路部の発熱を低減できる電路異常検出装置、及びそれを備える開閉器を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電路異常検出装置を備えた開閉器の回路図である。 図2は、同上の変形例1に係る開閉器の回路図である。 図3は、同上の変形例2に係る開閉器の回路図である。
以下に説明する実施形態は、本発明の種々の実施形態の一つに過ぎない。本発明の実施形態は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外も含み得る。また、下記の実施形態は、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)電路異常検出装置及び開閉器の構成
本実施形態に係る電路異常検出装置10は、図1に示すように、漏電遮断機能付きの開閉器1に備えられている。開閉器1は、例えば住宅などの建物に設置される分電盤に収納され、主開閉器として使用される。開閉器1は、例えば三相交流電力を4本の電路2を用いて供給する三相4線式の配電方式において、4本の電路2に電気的に接続されている。開閉器1は、漏電遮断機能を有しており、地絡の発生時に負荷への電力供給を遮断するように機能する。
開閉器1には交流電源3からの4本の電路2が電気的に接続されている。開閉器1の内部には、4本の電路2にそれぞれ電気的に接続される導電部材4が収納されている。ここにおいて、4本の電路2は、R相の電路2Rと、S相の電路2Sと、T相の電路2Tと、N相の電路2Nとを含む。また、4つの導電部材4は、R相の導電部材4Rと、S相の導電部材4Sと、T相の導電部材4Tと、N相の導電部材4Nとを含む。以下の説明において、特定の電路について説明する場合は電路2R、2S、2T、2Nと記載し、電路2R、2S、2T、2Nを区別せずに説明する場合は電路2と記載する。同様に、特定の導電部材について説明する場合は導電部材4R、4S、4T、4Nと記載し、導電部材4R、4S、4T、4Nを区別せずに説明する場合は導電部材4と記載する。
開閉器1は、漏電検知機能を有する漏電遮断器である。開閉器1は、電路異常検出装置10と、4つの導電部材4にそれぞれ電気的に接続される4つの接点5b(電力スイッチ)とを備えている。電路異常検出装置10は検出対象の電路2での異常の有無を検出しており、接点5bは電路異常検出装置10による異常の検出結果に基づいて制御される。
以下に、電路異常検出装置10及び開閉器1の各部の構成を説明する。
電路異常検出装置10は、電源回路部20と、異常検出部60とを備えている。
異常検出部60は、交流電源3に電気的に接続された4本の電路2を検出対象とし、検出対象である4本の電路2の異常の有無を検出する。本実施形態の異常検出部60は、4本の電路2のいずれかで漏電電流を検出すると、電路2に異常があると検出する。
電源回路部20は、検出対象の電路2から電力を得て、異常検出部60に電源電圧V1を出力する。
電源回路部20は、入力端子部21と、出力端子部22と、蓄電部30と、スイッチ部40と、電圧検出部50とを備える。
入力端子部21には、検出対象の電路2に電気的に接続された導電部材4が電気的に接続される。入力端子部21は一対の入力端子21a,21bを備えている。入力端子21aは、ソレノイドコイル5aを介して、全波整流器11,12の正極側の直流出力端子に電気的に接続されている。入力端子21bは全波整流器11,12の負極側の直流出力端子に電気的に接続されている。また、全波整流器11の一対の交流入力端子のうち、一方の交流入力端子にはT相の導電部材4Tが電気的に接続され、他方の交流入力端子にはS相の導電部材4Sが電気的に接続されている。全波整流器12の一対の交流入力端子のうち、一方の交流入力端子にはR相の導電部材4Rが電気的に接続され、他方の交流入力端子にはN相の導電部材4Nが電気的に接続されている。つまり、電源回路部20は、R相−T相間の約220Vの交流電圧、及び、S相−N相間の約220Vの交流電圧のいずれかから、異常検出部60などの電源電圧を生成する。ここで、入力端子21a,21bは、電線などを接続するための部品(端子)でもよいが、例えば電子部品のリードや、回路基板に配線として形成された導電体の一部でもよい。また、全波整流器11,12の交流入力端子に接続されるR相の導電部材4R、S相の導電部材4S、T相の導電部材4T、及びN相の導電部材4Nの各相間にはサージ保護素子などが接続されていてもよい。
蓄電部30は例えばコンデンサであり、電路2から入力端子21a,21bを介して入力される直流電圧によって充電される。
出力端子部22には異常検出部60が電気的に接続される。出力端子部22は一対の出力端子22a,22bを備えている。出力端子22aと出力端子22bとの間には異常検出部60が電気的に接続されている。また、出力端子22aと出力端子22bとの間には蓄電部30が電気的に接続されており、蓄電部30に充電された電圧が電源電圧V1として異常検出部60に出力される。なお、出力端子22aと出力端子22bとの間には過電圧保護のためのツェナーダイオード33が電気的に接続されている。
スイッチ部40は、蓄電部30の状態を、検出対象の電路2から蓄電部30に充電電流が流れる充電状態と、蓄電部30に充電電流が流れない充電停止状態とのいずれかに切り替える。本実施形態ではスイッチ部40は、電圧検出部50によって充電状態と充電停止状態とのいずれかに制御される。
本実施形態のスイッチ部40は第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42とを備えている。入力端子21aと入力端子21bとの間には、第1スイッチング素子41と蓄電部30とが電気的に直列に接続されている。また、入力端子21aと入力端子21bとの間には、第1インピーダンス要素である抵抗器31と、第2スイッチング素子42とが電気的に直列に接続されている。具体的には、第1スイッチング素子41及び第2スイッチング素子42はそれぞれNチャンネル・エンハンスメント形のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。第1スイッチング素子41のドレイン電極は入力端子21aに電気的に接続されている。第1スイッチング素子41のソース電極と入力端子21bとの間には蓄電部30が電気的に接続されている。また、入力端子21aと第2スイッチング素子42のドレイン電極との間には抵抗器31が電気的に接続されている。第2スイッチング素子42のソース電極は入力端子21bに電気的に接続されている。第1スイッチング素子41のゲート電極は、抵抗器31と第2スイッチング素子42との接続点に電気的に接続されている。第2スイッチング素子42のゲート電極は電圧検出部50の出力端子に電気的に接続されている。なお、入力端子21aと入力端子21bの間にはノイズ防止のためのコンデンサ32が電気的に接続されている。
電圧検出部50は、蓄電部30に充電された電圧(つまり異常検出部60の電源電圧)V1を検出する。本実施形態のスイッチ部40は、電圧検出部50の検出結果に応じて制御される。すなわち、スイッチ部40は、電圧検出部50によって検出された電源電圧V1と所定の基準電圧(充電開始電圧及び充電停止電圧)との高低に応じて、蓄電部30の状態を充電状態と充電停止状態とのいずれかに切り替えるように制御される。充電停止電圧は充電開始電圧よりも高い電圧に設定されている。充電停止電圧及び充電開始電圧の電圧値は両方ともに異常検出部60が動作可能な電圧値であり、本実施形態では充電停止電圧は約5.3Vに設定され、充電開始電圧は約4.6Vに設定されている。
電圧検出部50は、電源電圧V1が充電停止電圧を超えると、第2スイッチング素子42のゲート電極にスレショルド電圧よりも高い電圧を印加し、第2スイッチング素子42をオン、第1スイッチング素子41をオフにして、蓄電部30を充電停止状態とする。電圧検出部50は、電源電圧V1が充電開始電圧以下になると、第2スイッチング素子42をオフ、第1スイッチング素子41をオンにして、蓄電部30を充電状態とする。
ここにおいて、電圧等の2値間の比較において、「超える」としているところは、2値の一方が他方を超えている場合を含む。ただし、これに限らず、ここでいう「超える」は、2値が等しい場合、及び2値の一方が他方を超えている場合の両方を含む「以上」と同義であってもよい。つまり、2値が等しい場合を含むか否かは、基準電圧等の設定次第で任意に変更できるので、「超える」か「以上」かに技術上の差異はない。同様に、「以下」においても「未満」と同義であってもよい。
また、電圧検出部50は、第2スイッチング素子42がオフからオンになるときの電源電圧V1(充電開始電圧)と、第2スイッチング素子42がオンからオフになるときの電源電圧V1(充電停止電圧)との間にヒステリシスを設けている。つまり、第2スイッチング素子42がオフからオンになるときの基準電圧と、第2スイッチング素子42がオンからオフになるときの基準電圧との間に所定の電圧差を設けており、スイッチ部40の動作が安定する。本実施形態では充電停止電圧は充電開始電圧よりも高い電圧に設定されているが、充電停止電圧と充電開始電圧とは同じ電圧に設定されていてもよい。
電圧検出部50は、例えばオペアンプを用いたヒステリシス・コンパレータ回路であり、オペアンプは蓄電部30の電源電圧V1で動作する。蓄電部30の電源電圧V1がオペアンプの動作可能な電圧を超えると、電圧検出部50は動作を開始するので、開閉器1に電力が供給された時点から電圧検出部50が動作を開始するまでの時間は、初期化などの処理が必要なマイクロコンピュータに比べて短くなる。
異常検出部60は、集積回路で構成される信号処理部61と、零相変流器である変流器62と、抵抗器63と、ダイオード回路64と、ローパスフィルタ65とを備える。
変流器62は、コア62aと、コア62aに設けられた出力巻線62bとを備えている。コア62aは、フェライトなどの強磁性体材により環状に形成されている。コア62aには、4本の電路2R,2S,2T,2Nにそれぞれ電気的に接続された導電部材4R,4S,4T,4Nが挿入されている。4本の電路2のいずれかが地絡すると、コア62aを貫通する導電部材4R,4S,4T,4Nに流れる電流間で不平衡が発生し、出力巻線62bに電流が流れる。
抵抗器63は、変流器62の出力巻線62bの両端間に電気的に接続されている。抵抗器63の両端間には、出力巻線62bに流れる電流の大きさに比例した電圧値の出力電圧V2が発生する。
ダイオード回路64は、抵抗器63と並列に接続された2個のダイオードを備える。ダイオード回路64が備える2個のダイオードは互いに逆向きに接続されている。ダイオード回路64の2個のダイオードは、所定の順方向電圧(スライス電圧、例えば1V)以上のときにのみ、アノードからカソードへ一方向にのみ電流を流す。したがって、通常漏電など変流器62の出力電圧V2がダイオードの順方向電圧よりも低い場合には、ダイオード回路64は電流を流さない。また、重地絡や雷サージなど変流器62の出力電圧V2がダイオードの順方向電圧以上になる場合には、ダイオード回路64のダイオードに電流が流れる。この結果、重地絡や雷サージなどの場合には、信号処理部61に入力される電圧が、変流器62の出力電圧V2よりも低くなる。
ローパスフィルタ65は抵抗とコンデンサとで構成される。抵抗器63の両端間の電圧(変流器62の出力電圧)V2がローパスフィルタ65を介して信号処理部61に入力される。ローパスフィルタ65は所定のカットオフ周波数以下の信号成分を通過させ、カットオフ周波数よりも高い周波数の信号成分(ノイズ成分)を減衰させるので、ローパスフィルタ65によって信号処理部61に入力されるノイズ成分が抑制される。
信号処理部61は、変流器62の出力電圧V2に基づいて、サイリスタ70を制御する。ここで、全波整流器11,12の直流出力端子間に、ソレノイドコイル5aとダイオード71とサイリスタ70とが電気的に直列に接続されている。サイリスタ70の両端間には、抵抗とコンデンサとで構成されるスナバ回路72が接続されている。
信号処理部61は、変流器62の出力電圧V2が所定のしきい値電圧以下であれば、漏電電流が流れていないと判断して、サイリスタ70をオフにする。サイリスタ70がオフであれば、ソレノイドコイル5aに流れる電流は、接点5bをオンからオフにするのに必要な電流値よりも小さくなり、接点5bはオンになっているので、交流電源3から開閉器1を介して負荷側に交流電力が供給される。
信号処理部61は、変流器62の出力電圧V2が所定のしきい値電圧を超えると、漏電電流が流れたと判断して、サイリスタ70をオンにする。サイリスタ70がオンになり、ソレノイドコイル5aに流れる電流が、接点5bをオンからオフにするのに必要な電流値よりも大きくなると、ソレノイドコイル5aの電磁力で鉄心が駆動され、鉄心によって接点5bの開閉機構が駆動される。これにより、接点5bがオフになり、交流電源3からの電力供給が遮断される。
また、変流器62のコア62aには、疑似的に不平衡状態を発生させるために導電部材13が挿入されている。導電部材13の一端は、N相の導電部材4Nに電気的に接続されている。導電部材13の他端は、動作確認用のスイッチ14と抵抗器15とを介して、R相の導電部材4Rに電気的に接続されている。
(2)動作説明
以下に、本実施形態の異常検出装置10及び開閉器1の動作について説明する。
(2.1)電源回路部の動作
開閉器1に電路2が接続されて、交流電源3からの交流電力が開閉器1に供給されると、全波整流器11,12の直流出力端子間に交流電源3からの交流電圧を全波整流した脈流電圧が発生する。ここで、サイリスタ70がオフの状態では、ソレノイドコイル5aには接点5bをオフにするのに必要な電流が流れず、接点5bはオンになる。
全波整流器11,12の直流出力端子間に発生する脈流電圧によって、電源回路部20の入力端子21aの電圧が増加し、第1スイッチング素子41のゲート電極の電圧レベルがスレショルド電圧を超えると、第1スイッチング素子41がオンになる。第1スイッチング素子41がオンになると、蓄電部30に充電電流が流れ、蓄電部30の両端間の電圧(電源電圧V1)が増加する。
蓄電部30の両端間の電圧(電源電圧V1)は電圧検出部50と異常検出部60とに出力される。
電源電圧V1の電圧値が、異常検出部60が動作するのに必要な電圧値を超えると、異常検出部60が動作を開始する。
また、電源電圧V1の電圧値が、電圧検出部50が動作可能な電圧範囲の最小値を超えると、電圧検出部50は動作を開始し、蓄電部30の電源電圧V1の電圧値と所定の基準電圧(充電停止電圧及び充電開始電圧)との高低を比較する。
電源電圧V1の電圧値が充電停止電圧以下であれば、電圧検出部50は、第2スイッチング素子42をオフ、第1スイッチング素子41をオンにして、蓄電部30の状態を蓄電部30に充電電流が流れる充電状態とする。このとき、蓄電部30に充電電流が流れることによって、蓄電部30の両端の電圧(電源電圧V1)が徐々に増加する。
電源電圧V1の電圧値が充電停止電圧を超えると、電圧検出部50は、第2スイッチング素子42のゲート電極に、スレショルド電圧よりも電圧値が高い制御信号を出力し、第2スイッチング素子42をオンにする。第2スイッチング素子42がオンになると、第1スイッチング素子41がオフになり、蓄電部30に充電電流が流れない充電停止状態となる。蓄電部30に充電電流が流れない充電停止状態で、蓄電部30が放電して異常検出部60に動作電力が供給されると、蓄電部30の両端間の電圧(電源電圧V1)が徐々に低下する。
その後、蓄電部30の電源電圧V1が充電開始電圧以下になると、電圧検出部50は、第2スイッチング素子42をオフにする。このとき、入力端子21aの電圧値が第1スイッチング素子41のスレッショルド電圧を超えると、第1スイッチング素子41がオンになり、蓄電部30の状態が充電状態となるので、蓄電部30に充電電流が流れて、蓄電部30の電源電圧V1が徐々に増加する。
電源回路部20が上記のような動作を繰り返すことによって、蓄電部30に充電された電圧(電源電圧V1)が充電開始電圧と充電停止電圧との間に制御され、異常検出部60が動作可能な電源電圧V1が異常検出部60に供給される。
このように、本実施形態では、電圧検出部50によって検出された蓄電部30の電源電圧V1に基づいてスイッチ部40が充電状態と充電停止状態とのいずれかに制御されることで、異常検出部60が動作可能な電源電圧V1が異常検出部60に供給される。したがって、電源回路部が入力電圧を抵抗器で降圧する回路の場合に比べて、電力損失が少なくなり、電源回路部20の発熱を抑制できる。
開閉器1においても小型化の要求があるが、開閉器1を小型化した場合、導電部材4の断面積が小さくなるため、導電部材4の温度上昇により開閉器1の内部温度が上昇する可能性がある。本実施形態の電源回路部20を備えた開閉器1では、電源回路部20の発熱が抑制されているので、開閉器1の内部温度の上昇が抑制され、開閉器1の小型化を図ることができる。
また、開閉器1が過電流保護機能を備える場合、導電部材4の途中にバイメタルが接続されており、導電部材4に過電流が流れることで発生するジュール熱でバイメタルが湾曲すると、バイメタルが開閉機構を動かして接点5bをオフにするように構成されている。過電流保護機能を備える開閉器1では、電源回路部20の発熱によって開閉器1の内部温度が上昇すると、バイメタルが開閉機構を動かして接点5bをオフにするときの電流値がばらつく可能性がある。このような過電流保護機能を備える開閉器1に本実施形態の電源回路部20が適用された場合、電源回路部20の発熱が抑制されることで、開閉器1の内部温度の上昇が抑制されるので、バイメタルが接点5bをオフにするときの電流値のばらつきを低減できる。
また、電源回路部が入力電圧を抵抗器で降圧する回路の場合、入力電圧が低すぎると、抵抗器に流れる電流が小さくなり、十分な出力が得られない可能性がある。それに対して、本実施形態の電源回路部20では入力電圧が低い場合でも蓄電部30に充電することで、所望の出力を得ることができる。
また、開閉器1に交流電力が供給されると、第1スイッチング素子41を介して蓄電部30に充電電流が流れるので、電源が必要な制御回路を備えるスイッチング電源回路に比べて、蓄電部30の電源電圧V1の立ち上がりが早くなるという利点もある。
また、第1スイッチング素子41及び第2スイッチング素子42のスイッチングの周期は数十Hz程度であり、一般的なスイッチング電源回路に比べてスイッチング周波数が低いので、スイッチングによる損失を低減できる。
(2.2)異常検出部の動作
異常検出部60が動作可能な電源電圧V1が電源回路部20から異常検出部60に出力されると、異常検出部60は、検出対象の電路2における異常の有無を検出する動作を行う。
異常検出部60は、電路2において漏電電流が流れる漏電状態が発生しているか否かを検出する。
漏電電流が流れていない状態では、変流器62の出力電圧V2がしきい値電圧よりも低くなるので、信号処理部61はサイリスタ70をオフにする。このとき、ソレノイドコイル5aに流れる電流の電流値は、接点5bをオンからオフにするのに必要な電流値よりも小さいので、接点5bはオンになり、開閉器1は交流電力の供給を遮断していない。
一方、電路2のいずれかが地絡して漏電電流が流れると、電路2に流れる電流が不平衡状態になり、変流器62の出力電圧V2がしきい値電圧以上になるので、信号処理部61はサイリスタ70をオンにする。このとき、ソレノイドコイル5aに流れる電流の電流値は、接点5bをオンからオフにするのに必要な電流値以上になるので、接点5bがオフになり、開閉器1は交流電力の供給を遮断する。
このように、本実施形態の開閉器1は、異常検出部60が異常有りと検出すると、接点5bをオフにするので、電力供給を遮断することができる。
(3)変形例
以下に、上記実施形態の変形例に係る電路異常検出装置及びそれを備える開閉器を列記する。なお、以下に説明する変形例の各構成は、上記実施形態で説明した各構成と適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)変形例1
上記の実施形態において、図2に示すように、第1スイッチング素子41と蓄電部30との間に第2インピーダンス要素である抵抗器34が電気的に接続されていてもよい。第1スイッチング素子41と蓄電部30との間に抵抗器34が電気的に接続されているので、抵抗器34によって電源部30に流れる充電電流が制限される。したがって、第1スイッチング素子41がオフからオンに切り替わったときに、蓄電部30に流れる電流が急激に増加するのを抑制できる。図2の回路例では第2インピーダンス要素は抵抗器34であるが、所定のインピーダンスを有する回路部品(例えばサーミスタなど)でもよい。
また、上記の実施形態において、図2に示すように、電圧検出部50の出力端と第2スイッチング素子42の制御端子(ゲート電極)との間に、ローパスフィルタ51が電気的に接続されてもよい。ローパスフィルタ51によって、電圧検出部50から第2スイッチング素子42を介して入力端子部21に流出するノイズ成分を低減できる。ここにおいて、図2に示すローパスフィルタ51は、抵抗器とコンデンサとで構成されるRCフィルタ回路であるが、所定のカットオフ周波数が得られるのであれば、他の回路構成でもよい。
(3.2)変形例2
上記の実施形態及び変形例1において、図3に示すように、スイッチ部40が1つのスイッチング素子43で構成されていてもよい。
スイッチング素子43はNチャンネル・エンハンスメント形のMOSFETである。スイッチング素子43のドレイン電極は入力端子21aに電気的に接続されている。スイッチング素子43のソース電極と入力端子21bとの間には蓄電部30が電気的に接続されている。スイッチング素子43のドレイン電極とゲート電極との間には抵抗器31が電気的に接続されている。スイッチング素子43のゲート電極は電圧検出部50の出力端子に電気的に接続されている。
ここで、電源回路部20の動作について説明する。
開閉器1に電路2が接続されて、交流電源3からの交流電力が開閉器1に供給されると、全波整流器11,12の直流出力端子間に交流電源3からの交流電圧を全波整流した脈流電圧が発生する。ここで、サイリスタ70がオフの状態では、ソレノイドコイル5aには接点5bをオフにするのに必要な電流が流れず、接点5bはオンになる。
全波整流器11,12の直流出力端子間に発生する脈流電圧によって、電源回路部20の入力端子21aの電圧が増加し、スイッチング素子43のゲート電極の電圧レベルがスレショルド電圧を超えると、スイッチング素子43がオンになる。ここで、電圧検出部50の出力は例えばオープンコレクタ出力であり、電源電圧V1の電圧値が充電停止電圧以下であれば、電圧検出部50の出力端子はオープン状態となっている。
スイッチング素子43がオンになると、蓄電部30に充電電流が流れ、蓄電部30の両端間の電圧(電源電圧V1)が増加する。
その後、電源電圧V1の電圧値が充電停止電圧を超えると、電圧検出部50の出力端子はグランドに短絡された状態となり、スイッチング素子43がオフになる。これにより、スイッチ部40は、蓄電部30を充電停止状態とするように制御され、蓄電部30の電源電圧V1は徐々に低下する。
その後、電源電圧V1の電圧値が充電開始電圧を下回ると、電圧検出部50の出力端子がオープン状態となるので、スイッチング素子43のゲート電極の電圧値がスレショルド電圧よりも高い電圧値になれば、スイッチング素子43がオンになる。これにより、スイッチ部40は、蓄電部30を充電状態とするように制御され、蓄電部30の電源電圧V1が徐々に増加する。
電源回路部20は、上記のような動作を繰り返すことで、蓄電部30に充電された電圧(電源電圧V1)は充電開始電圧と充電停止電圧との間に制御され、異常検出部60が動作可能な電源電圧V1が異常検出部60に供給される。
(3.3)その他の変形例
上記の実施形態及び変形例1では、第1スイッチング素子41及び第2スイッチング素子42はそれぞれMOSFETであるが、例えばバイポーラトランジスタなどの半導体スイッチング素子でもよい。
上記の実施形態及び変形例1において、第2スイッチング素子42と直列に接続された第1インピーダンス要素は抵抗器31であるが、所定のインピーダンスを有する回路部品(例えばサーミスタなど)でもよい。
上記の実施形態及び変形例1、2では、異常検出部60が、電路2に漏電電流が流れる状態を検出しているが、異常検出部60の検出対象は電路2の漏電に限定されない。
異常検出部60は、電路2の異常として、中性線の欠相によって発生する過電圧を検出してもよい。中性線が欠相した場合、R相、S相、T相にそれぞれ接続されている負荷のアンバランスによって、R相−N相間、S相−N相間、T相−N相間に過大な電圧が発生する可能性がある。異常検出部60は、R相−N相間、S相−N相間、T相−N相間の電圧を監視し、各相の電圧が所定の上限値を超えると、サイリスタ70をオンにして、接点5bをオフにする。これにより、異常検出部60は、電路2の異常として、検出対象の電路2の電圧が所定の上限値を超える過電圧状態を検知することができる。
また、異常検出部60は、電路2の異常として、検出対象の電路2の電圧が所定の下限値を下回る低電圧状態を検出してもよい。交流電源3から供給される交流電圧は変動する可能性があり、交流電源3から供給される交流電圧が、負荷が動作するのに必要な電圧よりも低下すると、負荷の動作が不安定になる可能性がある。ここで、異常検出部60は、R相−N相間、S相−N相間、T相−N相間の電圧を監視し、各相の電圧が所定の下限値を下回ると、サイリスタ70をオフにして、接点5bをオフにしてもよい。これにより、異常検出部60は、電路2の異常として、検出対象の電路2の電圧が所定の下限値を下回る低電圧状態を検知することができる。
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様の電路異常検出装置10は、検出対象の電路2の異常の有無を検出する異常検出部60と、異常検出部60に電源電圧を出力する電源回路部20とを備える。電源回路部20は、入力端子部21と、蓄電部30と、出力端子部22と、スイッチ部40と、電圧検出部50とを備える。入力端子部21には検出対象の電路2が電気的に接続される。蓄電部30は、入力端子部21に入力される直流電圧によって充電される。出力端子部22には異常検出部60が電気的に接続される。出力端子部22は、蓄電部30に充電された電圧を電源電圧V1として異常検出部60に出力するための端子部である。スイッチ部40は、蓄電部30の状態を、検出対象の電路2から入力端子部21を介して蓄電部30に充電電流が流れる充電状態と蓄電部30に充電電流が流れない充電停止状態とのいずれかに切り替える。電圧検出部50は、蓄電部30から異常検出部60に出力される電源電圧V1を検出する。スイッチ部40は、電圧検出部50の検出結果に応じて制御されるように構成される。
このように、スイッチ部40は、電圧検出部50の検出結果に応じて蓄電部30の状態を充電状態と充電停止状態とのいずれかに切り替えることで、蓄電部30を充電している。したがって、電路異常検出装置10は、入力電圧を抵抗器で降圧する場合に比べて電力損失を低減でき、電源回路部20の温度上昇を抑制できる。
第2の態様の電路異常検出装置10では、第1の態様において、スイッチ部40は、電圧検出部50によって検出された電源電圧V1が所定の充電停止電圧を超えると、蓄電部30の状態を充電停止状態とするように制御されてもよい。
このように、電源電圧V1が充電停止電圧を超えると、蓄電部30の状態が充電停止状態に制御されるので、蓄電部30の電源電圧V1を充電停止電圧以下に制御できる。
第3の態様の電路異常検出装置10では、第1又は第2の態様において、スイッチ部40が第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42とを備えてもよい。第1スイッチング素子41は、入力端子部21の間に蓄電部30と電気的に直列に接続され、第2スイッチング素子42は、第1スイッチング素子41の制御端子に電気的に接続される。スイッチ部40は、第1スイッチング素子41及び第2スイッチング素子42の一方がオンになると、第1スイッチング素子41及び第2スイッチング素子42の他方がオフになるように制御される。
これにより、第2スイッチング素子42を制御することによって、蓄電部30と電気的に直接に接続された第1スイッチング素子41を制御して、蓄電部30の状態を充電状態と充電停止状態とのいずれかに切り替えることができる。
第4の態様の電路異常検出装置10では、第3の態様において、入力端子部21の間に蓄電部30と第1スイッチング素子41とが電気的に直列に接続されていてもよい。スイッチ部40は、電圧検出部50によって検出された電源電圧V1が所定の充電開始電圧以下であれば、第2スイッチング素子42がオフになるように制御される。
これにより、電源電圧V1が充電開始電圧以下であれば、第2スイッチング素子42がオフになって、第1スイッチング素子41がオンになるので、蓄電部30の状態を充電状態とすることができる。
第5の態様の電路異常検出装置10では、第3の態様において、入力端子部21の間に第1インピーダンス要素(抵抗器31)と第2スイッチング素子42とが電気的に直列に接続されてもよい。第1スイッチング素子41の制御端子(ゲート電極)が、第1インピーダンス要素と第2スイッチング素子42との接続点に電気的に接続されてもよい。スイッチ部40は、電圧検出部50によって検出された電源電圧V1が所定の充電停止電圧を超えると、第2スイッチング素子42がオンになり、電源電圧V1が所定の充電開始電圧以下であれば、第2スイッチング素子42がオフになるように制御されてもよい。
これにより、電源電圧V1が充電停止電圧を超えると、蓄電部30を充電停止状態とし、電源電圧V1が充電開始電圧以下になると、蓄電部30を充電状態とすることができる。充電停止状態では、第1インピーダンス要素を介して第2スイッチング素子42に電流が流れるので、第2スイッチング素子42に流れる電流を第1インピーダンス要素で低減することができ、電力消費を低減し、電源回路部20での温度上昇を抑制できる。
第6の態様の電路異常検出装置10では、第3〜第5のいずれか1つの態様において、電源回路部20が、第1スイッチング素子41と蓄電部30との間に電気的に接続された第2インピーダンス要素(抵抗器34)を、更に備えてもよい。
これにより、第1スイッチング素子41がオフからオンになったときに、蓄電部30に流れる充電電流が第2インピーダンス要素によって低減されるので、蓄電部30に急激に電流が流れ込むのを抑制できる。
第7の態様の電路異常検出装置10では、第3〜第6のいずれか1つの態様において、電圧検出部50は、電源電圧V1の検出結果に応じて第2スイッチング素子42を制御する制御信号を出力してもよい。電源回路部20は、電圧検出部50と第2スイッチング素子42の制御端子との間に電気的に接続されたローパスフィルタ51を、更に備えてもよい。
これにより、ローパスフィルタ51によって電圧検出部50から第2スイッチング素子42を介して入力端子部21に流出するノイズ成分を低減できる。
第8の態様の電路異常検出装置10では、第1〜第7のいずれか1つの態様において、異常検出部60が検出する異常が、検出対象の電路2に漏電電流が流れる状態、過電圧状態、及び低電圧状態の少なくとも1つであればよい。ここで、過電圧状態は、検出対象の電路2の電圧が所定の上限値を超える状態であり、低電圧状態は、検出対象の電路2の電圧が所定の下限値を下回る状態である。
例えば、中性線欠相が発生すると各相の電路2の電圧が通常時の倍の電圧となる可能性がある。また、交流電源3の異常によって各相の電路2の電圧が不足する可能性もある。第8の態様によれば、異常検出部60により、検出対象の電路2に漏電電流が流れる状態、過電圧状態、定電圧状態の少なくとも1つを検出することができる。
一態様の開閉器1は、第1〜第8のいずれか1つの態様の電路異常検出装置10と、検出対象の電路2に電気的に接続される電力スイッチ(接点5b)とを備え、電力スイッチは、異常検出部60の検出結果に基づいて制御される。
これにより、電源回路部20の発熱を抑制した開閉器1を提供することができる。
1 開閉器
2,2R,2S,2T,2N 電路
5b リレー接点(電力スイッチ)
10 電路異常検出装置
20 電源回路部
21 入力端子部
22 出力端子部
30 蓄電部
31 抵抗器(第1インピーダンス要素)
34 抵抗器(第2インピーダンス要素)
40 スイッチ部
41 第1スイッチング素子
42 第2スイッチング素子
43 スイッチング素子
50 電圧検出部
51 ローパスフィルタ
60 異常検出部

Claims (9)

  1. 検出対象の電路の異常の有無を検出する異常検出部と、前記異常検出部に電源電圧を出力する電源回路部とを備え、
    前記電源回路部は、
    前記検出対象の電路が電気的に接続される入力端子部と、
    前記入力端子部に入力される直流電圧によって充電される蓄電部と、
    前記異常検出部が電気的に接続され、前記蓄電部に充電された電圧を前記電源電圧として前記異常検出部に出力するための出力端子部と、
    前記蓄電部の状態を、前記検出対象の電路から前記入力端子部を介して前記蓄電部に充電電流が流れる充電状態と前記蓄電部に充電電流が流れない充電停止状態とのいずれかに切り替えるスイッチ部と、
    前記蓄電部から前記異常検出部に出力される前記電源電圧を検出する電圧検出部とを備え、
    前記スイッチ部は、前記電圧検出部の検出結果に応じて制御されるように構成された
    ことを特徴とする電路異常検出装置。
  2. 前記スイッチ部は、前記電圧検出部によって検出された前記電源電圧が所定の充電停止電圧を超えると、前記蓄電部の状態を前記充電停止状態とするように制御される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電路異常検出装置。
  3. 前記スイッチ部が、前記入力端子部の間に前記蓄電部と電気的に直列に接続された第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の制御端子に電気的に接続された第2スイッチング素子とを備え、
    前記スイッチ部は、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の一方がオンになると、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の他方がオフになるように制御される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電路異常検出装置。
  4. 前記入力端子部の間に前記蓄電部と前記第1スイッチング素子とが電気的に直列に接続されており、
    前記スイッチ部は、前記電圧検出部によって検出された前記電源電圧が所定の充電開始電圧以下であれば、前記第2スイッチング素子がオフになるように制御される
    ことを特徴とする請求項3に記載の電路異常検出装置。
  5. 前記入力端子部の間に第1インピーダンス要素と前記第2スイッチング素子とが電気的に直列に接続されており、
    前記第1スイッチング素子の制御端子が、前記第1インピーダンス要素と前記第2スイッチング素子との接続点に電気的に接続されており、
    前記スイッチ部は、前記電圧検出部によって検出された前記電源電圧が所定の充電停止電圧を超えると、前記第2スイッチング素子がオンになるように制御され、前記電圧検出部によって検出された前記電源電圧が前記充電開始電圧以下であれば、前記第2スイッチング素子がオフになるように制御される
    ことを特徴とする請求項3に記載の電路異常検出装置。
  6. 前記電源回路部が、前記第1スイッチング素子と前記蓄電部との間に電気的に接続された第2インピーダンス要素を、更に備える
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電路異常検出装置。
  7. 前記電圧検出部は、前記電源電圧の検出結果に応じて前記第2スイッチング素子を制御する制御信号を出力しており、
    前記電源回路部は、前記電圧検出部と前記第2スイッチング素子の制御端子との間に電気的に接続されたローパスフィルタを、更に備える
    ことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の電路異常検出装置。
  8. 前記異常検出部が検出する異常が、前記検出対象の電路に漏電電流が流れる状態、前記検出対象の電路の電圧が所定の上限値を超える過電圧状態、及び前記検出対象の電路の電圧が所定の下限値を下回る低電圧状態の少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電路異常検出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電路異常検出装置と、前記検出対象の電路に電気的に接続される電力スイッチとを備え、
    前記電力スイッチは、前記異常検出部の検出結果に基づいて制御される
    ことを特徴とする開閉器。
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