JP2011108455A - 電子式ブレーカ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 演算回路5に、平滑コンデンサ16の端子電圧波形の最大値と最小値の差電圧を求めるリプル電圧演算部18と、平滑コンデンサ16の端子電圧の平均電圧を求める平均電圧演算部19と、求めたリプル電圧が30V以上で且つ求めた平均電圧が300V以下の場合に表示部9を表示動作させる第1論理回路20と、求めたリプル電圧が50V以上で且つ求めた平均電圧が200V以下の場合に遮断信号を出力する第2論理回路21とを設けた。
【選択図】 図1
Description
ここで使用される電源回路は、整流回路、平滑コンデンサ、電圧変換回路等を備え、例えば交流200Vを直流の5Vや3Vに変換している。そして、平滑コンデンサには耐圧が高く容量が大きいアルミ電解コンデンサが広く使用されている。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、電源オン/オフ操作することなく電源回路に組み込まれている平滑コンデンサの容量変化を監視し、容量が低下したらそれを検知する機能を備えた電子式ブレーカを提供することを目的としている。
この構成によれば、リプル電圧の大きさで平滑コンデンサの劣化を判断するため、電源回路を通電した状態、即ち電路を通電した状態で平滑コンデンサの劣化を判断でき、負荷を停止して検査する必要がない。そして、平滑コンデンサの劣化を検出したら報知動作するので、必要な処置を講ずることができる。
この構成によれば、平滑コンデンサの劣化を検出しても、電源回路が出力する電圧が一定値より大きければ報知動作を行わない。即ち、第1の閾値を特定の電圧とすることで演算回路の動作上問題のないレベルであれば報知動作することがない。よって、過度の報知動作を防止でき、報知動作を最小限に止めることができる。
この構成によれば、平滑コンデンサの劣化を検出した後、劣化が更に進んだら遮断動作するので、ブレーカが誤動作したり過電流を検出できない無反応を防止できる。
この構成によれば、平滑コンデンサの劣化が進んでも、整流された電圧が一定値より大きければ電路を遮断しない。即ち、演算回路が動作可能な電圧であれば遮断動作しない。よって、過度な遮断動作を防止できるし、電路異常以外の原因による遮断動作を最小限に止めることができる。また、外来ノイズ等によりリプル分が増加して遮断するような誤動作も防止できる。
また、第2論理回路21も同様に、リプル電圧が所定値以上であれば信号を出力する第3比較部21a、平均電圧が所定値以下であれば信号を出力する第4比較部21b、第3比較部21a及び第4比較部21bのANDを取る第2AND回路21c等を備えている。
電路1を流れる負荷電流は常時変流器7により検出され、A/D変換部8でデジタルデータに変換されて演算回路5の過電流判定部22に入力される。過電流判定部22では、入力された電流情報から過電流や短絡電流を判定する。例えば、予め設定された短絡電流判定のための閾値と変流器7が測定した電流のピーク値とを比較することで、閾値を超えた電流を検出すると短絡電流が流れていると判断し、短絡発生信号を遮断制御部23へ出力する。
遮断制御部23は、短絡発生信号や過電流発生信号を受けてトリップコイル駆動回路4を動作させ、トリップコイル3がトリップ動作する。こうして主接点部2が開動作して電路1は遮断される。
図2は電源回路6の各部の波形を示し、この図2を参照して説明する。図2において、(A)は電路1の電圧波形、(B)は平滑コンデンサ16を設けない整流回路15単独の整流波形、(C)は平滑コンデンサ16により平滑された電圧波形を示している。また、(1)は正常動作状態、(2)は電源電圧が低下した状態、(3)は欠相が発生した状態、(4)は平滑コンデンサ16が劣化した状態を夫々示している。
尚、この閾値ΔvtをΔvt1とΔvt2(Δvt1<Δvt2(<Δva))の2段階で設け、第1の閾値Δvt1を越えたら平滑コンデンサ16の劣化発生を表示部9の点滅等で報知し、第2の閾値Δvt2を越えたら電路1を遮断するよう動作させる。
また図4に示すように、欠相が発生した場合は平滑コンデンサ16の容量が4μFまで劣化すると、平均電圧が292.2V且つリプル電圧が31.1Vとなり、点滅条件を満たすため表示部9が点滅動作する。そして、3μFまで劣化し、且つ電路電圧が160Vに低下すると、リプル電圧が50.1V、平均電圧が198.9Vと遮断条件を満たすため遮断動作する。
また、平滑コンデンサの劣化を検出したら報知動作するので、必要な処置を講ずることができる。そして、平滑コンデンサの劣化を検出しても、電源回路が出力する電圧が一定値より大きければ報知動作を行わない。即ち、第1の閾値を特定の電圧とすることで演算回路の動作上問題のないレベルであれば報知動作することがないので、過度の報知動作を防止でき、報知動作を最小限に止めることができる。
また、平滑コンデンサの劣化を検出した後、劣化が更に進んだら遮断動作するので、ブレーカが誤動作したり過電流を検出できない無反応を防止できる。そして、平滑コンデンサの劣化が進んでも、整流された電圧が一定値より大きければ電路を遮断しない。即ち、演算回路が動作可能な電圧であれば遮断動作しないので、過度な遮断動作を防止できるし、電路異常以外の原因による遮断動作を最小限に止めることができる。また、外来ノイズ等によりリプル分が増加して遮断するような誤動作も防止できる。
また、リプル電圧の閾値を表示に関しては30V,遮断に関しては50Vとしているが、この値に限定するものではないし、平均電圧に閾値を設定したが、整流後の電圧や電路電圧の実効値に対して閾値を設け、この実効値とリプル電圧により判定しても良い。
更に、表示部9を表示動作させて平滑コンデンサ16の劣化を報知する構成となっているが、ブザーを設けて警報音を発報して平滑コンデンサ16の劣化を報知させても良い。
また。論理回路をCPUの演算で実施しているが、OPアンプにより論理回路を構成しても良い。
また、三相電路の例を説明したが、単相電路にも容易に適用できるものである。
Claims (4)
- 負荷に交流電力を供給する電路の電流情報を基に演算回路の演算により電路異常を判断し、電路異常発生と判断したら遮断手段を動作させて電路を遮断する電子式ブレーカにおいて、
前記演算回路を駆動するために直流電圧を生成する電源回路に設けられた平滑コンデンサの劣化を監視する平滑コンデンサ監視手段と、平滑コンデンサ劣化を報知するための報知手段とを有し、
前記平滑コンデンサ監視手段は、平滑コンデンサの端子電圧波形の最大値と最小値の差電圧を求めるリプル電圧演算部と、前記リプル電圧演算部が求めた差電圧を予め設定した第1の閾値と比較する第1比較部と、前記報知手段から平滑コンデンサの劣化を報知させる報知信号を出力する報知制御部とを備え、
前記差電圧が前記第1の閾値以上となったら前記報知信号を出力することを特徴とする電子式ブレーカ。 - 前記平滑コンデンサ監視手段は、平滑コンデンサの端子電圧の平均電圧を演算する平均電圧演算部と、前記平均電圧演算部が求めた平均電圧と予め設定した第1の電圧値とを比較する第2比較部と、
前記リプル電圧演算部が求めた差電圧が前記第1の閾値以上であっても、前記平均電圧演算部が求めた平均電圧が前記第1の電圧値以上であったら前記報知信号を出力しない第1論理演算部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子式ブレーカ。 - 前記平滑コンデンサ監視手段は、前記リプル電圧演算部が求めた差電圧を、前記第1の閾値より大きな値で設定した第2の閾値と比較する第3比較部と、前記遮断手段を動作させる遮断信号を出力する遮断制御部とを備え、
前記差電圧が前記第2の閾値以上となったら前記遮断信号を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の電子式ブレーカ。 - 前記平滑コンデンサ監視手段は、平滑コンデンサの端子電圧の平均電圧を演算する平均電圧演算部と、前記平均電圧演算部が求めた平均電圧と予め設定した第2の電圧値とを比較する第4比較部と、
前記リプル電圧演算部が求めた差電圧が前記第2の閾値以上であっても、前記平均電圧演算部が求めた平均電圧が前記第2の電圧値以上であったら前記遮断信号を出力しない第2論理演算部とを備えたことを特徴とする請求項3記載の電子式ブレーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009261193A JP2011108455A (ja) | 2009-11-16 | 2009-11-16 | 電子式ブレーカ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009261193A JP2011108455A (ja) | 2009-11-16 | 2009-11-16 | 電子式ブレーカ |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110088871A (zh) * | 2016-12-20 | 2019-08-02 | 松下知识产权经营株式会社 | 电气路径故障检测器和包括该故障检测器的断路器 |
JP2019197671A (ja) * | 2018-05-10 | 2019-11-14 | 株式会社ウスイ電業 | 低圧動力三相用ブレーカ |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2007240450A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Fujitsu General Ltd | 平滑コンデンサの劣化検出回路及びこれを備えた電子機器 |
JP2009081899A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電子式遮断器 |
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2009
- 2009-11-16 JP JP2009261193A patent/JP2011108455A/ja active Pending
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CN110088871B (zh) * | 2016-12-20 | 2021-01-19 | 松下知识产权经营株式会社 | 电气路径故障检测器和包括该故障检测器的断路器 |
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