JP4422916B2 - アントラサイクリン類の事故的溢血の処置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、アントラサイクリン類などのトポイソメラーゼII毒の事故的溢血の薬理学的処置のための方法および薬物に関する。
【0002】
特に、本発明は、アントラサイクリン類、ダウノルビシン、ドクソルビシン、エピルビシン、イダルビシンなどのトポイソメラーゼII毒の事故的溢血の処置においてビスジオキソピペラジンICRF−187などのtopo II 触媒性阻害剤を全身的または局所的に投与することに関する。
【0003】
(発明の背景)
トポイソメラーゼII、トポイソメラーゼII毒、およびトポイソメラーゼII触媒性阻害剤
トポイソメラーゼII(topo II )酵素は、細胞周期におけるDNAプロセシングに関与する核酵素系に属する。簡単に言うと、この酵素は、DNA2本ヘリックスの両鎖の一時的開裂を誘導し、もって別の無傷DNA2本鎖の開裂通過を可能にする。開裂時間は非常に短い。topo II に対して作用する薬物は2つの主なカテゴリー:topo II 毒およびtopo II 触媒性阻害剤に分けられる。
【0004】
topo II 毒は、開裂に向かう触媒周期の平衡を変え、もってゲノムにおける一時的タンパク質平衡分裂の濃度を増大する(1)(参照、図1)。すなわち、この物は開裂性複合体を捕捉し、この複合体が必須のtopo II 酵素を致死酵素に変える(2)。
【0005】
topo II 触媒性阻害剤は全く異なるグループの薬物である。この物は全体の触媒機能を妨害するように働き、これは少なくとも2つの方法で達成される。1つは、クロロキン(3)およびアクラルビシン(4、5)のような場合におけるtopo II のDNAとの最初の結合の阻害である。今1つは、再連結反応後の閉クランプ段階でのtopo II の閉じ込めであり、ICRF−187およびその同族体の場合に見られる(6−9)。
【0006】
アントラサイクリン類
アントラサイクリン類は、広く使用されている細胞毒化合物のグループであって、多くの悪性疾患に活性を有す。
【0007】
ダウノルビシンは、1960年代の初めに発見された最初のアントラサイクリン抗生物質であり、streptomyces 培養から単離された。その後すぐに、ドクソルビシンが抽出され臨床試験された。この2つの薬物は悪性疾患に対し広範な活性を有する。ダウノルビシンは血液悪性疾患が主であり、ドクソルビシンは固形腫瘍に使用される。エピルビシンはドクソルビシンの立体異性体であり、同じ適応をもつが、元の薬物より効力がやや弱く、心臓毒性が低い。イダルビシン(4−デメトキシダウノルビシン)はダウノルビシンに類似するが、C4位にメトキシ基を欠く。この物は、他のアントラサイクリン化合物よりも親油性であり、血管脳障壁を容易に通過する。
【0008】
これらの薬物の作用メカニズムはよくわかっていない。抗腫瘍作用は核酵素DNAtopo II を阻害する活性で説明される。このように、アントラサイクリン類は、topo II 毒として分類される。しかし、他の酵素、例えば、topo I、DNAおよびRNAポリメラーゼ、ヘリカーゼとも相互作用する。さらに、DNAと介在し、遊離基障害を起こし得る。アントラサイクリンの細胞内メカニズムにおいて、アントラキノン核が、局所的DNA破壊を起こすかもしれない遊離基セミキノン中間体に変換される。しかし、遊離基DNA障害を誘発するのに要する薬物濃度は臨床上必要な濃度よりも高い。従って、このメカニズムは抗腫瘍作用に関して重要でないとみられる。
【0009】
アントラサイクリンについて最もよく知られている副作用は、心臓毒性(10、11)、血液毒性、消化器毒性、および事故的溢血後の非常に重い局所的毒性である(下記参照)。
【0010】
ICRF−187
ビスジオキソピペラジンICRF−187(デキスラゾキサン)はラゾキサン(ICRF−159)の水溶性(+)エナンチオーマーである。これは高い特異的topo II 触媒性阻害剤である。仮説として、ICRF−187は、カチオン結合物質EDTAの同族体として、酸素由来のイオンを結合し隠蔽して遊離基障害に対し保護する(12)。しかし、我々が最近明らかにしたように、ICRF−187に対する獲得抵抗性を有する細胞は、topo II α(topo II のサブタイプ)に変異をもたらす。この変異はダウノルビシンやエトポシドなどのtopo II 毒により誘導される変異と別の部位にある。われわれの確認によると、これらの変異は機能的であり酵母におけるヒト化topo II を利用する(13、14)。従って、ICRF−187が特異的topo II 物質であると示唆したわれわれの推定は正しかった。われわれが明らかにしたように、酵素の触媒周期における2つの異なる過程(参照、図2も)で、エトポシド、ダウノルビシン、イダルビシンによる細胞死をなくすることが可能である。このように、クロロキンなどの介在薬物が酵素の標的への到達を阻害し(3、15、16)、ビスジオキソピペラジンICRF−187が閉クランプ段階で酵素を閉じ込める(4、17、18)。
【0011】
ICRF−187は、アントラサイクリン誘発心臓毒性に対する心臓保護剤(Zincard(商標)、Cardioxane(商標))として認められている。
【0012】
アントラサイクリン類の溢血
事故的溢血は化学療法を受けている全患者の0.6から6%におきると考えられている。DNAと結合するアントラサイクリン類などの化学療法剤は溢血において重症の組織障害を特におこし易い。組織障害は数日さらに数週も現れないことがあり、また数ヶ月も悪化が継続することがある。おそらく、近接組織に薬物がリサイクルするからであろう。局所毒性の特徴は、溢血部位における急性の疼痛、紅斑、腫脹であり、しばしば潰瘍となる。実際に、ドクソルビシンなどのアントラサイクリン類が少なくとも1ヶ月組織に存在し得ることが知られている(20)。小さい潰瘍は治癒し得るが、大きい潰瘍は疼痛の緩解および下部組織の回復のために外科的切開を要する。それで、皮膚移植後の関連領域の辺縁切除を伴う初期の外科的処理は選択処置である(21)。
【0013】
最近20年間に数多くの可能な処置方法が検討されてきた。
1時間から3日以上の局所氷冷が非常に広く使用されている処置であるが(22)、直に始めねばならない。抗炎症処置としてコルチコステロイドの局所的注入または皮膚処理は動物およびヒトでの試験で意に反する結果をもたらした(23)。炎症は病生理の部分ではないようで、コルチコステロイドは症状を悪化することさえある。炭酸水素ナトリウムの局所作用が試験されたが様々な結果であり(24)、局所的チオ硫酸ナトリウム、ヒアルロニダーゼ(25)、β-アドレナリン作用物質(アゴニストおよびアンタゴニスト)(26)でも同様である。皮膚でジメチルスルホキシド(DMSO)の実験的処置および臨床使用が2日から7日間、α-トコフェロール(ビタミンE)の有無で行われたところ、少なくともDMSOについて、動物試験および非コントロール臨床試験で有効であった。しかし、結果は画一ではなかった。α-トコフェロールとの腹腔内(IP)および皮膚処理の試験において、Ginkgo biloba 抽出物すなわち皮内(ID)ドクソルビシンのペントキシフィリンがマロジアルデヒドの組織レベルを下げるので、遊離基のスカベンジャーと考えられた(29)。ビ(3,5−ジメチル−5−ヒドロキシメチル−2−オキソモルホリン−3−イル)(DHM3)はインビトロでドキソルビシンと反応して不活性代謝体デオキシドクソルビシン・アグリコンをつくり、ブタでのドクソルビシン溢血のDHM3での病変内処置がなんらかの有効を示した(30)。しかし、1988年以来、確認の試験が報告されていない。
【0014】
ほとんどすべての動物試験において、アントラサイクリンは皮内に注射される。げっ歯類皮膚筋肉層下の注射が不定の潰瘍性創傷を起こしやすく、一方、皮内注射が画一的な皮膚壊死および潰瘍をつくると考えられた(32)。しかし、アントラサイクリン類のID注射もブタのモデルで調べられた方法であった。
【0015】
ドクソルビシンおよびエピルビシンの冷凍切片の蛍光が組織に残留する薬物の検出に効果的な方法であり、浸潤の外科的処置の指標となり得ると言われている(31、33)。
【0016】
組織学的変化がウサギで調べられた。初期の変化に血管閉塞およびコラーゲン類壊死がある。炎症細胞は主要な役割を演じていない(34)。病因不明の小胞がラットの壊死皮膚に観察されている(32)。アポトーシスについては研究されていない。
【0017】
(発明の簡単な説明)
ICRF−187も他のビスジオキソピペラジンもtopo II 触媒性阻害剤も治療の選択肢としての研究は、発表されていない。さらに、アントラサイクリン類などのtopo II 毒の溢血に対する解毒についての可能な標的としてtopo II 酵素についてなんらの研究も考察も発表されていない。最後に、非常に多数の動物実験が皮内に溢血したアントラサイクリンの局所的処置について行なわれている。皮下投与が臨床の実際に最上のように見える。さらに、創傷面積x時間(曲線下面積、AUC)がよく再現可能なパラメーターである。
【0018】
中心的静脈アクセス装置の使用が増加しているので、局所的処置と全身的処置との問題は非常に重要である。長期間に多回数の注入が予定されるとき、長い内在線をもつ皮下貯蔵器の設置を考えねばならない。このことはアントラサイクリン療法の場合によく起きる。短期間および長期間の内在中心的静脈カテーテルの設置は、癌患者に対し行われる普通の外科的処置である。しかし、このような装置は、漏出や移動の問題あるいは感染性血栓が起きる。6.4%の溢血が報告されている(35)。明らかに、中心的に位置する内在性装置から局所的溢血を処置することは、難しい。このような状況において、全身的処置がはるかに適しているが、現在まで使用可能となっていない。
【0019】
(図面の説明)
図1は、開裂し得る複合体をtopo II 毒が補足することを示す。この複合体が必須のtopo II 酵素を致死酵素に変える。
【0020】
図2は、1つのDNAセグメント(G)の開裂および他方のDNAセグメント(T)の通過を伴うtopo II について、提案する構造および触媒性周期を示す。酵素は3つのセグメントからなる同種二量体である。セグメントが開裂されたときに、topo II 毒が段階3−4で作用する。触媒性阻害剤が段階1(クロロキンおよびアクラルビシン)または段階5(ICRF−187)のいずれかで作用する。
【0021】
図3は、実施例2の結果を示す。
図4は、実施例4の結果を示す。
図5は、実施例6の結果を示す。
図6は、実施例9の結果を示す。
【0022】
図7は、実施例11の結果を示す。平均曲線下面積(AUC)は、ダウノルビシン3mg/kg SC +/−ICRF−187 250mg/kg IPの t = 0 での7の別個の実験による。□=ICRF−187なし;●=ICRF−187添加;---- =平均;縦棒=SEM
【0023】
図8Aは、実施例11の結果を示す。平均AUCは、ダウノルビシン3mg/kgのSC注射後の異なる計画でのICRF−187による。
図8Bは、実施例11の結果を示す。平均AUCは、イダルビシン0.75mg/kgのSC注射後の異なる計画でのICRF−187による。
図8Cは、実施例11の結果を示す。平均AUCは、ドキソルビシン2または3mg/kgのSC注射後の異なる計画でのICRF−187による。
【0024】
図9は、実施例11の結果を示す。
左図:各点は個々のマウスのAUCの分散 t = 0 を示す。ダウノルビシン3mg/kgのSC注射ついで食塩水IP(○;n=56)またはICRF−187 250mg/kg IP(●;n=55)。横線は平均AUCを表す。
右図:左図と同じデータの時間に対する平均創傷面積を示す。DEX:デキラゾキサン=ICRF−187;AUC:曲線下面積。
【0025】
図10は、実施例11の結果を示す。
左図:各点は個々のマウスのAUCの分散 t = 0 を示す。ドキソルビシン2または3mg/kgのSC注射ついで食塩水IP(○;n=56)またはICRF−187 250mg/kg IP(●;n=55)。横線は平均AUCを表す。
右図:左図と同じデータの時間に対する平均創傷面積を示す。AUCの相違は高度に有意である。DEX:デキラゾキサン=ICRF−187;AUC:曲線下面積。
【0026】
(発明の詳細な説明)
本発明は、ビスジオキソピペラジンICRF−187などのtopo II 触媒性阻害剤の使用による、トポイソメラーゼII毒、例えば、アントラサイクリン類、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシンの事故的溢血に対し有効である全身的および/または局所的処置を提供する。
【0027】
ひとつの実施態様において、本発明は、トポイソメラーゼII毒での処置、通常は全身的処置をうけている患者におけるアントラサイクリン類などのトポイソメラーゼII毒の溢血による組織障害を予防または治療するための方法を提供する。この方法は、topo II 触媒性阻害剤をその必要とする患者に投与することを含む。トポイソメラーゼII毒に溢血可能性の徴候は、溢血領域の即時的な痛みである。これによって、組織障害に対する処置をすぐに開始できる。しかし、溢血後の長時間に溢血が進行することがあるので、topo II 触媒性阻害剤での処置は、組織障害の最上の阻害が確実になるのに必要な回数繰り返す。
【0028】
本発明のtopo II 触媒性阻害剤は、ビスジオキソピペラジン類、キノリン類、アクラルビシン、アクリジン類よりなる群から好ましくは選ばれる。好ましいビスジオキソピペラジンはICRF−187(デキスラゾキサン)である。しかし、本発明が関係するビスジオキソピペラジン化合物は、下記式Iに示す構造を有するビス(3,5−ジオキソピペラジン−1−イル)アルカンを含む。
【化1】
Figure 0004422916
式中、RおよびRは水素および選択的に置換されたC1−6アルキルより独立的に選ばれ、またはRおよびRは一緒に介在原子とともにC3−8炭素環を形成し、RおよびRは水素および選択的に置換されたC1−6アルキルより独立的に選ばれる。
【0029】
本明細書において、用語“C1−6アルキル”は、1から6の炭素原子を有する直鎖または分枝状の飽和炭化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、シクロヘキシルなどを意味する。
【0030】
本明細書において、用語“C3−8炭素環”は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペプチル、シクロオクチル基を意味する。介在原子とともにあるRおよびRが一緒に“C3−8炭素環”を意味するときは、ジオキシピペラジン環がこの炭素環に環に対しトランス(E)またはシス(Z)のいずれかで結合し得るものである。炭素環自体はC1−6アルキル、C1−6アルコキシ(=C1−6アルキルオキシ)などから選ばれた1−3の基で置換され得る。
【0031】
本明細書において、用語“選択的に置換された”は、問題のアルキル基が、C1−6アルコキシ、オキソ(互変性エノール型として示し得る)、アルボキシ、アミノ、ヒドロキシル、モノおよびジ(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、モノおよびジ(C1−6アルキル)アミノカルバニル、ハロゲン(すなわち、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、フェニル、複素環(例えば、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ピロリン、ピロリジン、ピラゾリン、イミダゾリン)よりなる群から選ばれる1以上の基で1−3箇所置換され得ることを意味する。
【0032】
現在好ましい実施態様において、置換基R、R、R、Rは、RおよびRが水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシメチル、エトキシエチルから選ばれる組合せ、およびRおよびRが上記と同じであるが、好ましくは水素およびメチルから選ばれる組合せを含む。
【0033】
別の好ましい実施態様において、置換基R、R、R、Rは、RおよびRが一緒に介在原子とともにシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル環を形成する組合せ、およびRおよびRが上記と同じであるが、好ましくは水素およびメチルから選ばれる組合せを含む。
【0034】
さらに別の好ましい実施態様において、置換基R、R、R、Rは、RおよびRが水素、メチル、複素環で置換されたメチル、例えば、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ピロリン、ピロリジン、ピラゾリン、イミダゾリンで置換されたメチルから選ばれる組合せ、およびRおよびRが上記と同じであるが、好ましくは水素、メチル、プロピル、イソプロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、特にメチルから選ばれる組合せを含む。
【0035】
さらに別の好ましい実施態様において、置換基R、R、R、Rは、RおよびRが水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシメチル、エトキシメチルから選ばれる組合せ、およびRおよびRが水素である組合せを含む。
【0036】
置換基R、およびRは、光学活性形(すなわち、(S)および(R)形)またはそのラセミ混合物をつくり得るものである。
【0037】
およびRが水素で特に好ましい組合は、R=R=水素、メチル(メソ)、エチル(メソ)であり、R=水素、R=メチル(ラセミ、(S)−(+)(デクラゾキサン)または(R)−(−)(レブラゾキサン)、好ましくは(S)−(+))およびエチルであり、R=メチル、R=エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシメチルであり、後者はエリトロまたはトレオ形、好ましくはエリトロ形である。
【0038】
topo II 触媒性阻害剤は、トポイソメラーゼII毒の溢血になった組織に局所的に投与し得る。これにはその領域への注入が含まれ、植込み片の形態、ドレッシング、スプレイなど他の適当な方法で阻害剤を適用する。局所的処置は、単一の処置または全身的処置の補助処置であり得る。局所的処置は、溢血が胸膜などの体洞にあると、利点が大きい。
【0039】
好ましい実施態様において、topo II 触媒性阻害剤は、トポイソメラーゼII毒の溢血になった組織に局所的に投与し得る。本発明の重要な態様は、組織障害の箇所に阻害剤が到達し得るような全身的投与によって、組織障害を予防または治療し得ることである。
【0040】
明らかなように、溢血が現に起きているか、起きていると思われるときに、阻害剤を普通は投与する。しかし、ある状況においては、予防的な処置を開始するのが好ましいことがある。予防的処置は、トポイソメラーゼII毒での初期治療において溢血が患者に起きている場合や、化学療法を受けている患者にしばしば見られる非常に虚弱な血管の場合になされる。
【0041】
好ましい実施態様において、topo II 触媒性阻害剤をトポイソメラーゼII毒での処置後に投与する。さらに好ましい実施態様において、トポイソメラーゼII毒での処置後と、組織がトポイソメラーゼII毒およびその代謝体を含有する限り、阻害剤を投与する。このような場合、阻害剤での処置は組織障害の場所および程度に応じて間隔をおいて行い得る。当業者は、この情報を基にして個々の状況に応じた関連の具体的な処置をわかるであろう。主な問題は、トポイソメラーゼII毒が該組織領域で活性である限り、阻害剤が関連箇所に存在するのを確保することである。
【0042】
組織障害を起こすことがあり、本発明で処置され得るトポイソメラーゼII毒には、エトポシド、リン酸エトポシド、テニポシド、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシン、ミトキサトロン、m−AMSA、アントラサイクリンがある。さらに、酵素がDNA中の開裂性複合体をつくる核酵素トポイソメラーゼII工程の再連結を阻害するトポイソメラーゼII毒も、本発明の範囲内にある。
【0043】
一般的に、トポイソメラーゼII毒よりも非常に前に阻害剤を投与しなければならない理由がないので、最も好ましくは、予防的処置を望むときには、トポイソメラーゼII毒の投与と実質的に同じ時期に阻害剤を投与する。
【0044】
トポイソメラーゼII毒投与後にtopo II 触媒性阻害剤を投与するとき、阻害剤の投与は一般的にトポイソメラーゼII毒投与3週間以内である。例えば、
2週間以内、好ましくは1週間以内、さらに好ましくは5日以内、さらに好ましくは3日以内、いっそう好ましくは1日以内である。3週間は、トポイソメラーゼII毒およびその代謝体が患者中で活性である状態を意味し得る。
【0045】
溢血による組織障害が起きるのを予防するには、一般的に、topo II 触媒性阻害剤の投与をトポイソメラーゼII毒投与後18時間以内に行うべきである。例えば、12時間以内、好ましくは6時間以内、さらに好ましくは4時間以内、さらに好ましくは2時間以内、いっそう好ましくは1時間以内、最も好ましくは投与直後である。しかし、別のなにかの理由で、溢血が存在するかどうかを観察して、できるだけ早く阻害剤で患者を処置するのが最も好ましいことがある。このように、さらなる態様において、本発明は、トポイソメラーゼII毒の溢血の確認または疑いで、topo II 触媒性阻害剤を投与する状態に関する。
【0046】
好ましい実施態様において、topo II 触媒性阻害剤を少なくとも2反復投与、例えば、3反復投与する。この反復投与において、用量は、同じであることも、徐々に減らすこともある。好ましくは、反復投与は、最初の投与から1−3日の間隔でなされる。好ましくは、2日の間隔、さらに好ましくは1日の間隔である。24時間以内の短い間隔が驚くべき結果を示している。例えば、最大18時間間隔、さらに好ましくは最大6時間間隔、約3時間間隔などである。間隔は処置間で同じである必要はなく、間隔を延ばした処置は非常に利点がある。当業者は、topo II 触媒性阻害剤の比較的高用量または小間隔投与で一種の“飽和”をし、ついで間隔を増し得ることがわかるであろう。
【0047】
topo II 触媒性阻害剤は、トポイソメラーゼII毒の溢血の確認または疑いから12時間以内、好ましくは6時間以内に投与すべきである。留意すべきは、可能性のある溢血から障害を予防するために、投与を通常的に行うことである。
【0048】
好ましい実施態様において、topo II 触媒性阻害剤はビスジオキソピペラジンであり、トポイソメラーゼII毒はアントラサイクリンである。現在のところ、アントラサイクリンが組織障害の最大の問題事例の原因とみられる。アントラサイクリンがダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシンから選ばれる方法が、本発明の非常に重要な態様である。
【0049】
本発明のtopo II 触媒性阻害剤は上記の式を有するビスジオキソピペラジンであり得る。好ましいビスジオキソピペラジンはICRF−187(デキスラゾキサン)である。
【0050】
本発明の具体的な状態によるので、阻害剤の厳密な用量を述べることは非常に難しい。しかし、ICRF−187について、その使用の濃度および用量は他の医学的適用からわかり、その用量を本発明の方法に使用できる。他の事例において、当業者は、特にトポイソメラーゼII毒の量を検査して対応する用量を増加して投与することで、関連用量を知りうる。一般的に、組織障害の危険性は、阻害剤からの副作用の危険を増加する。本発明の方法での目的は、組織障害を治療または予防するために、組織中に十分な量でtopo II 触媒性阻害剤を存在せしめるように投与することである。実施例からわかるように、有効な処置を女性患者で1000から500mg/kgの反復投与でなし得る。従って、100から5000mg/kgの反復量を本発明で使用できる。厳密な量は、具体的な状態において単一投与または3以上の反復投与が好ましいかによる。マウスおよびブタでの実験が示すように、反復投与での25mg/kgの非常な少量が大変よい結果をもたらす。従って、類似量が本発明の範囲内にある。
【0051】
さらなる態様において、本発明は、トポイソメラーゼII毒での処置、通常は全身的処置をうけている患者におけるトポイソメラーゼII毒の溢血による組織障害を予防または治療するための薬物をつくるのにtopo II 触媒性阻害剤を使用することに関する。従って、本発明は、本明細書に記載のいかなる方法における使用のための薬物をつくるのにtopo II 触媒性阻害剤を使用することに関する。
【0052】
本明細書における“トポイソメラーゼII毒での処置”は、行われている処置(例えば、具体的な処置療法を受けている患者)および処置されている患者を意味する。
【0053】
本発明はまた、アントラサイクリン類などのトポイソメラーゼII毒での全身的処置を受けている患者におけるトポイソメラーゼII毒の溢血のよる組織障害を予防または治療するための医薬キットに関する。該キットは次のものを含む。
【0054】
a)投与単位のトポイソメラーゼII毒および選択的に、薬学的に許容される担体、
b)投与単位のtopo II 触媒性阻害剤および選択的に、局所または静脈投与に適している薬学的に許容される担体、および選択的に、
c)溢血の場合に患者にtopo II 触媒性阻害剤を提供するための説明書。
【0055】
好ましい実施態様において、本発明は、アントラサイクリン類での全身的処置を受けている患者におけるアントラサイクリン類の溢血のよる組織障害を予防または治療するための医薬キットに関する。該キットは次のものを含む。
【0056】
a)静脈投与に適している、投与単位のアントラサイクリンおよび選択的に、薬学的に許容される担体、
b)投与単位のビスジオキソピペラジンおよび選択的に、局所または静脈投与に適している薬学的に許容される担体、
c)選択的に、溢血の場合に患者にビスジオキソピペラジンを投与するように、ビスジオキソピペラジンを患者に提供するための説明書。
【0057】
キットは、活性成分について関連溶媒、および阻害剤の局所的および/または全身的使用の説明書を含み得る。
好ましい実施態様において、本発明は、トポイソメラーゼII毒なしで、本明細書に記載のtopo II 触媒性阻害剤のみを含む。
【0058】
キットは、可能な溢血にすぐに使用できる緊急キットとして好ましくはつくられる。
本発明を下記の実施例でさらに説明する。
【0059】
(実施例)
材料および方法
一般的な注意
本実験は、フィンゼンにあるイクスペリメンタル・メディカル・オンコロジーの研究所(Laboratory of Experimental Medical Oncology)とナショナル・ユニバーシティ・ホスピタル(Rigshospitalet)、コペンハーゲン、デンマークのラボラトリー・センターで行った。発明者#1および2は生存動物についての実験を行う有資格者である(司法省)。
【0060】
マウス
メスB6D2F1ハイブリッドマウスをM&B A/S(デンマーク)から得、水および食事に対して任意に摂食できる制御された環境で飼育した。全てのマウスを、予備実験少なくとも1週間の順化期間に処した。体重は、実験開始時では19〜21gであった。
【0061】
薬物
以下の市販の薬物を用いた:
ICRF−187塩酸塩(Cardioxane(登録商標)、Chiron)
ドキソルビシン塩酸塩(ドキソルビシン(doxorubicin)“Paranova”(登録商標)、Pharmacia)
ダウノルビシン塩酸塩(Cerubidin(登録商標)、Phone-Poulenc Rorer)
イダルビシン(Idarubicin)塩酸塩(Zavedons (登録商標)、Pharmacia & Upjohn)
エピルビシン(Epirubicin)塩酸塩(Farmorubicin(登録商標)、Pharmacia & Upjohn)
フェンタニル・フルアニゾン(Hyponorm(登録商標)、Janssen)
ミダゾラム(Drmicum(登録商標)、Roche)
【0062】
麻酔
全ての実験において、我々は、0.1ml/10g(62)のIP用量で、1量部のフェンタニル・フルアニゾン、1量部のミダゾラムと2量部の等張の生理食塩水を含有する標準溶液を使用した。
【0063】
注射技術
毛髪を電気シェーバーで除去した。アントラサイクリン薬物の皮下注入を、0.05mlの固定化容積注入と27G×3/4”針を持つハミルトン・シリンジ[Hamilton(登録商標)]を用いて行った。注射部位は、背部の尻尾根元の柔らかい皮膚を引っ張り上方約1cmであった。
ICF−187を、27G×3/4”針によって約0.2mlの用量で静脈注射した。
注射によって投与する場合、ICRF−187を、固定化容積注入のハミルトン・シリンジ[Hamilton(登録商標)]を使用して、0.05ml用量のアントラサイクリンの投与直後に、別の皮膚穴から注射した。
【0064】
同定
各マウスを個体識別のためにイヤー・マークを行った。
観察
毎日の測定を、創傷箇所を定規で垂直方向に最長の創傷の直径を測定した。
この創傷は、少なくとも2mmの組織病変として決めた。治癒は、創傷部に毛が完全に再生したときと定義した。
【0065】
データ処理および統計的方法
創傷サイズを2つ最長の創傷の垂直方向の直径mmの積として測定した。創傷面積時間継続、即ち、曲線下の面積(AUC)を、個々のマウスに対して計算した。以下の章に示したデータ表は平均AUCを含む。AUC、創傷回数および創傷の継続は、Mann-Whitney 試験で比較した。フィッシャー階乗t−検定は、潰瘍比を比較するために使用した。
【0066】
略語
以下の略語を使用した。
AUC=曲線下の面積
TTw=創傷までの時間;非創傷マウスを除外
DWw=創傷期間;非創傷マウスを除外
/N=潰瘍比
SEM=標準偏差
IP=腹膜内
SC=皮下
IL=内部病変
IV=静脈
【0067】
実施例1:
ドキソルビシンに関する実験
実施例1では、t=0、即ちドキソルビシンと同時に腹腔内投与して、異なる濃度でのICRF−187の効果を調べた。ドキソルビシンの濃度は2mg/kgであり、容積は前に記載した。対照群には生理食塩水をIP投与した。27匹のマウスを使用した。
【0068】
結果は、実施例1のデータシートに示した。ICRF−187 125mg/kg IP処置により、AUCが543mm×日数から48mm×日数まで、91%減少した(p<0.05)。ICRF−187の濃度を250および375mg/kgに上げると、完全に創傷を防止した。潰瘍比は、86%から14%、0%および0%に各々低下した。ICRF−187処置群の創傷個体の数が少なかったため、TTWおよびDWにおける変化に関する統計学的な比較は有意ではなかった。処置による関連死はなかった。
【表1】
Figure 0004422916
【0069】
実施例2
ICRF−187の投与時期効果
ICRF−187の投与時期効果を36匹のマウスで調べた。実施例1と同様に、ドキソルビシンの濃度は2mg/kgで、生理食塩水を対照とした。ICRF−187を、ドキソルビシンと同時、ドキソルビシン投与3時間後および6時間後に250mg/kgの濃度でIP投与した。結果をデータ表#2に示す:
【表2】
Figure 0004422916
【0070】
ICRF−187による処置により、458mm×日数から45、52および81mm×日数へと、AUCにおいて82〜92%の減少を示した。ドキソルビシンの同時投与と比較してドキソルビシン投与6時間後の処置の場合、AUCの低下が小さく、統計学的に有意でない傾向であった。創傷までの時間および創傷継続時間は違わない。処置による関連死はなかった。平均AUCは、図3でグラフにした。
全体的に、実施例1および2では、t=0時点でのICRF−187処置は、14/16から6/29、即ち88%から21%に潰瘍比を低下した(p<0.05)。
【0071】
実施例3
ダウノルビシンによる実験
ICRF−187の種々の用量での効果を実施例3で調べた。生理食塩水を対照として使用し、AUCは764mm×日数であった。同時に250mg/kgおよび375mg/kgの用量でICRF−187の処置により、各々、AUC48%および93%の低下を示した(p<0.05)。潰瘍比は、87%から83および25%に低下した。群2における創傷継続の延長において相反する結果を示した。
しかし、数カ所の創傷に関する特徴の統計学的分析は有意ではなかった。
【表3】
Figure 0004422916
処置による関連死はなかった。
【0072】
実施例4
2つのSCダウノマイシンの2種の濃度の比較
2つのSCダウノマイシンの2種の濃度の比較は、ICRF−187 250mg/kgで同時に処置したものとしないものとについて行った。
【表4】
Figure 0004422916
平均AUCを図4に示した。
【0073】
ICRF−187の投与によって、低濃度および高濃度の用量群において、各々100%および75%のAUCの低下を示した(p<0.05)。同じように、2つの対照群(1および3)における用量依存性のAUCの違いは、グループ1対2およびグループ3対4における各々の平均創傷期間に対するICRF−187の効果と同様に、統計学的に有意であった。また、ダウノマイシン1mg/kg投与群での潰瘍比の低下は統計学的に有意であったが、同じ傾向が3mg/kgの群で観察された。しかしこれは有意でなかった。
【0074】
実施例5
大きな個体群に関する反復実験(再現実験)
実施例5において、36匹のマウスを用い、大きな個体群でこの実験を反復した。実施例5に関するデータ表に示したように、ICRF−187処置しないマウスとICRF−187処置したマウス間の潰瘍比は低下した。さらに、ICRF−187は、各々1mg/kgおよび3mg/kg群において、AUCを73%および83%低下した(p<0.05)。さらに2つの対照間で、AUC、TTWWおよびDWにおける差異は統計学的に有意であった。2つの低用量群の間で、DWが短くおよびTTWが長くなる傾向は存在するが、統計学的には有意でなかった。3mg/kgの投与群での違いは有意であった。
【表5】
Figure 0004422916
【0075】
実施例4および5の群対群の比較は、類似の処置の間で、統計学的な有意差は示さなかった。即ち、2つ実施例において同じ結果を得ることは可能であった。即ち、2つの実験からの累積データは、ICRF処理および非処置群と、低および高用量処置との間で、AUC、TTWおよびDWにおける差異の統計学的意味を増強した。
【0076】
実施例6
ICRF-187の投与の異なる投与時期効果
ICRF-187を、ダウノマイシンと同時間、3時間後、6時間後にそれぞれ投与した。生理食塩水は対照として用いた。ダウノマイシンの用量は3mg/kgであり、ICRF-187を、250mg/kg溶液でIP投与した。28匹のマウスを使用した。この結果をデータシートの#6に示し、平均AUCを図5に示した。
【表6】
Figure 0004422916
ダウノマイシンと同じ時間、さらに3時間後に投与した場合、AUCにおける変化は、ICRF-187処置の効果を反映した。即ち、AUCを、t=0で77%(p<0.05)、t=+3で70%(p<0.05)低下させた。しかし、ICRF-187処置の6時間の遅延は、統計学的に有意でない34%の低下を生じた。投与時間にかかわらず、ICRF-187による処置により、創傷の期間をより短くした(p<0.05)。
【0077】
実施例7
内部病変のICRF-187の効果
100mg/kgのICRF-187を、ドキソルビシン注射によって生じた皮下性内丘疹状の部分に注射した。この処置を、内部病変の生理食塩水の対照と、生理食塩水のIP対照およびICRF-187のIP処置と比較した。各群ではマウスが9匹で、非処置による関連死はなかった。
【表7】
Figure 0004422916
【0078】
ICRF-187によるIP処置は、51%のAUCの低下を生じた(p<0.05)。生理食塩水による局部(内部病変)処置は、AUCの低下を示さず、そのため、いずれの希釈効果ももたらさなかった。さらに、ICRF-187による内部病変の処置は、IP処置によって得られたものに類似もしくは若干強いAUCの低下を示した。創傷までの時間は、IP ICRF-187処置群においてより長く(p<0.05)、IPもしくはILICRF-187を用いる創傷期間における低下は、統計学的に有意であった。
【0079】
実施例8
エピルビシンによる実験
実施例8では、全28匹のマウスをエピルビシン4mg/kgSCにより処置した。生理食塩水IPを、対照として使用し、一方、該処置は、ICRF-187 125、250または375mg/kgIPの各々から構成した。 この結果を、実施例8についてのデータシートで示した:
【表8】
Figure 0004422916
4群のAUCには、統計学的に有意な差はなかった。しかし、AUCおよび潰瘍比の両方を考慮する場合、ICRF-187による処置の用量依存性の有効な効果の傾向があった。創傷の期間または創傷までの時間における差異の統計学的な分析は、有意ではない。
【0080】
実施例8におけるエピルビシンの用量は低すぎたように見える。従って、エピルビシンの高い用量の効果について、さらなる検査を必要とする。同様に、エピルビシンの血液溢出に関するICRF-187の投与時間の効果は、まだ研究されていない。
【0081】
実施例9
イダルビシンを用いる実験
実施例9では、54匹のマウスてはイダルビシンを0.05mg/kgから0.75mg/kgに濃度を増加させてSC投与した。群の半分を生理食塩水の対照として使用し、一方、該処置は、群の半分にICRF-187をt=0でIP投与した。該結果は、実施例9に関するデータシートに概略を示した。該処置による関連死は無かった。
【表9】
Figure 0004422916
【0082】
用量レベル0.75mg/kgで、ICRF-187による処置は、生理食塩水の対照と比較してAUCの比較において90%(p<0.05)の低下を生じた(参照、図6)。さらに、潰瘍比は、100%から22%に低下した(p<0.05)。ICRF-187処置群と対照との間のAUCにおける変化は、イダルビシンの低い容量では統計学的に有意でなく、創傷数は、さらなる統計学的分析のためにはあまりに少なすぎた。対照群においては平均AUCの用量依存性の増加があった。
【0083】
実施例10
ダウノマシンによる最新の実験
28の実験を実施した。t=0時で3mg/kgのダウノマイシンSCと生理食塩水とでIP処置した7つの実験(n=6、7、7、9、9、9および9)および、t=0時で3mg/kgのダウノマイシンSCと250mg/kgのICRF−187IPとでIP処置した7つの実験(n=6、7、7、9、9、8および9)。2つの実験(n=9および4)のICRF−187において、用量は各々62.5mg/kgおよび375mg/kgのIPであり、2つの実験(n=7および9)において、用量は125mg/kgであった。ICRF−187 250mg/kgを、1つの実験(n=9)においてIV投与した。ICRF−187を3つの実験で3回処理として投与した:1つの実験(n=8)において、その用量は、0、1および2日目に、250mg/kgのIP投与でおこなった。他の2つの実験において、ICRF−187を、125mg/kg(n=9)および62.5mg/kg(n=9)の用量のダウノマイシンSC後、0、3および6時間で注射した。
【0084】
実施例10
ドキソルビシンによる最新の実験
28の実験を行った。t=0時で2もしくは3mg/kgのドキソルビシンSCと生理食塩水とのIP処置した6つの実験(n=9、9、18、9、9および7)と、t=0時で2もしくは3mg/kgのドキソルビシンSCと250mg/kgICRF−187とのIP処置した6つの実験(n=9、8、16、6、9および9)。2つの実験(n=9および7)では、ICRF−187の用量は125mg/kgIPであり、1つの実験(n=9)では、その用量は125mg/kgのIPであり、1つの実験(n=9)において、用量は62.5mg/kgIPであった。1つの実験(n=9)では、ドキソルビシン3mg/kgSCを、ICRF−187のIV投与直後に投与した。ICRF−187を、3つの実験で3回処理として投与した:1つの実験(n=9)における用量は、0、1および2日目に250mg/kgのIPであった。他の2つの実験において、ICRF−187を、SCドキソルビシン後、125mg/kg(n=9)および62.5mg/kg(n=9)の用量で各々、0、3および6時間で注射した。1つの実験(n=9)において、ドキソルビシンを1mg/kgの用量で、生理食塩水と共にSC投与し、1つの実験は(n=9)では、250mg/kgのICRF−187IPであった。4つの別の実験で、ICRF−187IPの250mg/kgを、2または3mg/kgのドキソルビシンSCの後、3時間(n=9および9)もしくは6時間後(n=9および9)にIP投与した。最後に、SC投与について、ソキソルビシン3mg/kgとICRF−187の250mg/kg(n=9)または30mg/kg(n=9)との前混合物を2つの実験において調べた。
【0085】
結果
ドキソルビシン誘発性病変は、2または3mg/kgのいずれのSC注射によって誘発されても、大きさおよび期間が同程度であった。従って、これらの2つの用量レベルを併せて記載した(表A)。ダウノルビシン3mg/kg SCと食塩水 IPの7回の実験における平均AUCの実験内変動は僅かであった(p>0.05)。ダウノルビシン3mg/kg SCが、t=0でICRF−187 250mg/kg IPを伴う場合でも、7回の実験における平均AUCの差異はなかった(図7)。同様の注目すべき再現性は、ドキソルビシン2または3mg/kg SCに食塩水 IPまたはICRF−187 250mg/kg IPを加える実験でも得られた。さらに、上記全実験においてICRF−187-処置で平均AUCに統計学的に有意な低下が得られた(個々のMann-Whitney検定は全てp<0.01)ので、個々のデータを併せて2つの"基本"表とした。表Aに示すように、n=61および58(ドキソルビシン)およびn=56および55のマウス(ダウノルビシン)を用いた。
【0086】
ダウノルビシン3mg/kgのSC投与直後に、ICRF−187 250mg/kgの単独IP注射すると、平均AUCが70%(p<0.0001)低下した(図8および9)。創傷を有するマウスのフラクションは、96%から78%(p=0.0041)に低下した。検出可能な創傷を有するマウスにおいて、創傷までの平均時間は、5.5日から9.7日に76%(p<0.0001)遅延した。さらに、ICRF−187により、創傷の平均期間は、26.6日から17.4日に35%(p<0.0001)に低下した。
【0087】
ドキソルビシンの場合は(図8および10)、2または3mg/kg SC後の平均AUCは、t=0でのICRF−187 250mg/kg IPにより、96%(p<0.0001)低下した。創傷を有するマウスのフラクションは、77%から14%(P<0.0001)に低下し、創傷期間は28%(p=0.0035)に短縮された。創傷の出現時間の遅延は起こらなかった。ダウノルビシンおよびドキソルビシン誘発性創傷の両方について、ICRF−187によって提供された保護に、IP投与とIV投与とに統計学的に有意な相違はなかった。
【0088】
ダウノルビシンの投与を3mg/kgから1mg/kgに減らすと、創傷の頻度、至る時間、または創傷期間の差異は伴わずに、AUCが有意に小さくなった(p<0.0001)。ICRF−187によるIP処置もまた、少量のダウノルビシン投与において、統計学的に有意なAUCの低下(p<0.0001)をもたらした。2mg/kgに満たない投与量でのドキソルビシンSC注射は、いかなる創傷ももたらさなかった。
【0089】
ダウノルビシン誘発性病変において、ICRF−187の投与量を250mg/kg IPから125mg/kgに減らすと、AUCの低下は70%から45%(p=0.0175)に低下した。一方、ドキソルビシン損傷に対する保護は、ICRF−187の全投与において一様に効果的であった。
【0090】
ICRF−187の投与が3時間またはさらには6時間遅れても、ドキソルビシン病変に対する保護の程度は、t=0での処置によって得られた効果と比較して損なわれることはなかった。同様に、ICRF−187をダウノルビシン注射の3時間後に投与した場合、この保護はICRF−187を即時に投与して得られた保護と違いはなかった。しかしながら、6時間遅れた場合では保護は失われた。
【0091】
ICRF−187 250mg/kg IPの3日間の連続処置は、ドキソルビシンおよびダウノルビシン両方の誘発性病変を完全に防いだ。さらに、ダウノルビシンまたはドキソルビシン注射後0、3、6時間でICRF−187 62.5 mg/kg または 125 mg/kg をIP投与する3回の処置で、250mg/kg ICRF−187の1回IP注射と少なくとも同程度の保護が得られた。
【0092】
ICRF−187とドキソルビシンとをSC注射前に混合した2つの実験において、ICRF−187の投与は、創傷に対する保護と逆相関した。すなわち、ICRF−187 30mg/kgとドキソルビシン 3mg/kgの混合物のSC注射は、創傷に対して完全な保護を与えた。しかしながら、同容量でICRF−187の投与量を250mg/kgに増加すると、9匹の処置マウスのうち7匹で創傷が出現した。
【0093】
図7は、ダウノルビシンSC注射による創傷の誘導およびIP ICRF−187を用いる病変の保護が高度に再現され得ることを示す。平均曲線下面積(AUC)は、ダウノルビシン 3 mg/kg SC +/− ICRF−187 250mg/kg IPのt=0における7つの独立した実験による。実験内の変動は、処置(ICRF−187添加;p= >0.05、Student-Newmann-Kents検定)または対照(ICRF−187なし;p= >0.05)において統計学的に相違しなかった。ICRF−187の処置により、全ての実験において、平均AUCが統計的に低くなった(p<0.001)。
□ = ICRF−187なし;● = ICRF−187添加;--- = 平均;縦棒 =SEM
【0094】
図8は、ダウノルビシン誘発性病変に対する保護は、SCドキソルビシンによって引き起こされる創傷に対するものよりも、用量および時間依存的であることを示す。ICRF−187の3回処置で得られた顕著な保護は非常に驚くべきものである。このヒストグラムは、それぞれ、3mg/kg ダウノルビシン(図8A)、0.75mg/kg イダルビシン(図8B)、および2または3mg/kg ドキソルビシン(図8C)のSC注射後の、ICRF−187の異なる投与の平均AUCを比較する。
平均AUC:平均曲線下面積(mm x 日);n:マウスの数;縦棒:SEM。
図中の記載:食塩水を表示する縦棒を除き、各記載は、ICRF−187についての用量、投与経路、投与時期を示す。
【0095】
図9は、ICRF−187の1回全身注射は、SCダウノルビシンによって誘発された創傷を有意に低下させたことを示す。
左図: 3mg/kg ダウノルビシン SC 次いでt=0で食塩水IP(○;n=56)またはICRF−187 250mg/kg IP(●;n=55)で処置した後の、個々のマウスのAUCの分布を示す散布プロット。水平線は平均AUCを示す。
右図:左図と同じデータについての時間に対する平均創傷面積。AUCの相違は高度に有意である。さらに、この曲線は、創傷の出現の遅延および期間の短縮を示している。
DEX: デキスラゾキサン=ICRF−187;AUC:曲線下面積
【0096】
図10は、ICRF−187の1回全身注射は、SCドキソルビシンによって誘発された創傷を有意に低下させたことを示す。
左図:2または3mg/kg ドキソルビシンSC 次いでt=0で食塩水IP(○;n=56)またはICRF−187 250mg/kg IP(●;n=55)で処置した後の、個々のマウスのAUCの分布を示す散布プロット。水平線は平均AUCを示す。
右図:左図と同じデータについての時間に対する平均創傷面積。AUCの相違は高度に有意である。さらに、この曲線は、創傷の出現遅延および期間短縮を示している。
DEX: デキスラゾキサン=ICRF−187;AUC:曲線下面積
【0097】
表A
マウスにおけるSCダウノルビシン、イダルビシン、およびドキソルビシン誘発創傷の処置の結果。記載がなければ、t=0で処置(ICRF−187または食塩水)を行なっている。
【0098】
DEX: デキスラゾキサン= ICRF−187;AUC:平均曲線下面積(mm x 日);FW:創傷を有するマウスのフラクション(%);TTW:創傷出現までの平均時間(日);DW:創傷の平均期間(日);ブラケット:平均標準誤差、SEM; *:プールデータ(詳細な結果を参照);n:マウスの数。
【0099】
【表10】
Figure 0004422916
【0100】
【表11】
Figure 0004422916
【0101】
【表12】
Figure 0004422916
【0102】
実施例12
ブタでの予備実験
体重約30kgのデンマーク・ブタを使用した。この動物を十分に麻酔し、そして、アントラサイクリン 1 mlのSC注射中、人工呼吸をした。第1実験(n=2)で、創傷が、ICRF−187で処理しないブタにおいて3mgドキソルビシン SCで処置した後に現われたが、t=0で25mg/kg ICRF−187 IVで処置したブタでは潰瘍に進展しなかった。第2実験(n=3)で、毎日25mg/kg ICRF−187 IVで3日間処置したブタに1ml ダウノルビシン SC投与した後に創傷が現われず、t=0で50mg/kg IVを処置したブタに小さな創傷が現われ、処置をしていないブタに大きな創傷が現われた。
【0103】
要約すると、ブタで行なった実験は、ハツカネズミの実験結果を追認している。すなわち、ICRF−187は、SC アントラサイクリンによって誘発された病変に対し投与日程に依存的に保護する。
【0104】
実施例13
患者における臨床結果
ドキソルビシン 149mgをport-a-cath中に代えて皮下注射した女性患者を、本発明にしたがって処置した。
血液溢血の2時間30分後に、ICRF−187処置を開始した。ICRF−187は1日目に1000mg/m、2日目に1000mg/m、3日目に500mg/mを投与した。次の週、処置による副作用は現われなかった。臨床癌専門医と形成外科医および超音波による毎週の評価によると、ほぼ3x4cmでの皮下容積は、処置後30日の評価期間中、大きさに変化がなかった。ドキソルビシンの大量投与にもかかわらず、潰瘍または皮膚壊死の兆しは生じなかった。患者は、ただ1週間の遅延で、手術介入をすることなく、化学療法を続けた。
【0105】
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【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、開裂し得る複合体をtopo II 毒が補足することを示す。
【図2】 図2は、1つのDNAセグメント(G)の開裂および他方のDNAセグメント(T)の通過を伴うtopo II について、提案する構造および触媒性周期を示す。
【図3】 図3は、実施例2の結果を示す。
【図4】 図4は、実施例4の結果を示す。
【図5】 図5は、実施例6の結果を示す。
【図6】 図6は、実施例9の結果を示す。
【図7】 図7は、実施例11の結果を示す。
【図8】 図8は、実施例11の結果を示す。
【図9】 図9は、実施例11の結果を示す。
【図10】 図10は、実施例11の結果を示す。

Claims (35)

  1. トポイソメラーゼII毒での処置を受けている患者におけるトポイソメラーゼII毒の溢血による組織障害を予防または治療する薬物を製造するための、ICRF−187(デキスラゾキサン)の使用。
  2. 薬物が、トポイソメラーゼII毒の溢血を有する組織にICRF−187を局所的に投与するためのものである、請求項1の使用。
  3. 薬物が、トポイソメラーゼII毒の溢血を有する組織にICRF−187を全身的に投与するためのものである、請求項1または2の使用。
  4. トポイソメラーゼII毒が、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、およびエピルビシンよりなる群から選ばれる、請求項1−3のいずれかの使用。
  5. 薬物が単回または反復投与のためのものである、請求項1−のいずれかの使用。
  6. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒での処置の後に投与される、請求項1−のいずれかの使用。
  7. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒での処置の後、および組織がトポイソメラーゼII毒またはその活性代謝体を含有している間に投与される、請求項1−のいずれかの使用。
  8. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与と実質的に同時に投与される、請求項1−6のいずれかの使用。
  9. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後3週間以内に投与される、請求項1−のいずれかの使用。
  10. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後2週間以内に投与される、請求項1−のいずれかの使用。
  11. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後1週間以内に投与される、請求項1−10のいずれかの使用。
  12. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後5日以内に投与される、請求項1−11のいずれかの使用。
  13. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後3日以内に投与される、請求項1−12のいずれかの使用。
  14. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後1日以内に投与される、請求項1−13のいずれかの使用。
  15. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後18時間以内に投与される、請求項1−14のいずれかの使用。
  16. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後12時間以内に投与される、請求項1−15のいずれかの使用。
  17. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後6時間以内に投与される、請求項1−16のいずれかの使用。
  18. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後4時間以内に投与される、請求項1−17のいずれかの使用。
  19. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後2時間以内に投与される、請求項1−18のいずれかの使用。
  20. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後1時間以内に投与される、請求項1−19のいずれかの使用。
  21. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の投与後20分以内に投与される、請求項1−20のいずれかの使用。
  22. ICRF−187が、少なくとも2反復投与される、請求項1−21のいずれかの使用。
  23. ICRF−187が、少なくとも3反復投与される、請求項1−22のいずれかの使用。
  24. ICRF−187が、少なくとも4反復投与される、請求項1−23のいずれかの使用。
  25. 反復投与が、ICRF−187の最初の投与から1−3日の間隔でなされる、請求項22−24のいずれかの使用。
  26. 反復投与が、ICRF−187の最初の投与から1−2日の間隔でなされる、請求項22−24のいずれかの使用。
  27. 反復投与が、ICRF−187の最初の投与から1日の間隔でなされる、請求項22−24のいずれかの使用。
  28. 反復投与が、ICRF−187の最初の投与から最大24時間間隔でなされる、請求項22−24のいずれかの使用。
  29. 反復投与が、ICRF−187の最初の投与から最大18時間間隔でなされる、請求項22−24のいずれかの使用。
  30. 反復投与が、ICRF−187の最初の投与から最大6時間間隔でなされる、請求項22−24のいずれかの使用。
  31. 反復投与が、ICRF−187の最初の投与から3時間間隔でなされる、請求項22−24のいずれかの使用。
  32. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の溢血の確認または疑いから12時間以内に投与される、請求項1−31のいずれかの使用。
  33. ICRF−187が、トポイソメラーゼII毒の溢血の確認または疑いから6時間以内に投与される、請求項1−32のいずれかの使用。
  34. トポイソメラーゼII毒での処置を受けている患者におけるトポイソメラーゼII毒の溢血による組織障害を予防または治療するための医薬キットであって、
    a)投与単位のICRF−187および選択的に、局所または静脈投与に適している薬学的に許容される担体、および選択的に、
    b)トポイソメラーゼII毒の溢血の場合にICRF−187を投与するように、ICRF−187を患者に提供するための説明書、
    を含むキット。
  35. トポイソメラーゼII毒での処置を受けている患者におけるトポイソメラーゼII毒の溢血による組織障害を予防または治療するための医薬組成物あって、ICRF−187および選択的に、局所または静脈投与に適している薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
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