JP4422588B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータの駆動力によってステアリングシャフトに対してロック手段を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にするステアリングロック装置に関する。詳しくは、アクチュエータの過熱を防止する機能を有するステアリングロック装置に関する。
近年、自動車において、電子式のステアリングロック装置が提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。この種のステアリングロック装置では、ステアリングロック電子制御ユニット(以下、ステロクECUと称す)によってモータが駆動制御される。そして、該モータの回転駆動力によってステアリングシャフトに対してロックバーが係脱される。ここで、ステアリングシャフトに対してロックバーが嵌合されている状態(ステアリング操舵が不可能な状態)をロック状態という。反対に、ステアリングシャフトに対するロックバーの嵌合が解除されている状態(ステアリング操舵が可能な状態)をアンロック状態という。また、ロック状態からアンロック状態に向かう一連の動作をアンロック作動という。反対に、アンロック状態からロック状態に向かう一連の動作をロック作動という。
特開2003−063354号公報 特開2004−217002号公報
ところで、電子式のステアリングロック装置では、アンロック作動とロック作動とが短時間の内に繰り返されたとき、モータの過熱によりコイルが断線する等の熱害が生じる虞がある。そこで、熱害を防止するために過熱保護機能が内蔵されたモータを採用することが考えられる。しかしながら、このようなモータは、バイメタル等のハードウェア構成が付加されており、当然のことながらモータ自体が大型化する。また、モータのコストが高くなる。しかも、過熱保護機能内蔵のモータを採用した場合、ステアリングロック装置が大型化するとともに、ステアリングロック装置のコストも高騰する。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、該ステアリングロック装置が大型化することなくアクチュエータの過熱を防止することが可能なステアリングロック装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、アクチュエータの駆動力によってステアリングシャフトに対してロック手段を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にするステアリングロック装置において、アクチュエータが作動される前の初期カウンタ値である第1初期カウンタ値に対して、アクチュエータが作動しているときカウンタ値を加算するとともにアクチュエータが休止しているときカウンタ値を減算することで得られるカウンタ値が休止カウンタ値に達したとき、アクチュエータを強制的に休止させる制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1初期カウンタ値に対して加減算することで得られるカウンタ値を揮発性メモリに記憶し、そのカウンタ値を含む前記揮発性メモリの記憶内容を全て消去する動作を示すリセットを行ったとき、このリセット後の初期カウンタ値である第2初期カウンタ値を前記第1初期カウンタ値よりも大きな値に設定し、前記制御手段は、ステアリングシャフトに対してロック手段が嵌合されているロック状態からステアリングシャフトに対するロック手段の嵌合が解除されているアンロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるアンロック作動制御、及び前記アンロック状態から前記ロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるロック作動制御を行い、同制御手段は、前記休止カウンタ値と前記第2初期カウンタ値との差分が、前記アンロック作動制御に伴ってアクチュエータが作動しているときのカウンタ値の加算による増加分又は前記ロック作動制御に伴ってアクチュエータが作動しているときのカウンタ値の加算による増加分のうち大きい方の増加分よりも大きくなるように、前記第2初期カウンタ値を前記休止カウンタ値よりも小さな値に設定することを特徴とする。
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、第1初期カウンタ値からカウンタ値を加減算することで得られるカウンタ値が休止カウンタ値に達したとき、アクチュエータが強制的に休止される。つまり、カウンタ値からアクチュエータの温度を推定することで、過熱保護機能が実現されている。要するに、過熱保護機能内蔵のアクチュエータを採用する必要がない。
特に、第1初期カウンタ値に対して加減算することで得られるカウンタ値は揮発性メモリに記憶され、そのカウンタ値を含む揮発性メモリの記憶内容を全て消去する動作を示すリセットが行われたとき、このリセット後の初期カウンタ値である第2初期カウンタ値が、アクチュエータが作動される前の初期カウンタ値である第1初期カウンタ値よりも大きな値に設定される。つまり、リセット後に第1初期カウンタ値からカウンタ値が加減算されるのではなく、第1初期カウンタ値よりも大きな第2初期カウンタ値から加減算される。このため、第1初期カウンタ値から加減算される場合と比較して、カウンタ値が早い段階で休止カウンタ値に達する。要するに、過熱保護機能がいち早く実現される。従って、アクチュエータの過熱を確実に防止することができる。これは、カウンタ値が例えば休止カウンタ値に達する直前にリセットされた場合に有用である。
また、休止カウンタ値と第2初期カウンタ値との差分が、アンロック作動制御に伴ってアクチュエータが作動しているときのカウンタ値の加算による増加分又はロック作動制御に伴ってアクチュエータが作動しているときのカウンタ値の加算による増加分のうち大きい方の増加分よりも大きくなるように、第2初期カウンタ値が休止カウンタ値よりも小さな値に設定される。このため、リセット後にカウンタ値が第2初期カウンタ値に設定されてからアンロック作動制御(ロック作動制御)が開始された場合でも、ロック状態からアンロック状態への移行(アンロック状態からロック状態への移行)が完了する前にアクチュエータの作動が休止されることがない。従って、ロック状態からアンロック状態への移行やアンロック状態からロック状態への移行をいずれも確実に完了することができる。
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、該ステアリングロック装置が大型化することなくアクチュエータの過熱を防止することができる。
以下、本発明を自動車のステアリングロック装置に具体化した一実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態のステアリングロック装置1は、モータ10の回転駆動力によってステアリングシャフト20に対してロックバー30を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にする電子式のステアリングロック装置である。
まず、ステアリングロック装置1の概略構成について説明する。
図1に示すように、ステアリングロック装置1は、モータ10、ウォームギヤ11、平歯車12、ロックバー30、ステロクECU40を備えている。モータ10は、ステアリングシャフト20に対してロックバー30を係脱させるための駆動源である。モータ10は、正転駆動及び逆転駆動が可能な直流モータにより構成されている。モータ10の出力軸には、ウォームギヤ11が固着されている。ウォームギヤ11には、平歯車12が噛合されている。平歯車12には、ロックバー30のギヤ部31が噛合されている。
このため、モータ10が回転駆動されたとき、該モータ10の回転駆動力は、ウォームギヤ11、平歯車12を介してロックバー30のギヤ部31に伝達される。つまり、モータ10の回転運動がギヤ機構(ウォームギヤ11、平歯車12、ギヤ部31)によりロックバー30の直線運動に変換される。ちなみに、ウォームギヤ11と平歯車12とにより、主動軸(モータ10の出力軸)の回転速度に対して従動軸(平歯車12の回転軸)の回転速度を減少させる減速機構が構成されている。
ここで、エンジン始動操作が行われたことによって、ロック状態からステロクECU40によりモータ10が正転駆動されたとき、ロックバー30は、図1に矢印Aで示す方向に移動する。すると、ステアリングシャフト20のロック溝21からロックバー30が引き抜かれて、ステアリングロック装置1は、ロック状態からアンロック状態へ移行する。つまり、ステロクECU40は、エンジン始動操作が行われたとき、アンロック作動制御として、モータ10をアンロック側へ駆動制御する(モータ10を正転駆動させる)。
一方、エンジン停止後において、降車に伴って車載ドアが開閉されたことによって、アンロック状態からステロクECU40によりモータ10が逆転駆動されたとき、ロックバー30は、図1に矢印Bで示す方向に移動する。すると、ステアリングシャフト20のロック溝21に対してロックバー30が嵌合されて、ステアリングロック装置1は、アンロック状態からロック状態に移行する。つまり、ステロクECU40は、エンジン停止後において、降車に伴って車載ドアが開閉されたとき、ロック作動制御として、モータ10をロック側へ駆動制御する(モータ10を逆転駆動させる)。
要するに、ロックバー30は、ステアリングシャフト20のロック溝21に対して嵌合されている位置(ロック位置)と、ロック溝21に対する嵌合が解除されている位置(アンロック位置)との間を移動可能である。
ステアリングロック装置1は、アンロック状態検出スイッチ41、ロック状態検出スイッチ42を備えている。アンロック状態検出スイッチ41は、ロックバー30がアンロック位置まで移動されたとき、ON作動(スイッチ閉)する。すると、アンロック状態である旨の信号(Hレベルの信号)がアンロック状態検出スイッチ41からステロクECU40に入力される。その結果、ステロクECU40によりアンロック状態である旨が認識されて、同ステロクECU40によりモータ10の正転駆動が停止される。
ロック状態検出スイッチ42は、ロックバー30がロック位置まで移動されたとき、ON作動(スイッチ閉)する。すると、ロック状態である旨の信号(Hレベルの信号)がロック状態検出スイッチ42からステロクECU40に入力される。その結果、ステロクECU40によりロック状態である旨が認識されて、同ステロクECU40によりモータ10の逆転駆動が停止される。
次に、ステロクECU40の構成について説明する。
図2に示すように、ステロクECU40は、マイコン60、トランジスタTR1,TR2、リレー70,80を備えている。マイコン60は、CPU、ROM、RAM、タイマ、カウンタ等からなるCPUユニットである。マイコン60は、車載バッテリからDC−DCコンバータ(図示略)等を介して得られる電力によって各種制御を行う。
トランジスタTR1,TR2の各々は、マイコン60からHレベルの信号が入力されたとき、ON作動する。リレー70は、トランジスタTR1がON作動されることによってコイル71が励磁されたとき、可動接点72がマイナス側固定接点73に電気的に接続されている状態から該可動接点72がプラス側固定接点74に電気的に接続されている状態に切り替わる。リレー80は、トランジスタTR2がON作動されることによってコイル81が励磁されたとき、可動接点82がマイナス側固定接点83に電気的に接続されている状態から該可動接点82がプラス側固定接点84に電気的に接続されている状態に切り替わる。
リレー70の可動接点72とリレー80の可動接点82との間には、モータ10が電気的に接続されている。
マイコン60は、アンロック作動制御時には、トランジスタTR1にHレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR2にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR1はON作動される一方、トランジスタTR2はOFF作動される。このため、リレー70のコイル71は励磁される一方、リレー80のコイル81は消磁される。その結果、アンロック作動制御時には、車載バッテリのプラス側端子からリレー70のプラス側固定接点74、可動接点72、モータ10、リレー80の可動接点82、マイナス側固定接点83を介して車載バッテリのマイナス側端子に電流が流れる。
つまり、車載バッテリのプラス側端子からリレー70のプラス側固定接点74、可動接点72、モータ10、リレー80の可動接点82、マイナス側固定接点83を介して車載バッテリのマイナス側端子に至る経路によりアンロック作動用給電経路が構成されている。
このようにマイコン60は、アンロック作動制御時には、トランジスタTR1のみをON作動させることによりモータ10を正転駆動させる。
マイコン60は、アンロック作動制御に伴って、アンロック状態である旨の信号がアンロック状態検出スイッチ41から入力されたとき、トランジスタTR1にLレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR2にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR1はOFF作動される一方、トランジスタTR2はOFF作動される。このため、リレー70のコイル71は消磁される一方、リレー80のコイル81は消磁される。その結果、モータ10に電流は流れない。従って、モータ10の正転駆動が停止される。
このようにマイコン60は、アンロック状態である旨を認識したとき、モータ10の正転駆動を停止させる。
マイコン60は、ロック作動制御時には、トランジスタTR2にHレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR1にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR2はON作動される一方、トランジスタTR1はOFF作動される。このため、リレー80のコイル81は励磁される一方、リレー70のコイル71は消磁される。その結果、ロック作動制御時には、車載バッテリのプラス側端子からリレー80のプラス側固定接点84、可動接点82、モータ10、リレー70の可動接点72、マイナス側固定接点73を介して車載バッテリのマイナス側端子に電流が流れる。
つまり、車載バッテリのプラス側端子からリレー80のプラス側固定接点84、可動接点82、モータ10、リレー70の可動接点72、マイナス側固定接点73を介して車載バッテリのマイナス側端子に至る経路によりロック作動用給電経路が構成されている。
このようにマイコン60は、ロック作動制御時には、トランジスタTR2のみをON作動させることによりモータ10を逆転駆動させる。
マイコン60は、ロック作動制御に伴って、ロック状態である旨の信号がロック状態検出スイッチ42から入力されたとき、トランジスタTR1にLレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR2にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR1はOFF作動される一方、トランジスタTR2はOFF作動される。このため、リレー70のコイル71は消磁される一方、リレー80のコイル81は消磁される。その結果、モータ10に電流は流れない。従って、モータ10の逆転駆動が停止される。
このようにマイコン60は、ロック状態である旨を認識したとき、モータ10の逆転駆動を停止させる。
ところで、マイコン60は、モータ10が作動される前の第1初期カウンタ値に対して、モータ10が作動しているときカウンタ値を加算するとともにモータ10が休止しているときカウンタ値を減算することで得られるカウンタ値Cptcに基づいてモータ10を制御する。そこで、マイコン60によるカウンタ値の加減算処理及びモータ10の制御について、図3及び図4に示すフローチャートを用いて説明する。
さて、マイコン60は、ステップS1において、モータ10が作動中であるか否かを判断する。マイコン60は、ステップS1において、モータ10が作動中であると判断した場合、ステップS2に移行する。マイコン60は、ステップS2において、前回にカウンタ値Cptcを「1」加算したときから加算間隔Taが経過したか否かを判断する。
ここで、カウンタ値Cptcとは、第1初期カウンタ値から所定時間毎に加減算処理されることでモータ10の温度変化を模擬する変数である。マイコン60は、カウンタ値Cptcに対して所定時間毎に「1」ずつ加減算することでモータ10の温度を推定する。第1初期カウンタ値は、モータ10が作動される前の温度(モータ作動前温度)に相当する。本実施形態において、第1初期カウンタ値は、「0」に設定されている。従って、カウンタ値Cptcは、モータ作動前温度からの相対的な温度変化を示す値となる。加算間隔Taとは、カウンタ値Cptcを加算処理する時間の間隔である。加算間隔Taは、モータ10の温度上昇率から求められる。本実施形態において、加算間隔Taは、「24ミリ秒」に設定されている。
マイコン60は、ステップS2において、加算間隔Taが経過したと判断した場合、ステップS3に移行する。ちなみに、マイコン60は、モータ10の作動を開始した直後のように、前回にカウンタ値Cptcを「1」加算していない場合、モータ10の作動を開始したときから加算間隔Taが経過したとき、ステップS2において肯定判断してステップS3に移行する。
マイコン60は、ステップS3において、カウンタ値Cptcに「1」を加算する。マイコン60は、ステップS2において、加算間隔Taが経過していないと判断した場合、ここでの処理を一旦終了する。即ち、マイコン60は、加算間隔Taが経過しないとステップS3の処理に移行しない。よって、マイコン60は、加算間隔Ta毎にステップS3の処理を行ってカウンタ値Cptcを「1」ずつ増加させる。本実施形態において、マイコン60は、モータ10の作動時において「24ミリ秒」毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ増加させる。よって、カウンタ値Cptcは、アンロック作動制御又はロック作動制御に伴ってモータ10が作動している時間(モータ10の作動時間)に比例して増加する。
マイコン60は、ステップS3の処理を行った後、ステップS4において、カウンタ値Cptcが休止カウンタ値Cmaxに達したか否かを判断する。ここで、休止カウンタ値Cmaxとは、モータ10を強制的に休止させるための指標となるカウンタ値である。本実施形態において、第1初期カウンタ値は「0」に設定されていることから、休止カウンタ値Cmaxは、モータ10の許容温度上昇幅である。本実施形態において、モータ10の雰囲気温度上限値として「85度」が想定されている。一方、モータ10の温度上限値として「180度」が想定されている。従って、本実施形態において、休止カウンタ値Cmax(モータ10の許容温度上昇幅)は、「95(=180−85)」に設定されている。
マイコン60は、ステップS4において、カウンタ値Cptcが休止カウンタ値Cmaxに達したと判断した場合、ステップS5に移行する。マイコン60は、ステップS5において、モータ10を強制的に休止させる。マイコン60は、ステップS4において、カウンタ値Cptcが休止カウンタ値Cmax未満であると判断した場合、ここでの処理を一旦終了する。
ところで、マイコン60は、前記ステップS1において、モータ10が作動中でないと判断した場合、つまりモータ10が休止中であると判断した場合、ステップS6に移行する。マイコン60は、ステップS6において、減算処理を行う。ここで、ステップS6の減算処理について、図4を用いて説明する。
マイコン60は、図4に示すステップS11において、カウンタ値Cptcが「45」以上の値であるか否かを判断する。マイコン60は、ステップS11において、カウンタ値Cptcが「45」以上の値であると判断した場合、ステップS12に移行する。マイコン60は、ステップS12において、前回にカウンタ値Cptcを減算したときから減算間隔Ts1が経過したか否かを判断する。
ここで、減算間隔とは、カウンタ値Cptcを減算処理する時間の間隔である。減算間隔は、モータ10の温度降下率から求められる。本実施形態において、減算間隔は、カウンタ値Cptcの値が「45」以上であるか否かによって、減算間隔Ts1と減算間隔Ts2との2つが設定されている。本実施形態において、減算間隔Ts1は、「0.5秒」に設定されている。一方、減算間隔Ts2は、「11秒」に設定されている。
マイコン60は、ステップS12において、減算間隔Ts1が経過したと判断した場合、ステップS13に移行する。ちなみに、マイコン60は、モータ10の作動を停止した直後のように、前回にカウンタ値Cptcを「1」減算していない場合、モータ10の作動を停止したときから減算間隔Ts1が経過したとき、ステップS12において肯定判断してステップS13に移行する。
マイコン60は、ステップS13において、カウンタ値Cptcから「1」を減算する。マイコン60は、ステップS12において、減算間隔Ts1が経過していないと判断した場合、ここでの処理を一旦終了する。即ち、マイコン60は、減算間隔Ts1が経過しないとステップS13の処理に移行しない。よって、マイコン60は、カウンタ値Cptcが「45」以上の値であるとき、減算間隔Ts1毎にステップS13の処理を行ってカウンタ値Cptcを「1」ずつ減少させる。本実施形態において、マイコン60は、カウンタ値Cptcが「45」以上の値であるとき、モータ10の休止時において「0.5秒」毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ減少させる。よって、カウンタ値Cptcは、アンロック作動制御又はロック作動制御が停止されたことに伴ってモータ10が休止している時間(モータ10の休止時間)に比例して減少する。
マイコン60は、ステップS11において、カウンタ値Cptcが「45」以上の値でないと判断した場合、つまりカウンタ値Cptcが「45」未満の値であると判断した場合、ステップS14に移行する。マイコン60は、ステップS14において、前回にカウンタ値Cptcを減算したときから減算間隔Ts2が経過したか否かを判断する。
マイコン60は、ステップS14において、減算間隔Ts2が経過していないと判断した場合、ここでの処理を一旦終了する。即ち、マイコン60は、減算間隔Ts2が経過しないとステップS15の処理に移行しない。よって、マイコン60は、カウンタ値Cptcが「45」未満の値であるとき、減算間隔Ts2毎にステップS15以降の処理を行う。
マイコン60は、ステップS14において、減算間隔Ts2が経過したと判断した場合、ステップS15に移行する。ちなみに、マイコン60は、モータ10の作動を停止した直後のように、前回にカウンタ値Cptcを「1」減算していない場合、モータ10の作動を停止したときから減算間隔Ts2が経過したとき、ステップS14において肯定判断してステップS15に移行する。
マイコン60は、ステップS15において、カウンタ値Cptcが「0」であるか否かを判断する。マイコン60は、ステップS15において、カウンタ値Cptcが「0」でないと判断した場合、ステップS16に移行する。マイコン60は、ステップS16において、カウンタ値Cptcから「1」を減算する。本実施形態において、マイコン60は、カウンタ値Cptcが「45」未満の値であるとき、モータ10の休止時において「11秒」毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ減少させる。よって、カウンタ値Cptcは、モータ10の休止時間に比例して減少する。
マイコン60は、ステップS15において、カウンタ値Cptcが「0」であると判断した場合、ここでの処理を一旦終了する。即ち、マイコン60は、カウンタ値Cptcが「0」以外の値であるときにしかステップS16の処理を行なわず、カウンタ値Cptcが「0」よりも小さな値にならないようにしている。
このようにマイコン60は、カウンタ値Cptcが「45」以上の値であるとき減算間隔Ts1毎にカウンタ値Cptcを減算し、カウンタ値Cptcが「45」未満の値であるとき減算間隔Ts2毎にカウンタ値Cptcを減算する。
マイコン60は、こうしたカウンタ値Cptcの減算処理後、図3に示すステップS7において、カウンタ値Cptcが無効カウンタ値Cth未満の値であるか否かを判断する。ここで、無効カウンタ値Cthは、アンロック作動制御の所要時間又はロック作動制御の所要時間のうち長い方の所要時間(最低作動時間)に相当するカウンタ値Cptcを休止カウンタ値Cmaxから減算した値に設定されている。本実施形態において、最低作動時間として「300ミリ秒」が想定されている。よって、本実施形態における無効カウンタ値Cthは、「82(=95−300/24)」に設定されている。
マイコン60は、ステップS7において、カウンタ値Cptcが無効カウンタ値Cth未満の値であると判断した場合、ステップS8に移行する。マイコン60は、ステップS8において、外部からマイコン60に入力されるモータ作動要求信号を有効にした後、ここでの処理を一旦終了する。つまり、マイコン60は、外部からモータ作動要求信号が入力されたとき、そのモータ作動要求信号に基づいてモータ10をアンロック作動制御又はロック作動制御する。
マイコン60は、ステップS7において、カウンタ値Cptcが無効カウンタ値Cth以上の値であると判断した場合、ステップS9に移行する。マイコン60は、ステップS9において、外部からマイコン60に入力されるモータ作動要求信号を無効にした後、ここでの処理を一旦終了する。つまり、マイコン60は、モータ10が作動中であればモータ10の作動を継続させるが、外部から新たなモータ作動要求信号が入力されてもモータ10を作動させない。
次に、ステアリングロック装置1の作用について、図5及び図6に示すタイムチャートを用いて説明する。
図5に示すポイントP0は、モータ10の作動開始時点である。ポイントP0でのカウンタ値Cptcは、「0(第1初期カウンタ値)」である。マイコン60は、ポイントP0にて、外部からモータ作動要求信号が入力されたとき、そのモータ作動要求信号に基づいてモータ10を作動させる。そして、マイコン60は、加算間隔Ta毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ増加させる。詳しくは、図6(a)に示すように、マイコン60は、加算間隔Ta毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ加算する。即ち、モータ10の作動時間とカウンタ値Cptcの増加分とは比例関係にある。
ここで、何らかの理由によりモータ10に過剰な負荷がかかった場合、アンロック状態(ロック状態)へ移行できないか、又はアンロック状態(ロック状態)へ移行するまでの所要時間が長くなる。これらの場合、長時間に亘ってモータ10が作動される。即ち、長時間に亘ってモータ10に対して通電される。このため、モータ10の消費電力が増大して熱害が生じる虞がある。
そこで、本実施形態において、モータ10に対する連続通電時間は、最長で「1秒」に設定されている。従って、ポイントP1でのカウンタ値Cptcは、最大で「42(=1秒/24ミリ秒)」となる。即ち、ポイントP1でのカウンタ値Cptcは、ポイントP0でのカウンタ値Cptcに最大で「42」加算された値となる。これは、ポイントP1でのモータ10の温度が、ポイントP0でのモータ10の温度から最大で「42度」上昇したことを意味する。
マイコン60は、ポイントP1にて、アンロック状態(ロック状態)へ移行した旨を認識したとき、又はモータ10に対する連続通電時間が「1秒」に達したとき、モータ10の作動を停止させる。そして、マイコン60は、減算間隔Ts2(カウンタ値Cptc<45)毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ減少させる。ここで、マイコン60による減算処理について説明する。
図6(b)は、モータ10が休止しているときの、時間に対するカウンタ値Cptcの変化を示している。ここで、カウンタ値Cptcは、モータ10の温度を擬似的に求めるためのものである。従って、直線の傾きはモータ10の温度降下率を示している。また、直線の傾きが変化する時点は、モータ10の温度降下率が変化する時点である。
マイコン60は、カウンタ値Cptcが「45」以上の値である場合、減算間隔Ts1毎にカウンタ値Cptcから「1」ずつ減算する。一方、マイコン60は、カウンタ値Cptcが「45」未満の値である場合、減算間隔Ts2毎にカウンタ値Cptcから「1」ずつ減算する。これらのようにマイコン60は、モータ10の休止時において、そのときのカウンタ値Cptcの値に応じて減算間隔Ts1毎又は減算間隔Ts2毎にカウンタ値Cptcから「1」ずつ減算する。即ち、モータ10の休止時間とカウンタ値Cptcの減少分とは比例関係にある。
ここで、ポイントP2でのカウンタ値Cptcは、ポイントP1でのカウンタ値Cptcよりも減算間隔Ts2の整数倍だけ減算された値となる。例えば、ポイントP1からモータ10が「110秒間」に亘って休止される場合、マイコン60は、ポイントP1でのカウンタ値Cptc「42」から「10(=110秒/11秒)」減算する。これは、ポイントP2でのモータ10の温度が、ポイントP1での温度から「10度」降下したことを意味する。
マイコン60は、ポイントP2にて、外部からモータ作動要求信号が入力されたとき、そのモータ作動要求信号に基づいてモータ10を作動させる。そして、マイコン60は、加算間隔Ta毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ増加させる。ここで、ポイントP1からポイントP2までの温度降下分に比較して、ポイントP2からポイントP3までの温度上昇分が大きい場合、ポイントP3でのモータ10の温度は、ポイントP1でのモータ10の温度から差分DCptcに相当する分だけ上昇する。
その後、マイコン60は、ポイントP3にて、アンロック状態(ロック状態)へ移行した旨を認識したとき、又はモータ10に対する連続通電時間が「1秒」に達したとき、モータ10の作動を停止させる。そして、マイコン60は、減算間隔Ts1(カウンタ値Cptc≧45)毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ減少させる。
以上のように、マイコン60は、第1初期カウンタ値「0」に対して、モータ10が作動しているとき加算間隔Ta毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ増加させるとともに、モータ10が休止しているとき減算間隔Ts1毎又は減算間隔Ts2毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ減少させる。
その後、マイコン60は、カウンタ値Cptcが無効カウンタ値Cth未満の値であるポイントP4にて、外部からモータ作動要求信号が入力されたとき、そのモータ作動要求信号を有効にして、モータ10を作動させる。そして、マイコン60は、加算間隔Ta毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ増加させる。そして、マイコン60は、モータ10の作動中にカウンタ値Cptcが無効カウンタ値Cthに達しても、モータ10の作動を継続する。そして、マイコン60は、カウンタ値Cptcが休止カウンタ値Cmaxに達したポイントP5にて、モータ10を強制的に休止させる。そして、マイコン60は、減算間隔Ts1(カウンタ値Cptc≧45)毎にカウンタ値Cptcを「1」ずつ減少させる。
マイコン60は、カウンタ値Cptcが無効カウンタ値Cthに達しているポイントP6にて、外部からモータ作動要求信号が入力されたとき、そのモータ作動要求信号を無効にして、モータ10を作動させない。つまり、マイコン60は、外部からモータ作動要求信号が入力されても、ポイントP5から、最低作動時間「300ミリ秒」を確保できるだけの無効時間PTが経過しないと、モータ10を作動させない。本実施形態において、無効時間PTは、「6.5秒〔=0.5秒×(95−82)〕」となる。従って、マイコン60は、ポイントP5から無効時間PTよりも長い時間を経過したポイントP7にて、外部からモータ作動要求信号が入力されたとき、そのモータ作動要求信号に基づいてモータ10を作動させる。
次に、ステアリングロック装置1の特徴点について説明する。
さて、マイコン60により加減算されることで得られるカウンタ値Cptcは、マイコン60のRAM(揮発性メモリ)に記憶される。このため、何らかの理由により、RAMに対する電源電圧が、正常なデータ(カウンタ値Cptcを含む)を失わない最小値であるデータ保持電圧未満にまで一時的に低下した場合、RAMに記憶されているデータの信憑性が低くなる。そこで、RAMに対する電源電圧がデータ保持電圧未満にまで一時的に低下してからデータ保持電圧以上に復帰した場合、マイコン60が正常に機能するように、マイコン60が一旦リセットされる。そして、該リセットに伴って、RAMの記憶内容(カウンタ値Cptcを含む)が全て消去される。
すると、マイコン60は、リセット後に外部からモータ作動要求信号が入力されたとき、リセット直前のカウンタ値Cptc(リセットにより消去されてしまう)に対して、カウンタ値を加減算することができない。その結果、リセット後において、モータ10の実際の温度と、マイコン60で認識している温度(カウンタ値Cptcから推定される温度)との間に誤差が生じて好ましくない。
そこで、本実施形態とは異なり、カウンタ値CptcをRAMではなく、EEPROM(不揮発性メモリ)に記憶させる手法を採用すれば良いように思える。しかしながら、このような手法は、EEPROMを新たに追加する必要があることから、ステアリングロック装置1を低コスト化する観点からは必ずしも適切ではない。従って、本実施形態では、EEPROMを用いることなく、RAMにカウンタ値Cptcを記憶させる安価な手法を採用している。そして、本実施形態では、RAMにカウンタ値Cptcを記憶させながらにして、上記誤差に起因するモータ10の過熱を確実に防止するように配慮されている。
即ち、本実施形態において、マイコン60は、リセット後の第2初期カウンタ値を第1初期カウンタ値「0」よりも大きな値に設定する。ここで、アンロック作動制御時には、ステアリングシャフト20に対して嵌合されているロックバー30を、モータ10の回転駆動力によってステアリングシャフト20から引き抜く必要がある。このため、アンロック作動制御時には、ロックバー30を引き抜く必要のないロック作動制御時よりも、モータ10に対して大きな負荷がかかる。つまり、アンロック作動制御の所要時間は、ロック作動制御の所要時間よりも長い。本実施形態において、ロック作動制御の所要時間として最低で「200ミリ秒」が想定されている。一方、アンロック作動制御の所要時間として最低で「300ミリ秒(=最低作動時間)」が想定されている。
よって、ロック作動制御に伴ってモータ10が作動しているときのカウンタ値の加算による増加分(ロック時増加分)は、最低で「9(=200/24)」となる。一方、アンロック作動制御に伴ってモータ10が作動しているときのカウンタ値の加算による増加分(アンロック時増加分)は、最低で「13(=300/24)」となる。
そして、マイコン60は、休止カウンタ値Cmax「95」と第2初期カウンタ値との差分が、ロック時増加分「9」又はアンロック時増加分「13」のうち大きい方の増加分(アンロック時増加分「13」)よりも大きくなるように、第2初期カウンタ値を休止カウンタ値Cmax「95」よりも小さな値に設定する。つまり、マイコン60は、第2初期カウンタ値を第1初期カウンタ値「0」よりも大きな値であって、しかも「82(=95−13)」よりも小さな値に設定する(第1初期カウンタ値「0」<第2初期カウンタ値<82)。本実施形態において、マイコン60は、第2初期カウンタ値を「65」に設定する。
従って、マイコン60は、リセット後において、第2初期カウンタ値「65」に対して、モータ10が作動しているときカウンタ値を加算するとともにモータ10が休止しているときカウンタ値を減算することで得られるカウンタ値Cptcに基づいてモータ10を制御する。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)第1初期カウンタ値「0」からカウンタ値を加減算することで得られるカウンタ値Cptcが休止カウンタ値Cmax「95」に達したとき、モータ10が強制的に休止される。つまり、カウンタ値Cptcからモータ10の温度を推定することで、過熱保護機能が実現されている。要するに、過熱保護機能内蔵のモータ10を採用する必要がない。従って、該ステアリングロック装置1が大型化することなくモータ10の過熱を防止することができる。
(2)リセット後の第2初期カウンタ値が、モータ10が作動される前の第1初期カウンタ値「0」よりも大きな値「65」に設定される。つまり、リセット後に第1初期カウンタ値「0」からカウンタ値が加減算されるのではなく、第1初期カウンタ値「0」よりも大きな第2初期カウンタ値「65」から加減算される。このため、第1初期カウンタ値「0」から加減算される場合と比較して、カウンタ値Cptcが早い段階で休止カウンタ値Cmax「95」に達する。要するに、過熱保護機能がいち早く実現される。従って、モータ10の過熱を確実に防止することができる。これは、カウンタ値Cptcが例えば休止カウンタ値Cmax「95」に達する直前にリセットされた場合に有用である。
(3)休止カウンタ値Cmax「95」と第2初期カウンタ値との差分が、アンロック作動制御に伴ってモータ10が作動しているときのカウンタ値の加算による増加分「13=アンロック時増加分」よりも大きくなるように、第2初期カウンタ値が休止カウンタ値Cmax「95」よりも小さな値「65」に設定される。このため、リセット後にカウンタ値が第2初期カウンタ値「65」に設定されてからアンロック作動制御が開始された場合でも、ロック状態からアンロック状態への移行が完了する前にモータ10の作動が休止されることがない。従って、ロック状態からアンロック状態への移行を確実に完了することができる。
(4)休止カウンタ値Cmax「95」と第2初期カウンタ値との差分が、ロック作動制御に伴ってモータ10が作動しているときのカウンタ値の加算による増加分「9=ロック時増加分」よりも大きくなるように、第2初期カウンタ値が休止カウンタ値Cmax「95」よりも小さな値「65」に設定される。このため、リセット後にカウンタ値が第2初期カウンタ値「65」に設定されてからロック作動制御が開始された場合でも、アンロック状態からロック状態への移行が完了する前にモータ10の作動が休止されることがない。従って、アンロック状態からロック状態への移行を確実に完了することができる。
(5)休止カウンタ値Cmax「95」と第2初期カウンタ値との差分が、アンロック時増加分「13」又はロック時増加分「9」のうち大きい方の増加分(アンロック時増加分「13」)よりも大きくなるように、第2初期カウンタ値が休止カウンタ値Cmax「95」よりも小さな値「65」に設定される。このため、リセット後にカウンタ値が第2初期カウンタ値「65」に設定されてからアンロック作動制御(ロック作動制御)が開始された場合でも、ロック状態からアンロック状態への移行(アンロック状態からロック状態への移行)が完了する前にモータ10の作動が休止されることがない。従って、ロック状態からアンロック状態への移行やアンロック状態からロック状態への移行をいずれも確実に完了することができる。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・リセット後の第2初期カウンタ値は、「65」に限定されない。つまり、第2初期カウンタ値は、第1初期カウンタ値「0」<第2初期カウンタ値<82の範囲内で変更可能である。例えば、第2初期カウンタ値を「53(=95−42)」未満の値に設定してもよい(第1初期カウンタ値「0」<第2初期カウンタ値<53)。ちなみに、「42」とは、モータ10に対する連続通電時間の最長時間「1秒」を加算間隔Ta「24ミリ秒」で除した値である。このように構成すれば、リセット後にカウンタ値が第2初期カウンタ値「53」に設定されてからアンロック作動制御(ロック作動制御)が開始されて、モータ10に対する連続通電時間が「1秒(最長)」を経過した場合でも、カウンタ値Cptcが休止カウンタ値Cmax「95」に達しない。従って、モータ10の過熱を確実に防止することができる。
・第1初期カウンタ値は、「0」に限定されない。例えば、第1初期カウンタ値を「85(モータ10の雰囲気温度上限値として想定されている「85度」に等しい値)」に設定してもよい。この場合、休止カウンタ値Cmaxを「95」ではなく、例えば「180(モータ10の温度上限値として想定されている「180度」に等しい値)」に設定する。つまり、休止カウンタ値Cmaxは、「95」に限定されない。要するに、休止カウンタ値Cmaxと第1初期カウンタ値との差分が、例えば「95(モータ10の許容温度上昇幅である「95度」に等しい値)」となるように、第1初期カウンタ値を休止カウンタ値Cmaxよりも小さな値に設定すればよい。この場合、第2初期カウンタ値は、第1初期カウンタ値「85」<第2初期カウンタ値<167(=180−13)の範囲内で変更可能である。
ちなみに、この場合、無効カウンタ値Cthは「82」に限定されない。つまり、休止カウンタ値Cmax「180」と無効カウンタ値Cthとの差分が、例えば「13」となるように、無効カウンタ値Cthを休止カウンタ値Cmaxよりも小さな値「167」に設定すればよい。
・アクチュエータは、モータ10と同じたぐいのモータに限定されない。
・ステアリングシャフト20とロックバー30との両者において、凹凸の関係を前記実施形態とは逆にしてもよい。
ステアリングロック装置の構成を示す概略図。 ステアリングロック装置の構成を示す電気回路図。 マイコンによるカウンタ値の加減算処理及びモータの制御を示すフローチャート。 マイコンによるカウンタ値の加減算処理及びモータの制御を示すフローチャート。 ステアリングロック装置の作用を示すタイムチャート。 (a)ステアリングロック装置の作用を示すタイムチャート。
(b)ステアリングロック装置の作用を示すタイムチャート。
符号の説明
1…ステアリングロック装置、10…モータ(アクチュエータ)、20…ステアリングシャフト、30…ロックバー(ロック手段)、60…マイコン(制御手段)。

Claims (1)

  1. アクチュエータの駆動力によってステアリングシャフトに対してロック手段を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にするステアリングロック装置において、
    アクチュエータが作動される前の初期カウンタ値である第1初期カウンタ値に対して、アクチュエータが作動しているときカウンタ値を加算するとともにアクチュエータが休止しているときカウンタ値を減算することで得られるカウンタ値が休止カウンタ値に達したとき、アクチュエータを強制的に休止させる制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1初期カウンタ値に対して加減算することで得られるカウンタ値を揮発性メモリに記憶し、そのカウンタ値を含む前記揮発性メモリの記憶内容を全て消去する動作を示すリセットを行ったとき、このリセット後の初期カウンタ値である第2初期カウンタ値を前記第1初期カウンタ値よりも大きな値に設定し、
    前記制御手段は、ステアリングシャフトに対してロック手段が嵌合されているロック状態からステアリングシャフトに対するロック手段の嵌合が解除されているアンロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるアンロック作動制御、及び前記アンロック状態から前記ロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるロック作動制御を行い、
    同制御手段は、前記休止カウンタ値と前記第2初期カウンタ値との差分が、前記アンロック作動制御に伴ってアクチュエータが作動しているときのカウンタ値の加算による増加分又は前記ロック作動制御に伴ってアクチュエータが作動しているときのカウンタ値の加算による増加分のうち大きい方の増加分よりも大きくなるように、前記第2初期カウンタ値を前記休止カウンタ値よりも小さな値に設定することを特徴とするステアリングロック装置。
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