JP4422314B2 - 樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂組成物およびその製造方法に関する。更に詳しくは、中空成形体の製造に好適に用いることのできる、ポリエステル樹脂組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレートは、機械的特性および化学的特性が良好であり、透明性、ガスバリア性、フレーバー性および安全衛生性に優れることから、飲料等のボトル容器の素材として用いられている。
【0003】
ポリエチレンテレフタレート製のボトル容器は、予め射出成形により製造したプリフォームを、ブロー金型内で延伸ブロー成形して成形される。そして、例えば果汁飲料のボトル容器として用いる場合、充填は熱充填により行われることが必要であり、ボトル容器は、特にその口部において十分な耐熱性が要求される。この耐熱性を付与するために、プリフォームまたはボトルの状態で口部を熱処理して結晶化することが行われる。口部はキャプ密栓部分となるため高い寸法精度が要求される。そして、十分な寸法精度を得るためには、成形プリフォームの結晶性が極めて重要な因子である。
【0004】
さらに、良好な透明性を得る観点から、また食品の安全の観点から、ポリエチレンテレフタレートはゲルマニウム化合物を触媒として重縮合して製造したものを用いることが好ましい。しかし、ゲルマニウム化合物を触媒として製造されたポリエチレンテレフタレートは、そもそも結晶化温度が高く、結晶化は進みにくい。
【0005】
結晶化を促進する方法として、無機核剤を添加する方法、高級脂肪族化合物、ポリエーテル系化合物をブレンドまたは共重合する方法が従来技術として知られている。しかし、これらの従来技術では、透明性の低下、熱安定性の低下、分解成分の発生による内容物のフレーバー性の低下の問題と食品の安全上の問題が懸念され、ボトル容器の素材としては、不十分なものである。
【0006】
上記の従来技術には、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポレオレフィン系熱可塑性樹脂を添加剤として微量添加する方法が含まれるが、具体的な例として、特開平8−302168号公報、特開平9−183430号公報、特開平9−71639号公報、特開平9−151308号公報および特開平9−194697号公報がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
これらの方法は、ポリエチレンテレフタレートの結晶化を促進しながら透明なボトル容器を得ることができる点で優れた方法であるが、添加剤のポリオレフィン系熱可塑性樹脂とポリエチレンテレフタレートとの相溶性がそもそも低いため、微量の添加剤を均一に分散することが非常に難しい。このため、成形して得たプリフォームの口部を結晶化するときに、結晶性が大きくばらつき、生産安定性が低くなる場合が多い。
【0008】
本発明は、飲料用容器の材料として好適に用いることができるように、透明性、機械的強度、耐熱性およびフレーバー性に優れるとともに、口部の十分な寸法精度を確保しながら、結晶性のばらつきが少なく生産安定性に優れ,結晶性が促進されたボトル容器(以下、単にボトルということがある。)用のポリエステル樹脂組成物を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
項1)樹脂組成物の製造方法であって、ゲルマニウム化合物を触媒として重縮合反応することにより製造された極限粘度数0.70〜0.90のポリエチレンテレフタレート(A)に、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を、樹脂組成物中のポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)濃度が5〜40ppmとなるように配合し、
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)が、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を0.05〜2wt%の濃度で含有する水分散体をポリエチレンテレフタレート(A)のチップに付着させることにより配合される、樹脂組成物の製造方法。
項2)ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)にスルホイソフタル酸金属塩基を有するイソフタル酸成分が全ジカルボン酸成分あたり1〜10モル%共重合されている請求項1記載の樹脂組成物の製造方法。
項3)ポリエチレンテレフタレート(A)へのポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の配合が、ポリエチレンテレフタレート(A)の溶融重合終了の時点から成形体を成形する時点までの間に行われる項1〜2のいずれか1項記載の樹脂組成物の製造方法、
項4)重縮合反応することによりポリエチレンテレフタレート(A)を製造する際にリン化合物を添加する項1〜3のいずれか1項記載の樹脂組成物の製造方法、 および
項5)リン化合物の添加量が10〜1000ppmである項4記載の樹脂組成物の製造方法、
である。
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
[ポリエチレンテレフタレート(A)]
本発明に用いられるポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略記することがある。)は、テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とし、エチレングリコールを主たるジオール成分としてなるポリエステルである。
【0011】
ここで、主たるジカルボン酸成分とは、全ジカルボン酸成分あたり80モル%を超える成分をいう。従って、本発明におけるポリエチレンテレフタレート(A)はテレフタル酸以外のジカルボン酸成分を20モル%未満の範囲で含んでいてもよい。
【0012】
かかるテレフタル酸以外のジカルボン酸成分としては、例えばフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,4′−ビフェニルジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸およびこれらの構造異性体、マロン酸、コハク酸、アジピン酸等のジカルボン酸およびその誘導体、p−ヒドロキシ安息香酸、グリコール酸等のオキシ酸およびその誘導体を挙げることができる。
【0013】
また、主たるジオール成分とは、全ジオール成分あたり90モル%を超える成分をいう。従って、本発明におけるポリエチレンテレフタレート(A)はエチレングリコール以外のジオール成分を10モル%未満の範囲で含んでいてもよく、好ましくは高々5モル%、さらに好ましくは高々3モル%である。
【0014】
エチレングリコール以外のジオール成分としては、例えば1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ペンタメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環式グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族ジヒドロキシ化合物誘導体を挙げることができる。
【0015】
ポリエチレンテレフタレート(A)は、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体とエチレングリコールとを主たる原料として製造されるが、前述の通り、他のジカルボン酸成分および/または他のグリコール成分を併せて原料として用いてもよい。テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体とエチレングリコールとを含む原料は、エステル化触媒またはエステル交換触媒の存在下で、エステル化反応またはエステル交換反応され、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートおよび/またはそのオリゴマーとされる。その後、重縮合触媒および安定剤の存在下で、高温、減圧下に溶融重縮合を行ってポリマーとされる。
【0016】
エステル化触媒は、テレフタル酸がエステル化反応の自己触媒となるため特に使用する必要はない。エステル交換触媒としては、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩、チタン、亜鉛、マンガン等の金属化合物が好ましく使用されるが、透明性の観点からチタン、マンガン化合物が特に好ましい。これらの触媒の使用割合は、全重合原料に対する触媒の金属元素の重量として、通常5〜1000ppm、好ましくは10〜100ppmである。
【0017】
重縮合触媒としては、色調、透明性、食品の安全性を満足させる観点から二酸化ゲルマニウムを用いることが必要であり、添加量は全ジカルボン酸成分の重量に対するゲルマニウム元素の重量として、好ましくは20〜150ppm、更に好ましくは30〜100ppm、特に好ましくは30〜80ppmである。
【0018】
重合時に安定剤を添加してもよく、安定剤としては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート等のリン酸エステル、トリフェニルホスファイト、トリスドデシルホスファイト等の亜リン酸エステル、メチルアシッドホスフェート、ジブチルホスフェート、モノブチルホスフェート酸性リン酸エステル、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ポリリン酸等のリン化合物が好ましい。
【0019】
安定剤の添加量は、全重合原料に対する安定剤中のリン元素の重量として、通常10〜1000ppm、好ましくは20〜500ppmである。
【0020】
触媒および安定剤の供給は、原料スラリー調製の時点またはエステル化反応もしくはエステル交換反応の任意の時点で行うことができる。重縮合反応工程の初期の時点で供給してもよい。
【0021】
エステル化反応またはエステル交換反応の反応温度は、通常240〜280℃であり、反応圧力は常圧〜0.3Mpaである。
【0022】
重縮合反応の反応温度は、通常250〜300℃であり、反応圧力は通常60〜0.1Kpaである。
【0023】
エステル化反応またはエステル交換反応および重縮合反応は、一段で行っても、複数段階に分けて行っても良い。
【0024】
このようにして、溶融重縮合により、極限粘度数が通常0.45〜0.70dl/gのポリマーが得られる。ポリマーは常法によりチップ化され、通常2.0〜5.5mm、好ましくは2.2〜4.0mmの平均粒径のチップとされる。
【0025】
上記溶融重合で得られたポリマーチップは、固相重合に供される。この際、ポリマーチップは、固相重合を行う温度より低い温度にて、予備結晶化を行うことが好ましい。
【0026】
予備結晶化の工程は、非晶状態のポリマーチップを、通常120〜200℃、好ましくは130〜180℃の温度で、チップの結晶化発熱による融着が起こらないように、常に流動状態下で、一段または二段以上で、少なくとも15分間以上処理して結晶化させる。
【0027】
次の固相重合の工程は、少なくとも一段からなり、通常190〜230℃、好ましくは195〜225℃の重合温度で、0.05〜5Kpaの真空下、もしくは常圧〜0.1Mpaの条件下で、窒素、アルゴン、二酸化炭素等の不活性ガス流通下で実施される。
【0028】
固相重合時間は、温度が高いほど短時間でよいが、通常1〜50時間、好ましくは5〜30時間、更に好ましくは10〜25時間である。
【0029】
固相重合により得られるポリマーの極限粘度数は、通常0.70〜0.90dl/gの範囲である。
【0030】
本発明において、ポリエチレンテレフタレート(A)を構成するジエチレングリコールの含有量は、ポリエチレンテレフタレートを構成する全ジオール成分あたり0.7〜2.0wt%、好ましくは1.0〜1.5wt%である。0.7wt%未満であると成形後のボトル胴部の透明性が低下し、2.0wt%を超えると耐熱性が低下し、結晶化促進の効果が小さくなる。
【0031】
上記の範囲内にジエチレングリコール含有量を調節するために、ジエチレングリコールを重合原料として使用してもよく、主原料として使用するエチレングリコールからジエチレングリコールが一部副生するため、反応条件と合わせて、その副生成量を調節してもよい。
【0032】
ボトル成形時の金型汚れを低減するために、オリゴマーの含有量をポリマーの全重量あたり0〜0.5wt%、さらには0〜0.4wt%以下とすることが好ましい。
【0033】
ボトル充填物の味や匂いの悪化を防ぐため、アセトアルデヒドの含有量をポリマーの全重量あたり0〜5ppm、さらには0〜2ppmとすることが好ましい。
【0034】
オリゴマーおよびアセトアルデヒドの低減は上記の固相重合により行われ、溶融重合後のポリマーの極限粘度数、固相重合時間および温度時間を調整することで上記の含有量を満たすようにすることができる。
【0035】
ポリエチレンテレフタレート(A)の末端カルボキシル基の濃度は、15〜25eq/トンであることが好ましい。この範囲であれば、比較的短時間の固相重合で、オリゴマーを十分に低減することができる。
【0036】
[ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)]
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)は、ナフタレンジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とし、テトラメチレングリコールを主たるジオール成分とするポリエステルである。
【0037】
主たるジカルボン酸成分とは、全ジカルボン酸成分の80モル%以上、好ましくは90モル%以上の成分を意味する。また、主たるジオール成分とは、全ジオール成分の80モル%以上、好ましくは90モル%以上の成分を意味する。
【0038】
ナフタレンジカルボン酸としては、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。
【0039】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)は、溶媒への溶解性を得るために、スルホン酸金属塩基を有するイソフタル酸成分(以下、IASと略記することがある。)を全ジカルボン酸成分あたり1〜10モル%、さらに3〜5モル%を共重合成分として含有することが好ましい。
【0040】
IASとしては、5−リチウムスルホイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸を例示することができ、就中、5−ナトリウムスルホイソフタル酸が好ましい。
【0041】
これらは誘導体に由来してもよい。誘導体としては、例えばエステルを用いることができ、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステルを例示することができ、就中、メチルエステルが好ましい。
【0042】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)は、結晶化促進の効果を妨げない範囲で、ジカルボン酸成分および/またはジオール成分が共重合成分で置換されていてもよい。これは、ジカルボン酸成分の好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下の成分であり、ジオール成分の好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下の成分である。
【0043】
共重合成分として使用可能なジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、4,4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,4′−ビフェニルジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸およびこれらの構造異性体、マロン酸、コハク酸、アジピン酸等のジカルボン酸およびその誘導体、p−ヒドロキシ安息香酸、グリコール酸等のオキシ酸およびその誘導体を例示することができる。
【0044】
共重合成分として使用可能なジオール成分としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ペンタメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環式グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族ジヒドロキシ化合物誘導体を例示することができる。
【0045】
上記のナフタレンジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とテトラメチレングリコールとを含む原料を、エステル化触媒またはエステル交換触媒の存在下で、エステル化反応またはエステル交換反応させて、テトラメチレンナフタレンジカルボキシレートのモノマー(1量体)〜オリゴマー(低重合度の重合体)を得、その後、重縮合触媒および必要に応じて安定剤の存在下に、高温で減圧下に溶融重縮合を行うことにより、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレートを得ることができる。
【0046】
この際、エステル化触媒は、テレフタル酸がエステル化反応の自己触媒となるため特に使用する必要はない。エステル交換触媒としては、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩、チタン、亜鉛、マンガン等の金属化合物が好ましく使用されるが、反応性および透明性の観点からチタン化合物が特に好ましい。
【0047】
重縮合触媒としては、例えば、ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物、チタン化合物、コバルト化合物、錫化合物を用いることができるが、反応性の面からチタン化合物が好ましい。添加量は、全ジカルボン酸成分の重量に対するチタン元素の重量として、好ましくは20〜80ppm、更に好ましくは30〜50ppmである。
【0048】
触媒および安定剤の供給は、原料スラリー調製の時点またはエステル化反応もしくはエステル交換反応の任意の時点で行うことができる。重縮合反応工程の初期の時点で供給してもよい。
【0049】
エステル化反応またはエステル交換反応の反応温度は、通常210〜220℃であり、反応圧力は常圧〜0.3Mpaである。
【0050】
また、重縮合反応の反応温度は、通常240〜270℃であり、反応圧力は通常60〜0.1Kpaである。
【0051】
エステル化反応またはエステル交換反応および重縮合反応は、一段で行っても、二段以上の複数段階に分けて行っても良い。
【0052】
このようにして溶融重縮合により、極限粘度数が通常0.30〜0.70dl/gのポリマーが得られる。ポリマーは常法によりチップ化される。
【0053】
[配合方法]
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)は、ポリエチレンテレフタレート(A)に対して1〜100ppm、好ましくは1〜50ppm、更に好ましくは5〜50ppmの割合で配合される。1ppm未満では結晶性の向上効果がなく、100ppmを超えるとチップの乾燥時にチップ同士の融着が発生したり、成形時にチップの落下不良が発生したりして成形の安定性が阻害され、さらに得られるボトル容器の透明性が低下する。
【0054】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)は、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を0.05〜2wt%の濃度で含有する水分散体をポリエチレンテレフタレート(A)のチップに付着させることにより配合するのが好ましい。
【0055】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を、水分散体の状態で配合せず、例えば、粉体ブレンドで配合すると、不均一な配合となり、結晶化の促進効果を安定して得ることが困難であり好ましくない。
【0056】
水分散体のポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の濃度は、通常0.05〜2wt%であるが、好ましくは0.1〜1wt%、さらに好ましくは0.2〜0.5wt%である。0.05wt%未満であると適正量をポリエチレンテレフタレートのチップに付着させることが困難であり、また処理後の乾燥で極限粘度数が大きく低下して好ましくない。2wt%を超えると溶液をポリエチレンテレフタレートのチップに均一に付着させることが困難であり好ましくない。
【0057】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を水分散体とする方法として、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を溶解可能な有機溶媒で溶解し、水で置換する方法が好ましい。ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の濃度は、置換に用いる水の量を調整して行ってもよく、一旦高濃度の水分散体を得て、水を追加して適宜希釈することによって行ってもよい。
【0058】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の水分散体を、ポリエチレンテレフタレート(A)のチップに付着させる方法としては、例えばスプレー法、ディップ法を適用することができる。
【0059】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の配合は、ポリエチレンテレフタレート(A)の溶融重合終了の時点から成形体を成形する時点までの間、例えば、溶融重合後にチップ状にカットする時点、固相重合後の時点、成形の乾燥前の時点に行うことができる。ポリエチレンテレフタレート(A)の熱による劣化を抑制する観点から、固相重合後の時点が好ましい。
【0060】
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の配合に、水分散体を用いた場合、水分散体の付着処理から成形までの間に、乾燥して水分を除去することが好ましいが、ベント付成形であれば特に乾燥の必要はない。
【0061】
[成形品]
本発明の成形品は、好ましくは示差走査熱量計により測定される昇温時(10℃/min昇温)の結晶化温度Tciが140〜150℃である成型品である。さらに好ましくは、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を配合しない場合の成形品(例えばポリエチレンテレフタレート(A)の成形品)よりTciが5〜15℃低い成形品である。
【0062】
Tciが140℃未満であると、成形して得られたプリフォームの胴部をブロー成形のために加熱する際に、結晶化による白化が生じやすくなり、肩部や胴部が白化して透明性を損なうことがあり、耐熱性を付与するため加熱が困難となり、耐熱性が不足することになり好ましくない。Tciが150℃を超えると、口部を目的の結晶化度まで加熱結晶化するために、長時間の加熱が必要となり生産性が低下するとともに、口部結晶化設備を大型にせざるを得ないことになる。上記Tciの条件を満足することにより、成形品の結晶性、透明性およびボトルへの耐熱性付与を全て同時に満足することができる。
【0063】
[成形品の製造方法]
本発明の樹脂組成物は、一般的に使用される溶融成形法を採用してボトルに成形することができる。具体的には、例えば、射出成形または押出成形で一旦パリソンを成形し、そのまま、または口部および底部を加工後、再加熱し、ホットパリソン法、コールドパリソン法等の延伸ブロー成形法を適用する。
【0064】
この場合の成形温度(具体的には、成形機のシリンダー各部およびノズルの温度)は、例えば260〜315℃、好ましくは275℃〜295℃である。延伸温度は、ポリエチレンテレフタレートのガラス転移温度以上であり、通常70〜130℃である。延伸倍率は、通常、縦方向に1〜4倍、円周方向に1〜5倍の範囲である。
【0065】
得られたボトルは、そのままでも使用できるが、特に果汁飲料、ウーロン茶等のように熱充填を必要とする場合には、一般に加熱したブロー金型内で熱固定し更に耐熱性を付与して使用される。
【0066】
熱固定は、通常、圧空等による緊張下、金型温度を100〜200℃で数秒間〜数分間行われる。また、最終形状より大きいボトルを成形し、加熱により収縮させることにより胴部の結晶化を行い、その後最終形状の金型内でブロー成形して、製品のボトルを得る方法を用いてもよい。
【0067】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
「部」は重量部を意味する。
【0068】
(1)極限粘度数
極限粘度数(以下、IVと略記することがある。)は、チップまたはプリフォームのボトル口部(口栓部と同義である。)天面に相当する部分から切り出した試料を一定量計量し、o−クロロフェノールに0.012g/mlの濃度に溶解し、25℃にて測定した。
【0069】
(2)昇温時の結晶化温度
昇温時の結晶化温度(以下、Tciと略記することがある。)は、プリフォームのボトル口部天面に相当する部分から切り出した試料について、示差走査熱量計(DuPont製DSC MODEL2200)を用いて、10℃/min昇温条件にて測定される昇温時の結晶化温度Tci(結晶化ピークのトップ温度)を測定した。
【0070】
(3)ヘーズ
ボトル胴部より50mm×50mmの大きさに切り出した試料(330μm厚み)について、日本電色工業製Color and color difference meter MODEL1001DPにて測定した。
【0071】
(4)アセトアルデヒド含有量
アセトアルデヒド(以下、AAと略記することがある。)含有量は、サンプルを凍結粉砕しバイアル瓶に仕込み、150℃×60分保持し、日立製ヘッドスペースガスクロマトグラフィーにて測定した。
【0072】
(5)オリゴマー量
オリゴマー(以下、Cy−3と略記することがある。)含有量は、サンプルを一定量計量し、ヘキサフロロイソプロパノールに溶解し、クロロホルムで一定濃度に希釈した試料にて、ゲルパミッションクロマトグラフィー(ウォーターズ484)にて定量した。
【0073】
(6)樹脂組成物のポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)濃度
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)が樹脂組成物に占める重量割合を算出した。具体的には、実際に配合されたポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の重量を樹脂組成物の重量で割った値である。実際に配当されたポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の重量は、配合前の重量と配合後の重量を測定して両者の差をとることにより算出した。
【0074】
(7)ゲルマニウム元素含有量
蛍光X線(理学電気3270E)にて定量した。
【0075】
(8)ジエチレングリコール含有量
ジエチレングリコール(以下、DEGと略記することがある。)含有量は、サンプルをヒドラジンにて分解し、ガスコロマトグラフィーにて測定した。
【0076】
(9)ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の製造と水分散体の製造
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル100部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエステル6.4部および1,4−ブタンジオール62部に、テトラ−t−ブトキシチタン0.04部を触媒として用い、副生するメタノールを系外に留去させかつ210℃まで加熱昇温しながらエステル交換反応させ、次いで、反応生成物を高温高真空下で重縮合反応させて極限粘度数0.60のポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を得て、チップ状にした。得られたチップ状のポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を、テトラヒドロフランにて溶解し、その後、水で置換し、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)濃度が0.3wt%の水分散体を得た。
【0077】
[実施例1]
テレフタル酸40部とエチレングリコール22部とからなるスラリーを重縮合槽に供給して、常圧下、275℃、4時間の条件で、エステル化反応を行い、副生する水を系外に流出し、エステル化反応率97%まで反応せしめることにより、重合度5〜10のオリゴマーとし、これにトリメチルリン酸のエチレングリコール溶液(リン濃度(リン元素が溶液に占める重量割合)5.5wt%)0.017部と二酸化ゲルマニウムのエチレングリコール溶液(二酸化ゲルマニウム濃度1wt%)0.38部とを加えて、2000Paの減圧下で1時間、引き続き133Paの減圧下、277℃で2時間重縮合を行った。
【0078】
生成したポリマーを、重縮合槽の底部に冷却水槽に直結させて設けた抜き出し口からストランド状に抜き出して水冷した後、チップ状にカットしてポリマーチップとした。
【0079】
得られたポリマーチップを攪拌流動式結晶化機で結晶化させた後、窒素流通下140℃で3時間乾燥させ、続いて充填塔式固相重合塔に移し、窒素流通下215℃で22時間固相重合して、チップ状のポリエチレンテレフタレート(A)を製造した。
【0080】
得られたチップ状のポリエチレンテレフタレート(A)に、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の水分散体(濃度0.3wt%)を一定量スプレ−した後、140℃で3時間乾燥させて、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の濃度が20ppmのポリエチレンテレフタレートの樹脂組成物のチップを得た。結果を表1に示す。
【0081】
得られた樹脂組成物のチップを、真空乾燥機にて160℃で5時間乾燥させた後、射出成形機(名機製作所社製M−100DM)にて、シリンダー温度275℃、スクリュー回転数160rpm、1次圧時間3.0秒、金型温度10℃、サイクル30秒で、外径約28mm、内径約19mm、長さ136mm、重量約56gの円筒状のプリフォームを射出成形した。得られたプリフォームについて、極限粘度数、結晶化温度(Tci)およびアセトアルデヒド含有量を測定した。結果を表2に示した。
【0082】
さらに、ポリエステルの結晶性について、その安定性および均一性を確認するために、異なるプリフォーム(n=5)で結晶化温度(Tci)を測定し、バラツキを評価した。結果を表2に示す。
【0083】
引き続いて、口栓部結晶化装置(赤外線ヒーター)にて、160℃、1分間の条件でプリフォームのボトル口部相当部分のみを結晶化させた後、プリフォームの表面温度約110℃に赤外線ヒーターで予熱し、ブロー圧力5〜40kg/cm2、金型温度150℃に設定したブロー成形機にて延伸ブロー成形し、胴部平均肉厚330μm、内容積約1.5リットルのボトルを成形した。得られたボトルについてヘーズを測定した。結果を表2に示す。
【0084】
さらに、ボトルの成形安定性を確認するため、10本のボトルで外観不良を確認した。
【0085】
【表1】
Figure 0004422314
【0086】
【表2】
Figure 0004422314
【0087】
[実施例2〜5]
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の水分散体の濃度およびポリエチレンテレフタレート(A)への配合量を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂組成物のチップを得た。得られた樹脂組成物のチップをプリフォームに射出成形し、更にボトルをブロー成形した。得られたプリフォームおよびボトルについて評価した。結果を表2に示す。
【0088】
[比較例1]
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を配合しないで、実施例1と同様に実施した。結果を表1および表2に示す。
【0089】
[比較例2]
ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の配合量を変更する以外は、実施例1と同様に実施した。結果を表1および表2に示す。
【0090】
[比較例3]
チップ状のポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を粉砕し、100Meshの篩を通過し、かつ200Meshの篩上に残る粉体とし、ポリエチレンテレフタレート(A)に対して30ppmの割合で、チップ状のポリエチレンテレフタレート(A)にブレンドし、実施例1と同様に成形して評価した。結果を表1および表2に示す。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、透明性、機械的強度、耐熱性およびフレーバー性に優れるとともに、口部の十分な寸法精度を確保しながら、結晶性のばらつきが少なく生産安定性に優れ,結晶性が促進されたボトル容器用のポリエステル樹脂組成物を提供することができる。

Claims (5)

  1. 樹脂組成物の製造方法であって、ゲルマニウム化合物を触媒として重縮合反応することにより製造された極限粘度数0.70〜0.90のポリエチレンテレフタレート(A)に、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を、樹脂組成物中のポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の濃度が5〜40ppmとなるように配合し、
    ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)が、ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)を0.05〜2wt%の濃度で含有する水分散体をポリエチレンテレフタレート(A)のチップに付着させることにより配合される、樹脂組成物の製造方法。
  2. ポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)にスルホイソフタル酸金属塩基を有するイソフタル酸成分が全ジカルボン酸成分あたり1〜10モル%共重合されている請求項1記載の樹脂組成物の製造方法。
  3. ポリエチレンテレフタレート(A)へのポリテトラメチレンナフタレンジカルボキシレート(B)の配合が、ポリエチレンテレフタレート(A)の溶融重合終了の時点から成形体を成形する時点までの間に行われる請求項1〜2のいずれか1項記載の樹脂組成物の製造方法。
  4. 重縮合反応することによりポリエチレンテレフタレート(A)を製造する際にリン化合物を添加する請求項1〜3のいずれか1項記載の樹脂組成物の製造方法。
  5. リン化合物の添加量が10〜1000ppmである請求項4記載の樹脂組成物の製造方法。
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