JP4422099B2 - チェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置 - Google Patents

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Description

本願の発明は、ホッパーやタンク等大型容器の内容物等の重量物の重量計測システムに使用されるロードセルの振れ止め装置に関し、特にこの振れ止め装置が、チェックロッド方式によるものとされているロードセルの振れ止め装置に関する。
ロードセルを用いたホッパーやタンク等大型容器の内容物の重量計測システムは、各種のホッパー、タンク等を複数の自動調芯型ロードセルで支持して、内容物の重量を測定し、その結果に基づき、重量の上下限の警報や内容物の供給・排出の制御を行うものである。このようなロードセルは、強風や地震等によりホッパーやタンク等が揺動しても、常に内容物の全重量を垂直荷重として拾い出して、その正確な計測が行えるようにされていなければならず、このために、ホッパーやタンク等の揺動を一定の範囲に規制する振れ止め装置が、従来から使用されている。
このような振れ止め装置には、2つの方式がある。1つは、フレキシブルストップ方式と呼ばれるもので、これは、1本のロッドもしくはロッド状体と、その両端に配された2つの球面軸受(ロッドエンドベアリングとも呼ばれる)とから成る振れ止め装置を、大型容器と基礎架台との間に円周方向に等間隔に複数個介設せしめ、これら複数個の振れ止め装置により、大型容器と基礎架台とを、それらの間の水平方向の相対移動が規制されるようにして、連結するものであって、強風や地震等の外力による大型容器の揺動は、各振れ止め装置の2つの球面軸受部におけるロッドの回動及びその結果としてのロッドの変位により柔軟に吸収されて、その揺動が所定の範囲に規制される。そして、このような各振れ止め装置による大型容器の揺動の吸収と規制とは、いずれの振れ止め装置においても同じように行われるので、この間、大型容器の中心位置は変化することがなく、ロードセルによるその内容物の重量計測は、正確に行われる。
もう1つの方式は、チェックロッド方式(突き当て方式)と呼ばれるもので、これは、大型容器と基礎架台とのいずれか一方の側に設けられた衝突子(ロッド、円筒体等から成る)と、他方の側に設けられた衝突子(円筒体、ロッド、円孔を有する板部材等から成る)とが、所定の隙間を隔てて配置されており、強風や地震等により大型容器が揺動した時には、これら両衝突子が衝突することにより、その揺動を吸収するとともに、これを所定の範囲に規制するようにしたものである(特許文献1参照)。このものは、フレキシブルストップ方式のものと比較すると、接触部がないので、高精度な振れ止めを達成することができ、また、安価である。
図4には、食品加工材料等の内容物が収容されたホッパー1が、その外周方向の3個所でロードセル10により支持されて、その内容物の重量を測定するようにしたものが図示されている。ここで、このロードセル10の振れ止め装置としては、前記した、チェックロッド方式による振れ止め装置40が使用されている。
ロードセル10は、圧縮型のロードセルであって、図4及び図5に図示されるように、ホッパー1の周壁に突設されたブラケット20の下面に固着された上側加圧板21と、架台30の上面に固着された下側加圧板31との間に、その上下部ともに球面により支持されて、介設されている。なお、符号11は、一端側でロードセル10に接続されたリード線を示す。
ロードセル10が、このようにして設置されることにより、強風や地震等によりホッパー1が多少揺動したとしても、上下の球面部において、上側加圧板21、下側加圧板31の各球形凹部とロードセル10の上下各球形受圧面とに回転が生じて、ホッパー1の揺動が吸収され、また、強風や地震等が鎮静した時には、ホッパー1の自動調芯作用(これは、ロードセル10の自動調芯作用に基づく。)が働いて、ホッパー1が直ぐに元の状態に戻り、その内容物の重量の正確な測定が可能になるものである。
強風や地震等の外力の強度が比較的小さい場合には、前記のような、ロードセル10の上下部にそれぞれ設けられた球面部によるホッパー1の揺動の吸収及びホッパー1の自動調芯作用により、ホッパー1の変位を防ぎつつ、その内容物の重量の正確な測定が可能である。しかしながら、強風や地震等の外力の強度がそれ以上となる場合には、ホッパー1が変位したままになったり、倒れたりする。そして、これに伴い、ロードセル10が、その垂直姿勢から振れて、ホッパー1の内容物の全重量を垂直荷重として拾い出すことができなくなり、その内容物の重量の正確な測定が不可能になる。そこで、このような事態に至るのを避けるために、前記した、振れ止め装置40が付設されている。
この振れ止め装置40は、あらまし、次のような構造から成っている。
図5に図示されるように、ホッパー1側の上側加圧板21の下面には、その中央部の円形突部21aに嵌合し、ロードセル10を包囲するようにして、円筒部材41が固着されて取り付けられている。この円筒部材41の下端部の内周面は、架台30側の下側加圧板31の上面中央部に形成された円形突部31aの外周面と所定の隙間t1を隔てて対向させられており、その下端面は、下側加圧板31の上面の円形突部31aを取り巻く平坦面31bと所定の隙間t2を隔てて対向させられている。
そこで、今、ホッパー1が強風や地震等の外力を受けて水平面内で揺動したとすると、上側加圧板21が下側加圧板31に対して平行移動するとともに、ロードセル10がわずかに傾動する。ここで、上側加圧板21の平行移動は、隙間t1分のみ可能であるので、この分移動することによって、円筒部材41の下端部の内周面は、下側加圧板31の円形突部31aの外周面に当接して、上側加圧板21の平行移動は停止する。このようにして、上側加圧板21の平行移動、牽いては、ホッパー1の水平面内での揺動が規制されるのである。
なお、この間、円筒部材41の下端面は、常時、下側加圧板31の平坦面31bと隙間t2を隔てて対向させられているので、ロードセル10の重量計測に影響は生じない。また、ロードセル10のわずかな傾動によっても、ロードセル10の重量計測に影響は生じない。さらに、上側加圧板21と下側加圧板31とに跨がって、板部材50が取り付けられているが、これは、保護用であって、ロードセル10の重量計測に影響を及ぼすものではない。
しかしながら、このような構造から成る振れ止め装置40であっても、ロードセル10及び振れ止め装置40が設置されて後、特に隙間t1について、それが所期の大きさに設定されているかどうか確認するのが難しく、仮に、それが所期の大きさからずれていたとすると、全方位にわたって等しいロードセル10の振れ止めが行われなくなり、重量物を収容する大型容器の支持が不安定になるとともに、ロードセル10による正確な重量計測が得られない虞がある。
図6には、図5に図示される振れ止め装置40とは異なる構造から成るもう1つの従来の振れ止め装置40’が図示されている。
この振れ止め装置40’は、ロードセル10とは設置位置を異にされ、ロードセル10に対して別置きとされているもので、次のような構造から成っている。
ホッパー1の周壁に突設されたブラケット20の下面に固着された上側揺動板22には、その中央部に円孔22aが形成されている。また、架台30の上面に固着された下側固定板32の上面中央部には、円柱体42が立設されている。この円柱体42の上端部は、円孔22a内に挿入されており、その外周面と円孔22aの周面とは、所定の隙間t3を隔てて対向するようにされている。上側揺動板22と下側固定板32とは、ロードセル10を上下から加圧する上側加圧板21と下側加圧板31とからそれぞれ分離させられていて、振れ止め装置40’が、ロードセル10に対して別置きとされているものである。
そこで、今、ホッパー1が強風や地震等の外力を受けて水平面内で揺動したとすると、上側加圧板21及び上側揺動板22が、下側加圧板31及び下側固定板32に対してそれぞれ平行移動するとともに、ロードセル10がわずかに傾動する。ここで、上側揺動板22の平行移動は、隙間t3分のみ可能であるので、この分移動することによって、上側揺動板22の円孔22aの周面は、円柱体42の上端部の外周面に当接して、上側揺動板22の平行移動は停止する。このようにして、上側揺動板22及び上側加圧板21の平行移動、牽いては、ホッパー1の水平面内での揺動が規制されるものである。なお、この間、ロードセル10のわずかな傾動があったとしても、ロードセル10の重量計測に影響は生じない。
しかしながら、このような構造から成る振れ止め装置40’であると、隙間t3の確認は容易であるが、振れ止め装置40’が、ロードセル10に対して別置きとされているので、振れ止め装置40’の設置作業が複雑になる。
さらに、また、これらの振れ止め装置40、40’とは異なる従来の振れ止め装置の例として、振れ止め装置40’における円柱体42に相当する衝突子が、ロードセル10の上側加圧金具(上側加圧板21に相当するもの)を兼ねるようにしたものがある(特許文献2参照)。
このものにおいては、ロードセルの収容ケースを構成する上部板の中央部に円孔が形成されており、前記した衝突子が、この円孔内を所定の隙間を置いて通り抜けるようにして配置されて、ホッパー1側に固定されている。さらに、このようにして構成されたロードセルユニットの設置作業が終了するまでの間、前記した所定の隙間が維持されるように、この隙間に、間隙調節治具が着脱自在に嵌入されるものとされている。
したがって、この振れ止め装置は、それがロードセル10と同じ位置に設置されるものではあるが、構造が複雑となり、上側加圧金具の長さが長くなるので、その分、計測対象となる重量物を収容する大型容器の重心位置が高くなり、の支持が不安定になる虞がある。
実開平5−57630号公報 特開2004−198149号公報
本願の発明は、従来のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置が有する前記のような問題点を解決して、構造が簡単で、重量物を収容する大型容器側及び基台側両衝突子間の中間介在部材を介した隙間の確認が容易で、設置作業が簡単で、安価で、大荷重に対応可能なチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置を提供することを課題とする。
前記のような課題は、本願の各請求項に記載された次のような発明により解決される。 すなわち、その請求項1に記載された発明は、重量物の重量計測システムに使用されるロードセルの振れ止め装置が、上側チェックロッドと、下側チェックロッドと、前記上側チェックロッドの前記下側チェックロッドに対する水平方向の移動を規制するリングとから成り、前記ロードセルは、前記重量物を収容する大型容器側に固定されて前記ロードセルを上側から加圧する上側加圧板と、基台側に固定されて前記ロードセルを下側から加圧する下側加圧板と、の間に介設され、前記上側チェックロッドは、前記上側加圧板に下向きに垂設され、前記下側チェックロッドは、前記下側加圧板に上向きに垂設され、前記上側チェックロッドと所定の隙間を隔てて軸方向に対向するようにして配置されており、
前記リングは、前記上側チェックロッドの下端面の中央部に突設された円柱状突起と前記下側チェックロッドの上端面の中央部に突設された円柱状突起とを所定の隙間を隔てて囲うようにして、これらの円柱状突起に嵌合させられていることを特徴とするチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置である。
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されているので、その振れ止め装置は、上側チェックロッド(重量物側衝突子)と、下側チェックロッド(基台側衝突子)と、リング(中間介在部材)との3つの部品のみから成り、しかも、これらは、単純な形状をしているので、その構造が極めて簡単になり、その製作が極めて容易になり、安価で、取扱いが容易な振れ止め装置を提供することができる。
また、上側チェックロッドと下側チェックロッドとは、ロードセルを上下側から加圧する上下側加圧板に、それぞれ下向きもしくは上向きに垂設されているので、その振れ止め装置をロードセルと一体に構成することができる。これにより、ロードセルの設置作業が簡単になる。
また、リングを全方位方向に手で動かしてみれば、隙間の状況を確認することができるので、上下側チェックロッドの設置(振れ止め装置の設置)が正しく行われているかどうか、ロードセルの設置が正しく行われているかどうか、牽いては、重量物を収容する大型容器の設置が正しく行われているかどうかを確認することができ、これらの設置のための現地調整(設置作業)の時間を大幅に短縮することができる。
さらに、上下側チェックロッド及びリングの各寸法を適宜大きく設定すれば、大荷重に対応可能な振れ止め装置を容易に得ることができ、低強度ではあるが、安価なステンレス鋼を用いて振れ止め装置を製作することも可能になる。
また、その請求項2に記載された発明は、請求項1に記載のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置において、その上側チェックロッドと下側チェックロッドとは、同径の円柱状体から成り、リングの外径は、該円柱状体の径と同径にされていることを特徴としている。
請求項2に記載された発明は、前記のように構成されているので、振れ止め装置の構造がさらに簡単になるとともに、振れ止め装置を外観視するだけでも、隙間の状況を粗方確認することが可能になり、上下側チェックロッドの設置(振れ止め装置の設置)、ロードセルの設置及び重量物を収容する大型容器の設置のための現地調整(設置作業)を容易に行えるようにすることができる。
また、その請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置において、そのリングは、その軸方向中間部に横孔が貫通形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載された発明は、前記のように構成されているので、リングで包囲される振れ止め装置の可動部分にごみ等がないかどうかを容易に確認することができ、振れ止め装置のメンテナンスが容易になる。
前記のとおり、本願の発明のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置によれば、その振れ止め装置は、上側チェックロッド(重量物側衝突子)と、下側チェックロッド(基台側衝突子)と、リング(中間介在部材)との3つの部品のみから成り、しかも、これらは、単純な形状をしているので、その構造が極めて簡単になり、その製作が極めて容易になり、安価で、取扱いが容易な振れ止め装置を提供することができる。
また、上側チェックロッドと下側チェックロッドとは、ロードセルを上下側から加圧する上下側加圧板に、それぞれ下向きもしくは上向きに垂設されているので、その振れ止め装置をロードセルと一体に構成することができる。これにより、ロードセルの設置作業が簡単になる。
また、リングを全方位方向に手で動かしてみれば、隙間の状況を確認することができるので、上下側チェックロッドの設置(振れ止め装置の設置)が正しく行われているかどうか、ロードセルの設置が正しく行われているかどうか、牽いては、重量物を収容する大型容器の設置が正しく行われているかどうかを確認することができ、これらの設置のための現地調整(設置作業)の時間を大幅に短縮することができる。
さらに、上下側チェックロッド及びリングの各寸法を適宜大きく設定すれば、大荷重に対応可能な振れ止め装置を容易に得ることができる。
また、上側チェックロッドと下側チェックロッドとが、同径の円柱状体から成り、リングの外径が、該円柱状体の径と同径にされる場合には、振れ止め装置の構造がさらに簡単になるとともに、振れ止め装置を外観視するだけでも、隙間の状況を粗方確認することが可能になり、上下側チェックロッドの設置、ロードセルの設置及び重量物を収容する大型容器の設置のための現地調整(設置作業)を容易に行えるようにすることができる。
また、そのリングの軸方向中間部に横孔が貫通形成される場合には、リングで包囲される振れ止め装置の可動部分にごみ等がないかどうかを容易に確認することができ、振れ止め装置のメンテナンスが容易になる。
重量物の重量計測システムに使用されるロードセルの振れ止め装置を、上側チェックロッドと、下側チェックロッドと、上側チェックロッドの下側チェックロッドに対する水平方向の移動を規制するリングとから成るものとする。
ここで、ロードセルは、重量物を収容する大型容器側に固定されて該ロードセルを上側から加圧する上側加圧板と、基台側に固定されて該ロードセルを下側から加圧する下側加圧板と、の間に介設するものとし、上側チェックロッドは、上側加圧板に下向きに垂設し、下側チェックロッドは、下側加圧板に上向きに垂設するとともに、上側チェックロッドと所定の隙間を隔てて軸方向に対向するようにして配置する。リングは、上側チェックロッドの下端面の中央部に突設された円柱状突起と下側チェックロッドの上端面の中央部に突設された円柱状突起とを所定の隙間を隔てて囲うようにして、これらの円柱状突起に嵌合させる。リングには、その軸方向中間部に横孔を貫通形成する。
次に、本願の発明の一実施例について説明する。
図1は、本実施例のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置の正面図、図2は、同振れ止め装置の平面図、図3は、同振れ止め装置の作用時の側面図であって、要部を断面にして示す図である。なお、本実施例のロードセルの振れ止め装置の各部分には、従来のロードセルの振れ止め装置(図5参照)の対応する各部分に付された数字符号に100を加えた数字符号を付している。
本実施例のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置において、そのロードセルは、食品加工材料等を収容するホッパーやタンク等大型容器の内容物(重量物)の重量計測のために使用される。本実施例において、その大型容器は、特にホッパーであり、そのロードセルは、圧縮型のロードセルであって、そのホッパーに、従来(図5及び図6参照)と略同様の態様で設置されている。
具体的には、そのロードセル110は、図1及び図2に図示されるように、ホッパーの周壁に突設されたブラケットの下面に固着された上側加圧板121と、架台(基台)の上面に固着された下側加圧板131との間に、詳細には図示されないが、その上下部ともに球面により支持されて、介設されている。上側加圧板121は、その上方からホッパー側の重量を受けて、その重みで、球面部を介してロードセル110を上方から加圧する。また、下側加圧板131は、ロードセル110を介して伝わる上側加圧板121の加圧力とロードセル110の自重とを受けて、その反力で、球面部を介してロードセル110を下方から加圧する。このようにして、ロードセル110は、ホッパー側の重量を感じ取り、これを計測することができる。なお、ホッパーは、図4に図示される従来のホッパー1と同様のものである。
ロードセル110の振れ止め装置140は、ロードセル110の直ぐ横に隣接させられて、上側加圧板121と下側加圧板131との間に設けられている。
この振れ止め装置140は、上側チェックロッド144(重量物側衝突子)と、下側チェックロッド145(基台側衝突子)と、上側チェックロッド144の下側チェックロッド145に対する水平方向の移動を規制するためのリング146(中間介在部材)とから成っている。
上側チェックロッド144は、重量物を収容する大型容器側に固定された上側加圧板121に下向きに垂設されている。また、下側チェックロッド145は、架台側に固定された下側加圧板131に上向きに垂設され、上側チェックロッド144と所定の隙間t4を隔てて軸方向に対向するようにして同心に配置されている。
上側チェックロッド144の下端面の中央部には、円柱状突起144aが突設されており、また、下側チェックロッド145の上端面の中央部には、円柱状突起145aが突設されている。これらの円柱状突起144a、145aは、同径にされ、それらの先端部間に前記した所定の隙間t4を残し、それらの軸心が揃うようにして対向させられており、リング146は、正常時、これらの円柱状突起144a、145aを同じ一様な隙間t5を隔てて包囲するようにして、これらの円柱状突起144a、145aに嵌合させられている。
上側チェックロッド144と下側チェックロッド145とは、同径の円柱状体から成り、リング146の外径は、該円柱状体の径と同径である。したがって、これらの部材の軸心が揃えられた正常時の状態においては、これらの部材は、所定径の1本のロッド状体の形状を呈する。
リング146の軸方向中間部には、横孔146aが貫通形成されており、この横孔146aを透して見ることにより、リング146で包囲される振れ止め装置140の可動部分にごみ等がないかどうかを容易に確認することができる。
板部材150、151は、上側加圧板121と下側加圧板131とを連結する板部材であるが、ロードセル110の重量測定に影響を与えるものではない。浮上規制手段152は、重量物を収容する大型容器側に固定された上側加圧板121が、強風や地震等によっても、架台側に固定された下側加圧板131から浮上しないように規制する浮上規制手段であり、複数個のボルトとナットとを組み合わせて構成される。
なお、振れ止め装置140は、ステンレス鋼製のロードセル100に合わせて、全て、ステンレス鋼製とされている。ステンレス鋼としては、例えば、SUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼を使用することができる。
次に、振れ止め装置140の作用について説明する。
今、ホッパーが強風や地震等の外力を受けて水平面内で揺動したとすると、上側加圧板121が下側加圧板131に対して図3図示矢印の方向に平行移動するとともに、ロードセル110がわずかに傾動する。同時に、上側チェックロッド144が下側チェックロッド145に対して同量同じ方向に平行移動する。
この上側チェックロッド144の下側チェックロッド145に対する平行移動は、先ず、上側チェックロッド144が隙間t5だけ移動して、その円柱状突起144aの外周面がリング146の一側の内周面に当接する。次いで、上側チェックロッド144がさらに隙間t5だけ移動して、リング146の他側の内周面が下側チェックロッド145の円柱状突起145aの外周面に当接する。これにより、上側チェックロッド144の平行移動は停止する。したがって、上側チェックロッド144の平行移動は、隙間t5の2倍の分のみ可能であり、この分移動することによって、上側チェックロッド144の下側チェックロッド145に対する平行移動は停止する。このようにして、上側チェックロッド144及び上側加圧板121の平行移動、牽いては、ホッパー1の水平面内での揺動が規制される。
したがって、上側チェックロッド144(重量物側衝突子)は、下側チェックロッド145(基台側衝突子)に対し、全方位にわたって、リング146(中間介在部材)を介して隙間t5×2を隔てて対向していると見做すことができる。しかしながら、上側チェックロッド144の軸心と下側チェックロッド145の軸心とが揃えられず、振れ止め装置140の設置が正しく行われていないと、上側チェックロッド144の円柱状突起144a及び下側チェックロッド145の円柱状突起145aとリング146との間に同じ一様な隙間t5が得られない。この場合には、そのように見做すことはできなくなる。
この場合、リング146に手で触れて、これを全方位にわたって動かしてみると、所定の量(隙間t5)動かない方位を発見することができる。したがって、リング146を全方位にわたって手で動かしてみることにより、振れ止め装置140の設置が正しく行われているかどうかを確認することができる。
本実施例のチェックロッド方式によるロードセル110の振れ止め装置140は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
振れ止め装置140は、上側チェックロッド144(重量物側衝突子)と、下側チェックロッド145(基台側衝突子)と、リング146(中間介在部材)との3つの部品のみから成り、しかも、これらは、単純な形状をしているので、その構造が極めて簡単になり、その製作が極めて容易になり、安価で、取扱いが容易な振れ止め装置を提供することができる。
また、上側チェックロッド144と下側チェックロッド145とは、ロードセル110を上下側から加圧する上下側加圧板121、131に、それぞれ下向きもしくは上向きに垂設されているので、その振れ止め装置140をロードセル110と一体に構成することができ、振れ止め装置140の設置作業が簡単になる。
また、リング146を全方位方向に手で動かしてみれば、隙間の状況を確認することができるので、上下側チェックロッド144、145の設置、換言すれば、振れ止め装置140の設置が正しく行われているかどうか、ロードセル110の設置が正しく行われているかどうか、牽いては、重量物を収容する大型容器の設置が正しく行われているかどうかを確認することができ、これらの設置のための現地調整(設置作業)の時間を大幅に短縮することができる。
さらに、上下側チェックロッド144、145及びリング146の各寸法を適宜大きく設定すれば、大荷重に対応可能な振れ止め装置を容易に得ることができ
また、上側チェックロッド144と下側チェックロッド145とは、同径の円柱状体から成り、リング146の外径は、該円柱状体の径と同径にされているので、振れ止め装置140の構造がさらに簡単になるとともに、振れ止め装置140を外観視するだけでも、隙間t5の状況を粗方確認することが可能になり、振れ止め装置140の設置、ロードセル110の設置及び重量物を収容する大型容器の設置のための現地調整(設置作業)を容易に行えるようにすることができる。
また、リング146は、その軸方向中間部に横孔146aが貫通形成されているので、リング146で包囲される振れ止め装置140の可動部分にごみ等がないかどうかを容易に確認することができ、振れ止め装置140のメンテナンスが容易になる。
なお、本願の発明は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
例えば、本実施例のロードセル110の振れ止め装置140において、そのロードセル110は、食品加工材料等を収容するホッパーやタンク等大型容器の内容物の重量計測のために使用されるものとされたが、これに限定されず、種々の重量物の重量計測のために使用されることができる。
本願の発明の一実施例のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置の正面図である。 同振れ止め装置の平面図である。 同振れ止め装置の作用時の側面図であって、要部を断面にして示す図である。 ロードセルを用いた重量計測システムが適用された従来のホッパーの正面図である。 同ロードセルの振れ止め装置の従来例を示す面図である。 同ロードセルの振れ止め装置の他の従来例を示す面図である。
1…ホッパー、10…ロードセル、20…ブラケット、30…架台(基台)、110…ロードセル、121…上側加圧板、131…下側加圧板、140…振れ止め装置、144…側チェックロッド、144a…円柱状突起、145…側チェックロッド、145a…円柱状突起、146…リング、146a…横孔、150、151…板部材、152…浮上規制手段。

Claims (3)

  1. 重量物の重量計測システムに使用されるロードセルの振れ止め装置が、上側チェックロッドと、下側チェックロッドと、前記上側チェックロッドの前記下側チェックロッドに対する水平方向の移動を規制するリングとから成り、
    前記ロードセルは、前記重量物を収容する大型容器側に固定されて前記ロードセルを上側から加圧する上側加圧板と、基台側に固定されて前記ロードセルを下側から加圧する下側加圧板と、の間に介設され、
    前記上側チェックロッドは、前記上側加圧板に下向きに垂設され、
    前記下側チェックロッドは、前記下側加圧板に上向きに垂設され、前記上側チェックロッドと所定の隙間を隔てて軸方向に対向するようにして配置されており、
    前記リングは、前記上側チェックロッドの下端面の中央部に突設された円柱状突起と前記下側チェックロッドの上端面の中央部に突設された円柱状突起とを所定の隙間を隔てて囲うようにして、これらの円柱状突起に嵌合させられている
    ことを特徴とするチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置。
  2. 前記上側チェックロッドと前記下側チェックロッドとは、同径の円柱状体から成り、
    前記リングの外径は、前記円柱状体の径と同径にされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置。
  3. 前記リングは、その軸方向中間部に横孔が貫通形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチェックロッド方式によるロードセルの振れ止め装置。
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