JP4421990B2 - 漏電検出装置 - Google Patents
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Description
これらの照明機器が設置されている場所は、屋内にとどまらず、屋外での使用も多く、電気的接続部分の処理が不十分な場合、湿度や塵埃の影響により、これらの照明機器、表示機器は漏電が起きる可能性がある。
またこれ以外に、長時間使用による経時劣化に起因する絶縁不良による漏電や、獣害による漏電が起こりえる。
図6(B)にその等価回路を示す。電源供給ライン(+24V)101とグランド(GND)102の配線間に、最初のグループとして、複数のLED(LED−1,LED−2,・・・,LED−6)が直列接続され、LED−6の出力に電源回路101が接続され、さらに電源回路101の出力とGND間にLED−7と抵抗R101が直列接続される。また同様に、次のグループとして、LED(LED−1A,LED−2A,・・・,LED−6A)が直列接続され、LED−6Aの出力に電源回路102が接続され、さらに電源回路102の出力とGND間にLED−7Aと抵抗R102が直列接続される。このような接続を1つのグループとして繰り替えし配置される。
また、たとえばLEDや抵抗の両端子に塵が付着してトラッキング現象が起き、リークを発生することもあり、さらに、大電流を流すと、配線同士がショートするエレクトロマイグレーションが起こりリークが発生し、極端な場合ショートして大電流が流れる。
図7(B)に各発光ダイオードの順方向特性を示す。図7のグラフは、横軸に順方向電圧で、1.0Vから6.0V、縦軸に順方向電流をログスケールとし、0.1mA〜100mAまでの範囲を示す。ダイオードの赤色発光ダイオード(LED)は室温(25℃)において、順方向電圧が約2.0Vで順方向電流5mA、1Vで0.001mA以下である。また緑色発光ダイオードは順方向電圧3.0Vで2mA、1Vで0.001mA以下、さらに青色発光ダイオードは順方向電圧3.0Vで2.0mA、1.0Vで0.001mA以下である。
上述したデータから、青色LEDと赤色LEDは順方向電圧をたとえば2.0V印加しても順方向電流は0.001mA以下であり、事実上電流は流れていないと見なすことができる。
したがって、LEDを用いた照明装置でLEDに流れる電圧以下の電圧を供給して、LEDに流れる電流が無視できる条件にすると、LED以外の漏れ電流を検出することができる。
また、漏電によって、漏電側に電流が流れ、LEDへの供給が減少することで、漏電発生による電流の変化が通常の変化と比較して検出可能な変化に至らないこともある。このように、漏電防止は、電流制限以外の手段によって検出されることが望まれていた。
また、LEDの順方向電流はダイオードの順方向電圧Vf以下では流れる電流が少なくほとんど無視できることを利用して、検出時間のみLEDにVf以下の順方向電圧を供給し、LED表示装置に流れる電流を検出することでLED以外に流れる要因の存在を検知することができる。
図1に本発明の実施形態に係る手動切り換えタイプのLED照明漏電検出装置10の全体ブロック図を示す。LED照明漏電検出装置10は照明用電源11、表示器12、基準電源13、比較器14、電源切り替え器15、検出用電源16、LED照明機器17で構成されている。
表示器12はLEDなどを用いて、比較器14から出力される検出結果に応じてオン/オフ動作させ、リーク電流が発生しているときは例えばオンとして発光させて警告を発生し、リーク電流が無いまたは少なく基準レベル以下の時LEDの動作をオフとする。
また、LEDをオン/オフ動作させてリーク電流を瞬時に検知できる外に、ディスプレイ上に文字、記号、絵などを用いてリーク電流検出結果を表示することができる。
比較器14は基準電源13から出力された電流基準値あるいは基準電圧値とLED照明機器17に流れるLED以外のリーク電流により発生した電流を比較器14に取り込み、そこでリーク電流を電圧に変換して検出電圧と比較する。比較器14で比較された結果を表示器12に出力する。たとえば、検出電圧が基準電源13からの基準電流または基準電圧より高いと、リーク電流が発生していると判断し、一方検出電圧が基準電流または基準電圧より小さいとリーク電流は発生していないと判断する。
また、リーク電流測定時における別の電圧供給方法として、例えば電源電圧(+24.0V)から直流電圧+1.0V,3.0Vに切り替え、この電圧をLED照明機器17の電源ラインに供給し、測定が終わるとスイッチを切り替えて照明用電源11に切り替え電源電圧(+24.0V)をLED照明機器17に供給する。
LED以外のリーク電流が小さく正常動作の場合、リーク電流の測定が終了すると、スイッチを切り替えて照明用電源11からの直流電圧(24.0V)が供給できるようにする。
検出用電源16は、上述したように、電源切り替え器15で電源を切り替えてLED照明機器17の漏電を測定するとき使用し、逆バイアスをLEDに供給するときは0.55Vと2.5Vの直流電圧を発生する。
一方順方向電圧をLEDに供給する場合、例えば赤色LEDの場合+1.0V、青色LEDの場合3.0Vの直流電圧を出力する。
ただし、この直流電圧はLEDに流れる電流がLED以外の照明機器のリーク電流と比較して無視できる範囲に設定する必要がある。またLED照明機器にLEDが複数個直列接続されている場合はその個数倍の直流電圧を出力する。
LED照明機器17は、例えば図6(A),(B)に示すようにライン表示装置などや、その他種々の表示装置がある。
例えば、図6(B)において、LED照明機器17のLEDに逆バイアスを供給する場合、+0.55Vを電源ライン101に、+1.0*6Vをグランドライン102にそれぞれ供給する。電源ライン101とグランド102間に、複数のLED(LED−1,LED−2,・・・,LED−6)が直列接続され、LED−6の出力に電源回路101が接続され、さらに電源回路101の出力とGND間にLED−7と抵抗R101が直列接続される。
LED照明機器17のLED以外のリーク電流が少なく、その結果比較器14で変換された電圧が基準電源13の比較値と比較して低い場合、リーク電流が少ないことを表示器12の赤色LEDなどの表示装置を駆動させ、オフ動作状態に設定し、赤色の警告表示が無いことを示す。
一方LED照明機器17のLED以外のリーク電流が規定値以上の場合、リーク電流が電源切り替え器15を介して比較器14に供給され、電流を電圧に変換し、この変換された電圧が基準電源13の比較値と比較して高い場合、リーク電流が多いことを表示器12の赤色LEDなどの表示装置を駆動させ、オン動作状態に設定し、赤色の警告表示を点燈する。
図2に本発明の他の実施形態に係るタイマー設定による自動切り換えタイプのLED照明漏電検出装置30の全体ブロック図を示す。LED照明漏電検出装置30は照明用電源31、表示器32、基準電源33、比較器34、電源切り替え器35、検出用電源36、LED照明機器37、タイマー38で構成されている。
照明用電源31は、ACからDCに変換してたとえばDC24.0Vの直流電圧を出力するDC電源である。またこれ以外にも、電池駆動など色々あり、AC−DC変換器に限定されるものではない。
また、LEDをオン/オフ動作させてLED以外のリーク電流を瞬時に検知できる外に、ディスプレイ上に文字、記号、絵などを用いてリーク検出結果を表示することができる。
基準電源33は、たとえばLED以外のリーク電流を測定する場合は、リーク電流の許容範囲の最大値に設定し、この設定された電流を比較電流として出力する場合や、またこの比較電流を電流として出力するのではなく、電流−電圧変換して基準電圧を出力する。設定電流はLEDが複数個の場合、LEDの測定個数に応じて再設定される。
電源切り替え器35は、照明用電源31と検出用電源36が供給され、これらの電源をタイマー38からの制御信号で自動的に切り替えるように構成されている。リーク電流を測定する時、タイマー38からの制御信号により自動的にスイッチが切り替えられ検出用電源36に切り替える。LED照明機器に供給する電圧を、例えばLEDが1個の場合、電源電圧ラインに供給する電圧に0.55V,グランドラインに2.5V供給し、LEDに逆方向電圧を供給する。
もし、LED機器37に漏電が発生していると、電源切り替え器35は検出測定用の電圧を供給し続ける。
リーク電流が小さく正常動作の場合、リーク電流の測定が終了すると、スイッチを切り替えて照明用電源31からの直流電圧(24.0V)が供給できるようにする。
検出用電源36は、上述したように、電源切り替え器35で電源を切り替えてLED照明機器37の漏電を測定するとき、逆バイアスをLEDに供給するときは0.55Vと2.5Vの直流電圧を発生する。
リーク電流の測定が所定期間行われた後、ターマー38から制御信号が供給され、自動的に検出用電源36から照明用電源31に切り替えられる。そして照明用電源31から電源がLED照明機器37へ供給される。
LED照明機器37は、例えば図6(A),(B)にその要部を示すようにライン表示装置などや、その他種々の表示装置がある。
タイマー38の基本回路構成として、アナログ回路で構成する場合、たとえばCRの時定数を持つ積分回路で構成し、積分された電圧値がたとえば照明用電源の1/2の電圧(+12.0V)に到達する時点で制御信号を電源切り替え器35に供給し、漏洩検出時間を終了させ、その後検出用電源36から照明用電源31に切り替え、通常の照明動作とする。
例えば、図6(B)において、LED照明機器37のLEDに逆バイアスを供給する場合、LEDが6個備え付けてあるので、+0.55Vを電源ライン101に、+1.0*6Vをグランドライン102にそれぞれ供給する。電源ライン101とグランド102間に、複数のLED(LED−1,LED−2,・・・,LED−6)が直列接続され、LED−6の出力に電源回路101が接続され、さらに電源回路101の出力とGND間にLED−7と抵抗R101が直列接続される。
LED照明機器37のLED以外のリーク電流が少なく、その結果比較器34で変換された電圧が基準電源33の比較値と比較して低い場合、リーク電流が少ないことを表示器32の赤色LEDなどの表示装置を駆動させ、オフ動作状態に設定し、赤色の警告表示が無いことを示す。
一方LED照明機器37のLED以外のリーク電流が規定値以上の場合、リーク電流が電源切り替え器35を介して比較器34に供給され、電流を電圧に変換し、この変換された電圧が基準電源33の比較値と比較して高い場合、リーク電流が多いことを表示器32の赤色LEDなどの表示装置を駆動させ、オン動作状態に設定し、赤色の警告表示を点燈する。
タイマー38によりリーク測定時間が所定期間たとえば1.6秒経過すると、タイマー38から制御信号を出力し、電源切り替え器35に供給する。すると、スイッチを自動的に切り替えて検出用電源36から照明用電源31に設定され、LED照明機器に直流電圧+24.0Vを供給し、通常の照明動作状態となる。
まずLED照明漏電検出装置50の回路構成について述べる。図3に示したLED照明漏電検出装置50は、入力端子i1に例えば+24.0Vの電源電圧を供給し、入力端子i2はグランド(0V)とする。
入力端子i1に抵抗R1の一方の端子が接続され他方の端子がキャパシタC2の一方の端子に接続され、さらにこのキャパシタC2の他方の端子がグランドi2に接続される。またダイオードD1のカソードが入力端子i1にアノードが抵抗R1とキャパシタC2の共通接続点に接続されている。この抵抗R1とキャパシタC2で積分回路を構成し、入力端子(電源端子)i1と入力端子(グランド)i2間に電源が供給されると電源電圧に向かって電圧が所定の時定数で上昇する。
抵抗R2の一方の端子が入力端子i1に接続され他方の端子が抵抗R3の一方の端子に接続され、この抵抗R3の他方の端子はグランドi2に接続されている。抵抗R1とキャパシタC2の共通接続点はオペアンプIC1の反転入力端子に接続され、抵抗R2とR3の共通接続点は非反転入力端子に接続されている。
抵抗R10とツェナーダイオードU1の共通接続点はオペアンプIC3の非反転入力端子に接続され、オペアンプIC3の出力端子は反転入力端子に接続されフィードバック回路を構成し、ボルテージフォロアー回路となっていて、ツェナーダイオードから非反転入力端子に供給される基準電圧と等しい電圧が出力端子から基準電圧として出力される。
リレーRLY1の接点aは入力端子i1に接続され、第1の共通接点bは出力端子o1に接続され、接点cは抵抗R7の一方の端子とオペアンプIC2の非反転入力端子にそれぞれ接続されている。この抵抗R7の他方の端子はグランドi2に接続されている。
またリレーRLY1の接点dはグランドi2に接続され、第2の共通接点eは出力端子o2に接続され、さらに接点fはオペアンプIC3の出力端子に接続されている。
ダイオードD3のカソードはダイオードD2のカソードと抵抗R8の一方の端子に接続される。
図4のタイミングチャートにおいて、時刻t0で入力端子i1に電源電圧たとえば+24.0Vが供給されると、図4(A)に示すようにステップ状に入力端子i2の電圧が立ち上がる。すると抵抗R1とキャパシタC2が積分回路を構成しているので、抵抗R1とキャパシタC2の共通接続点は所定の時定数(τ=C2*R1)で立ち上がり、電源電圧Vc(+24.0V)に向かって上昇する。
一方オペアンプIC1の非反転入力端子に供給される基準電圧は、抵抗R2とR3に抵抗値で決定され、両抵抗R2,R3とも同じ値であるから電源電圧が+24.0Vの場合+12.0Vとなる。
抵抗R1とキャパシタC2の共通接続点が上昇し、オペアンプIC1の非反転入力端子に供給される基準電圧+12.0Vに達するまでの期間オペアンプIC1の出力は“H”レベルの出力電圧をダイオードD2に供給する(図4(C))。
この状態において、オペアンプIC3の出力電圧は2.5Vであるので、リレーRLY1の接点fと第2の共通接点eを介してLED照明機器のLEDが1個の場合、出力端子o2に2.5Vが出力されることになる。もしLEDが6個直列に接続されていると接点eから出力される電圧は2.5*6Vとする必要がある。この場合、ツェナーダイオードU1から取り出す電圧を2.5*6Vにすればよく、ツェナーダイオードの規格出力電圧を2.5*6Vを用いるか、また2.5V出力電圧の規格のものを6個直列接続するか、あるいはバンドギャップレファレンス回路を用いて15.0V出力の定電圧回路を構成するなどいろいろな回路で構成できる。出力端子o2から出力された2.5*6Vの電圧が例えば図6(B)のグランドライン102に供給され、電源ライン101は出力端子o2に接続されているので、抵抗R7を介してグランドi2に接続されて、その結果LED(LED−1,LED−2,・・・,LED−6)が逆バイアスされ、LEDに流れる電流を無視できる範囲に設定して、LED照明機器17のLED以外のリーク電流を測定する。
もしLED以外のリーク電流小さくて抵抗R7で発生する電圧がオペアンプIC2の反転入力端子の基準電圧より電圧が低いと、オペアンプIC2の出力端子から“L”レベルの電圧たとえば0Vの電圧が出力され、ダイオードD3はオフし、さらにLED1(D5)もオフし発光しない。すなわちLED以外のリーク電流が少ない時は警告燈のLED1は消燈して良品であることを表示する。
リレーRLY1の接点cはフローティングになっているので、オペアンプIC2の非反転入力端子は抵抗R6を介してグランドに接続されているので、反転入力端子に供給される電圧が高いので、出力端子から“L”レベルの電圧が出力され、ダイオードD3はオフし、またLED1もオフするので発光しない。
まずLED照明漏電検出装置70の回路構成について述べる。図5のLED照明漏電検出装置70は、入力端子i1Aに例えば24.0Vの電源電圧を供給し、入力端子i2Aはグランド(0V)とする。
入力端子i1Aに抵抗R71の一方の端子が接続され他方の端子がキャパシタC72の一方の端子に接続され、さらにこのキャパシタC72の他方の端子がグランドi2Aに接続される。またダイオードD71のカソードが入力端子i1Aに、アノードが抵抗R71とキャパシタC72の共通接続点に接続されている。この抵抗R71とキャパシタC72で積分回路を構成し、入力端子i1Aとグランドi2A間に電源が供給されると電源電圧に向かって電圧が所定の時定数で上昇する。
抵抗R72の一方の端子が入力端子i1Aに接続され他方の端子が抵抗R73の一方の端子に接続され、この抵抗R73の他方の端子はグランドi2Aに接続されている。抵抗R71とキャパシタC72の共通接続点はオペアンプIC71の反転入力端子に接続され、抵抗R72とR73の共通接続点は非反転入力端子に接続されている。
ツェナーダイオードU81は基準電圧を発生するために用いられているが、これ以外にダイーオードやトランジスタなどを用いて定電圧回路を構成して任意の出力電圧を発生することができる。
抵抗R80とツェナーダイオードU81の共通接続点に抵抗75の一方の端子が接続され、他方の端子は抵抗R76の一方の端子に接続され、抵抗R76の他方の端子はグランドi2Aに接続されている。
抵抗R75とR76の共通接続点は抵抗R84を介してオペアンプIC73の非反転入力端子に接続され、オペアンプIC73の反転入力端子は抵抗R77を介して出力端子に接続されフィードバック回路を構成している。またオペアンプIC73の非反転入力端子と反転入力端子間にダイオードD76とD77が互いに逆接続されて入力端子を保護している。
オペアンプIC72の出力はLED75のアノードに接続されるとともにダイオードD73のアノードに接続されている。LED75の他方の端子は抵抗74の一方の端子に接続され、抵抗R74の他方の端子はグランドi2Aに接続される。
NPNトランジスタQ71のエミッタはグランドi2Aに接続され、コレクタはリレーRLY71を介して入力端子i1Aに接続されている。またこのリレーRLY71に並列にダイオードD77が接続され、入力端子i1Aにカソードが、NPNトランジスタQ71のコレクタにアノードが接続されている。
図4に示すように、時刻t0で入力端子入力端子i1Aに電源電圧たとえば+24.0Vが供給されると、図4(A)に示すようにステップ状に電圧が立ち上がる。すると抵抗R71とキャパシタC72が積分回路を構成しているので、抵抗R71とキャパシタC72の共通接続点は所定の時定数(τ=C72*R71)で立ち上がり、電源電圧Vc(+24.0V)に向かって上昇する。
一方オペアンプIC71の非反転入力端子に供給される基準電圧は、抵抗R72とR73に抵抗値で決定され、いま両抵抗R72,R73とも同じ値であるから電源電圧が+24.0Vの場合+12.0Vとなる。
電源投入から時間が経過するに伴い、抵抗R71とキャパシタC72の共通接続点が上昇し、オペアンプIC71の非反転入力端子に供給される基準電圧+12.0Vに達するまでの期間オペアンプIC71の出力は“H”レベルの出力電圧をダイオードD72に供給する(図4(C))。
抵抗80とツェナーダイオードU81の共通接続点はツェナーダイオードの規定電圧で決まり、2.5Vのツェナーダイドードを6個直列に接続したものをいま仮にU81とすると、その値は2.5*6Vとなる。ツェナーダイオードU81のカソードとグランドi2A間に直列抵抗R75とR76が接続されているので、両抵抗R75とR76の共通接続点は電圧が分割され、例えば1.0*6Vの電圧が得られる。この分割された電圧は基準電圧として抵抗R84を介してオペアンプIC73の非反転入力端子に供給される。
この基準電圧は上述したように、ツェナーダイオードU81を選択することや、他の電圧発生回路を用いて電圧を任意に設定することができる。
また、オペアンプIC72の出力が“H”レベルの電圧を出力しているので、ダイオードD73を介して抵抗R81とR82に電圧を供給する。NPNトランジスタQ71のベースには抵抗R81とR82で分圧された電圧が供給され、オン動作状態を維持し、リレーRLY71の共通接点hは接点jに接続される。
入力端子に供給される電圧が高いので、出力端子から“L”レベルの電圧が出力され、ダイオードD73はオフし、またLED75もオフするので発光しない。
例えば、図5のLED照明漏電検出装置の回路構成に置いて、NPNトランジスタQ71のコレクタとエミッタまたはグランド間に保護抵抗付きスイッチを接続する。リーク電流測定時にたとえばスイッチをオンにしてリレーに電流を流し、共通接点hを接点jに接続して、出力端子o1Aに検出電源からの検出用電圧を出力し、LED照明機器37に供給し、上述した動作と同じ動作を行うことによりLED以外のリーク電流を検出することができる。
Claims (5)
- 発光ダイオードを用いた照明装置において、
前記発光ダイオードの点燈時に電源を供給する第1の電源と、
前記発光ダイオードに所定バイアスを供給する第2の電源と、
リーク電流検査時に前記第1の電源から前記第2の電源に切り替え、通常動作時に前記第2の電源から前記第1の電源に切り替える切り替え回路と、
前記発光ダイオードを用いた照明装置のリーク電流と比較するための基準電源と、
前記切り替え回路により前記第2の電源に切り替えて該第2の電源から所定のバイアスを前記照明装置に出力し、該所定バイアスを前記発光ダイオードに正常時に流れる電流を所定値以下とする電圧とし、前記基準電源から出力される基準信号と前記発光ダイオードを用いた照明装置のリーク電流を比較し、該比較結果に基いて制御信号を出力する比較回路と
を有する漏電検出装置。 - 前記切り替え回路は、リーク電流検出時に、前記第1の電源から前記第2の電源に切り替えて該第2の電源を前記照明装置に接続し、該第2の電源から前記照明装置の発光ダイオードに供給する所定のバイアスは、前記発光ダイオードの逆方向電圧であるか、または、該発光ダイオードが正常時に流れる電流を所定値以上とする順方向電圧のしきい値電圧以下である請求項1記載の漏電検出装置。
- 前記切り替え回路は、前記照明装置を点燈させるとき所定期間前記第2の電源に切り替えるようにした請求項1または2記載の漏電検出装置。
- 前記漏電検出装置は、前記漏電表示を表示する時、前記第1の電源を前記照明装置に供給することを停止する制御回路を有する請求項1から3のいずれか一に記載の漏電検出装置。
- 前記漏電検出装置はさらに前記比較回路から出力される制御信号に基き、前記発光ダイオードを用いた照明装置のリーク電流が前記基準電源から出力された基準信号より大きいとき漏電表示を行う表示手段を有する請求項1から4のいずれか一に記載の漏電検出装置。
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