JP4421867B2 - 磁気テープ - Google Patents

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Description

本発明は、回転ヘッドを有するシステムにおいて、磁性層表面と磁気ヘッドとのヘッド当たりを良好に保ち、優れた再生出力特性を得ることのできる塗布型の磁気テープに関する。
磁気テープは、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピュータテープなど種々の用途があり、近年、全ての磁気テープにおいて高容量化が求められている。
例えば、カートリッジに組み込んだ際のテープ1巻当たりの記録容量を大きくするために、テープの厚さを薄くすることなどが試みられている。
従来、ビデオテープの分野では、ビデオテープレコーダー(以下、VTRという)に用いる映像のビデオ信号は、オーディオ信号と比較して周波数帯域が広く、これを記録再生するために、磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度を大きくした、ヘリカルスキャン方式を用いることによって周波数帯域を確保しており、トラック幅方向の記録密度を増大させるため、アジマス記録方式が採用されている。
ところで、VTRは、業務用、民生用ともにデータの記録・再生信号の処理が容易で、劣化も少ないという観点からデジタル化が進められてきた。また、各種用途に対応したデジタルVTR(以下、D−VTRという)が新たに開発され、さらにそれらの小型軽量化、高機能化、および高性能化が進められている。
D−VTRが小型軽量化されたことに伴い、磁気ヘッドも小型化している一方、現在では、デジタルハイビジョンシステムにみられるように高画質な映像、すなわち、従来のテレビ映像と比較して6倍もの容量のデータを記録・再生することが要求されている。したがって、記録・再生システムが小型化されつつも、莫大なデータ量を記録再生することが必要であり、更なるデータの転送速度を向上させるために様々な手段がなされている。
データの転送速度を向上させるためには、前述したD−VTRのヘリカルスキャン方式において、回転ドラムの単位時間当たりの回転数を大きくして磁気テープと磁気ヘッドとの相対速度をさらに向上させる、回転ドラムに装着する磁気ヘッド数をさらに増やす、磁気ヘッドをさらに小型化して最短記録波長を短波長化させるなどの技術が用いられている。
ところが、磁気ヘッドの最短記録波長が短波長化すると、周知のごとく磁性層表面と磁気ヘッドとのスペーシングロスが大きくなりやすい。また、高容量化のために磁性層の厚さを薄くすると、磁気記録媒体自体のスティフネスは著しく低下してしまうため、スペーシングロスが大きくなりやすい。このように、いずれの場合においても、スペーシングロスを大きくしてしまう一因となる。
しかしながら、大きな再生出力を得るためには磁性層表面と磁気ヘッドとのスペーシングロスを小さくすることが必要であり、磁性層表面と磁気ヘッドとのヘッド当たりを良好に保つことが重要となる。
ヘッド当たりの指標のひとつとして、エンベロープ平坦度が挙げられる(特許文献3など)。この値が100%に近いほど、ヘッド当たりが良好であるといえる。また、D−VTRにおいては、ヘッド当たりがより一層エンベロープ平坦度に影響を及ぼす。
従来、磁気テープのヘッド当たりを良好に保つために様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1では、非磁性支持体上に磁性層を設けた磁気記録媒体において、磁気記録媒体の全厚、磁性層の空隙率、保磁力および表面粗さを規定すること、特許文献2では、非磁性支持体上に磁性層を設けた磁気記録媒体において、磁気記録媒体の全厚、非磁性支持体の幅方向のヤング率、および磁性層の空隙率、残留磁束密度を規定すること、特許文献3では、非磁性支持体上に磁性層を設けた磁気記録媒体において磁気テープの長手方向および幅方向の弾性率を規定することを提案している。
特開平6−309649号公報 (第1−3頁) 特許公報 3365800号 (第1−3頁) 特開平7−57249号公報 (第1−3頁)
しかしながら、先に述べたような従来技術では、今後さらなる磁気テープの高容量化を目指すにあたっては、不十分である。
そこで、本発明は、ヘッド当たりを良好に保ち、優れた再生出力特性を得ることのできる、回転ヘッドを有するシステムに対応する塗布型の磁気テープを提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成するため、非磁性支持体の一方の面に、磁性粉末と非磁性粉末とバインダ樹脂とを含む磁性層と、非磁性支持体の他方の面に設けられたバックコート層を有する磁気テープにおいて、次のように構成することにより上記目的が達成でき、本発明を為すに至った。
前記磁気テープ厚さが10.0μm以上14.0μm以下、かつ磁性層の厚さが1.0μm以上1.5μm以下であり、磁性層の空隙率が20vol%以上40vol%未満かつ磁気テープの幅方向と長手方向のヤング率の比率TD/MDが1.00<TD/MD<1.50であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、高容量化のために磁性層厚さがより薄くなっても、回転ヘッドを有するシステムのヘッド当たりを良好に保ち、優れた再生出力特性を得ることのできる塗布型の磁気テープを実現することができる。
本発明における磁気テープの厚さは、14μm以下が好ましい。この範囲が好ましいのは、磁気テープの厚さが14μmより厚くなると、テープ1巻当りの記録容量が小さくなるためである。
また、磁気テープの厚さは、10μm以上であることが好ましく、12μm以上であることがより好ましい。この範囲が好ましいのは、磁気テープを高容量化するにあたり、磁気テープの厚さはより薄い方が好ましいが、磁気テープの厚さが10μm未満になると、ヘッド当たりが悪くなることにより再生出力特性が低下してしまうからである。
そして、磁性層に空隙を確保することにより、テープ走行時に、磁気テープが磁気ヘッドと接触する際、磁性層に設けられた空隙が、あたかもクッションであるかのように働き、ヘッド当たりを良好に保つことができ、ひいては再生出力特性を良好にすることができる。また、磁性層厚さが1.5μm以下であるとき、よりこの効果が発揮される。
磁性層厚さは、1.5μm以下であることが好ましく、1.4μm以下であることがより好ましい。この範囲が好ましいのは、磁性層厚さが1.5μmよりも大きくなると、テープの全厚が大きくなってテープ1巻当りの記録容量が小さくなるためである。
また、磁性層厚さは、1.0μm以上であることが好ましく、1.2μm以上であることがより好ましい。この範囲が好ましいのは、磁性層厚さが1.0μm未満になると、再生出力が低下するからである。
また、本発明において、磁性層の空隙率は20vol%以上40vol%未満であることが好ましく、25vol%以上40vol%未満であることがより好ましく、30vol%以上40vol%未満であることが最も好ましい。
この範囲が好ましいのは、磁性層の空隙率が20vol%より小さいと、空隙によるクッション効果が低下することによりヘッド当たりが悪くなる。また、磁性層の空隙率が40vol%以上であると、空隙が多くなることにより磁性粉末の充填性が低下し、再生出力が低下してしまう。
磁性層の空隙率をこの範囲に設定するには、磁性層に用いられる磁性粉末と非磁性粉末とバインダ樹脂との配合割合を調節する方法や、非磁性支持体に磁性層を塗布形成した後に行う、カレンダやキュア処理などの条件を調整する方法などが用いられるが、後者の方法がより効率的で好ましい。
なお、磁性層の空隙率は、Heガス置換法により磁性層の真体積を測定することにより算出できる。
また、磁気テープの幅方向のヤング率をTD、長手方向のヤング率をMDとしたとき、TD/MDが1.00<TD/MD<1.50であることが好ましい。TD/MDの値がこの範囲を外れると、磁気テープと磁気ヘッドとの接触状態が悪くなり、再生出力特性が低下してしまう。
また、エンベロープ平坦度が75%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、100%であることが最も好ましい。エンベロープ平坦度が75%よりも小さいと、磁気テープと磁気ヘッドとの接触状態が悪くなり、再生出力特性が低下してしまう。なお、本発明でいうエンベロープ平坦度とは、単一周波数信号を記録したときのCONFヘッドのRFエンベロープ波形をオシロスコープで観察し、エンベロープ波形の最大部の出力に対する、最小部の出力を読みとり、その割合をパーセントでしたものである。
ところで、ヘッド当たりを改良した先行技術として、例えば先述した特許文献1、特許文献2が挙げられる。
特許文献1では、非磁性支持体上に磁性層を形成してなる厚さ14.0μm以下の磁気記録媒体において、前記磁性層の空隙率を40%〜65%、保磁力Hcを少なくとも127.4kA/m、かつ磁性層表面の二乗平均粗さが0.01μmを超えないようにする方法を提案している。前記方法は、ヘッド当りおよびヘッド当りに左右される高周波数域の出力を改良するために磁性層の空隙率及び表面粗さを調整して、薄膜化磁気記録媒体のヘッド当りを調整し、かつ磁性粉末の選択によって保磁力Hcを高めることを特徴としたものであるが、空隙率の範囲が本発明の20vol%〜40vol%とは異なっている。また、前記磁性層の厚さに関する記述がなされていないが、実施例ではその厚さは、2.9μmよりも大きな厚さであり本発明の1.5μm以下とは異なっている。さらに、磁気テープの幅方向と長手方向のヤング率の比率が規定されていないことから、本発明が目的とする充分な再生出力特性は期待できない。
特許文献2では、非磁性支持体上に、磁性粉末および結合剤を主体とする磁性層を有する磁気記録媒体において、総厚が12μm未満であり、非磁性支持体の幅方向のヤング率を1000Kg/mm2 以上、前記磁性層の表面空隙率を15%〜35%、前記磁性層の残留磁束密度Brを2800ガウス以上とする方法を提案している。前記方法では、ヘッド当たりを改良し高出力を得るために、磁気記録媒体のスティフネスを非磁性支持体の幅方向のヤング率、磁性層のクッション性を表面空隙率、同時に磁性層の磁性粉末の充填率を規定することを特徴としたものであるが、非磁性支持体の幅方向と長手方向のヤング率の比率が規定されていない。さらに、実施例では、前記磁性層の厚さは全て3.0μmであり本発明の1.5μm以下とは異なっていることから、本発明が目的とする充分な再生出力特性は期待できない。
特許文献3では、磁気テープの長手方向および幅方向の弾性率が6〜20GPaでかつ、磁気テープ全厚を7μm未満とすることにより、エンベロープ特性を良好とする方法を提案している。しかし、本発明で提案している磁気テープの全厚の範囲は、10.0μm以上14.0μm以下であるため、本発明とは異なる。
先述してきた先行技術1〜3の課題を解消するために、本発明は、非磁性支持体の一方の面に、磁性粉末と非磁性粉末とバインダ樹脂とを含む磁性層と、非磁性支持体の他方の面に設けられたバックコート層を有しテープの厚さが10.0μm以上14.0μm以下である磁気テープにおいて、磁性層の空隙率とRFエンベロープ平坦度には強い相関があることを初めて見出し、ヘッド当たりを改良し、高出力、かつ走行耐久性を維持することを達成したものである。また、本発明は、さらに前記非磁性支持体の幅方向と長手方向のヤング率の範囲を特定の範囲に規定することで、前記効果をさらに改良することができることを初めて見出したものであり、先述の先行技術とは異なるものである。
次に、本発明の磁気テープの構成要素についてさらに詳述する。
〈非磁性支持体〉
非磁性支持体の厚さは、用途によって異なるが、好ましくは、6.0μm〜15.0μmのものが使用される。より好ましくは6.8μm〜13.0μmのものが使用される。この範囲の厚さの非磁性支持体が使用されるのは、6.0μm未満ではヘッド当たりが悪くなり、またテープ強度が小さくなり、15.0μmを越えるとテープの厚さが厚くなり、テープ1巻当りの記録容量が小さくなるためである。
本発明に用いる非磁性支持体の長手方向のヤング率(MD)は、3.5GPa(360kg/mm)以上が好ましく、3.8GPa(390kg/mm)以上がより好ましい。非磁性支持体の長手方向のヤング率が3.5GPa(360kg/mm)以上がよいのは、長手方向のヤング率3.5GPa(360kg/mm)未満では、テープ走行が不安定になるためである。また、ヘリキャルスキャンタイプでは、幅方向のヤング率(TD)/長手方向のヤング率(MD)は、1.00〜1.60の特異的範囲が好ましい。幅方向のヤング率(TD)/長手方向のヤング率(MD)が、1.00〜1.60の特異的範囲がよいのは、1.00未満または1.60を越えると、メカニズムは現在のところ不明であるが、磁気ヘッドのトラックの入り側から出側間の出力のばらつきが大きくなるためである。このばらつきは幅方向のヤング率(TD)/長手方向のヤング率(MD)が1.25付近で最小になる。
なお、樹脂フィルムには二軸延伸のポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、芳香族ポリアミドフイルム、芳香族ポリイミドフィルムなどを用いることができる。
〈潤滑剤〉
磁性層には、磁性層に含まれる全粉体に対して、0.5重量%〜5.0重量%の高級脂肪酸を含有させ、0.3重量%〜4.0重量%の高級脂肪酸のエステルを含有させ、0.1重量%〜3.0重量%の脂肪酸アミドを含有させると、ヘッドとの摩擦係数が小さくなるので好ましい。
この範囲の高級脂肪酸添加が好ましいのは、0.5重量%未満では、摩擦係数低減効果が小さく、5.0重量%を越えると磁性層が可塑化してしまい強靭性が失われるおそれがあるからである。また、この範囲の高級脂肪酸のエステル添加が好ましいのは、0.3重量%未満では、摩擦係数低減効果が小さく、4.0重量%を越えると、テープとヘッドが貼り付く等の副作用を生じるおそれがあるためである。また、この範囲の脂肪酸アミド添加が好ましいのは、0.1重量%未満ではヘッド/磁性層界面での直接接触が起こりやすく焼付き防止効果が小さく、3.0重量%を越えるとブリードアウトしてしまいドロップアウトなどの欠陥が発生するおそれがあるからである。
脂肪酸および脂肪酸エステルとしては、炭素数10以上のものを用いるのが好ましい。炭素数10以上の脂肪酸および脂肪酸エステルとしては、直鎖、分岐、シス・トランスなどの異性体のいずれでもよいが、潤滑性能にすぐれる直鎖型が好ましい。このような脂肪酸としては、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸などが挙げられる。これらの中でも、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸などが好ましい。脂肪酸アミドとしてはパルミチン酸、ステアリン酸等の炭素数が10以上の脂肪酸アミドが使用可能である。
〈磁性層〉
磁性層中に含ませる磁性粉末の平均粒子径は、10nm〜300nmの範囲にあるのが好ましい。この範囲が好ましいのは、平均粒子径が10nm未満では、粒子の表面エネルギーが大きくなって分散が困難になり、平均粒子径が300nmを越えるとノイズが大きくなるためである。磁性粉末としては、強磁性鉄系金属磁性粉末などが好ましい。
強磁性鉄系金属磁性粉末には、Mn 、Zn 、Ni 、Cu 、Co などの遷移金属を合金として含ませてもよい。その中でも、Co 、Ni が好ましく、とくにCo は飽和磁化を最も向上できるので、好ましい。上記の遷移金属元素の量としては、鉄に対して、5原子%〜50 原子%とするのが好ましく、10原子%〜30 原子%とするのがより好ましい。また、イツトリウム、イツテルビウム、セシウム、プラセオジウム、サマリウム、ランタン、ユ―ロピウム、ネオジム、テルビウムなどから選ばれる少なくとも1種の希土類元素を含ませても良い。その中でも、ネオジムとサマリウム、テルビウム、イツトリウムを用いたときに、高い保磁力が得られ好ましい。希土類元素の量は鉄に対して0.2原子%〜20 原子%、好ましくは0.3原子%〜15 原子%、より好ましくは0.5原子%〜10 原子%である。
磁性層に用いるバインダ樹脂としては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、塩化ビニル−水酸基含有アルキルアクリレート共重合体樹脂、ニトロセルロースなどのセルロース系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種と、ポリウレタン樹脂とを組み合わせたものなどが挙げられる。中でも、塩化ビニル−水酸基含有アルキルアクリレート共重合体樹脂とポリウレタン樹脂を併用するのが好ましい。ポリウレタン樹脂には、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリエステルポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂、ポリエステルポリカーボネートポリウレタン樹脂などがある。
官能基として−COOH、−SO3 M、−OSO3M、−P=O(OM)3 、−O−P=O(OM)2 [これらの式中、Mは水素原子、アルカリ金属塩基又はアミン塩を示す]、−OH、−NR' R''、−N+ R''' R''''R''''' [これらの式中、R' 、R''、R''' 、R''''、R''''' は水素または炭化水素基を示す]、エポキシ基を有する高分子からなるウレタン樹脂等のバインダ樹脂が使用される。このようなバインダ樹脂を使用するのは、上述のように磁性粉末などの分散性が向上するためである。2種以上の樹脂を併用する場合には、官能基の極性を一致させるのが好ましく、中でも−SO3 M基同士の組み合わせが好ましい。
これらのバインダ樹脂は、磁性粉末100重量部に対して、7重量部〜50重量部、好ましくは10重量部〜35重量部の範囲で用いられる。特に、バインダ樹脂として、塩化ビニル系樹脂5重量部〜30重量部と、ポリウレタン樹脂2重量部〜20重量部とを、複合して用いるのが最も好ましい。
これらのバインダ樹脂とともに、バインダ樹脂中に含まれる官能基などと結合させて架橋する熱硬化性の架橋剤を併用するのが望ましい。この架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどや、これらのイソシアネート類とトリメチロールプロパンなどの水酸基を複数個有するものとの反応生成物、上記イソシアネート類の縮合生成物などの各種のポリイソシアネートが好ましい。これらの架橋剤は、バインダ樹脂100重量部に対して、通常1重量部〜30重量部の割合で用いられる。より好ましくは5重量部〜20重量部である。
〈バックコート層〉
本発明の磁気テープを構成する非磁性支持体の他方の面(磁性層が形成されている面とは反対側の面)には、走行性の向上等を目的としてバックコート層を設けることができる。バックコート層の厚さは0.2μm〜0.8μmが好ましい。この範囲が良いのは、0.2μm未満では、走行性向上効果が不充分で、0.8μmを越えるとテープ全厚が厚くなり、1巻当たりの記録容量が小さくなるためである。カーボンブラックとしては、アセチレンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック等を使用できる。通常、小粒子径カーボンブラックと大粒子径カーボンブラックを使用する。小粒子径カーボンブラックには、平均粒子径が5nm〜200nmのものが使用されるが、平均粒子径10nm〜100nmのものがより好ましい。この範囲がより好ましいのは、平均粒子径が10nm以下になるとカーボンブラックの分散が難しく、平均粒子径が100nm以上では多量のカーボンブラックを添加することが必要になり、何れの場合も表面が粗くなり、磁性層への裏移り(エンボス)原因になるためである。大粒子径カーボンブラックとして、小粒子径カーボンブラックの5重量%〜15重量%、平均粒子径200nm〜400nmの大粒子径カーボンブラックを使用すると、表面も粗くならず、走行性向上効果も大きくなる。小粒子径カーボンブラックと大粒子径カーボンブラック合計の添加量は無機粉体重量を基準にして60重量%〜98重量%が好ましく、70重量%〜95重量%がより好ましい。中心線平均表面粗さRaは3nm〜8nmが好ましく、4nm〜7nmがより好ましい。バックコート層に磁性があると磁気記録層の磁気信号が乱れる場合があるので、通常、バックコート層は非磁性である。
また、バックコート層には、導電性改良の目的で、平均粒子径が0.1μm〜0.6μmの粒状酸化鉄粉末を添加してもよい。添加量はバックコート層中の全無機粉体の重量を基準にして2重量%〜40重量%が好ましく、5重量%〜30重量%がより好ましい。また、平均粒子径が0.1μm〜0.6μmのアルミナを添加すると、耐久性がさらに向上するので好ましい。
バックコート層には、バインダ樹脂として、前述した磁性層に用いる樹脂と同じものを使用できるが、これらの中でも摩擦係数を低減し走行性を向上させるため、セルロース系樹脂とポリウレタン系樹脂とを複合して併用することが好ましい。バインダ樹脂の含有量は、通常、前記カーボンブラックと前記無機非磁性粉末との合計量100重量部に対して40重量部〜150重量部、好ましくは50重量部〜120重量部、より好ましくは60重量部〜110重量部、さらに好ましくは70重量部〜110重量部である。前記範囲が好ましいのは、50重量部未満では、バックコート層の強度が不十分であり、120重量部を越えると摩擦係数が高くなりやすいためである。セルロース系樹脂を30重量部〜70重量部、ポリウレタン系樹脂を20重量部〜50重量部使用することが好ましい。また、さらにバインダ樹脂を硬化するために、ポリイソシアネート化合物などの架橋剤を用いることが好ましい。
バックコート層には、前述した磁性層に用いる架橋剤と同様の架橋剤を使用する。架橋剤の量は、バインダ樹脂100重量部に対して、通常、10重量部〜50重量部の割合で用いられ、好ましくは10重量部〜35重量部、より好ましくは10重量部〜30重量部である。前記範囲が好ましいのは、10重量部未満ではバックコート層の塗膜強度が弱くなりやすく、35重量部を越えるとSUSに対する動摩擦係数が大きくなるためである。
〈有機溶剤〉
磁性塗料、下塗塗料、バックコート塗料に使用する有機溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル系溶剤等が挙げられる。これらの溶剤は、単独で又は混合して使用され、さらにトルエンなどと混合して使用される。
〈製造工程〉
磁性層の空隙率を調整するための方法のひとつに、カレンダやキュア処理などの条件を調整する方法が用いられる。磁性層とバックコート層を有する磁気シートは、鏡面化(カレンダ)処理およびエージング(キュア)処理が施される。カレンダ処理温度は、50℃〜150℃が好ましく、カレンダ圧力は、線圧で70kN/m〜300kN/mが好ましい。また、キュア処理温度は50℃〜100℃が好ましい。なお、これらの処理を行う順序は特に限定されるものではなく、磁気テープの種類、用途、他の製造工程との兼ね合いにより、どちらを先に行うかを決めればよい。
以下に実施例および比較例を記載し本発明を更に詳しく説明するが、これらに限定されるものではない。なお実施例、比較例の部は重量部を示す。
≪磁性塗料成分≫
(1)混練希釈工程
・強磁性鉄系金属粉末(磁性粉末) 100部
(Co/Fe:3.0at%、
Y/(Fe+Co):2.0at%、
Al/(Fe+Co):4.0wt%、
σs:131A・m2 /kg(131emu/g)、
Hc:135kA/m(1700Oe)、
平均粒子径:150nm)
・塩化ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート共重合体 11部
(含有−SO Na基:0.7×10-4当量/g)
・ポリエステルポリウレタン樹脂 5部
(含有−SO Na基:1.0×10-4当量/g)
・アルミナ(住友化学社製、平均粒子径:0.25μm) 10部
・カーボンブラック 3部
(キャボット社製、モナーク120 平均粒子径:75nm、DBP吸油量:72cc/100g)
・メチルアシッドホスフェート 1.5部
・ミリスチン酸 2.0部
・ステアリン酸n−ブチル 1.5部
・パルミチン酸アミド 0.3部
・テトラヒドロフラン 60部
・シクロヘキサノン 120部
・メチルエチルケトン 60部
・トルエン 120部
(2)配合工程
・ポリイソシアネー 6部
・シクロヘキサノン 54部
上記の磁性塗料成分(1)の内で所定量を予め高速攪拌混合しておき、その混合粉末を連続式2軸混練機で混練したのち、サンドミルで滞留時間を45分として分散し、これに磁性塗料成分(2)を加え攪拌・濾過後、磁性塗料とした。
上記の磁性塗料を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ11.8μm、MD=3.9GPa、TD/MD=1.35、商品名:ルミラー、東レ社製)からなる非磁性支持体(ベースフィルム)上に、磁場配向処理、乾燥、カレンダ処理後の厚さが1.4μmとなるように塗布し、磁場配向処理後、ドライヤおよび遠赤外線を用いて乾燥し、磁気シートを得た。なお、磁場配向処理は、ドライヤ前にN−N対抗磁石(5kG)を設置し、ドライヤ内で塗膜の指蝕乾燥位置の手前側75cmからN−N対抗磁石(5kG)を2基50cm間隔で設置して行った。塗布速度は100m/分とした。
≪バックコート層用塗料成分≫
・カーボンブラック(平均粒子径:25nm) 88部
・カーボンブラック(平均粒子径:350nm) 12部
・ニトロセルロース 45部
・ポリウレタン樹脂(SONa基含有) 30部
・シクロヘキサノン 410部
・メチルエチルケトン 690部
・トルエン 280部
上記バックコート層用塗料成分をサンドミルで滞留時間45分として分散した後、ポリイソシアネート15部を加えてバックコート層用塗料を調整し濾過後、上記で作製した磁気シートの磁性層の反対面に、乾燥、カレンダ後の厚さが0.6μmとなるように塗布し、乾燥した。
このようにして得られた磁気シートをコアに巻いた状態にて70℃で72時間エージングした後、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃、線圧127kN/mの条件で鏡面化処理した後、1/2インチ幅に裁断した。上記のようにして得られた磁気テープを、カートリッジに組み込み、評価用テープを作製した。
磁性層用塗料とバックコート層用塗料を塗布して得た磁気シートを、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃線圧98kN/mの条件で鏡面化処理した後、磁気シートをコアに巻いた状態にて70℃で72時間エージングすることに変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2の評価用テープを作製した。
磁性層用塗料とバックコート層用塗料を塗布して得た磁気シートを、コアに巻いた状態にて、70℃で72時間エージングした後、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃線圧88kN/mの条件に変更し鏡面化処理した以外は、実施例1と同様にして実施例3の評価用テープを作製した。
磁性層用塗料とバックコート層用塗料を塗布して得た磁気シートを、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃線圧127kN/mの条件で鏡面化処理した後、磁気シートをコアに巻いた状態にて70℃で72時間エージングすることに変更した以外は、実施例1と同様にして実施例4の評価用テープを作製した。
非磁性支持体をポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ11.8μm、MD=3.9GPa、TD/MD=1.35、商品名:ルミラー、東レ社製)からポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ8.9μm、MD=5.6GPa、TD/MD=1.17、商品名:ルミラー、東レ社製)に変更し、カレンダ処理後の厚さが1.1μmになるように変更し、さらに、磁性層用塗料とバックコート層用塗料を塗布して得た磁気シートを、コアに巻いた状態にて、70℃で72時間エージングした後、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃線圧157kN/mの条件に変更し鏡面化処理した以外は、実施例1と同様にして実施例5の評価用テープを作製した。
磁性層用塗料とバックコート層用塗料を塗布して得た磁気シートを、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃線圧177kN/mの条件で鏡面化処理した後、磁気シートをコアに巻いた状態にて70℃で72時間エージングすることに変更した以外は、実施例5と同様にして実施例6の評価用テープを作製した。
(比較例1)
非磁性支持体をポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ11.8μm、MD=3.9GPa、TD/MD=1.35、商品名:ルミラー、東レ社製)から、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ11.1μm、MD=6.5GPa、TD/MD=0.86、商品名:ルミラー、東レ社製)に変更し、磁性層用塗料とバックコート層用塗料を塗布して得た磁気シートを、コアに巻いた状態にて、70℃で72時間エージングした後、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃線圧206kN/mの条件に変更し鏡面化処理した以外は、実施例1と同様にして比較例1の評価用テープを作製した。
(比較例2)
磁性層用塗料とバックコート層用塗料を塗布して得た磁気シートを、金属ロールからなる7段カレンダで、温度80℃線圧255kN/mの条件で鏡面化処理した後、磁気シートをコアに巻いた状態にて70℃で72時間エージングすることに変更した以外は、実施例1と同様にして比較例2の評価用テープを作製した。
(比較例3)
非磁性支持体をポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ11.1μm、MD=6.5GPa、TD/MD=0.86、商品名:ルミラー、東レ社製)から、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ6.7μm、MD=4.6GPa、TD/MD=1.58、商品名:ルミラー、東レ社製)に変更した以外は、比較例1と同様にして比較例3の評価用テープを作製した。
評価の方法は、以下のように行った。
〈空隙率〉
バックコート層を溶剤にて除去した評価用テープ1mの磁性層の厚さを、DEKTAK3ST(日本真空技術社製)を用いて測定し、磁性層のみかけの体積を算出した。さらに、そのバックコート層を溶剤にて除去した評価用テープ1mの磁性層の真体積を、Accupyc1330(島津製作所社製)を用いて測定し、これらの値から磁性層の空隙率を算出した。[(見かけの体積―真体積)/見かけの体積*100=磁性層の空隙率(vol%)]
〈ヤング率比〉
磁気シート試験片(チャッキング間隔:100mm)をヤング率測定試験機(インテスコ社製)を用い、引っ張り速度20mm/分、引っ張り区間1mmで引っ張った際の応力を測定し、ヤング率を算出した。長手方向のヤング率(MD)と幅方向のヤング率(TD)をそれぞれ求め、幅方向のヤング率(TD)/長手方向のヤング率(MD)を算出した。
〈エンベロープ平坦度〉
ソニー社製ビデオテープレコーダー(商品名MSW−M2000)を用いて27.4MHzの単一周波数信号を記録したときのCONFヘッドのRFエンベロープ波形をオシロスコープで観察し、エンベロープ出力の最大部に対する最小部の割合を表した。
評価結果を表1に示す。
Figure 0004421867

Claims (1)

  1. 非磁性支持体の一方の面に、磁性粉末と非磁性粉末とバインダ樹脂とを含む磁性層と、非磁性支持体の他方の面に設けられた非磁性粉末とバインダ樹脂とを含むバックコート層を有する磁気テープであって、
    磁気テープ厚さが10.0μm以上14.0μm以下、かつ
    磁性層の厚さが1.0μm以上1.5μm以下であり、
    磁性層の見かけ体積と真体積から測定した磁性層の空隙率が20vol%以上40vol%未満かつ
    非磁性支持体の幅方向のヤング率を5.3〜6.6GPa、長手方向のヤング率を3.9〜5.6GPaとした時、幅方向と長手方向のヤング率の比率TD/MDが1.2<TD/MD<1.4
    であることを特徴とする磁気テープ。
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