JP4421138B2 - 車載コンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンプトラック等の車両に着脱可能に載置支持される車載コンテナに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両後部の車台に着脱可能に載置支持されて積み荷を収容する車載コンテナは知られている。このような車両の車台には、先端にかぎ状の爪部を有するアームが揺動可能に支持される一方、車載コンテナにおいて車両前側に位置する前壁には、上記アームの爪部に係合可能なロッド等の係合部が一体的に設けられている。そして、この車載コンテナは、その係合部とアームの爪部とが係合した状態で車台に固定支持されて車載され、車載コンテナを車両から降ろす場合には、上記係合部と爪部との係合状態でアームが車両後方へ回動することにより、このアームで吊り下げた状態で車載コンテナを車両から降ろすようになされている。
【0003】
ところで、田畑に堆肥等を散布する場合、農業用車両としてのマニアスプレッダが利用されており、このマニアスプレッダに堆肥を積み込む際には次のような作業が一般に行われている。すなわち、まず、ダンプトラックにより目的の田畑へ運搬されてきた堆肥を、ダンプトラックの荷台から地面等に降ろして山積み状態とする。次に、この山積みされた堆肥をフロントローダ等の積み込み機械やショベル等を用いてマニアスプレッダの荷台に積み込むようにしていた。
【0004】
また、マニアスプレッダの荷台と略同じ高さを有するプラットホームを設置して、このプラットホームの脇にマニアスプレッダを位置付ける一方、プラットホーム上へダンプトラックを移動させてその荷台を傾斜させることにより直接肥料を積み換えることも行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のように、フロントローダを用いて堆肥を積み換える作業を行うためには、マニアスプレッダ、フロントローダ及びダンプトラックを、堆肥を散布する田畑にそれぞれ持ち込む必要がある。さらに、ダンプトラックからマニアスプレッダへ直接堆肥を積み換えることができないため、大きな手間や時間を要するという問題もある。
【0006】
一方、プラットホームを用いる手法では、ダンプトラックからマニアスプレッダへ直接堆肥を積み換えることができるものの、次のような問題がある。すなわち、プラットホームの設置費用の面からその設置場所を一箇所とした場合、一般にマニアスプレッダは走行速度が遅いため、その一つのプラットホーム設置場所から種々の堆肥散布目的地への移動には多くの時間を要することとなり、作業効率が低くなる。
【0007】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、車載コンテナの構造に改良を加えることにより、ダンプトラックからマニアスプレッダへの堆肥等の積み換えを行うとき等に車載コンテナ自体をプラットホームとして使用できるようにして、フロントローダ等の積み換え用機械を不要とするとともに、堆肥散布の作業効率を向上させようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
具体的には、請求項1の発明では、フックが設けられた荷役アームを有する車両に着脱可能に載置支持される車載コンテナが対象である。そして、荷台と、該荷台の前端部に、荷台の上面に略直交するように上方に延びる閉鎖位置及びそれ以外の開放位置の間で移動可能に設けられた前壁と、上記荷台の後端部に、荷台の上面に略直交するように上方に延びる起立位置、及び荷台の上面と略面一となるように延びる倒伏位置の間で揺動可能に設けられた後壁と、上記荷台の前端部に、下方に延びる使用位置及びそれ以外の格納位置の間で揺動可能に設けられ、上記使用位置で荷台の前端部を支持する支持手段とを備え、上記前壁には、少なくとも上記車両に着脱される際に、上記荷役アームのフックが係合されるロッドが設けられ、上記後壁は、上記倒伏位置に揺動した状態で、上記支持手段に支持された上記荷台に、上記車両と異なる他の車両を搭載又は搬出するための歩み板に構成される。
【0009】
上記の構成により、車載コンテナは、前壁のロッドに荷役アームのフックが係合された状態で車台から降ろされると共に、支持手段が格納位置から使用位置へ揺動されて荷台の前端部を所定の高さで支持し、また前壁が閉鎖位置から開放位置へ移動され、さらに後壁が起立位置から倒伏位置へ揺動されることによって、荷台及び後壁が斜面を構成するスロープ状のプラットホームとすることができる。従って、ダンプトラック等の車両の積み荷を移動させる目的の場所が比較的高い位置にあってもこのプラットホーム上へトラックを移動させることにより、積み荷をダンプトラックの荷台からその目的の場所へ直接降ろすことができる。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の車載コンテナにおいて、支持手段は長さ方向に伸縮可能であることを特徴とする。
【0011】
上記の構成により、第2部材を収縮させかつ第1部材を格納位置へ揺動させることによって、支持手段を小型化して格納することができる。また第2部材を伸縮させることにより、積み荷を降ろす目的の場所の高さに応じてスロープの高さを調節することができ、正確にかつ安全に積み荷を降ろすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明の実施形態に係る車載コンテナAを示す。図1に示すように、本実施形態に係る車載コンテナAは、底面を構成する略平面板状の上面を有する荷台1と、荷台1の前端部(以降、車両前方を前方向とする)に支持される前壁2と、荷台1の後端部に支持される後壁たる歩み板3と、荷台1の側部に固定して設けられる側壁7,7とを備えている。そして、ダンプトラック等の荷役車両に着脱可能に載置支持される。尚、荷台1は平面板状のものに限らず、例えば、後述のマニアスプレッダやダンプトラック等の車輪が乗降できればよく、中央部に前後方向に延びる開口を有する形状であってもよい。
【0013】
具体的には、荷台1の前端部には、板状の前壁2が、上下方向(図1における上下方向)に延びる断面コ字状の溝形状を有するホルダ4を介して、荷台1の上面に略直交するように上方に延びる閉鎖位置と、それ以外の開放位置との間で移動可能に配設されている。すなわち、ホルダ4は荷台1の前端部にその溝底面が前方を向くようにして固着されており、ホルダ4の溝内には水平左右方向(図1における紙面に垂直な方向であり、以降、左右方向とする)の軸心を持つシャフト5が取付固定され、このシャフト5に前壁の端部が揺動可能に支持されている。そして、図1及び図2にも示すように、前壁2はこのシャフト5の軸心まわりに揺動することによって、上記閉鎖位置と、この閉鎖位置からシャフト5まわりに略180°前側に回動した開放位置との間で移動できるようになされている。また、閉鎖位置における前壁2の上部前側には後述するダンプトラックのアーム先端のフックに係合する棒状のロッド2aが固着して設けられている。
【0014】
一方、荷台1の後端部には、後述のマニアスプレッダやダンプトラック等の車輪が乗降できるように左右方向に所定の間隔をあけて設けられた1対の板材からなる後壁としての歩み板3が、荷台の上面に略直交するように上方に延びる起立位置と、荷台の上面と略面一となるように延びる倒伏位置との間で揺動可能に配設されている。すなわち、荷台1の後端部には、上記シャフト5と同様に左右方向の軸心を持つシャフト6が取付固定されており、このシャフト6に歩み板3の端部が揺動可能に支持されている。このようにして、歩み板3はこのシャフト6を軸心として上記起立位置と、この起立位置からシャフト6まわりに略90°後側に回動した倒伏位置との間で揺動可能とされている。
【0015】
さらに、図1にも示すように、この歩み板3は基端側が荷台1に軸支される基端部材3bと、この基端部材3bの先端に揺動可能に設けられた先端部材3aとからなる。そして、歩み板3が起立位置にあるとき、基端部材3bの先端が上方を向くようになされる一方、先端部材3aは基端部材3b側へ折り畳まれてその先端が下方を向くようになされている。また、歩み板3が倒伏位置にあるとき、基端部材3bの先端が後方を向くようになされる一方、先端部材3aの先端は基端部材3bの先端よりもさらに後方に延びるようになされている。このようにして、歩み板3は、起立位置にあるときに先端部材3aが後端部材3b側へ格納される一方、倒伏位置にあるときに先端部材3aが延ばされて、先端部材3a及び基端部材3bにより略平面状のステップ面が構成される。
【0016】
さらに、図1及び図2にも示すように、荷台1の左右方向両側端部には、例えば板状の側壁7,7が、荷台1の上面に略直交して上方に延びるようにそれぞれ固着して配設されている。このようにして、荷台1の上面と、前壁2及びホルダ4の後面と、歩み板3の前面と、側壁7,7の向かい合う側面とによって、後述のマニアスプレッダや資材等の積み荷を収容する荷室が区画されている。
【0017】
また、荷台1の前端部下側の左右側部には、下方に延びる使用位置とそれ以外の格納位置との間で揺動可能に設けられ、使用位置でこの荷台1の前端部を支持する支持部材8,8がそれぞれ配設されている。具体的には、支持部材8は、荷台1の前端部に固着して設けられるホルダ部材8aと、一端がこのホルダ部材8aを介して荷台1の前端部に揺動可能に設けられる例えば断面矩形筒状の第1部材8bと、第1部材8bの他端にこの第1部材8bの長さ方向に伸縮可能に設けられ、第1部材8b内に出没できるように第1部材8bよりも小さい矩形断面を有する第2部材8cとからなる。すなわち、ホルダ部材8aには左右方向の軸心を持つシャフト9が取付固定されており、このシャフト9に第1部材8bの一端が揺動可能に支持されている。また、第1及び第2部材8b,8cの接続部分には、例えばねじを利用した公知のジャッキ機構が配設されており、第2部材8cの伸縮量は手動により調節できるようになされている。このようにして、図1及び図2にも示すように、格納時には、第1部材8bがシャフト9を軸心として揺動して格納位置に位置付けられかつ第2部材8cが収縮される一方、使用時には、第1部材8bがシャフト9を軸心として揺動して使用位置に位置付けられかつ第2部材8cが伸張されるようになされている。
【0018】
そして、図1及び図2にも示すように、荷台1の後端部下側の左右側部には水平左右方向の軸心まわりに回転自在なローラ10,10が配設されている。
【0019】
ところで、図3及び図4に示すように、車載コンテナAが載置支持されるダンプトラック20は、車両後部にコンテナAを支持する車台21を有しており、この車台21上に車台フレーム22が固定支持されている。車台フレーム22には、この車台フレーム22の略中央部分から車台前方にコンテナ前端まで延びる第1部分23aと、コンテナ前端からコンテナAの前面に沿って第1部分23aに直交して延び、先端にコンテナAを固定するフック24を有する第2部分23bとからなるアーム23がその基端部で揺動可能に支持されている。そして、図示は省略するが、油圧式のシリンダが、第1部分23aの中央部と、車台フレーム22の前側部分とを接続するように配設されており、この油圧シリンダを作動させることによりアーム23をその基端部まわりに前後方向に揺動するようになされている。さらに、このアーム23の基端部は前後方向にスライド移動できるようになされている。また、車台フレーム22の後側部分には車載コンテナAの底面に連結してそのコンテナAを固定支持するためのロック装置25が設けられている。
【0020】
次に、本実施形態に係る車載コンテナの作動について説明する。図1に示されるように、車載コンテナAは、前壁2が閉鎖位置に、また歩み板3が起立位置に、さらに支持部材8が格納位置にある状態で、ダンプトラック20に車載されている。そして、この車載コンテナAの内部には、田畑に堆肥を散布するための自走可能なマニアスプレッダ(図示省略)が収容されている。このとき、コンテナAはロッド2aとアーム23のフック24との係合によって固定支持される一方、車体フレーム22のロック装置によっても固定支持されている。
【0021】
そして、マニアスプレッダをダンプトラック20により目的の田畑まで運搬する。その田畑に到着すると、車載コンテナAを地面へ降ろすとともに、その内部のマニアスプレッダも降ろすようにする。すなわち、図3に示すように、まず、アーム23を水平方向後側へスライドさせることにより、コンテナAもともに後側へ平行移動させる。
【0022】
次に、前壁2のロッド2aとアーム23のフック24との係合を維持した状態でアーム23を後方へ揺動させことにより車載コンテナAを降ろす。そして、コンテナAの後端部のローラ10が地面に接触しかつ荷台1の上面と地面とが緩やかな所定の傾斜角度をなす状態でアーム23を保持する。
【0023】
そして、支持部材8,8の第1部材8bを格納位置から使用位置へ揺動させて下方に下ろし、さらに第2部材8cを第1部材8bから伸張させることによって、第2部材8cの下端部を地面に接触させる。このことにより、支持部材8,8及びローラ10,10によりコンテナAを支持して自立させるようにする。そして、アーム23のフック24と前壁2のロッド2aとの係合を解除してアーム23のみを前方へ揺動させてダンプトラック20上の所定位置へ戻す。
【0024】
続いて、歩み板3を起立位置から倒伏位置へ後側へ揺動させる。つまり、基端部材3bをシャフト6まわりに揺動させる一方、先端部材3aを基端部3bの先端で揺動させて後方へ延ばすようにする。さらに、前壁2を、ホルダ4のシャフト5まわりに閉鎖位置から開放位置へ前側に略180°揺動させる。以上のようにして、図2にも示すように、車載コンテナAは、上部が開放された箱状のコンテナ形態から荷台1及び歩み板3の上面により略連続した斜面が構成されたスロープ形態へ変形される。そして、マニアスプレッダがコンテナAから搬出される。
【0025】
そして、図4にも示すように、スロープ形態に変形された車載コンテナ、つまりプラットホームの斜面高さが高い側の脇にマニアスプレッダ30を配置させる。次に、外部からこの田畑へ堆肥を運搬してきた別のダンプトラック31をスロープに後退させて登らせる。そして、このダンプトラック31のアームローラ33を後方へ揺動させることによりコンテナB内の堆肥をマニアスプレッダ30の荷台へ直接投入させる。そして、このマニアスプレッダ30によって田畑へ堆肥を散布する。
【0026】
スロープ形態の車載コンテナAをコンテナ形態にして、ダンプトラック20に車載するには、上記説明した手順と反対の手順を行うようにすればよい。すなわち、図3に示すように、スロープ形態の車載コンテナAについて、マニアスプレッダをスロープ上に配置させて、歩み板3を倒伏位置から起立位置へ揺動させる一方、前壁2を開放位置から閉鎖位置へ揺動させる。その後、ダンプトラック20を後ろ向きに前壁2付近に配置させて、アーム23を後方へ揺動させ、その先端のフック24と前壁のロッド2aとを係合させる。この状態で、アーム23を少し持ち上げることでコンテナAの自立を解いて、支持部材8を使用位置から格納位置へ揺動させて格納する。そして、この車載コンテナAを、フック24とロッド2aとの係合を維持した状態でアーム23を前方へ揺動させることによりダンプトラック20上へ車載する。
【0027】
そのとき、車載コンテナAが車台21から降ろされるときに、支持部材8,8が格納位置から使用位置へ揺動されて荷台1の前端部を所定の高さで支持し、また前壁2が閉鎖位置から開放位置へ移動され、さらに歩み板3が起立位置から倒伏位置へ揺動されることによって、荷台1及び歩み板3が斜面を構成するスロープ状のプラットホームとすることができる。従って、ダンプトラック31の堆肥等の積み荷を移動させる場所がマニアスプレッダの荷台等の比較的高い位置にあっても、このプラットホーム上へダンプトラック31を移動させることにより、積み荷をダンプトラック31の荷台から目的の場所であるマニアスプレッダの荷台へ直接降ろすことができる。
【0028】
このため、ダンプトラックの堆肥をマニアスプレッダに移し換える目的で、従来のように人手に頼る必要がないので、労力を大幅に軽減することができる。また、地面に山積みとされた堆肥をマニアスプレッダに移し換えるためのフロントローラ等の機械を別途用意する必要もないので、容易にかつ低コストに作業を行うことができる。
【0029】
また、支持部材8は、第2部材8cを収縮させかつ第1部材8bを格納位置へ揺動させることによって、小型化して荷台1側に格納することができる。また第2部材8cを伸縮させることにより、堆肥等の積み荷を降ろす目的の場所の高さに応じてスロープの高さを調節することができ、正確にかつ安全に堆肥等の積み荷を降ろすことができる。
【0030】
さらにまた、荷台1の後端部に水平方向の軸心まわりに回転自在に設けられたローラ10を備えることにより、車載コンテナAを地面に下ろすときに、ローラ10によって荷台1の後端部と地面等との間の摩擦を低減させた状態で車載コンテナAを案内することができるので、安全かつ容易に車両から降ろすことができる。
【0031】
そして、マニアスプレッダを車載コンテナAに収容することにより、ダンプトラック等の車両によってマニアスプレッダを自走させたり、トラクタで牽引して運搬させたりする場合に比べて、飛躍的に速く目的地へ運ぶことができ、非常に効率的である。
【0032】
また、ダンプトラック20のアーム23のフック24に係合するロッド2aが前壁2に設けられているので、アーム23によってこのロッド2aとフック24との係合を維持した状態で車載コンテナAを保持することができる。すなわち、車載コンテナAを保持した状態で支持部材8を揺動させることにより、安全かつ確実にコンテナAを自立させることができる。
【0033】
尚、本実施形態では、支持部材8をホルダ部材8aと、第1及び第2部材8b,8cとから構成して長さ方向に伸縮可能であるようにしたが、本発明はこれに限らず、その他の構成としてもよい。例えば、ホルダ部材8aと、このホルダ部材8aに揺動可能に支持され、伸縮機能を有さない第1部材8bとから構成するようにしてもよい。また、荷台1の後端部にローラ10を設けないようにしてもよいが、安全性及び容易性の観点から設けることが望ましい。
【0034】
そして、本実施形態では、前壁2を閉鎖位置と開放位置との間で移動させる目的で、ホルダ4に設けられたシャフト5まわりに揺動可能な構成としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、前壁2を閉鎖位置から下方へスライドさせて開放位置へ移動させるような構成としてもよい。
【0035】
また、本実施形態では、荷台の上面に略直交するように上方に延びる閉鎖位置からシャフト5まわりに略180°回動させた位置を開放位置としたが、これに限らず、開放位置を、上記閉鎖位置以外のその他の位置であって、上記シャフト5まわりに略90°以上回転させた位置としてもよい。
【0036】
尚、本実施形態では、一対の板材からなることにより前後方向に延びる開口を有する形状の歩み板3を後壁としたが、本発明の後壁はこれに限るものではない。すなわち、上記車両の車輪が乗降できる形状であれば、その他に、例えば平面板状のものとしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、フックが設けられた荷役アームを有する車両に着脱可能に載置支持される車載コンテナについて、荷台の前端部に、荷台の上面に略直交するように上方に延びる閉鎖位置及びそれ以外の開放位置の間で移動可能に設けられた前壁と、荷台の後端部に、荷台の上面に略直交するように上方に延びる起立位置、及び荷台の上面と略面一となるように延びる倒伏位置の間で揺動可能に設けられた後壁と、荷台の前端部に、下方に延びる使用位置及びそれ以外の格納位置の間で揺動可能に設けられ、使用位置で荷台の前端部を支持する支持手段とを備え、前壁には、荷役アームのフックが係合されるロッドが設けられ、後壁が、支持手段に支持された荷台に、車両と異なる他の車両を搭載又は搬出するための歩み板に構成されることにより、ダンプトラック等の車両の積み荷を移動させる目的の場所が比較的高い位置にあっても、積み荷をダンプトラックの荷台からその目的の場所へ直接降ろすことができる。
【0038】
請求項2の発明によると、支持手段が長さ方向に伸縮可能であることを特徴とすることにより、支持手段を小型化して格納することができるとともに、正確かつ安全に積み荷を降ろすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る車載コンテナのコンテナ形態を示す側面図である。
【図2】 本実施形態に係る車載コンテナのスロープ形態を示す図1相当図である。
【図3】 ダンプトラックによるスロープ形態の車載コンテナの設営を示す説明図である。
【図4】 マニアスプレッダへの堆肥の直接投入を示す説明図である。
【符号の説明】
A 車載コンテナ
1 荷台
2 前壁
3 歩み板(後壁)
8 支持部材(支持手段)
8b 第1部材
8c 第2部材
10 ローラ
20 ダンプトラック(車両)

Claims (2)

  1. フックが設けられた荷役アームを有する車両に着脱可能に載置支持される車載コンテナであって、
    荷台と、
    上記荷台の前端部に、荷台の上面に略直交するように上方に延びる閉鎖位置と、それ以外の開放位置との間で移動可能に設けられた前壁と、
    上記荷台の後端部に、荷台の上面に略直交するように上方に延びる起立位置と、荷台の上面と略面一となるように延びる倒伏位置との間で揺動可能に設けられた後壁と、
    上記荷台の前端部に、下方に延びる使用位置とそれ以外の格納位置との間で揺動可能に設けられ、上記使用位置で荷台の前端部を支持する支持手段とを備え
    上記前壁には、少なくとも上記車両に着脱される際に、上記荷役アームのフックが係合されるロッドが設けられ、
    上記後壁は、上記倒伏位置に揺動した状態で、上記支持手段に支持された上記荷台に、上記車両と異なる他の車両を搭載又は搬出するための歩み板に構成されていることを特徴とする車載コンテナ。
  2. 請求項1の車載コンテナにおいて、
    支持手段は長さ方向に伸縮可能であることを特徴とする車載コンテナ。
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