JP4418396B2 - 電子早見本装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するための電子早見本装置に関し、特に、その映像表示制御の改良に関する。
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させる音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用されるカラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。
斯かるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じてそのカラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された電子目次本機能付きカラオケリモコン装置がそれである。この技術によれば、上記タッチパネルディスプレイに表示される映像を参照しつつ、利用者の指や備え付けのペン等によりそのタッチパネルディスプレイに接触(タッチ入力)することにより簡便に上記カラオケ装置への入力を行うことができる。
特開2003−202872号公報
ところで、前記カラオケ装置を用いたカラオケ演奏では、一般に場の雰囲気が重要とされる。すなわち、前記カラオケ装置から出力される演奏曲を介してその場にいる利用者が一体感を感じ、歌い手も聞き手も諸共に楽しむことが理想とされる。しかし、前記従来の電子早見本装置では、そのような場の雰囲気作りにほとんど貢献できなかった。このため、演奏が行われている場の雰囲気を好適に盛り上げ得る電子早見本装置の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、演奏が行われている場の雰囲気を好適に盛り上げ得る電子早見本装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置であって、前記演奏曲は、属性情報としてその演奏曲の属するジャンルを示すジャンル情報を含むものであり、前記タッチパネルディスプレイの画面における壁紙に相当する背景画を表示させるための複数種類の背景画情報を、それぞれ少なくとも1つの前記ジャンル情報に関連付けて記憶する背景画データベースと、前記カラオケ装置により出力される演奏曲の属性情報としてのジャンル情報を取得する演奏曲情報取得手段と、その演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて、前記背景画データベースからそのジャンル情報に関連付けられた所定の背景画情報を読み出し、その背景画情報に対応する背景画を前記タッチパネルディスプレイの画面における壁紙として表示させる映像表示制御手段とを、含むことを特徴とするものである。
このように、本発明によれば、前記演奏曲は、属性情報としてその演奏曲の属するジャンルを示すジャンル情報を含むものであり、前記タッチパネルディスプレイの画面における壁紙に相当する背景画を表示させるための複数種類の背景画情報を、それぞれ少なくとも1つの前記ジャンル情報に関連付けて記憶する背景画データベースと、前記カラオケ装置により出力される演奏曲の属性情報としてのジャンル情報を取得する演奏曲情報取得手段と、その演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて、前記背景画データベースからそのジャンル情報に関連付けられた所定の背景画情報を読み出し、その背景画情報に対応する背景画を前記タッチパネルディスプレイの画面における壁紙として表示させる映像表示制御手段とを、含むことから、前記カラオケ装置により出力される演奏曲の雰囲気に合った背景画すなわち壁紙を前記タッチパネルディスプレイに表示させることで、そのタッチパネルディスプレイにより選曲等を行う利用者にその演奏曲と共通する印象を与えることができる。すなわち、演奏が行われている場の雰囲気を好適に盛り上げ得る電子早見本装置を提供することができる。
ここで、好適には、前記タッチパネルディスプレイの画面に、所定のメニューフレーム映像を表示させるための複数種類のメニューフレーム情報を、それぞれ少なくとも1つの前記ジャンル情報に関連付けて記憶するフレームデータベースを備え、前記映像表示制御手段は、前記演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて、前記フレームデータベースからそのジャンル情報に関連付けられた所定のメニューフレーム情報を読み出し、そのメニューフレーム情報に対応するメニューフレーム映像を前記タッチパネルディスプレイの画面における前記背景画の前面側レイヤに表示させるものである。このようにすれば、前記カラオケ装置により出力される演奏曲の雰囲気に合ったメニューフレーム映像を前記タッチパネルディスプレイに表示させることができるという利点がある。
また、好適には、前記映像表示制御手段は、前記演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて前記タッチパネルディスプレイに前記演奏曲に付随する情報を表示させるものである。このようにすれば、そのタッチパネルディスプレイにより選曲等を行う利用者に前記カラオケ装置により出力される演奏曲を意識させることができ、場の雰囲気作りに貢献できるという利点がある。
また、好適には、前記映像表示制御手段は、前記演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて前記タッチパネルディスプレイに前記演奏曲に関連する複数の演奏曲を選曲可能に表示させるものである。このようにすれば、そのタッチパネルディスプレイにより選曲等を行う利用者に前記カラオケ装置により出力される演奏曲に関連する複数の演奏曲を意識させられることに加え、それらの演奏曲を優先的に選曲させることで、継続的に考えた場合の場の雰囲気作りに貢献できるという利点がある。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)のカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16のうち、マスターコマンダである所定のカラオケ装置16aは、公衆電話回線等による通信回線18を介してカラオケサービス提供会社のセンタ装置20に接続されており、そのセンタ装置20と上記カラオケ装置16aの相互間で情報の通信が可能とされている。このセンタ装置20は、カラオケ情報、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介してマスターコマンダであるカラオケ装置16aに定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16aからの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、本発明の一実施例である複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT等の映像表示装置30と、映像情報デコーダ32と、ビデオミキサ34と、アンプミキサ36と、スピーカ38と、マイクロフォン40と、操作パネル42と、中央演算処理装置であるCPU44と、ROM46と、RAM48と、記憶装置であるハードディスク50と、モデム52と、LANポート54と、CRTコントローラ56と、上記操作パネル42等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス58と、音源であるシンセサイザ60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置66等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。
上記CPU44は、上記RAM48の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM46に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記リモコン装置66や電子早見本装置22等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM48に設けられた予約曲リストに登録したり、その予約曲リストの演奏順に従って上記ハードディスク50から上記RAM48に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM48から上記シンセサイザ60へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記CRTコントローラ56へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記CRTコントローラ56へ送ったり、上記映像情報デコーダ32を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記センタ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行する。
前記操作パネル42は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル42の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置66が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置66から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU44へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。
前記映像情報デコーダ32は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク50に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ32により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記CRTコントローラ56は、前記CPU44において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置であり、前記ビデオミキサ34は、前記CPU44において生成され且つ前記CRTコントローラ56から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ32により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
前記シンセサイザ60は、前記ハードディスク50から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ60により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ36へ送られる。そのアンプミキサ36では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ38から出力される。
前記モデム52は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU44から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU44に供給する処理を行う。なお、このモデム52は、マスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aには必要とされるが、前記センタ装置20との間で情報の通信を行わない他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
前記LANポート54は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26により受け付けられる前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けたり、前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。
前記ハードディスク50には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベース、背景映像を出力させるための複数の背景映像情報を記憶する背景映像データベース、曲間情報を出力させるための複数の曲間情報を記憶する曲間情報データベース等の各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうちマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aは、前記モデム52を介して前記通信回線18に接続されており、前記複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、或いは所定の背景映像や曲間情報が出力可能とされるように、随時新たなカラオケ情報、背景映像情報、曲間情報等が前記センタ装置20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク50のカラオケデータベース、背景映像データベース、曲間情報データベース等に記憶される。また、そのようにして前記センタ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク50に記憶される情報が共有され、カラオケデータベース、背景映像データベース、曲間情報データベース等の内容が等価なものとされる。
図3は、前記電子早見本装置22の外観を大まかに示す斜視図である。この図3に示すように、前記電子早見本装置22は、所定の画像(映像)を表示させると共に、利用者の接触に応じて入力を行うためのタッチパネルディスプレイ70を備えている。また、前記カラオケ装置16との間でデータの送受信や同期を実行したり、前記電子早見本装置22に内蔵されたバッテリを充電する等の動作を行うスタンド型の接続架台(ドッキングテーブル)であるクレイドル68を備えている。前記電子早見本装置22は、そのクレイドル68に取り付けられた状態又はそのクレイドル68から取り外された状態で用いられ、取り付けられた状態においては、そのクレイドル68及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に有線接続されるようになっている。また、上記クレイドル68から取り外された状態においては、上記アクセスポイント26及びLAN24を介して前記カラオケ装置16に無線接続されるようになっている。
図4は、前記電子早見本装置22の構成を説明するブロック線図である。この図4に示すように、前記電子早見本装置22は、上記タッチパネルディスプレイ70に所定の映像を表示させる表示装置72と、その表示装置72による表示を制御する表示制御部74と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等によるタッチパネルディスプレイ70への接触により入力を行うタッチパネル76と、そのタッチパネル76による入力を制御する入力制御部78と、中央演算処理装置であるCPU80と、ROM82と、RAM84と、フラッシュROM等の記憶部86と、インターフェイス88と、リモコン送信部90と、無線LAN通信部92と、コネクタ94とを、備えて構成されている。上記クレイドル68には、前記電子早見本装置22と電気的な接続を可能とするためのコネクタ96が設けられており、前記電子早見本装置22は、前記クレイドル68に載置されて上記コネクタ94及び96が接触させられることで、上記インターフェイス88を介して前記クレイドル68乃至はLAN24に接続されるようになっている。
上記記憶部86には、演奏曲データベース100、背景画データベース102、及びフレームデータベース104等の各種データベースが設けられている。この演奏曲データベース100は、前記カラオケ装置16のカラオケデータベースに記憶された多数のカラオケ情報それぞれに対応して曲名、アーティスト名、属性情報、歌詞の歌い出し部分等の選曲案内情報、及び備考等を選曲番号毎に記憶するものである。この属性情報とは、例えば、各演奏曲の属するジャンル、各演奏曲毎に予め定められた歌手名、各演奏曲の発表年代、或いは各演奏曲のテンポに関する情報等である。
上記背景画データベース102は、前記表示装置72等を介して前記タッチパネルディスプレイ70の画面に所定の背景画(壁紙)を表示させるための複数の背景画情報を記憶する。この背景画情報としてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、PNG(Portable Network Graphics)形式、GIF(Graphics Interchange Format)形式等による静止画が好適に用いられるが、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式、GIF形式等による経時的に変化する動画が用いられても構わない。また、上記背景画データベース102に記憶された複数の背景画情報は、それぞれ少なくとも1つの前記属性情報に関連付けられている。
前記フレームデータベース104は、前記表示装置72等を介して前記タッチパネルディスプレイ70の画面に所定のメニューフレーム映像を表示させるための複数のメニューフレーム情報を記憶する。このメニューフレーム情報としてはJPEG形式、PNG形式、GIF形式等による静止画が好適に用いられる。また、前記フレームデータベース104に記憶された複数のフレーム情報は、それぞれ少なくとも1つの前記属性情報に関連付けられている。
上記CPU80は、上記RAM84の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM82に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記記憶部86から選曲案内情報を読み出し、上記表示装置72を介してその選曲案内情報に基づく所定の案内映像を上記タッチパネルディスプレイ70に表示させたり、そのタッチパネルディスプレイ70に表示された案内映像に従って上記タッチパネル76による入力が行われた場合、カラオケ演奏曲を予約するための選曲信号(選曲予約信号)を上記無線LAN通信部92等を介して前記カラオケ装置16に送信する等の基本的な制御に加えて、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲に応じて後述する映像表示制御を実行する。
図5は、前記電子早見本装置22のCPU80に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図5に示す演奏曲情報取得手段106は、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の情報を取得する。具体的には、前記カラオケ装置16にて演奏されている(或いは演奏が開始される)演奏曲の選曲番号或いはその演奏曲の属性情報を前記アクセスポイント26及びLAN24等を介して読み出す。好適には、前記演奏曲の属性情報としてジャンル情報を読み出す。また、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の選曲番号を読み出す態様では、前記記憶部86に設けられた演奏曲データベース100を参照することでその選曲番号に対応する演奏曲の情報(例えば、属性情報)を取得する。なお、この演奏曲情報取得手段106による情報の取得は、前記電子早見本装置22を制御主体として前記カラオケ装置16のRAM48等に記憶された情報をダウンロードするものであってもよいし、前記カラオケ装置16に配信要求を送ること等によりそのカラオケ装置16を制御主体として前記電子早見本装置22に向けて配信させるものであってもよい。また、予め定められたプログラムに従って前記カラオケ装置16により新たな演奏曲の演奏が開始される毎にそのカラオケ装置16からその演奏曲の情報を送信させるようにし、前記電子早見本装置22がその情報を受信するといった態様も考えられる。
映像表示制御手段108は、上記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70における映像の表示を制御する。好適には、上記演奏曲情報取得手段106により取得された属性情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70における背景映像の表示を制御する。前記記憶部86に設けられた背景画データベース102に記憶された複数の背景画情報は、それぞれ少なくとも1つの前記属性情報に関連付けられており、上記映像表示制御手段108は、前記背景画データベース102に記憶された複数の背景画情報のうちから上記演奏曲情報取得手段106により取得された属性情報に関連付けられた所定の背景画情報を読み出し、前記表示制御部74等を介してその背景画情報に対応する背景画を前記表示装置72の画面における背面側レイヤ(多くは最背面レイヤ)に表示させる。図6は、前記タッチパネルディスプレイ70に表示される初期設定(デフォルト)のトップ画面を例示する図である。例えば、上記演奏曲情報取得手段106により属性情報「ナイト向け曲」が取得された場合、上記映像表示制御手段108は、前記背景画データベース102に記憶された複数の背景画情報のうちから属性情報「ナイト向け曲」に関連付けられた所定の背景画情報を読み出し、例えば、図7に示すように「ナイト向け曲」を意識させる夜景等の画像を背景画としたトップ画面を前記タッチパネルディスプレイ70に表示させる。
また、上記映像表示制御手段108は、好適には、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70におけるメニューフレーム映像の表示を制御する。前記記憶部86に設けられたフレームデータベース104に記憶された複数のメニューフレーム情報は、それぞれ少なくとも1つの前記属性情報に関連付けられており、上記映像表示制御手段108は、前記フレームデータベース104に記憶された複数のメニューフレーム情報のうちから上記演奏曲情報取得手段106により取得された属性情報に関連付けられた所定のメニューフレーム情報を読み出し、前記表示制御部74等を介してそのメニューフレーム情報に対応するメニューフレーム映像を前記表示装置72の画面における前面側レイヤ(少なくとも背景画よりも前面側のレイヤ)に表示させる。図8は、前記タッチパネルディスプレイ70に表示される初期設定(デフォルト)のかな検索選曲メニュー画面を例示する図である。例えば、前記演奏曲情報取得手段106によりジャンル情報「J‐POP(ライト)」が取得された場合、上記映像表示制御手段108は、前記フレームデータベース104に記憶された複数のメニューフレーム情報のうちからジャンル情報「J‐POP(ライト)」に関連付けられた所定のメニューフレーム情報を読み出し、例えば、図9に示すように「J‐POP(ライト)」を意識させる丸みを帯びたメニューフレーム映像を含むかな検索選曲メニュー画面を前記タッチパネルディスプレイ70に表示させる。
また、前記映像表示制御手段108は、好適には、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70に前記演奏曲に付随する情報を表示させる。図10は、前記演奏曲に付随する情報を含むかな検索選曲メニュー画面を例示する図である。例えば、前記演奏曲情報取得手段106により所定の選曲番号が取得された場合、前記映像表示制御手段108は、前記演奏曲データベース100に記憶された演奏曲情報を参照してその選曲番号に対応する曲名、歌手名、発表年代、及び備考等の情報を読み出し、例えば、図10に示すようにそれらの情報を文字映像(テロップ)として前記タッチパネルディスプレイ70の画面の一部にバナー表示させる。
また、前記映像表示制御手段108は、好適には、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70に前記演奏曲に関連する複数の演奏曲を選曲可能に表示させる。図11は、前記演奏曲に関連するお薦め演奏曲の選曲ボタンを含む選曲メニュー画面を例示する図である。例えば、前記演奏曲情報取得手段106により所定の属性情報が取得された場合、上記映像表示制御手段108は、前記演奏曲データベース100に記憶された演奏曲情報を参照してその属性情報を有する演奏曲のうち過去における選曲回数の多いものを抽出し、例えば、図11に示すようにそれらの演奏曲をお薦め曲リストとして前記タッチパネルディスプレイ70に選曲可能に表示させる。また、図6に示すトップ画面等において所定のボタンを表示させ、そのボタンへの利用者のタッチ操作に応じて図11に示すようなお薦め曲リストを表示させるものであってもよい。
図12は、前記電子早見本装置22のCPU80による映像表示制御について説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、前記演奏曲情報取得手段106の動作に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記カラオケ装置16にて演奏されている演奏曲の選曲番号が前記アクセスポイント26及びLAN24等を介して読み出される。次に、S2において、前記演奏曲データベース100からS1にて読み出された選曲番号に対応する曲名、歌手名、発表年代、ジャンル情報、及び備考等の情報が読み出されて前記タッチパネルディスプレイ70の画面の一部にバナー表示させられる。次に、S3において、前記タッチパネルディスプレイ70の画面における背景画を変更させるか否か、すなわちその時点において前記タッチパネルディスプレイ70の画面に表示されている背景画がS2にて読み出されたジャンル情報と関連付けられたものではないか若しくは関連付けられたものかが判断される。このS3の判断が否定される場合、すなわちその時点において前記タッチパネルディスプレイ70の画面に表示されている背景画がS2にて読み出されたジャンル情報と関連付けられたものであると判断される場合には、S5以下の処理が実行されるが、S3の判断が肯定される場合、すなわちその時点において前記タッチパネルディスプレイ70の画面に表示されている背景画がS2にて読み出されたジャンル情報と関連付けられたものではないと判断される場合には、S4において、前記背景画データベース102に記憶された複数の背景画情報のうちからS2にて読み出されたジャンル情報に関連付けられた所定の背景画情報が読み出され、前記表示制御部74等を介してその背景画情報に対応する背景画が前記タッチパネルディスプレイ70の画面における背面側レイヤに表示された後、S5において、前記タッチパネルディスプレイ70の画面におけるメニューフレーム映像を変更させるか否か、すなわちその時点において前記タッチパネルディスプレイ70の画面に表示されているメニューフレーム映像がS2にて読み出されたジャンル情報と関連付けられたものではないか若しくは関連付けられたものかが判断される。このS5の判断が否定される場合、すなわちその時点において前記タッチパネルディスプレイ70の画面に表示されているメニューフレーム映像がS2にて読み出されたジャンル情報と関連付けられたものであると判断される場合には、S7以下の処理が実行されるが、S5の判断が肯定される場合、すなわちその時点において前記タッチパネルディスプレイ70の画面に表示されているメニューフレーム映像がS2にて読み出されたジャンル情報と関連付けられたものではないと判断される場合には、S6において、前記フレームデータベース104に記憶された複数のメニューフレーム情報のうちからS2にて読み出されたジャンル情報に関連付けられた所定のメニューフレーム情報が読み出され、前記表示制御部74等を介してそのメニューフレーム情報に対応するメニューフレーム映像が前記タッチパネルディスプレイ70の画面における前面側レイヤに表示された後、S7において、前記タッチパネル76等を介してお薦め演奏曲リストを表示させるための入力操作が行われたか否かが判断される。このS7の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S7の判断が肯定される場合には、S8において、前記演奏曲データベース100に記憶された演奏曲情報が参照されてS2にて読み出されたジャンル情報を有する演奏曲のうち過去における選曲回数の多いものが抽出され、それらの演奏曲がお薦め曲リストとして前記タッチパネルディスプレイ70に選曲可能に表示された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S2、S4、S6、及びS8が前記映像表示制御手段108の動作に対応する。
このように、本実施例によれば、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の情報を取得する演奏曲情報取得手段106(S1)と、その演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70における映像の表示を制御する映像表示制御手段108(S2、S4、S6、及びS8)とを、含むことから、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の雰囲気に合った映像を前記タッチパネルディスプレイ70に表示させることで、そのタッチパネルディスプレイ70により選曲等を行う利用者にその演奏曲と共通する印象を与えることができる。すなわち、演奏が行われている場の雰囲気を好適に盛り上げ得る電子早見本装置22を提供することができる。
また、前記演奏曲情報取得手段106は、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の属性情報を取得するものであり、前記映像表示制御手段108は、その演奏曲情報取得手段106により取得された属性情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70における映像の表示を制御するものであるため、実用的な態様で前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の雰囲気に合った映像を前記タッチパネルディスプレイ70に表示させることができるという利点がある。
また、前記演奏曲情報取得手段106は、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の属性情報としてジャンル情報を取得するものであり、前記映像表示制御手段108は、その演奏曲情報取得手段106により取得されたジャンル情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70における映像の表示を制御するものであるため、演奏曲の雰囲気と関係の深いジャンル情報に応じて前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の雰囲気に合った映像を前記タッチパネルディスプレイ70に表示させることができるという利点がある。
また、前記映像表示制御手段108は、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70における背景映像の表示を制御するものであるため、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の雰囲気に合った背景映像を前記タッチパネルディスプレイ70に表示させることができるという利点がある。
また、前記映像表示制御手段108は、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70におけるメニューフレーム映像の表示を制御するものであるため、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲の雰囲気に合ったメニューフレーム映像を前記タッチパネルディスプレイ70に表示させることができるという利点がある。
また、前記映像表示制御手段108は、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70に前記演奏曲に付随する情報を表示させるものであるため、そのタッチパネルディスプレイ70により選曲等を行う利用者に前記カラオケ装置16により出力される演奏曲を意識させることができ、場の雰囲気作りに貢献できるという利点がある。
また、前記映像表示制御手段108は、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70に前記演奏曲に関連する複数の演奏曲を選曲可能に表示させるものであるため、そのタッチパネルディスプレイ70により選曲等を行う利用者に前記カラオケ装置16により出力される演奏曲に関連する複数の演奏曲を意識させられることに加え、それらの演奏曲を優先的に選曲させることで、継続的に考えた場合の場の雰囲気作りに貢献できるという利点がある。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例において、前記電子早見本装置22は、前記カラオケ装置16との間で無線或いは有線LANを介して情報の送受信を行うものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ブルートゥース通信等、他の手段により前記カラオケ装置16との間で情報の通信を行うものであってもよい。
また、前記映像表示制御手段108は、前記演奏曲情報取得手段106により取得された情報に応じて前記タッチパネルディスプレイ70に前記演奏曲を収録したCD等の商品の宣伝(e‐コマース)を表示させるものであってもよい。また、利用者のタッチ操作により前記タッチパネルディスプレイ70に表示された商品をその場で注文できるようにしても構わない。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明が好適に適用されるカラオケシステムを説明する概略図である。 図1のカラオケシステムに備えられたカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。 本発明の一実施例である電子早見本装置の外観を大まかに示す斜視図である。 図3の電子早見本装置の構成を例示するブロック線図である。 図4の電子早見本装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される初期設定のトップ画面を例示する図である。 図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される夜景の背景画を含むトップ画面を例示する図である。 図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される初期設定のかな検索選曲メニュー画面を例示する図である。 図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される丸みを帯びたメニューフレーム映像を含むかな検索選曲メニュー画面を例示する図である。 図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される演奏曲に付随する情報を含むかな検索選曲メニュー画面を例示する図である。 図4の電子早見本装置のタッチパネルディスプレイに表示される演奏曲に関連するお薦め演奏曲の選曲ボタンを含む選曲メニュー画面を例示する図である。 図4の電子早見本装置のCPUによる映像表示制御について説明するフローチャートである。
符号の説明
16:カラオケ装置
22:電子早見本装置
70:タッチパネルディスプレイ
106:演奏曲情報取得手段
108:映像表示制御手段

Claims (4)

  1. 多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置を遠隔操作するために、所定の映像を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置への入力を行うタッチパネルディスプレイを備えた電子早見本装置であって、
    前記演奏曲は、属性情報として該演奏曲の属するジャンルを示すジャンル情報を含むものであり、
    前記タッチパネルディスプレイの画面における壁紙に相当する背景画を表示させるための複数種類の背景画情報を、それぞれ少なくとも1つの前記ジャンル情報に関連付けて記憶する背景画データベースと、
    前記カラオケ装置により出力される演奏曲の属性情報としてのジャンル情報を取得する演奏曲情報取得手段と、
    該演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて、前記背景画データベースから該ジャンル情報に関連付けられた所定の背景画情報を読み出し、該背景画情報に対応する背景画を前記タッチパネルディスプレイの画面における壁紙として表示させる映像表示制御手段と
    を、含むことを特徴とする電子早見本装置。
  2. 前記タッチパネルディスプレイの画面に、所定のメニューフレーム映像を表示させるための複数種類のメニューフレーム情報を、それぞれ少なくとも1つの前記ジャンル情報に関連付けて記憶するフレームデータベースを備え、
    前記映像表示制御手段は、前記演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて、前記フレームデータベースから該ジャンル情報に関連付けられた所定のメニューフレーム情報を読み出し、該メニューフレーム情報に対応するメニューフレーム映像を前記タッチパネルディスプレイの画面における前記背景画の前面側レイヤに表示させるものである請求項の電子早見本装置。
  3. 前記映像表示制御手段は、前記演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて前記タッチパネルディスプレイに前記演奏曲に付随する情報を表示させるものである請求項1又は2の電子早見本装置。
  4. 前記映像表示制御手段は、前記演奏曲情報取得手段により取得されたジャンル情報に応じて前記タッチパネルディスプレイに前記演奏曲に関連する複数の演奏曲を選曲可能に表示させるものである請求項1からの何れかの電子早見本装置。
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