JP4417646B2 - 杭頭接合構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築構造物の下に設けられた建物基礎部と、地中に埋設された基礎杭の杭頭部との間に設けられる杭頭接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような杭頭接合構造としては、従来は、単に機械的な固定手段により建物基礎部と基礎杭の杭頭部を連結したものがあるが、この場合は、図5に示すように、杭頭部に最大の曲げモーメントM1が働くことにより、杭頭部が最も破損し易いことが分かっている。
【0003】
このため従来の杭頭接合構造の中には、建物基礎部と基礎杭の杭頭部の間に、互に接触する凹状と凸状の一対の球面座を用いたもの(例えば、特許文献1、2を参照)や、建物基礎部と基礎杭の杭頭部の間にゴム等の弾性体を用いたものがあった。
【0004】
この従来の杭頭接合構造は、建物基礎部と基礎杭の杭頭部の間に用いられた一対の球面座や、ゴム等の弾性体が、杭頭部から建物基礎部に伝達される曲げモーメントを吸収することにより、曲げモーメントによって杭頭部が破損することを防止することができるようになっている。
【0005】
ところで、この従来の杭頭接合構造においては、図6に示すように、杭頭部には曲げモーメントがほとんど働かないが、杭頭部より少し下方の中間部に、図5の最大曲げモーメントM1の約2/3の値の最大曲げモーメントM2が働くことが分かっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−348885号公報
【特許文献2】
特開平10−227040号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の杭頭接合構造にあっては、基礎杭の杭頭部から建物基礎部に伝達される曲げモーメントの最大値が依然大きいと共に、地震等の外力により建築構造物が傾いて、建物基礎部が浮き上がろうとする力が働いた場合は、杭頭部から建物基礎部に伝達される上下方向の荷重が増減することにより、上記曲げモーメントを吸収できる度合い(回転剛性)が変動して、曲げモーメントを有効に吸収できなくなるおそれがあるという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、基礎杭から建物基礎部に伝達される最大曲げモーメントの値を低減することができると共に、曲げモーメントを吸収できる度合い(回転剛性)が変動するのを抑制することができる杭頭接合構造を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の杭頭接合構造は、
建物基礎部と基礎杭との間に設けられ曲げモーメントを吸収する曲げモーメント吸収手段と、
前記曲げモーメントを吸収できる度合いの変動を抑制するアンカーボルトとを備え、
前記曲げモーメント吸収手段が、凸状又は凹状の球状面を有する上部接合部材と、前記上部接合部材と摺動可能に接触する凹状又は凸状の球状面を有する下部接合部材とで構成され、
前記基礎杭がコンクリートにより形成され、
前記アンカーボルトは、前記球状面の周囲に複数本配置され、前記上部接合部材及び前記下部接合部材を貫通すると共に、その上端部が上部接合部材に機械的に係止され、その下端部が、この下端部に固定した座金状の定着板と共に前記基礎杭中に埋め込まれ、前記基礎杭の上面から前記定着板の上面までの長さ部分の外周面がパイプ部材等により被覆されて、その長さ部分が前記基礎杭とは非接触となるように設けられ、
前記上部接合部材における前記球状面の外側の周部と、前記下部接合部材の前記球状面の外側の周部との間に隙間が形成され、この隙間の周部がシール部材により封止されることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る杭頭接合構造10について説明するために参照する図である。
【0011】
図1に示すように、本実施の形態に係る杭頭接合構造10において、土12中には、コンクリート製の基礎杭14が上下方向に伸びるよう埋め込まれており、この基礎杭14の杭頭部14aの端面上には、モルタル16が盛付けて設けられてその上面に水平面が形成されている。
【0012】
モルタル16の水平面上には、中央上部に、凸状の球状面18aが形成された鋼製の接合金具18(下部接合部材)が載置されて設けられている。接合金具18の上には、中央下部に、凹状の球状面20aが形成された、鋼製の接合金具20(上部接合部材)が設けられている。
【0013】
接合金具20の球状面20aは、接合金具18の球状面18aに沿って摺動可能に接触している。上記接合金具18,20の球状面18a,20aは、曲げモーメント吸収手段を構成するものである。
【0014】
接合金具20の上には、建築構造物の下に設けられる基礎コンクリート26(建物基礎部)が打設されて形成されている。接合金具20の上面中央部には円柱状(又は円筒状)の係合突起37が設けられ、この係合突起37は基礎コンクリート26の下面に形成された凹部に嵌合(係合)している。
【0015】
接合金具18の球状面18aより外側の周部と、接合金具20の球状面20aより外側の周部との間には隙間22が形成され、この隙間22の周部はシール部材24により封止されている。モルタル16と基礎コンクリート26との間には、接合金具18及び接合金具20の外側に、リング状の硬質発泡ウレタン28が挟まれて設けられている。
【0016】
接合金具18,20の、球状面18a,20aより外側には、複数のアンカーボルト30が上下方向に貫通して設けられている。アンカーボルト30の下端部は基礎杭14中に埋め込まれており、その下端部には一対のナット32に挟まれた、座金状の定着板34が設けられている。
【0017】
アンカーボルト30の上端部はナット33により接合金具20の上面に係止されている。また、アンカーボルト30は、基礎杭14中で直接周りのコンクリートに接触しないように、全長にわたり厚紙のパイプ部材等により被覆されて(非接触で)設けられている。
【0018】
このような本実施の形態に係る接合構造10によれば、地震などにより基礎コンクリート26の上の建築構造物に水平方向の外力が加わって、基礎杭14の杭頭部14aに曲げモーメントが働いた場合は、接合金具20の球状面20aが接合金具18の球状面18aと摺動することにより、杭頭部14aに働く曲げモーメントを吸収してその最大値を低減することができる。
【0019】
また、やはり地震などにより、基礎コンクリート26の上の建築構造物が傾くと、基礎コンクリート26が基礎杭14と反対側に浮き上がろうとする力が働き、球状面18aと球状面20aとの間の摩擦力が小さくなって、上記曲げモーメントを吸収する度合い(回転剛性)が変動しようとするが、基礎杭14と接合金具20及び接合金具18は、アンカーボルト30の上端部のナット33及び下端部の定着板34を介してアンカーボルト30により連結されているので、アンカーボルト30に働く引張力が抵抗力となって、上記曲げモーメントを吸収できる度合いが、前記摩擦力の変化により変動するのを抑制することができる。
【0020】
この場合、アンカーボルト30は、基礎杭14内で周りのコンクリートとは非接触となっているので、そのほぼ全長にわたって伸縮が自在となっており、引張力の添加、除去によって自在に伸縮することができる。
【0021】
そして、このような効果は、アンカーボルト30の径及び本数を可変させて、アンカーボルト30に働く引張力の合計を可変させることにより、上記曲げモーメントを吸収できる度合いの変動を、抑制する強弱の程度を調整することができる。
【0022】
そして、本実施の形態においては、図2に示すように、杭頭部14aに働く最大曲げモーメントは、図5、図6の、従来の杭頭接合構造における最大曲げモーメントM1、M2の値より小さくすることができる。
【0023】
このように、基礎杭14に働く最大曲げモーメントを、杭頭部14aにおいても、その下方の中間部においても、小さくすることができるので、基礎杭14の径、体積及び重量を小さくすることができるため、施工の操作性や安全性を向上することができると共に、材料が節減できることにより施工費のコストダウンを図ることができる。
【0024】
また、モルタル16と基礎コンクリート26との間には硬質発泡ウレタン28が設けられているので、水や土12の粒が接合金具18、20の周りに流入するのを防止することができる。
【0025】
さらに、接合金具18と20の間にはシール部材24が設けられているので、接合金具18と20の間に、水や土12の細かい粒子が流入して、それらにさび(錆び)が発生したり、球状面18aと球状面20aとの間の相対運動(摺動性)を阻害するのを防止することができる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る杭頭接合構造40について、図3に基づいて説明する。前記第1の実施の形態においては、基礎杭14と基礎コンクリート26との間に接合金具18と20が用いられていたのに対し、本実施の形態においては、基礎杭14と基礎コンクリート26との間に、鋼製の接合金具42と44との間に挟まれた硬質ゴム材料46(曲げモーメント吸収手段)が用いられている点において異なるものである。
【0027】
そして、接合金具44の上面には複数の頭付鋲部材48が溶接により立設されて、この頭付鋲部材48が基礎コンクリート26内に埋め込まれている。
【0028】
このような本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様に、地震などにより基礎コンクリート26の上の建築構造物に水平方向の外力が加わって、基礎杭14の杭頭部14aに曲げモーメントが働いた場合は、硬質ゴム材料46が変形することにより、杭頭部14aに働く曲げモーメントを吸収してその最大値を低減することができる。
【0029】
また、やはり地震などにより基礎コンクリート26の上の建築構造物が傾いて、上記曲げモーメントを吸収できる度合い(回転剛性)が変動しようとしても、アンカーボルト30に働く引張力が抵抗力となって、その曲げモーメントを吸収できる度合いが変動するのを抑制することができる。
【0030】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る杭頭接合構造50について、図4に基づいて説明する。前記第1の実施の形態においては、コンクリート製の基礎杭14が用いられていたのに対し、本実施の形態においては、鋼管(鋼材料)により形成された基礎杭54が用いられている点において異なるものである。
【0031】
そして、基礎杭54の上端には円板状のプレート56が周部を溶接することにより固定され、このプレート56の下面にはリブプレート58が十字状に交差して溶接により固定されている。プレート56にはアンカーボルト30の下端部が貫通しており、アンカーボルト30の下端部に設けられたナット60により支持された平座金62とプレート56との間には、複数の皿バネ64が重ねて挟まれて設けられている。
【0032】
このような本実施の形態によれば、地震などにより基礎杭54の杭頭部54aに曲げモーメントが働いた場合でも、接合金具20の球状面20aが接合金具18の球状面18aと摺動することにより、その曲げモーメントを吸収してその最大値を低減することができる。
【0033】
また、やはり地震などにより、基礎コンクリート26の上の建築構造物が傾いて、上記曲げモーメントを吸収できる度合い(回転剛性)が変動しようとしても、アンカーボルト30に働く引張力が抵抗力となって、その曲げモーメントを吸収できる度合いが変動するのを抑制することができる。
【0034】
また、前記第1の実施の形態と同様に、基礎杭54に働く最大曲げモーメントを小さくできるので、基礎杭54の径、肉厚及び重量を小さくすることができるため、材料が節減できることにより施工費のコストダウンを図ることができる。
【0035】
また、本実施の形態は、プレート56にアンカーボルト30の下端部を貫通させて、複数の皿バネ64、平座金62及びナット60を、貫通させたアンカーボルト30の下端部に取り付けてから、プレート56を既製の基礎杭54の開口上端に、溶接で固定することができるので、前記第1、第2の実施の形態と異なり、既製の基礎杭54にも後から接合構造50を施工することができる。
【0036】
また、本実施の形態は複数の皿バネ64を用いることにより、アンカーボルト30の基礎杭54側の長さが短くて済むため、それだけ接合構造50を小型化することができる。
【0037】
なお、前記第2の実施の形態においてはコンクリート製の基礎杭14が用いられていたが、そのコンクリート製の基礎杭14の代りに、前記第3の実施の形態のように鋼管(鋼材料)により形成された基礎杭を用いてもよい。
【0038】
また、前記第1、第3の実施の形態においては球状面を形成した曲げモーメント吸収手段を用いた場合について説明したが、そのような曲げモーメント吸収手段の代りに、前記第2の実施の形態のようにゴムを有する曲げモーメント吸収手段を用いてもよい。
【0039】
また、前記第1、第3の実施の形態においては鋼製の曲げモーメント吸収手段を用いた場合について説明したが、所定の強度を有するものであれば、鋼製以外の金属製でもよく、またはプラスチックやセラミックス等の材質を用いてもよい。
【0040】
また、前記第2の実施の形態においてはゴムを用いた曲げモーメント吸収手段を用いた場合について説明したが、ゴム以外の、プラスチック等の弾性体を用いた曲げモーメント吸収手段を用いてもよい。
【0041】
また、前記第2の実施の形態においては曲げモーメント吸収手段が、ゴムとして単純な板状のものを有する場合について説明したが、リング状(ドーナッツ状)等の他の形状に形成されたゴムを用いてもよい。
【0042】
また、前記各実施の形態においては、アンカーボルト30の上端部が曲げモーメント吸収手段の上方に係止されていたが、前記第1、第2の実施の形態におけるアンカーボルト30の下端部と同様に、基礎コンクリート26の内部上方に深く入り込んで、定着板により係止されるようにしてもよい。このようにすることにより、基礎コンクリート26の上の建築構造物が傾いてアンカーボルト30に引抜力が発生した場合でも、アンカーボルト30に働く引張力が大きくなって、前記曲げモーメントを吸収できる度合いが変動するのをより確実に抑制することができる。
【0043】
さらに、前記各実施の形態においては、係合突起37や鋲部材48を用いている場合について説明したが、それらの係合突起37や鋲部材48は必ずしも用いなくともよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、地震などにより建物基礎部の上の建築構造物から水平方向の外力が加わって、基礎杭に曲げモーメントが働いた場合は、曲げモーメント吸収手段が基礎杭に働く曲げモーメントを吸収してその最大値を低減することができる。
【0045】
また、やはり地震などにより、建物基礎部の上の建築構造物が傾くと、建物基礎部が基礎杭と反対側に浮き上がろうとする力が働き、曲げモーメント吸収手段により曲げモーメントを吸収できる度合いが変動しようとするが、基礎杭と建物基礎部はアンカーボルトにより連結されているので、アンカーボルトに働く引張力が抵抗力となって、曲げモーメントを吸収できる度合いが変動しようとするのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る杭頭接合構造10を示すその断面図である。
【図2】図1の杭頭接合構造10における基礎杭14の深さに対応する曲げモーメントの大きさの変化を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る杭頭接合構造40を示すその断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る杭頭接合構造50を示すその断面図である。
【図5】球面座やゴムを介さないで基礎杭が建物基礎部を直接支持した場合の、基礎杭の深さに対応する曲げモーメントの大きさの変化を示すグラフである。
【図6】球面座又はゴムのみを介して基礎杭が建物基礎部を支持した場合の、基礎杭の深さに対応する曲げモーメントの大きさの変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 杭頭接合構造
12 土
14 基礎杭
14a 杭頭部
16 モルタル
18、20 接合金具
18a、20a 球状面
22 隙間
24 シール部材
26 基礎コンクリート
30 アンカーボルト
32、33 ナット
34 定着板
37 係合突起
42、44 接合金具
46 硬質ゴム材料
48 頭付鋲部材
54 基礎杭
54a 杭頭部
56 プレート
58 リブプレート
60 ナット
62 平座金
64 皿バネ

Claims (3)

  1. 建物基礎部と基礎杭との間に設けられ曲げモーメントを吸収する曲げモーメント吸収手段と、
    前記曲げモーメントを吸収できる度合いの変動を抑制するアンカーボルトとを備え、
    前記曲げモーメント吸収手段が、凸状又は凹状の球状面を有する上部接合部材と、前記上部接合部材と摺動可能に接触する凹状又は凸状の球状面を有する下部接合部材とで構成され、
    前記基礎杭がコンクリートにより形成され、
    前記アンカーボルトは、前記球状面の周囲に複数本配置され、前記上部接合部材及び前記下部接合部材を貫通すると共に、その上端部が上部接合部材に機械的に係止され、その下端部が、この下端部に固定した座金状の定着板と共に前記基礎杭中に埋め込まれ、前記基礎杭の上面から前記定着板の上面までの長さ部分の外周面がパイプ部材等により被覆されて、その長さ部分が前記基礎杭とは非接触となるように設けられ、
    前記上部接合部材における前記球状面の外側の周部と、前記下部接合部材の前記球状面の外側の周部との間に隙間が形成され、この隙間の周部がシール部材により封止される
    ことを特徴とする杭頭接合構造。
  2. 建物基礎部と基礎杭との間に設けられ曲げモーメントを吸収する曲げモーメント吸収手段と、
    前記曲げモーメントを吸収できる度合いの変動を抑制するアンカーボルトとを備え、
    前記曲げモーメント吸収手段が、上部接合部材と、下部接合部材と、この上部接合部材と下部接合部材との間に挟まれる弾性部材で構成され、
    前記基礎杭がコンクリートにより形成され、
    前記アンカーボルトは、前記弾性部材の周囲に複数本配置され、前記上部接合部材及び前記下部接合部材を貫通すると共に、その上端部が上部接合部材に機械的に係止され、その下端部が、この下端部に固定した座金状の定着板と共に前記基礎杭中に埋め込まれ、前記基礎杭の上面から前記定着板の上面までの長さ部分の外周面がパイプ部材等により被覆されて、その長さ部分が前記基礎杭とは非接触となるように設けられ、
    前記弾性部材の外側であって、前記上部接合部材と前記下部接合部材との間に隙間が形成され、この隙間の周部がシール部材により封止される
    ことを特徴とする杭頭接合構造。
  3. 前記上部接合部材と前記下部接合部材の外側に、前記建物基礎部と前記基礎杭との間に挟まれて配置されるリング状の硬質発泡ウレタンを備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の杭頭接合構造。
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