JP4416880B2 - ねじ切り工具の再研磨方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はねじ切り工具の再研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に特願平11−152585号「ねじ切り工具及びねじ切り方法」を提案した。この発明の概要を次図で説明する。
図10(a),(b)は先に提案したねじ切り工具の説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
(a)において、ねじ切り工具100は、シャンク101にろー(ろー材)102でチップ103を固定した切削工具である。
チップ103は、すくい面105(正面すくい面106及び側面すくい面107)、切刃108(底刃109及びねじ切刃111)、逃げ面112(正面逃げ面113及び側面逃げ面114)を形成した3層積層体115のチップである。T1はねじ切刃111の外径を示す。
【0003】
(b)において、3層積層体115は、CBN若しくはダイヤモンドの高硬度焼結体を第2層116とし、この第2層116を超硬合金などの工具材料からなる第1層117及び第3層118でサンドイッチした積層体である。
【0004】
次に、ねじ切り方法を説明する。
図11は先に提案したねじ切り方法の説明図である。まず、ワークWの仮想線で示す鋳抜き穴121に回転させたねじ切り工具100を臨ませ、ねじ下穴径D1のねじ下穴122を所定の深さまで加工する。続けて、ねじ穴軸123から距離δだけねじ切り工具の軸124をオフセットさせる。その後、所定のピッチで引抜き、所定のねじMが完成する。
このように、ねじ切り工具100は、工具1本でねじ下穴加工及びめねじの加工を実施できるので、ねじ切りに必要な工具の数を少なくすることができるというものである。
【0005】
この場合、ねじ切り工具100を繰り返し使用すると、当然ねじ切刃111は次第に摩耗し、ねじ切り工具100を交換することになるが、一般的なチップと同様に摩耗したチップをそのまま廃棄したのでは不経済である。このような問題を解決するために、摩耗したねじ切刃111を再研磨して再使用することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ねじ切刃111を再研磨した場合、一般的な切刃と異なり、ねじ切刃111の外径T1が小さくなり、次に述べる様な課題が発生する。この再研磨の課題を次図で説明する。
図12(a),(b)は従来の再研磨の課題説明図である。
(a)において、摩耗したねじ切刃111を研磨し、再生したねじ切刃125を形成して再研磨後のねじ切り工具100Bが完成する。ねじ切刃111を研磨するとねじ切刃125の外径は研磨前より2倍のβ(β=研磨量)だけ小さくなり、外径はT2となる。すなわち、T2=T1−2・βである。
【0007】
(b)において、ねじ切刃125でワークWにねじ下穴径D2のねじ下穴126を形成する。ねじ下穴径D2は所定のねじ下穴径D1より小さい。このため、所定寸法のめねじMを得ることはできない。
また、ねじ切り工具の軸124をオフセットさせると、ねじ下穴126の壁面にシャンク101が干渉し、所定寸法のめねじMを形成することはできない。
つまり、ねじ切刃を再研磨したねじ切り工具100Bでは、仮想線のように、所定のねじを加工することができないため、ねじ切り工具を再使用することはできず、常に新しいねじ切り工具が必要となり、ねじ切り工具のコストが嵩むことになる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ねじ切り工具のコストを低減することができるねじ切り工具の再研磨方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、チップが、CBN若しくはダイヤモンドの高硬度焼結体を第2層とし、この第2層を工具材料からなる第1層及び第3層でサンドイッチした3層積層体からなり、この様なチップをシャンクに固定してなるねじ切り工具を正面から見ると、第2層は工具の回転中心を通る帯であり、この帯に底刃及びねじ切刃を形成するとともに、第2層の両側を第1層及び第3層で補強する構造にしたねじ切り工具において、
このねじ切り工具が摩耗したときに、底刃及びねじ切刃を再研磨する工程とねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程で再研磨をして再使用可能にするねじ切り工具の再研磨方法であって、底刃及びねじ切刃を再研磨する工程では、底刃の摩耗部を砥石で研磨して新しい底刃を形成し、ねじ切刃の摩耗部を砥石で研磨して、外径が小さい再生したねじ切刃を形成し、ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程では、シャンクを砥石で研削して、外径が小さいシャンクを形成し、再生したねじ切刃に連なりシャンクに達するさらえ刃を砥石で形成し、さらえ刃のすくい面を第1層及び第3層を砥石で研削して形成することを特徴とする。
【0010】
ねじ切刃を再研磨後、再研磨後のねじ切刃及びシャンクを基準に後工程を進めることができるので、さらえ刃の精度を確保することができる。
このように形成したさらえ刃を用いると、底刃、ねじ切刃及びさらえ刃で先行のねじ下穴をより大きな所定のねじ下穴径に切削することができるので、ねじ切り工具を再使用することができる。
【0011】
請求項2は、チップが、CBN若しくはダイヤモンドの高硬度焼結体を第2層とし、この第2層を工具材料からなる第1層及び第3層でサンドイッチした3層積層体からなり、この様なチップをシャンクに固定してなるねじ切り工具を正面から見ると、第2層は工具の回転中心を通る帯であり、この帯にドリル刃及びねじ切刃を形成するとともに、第2層の両側を第1層及び第3層で補強する構造にしたねじ切り工具において、
このねじ切り工具が摩耗したときには、ドリル刃及びねじ切刃を再研磨する工程とねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程で再研磨をして再使用可能にするねじ切り工具の再研磨方法であって、ドリル刃及びねじ切刃を再研磨する工程では、ドリル刃の摩耗部を砥石で研磨して再生したドリル刃を形成し、ねじ切刃の摩耗部を砥石で研磨して、外径が小さい再生したねじ切刃を形成し、ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程では、シャンクを砥石で研削して、外径が小さいシャンクを形成し、再生したねじ切刃に連なりシャンクに達するさらえ刃を砥石で形成することを特徴とする。
【0012】
ねじ切刃を再研磨後、再研磨後のねじ切刃及びシャンクを基準に後工程を進めることができるので、さらえ刃の精度を確保することができる。
このように形成したさらえ刃を用いると、ドリル刃、ねじ切刃及びさらえ刃で先行のねじ下穴をより大きな所定のねじ下穴径に切削することができるので、ねじ切り工具を再使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
なお、請求項1のねじ切り工具の再研磨方法は図2,3,4、請求項2のねじ切り工具の再研磨方法は図6,7で示す。
図1は本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法のフローチャートであり、STはステップを示す。
ST01:底刃及びねじ切刃を再研磨する。
ST02:ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する。
ST01及びST02は、別図で詳細に説明する。
【0014】
まず、ST01を実施する再研磨方法について説明する。
図2(a),(b)は本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の第1説明図であり、ねじ切り工具10は、上記図10に示したねじ切り工具100と同様のものである。
(a):まず、切削工具研削盤30にねじ切り工具10のシャンク11をセットする。そして、砥石31でチップ12の底刃13の摩耗部を研磨し、新しい底刃を形成する。
(b):続けて、砥石31で側面逃げ面14を研削し、必要に応じて正面すくい面15及び側面すくい面16を修正する。
【0015】
図3(a),(b)は本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の第2説明図である。
(a):砥石31でねじ切刃21の底側の摩耗部を研磨する。
(b):同様に、ねじ切刃21のシャンク11側の摩耗部を研磨し、再生したねじ切刃21Bを形成する。ねじ切刃21の摩耗部を研削したため、ねじ切刃21Bの外径は小さくなり、外径はT2となる。d1はシャンク11の外径を示す。
【0016】
ここで、再生したねじ切刃21Bを備えたねじ切り工具を再使用することも可能である。
すなわち、ねじ下穴径(外径T2にほぼ等しい)が小さくてもよい場合は、図1に示すST01で再生したねじ切り工具を再使用する。摩耗したねじ切り工具を再利用できるので、ねじ切り工具のコストを低減することができる。また、シャンク11を研削していないので、シャンク11は太く、剛性があり、深穴のねじ加工(突出し量が大きい)に好適である。
【0017】
次に、ST01後、ST02を実施する再研磨方法について説明する。
図4(a)〜(d)は本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の第3説明図である。(d)は(c)のd−d線断面図である。
(a):シャンク11を一廻り小径に研削する。具体的には、まず、研削盤32にねじ切り工具10をセットし、砥石33でシャンク11を研削し、外径d2のシャンク11Bを形成する。外径d2は外径d1より小さい寸法である。
【0018】
(b):ねじ切刃21Bの奥にねじ切刃21Bより小径でシャンク11Bより大径のさらえ刃25を形成する。具体的には、切削工具研削盤30の砥石34で側刃26及び外周刃27を形成する。
この工程では、再研磨後のねじ切刃21B及びシャンク11Bを基準にさらえ刃25を形成することができるので、さらえ刃25の精度を確保することができる。
【0019】
(c):砥石35ですくい面28を形成する。
(d):すくい面28を形成後、砥石35で逃げ面29を形成し、さらえ刃25が完成すると同時に、再研磨後のねじ切り工具10Bが完成する。さらえ刃25は対向側にも形成するが、方法は同じなので、説明は省略する。
【0020】
なお、再研磨後のねじ切り工具10Bが摩耗した場合は、図4(a)に示すシャンクの研削を毎回実施する必要はない。つまり、底刃、ねじ切刃、さらえ刃を再研磨するだけでよい。そして、数回この再研磨(底刃、ねじ切刃、さらえ刃のみ)を繰り返し、さらえ刃が消耗したとき、再度、図4(a)に示す研削工程を実施すればよい。
また、さらえ刃付きのねじ切り工具を新規に購入した場合も同様に、さらえ刃が消耗したとき、シャンクを研削すればよい。
【0021】
図5(a)〜(c)は本発明に係る再研磨方法を採用したねじ切り工具の使用説明図でる。
(a):ねじ切り工具10Bを矢印▲1▼の方向に送り、鋳抜き穴41にねじ下穴径D3のねじ下穴42を開けた後、ねじ穴軸43から距離δ1だけねじ切り工具の軸44をオフセットさせる。
【0022】
(b):さらに、そこから距離δ2だけねじ切り工具の軸44をオフセットさせる。つまり、所定のねじ下穴径D4を形成しつつ、所定のねじみぞ45を形成する。
その際、さらえ刃25(側刃26、外周刃27)によって、ねじ下穴42を距離δ2(切込み量)だけ切込むことができる。また、シャンク11Bの外径をd2にしたので、距離δ2だけオフセットさせても、ねじ下穴42の壁面との間に隙間Sを形成することができる。従って、ねじ下穴42の壁面にシャンク11Bが干渉することはない。
【0023】
(c):ねじ切り工具10BをピッチPだけ送り(矢印▲2▼の方向)、ねじMを加工する。ねじMのねじ下穴径はD4(めねじ内径D4)である。
このように、再研磨したねじ切り工具10Bは先行のねじ下穴径が小さくても、所定のめねじMを形成することができる。その結果、ねじ切り工具を再使用することができ、ねじ切り工具のコストを低減することができる。
【0024】
次に、本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の別実施例を示す。
図6(a)〜(c)は本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の別実施例を示す図(前半)である。(a)はねじ切り工具の側面図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は(a)のc矢視図である。
【0025】
(a)において、ねじ切り工具50は、シャンク51にろー(ろー材)52でチップ53を固定した切削工具である。d3はシャンク51の外径を示す。
(b)において、シャンク51は、工具鋼の丸棒に油孔54,54を開け、側部に溝55,55を形成したものである。
【0026】
(c)において、チップ53は、すくい面61(正面すくい面62及び側面すくい面63)、切刃64(ドリル刃65及びねじ切刃66)、逃げ面67(正面逃げ面68及び側面逃げ面69)を形成した3層積層体のチップである。3層積層体は図10に示す3層積層体115と同じであり説明を省略する。T3はねじ切刃66の外径を示す。
【0027】
図7は本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の別実施例を示す図(後半)であり、再研磨後のねじ切り工具50Bを示す。
ねじ切り工具50Bは、摩耗したねじ切り工具50(図6参照)を再研磨して再使用可能にしたものである。図6及び図7で別実施例の再研磨方法を説明する。
まず、図6(c)に示すドリル刃65の摩耗部を砥石で研磨するとともに、ねじ切刃66の摩耗部を砥石で研磨して図7に示す再生したドリル刃65B及びねじ切刃66Bを得る。ねじ切刃66を研磨すると外径T3は小さくなり、ねじ切刃66Bの外径はT4となる。
【0028】
次に、シャンク51を研削し、シャンク51より一廻り小径のシャンク51Bを形成する。シャンク51Bの外径はd4である。外径d4は外径d3より小さい寸法である。
【0029】
最後に、ねじ切刃66Bの奥にねじ切刃66Bの外径T4より小径でシャンク51Bの外径d4より大径のさらえ刃71を形成し、再研磨後のねじ切り工具50Bを得る。さらえ刃71は外周刃72と、側刃73とからなる。
【0030】
図8(a)〜(c)は別実施例のねじ切り工程の説明図である。
(a):鋳物75に再生したねじ切り工具50Bを臨ませ、ねじ下穴加工を開始する。
(b):再研磨したドリル刃65Bでねじ下穴76を開けることができる。ねじ下穴76のねじ下穴径D5は、再研磨後のねじ切刃66Bの外径T4にほぼ等しいことを示す。所定の深さに達したらねじ切り工具50Bの送り(下降)を止める。
【0031】
(c):ねじ穴軸81から距離δ3だけねじ切り工具の軸82をオフセットさせ、先行のねじ下穴76の壁面をさらえ刃71で切削し、ねじ下穴径D6のねじ下穴を形成すると同時に、所定のねじみぞを形成する。
【0032】
図9(a),(b)は別実施例のねじ加工比較図である。
(a)は、従来の一般的な再研磨方法を採用したねじ切り工具84を示し、ねじ切刃85の外径T4は再研磨前よりも小さい。その結果、ねじ下穴径D5(ねじ下穴86)は所定のねじ下穴径D6より小さく、ねじ切り工具の軸87をオフセットさせると、ねじ切り工具84はねじ下穴86の壁面に干渉する。従って、ねじ下穴径D6のめねじ(めねじ内径D6)を加工することはできない。
【0033】
(b)は、図8(c)を写したもので、本発明の再研磨方法を採用したねじ切り工具50Bを示し、ねじ切刃66Bの外径T4は再研磨前よりも小さい。しかし、ねじ切り工具の軸82をオフセットさせても、隙間S1ができるので、ねじ下穴76の壁面にねじ切り工具50Bが干渉することはない。
【0034】
図から明らかなように、本発明の再研磨方法でねじ切り工具を再研磨すると、先行のねじ下穴をさらに切削し、正規のめねじを形成することができる。従って、摩耗したねじ切り工具を廃棄することなく、再使用することができ、ねじ切り工具のコストの低減を図ることができる。
【0035】
尚、本発明の実施の形態に示した図2、図3及び図4の順番を替えることも可能である。例えば、図4(a)に示す研削盤でシャンクを研削後、順に、図2(a),(b)→図3(a),(b)→図4(b)、(c)の工程を実施する。この工程では、ねじ切刃を再研磨した切削工具研削盤で、ねじ切刃の再研磨に続けて、さらえ刃を形成するので、段取りが発生せず、手間がかからない。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、底刃及びねじ切刃を再研磨する工程では、底刃の摩耗部を砥石で研磨して新しい底刃を形成し、ねじ切刃の摩耗部を砥石で研磨して、外径が小さい再生したねじ切刃を形成し、ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程では、シャンクを砥石で研削して、外径が小さいシャンクを形成し、再生したねじ切刃に連なりシャンクに達するさらえ刃を砥石で形成し、さらえ刃のすくい面を第1層及び第3層を砥石で研削して形成するので、ねじ切刃の奥にシャンクより大径のさらえ刃を形成することができ、ねじ切刃並びにさらえ刃でねじを加工し、先行のねじ下穴とシャンクとの干渉を防止することができる。その結果、ねじ切り工具を再使用することができ、チップの3層積層体を製造する必要がなく、チップの生産コストの低減を図ることができる。従って、ねじ切り工具のコストを低減することができる。
また、3層積層体から新規に底刃及びねじ切刃を形成するのに較べ刃の形成が容易であり、ねじ切り工具のコストをより低減することができる。
【0037】
請求項2では、ドリル刃及びねじ切刃を再研磨する工程では、ドリル刃の摩耗部を砥石で研磨して再生したドリル刃を形成し、ねじ切刃の摩耗部を砥石で研磨して、外径が小さい再生したねじ切刃を形成し、ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程では、シャンクを砥石で研削して、外径が小さいシャンクを形成し、再生したねじ切刃に連なりシャンクに達するさらえ刃を砥石で形成するので、ねじ切刃の奥にシャンクより大径のさらえ刃を形成することができ、ねじ切刃並びにさらえ刃でねじを加工し、先行のねじ下穴とシャンクとの干渉を防止することができる。その結果、ねじ切り工具を再使用することができ、チップの3層積層体を製造する必要がなく、チップの生産コストの低減を図ることができる。従って、ねじ切り工具のコストを低減することができる。
また、3層積層体から新規にドリル刃及びねじ切刃を形成するのに較べ刃の形成が容易であり、ねじ切り工具のコストをより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法のフローチャート
【図2】本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の第1説明図
【図3】本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の第2説明図
【図4】本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の第3説明図
【図5】本発明に係る再研磨方法を採用したねじ切り工具の使用説明図
【図6】本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の別実施例を示す図(前半)
【図7】本発明に係るねじ切り工具の再研磨方法の別実施例を示す図(後半)
【図8】別実施例のねじ切り工程の説明図
【図9】別実施例のねじ加工比較図
【図10】先に提案したねじ切り工具の説明図
【図11】先に提案したねじ切り方法の説明図
【図12】従来の再研磨の課題説明図
【符号の説明】
10,50…ねじ切り工具、11,51…シャンク、12,53…チップ、13…底刃、21,66…ねじ切刃、25,71…さらえ刃、65…ドリル刃。

Claims (2)

  1. チップが、CBN若しくはダイヤモンドの高硬度焼結体を第2層とし、この第2層を工具材料からなる第1層及び第3層でサンドイッチした3層積層体からなり、前記チップをシャンクに固定してなるねじ切り工具を正面から見ると、第2層は工具の回転中心を通る帯であり、この帯に底刃及びねじ切刃を形成するとともに、第2層の両側を第1層及び第3層で補強する構造にしたねじ切り工具において、
    前記ねじ切り工具が摩耗したときに、前記底刃及びねじ切刃を再研磨する工程と前記ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程で再研磨をして再使用可能にするねじ切り工具の再研磨方法であって、
    前記底刃及びねじ切刃を再研磨する工程では、前記底刃の摩耗部を砥石で研磨して新しい底刃を形成し、前記ねじ切刃の摩耗部を砥石で研磨して、外径が小さい再生したねじ切刃を形成し、
    前記ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程では、前記シャンクを砥石で研削して、外径が小さいシャンクを形成し、前記再生したねじ切刃に連なり前記シャンクに達するさらえ刃を砥石で形成し、該さらえ刃のすくい面を前記第1層及び第3層を砥石で研削して形成することを特徴としたねじ切り工具の再研磨方法。
  2. チップが、CBN若しくはダイヤモンドの高硬度焼結体を第2層とし、この第2層を工具材料からなる第1層及び第3層でサンドイッチした3層積層体からなり、前記チップをシャンクに固定してなるねじ切り工具を正面から見ると、第2層は工具の回転中心を通る帯であり、この帯にドリル刃及びねじ切刃を形成するとともに、第2層の両側を第1層及び第3層で補強する構造にしたねじ切り工具において、
    このねじ切り工具が摩耗したときには、前記ドリル刃及びねじ切刃を再研磨する工程と前記ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程で再研磨をして再使用可能にするねじ切り工具の再研磨方法であって、
    前記ドリル刃及びねじ切刃を再研磨する工程では、前記ドリル刃の摩耗部を砥石で研磨して再生したドリル刃を形成し、前記ねじ切刃の摩耗部を砥石で研磨して、外径が小さい再生したねじ切刃を形成し、
    前記ねじ切刃の奥にねじ切刃より小径でシャンクより大径のさらえ刃を形成する工程では、前記シャンクを砥石で研削して、外径が小さいシャンクを形成し、前記再生したねじ切刃に連なり前記シャンクに達するさらえ刃を砥石で形成することを特徴としたねじ切り工具の再研磨方法。
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