JP4416309B2 - 免震用積層ゴム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は免震用積層ゴムに関し、詳しくは、複数枚の硬質板とゴム状弾性板とが交互に積層されている積層体の外周部の全域が筒状形の被覆ゴムで被覆され、積層体の積層方向の両端部には取付用のフランジが接着固定されてなり、建築物や橋梁等の上部構造体を基礎や橋脚等の下部構造体上に水平方向に揺動変位可能に支承し、上部構造体重量による鉛直荷重が作用している条件下で地震等によって入力される振動の加速度を低減することにより上部構造体の損壊を未然に防止するように用いられる免震用積層ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の免震用積層ゴムは、上部構造体と下部構造体との間に介在されて通常時には上部構造体の重量を下部構造体に伝達し支承する働きをするものであるために、一旦、設置された後は取替えが技術的にも経済的にも非常に困難な状況にある。それゆえに、この免震用積層ゴムとしては、上部構造体と同程度の耐久寿命が要求される。
【0003】
ところで、この種の免震用積層ゴムは、一般的に、図5に示すように、薄肉鋼板等の複数枚の硬質板1…とゴム状弾性板2…とを交互に積層してなる積層体3の外周部の全域が耐候性、耐食性に優れた筒状の被覆ゴム4で覆われているとともに、積層体3の積層方向の両端部、すなわち、上下両端部には上部構造体A及び下部構造体Bに対する取付用のフランジ5A,5Bがゴムの加硫接着により一体に固定されて構成されている。
【0004】
上記のような一般的な免震用積層ゴムCにおいては、地震等による振動の入力に伴って積層ゴムC全体が大きな剪断変形を起こし、硬質板1…の間に挟まれたゴム状弾性板2…には数百%にも及ぶ大きな水平歪みが作用する。特に、積層体3の両端部に位置し取付用フランジ5A,5Bに接するゴム状弾性板2,2及びその外周部を包囲する被覆ゴム4の両端部分4a,4bには、剪断変形に伴い一方側では引張り、他方側では圧縮といった極めて大きな応力が集中作用し、積層体3と取付用フランジ5A,5Bとの間の接着が剥がれるなどして積層ゴムCの損傷や破断を招き、所望の耐久寿命が得られないという問題がある。
【0005】
このような問題を解消するものとして、従来、例えば特公平7−84814号公報に開示されたようなものが提案されている。それは、図6に示すように、積層体3の外周部全域を覆う被覆ゴム4のうち、取付用フランジ5A,5Bと接する端部分4a,4bを、フランジ5A,5Bに近付くほど漸次横断面積が大きくなるように、その外表面を内側に向けて縦断面円弧形状もしくは円弧類似形状に反った湾曲面Rに形成してなるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のごとく被覆ゴム4の端部分4a,4bを、その外表面が縦断面円弧形状もしくは円弧類似形状に反った湾曲面Rとなるように形成されているだけの従来の免震用積層ゴムでは、地震等による積層ゴム全体の剪断変形時に被覆ゴム4の端部分4a,4bがその湾曲面Rで弾性的に屈曲変形することで、この端部分4a,4bへの応力集中を軽減することが可能であるものの、被覆ゴム端部分4a,4bのフランジ5A,5Bとの接着部の被覆厚さが非常に薄いために、引張りを受ける側の被覆ゴム4とフランジ5A,5Bとの間で接着剥がれが起きることは避けられない。また、大変形時には、図7に示すような屈曲変形に伴って、ゴム端部分4a,4bに深い皺が発生して、繰り返し変形した場合、その皺の発生箇所から被覆ゴム4に割れや亀裂が入りやすく、一旦、割れや亀裂が入ると、その割れや亀裂がゴム状弾性板2に向けて急速に進行し積層ゴム全体の損傷や破断につながる。したがって、使用期間の非常に長い免震用積層ゴムとして要求される免震性能及び耐久寿命を長期に亘って保証することは極めて困難であった。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、大変形時における応力集中に伴う接着剥がれの発生を防止するだけでなく、被覆ゴム端部分への割れや亀裂の発生も防止して免震性能及び耐久寿命の著しい増進を達成することができる免震用積層ゴムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る免震用積層ゴムは、複数枚の硬質板とゴム状弾性板とを交互に積層した積層体の外周部の全域が筒状の被覆ゴムで覆われているとともに、積層体の積層方向の両端部にフランジが接着固定されてなる免震用積層ゴムであって、上記両フランジにはその中央部分を積層体側に向けて突出させる段部が形成されているとともに、上記両フランジと接する被覆ゴムの上記積層方向の両端部には、上記段部の段差と略同一の段差を有して中央突出フランジ部分の外周部を包囲する段差付ゴム端部分と、これら段差付ゴム端部分に近付くほど漸次横断面積が大きくなるようにその外表面が内側に向けて縦断面円弧形状もしくは円弧類似形状に反った湾曲面に形成された湾曲面付ゴム部分とが一体に形成されており、上記両フランジの中央突出フランジ部分の外周寸法が、上記積層体を構成する硬質板の外周寸法よりもゴム状弾性板の単位厚さの500%以上大きく設定されていることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成の請求項1に係る免震用積層ゴムによれば、積層体の外周部全域を覆う被覆ゴムの両端部分に、積層体両端のフランジに形成されている中央突出部分の段部の段差と略同一段差をつけることにより、この段差付被覆ゴム両端部分が積層ゴム全体の変形に対する緩衝(クッション)領域となって、大変形時にフランジと被覆ゴムとの接着箇所に応力が集中することを軽減して接着剥がれに起因する損傷の発生を防止することが可能である。そのうえ、緩衝(クッション)領域となる段差付ゴム端部分に続けて、外表面が内側に向けて縦断面円弧形状もしくは円弧類似形状に反った湾曲面付のゴム部分を一体形成して被覆ゴム端部分のフランジとの接着部の被覆厚さを大きく確保することで、大変形に伴う湾曲面での屈曲変形時に、その屈曲箇所に深い皺を発生することがなくなり、これによって、繰り返し変形を受けても、積層ゴムの損傷や破断につながる最も大きな原因となる被覆ゴム端部の割れや亀裂の発生を防止することが可能で、積層ゴム全体の免震性能及び耐久寿命を著しく増進させることができる。
0010
また、上記構成の免震用積層ゴムにおいて、上記両フランジの中央突出フランジ部分の外周寸法を、上記積層体を構成する硬質板の外周寸法よりもゴム状弾性板の単位厚さの500%以上大きく設定しているので、積層体の水平ばね定数の面圧依存性を低減することができる。すなわち、大きな鉛直荷重が作用している条件下で積層ゴム全体が水平方向に大きく変形した時、積層体を構成する複数枚のゴム状弾性板のうち、最も大きく変形する積層方向両端のゴム状弾性板に作用する変形力を純粋な剪断変形力に止めることが可能となり、これによって、積層体を構成する複数枚の硬質板、とりわけ、積層方向両端部分に近く位置する数枚の硬質板の外周端部分の折れ曲りを防ぐことができ、水平歪み400%以上の大変形に対しても水平ばね定数の面圧依存性を低減し所定の免震性能を確保できるとともに、積層体内部に発生する最大局部歪みも低減し耐久寿命の一層の増進を図ることができる。
【0011】
特に、上記構成の本発明の請求項1に係る免震用積層ゴムにおいて、被覆ゴムの積層方向両端部における湾曲面付ゴム部分の外表面に、内側に向けて縦断面円弧形状もしくは円弧類似形状に反った湾曲面を連続して二段に形成することにより、大変形時には、最も被覆厚さの大きい二段湾曲面の接続頂部が最深部に位置する形態で屈曲するために、深い皺の発生が全くなくなり、これによって、被覆ゴム端部の割れや亀裂の発生を確実に防止して積層ゴム全体の耐久寿命を一段と増進することができる。
【0012】
また、上記構成の免震用積層ゴムにおいて、上記被覆ゴムの積層方向両端部における湾曲面付ゴム部分の中央突出フランジ部分に対する最小被覆厚さを、被覆ゴムの積層方向中央部分での硬質板に対する被覆厚さと同一または略同一に設定することにより、被覆ゴムによる耐候性などの保護性能を十分に確保するとともに、大変形時に湾曲面付ゴム部分に割れや亀裂が入ってそこから積層ゴムの損傷や破断につながることも防止して所定の耐久寿命を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の請求項1〜に係る免震用積層ゴム全体の断面構造を示し、この免震用積層ゴムCは、基本的に、薄肉鋼板等の複数枚の硬質板1…とゴム状弾性板2…とを交互に積層してなる積層体3の外周部の全域が耐候性、耐食性に優れた筒状の被覆ゴム4で覆われているとともに、積層体3の積層方向の両端部、すなわち、上下両端部には上部構造体A及び下部構造体Bに対する取付用のフランジ5A,5Bがゴムの加硫時に一体に接着固定されて構成されている。
【0016】
ここで、積層体3を構成するゴム状弾性板2としては、天然ゴム系ゴム材料や高減衰ゴム材料が使用され、被覆ゴム4としては、天然ゴム(NR)、SBR、IR、CR、EPDなどの耐候性及び耐薬品性に優れたゴム材料が使用される。また、硬質板1…としては、鋼板、鉄板、アルミ板、銅板、SUS板等の金属板以外に、硬質プラスチック板を使用してもよい。さらに、免震用積層ゴムCは、水平方向のあらゆる向きの揺れに対応できるように、円柱形状とすることが好ましいが、四角形、五角形などの多角形状であってもよい。
【0017】
上記のごとき基本構成からなる免震用積層ゴムCにおいて、上記両取付用フランジ5A,5Bには、図2に明示するように、その中央部分5a1,5b1を積層体3側に向けて突出させる段部6A,6Bが通常、3mm以上に形成されている。この中央突出フランジ部分5a1,5b1の外周寸法(外径)Dは、積層体3を構成する複数枚の硬質板1…の外周寸法(外径)dよりも、ゴム状弾性板2…の単位厚さtの500%以上大きく設定されている。
【0018】
上記筒状被覆ゴム4の積層方向両端部には、上記中央突出フランジ部分5a1,5b1と外周フランジ部分5a2,5b2の段差、つまり、上記段部6A,6Bの高さhと略同一の段差h1を有して中央突出フランジ部分5a1,5b1の外周部を包囲する段差付ゴム端部分4a1,4b1と、これら段差付ゴム端部分4a1,4b1に近付くほど漸次横断面積が大きくなるようにその外表面を内側に向けて縦断面円弧形状に反った二段の湾曲面R1,R2に連続形成してなる湾曲面付ゴム部分4a2,4b2とが一体に形成されている。これら湾曲面付ゴム部分4a2,4b2の中央突出フランジ部分5a1,5b1に対する最小被覆厚さwは、被覆ゴム4の積層方向中央部分での硬質板1…に対する被覆厚さw1と同一またはそれ以上に設定されている。
【0019】
上記のように構成された免震用積層ゴムCにおいては、積層体3の外周部全域を覆う被覆ゴム4の両端部に、積層体両端の取付用フランジ5A,5Bにおける中央突出部分5a1,5b1の段部6A,6Bの段差hと略同一段差h1を持つ段差付ゴム端部分4a1,4b1が形成されており、この段差付端部分4a1,4b1が積層ゴムC全体の水平変形に対する緩衝(クッション)領域となるために、図3に示すような大変形時に、フランジ5A,5Bと被覆ゴム4との接着箇所への応力集中を軽減して接着剥がれに起因する損傷の発生を防止することが可能である。
【0020】
また、緩衝(クッション)領域となる段差付ゴム端部分4a1,4b1に続けて、その外表面が内側に向けて縦断面円弧形状に反った二段の湾曲面R,R1に連続形成された湾曲面付ゴム部分4a2,4b2を一体形成して被覆ゴム4端部分の被覆厚さを大きく確保しているので、大変形に伴い湾曲面付ゴム部分4a2,4b2は、図3に示されているように、二段湾曲面R,R1の接続頂部Aを反曲点として屈曲変形し肉厚の大きい接続頂部Aが最深部に位置する屈曲形態となるために、屈曲箇所に深い皺を発生することがなくなる。これによって、繰り返し変形を受けても、積層ゴムCの損傷や破断につながる最も大きな原因となる被覆ゴム4端部に割れや亀裂が発生せず、積層ゴムC全体の免震性能及び耐久寿命を長期に亘って保証することができる。
【0021】
特に、上記構成の免震用積層ゴムCでは、両取付用フランジ5A,5Bの中央突出フランジ部分5a1,5b1の外径Dが積層体3を構成する硬質板1…の外径dよりもゴム状弾性板2の単位厚さtの500%以上大きく設定されているので、大きな鉛直荷重が作用している条件下で積層ゴムC全体が水平方向に大きく変形した時、積層体3を構成する複数枚のゴム状弾性板2…のうち、最も大きく変形する積層方向両端のゴム状弾性板2,2に作用する変形力を純粋な剪断変形力に止めることが可能となり、これによって、複数枚の硬質板1…のうち、積層方向両端部分に近く位置する数枚の硬質板1の外周端部分の折れ曲りを防ぐことが可能で、水平歪み400%以上の大変形に対しても水平ばね定数の面圧依存性を低減し所定の免震性能を確保できるとともに、積層体3内部に発生する最大局部歪みも低減し耐久寿命の一層の増進を図ることができる。
【0022】
図4は参考例に係る免震用積層ゴムの要部の拡大断面構造を示し、基本的な構成は、図1に示したものと同一であり、相違する点は、両端の取付用フランジ5A,5Bがその全域に亘って偏平板状に形成されていることと、これらフランジ5A,5Bに接する筒状被覆ゴム4の両端部分4a3,4b3に、フランジ5A,5Bに近付くほど漸次横断面積が大きくなるようにその外表面が内側に向けて縦断面円弧形状に反った二段の湾曲面R,R1を連続形成していることである。
【0023】
上記図4に示すような構成の免震用積層ゴムCにおいては、積層体3の外周部全域を覆う被覆ゴム4の両端部分4a3,4b3に、その外表面が縦断面円弧形状に反った二段の湾曲面R,R1に連続形成されているために、被覆ゴム両端部分4a3,4b3のフランジ5A,5Bとの接着部及び積層体3の積層方向両端部に対する被覆厚さを大きく確保することが可能であるとともに、大変形には二段湾曲面R,R1の接続頂部Aを反曲点として屈曲変形させて肉厚の大きい接続頂部Aが最深部に位置する屈曲形態とすることが可能であり、フランジ5A,5Bと被覆ゴム4との接着箇所への応力集中による接着剥がれを抑制できるとともに、屈曲箇所に深い皺が発生することを防止でき、これによって、図1〜図3に示す免震用積層ゴムCと同様に、繰り返し変形を受けても、被覆ゴム端部分4a3,4b3の接着剥がれや割れ、亀裂の発生を防いで積層ゴムC全体の免震性能及び耐久寿命を長期間に亘って保証することができる。
【0024】
なお、上記実施の形態では、湾曲面R,R1を縦断面円弧形状としたもので説明したが、これに類似した形状、例えば複数の直線を組み合わせたものや、直線と円弧を組み合わせたものなど、大変形時の屈曲変形により応力集中及び皺の発生防止を図れる形状であればよい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項に記載の本発明によれば、大変形時における応力集中に伴う被覆ゴムの接着剥がれを防止あるいは抑制することができるだけでなく、大変形に伴い屈曲する被覆ゴム端部分に深い皺を発生させないですむので、長期使用に亘る繰り返し変形によっても積層ゴムの損傷や破断につながる最も大きな原因となる被覆ゴム端部分の割れや亀裂の発生を防止することができる。したがって、積層ゴム全体の免震性能及び耐久寿命を著しく増進して、上部構造体と同程度の長期間に亘って要求される免震性能及び耐久寿命を保証することができるという効果を奏する。
【0026】
また、両フランジの中央突出フランジ部分の外周寸法が、積層体を構成する硬質板の外周寸法よりもゴム状弾性板の単位厚さの500%以上大きく設定されているので、積層方向両端部分に近く位置する数枚の硬質板の外周端部分の折れ曲りを防いで、水平歪み400%以上の大変形に対しても水平ばね定数の面圧依存性を低減し所定の免震性能を確保できるとともに、積層体内部に発生する最大局部歪みも低減し耐久寿命の一層の増進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1〜に係る免震用積層ゴムの実施の形態を示す全体断面構造図である。
【図2】 同上免震用積層ゴムが通常状態(非変形状態)にある時の要部の拡大断面図である。
【図3】 同上免震用積層ゴムが水平方向に大きく変形した状態の要部の拡大断面図である。
【図4】 参考例に係る免震用積層ゴムの実施の形態を示す要部の拡大断面図である。
【図5】 従来一般的な免震用積層ゴムの全体断面構造図である。
【図6】 従来一般的な免震用積層ゴムが有する問題点を解消するために従来より提案されている免震用積層ゴムが通常状態(非変形状態)にある時の要部の拡大断面図である。
【図7】 同上免震用積層ゴムが水平方向に大きく変形した状態の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 硬質板
2 ゴム状弾性板
3 積層体
4 筒状被覆ゴム
4a1,4b1 段差付ゴム端部分
4a2,4b2 湾曲面付ゴム部分
4a3,4b3 ゴム端部分
5A,5B 取付用フランジ
5a1,5b1 中央突出フランジ部分
6A,6B 段部
C 免震用積層ゴム
R,R1 湾曲面

Claims (3)

  1. 複数枚の硬質板とゴム状弾性板とを交互に積層した積層体の外周部の全域が筒状の被覆ゴムで覆われているとともに、積層体の積層方向の両端部にフランジが接着固定されてなる免震用積層ゴムであって、
    上記両フランジにはその中央部分を積層体側に向けて突出させる段部が形成されているとともに、
    上記両フランジと接する被覆ゴムの上記積層方向の両端部には、上記段部の段差と略同一の段差を有して中央突出フランジ部分の外周部を包囲する段差付ゴム端部分と、これら段差付ゴム端部分に近付くほど漸次横断面積が大きくなるようにその外表面が内側に向けて縦断面円弧形状もしくは円弧類似形状に反った湾曲面に形成された湾曲面付ゴム部分とが一体に形成されており、
    上記両フランジの中央突出フランジ部分の外周寸法が、上記積層体を構成する硬質板の外周寸法よりもゴム状弾性板の単位厚さの500%以上大きく設定されていることを特徴とする免震用積層ゴム。
  2. 上記被覆ゴムの積層方向両端部における湾曲面付ゴム部分の外表面には、内側に向けて縦断面円弧形状もしくは円弧類似形状に反った湾曲面が連続して二段に形成されている請求項1に記載の免震用積層ゴム。
  3. 上記被覆ゴムの積層方向両端部における湾曲面付ゴム部分の中央突出フランジ部分に対する最小被覆厚さが、被覆ゴムの積層方向中央部分での硬質板に対する被覆厚さと同一または略同一に設定されている請求項1又は2に記載の免震用積層ゴム。
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