JP4415645B2 - 水硬性組成物及び施工方法、構造物 - Google Patents

水硬性組成物及び施工方法、構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP4415645B2
JP4415645B2 JP2003371608A JP2003371608A JP4415645B2 JP 4415645 B2 JP4415645 B2 JP 4415645B2 JP 2003371608 A JP2003371608 A JP 2003371608A JP 2003371608 A JP2003371608 A JP 2003371608A JP 4415645 B2 JP4415645 B2 JP 4415645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
mass
hydraulic composition
hydraulic
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003371608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005132686A (ja
Inventor
則彦 澤邊
克彦 真崎
晴巳 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2003371608A priority Critical patent/JP4415645B2/ja
Publication of JP2005132686A publication Critical patent/JP2005132686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4415645B2 publication Critical patent/JP4415645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

本発明は、建築物や土木などの金属と接触する用途に用いる防錆性に優れる水硬性組成物であり、金属表面に錆の発生を抑制又は遅延させることに優れる水硬性組成物及び施工法、これと金属との構造物に関する。
特許文献1には、アルミナセメント、ポルトランドセメント、石膏、高炉スラグからなる水硬性成分と、リチウム塩とホウ酸化合物よりなる凝結調整剤と、減水剤と、増粘剤とからなる組成物が開示されている。
又特許文献2には、アルミナセメント、ポルトランドセメント、石膏、高炉スラグからなる水硬性成分と、減水剤と、増粘剤とからなる組成物が開示されている。
特開2000−211961号公報 特開2000−302519号公報
建築や土木などでは、モルタルなどを用いて施工する場合、モルタルと接触する金属表面に錆が発生する場合がある。錆の発生により金属の腐食が起きるため耐久性に問題が生じる可能性が考えられる。
本発明は、モルタルなどの水硬性組成物を金属と接触させて施工する場合に、水硬性組成物と接触する金属表面に錆の発生を抑制させることができる水硬性組成物を提供することを目的とした。
本発明の第一は、アルミナセメント0〜80質量部、ポルトランドセメント20〜100質量部及び石膏0〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含む水硬性組成物であり、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属との施工用であることを特徴とする水硬性組成物を提供することである。
本発明の第二は、アルミナセメント0〜80質量部、ポルトランドセメント20〜100質量部及び石膏0〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含む水硬性組成物を、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属と接触するように施工することを特徴とする水硬性組成物の施工方法を提供することである。
本発明の第三は、アルミナセメント0〜80質量部、ポルトランドセメント20〜100質量部及び石膏0〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含む水硬性組成物を、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属と施工して得られることを特徴とする金属と水硬性組成物の構造体を提供することである。
上記本発明の好ましい実施の様態を示す。
1:水硬性組成物は、水硬性成分として高炉スラグを含み、高炉スラグはアルミナセメント100質量部に対して、50〜350質量部を含む。
2:水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、細骨材60〜200質量部を含む。
3:水硬性組成物は、減水剤及び増粘剤を含む。
4:水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、減水剤0.01〜0.2質量部を含む。
5:水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、増粘剤0.05〜0.5質量部を含む。
6:水硬性組成物は、凝結調整剤を含む。
7:水硬性組成物は、消泡剤を含む。
8:細骨材は、FCC触媒を含む。
9:水硬性組成物は、亜鉛メッキが施された金属を除く金属と接触する用途に用いる水硬性組成物である。
10:金属は、メッキしていない金属又はすずメッキが施された金属である。
本発明の水硬性組成物は、メッキをしていない金属、及び亜鉛メッキをしている鋼材などの金属を除くすずメッキなどの他のメッキをしている金属と接触させて施工しても、金属表面に錆の発生を抑制又は、遅延させることができ、防錆性に優れる組成物である。
本発明は、特定の水硬性成分を含む水硬性組成物が、メッキをしていない金属や、亜鉛メッキを施した鋼材などの亜鉛メッキを施した金属を除くすずメッキなどの他のメッキを施した金属と接触させて施工しても、水硬性組成物と接する金属表面に錆の発生を抑制又は遅延させることができ、防錆性に優れる水硬性成分及びこの成分を含む水硬性組成物を見出した。
本発明の水硬性組成物は、アルミナセメント0〜80質量部、ポルトランドセメント20〜100質量部及び石膏0〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含み、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属と接触する用途に用いることを特徴とする水硬性組成物である。
本発明の水硬性組成物は、アルミナセメント35〜80質量部、ポルトランドセメント20〜40質量部及び石膏0〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含み、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属と接触する用途に用いることを特徴とする水硬性組成物が好ましい。
特に本発明の水硬性組成物は、アルミナセメント35〜60質量部、ポルトランドセメント30〜40質量部及び石膏10〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含み、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属と接触する用途に用いることを特徴とする水硬性組成物が好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性組成物と接触する金属表面に、錆の発生を抑制又は遅延させることに優れる水硬性組成物である。
本発明の水硬性組成物は、水硬性成分として高炉スラグを含み、高炉スラグを、アルミナセメント100質量部に対して、好ましくは50〜350質量部、さらに好ましくは100〜300質量部、特に好ましくは150〜250質量部を含むことが、硬化後、長期での強度低下を防ぐ理由により好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、細骨材を、好ましくは60〜200質量部、さらに好ましくは100〜200質量部、特に好ましくは150〜200質量部含むことが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、減水剤が0.01〜0.20質量部、増粘剤が0.05〜0.5質量部含むことが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対し、凝結調整剤0.05〜5質量部を含むことが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対し、消泡剤2質量部以下を含むことが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対し、細骨材が60〜200質量部、減水剤が0.01〜0.20質量部及び増粘剤0.05〜0.5質量部とを含むことが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対し、細骨材が60〜200質量部、減水剤が0.01〜0.20質量部、増粘剤0.05〜0.5質量部、凝結調整剤0.05〜5質量部及び消泡剤2質量部以下とを含むことが好ましい。
本発明において、水硬性成分とは、アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の3成分、又はアルミナセメント、ポルトランドセメント、石膏及び高炉スラグの4成分を意味する。
水硬性成分は、アルミナセメント、ポルトランドセメント、石膏及び高炉スラグの他に、フライアッシュなどを用いることができる。
アルミナセメントは、潜在的に急硬性を有しており、硬化後は耐化学薬品性、耐火性に優れた硬化体を与える。また、潜在水硬性を有する高炉スラグの存在により、その欠点である硬化体強度の経時的な低下も抑制される。アルミナセメントは鉱物組成が異なるものが数種知られ市販されており、何れも主成分はモノカルシウムアルミネート(CA)であるが、強度および着色性の面からは、CA成分が多く且つCAF等の少量成分が少ないアルミナセメントが好ましい。
ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメントなどを用いることができる。水硬性成分としてポルトランドセメントを用いることにより、コスト低減に効果が認められ好ましい。
石膏は、無水、半水等の各石膏がその種を問わず1種又は2種以上の混合物として使用できる。石膏は急硬性であり、また、硬化後の寸法安定性保持成分として働くものである。
高炉スラグは、乾燥収縮による硬化体の耐クラック性を高めるだけでなく、アルミナセメントの硬化体強度を向上させる効果も有している。高炉スラグの添加量は、アルミナセメント100質量部に対して50〜250質量部とするのが好ましく、少なすぎると収縮が大きくなり、多すぎると強度低下を招くことがある。
高炉スラグは、JIS・A−6206に規定されるブレーン比表面積3000cm2/g以上ものを用いることができる。
細骨材は、珪砂、石灰石、FCC触媒などを用いることが出来る。
細骨材は、本発明の特性を損なわない範囲で添加することができ、水硬性成分100質量部に対し、好ましくは60〜200質量部、さらに好ましくは70〜150質量部、特に好ましくは80〜100質量部が好ましい。
特に細骨材は、FCC触媒と珪砂とを含むことが好ましく、細骨材としては、FCC触媒0〜38質量%(ただし0質量%を除く)及び珪砂は62〜100質量%(ただし100質量%を除く)、さらに好ましくはFCC触媒を1〜35質量%及び珪砂は65〜99質量%、特に好ましくはFCC触媒を2〜33質量%及び珪砂は67〜98質量%を併用することが好ましい。
FCC触媒は、市販のFCC触媒、使用済みのFCC廃触媒などを用いることが出来る。FCCとは、触媒と原料油が流動床雰囲気で接触分解する過程の総称であり、FCC触媒は、低品位の重質原料油からガソリンやLCOを分留する過程で、分子量の大きな残油の分解やV、Niなどのメタルトラップ剤として使用されるものである。
減水剤は、ナフタレン系、メラミン系、ポリカルボン酸系などを用いることが出来、併用する増粘剤との最適な組合わせとなるのは、ポリカルボン酸系が好ましい。
減水剤の添加量は、本発明の特性を損なわない範囲で添加することができ、水硬性成分100質量部に対して0.01〜0.20質量部、さらに0.02〜0.18質量部、特に0.05〜0.15質量部が好ましい。
増粘剤は、セルロース系、蛋白質系、ラテックス系、および水溶性ポリマー系などを用いることが出来、特にセルロース系などを用いることが出来る。
増粘剤の添加量は、本発明の特性を損なわない範囲で添加することができ、水硬性成分100質量部に対して0.05〜0.5質量部、さらに0.05〜0.3質量部、特に0.05〜0.2質量部含むことが好ましい。増粘剤の添加量が多くなると、流動性の低下を招く恐れがあり好ましくない。
増粘剤及び消泡剤を併用して用いることは、骨材分離の抑制、気泡発生の抑制、硬化体表面の改善に好ましい効果を与えるために好ましい。
消泡剤は、シリコン系、アルコール系、ポリエーテルなどの合成物質又は植物由来の天然物質など、公知のものを用いることが出来る。
消泡剤の添加量は、本発明の特性を損なわない範囲で添加することができ、水硬性成分100質量部に対して、2質量部以下、さらに1質量部以下、特に0.2質量部以下が好ましい。消泡剤の添加量は、上記より多く添加する場合、消泡効果の向上がみとめられない場合がある。
凝結調整剤は、凝結促進を行う成分である凝結促進剤、凝結遅延を行う成分である凝結遅延剤などを用いることが出来る。
凝結促進剤としては、公知の凝結促進剤を用いることが出来る。凝結促進剤の一例として、炭酸リチウム、塩化リチウム、硫酸リチウム、硝酸リチウム、水酸化リチウム、酢酸リチウム、酒石酸リチウム、リンゴ酸リチウム、クエン酸リチウムなどの有機酸などの、無機リチウム塩や有機リチウム塩などのリチウム塩を用いることが出来る。特に炭酸リチウムは、効果、入手容易性、価格の面から好ましい。
凝結促進剤としては、特性を妨げない粒径を用いることが好ましく、粒径は50μm以下にするのが好ましい。
特にリチウム塩を用いる場合、リチウム塩の粒径は50μm以下、さらに30μm以下、特に10μm以下が好ましく、粒径が上記範囲より大きくなるとリチウム塩の溶解度が小さくなるために好ましくなく、特に顔料添加系では微細な多数の斑点として目立ち、美観を損なう場合がある。
凝結遅延剤としては、公知の凝結遅延剤を用いることが出来る。凝結遅延剤の一例として、硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウムなど有機酸などの、無機ナトリウム塩や有機ナトリウム塩などのナトリウム塩を用いることが出来る。特に重炭酸ナトリウムや酒石酸ナトリウムは、効果、入手容易性、価格の面から好ましい。
凝結調整剤は、用いる水硬性組成物に応じて、特性を損なわない範囲で適宜添加することができ、凝結促進剤及び凝結遅延剤の成分、添加量及び混合比率を適宜選択して、水硬性組成物に添加することにより、水硬性組成物の可使時間を調整することができ、施工が非常に容易になるため好ましい。
凝結調整剤は、リチウム塩とナトリウム塩の合量が、水硬性成分100質量部に対して0.05〜5質量部、さらに0.1〜2質量部、特に0.30〜0.50質量部の範囲で添加することが好ましい。
凝結調整剤は、リチウム塩に対するナトリウム塩のモル比が、1〜50の範囲にするのが好ましく、モル比が1より小さいと、凝結が早すぎ、流動性が低下するため、可使時間が短くなりすぎて施工に支障を来たす場合があり好ましくなく、また、50より大きいと、速硬性が低下し、早期開放が困難になる場合があり好ましくない。
本発明の水硬性組成物は、さらに特性を損なわない範囲で水を加えることにより、流動性及び流動保持性を有するモルタル又はセメントとして用いることができる。
本発明の水硬性組成物は、水を水硬性成分100質量部に対し、28〜60質量部、さらに38〜58質量部、特に48〜56質量部加えて用いることが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、水を水硬性組成物100質量部に対し、14〜30質量部、さらに19〜29質量部、特に24〜28質量部加えて用いることが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、
(1)メッキをしていない鋼などの金属、
(2)亜鉛メッキを除く公知のメッキ、例えば錫メッキ、ニッケルメッキ、アルミニウムメッキなどのメッキをしている鋼などの金属と接触させて用いることが出来る。
メッキとしては、化学蒸着や物理蒸着などの気相成膜法、電気メッキ、無電解メッキや化学メッキなどの電気化学的成膜法、溶融メッキ、金属浸透などの公知のメッキを用いることが出来る。
金属としては、公知の金属を用いることが出来、鋼が好ましい。鋼としては、鉄−炭素系を基本とする合金が好ましく、低炭素鋼、中炭素鋼、高炭素鋼などが好ましい。
鋼としては、圧延されて用いられる鋼材が好ましい。
金属の形状は、特にどのような形状でも用いることが出来、板、シート、棒状、管状など、これらの加工物を用いることが出来る。
本発明の水硬性組成物は、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属と接触するように施工することができる。
本発明の水硬性組成物は、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属に接触させて施工して、金属と水硬性組成物の構造体を得ることが出来る。
本発明の水硬性組成物は、
亜鉛メッキが施された金属を除く金属と施工して、金属を固定した水硬性組成物と金属の構造体を得ることが出来る。
本発明の水硬性組成物は、メッキしていない金属面や亜鉛メッキを除く他のメッキを施した金属面と接触する用途、メッキしていない金属面や亜鉛メッキを除く他のメッキを施した金属を固定する用途に用いることができる。
本発明の水硬性組成物は、メッキしていない金属面や亜鉛メッキを除く他のメッキを施した金属面と接触させて施工することができ、本発明の水硬性組成物と金属の施工物や構造体を得ることが出来る。
本発明の水硬性組成物は、メッキしていない金属や亜鉛メッキを除く他のメッキを施した金属を固定した構造体を製造することができる。
本発明の水硬性組成物の施工方法の一例を示す。
本発明の水硬性組成物を床下地材として使用する場合、メッキしていない金属製壁下地材や亜鉛メッキを除く他のメッキを施した金属製壁下地材と接触させて施工することができ、本発明の水硬性組成物からなる床下地材とメッキしていない金属製壁下地材や亜鉛メッキを除く他のメッキを施した金属製壁下地材との構造体を得ることが出来る。また、メッキしていない釘や亜鉛メッキを除く他のメッキを施した釘を用いて、木枠を本発明の水硬性組成物に固定することが出来る。
本発明の水硬性組成物を用いて金属を固定する場合、金属に水硬性組成物と水との混合物を、(1)流し込む方法、(2)塗布する方法、(3)吹き付ける方法などの公知の方法を用いることができる。
また、本発明の水硬性組成物と水との混合物に金属を挿入させて固定することができる。
本発明の水硬性組成物は、学校、マンション、コンビニエンスストアなどの床下地材、壁下地材などに用いることが出来る。
本発明の水硬性組成物は、土木建築用などに用いることができる。
本発明のアルミナセメント0〜80質量部、ポルトランドセメント20〜100質量部及び石膏0〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含む水硬性組成物を、亜鉛メッキが施された金属を除く金属と施工して、金属と水硬性組成物の構造体を製造することができる。
以下、本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明する。但し、本発明は下記実施例により制限されるものでない。
1.ブレーン比表面積の評価法:JIS・R−5201に規定されているブレーン空気透過装置を使用して測定する。
[実施例6並びに参考例1及び2
(1)使用材料:以下の材料を使用した。
・アルミナセメント:ブレーン比表面積3,600cm/g、モノカルシウムアルミネート含有量45重量%。
・ポルトランドセメント:早強セメント、ブレーン比表面積4,500cm/g。
・石膏:II型無水石膏、ブレーン比表面積3,300cm/g。
・高炉スラグ:ブレーン比表面積4,400cm/g。
・FCC触媒:使用済みのFCC廃触媒を用い、比表面積100m/g(市販品)。
・珪砂:4号珪砂(市販品)。
・リチウム塩:炭酸リチウム(市販品)。
・ナトリウム塩:重炭酸ナトリウムと酒石酸ナトリウム(何れも市販品)。
・減水剤:ポリカルボン酸系減水剤(市販品)。
・増粘剤:メチルセルロース系増粘剤(市販品)。
・消泡剤:ポリエーテル系消泡剤(市販品)。
(2)水硬性組成物、スラリーの調製:
表2に示す配合の水硬性成分、細骨材、減水剤、増粘剤、凝結調整剤及び消泡剤(総量:1.5kg)を、ケミスタラーを用いて混練し、水硬性組成物を調整し、さらに所定量の水を加えて3分間混練して、スラリーを得る。水硬性組成物及びスラリーの調整は、35℃の温度で行う。水硬性成分は、表1に示す組成を用いる。
(3)錆の評価:
上記(2)のスラリーを、直径50mm、高さ100mm〔壁面材質:低炭素鋼(側面の内面:すずメッキ処理)、底板材質:圧延鋼板(底部の内面:メッキ無し)〕の円筒形である(株)前田製作所製サミット缶に詰め、35℃で7日間養生後、サミット缶からモルタル硬化体を取り出し、サミット缶内面の錆の状態を目視にて観察し、結果を表3に示す。
○:発錆無し、×:発錆有り。
Figure 0004415645
Figure 0004415645
Figure 0004415645

Claims (6)

  1. アルミナセメント10〜80質量部、ポルトランドセメント20〜90質量部及び石膏0〜25質量部(アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏の総量は、100質量部である。)の水硬性成分を含む水硬性組成物を、すずメッキ又は鋼に接触するように施工する工程を含む、水硬性組成物とすずメッキを施した金属と又は鋼とを含む構造体の防錆方法。
  2. 水硬性成分として高炉スラグを含み、
    高炉スラグは、アルミナセメント100質量部に対して50〜350質量部を含むことを特徴とする請求項1に記載の構造体の防錆方法。
  3. 水硬性組成物が、水硬性成分100質量部に対して、細骨材60〜200質量部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の構造体の防錆方法。
  4. 水硬性組成物が、減水剤及び増粘剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の構造体の防錆方法。
  5. 水硬性組成物が、水硬性成分100質量部に対して、減水剤0.01〜0.2質量部及び増粘剤0.05〜0.5質量部を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の構造体の防錆方法。
  6. 水硬性組成物は、凝結調整剤を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の構造体の防錆方法。
JP2003371608A 2003-10-31 2003-10-31 水硬性組成物及び施工方法、構造物 Expired - Fee Related JP4415645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371608A JP4415645B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 水硬性組成物及び施工方法、構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371608A JP4415645B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 水硬性組成物及び施工方法、構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005132686A JP2005132686A (ja) 2005-05-26
JP4415645B2 true JP4415645B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=34648212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003371608A Expired - Fee Related JP4415645B2 (ja) 2003-10-31 2003-10-31 水硬性組成物及び施工方法、構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4415645B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5262220B2 (ja) * 2008-03-25 2013-08-14 宇部興産株式会社 水硬性組成物、水硬性モルタル及び硬化体
JP5783702B2 (ja) * 2010-10-22 2015-09-24 電気化学工業株式会社 吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法
US10040986B2 (en) * 2013-08-05 2018-08-07 Halliburton Energy Services, Inc. Methods of cementing and spent cracking catalyst-containing cement

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005132686A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006265083A (ja) 水硬性組成物及びこれらのモルタルと硬化体
JP4387097B2 (ja) コンクリート用抗菌剤、コンクリート組成物及びコンクリート製品
JP2006265011A (ja) 水硬性組成物、これらのモルタル及び硬化
JP5460700B2 (ja) スラグサンドを含有する混合物、特に建築材料混合物
JP4816425B2 (ja) 自己流動性水硬性組成物
JP6755730B2 (ja) セメント系硬化物の中性化抑制および塩化物イオン浸透抑制方法
JP4415645B2 (ja) 水硬性組成物及び施工方法、構造物
JP2004315303A (ja) セメント組成物、コーティング材料、及びそれを用いた遮塩方法
JP4539304B2 (ja) 防錆性に優れる水硬性組成物
JP2007269562A (ja) 耐中性化性および耐塩害性に優れた鉄筋を有する水和硬化体
JP5776268B2 (ja) セルフレベリング材
JP5782776B2 (ja) セルフレベリング材
JP2010100471A (ja) セメント混和材及びセメント組成物
JP2013139367A (ja) セメント系混合材
JP4827585B2 (ja) 耐中性化性および耐塩害性に優れた鉄筋を有する水和硬化体
JP2005220411A (ja) 防錆材組成物及び防錆処理方法
JP4617073B2 (ja) 急硬性材料及び急硬性セメント組成物
JP4791231B2 (ja) 耐中性化性および耐塩害性に優れた鉄筋を有する水和硬化体およびその製造方法
JP5262220B2 (ja) 水硬性組成物、水硬性モルタル及び硬化体
JP2005119903A (ja) 貯蔵性に優れるアルミナセメント系水硬性組成物
JP5313623B2 (ja) セメント混和材及びセメント組成物
JP4882258B2 (ja) 耐塩害性に優れた鉄筋を有する水和硬化体
JP5459001B2 (ja) 自己流動性水硬性組成物
JP2007269557A (ja) 耐中性化性および耐塩害性に優れた鉄筋を有する水和硬化体
JP2002037652A (ja) コンクリート腐食防止剤およびコンクリート腐食防止用コーティング材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090312

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090623

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090902

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4415645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131204

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees