JP4415484B2 - 浄水用カートリッジ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空糸膜を用いた浄水用カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浄水用カートリッジとしては、浮遊物質などの微粒子を除去するための中空糸膜と、塩素等を除去するための活性炭とを組み合わせて利用したものが知られている。
【0003】
また、活性炭の形態としては、粒状の活性炭を利用したものと、繊維状の活性炭を利用したもの(実開平6−57489号公報,実開平6−60484号公報参照)が知られており、これらの従来例について、図2及び図3を参照して説明する。
【0004】
図2は従来技術に係る浄水用カートリッジの模式的断面図であり、粒状の活性炭を利用した場合の従来例を示している。
【0005】
図示のように、従来技術に係る浄水用カートリッジ200は、概略、2つの室を備えたケース部材201と、このケース部材201の一方の室に収納される粒状活性炭202と、他方の室に収納される中空糸膜203と、粒状活性炭202が中空糸膜203の収納された室に流出するのを防止する不織布204と、から構成される。
【0006】
このような構成により、水道水などの浄化対象流体(未処理水)は、まず、図中矢印P方向に示すように筒状のケース部材201の一端側から粒状活性炭202の収納された室に流入して、活性炭処理される。これにより、塩素成分,有機物等が吸着除去される。
【0007】
次に、活性炭処理された活性炭処理水は、中空糸膜203が収納された室に流入して、中空糸膜の膜によって、浮遊物質などの微粒子が分離除去される。
【0008】
このようにして濾過された濾過液は図中矢印Qに示すように筒状のケース部材201の他端側からカートリッジの外部に排出される。
【0009】
また、図3は従来技術に係る浄水用カートリッジの模式的断面図であり、繊維状の活性炭を利用した場合の従来例を示している。
【0010】
図示のように、従来技術に係る浄水用カートリッジ300は、概略、中空糸膜302と、中空糸膜302を収納するケース部材301と、中空糸膜302の周囲に巻回された繊維状活性炭303と、繊維状活性炭303の内周側及び外周側にそれぞれ巻回された不織布304と、から構成される。
【0011】
このような構成により、水道水などの浄化対象流体(未処理水)は、まず、図中矢印P方向に示すように筒状のケース部材301の外周側から繊維状活性炭303が巻回された部分を透過して、活性炭処理される。これにより、塩素成分,有機物等が吸着除去される。
【0012】
次に、活性炭処理された活性炭処理水は、中空糸膜302を収納する隔壁に複数設けられた開口部から中空糸膜302の収納部に流入して、中空糸膜の膜によって、浮遊物質などの微粒子が分離除去される。
【0013】
このようにして濾過された濾過液は図中矢印Qに示すように筒状のケース部材301の一端側からカートリッジの外部に排出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0015】
図2に示すような粒状活性炭を利用する場合には、活性炭を収納する室と、中空糸膜を収納する室とを、筒状のケースの一端側と他端側にそれぞれ設ける構造としているため、カートリッジが大型化してしまう傾向にあった。
【0016】
また、小型化するために種々工夫されたものもあるが、粒状活性炭を利用する場合には、活性炭の流出を防止するために中空糸膜モジュールの部分との仕切りを必要とするため、従来知られたものでは、ケースの構造が複雑になっていた。
【0017】
あるいは、小型化と構造の簡易化を図ったものの場合には、活性炭の収納部の容積が小さかったり、流路が短かったりするために、活性炭の処理が不十分なものとなっていた。
【0018】
一方、繊維状活性炭を利用する場合には、繊維状活性炭そのものが粒状活性炭と比べて一般的に価格が高いという欠点があり、また、総トリハロメタンの除去能力に欠けるという欠点があった。
【0019】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、小型かつ簡易な構造で、粒状活性炭を利用することができ、活性炭処理を十分に行うことのできる浄水用カートリッジを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の浄水用カートリッジにあっては、有底筒状の内ケース部と、該内ケース部を内包する外ケース部と、を有するケース部材と、該内ケース部の開口端付近に設けられた封止部によって、中空内部が開放されつつ各外壁面間が封止された状態で、該内ケース部内に収納される複数の中空糸膜と、前記内ケース部と外ケース部との間の環状隙間に設けられた収納室内に収納される活性炭と、を備えた浄水用カートリッジであって、該収納室の一端側に、未処理水を導く第1導入口を設け、かつ、該収納室の他端側に、収納室内を通って活性炭処理された活性炭処理水を、収納室外であって前記環状隙間内に排出する排出口を設けると共に、前記内ケース部の側面に、前記収納室外に排出された活性炭処理水を内ケース内部に導く第2導入口を設け、該第2導入口に至る水の経路は、前記第1導入口から前記収納室を通って前記排出口から排出されて該第2導入
口に至る経路のみであることを特徴とする。
【0021】
従って、ケース部材は、内ケースと外ケースを備えた2重構造であるので、小型化を図ることができ、複雑な構造をとる必要なく、比較的安価な粒状活性炭を利用することができる。
【0022】
また、未処理水は、内ケース部と外ケース部との間の環状隙間に設けられた収納室の一端側から流入して他端側から排出されるまで、活性炭処理されるため十分に活性炭処理される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0024】
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る浄水用カートリッジについて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る浄水用カートリッジの模式的断面図である。
【0025】
図1に示すように、本実施の形態に係る浄水用カートリッジ1は、概略、内ケース部21と外ケース部22を備えたケース部材2と、内ケース部21と外ケース部22との間の環状隙間に設けられた収納室23内に収納された複数の粒状活性炭3と、内ケース部21に収納される複数の中空糸膜4と、粒状活性炭3が収納室23から流出するのを防止する不織布5と、から構成される。
【0026】
ケース部材2は、有底筒状の内ケース部21と、この内ケース部21と同心的に内ケース部21を内包するように設けられた外ケース部22と、を備えており、また、水道の蛇口から出たそのままの水道水等の未処理水を浄水用カートリッジ1の内部に導入させるための導入口25と、浄化後の浄化水を浄水用カートリッジ1の外部に排出する排出口26とを備えている。
【0027】
内ケース部21と外ケース部22との間の環状隙間には、流路の上流側(導入口25側)に粒状活性炭3を収納する収納室23が設けられている。この収納室23の一端側(上流側)には未処理水を内部に導く導入口(第1導入口)23aが設けられ、他端側(下流側)には活性炭処理された活性炭処理水を収納室23外部であって、環状隙間内である中間室24に排出する排出口23bが設けられている。
【0028】
そして、収納室23の排出口23bに望む位置には、不織布5が配置されており、粒状活性炭3の流出を防止している。
【0029】
また、内ケース部21の側面(外周の側壁面)には、中間室24に排出された活性炭処理水を内ケース部21の内部に導く導入口(第2導入口)21aが設けられている。
【0030】
内ケース部21内に収納される複数の中空糸膜4は、内ケース部21の開口端付近で封止剤(ポッティング剤)によって封止(ポッティング)されている(封止部41)。なお、図1においては、内ケース部21の一部を破断した断面図を示している。
【0031】
この封止部41においては、各中空糸膜4の外壁面間(及び内ケース部21の内周壁面間)を封止剤により封止しており、各中空糸膜4の中空内部は外部に露出して開放された構成となっている。
【0032】
従って、内ケース部21内に流入された活性炭処理水は、中空糸膜4の膜によって濾過された濾過液のみが、中空糸膜4の中空内部を通って内ケース部21の開口部の端面から排出される。
【0033】
以上のような構成により、未処理水は、まず、矢印P方向に示すように、導入口25から浄水用カートリッジ1内に導入され、次に、導入口23aから収納室23内に導かれて、粒状活性炭3によって活性炭処理がなされ、排出口23bから中間室24に排出される。
【0034】
そして、導入口21aから内ケース部21の内部に導かれて、中空糸膜4によって濾過された濾過液のみが、封止部41を通って内ケース部21の外部に排出されて、この浄化液が排出口26から浄水用カートリッジ1の外部に排出される(矢印Q)。
【0035】
なお、大まかな流路を図1中矢印で示している。
【0036】
このように、本発明の実施の形態に係る浄水用カートリッジ1においては、ケース部材2を、内ケース部21と外ケース部22とを備えた2重構造としたので、従来例のように筒の一端側と他端側にそれぞれ室を設ける構造と比較して小型化を図ることができる。
【0037】
また、このように小型化を図る構造であっても、内ケース部21と外ケース部22との間の環状隙間に、比較的大きなスペースを確保した収納室23を設けて、しかも、未処理水が、必ず収納室23の一端側から他端側まで通る構成としたので、未処理水が活性炭部分を通る距離を十分に確保できるため、十分な活性炭処理を施すことが可能となった。
【0038】
また、この収納室23は、粒状の活性炭を収納することができ、繊維状活性炭に比べて一般的に安価な粒状活性炭を利用する場合でも、特殊な構造を設ける等の構造の複雑化を図ることなく、構造を簡略化できる。
【0039】
このように粒状活性炭を利用すれば、繊維状活性炭を利用する場合と比較して総トリハロメタンの除去効果に優れ、コストを抑えることもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、小型かつ簡易な構造を図りつつ、比較的安価な粒状活性炭を利用することができるため、比較的高価な繊維状活性炭を利用する場合に比べて優れた総トリハロメタンの除去効果を得ることができ、活性炭の収納された部分を通る距離を十分に確保できるため、活性炭処理を十分に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る浄水用カートリッジの模式的断面図である。
【図2】従来技術に係る浄水用カートリッジの模式的断面図である。
【図3】従来技術に係る浄水用カートリッジの模式的断面図である。
【符号の説明】
1 浄水用カートリッジ
2 ケース部材
21 内ケース部
21a 導入口
22 外ケース部
23 収納室
23a 導入口
23b 排出口
24 中間室
25 導入口
26 排出口
3 粒状活性炭
4 中空糸膜
41 封止部
5 不織布
Claims (1)
- 有底筒状の内ケース部と、該内ケース部を内包する外ケース部と、を有するケース部材と、
該内ケース部の開口端付近に設けられた封止部によって、中空内部が開放されつつ各外壁面間が封止された状態で、該内ケース部内に収納される複数の中空糸膜と、前記内ケース部と外ケース部との間の環状隙間に設けられた収納室内に収納される活性炭と、を備えた浄水用カートリッジであって、
該収納室の一端側に、未処理水を導く第1導入口を設け、かつ、該収納室の他端側に、収納室内を通って活性炭処理された活性炭処理水を、収納室外であって前記環状隙間内に排出する排出口を設けると共に、
前記内ケース部の側面に、前記収納室外に排出された活性炭処理水を内ケース内部に導く第2導入口を設け、
該第2導入口に至る水の経路は、第1導入口から前記収納室を通って前記排出口から排出されて該第2導入口に至る経路のみであることを特徴とする浄水用カートリッジ。
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