JP4415148B2 - ラリアート型大環状化合物と金属錯体及びその製造方法 - Google Patents

ラリアート型大環状化合物と金属錯体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、大環状化合物及びその製造方法に関し、大環状化合物は、無機物、有機物、金属イオン等に対するホストとして働き、それらの分子あるいはイオンを環状の分子内に取り込むことができる機能性分子として注目されている。大環状化合物による取り込み能力を利用することにより、特定の物質に対する分離・精製剤や特定の物質に対するセンサーなどの応用が可能である。
大環状化合物が金属イオンを取り込んだ金属錯体は、機能性分子としてさまざまな応用が可能である。外部磁場を増大させることなくNMR化学シフトを広げる目的で添加する常磁性金属イオン試薬であるシフト試薬は、主に希土類金属イオンからなる化合物であり、希土類金属イオンと大環状化合物からなる錯体が知られている。又,大環状化合物の金属錯体は、蛍光プローブや蛍光ラベル剤としても役立っている。さらにRNAの開裂触媒としても使用されている。また1分子内に複数の金属イオンを有する大環状化合物は、金属間の隙間を利用した有機分子に対するホスト化合物として、さらにホスト−ゲスト反応を利用したセンサー機能の発現に期待が寄せられている。又、リン酸エステル加水分解酵素などが知られており、銅と希土類金属の双方が有機構造体中に組み込まれた構造のものがモデル化合物として報告されている等、大環状化合物の特許は数多く存在するが、一級アミンを持つラリアート型の大環状化合物およびその金属錯体、さらにはラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物及びその多核金属錯体に関する特許等は見当たらない(特許文献1〜3参照)。
また、学術文献については、ラリアート型の大環状化合物とその金属錯体に関する報告例はあるが、一級アミンを持つラリート型の大環状化合物を合成しているが(非特許文献1〜3参照)、それを複数個つないで、複数の環を持つ大環状化合物及びその多核金属錯体の合成に至る報告はない。
特表2003-516398号公報 特開2002-88086号公報 特開平11-158181号公報 S. Elshani, et al., J. Heterocyclic Chem., 40, 451-458(2003). R. A. Bartsch, et al., J. Chem., Soc., Perkin Trans. 2, 442-448(2002). M. Yidic, et al., J. Molecular Structure, 510, 227-235 (1999).
従来、大環状化合物の複核金属錯体は、中心の金属イオン同士の相互作用や周りの配位子との相互作用が期待されており、単核錯体にはないユニークな蛍光特性や磁性特性を有している化合物があるのではないかということが期待されてきた。しかし、ほとんどの大環状化合物は、環のサイズや環内部の配位原子数の制限により、二個以上の金属イオンを捕捉することは難しく、たとえできたとしても従来の研究によれば、このような化合物は特定の金属イオンを鋳型にして合成されているために金属イオンの選択が困難である。また目的物として配位させた配位子以外の配位子が配位することが起こり、期待されている特性が阻害されたり、場合によっては加水分解が起こり、金属イオンが配位子から抜け落ちるなどの問題があった。また錯体が有しているであろうと考えられる機能を十分に引き出すことは困難であった。
本発明では、先端に一級アミンを有するラリアート型大環状化合物を合成し、環の内部には、金属イオンを捕捉するためにイミンあるいはアミン、水酸基等からなる複数個の配位部位が存在しており、単核錯体の合成ができるラリアート型大環状化合物及びその製造方法を提供する。
本発明は、
化学式
で表わされるトリスアミン化合物と
一般式(V)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
で表わされるジアルデヒド化合物を、溶媒中で、不活性ガス雰囲気下、50〜80℃で反応させることにより一般式(I)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を得る。
また、
一般式(I)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を溶剤に溶解し、金属塩の溶液と反応させることにより、
一般式(II)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良く、 2+ はサマリウム、ユウロピウムからなる群れより成る希土類金属の1種の2価の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛からなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。)
で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物錯塩を得る。
さらに、本発明は、
一般式(I)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物と、一般式(V)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
で表わされるジアルデヒド化合物を、溶媒中で、不活性ガス雰囲気下、50〜80℃で反応させることにより、一般式(III)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物を得る。
さらにまた、
一般式(III)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物を溶剤に溶解し、金属塩の溶液と反応させることにより、
一般式(IV)
(式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良く、 3+ はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムからなる群れより成る希土類金属の1種の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルトからなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。)
で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物の多核金属錯体を得る。
本発明のラリアート型大環状化合物は、環の内部に金属イオンへの配位部位を持つことから、環の数に応じた二核あるいは三核錯体の創製が可能である。このように逐次反応により、1分子内に複数の金属イオンを持つ多核錯体を創製することが可能となる。
これらのラリアート型大環状化合物あるいは単核の金属錯体が有する先端の一級アミンを反応させることにより、複数の環を持つ大環状化合物及びその多核金属錯体の創製が可能となる。
本発明において用いることができるジアルデヒド化合物は、一般式中、R1, R2は、塩素、臭素などのハロゲン原子、メチル基、エチル基などの低級アルキル基(tert-ブチル基などの分岐状低級アルキル基を含む)より選ばれる1種であり、R1, R2は、同一であっても異なっていても良い。
また、溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類とくに脱水メタノールが好ましい。用いる不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等が挙げられる。
また、反応温度は、10〜80℃で反応させる。
本発明の金属錯体おいて、用いることが出来る金属は、 2+ についてはサマリウム、ユウロピウムからなる群れより成る希土類金属の1種の2価の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛からなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。またM 3+ についてはスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムからなる群れより成る希土類金属の1種の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルトからなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。
実施例1
トリス(2−アミノエチル)アミン1.8ミリモルを脱水メタノール360ミリリットルと脱水DMF180ミリリットルの混合溶媒に溶かし、窒素気流下、70度で撹拌しながら、ジアルデヒド化合物(R1=水素、R2=水素)1.8ミリモルを含む脱水メタノール90ミリリットルを1時間かけて滴下により加えた。その後、30分間、撹拌を続けた。
30度に温度を下げて、水素化ホウ素ナトリウムを反応溶液の黄色が消えるまで少しずつ加えた。溶液をろ過した後、溶媒を減圧留去した。これに塩化メチレンを加えて有機層を水で3〜4回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過を行った。その後、塩化メチレンを減圧留去して白色の固体を得た。
得られた固体をクロロホルムに溶かして、アミノプロピル化したシリカゲルを用いたカラムにより分離精製して目的物を得た。収率は67%であった。
得られた個体をアセトニトリルに溶かして、ESI-MSを測定した結果、m/z, 411.3(+H+で、計算値が411.3)にピークが観測された。元素分析値は、C24.5H35.5N4O2.5Na0.5=437.56(1/2メタノールと1/2-ONa(-OHに代わって)を含む)に対して、C,67.15%(計算値67.25%)、 H,8.07%(計算値8.18)、N,12.66%(計算値12.80%)となった。IR(KBrディスク)では、3414,3362, 3294, 3065, 2906, 2837, 1643, 1591, 1458, 1263, 1216, 1159, 1107, 1076,887, 846, 754 cm-1にピークが観測された。以上の結果から、目的物(一般式IのR1=水素、R2=水素)であることを確認した。
実施例1で得た化合物0.1ミリモルを脱水メタノール15ミリリットルとクロロホルム15ミリリットルの混合溶媒に溶かし、これにトリエチルアミン0.2ミリモルを加えて、さらに塩化コバルト0.1ミリモルを溶かした脱水メタノール15ミリリットルを加えた。反応溶液を1時間、加熱還流した後、メタノールを自然蒸発させたところ紫色の析出物が得られた。収率は55%であった。
得られた個体をアセトニトリルに溶かして、ESI-MSを測定した結果、m/z, 467.1([CoIII(C24H32N4O2)+]で、計算値が467.2)にピークが観測された。IR(KBrディスク)では、3227,2936, 2677, 1631, 1592, 1448, 1265, 1049, 894, 856, 763, 595, 551, 512 cm-1にピークが観測された。以上の結果から、目的物(一般式IのR1=水素、R2=水素コバルト錯体)であることを確認した。
実施例3
実施例1で得た化合物0.1ミリモルを脱水メタノール15ミリリットルとクロロホルム15ミリリットルの混合溶媒に溶かし、これにトリエチルアミン0.2ミリモルを加えて、さらに酢酸ニッケル0.1モルを溶かした脱水メタノール15ミリリットルを加えた。メタノールを自然蒸発させたところ、青緑色の析出物が得られた。収率は48%であった。
得られた個体をアセトニトリルに溶かして、ESI-MSを測定した結果、m/z, 467.2([NiII(C24H32N4O2)+H+]で、計算値が467.2)にピークが観測された。IR(KBrディスク)では、3283,2979, 2923, 1577, 1446, 1293, 1212, 1080, 1018, 924,885,852, 757, 654, 547, 455cm-1にピークが観測された。以上の結果から、目的物(一般式IのR1=水素、R2=水素のニッケル錯体)であることを確認した。
実施例1で得られた化合物0.2ミリモルを脱水メタノール60ミリリットルと脱水DMF30ミリリットルの混合溶媒に溶かし、窒素気流下、70度で撹拌しながら、ジアルデヒド化合物(R1=水素、R2=水素)0.1ミリモルを含む脱水メタノール20ミリリットルを30分かけて滴下により加えた。その後、1時間、撹拌を続けた。
30度に温度を下げて、水素化ホウ素ナトリウムを反応溶液の黄色が消えるまで少しずつ加えた。溶液をろ過した後、溶媒を減圧留去した。これに塩化メチレンを加えて有機層を水で3〜4回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過を行った。その後、塩化メチレンを減圧留去して白色の固体を得た。
得られた固体をクロロホルムに溶かして、アミノプロピル化したシリカゲルを用いたカラムにより分離精製して目的物(一般式IIIのR1=水素、R2=水素)を得た。収率は60%であった。
得られた個体をアセトニトリルに溶かして、ESI-MSを測定した結果、m/z, 1084.6(+H+で、計算値が1084.6)にピークが観測された。元素分析値は、C66H84N8O6・CH3OH=1117.47に対して、C,71.89%(計算値72.01%)、H,7.99%(計算値7.94)、N,10.22%(計算値10.03%)となった。IR(KBrディスク)では、2918, 2848, 1641, 1595.1460, 1386, 1259, 1079, 879, 753, 603, 465 cm-1にピークが観測された。以上の結果から、目的物(一般式IIIのR1=水素、R2=水素)であることを確認した。
実施例4で得た化合物0.1ミリモルを脱水メタノール20ミリリットルとクロロホルム10ミリリットルの混合溶媒に溶かし、これにトリエチルアミン0.6ミリモルを加えて、さらにユウロピウムの塩であるユウロピウムトリフラート0.2ミリモルを溶かした脱水メタノール20ミリリットルを加えた。メタノールを自然蒸発させたところ、淡黄色の結晶が得られた。収率は35%であった。
得られた個体をアセトニトリルに溶かして、ESI-MSを測定した結果、m/z, 1383.2(+H+で、計算値が1383.4)及び1405.1(+Na+で、計算値が1405.4)にピークが観測された。
以上の結果から、目的物(一般式IIIのR1=水素、R2=水素のユウロピウムの複核錯体)であることを確認した。
実施例4で得た化合物0.1ミリモルを脱水メタノール20ミリリットルとクロロホルム10ミリリットルの混合溶媒に溶かし、これにトリエチルアミン0.6ミリモルを加えて、さらにガドリニウムの塩であるガドリニウムトリフラート0.2ミリモルを溶かした脱水メタノール20ミリリットルを加えた。メタノールを自然蒸発させたところ、淡黄色の結晶が得られた。収率は33%であった。
得られた個体をアセトニトリルに溶かして、ESI-MSを測定した結果、m/z, 1397.1(+H+で、計算値が1397.4)及び1419.1(+Na+で、計算値が1419.4)にピークが観測された。
以上の結果から、目的物(一般式IIIのR1=水素、R2=水素のガドリニウムの複核錯体)であることを確認した。
実施例5で得られた結晶のX線結晶構造解析を行った結果、得られた化合物は、1分子内に2個の大環状部位を有しており、それぞれの環が1個のユウロピウムイオンを内包した複核錯体であることを確認した。それぞれのユウロピウムイオンには、4個の窒素原子と3個の酸素原子が配位しており、それ以外の陰イオンや溶媒分子は配位していないことを確認した。
実施例5で得られた結晶をメタノールに溶かし、これに塩化セシウムのメタノール溶液を添加した後、アセトニトリルで希釈して、ESI-MSを測定した結果、ユウロピウムの複核錯体:セシウムイオン=1:1に対応するピークが、m/z, 1515.1(計算値が1515.3)に観測された。このことからユウロピウムの複核錯体は、セシウムイオンに対して、ホストとして機能していることを確認した。
大環状化合物による取り込み能力を利用することにより、特定の物質に対する分離・精製剤や特定の物質に対するセンサーとして応用が可能である。
また1分子内に複数の金属イオンを有する大環状化合物は、金属間の隙間を利用した特定の物質に対するホスト化合物として、さらにホスト−ゲスト反応を利用したセンサー機能の発現に期待が寄せられている。大環状化合物の複核金属錯体は、中心の金属イオン同士の相互作用や周りの配位子との相互作用が期待されており、単核錯体にはないユニークな蛍光特性や磁性特性を有している化合物があるのではないかということが期待されており、そういった性質を応用した各種の蛍光材料、磁性材料への応用が期待される。


Claims (8)

  1. 一般式(I)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物。
  2. 一般式(II)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良く、 2+ はサマリウム、ユウロピウムからなる群れより成る希土類金属の1種の2価の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛からなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物錯塩。
  3. 一般式(III)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物。
  4. 一般式(IV)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良く、 3+ はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムからなる群れより成る希土類金属の1種の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルトからなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物の多核金属錯体。
  5. 化学式
    で表わされるトリスアミン化合物と
    一般式(V)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされるジアルデヒド化合物を、溶媒中で、不活性ガス雰囲気下、50〜80℃で反応させる一般式(I)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物の製造方法。
  6. 一般式(I)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を溶剤に溶解し、金属塩の溶液と反応させる
    一般式(II)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良く、 2+ はサマリウム、ユウロピウムからなる群れより成る希土類金属の1種の2価の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛からなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物錯塩の製造方法。
  7. 一般式(I)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物と、一般式(V)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされるジアルデヒド化合物を、溶媒中で、不活性ガス雰囲気下、50〜80℃で反応させる一般式(III)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物の製造方法。
  8. 一般式(III)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良い。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物を溶剤に溶解し、金属塩の溶液と反応させる
    一般式(IV)
    (式中、R、Rは水素、低級アルキル、ハロゲン原子より選ばれる1種であり、R、Rは、同一であっても異なっていても良く、 3+ はスカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムからなる群れより成る希土類金属の1種の金属イオン、または、クロム、マンガン、鉄、コバルトからなる群れより選ばれる金属イオンの1種である。)
    で表わされる一級アミンを持つラリアート型大環状化合物を複数個つないだ複数の環を持つ大環状化合物の多核金属錯体の製造方法。
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