JP4413723B2 - メモリ交差制御装置およびディスクコピー方法 - Google Patents

メモリ交差制御装置およびディスクコピー方法 Download PDF

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本発明は、システムの全ての構成要素が二重化されたデュプレックスシステムにおいて、運用系のメモリと予備系のメモリとで記憶内容を二重化するためのメモリ交差制御装置およびこのメモリ交差制御装置を利用したディスクコピー方法に関する。
図9に、従来のデュプレックスシステムの構成例を示す。
図9に示したデュプレックスシステムは、全く同一の構成要素から形成された二つのコンピュータシステム410,410から構成されている。
図9に示したコンピュータシステム410,410において、CPU411,411とメモリ412,412およびメモリ交差制御装置413,413とは、メモリバスを介して互いに接続されている。このメモリバスは、内部バスインタフェース(内部バスI/F)414,414を介して内部バスに接続されており、この内部バスには、ディスクコントローラ415,415が接続されている。更に、この内部バスは、システムバスインタフェース(システムバスI/F)416,416を介してシステムバスに接続されており、このシステムバスには、様々な入出力装置(図9においては、一つの入出力装置417,417のみを示した)とバス交差制御装置418,418が接続されている。
二つのコンピュータシステム410,410にそれぞれ備えられたメモリ交差制御装置413,413は、メモリ交差バスを介して互いに接続されており、一方、バス交差制御装置418,418は、システム交差バスを介して互いに接続されている。
図10に、従来のメモリ交差制御装置の詳細構成を示す。
図10に示したコンピュータシステム410が運用系である場合に、運用系のメモリ交差制御装置413に備えられた二重書込制御部422は、メモリバスインタフェース(メモリバスI/F)421を介してCPU411によるメモリ412へのアクセスを監視し、メモリ412にデータが書き込まれる際に、メモリバスに出力されるデータをデータバッファ423に取り込み、交差バスインタフェース(交差バスI/F)425を介して交差バスに送出する。
このようにして交差バスに送出されたデータは、予備系のコンピュータシステム410に備えられたメモリ交差制御装置413の交差バスインタフェース425を介してデータバッファ423に格納される。このようにして予備系のメモリ交差制御装置413に備えられたデータバッファ423に格納されたデータは、メモリアクセス制御部424により、メモリバスインタフェース421を介してメモリバスに出力され、予備系のコンピュータシステム410に備えられたメモリ412に書き込まれる。
もちろん、コンピュータシステム410が運用系となった場合には、メモリ412への書き込みに応じてメモリ交差制御装置413に備えられた二重書込制御部422が動作し、コンピュータシステム410に備えられたメモリ交差制御装置413のメモリアクセス制御部424の動作により、メモリ412に書き込まれたデータがメモリ412にも書き込まれる。
このような二重書込処理では、運用系のCPU411による運用系のメモリ412への書き込みをリアルタイムで予備系のメモリに反映することと、運用系のCPUの処理を妨げないことが必要である。このため、メモリ交差制御装置413,413およびメモリ交差バスは、CPU411,411による対応するメモリ412,412への書込処理能力をも凌ぐ処理能力を備えている。
図9に示したように構成されたデュプレックスシステムにおいて、例えば、デュプレックスシステムの起動時などに、運用系のコンピュータシステム410のディスクコントローラ415に接続されたディスク419の記録内容を、予備系のコンピュータシステム410のディスクコントローラ415に接続されたディスク419にコピーするディスクコピー処理が行われる。従来は、このディスクコピーは、次に述べるようにして実行されていた。
まず、CPU411からの指示に応じて、ディスクコントローラ415は、ディスク419の指定された範囲に記録された記録内容を、何回かに分けて内部バス、内部バスインタフェース414およびメモリバスを経由してメモリ412に転送する。この転送動作の完了を確認した後に、CPU411は、コンピュータシステム410のディスクコントローラを起動し、これに応じて、ディスクコントローラ415は、システム交差バスを経由して、上述したようにしてメモリ412に格納された情報をディスク419に転送する。
このとき、コンピュータシステム410のディスクコントローラ415からの読出要求は、図11に示すように、内部バスを経由してシステムバスインタフェース416に渡され、更に、システムバスを経由してバス交差制御装置418に渡される。そして、システム交差バスを経由して、上述した読出要求は、コンピュータシステム410のバス交差制御装置418に渡され、更に、システムバスを経由してシステムバスインタフェース416に渡される。このシステムバスインタフェース416に辿りついた読出要求は、更に、内部バスを経由して内部バスインタフェース414に渡され、その後、メモリバスを経由してようやくメモリ412に到達する。
そして、この読出要求に応じてメモリ412から読み出されたデータは、もちろん、上述した経路を逆に辿って、コンピュータシステム410のディスクコントローラ415に送られる。
このような転送シーケンスを繰り返すことにより、従来のデュプレックスシステムにおける運用系のディスク419から予備系のディスク419へのディスクコピーが、システム交差バスを経由して実現されていた。
このように、運用系から予備系へのディスクコピーがシステム交差バスを経由して実現されている背景には、旧来のコンピュータシステムにおいて一般的に採用されていた構成がある。
旧来のコンピュータシステムにおいては、ディスクコントローラは、CPUとメモリおよびメモリ交差制御装置から形成されたユニットとは独立したユニットとして、他の入出力装置とともにシステムバスに接続されるのが一般的であった。
そして、デュプレックスシステムにおいては、CPUとディスクコントローラとをそれぞれ独立に運用管理していた。つまり、CPU411とCPU411とのどちらが現用として動作しているかにかかわらず、ディスクコントローラ415(あるいは、ディスクコントローラ415)を現用として動作させていた。
このため、ディスク419のデータをディスク419にコピーする際のデータの経路は、CPU411がダウンしている可能性を考慮して、両コンピュータシステム410,410に備えられたシステムバスを相互に接続するシステム交差バスを経由する経路が選択されていたのである。
特開平6−245238号公報 特開平2−201656号公報
近年では、デュプレックスシステムを構成するコンピュータシステムに備えられるディスクに記録されているプログラムのサイズも大きくなり、また、ディスクの容量自体も非常に大きくなっている。このため、従来のディスクコピー処理によって、デュプレックスシステムの起動時のディスクコピーを完了するために要する時間は、到底容認できないほどに長くなっている。
上述した従来のディスクコピー処理において、転送時間を増大させている要因は、なんと言っても、その転送経路の長さにある。図11に示したように、従来のディスクコピーにおいて、読出要求および読出データは、多数のバスインタフェースを経由しており、これらのバスインタフェースを通過するごとに、それぞれの内部処理が行われるので、結果的に、起動時のディスクコピーに数十分もの時間が費やされていた。
一方、半導体集積技術の進展により、コンピュータシステムを構成する各部品の小型化は目覚しく進んでおり、CPUやメモリ、メモリ交差制御装置とともに、ディスクコントローラを一つのユニットとして集積した回路部品が登場している。つまり、現在のデュプレックスシステムでは、図9において、破線で囲んだ部分が一つのユニットとして実装されている。
このようなユニットが実装されたデュプレックスシステムでは、もはや、CPUとディスクコントローラとを独立に運用管理することは無意味である。これに伴って、ディスクコピーに利用する経路を、システム交差バスを経由する経路に制限する必要もなくなったので、システム交差バスを経由する経路の代わりにメモリ交差バスを経由する経路を利用することが考えられる。
しかしながら、従来のメモリ交差制御装置をそのまま用いたのでは、メモリ交差バスを経由する経路を利用してディスクコピーを実現することはできない。なぜなら、従来のメモリ交差制御装置(図11参照)は、運用系のCPUによるメモリの書き込みを予備系のメモリにリアルタイムで反映することを目的としているため、二重書込が正常に終了したか否かを確認する手段などは用意されていないからである。
本発明は、書込確認ができるメモリ交差制御装置を提供し、メモリ交差制御装置を経由したディスクコピーを実現することを目的とする。
本発明にかかわる第1のメモリ交差制御装置は、二重書込処理手段と、受付手段と、検出手段と、通知手段とから構成される。
本発明にかかわる第1のメモリ交差制御装置の原理は、以下の通りである。
デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、二重書込処理手段は、運用系のメモリへのアクセスを監視し、メモリ交差バスを介して、運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む。比較データレジスタは、運用系の前記CPUから二重書込処理の完了を検出するための比較データを受け付けて保持する。比較器は、比較データレジスタへの比較データの設定に応じて動作を開始し、二重書込処理手段によって予備系のメモリに二重書きされる情報と比較データとを比較して、二重書きされる情報の末尾を検出する。通知手段は、比較器による検出結果に応じて二重書き処理の完了を運用系のCPUに通知する。
このように構成された第1のメモリ交差制御装置の動作は、下記の通りである。
例えば、デュプレックスシステムの立ち上げ時に、運用系のディスクから予備系のディスクへのディスクコピーを実行する際に、運用系のCPUはメモリ交差制御装置に検出指示を入力し、比較データレジスタに比較データを設定することにより、比較器による比較動作を起動する。その後、運用系のディスクコントローラを介して運用系のディスクの記録内容がメモリに書き込まれるごとに、メモリ交差制御装置に備えられる二重書込処理手段により、同一の内容が予備系のメモリに二重書きされる。比較器は、二重書きされる情報と比較データとを比較することにより、運用系のディスクコントローラからメモリへの転送単位ごとに、あるいは、複数の転送単位ごとに、その末尾を検出する。そして、通知手段は、上述した比較器により二重が記されるデータの末尾を検出した旨の比較結果が得られたときに、運用系のCPUに二重書き処理の完了を通知することにより、ディスクコピーの際に、予備系のメモリにデータが書き込まれたことを確認させることができる。
本発明にかかわる第2のメモリ交差制御装置は、二重書込み処理手段と、検出情報抽出手段と、検出情報保持手段と、照合手段と、検出結果出力手段と、通知手段とを備え、二重書込処理手段にデータ転送手段とデータ書込手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第2のメモリ交差制御装置の原理は、以下の通りである。
デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、二重書込処理手段は、運用系のメモリへのアクセスを監視し、メモリ交差バスを介して、運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む。この二重書込処理手段において、データ転送手段は、回路ユニットが運用系であるときに、運用系のメモリに書き込まれたデータをメモリ交差バスに出力する。同じく、二重書込処理手段において、データ書込手段は、回路ユニットが予備系であるときに、運用系のメモリ交差制御装置のデータ転送手段によってメモリ交差バスに出力されたデータを受信し、予備系のメモリに書き込む。また、回路ユニットは、検出情報抽出手段と、検出情報保持手段と、照合手段と、検出結果出力手段と、通知手段とを有する。検出情報抽出手段は、予備系のメモリに二重書きされるデータの末尾を示す検出情報を検出指示の一部として受け取る。検出情報保持手段は、検出情報抽出手段から検出情報を受け取って保持する。また、照合手段は、データ転送手段によってメモリ交差バスに出力されるデータと検出情報保持手段に保持された検出情報とを照合する。検出結果出力手段は、照合手段によって、一致した旨の照合結果が得られたときにデータの末尾を検出した旨の検出結果を出力する。通知手段は、データの末尾を検出した旨の検出結果が得られたときに、二重書き処理の完了を運用系のCPUに通知する。
このように構成された第2のメモリ交差制御装置の動作は、下記の通りである。
例えば、運用系のディスクから予備系のディスクへのディスクコピーに先立って、運用系のCPUは、運用系のディスクコントローラから運用系のメモリへの転送単位の末尾(あるいは複数の転送単位の末尾若しくは、ディスクの記録内容全体の末尾)を示す情報を受け取り、この情報を含む検出指示をメモリ交差制御装置に入力する。この情報は、運用系のCPUに対応する回路ユニットに備えられた検出情報抽出手段によって抽出され、検出情報保持手段に渡され保持される。このようにして検出情報保持手段に保持された検出情報と、データ転送手段によってメモリ交差バスに出力されるデータとは、照合手段によって照合される。そして、両者が一致したときに、この照合手段により、二重書きされるデータの末尾を検出した旨の検出結果が出力され、これに応じて、通知手段によって運用系のCPUに返される通知により、運用系のメモリ交差制御装置をデータの末尾が通過したことを確認できる。
本発明にかかわる第3のメモリ交差制御装置は、二重書込み処理手段と、検出情報抽出手段と、検出情報保持手段と、照合手段と、マーク追加手段と、マーク検出手段と、検出結果出力手段と、通知手段とを備え、二重書込処理手段にデータ転送手段とデータ書込手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第3のメモリ交差制御装置の原理は、以下の通りである。
デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、二重書込処理手段は、運用系のメモリへのアクセスを監視し、メモリ交差バスを介して、運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む。この二重書込処理手段において、データ転送手段は、回路ユニットが運用系であるときに、運用系のメモリに書き込まれたデータをメモリ交差バスに出力する。同じく、二重書込処理手段において、データ書込手段は、回路ユニットが予備系であるときに、運用系のメモリ交差制御装置のデータ転送手段によってメモリ交差バスに出力されたデータを受信し、予備系のメモリに書き込む。回路ユニットは、検出情報抽出手段と、検出情報保持手段と、照合手段と、検出結果出力手段と、通知手段とを有する。検出情報抽出手段は、回路ユニットが運用系であるときに、予備系のメモリへの二重書きの対象となるデータの末尾を示す検出情報を検出指示の一部として受け取る。
検出情報保持手段は、回路ユニットが運用系であるときに、検出情報抽出手段から検出情報を受け取って保持する。照合手段は、回路ユニットが運用系であるときに、データ転送手段によってメモリ交差バスに出力されるデータと検出情報保持手段に保持された検出情報とを照合する。マーク追加手段は、回路ユニットが運用系であるときに、照合手段によって一致した旨の照合結果が得られたときに、メモリ交差バスに特定のビットパターンを有するマークを出力して、データの末尾にマークを追加する。マーク検出手段は、回路ユニットが予備系であるときに、データ書込手段によって予備系のメモリに書き込まれるデータを監視し、マークを検出する。検出結果出力手段は、回路ユニットが予備系であるときに、マーク検出手段によってマークが検出されたときに、データの末尾を検出した旨の検出結果を出力する。
このように構成された第3のメモリ交差制御装置の動作は、下記の通りである。
上述した第2のメモリ交差制御装置と同様にして、運用系のCPUに対応する回路ユニット内の検出情報保持手段に検出情報が保持され、データ転送手段によってメモリ交差バスに出力されるデータとこの検出情報とが照合手段によって照合される。そして、検出情報と一致するデータがメモリ交差バスに出力されたときに、マーク追加手段によって、二重書きされるデータの末尾に上述したマークが追加される。このマークを、マーク検出手段によって検出したときに、検出結果出力手段により、データの末尾を検出した旨の検出結果を出力し、この検出結果に応じて通知手段が動作することにより、メモリ交差制御装置を形成する予備系の回路ユニットで転送対象のデータの受信が完了したことを確認できる。
本発明にかかわる第4のメモリ交差制御装置は、二重書込み処理手段と、読出要求受付手段と、検出情報転送手段と、読出要求検出手段と、検出結果出力手段と、完了通知出力手段とを備え、二重書込処理手段にデータ転送手段とデータ書込手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第4のメモリ交差制御装置の原理は、以下の通りである。
デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、二重書込処理手段は、運用系のメモリへのアクセスを監視し、メモリ交差バスを介して、運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む。この二重書込処理手段おいて、データ転送手段は、回路ユニットが運用系であるときに、運用系のメモリに書き込まれたデータをメモリ交差バスに出力する。同じく二重書込処理手段において、データ書込手段は、回路ユニットが予備系であるときに、運用系のメモリ交差制御装置のデータ転送手段によってメモリ交差バスに出力されたデータを受信し、予備系のメモリに書き込む。読出要求受付手段は、回路ユニットが運用系であるときに、運用系のCPUからの特定アドレスを指定した読出要求を検出指示として受け取る。検出情報転送手段は、回路ユニットが運用系であるときに、特定アドレスを指定した読出要求を、予備系のメモリに二重書きされるデータの末尾を示す検出情報として受け取り、データ転送手段に渡して、メモリ交差バスに出力させる。また、読出要求検出手段は、回路ユニットが予備系であるときに、データ書込手段を通過するデータを監視し、検出情報である読出要求を検出する。検出結果出力手段は、回路ユニットが予備系であるときに、読出要求検出手段によって読出要求が検出されたときに、データの末尾を検出した旨の検出結果を出力する。更に、完了通知出力手段は、回路ユニットが運用系であるときに、データの末尾を検出した旨の検出結果に応じて、特定のアドレスを指定した読出要求に対する応答として二重書き処理が完了した旨の完了通知を出力する。
このように構成された第4のメモリ交差制御装置の動作は、下記の通りである。
例えば、運用系のディスクから予備系のディスクへのディスクコピーの際に、運用系のディスクコントローラから通知されるデータ転送の完了通知に応じて、運用系のCPUは、メモリ交差制御装置の管理下にある特定のアドレスを指定して、そのアドレスの内容の読み出しを要求する。ここで、上述したデータ転送の完了通知は、ディスクコントローラが、予め決定された量のデータを転送するごとにあるいはディスクの記録内容の全てを転送した後に、CPUにデータ転送の完了を通知するものである。
この読出要求は、受付手段に備えられた検出情報転送手段によって抽出され、データ転送手段を介してメモリ交差バスに出力されて、予備系のCPUに対応する回路ユニットに配置されたメモリ書込手段に渡される。したがって、読出要求検出手段によってこの読出要求が検出されることは、予備系のメモリに二重書きされるべきデータが全てメモリ書込手段を通過したことを意味する。
このように、上述した特定アドレスに対する読出要求をそのまま処理する代わりに一旦予備系のCPUに対応する回路ユニットに備えられたメモリ書込手段に渡すことにより、このメモリ書込手段を通過した段階で、予備系のメモリに書き込まれるべきデータの末尾として検出することができる。
また、この検出結果に応じて、通知手段に備えられた完了通知手段が、上述した読出要求に対応する処理を実行することにより、あたかも、上述した読出要求に対応する処理であるかのようにして、運用系のCPUに二重書き処理の完了を通知することができる。
本発明にかかわる第5のメモリ交差制御装置は、二重書込処理手段と、送信バッファと、受信バッファと、第1の転送管理手段と、第2の転送管理手段とから構成される。
本発明にかかわる第5のメモリ交差制御装置の原理は、以下の通りである。
デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、二重書込処理手段は、運用系のメモリへのアクセスを監視し、メモリ交差バスを介して、運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む。送信バッファは、運用系のCPUに対応して備えられた回路ユニットに配置され、運用系のディスクコントローラからアクセス可能であって、運用系のディスクコントローラから受け取ったデータをメモリ交差バスに送出する。受信バッファは、予備系のCPUに対応して備えられた回路ユニットに配置され、予備系のディスクコントローラからの要求に応じて、メモリ交差バスを介して受け取ったデータを予備系のディスクコントローラに送出する。第1の転送管理手段は、運用系のディスクコントローラから送信バッファへのデータ転送を管理する。第2の転送管理手段は、受信バッファから予備系のディスクコントローラへのデータ転送を管理する。
このように構成された第5のメモリ交差制御装置の動作は、下記の通りである。
運用系のディスクから予備系のディスクへのディスクコピーの際に、運用系のディスクコントローラが、例えば、所定の転送単位ごとに、第1の転送管理手段を介して送信バッファにデータを書き込むと、このデータは、メモリ交差バスを介して予備系側の受信バッファに転送される。このようにして受信バッファに保持されたデータは、予備系のディスクコントローラからの読出要求に応じて、第2の転送管理手段を介してこの予備系のディスクコントローラに渡され、予備系のディスクへの記録処理に供される。
本発明にかかわる第1のディスクコピー方法は、転送指示ステップと、検出指示ステップと、確認ステップと、読込指示ステップとから構成される。
本発明にかかわる第1のディスクコピー方法の原理は、以下の通りである。
上述した第1のメモリ交差制御装置を有するデュプレックスシステムに備えられた運用系のディスクの記録内容を予備系のディスクにコピーするためのディスクコピー方法において、転送指示ステップにおいて、運用系のCPUは、運用系のディスクコントローラに、運用系のディスクの記録内容を運用系のメモリに転送する旨を指示する。検出指示ステップにおいて、運用系のCPUは、メモリ交差制御装置に対して、運用系のディスクコントローラから運用系のメモリに所定の転送単位のデータが転送されるごとに、転送データの末尾に対応する比較データを比較データレジスタへの設定に供する。確認ステップにおいて、運用系のCPUは、メモリ交差制御装置の通知手段からの通知が設定される結果表示レジスタを参照し、二重書き処理の完了を示す通知が結果表示レジスタに設定されたときに、運用系のメモリに転送単位のデータをコピーする動作が完了したことを確認する。読込指示ステップにおいて、運用系のCPUは、コピーの完了を確認した後に、予備系のディスクコントローラに、メモリ交差制御装置によって予備系のメモリに書き込まれるデータを読み出して予備系のディスクに記録する旨を指示する。
このように構成された第1のディスクコピー方法の動作は、下記の通りである。
転送指示ステップにおいて、運用系のCPUは、運用系のディスクコントローラにディスクコピー動作を起動して、運用系のディスクコントローラから運用系のメモリに所定の量のデータを転送させるとともに、検出指示ステップを実行し、メモリ交差制御装置による二重書き処理の完了を検出させる。そして、この検出結果を示す通知に応じて、運用系のCPUは、運用系のディスクコントローラがメモリに書き込んだデータが、予備系のメモリに転送されたことを確認し、その後、読み込み指示ステップにおいて、予備系のディスクコントローラに予備系のメモリからの読み込み処理を指示して、予備系のディスクに書き込ませる。この動作を繰り返すことにより、メモリ交差制御装置に備えられた二重書込処理手段の機能を利用して、運用系のディスクに記録されたデータを予備系のディスクにすばやくコピーすることができる。
本発明にかかわる第2のディスクコピー方法は、転送指示ステップと、転送ステップと、読込指示ステップと、読込ステップとから構成される。
本発明にかかわる第2のディスクコピー方法の原理は、以下の通りである。
上述した第5のメモリ交差制御装置を有するデュプレックスシステムに備えられた運用系のディスクの記録内容を予備系のディスクにコピーするためのディスクコピー方法において、転送指示ステップにおいて、運用系のCPUは、運用系のディスクコントローラに、運用系のディスクの記録内容をメモリ交差制御装置に備えられた送信バッファに転送する旨を指示する。転送指示に応じて、運用系のディスクコントローラは、転送ステップにおいて、第1の転送管理手段による管理の下で運用系のディスクに記録されたデータを送信バッファに転送する。読込指示ステップにおいて、運用系のCPUは、予備系のディスクコントローラに、メモリ交差制御装置に備えられた受信バッファに保持されたデータを読み出して予備系のディスクに記録する旨を指示する。読込ステップにおいて、予備系のディスクコントローラは、第2の転送管理手段による管理の下で受信バッファに保持されたデータを読み込んで予備系のディスクに書き込む。
このように構成された第2のディスクコピー方法の動作は、下記の通りである。
転送指示ステップにおいて、運用系のCPUから運用系のディスクコントローラにデータの転送先としてメモリ交差制御装置内の送信バッファが指定され、また、読込指示ステップにおいて、現用のCPUから予備系のディスクコントローラにデータの読込元としてメモリ交差制御装置内の受信バッファが指定される。したがって、運用系のディスクコントローラが運用系のディスクから読み出したデータは、転送ステップにおいて順次に送信バッファに転送され、更に、この送信バッファからメモリ交差バスを介して受信バッファに転送され、読込ステップにおいて、予備系のディスクコントローラによって予備系のディスクに書き込まれる。
このようにして、運用系のディスクコントローラから直接にメモリ交差制御装置内の送信バッファに転送対象のデータを転送し、更に、予備系のメモリ交差制御装置内の受信バッファから直接に予備系のディスクに転送されたデータを書き込むことにより、メモリの二重書き処理とは全く独立にディスクコピー処理を実現することができる。
以上に説明したように、本発明にかかわる第1のメモリ交差制御装置は、検出指示に応じて、予備系のメモリに二重書きされるデータの末尾を検出する機能を起動し、この検出結果をCPUに通知することにより、例えば、運用系のディスクコントローラから運用系のメモリへのデータ転送における転送単位ごとに、予備系のメモリへの書き込みが完了したことを確認することができる。
また、第2のメモリ交差制御装置では、二重書きされるデータの末尾がメモリ交差バスに出力されたことを検出し、これに応じて、CPUに二重書き処理の完了を通知することにより、例えば、運用系のディスクコントローラから運用系のメモリへのデータ転送における転送単位ごとに、その転送単位が運用系のCPUに対応して備えられた回路ユニットを通過したことを保証することができる。
更に、第3のメモリ交差制御装置では、二重書きされるデータの末尾が予備系のメモリに入力されたことを検出し、これに応じて、CPUに二重書き処理の完了を通知することにより、例えば、運用系のディスクコントローラから運用系のメモリへのデータ転送における転送単位ごとに、その転送単位が予備系のメモリに到達したことを保証することができる。
また、第4のメモリ交差制御装置では、特定のアドレスを指定した読出要求を、予備系のCPUに対応して備えられた回路ユニットに転送し、この回路ユニットにおいて折り返してから、運用系のCPUに対応して備えられた回路ユニットにおいて処理することにより、例えば、運用系のディスクコントローラから運用系のメモリへのデータ転送における転送単位ごとに、その転送単位が予備系のメモリに到達したことを保証することができる。この場合は、運用系のCPUは、例えば、ディスクコントローラから1転送単位分のデータ転送が完了したことを示す通知を受け取るごとに、上述した読出要求をメモリ交差制御装置に入力すれば十分であるので、運用系のCPUは、転送単位の末尾のデータを意識する必要がない。
上述したような第1のメモリ交差制御装置を備えたデュプレックスシステムにおいて、第1のディスクコピー方法を適用することにより、メモリ交差制御装置の本来の機能である予備系のメモリへの二重書き機能を利用して、運用系のディスクから予備系のディスクへのディスクコピーを実現し、デュプレックスシステムの立ち上げ時のディスクコピーに要する時間を飛躍的に短縮することができる。
もちろん、上述した第2乃至第4のメモリ交差制御装置を備えたデュプレックスシステムにおいて、第1のディスクコピー方法を適用することによっても、同様の時間短縮効果が期待できる。
そして、このようなディスクコピーの時間短縮を実現したことにより、デュプレックスシステムの立ち上げに要する時間を大幅に短縮し、デュプレックスシステムの運用をすばやく開始することができるので、デュプレックスシステムの運用管理の上でも大きな寄与が期待できる。
一方、第5のメモリ交差制御装置によれば、ディスクコピーに専用に供される送信バッファ及び受信バッファを備えることにより、二重書き処理とは全く独立にディスクコピーに必要がデータ転送処理を実行することができる。上述した送信バッファへの書込動作および受信バッファからの読出動作についてリトライ制御を行うことにより、運用系のディスクから予備系のディスクにデータの確実な転送を保証することができる。
上述したような第5のメモリ交差制御装置を備えたデュプレックスシステムにおいて、第2のディスクコピー方法を適用することにより、メモリ交差制御装置の本来の機能である予備系のメモリへの二重書き機能とは完全に独立して、運用系のディスクから予備系のディスクへのディスクコピーを実現し、デュプレックスシステムの立ち上げ時のディスクコピーに要する時間を飛躍的に短縮することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に、本発明にかかわる第2のメモリ交差制御装置の実施形態を示す。
図1において、デュプレックスシステムを構成する2つのコンピュータシステム(図示せず)に備えられる2つのメモリ交差制御装置210,210は、同等の構成要素を備えて形成される。
図1においては、一方のコンピュータシステムに属するメモリ交差制御装置210の詳細構成のみを示している。なお、図1に示す構成要素のうち、図9あるいは図10に示した各部と同等のものについては、図9あるいは図10に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図1に示したメモリ交差制御装置210において、二重書込処理部201は、二重書込制御部422、データバッファ423およびメモリアクセス制御部424から形成されており、メモリ交差制御装置210の本来の機能である二重書き機能、すなわち、運用系のメモリに書き込まれたデータを予備系のメモリに書き込む機能を実現している。
また、図1に示した比較処理部211において、モニタ部212は、データバッファ423と交差バスインタフェース425との間の伝送経路をモニタし、データバッファ423からデータが出力されるごとにそのデータを比較器213に渡す。この比較器213は、モニタ部212からデータを受け取るごとに、そのデータと比較データレジスタ214に保持された比較データとを比較し、比較結果をレジスタ設定部215に送出する。
図1に示したレジスタ設定部215は、モニタ部212からのデータと比較データとが一致した旨の比較結果を上述した比較器213から受け取ったときに、二重書き対象のデータの転送が完了した旨の完了通知を結果表示レジスタ216に設定する。
上述した比較データレジスタ214および結果表示レジスタ216には、それぞれCPU411からアクセス可能なアドレスが与えられている。
したがって、CPU411は、メモリバスを介してこの比較データレジスタ214に所望のデータを設定しておくことができる。CPU411が、例えば、後述するディスクコピーにかかわる転送シーケンスで転送されるデータの末尾を示す情報を比較データとして上述した比較データレジスタ214に設定すれば、この転送対象のデータがメモリ交差制御装置210を通過したときに、二重書き対象のデータの転送が完了した旨の完了通知が結果表示レジスタ216に設定される。このようにして、結果表示レジスタ216に設定された完了通知は、メモリバスを介してCPU411がこの結果表示レジスタ216にアクセスすることにより、確認することができる。
次に、図1に示したメモリ交差制御装置を備えたデュプレックスシステムにおいて、運用系のディスク419から予備系のディスク419へのディスクコピーを行う方法について説明する。
図2に、ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図を示す。
まず、運用系のCPU411(図2においては、符号CPU1で示す)は、コピー対象のデータの末尾を示す検出情報を運用系のメモリ交差制御装置210(図2においては、メモリ交差制御装置1として示す)に入力し、比較データレジスタ214にこの検出情報を比較データとして設定させる。また一方、運用系のCPU411は、運用系のディスクコントローラ415(図2において、符号DKC1で示す)に起動指示を入力し、これに応じて、運用系のディスクコントローラ415により、対応する運用系のディスク419の記録内容が、運用系のコンピュータシステムの内部バス、内部バスインタフェース414(図2において、内部バスI/F1として示す)およびメモリバスを経由する経路を利用して、運用系のメモリ412(図2において、メモリ1で示す)にバースト書込みされる。
このようにして、運用系のメモリ412にバースト書込みされたデータは、運用系のメモリ交差制御装置210および予備系のメモリ交差制御装置210(図2において、メモリ交差制御装置2として示す)による二重書込処理によって、予備系のメモリ412(図2において、メモリ2で示す)に書き込まれる。
そして、上述したようにして比較データレジスタ214に設定された検出情報に一致するデータが、図1に示したデータバッファ423を通過して交差バスインタフェース425に渡されたときに、比較器213から出力される比較結果に応じて、レジスタ設定部215により、結果表示レジスタ216に完了通知が設定される(図2参照)。
また一方、上述したようにして、運用系のディスクコントローラ415から運用系のメモリ412へのバースト書込みが内部バスおよびメモリバスを経由する経路で処理される過程を制御するバスプロトコルに従って、バースト書込が完了したときに、運用系のメモリ412から運用系のディスクコントローラ415に送信完了通知が返される。したがって、運用系のCPU411は、図2に示した完了確認手順により、ディスクコントローラ415にこの送信完了通知が到着しているか否かを確認することにより、上述したバースト書込が完了していることを確認することができる。
その後、運用系のCPU411は、運用系のメモリ交差制御装置210の結果表示レジスタ216を参照し、この結果表示レジスタ216の読出結果として完了通知を受け取った後に、予備系のディスクコントローラ415(図2において、符号DKC2として示す)に起動指示を送って、予備系のメモリ412からの読出動作を開始させる。
この場合は、予備系のディスクコントローラ415は、予備系の内部バス、内部バスインタフェース414(図2において、内部バスI/F2として示す)およびメモリバスを経由する経路を利用して、予備系のメモリ412に読出要求を送出する。そして、このメモリ412からバースト読出処理によって読み出されたデータは、上述した経路を逆に辿って、予備系のディスクコントローラ415に到達し、予備系のディスク419に書き込まれる。
その後、運用系のCPU411は、予備系のディスクコントローラ415との間で読出動作の完了を確認し(図2参照)、次の転送シーケンスを開始する。
このような転送シーケンスを繰り返すことによってディスクコピーを実行すれば、従来方式のディスクコピーに要していた時間にくらべて極めて短い時間でディスクコピーを完了することができる。
なぜなら、図2と図11とを比較すれば明らかなように、従来方式においては多数のバスインタフェースを経由して実現されていた読出要求およびデータの転送処理が、本発明のメモリ交差制御装置を用いたデュプレックスシステムでは、図2において、符号Aを付した矢印で示したように、内部バスインタフェースのみを経由する極めて短い経路における転送処理で実現されているからである。特に、本発明のメモリ交差制御装置を用いたデュプレックスシステムにおけるディスクコピーは、動作スピードの低いシステムバスを含まない経路を介して行われるので、経由するインタフェースの数の違いから単純に想定される短縮効果以上に大きな時間短縮効果が期待できる。
図11に示した従来の転送シーケンスに要する時間TR1は、内部バスインタフェースを通過するために要する時間T1と、システムバスインタフェースを通過するために要する時間T2と、バス交差制御装置を通過するために要する時間T3と、メモリ応答時間T4と、バースト転送時間T5とを用いて式(1)のように表される。
TR1=2×(T1+2×T2+2×T3)+T4+T5 ・・・(1)
一方、図2に示した本発明にかかわる転送シーケンスにおいて、符号Aで示した転送処理に要する時間TR2は式(2)のように表される。
TR2=2×T1+T4+T5 ・・・(2)
例えば、時間T1、T2、T3、T4をそれぞれ100ns,時間T4を240nsとすれば、従来の転送シーケンスに要する時間TR1は1340nsであるのに対して、本発明にかかわる転送シーケンスに要する時間は540nsとなる。
〔第2の実施形態〕
次に、転送対象のデータが予備系のメモリ交差制御装置を通過したことを確認する方法について説明する。
図3に、本発明にかかわる第3のメモリ交差制御装置の実施形態を示す。
なお、図3に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図3においては、運用系のメモリ交差制御装置210と予備系のメモリ交差制御装置210とにおいて、それぞれ特徴的に動作する構成要素を図3に示し、その他の要素の図示は省略した。当然ながら、図3に示したメモリ交差制御装置210,210は、同等の構成要素から構成されている。
図3に示した運用系のメモリ交差制御装置210において、マーク追加部221は、比較処理部211から比較データと二重書込処理部201からの出力データとが一致した旨の比較結果を受け取ったときに、予め決定されたビットパターンで表されるマークを出力して二重書込処理部201に渡し、このマークを二重書込処理部201によって予備系のメモリ交差制御装置210に渡されたデータに追加する。
一方、図3に示した予備系のメモリ交差制御装置210において、マーク検出部222は、二重書込処理部201からメモリバスインタフェース421に渡されるデータを監視し、上述したマークを検出したときにその旨を示す検出通知を出力し、メモリ交差バスインタフェース425を介してこの検出通知をメモリ交差バスに送出する。
この検出通知が運用系のメモリ交差制御装置210に備えられたメモリ交差バスインタフェース425に到達したときに、検出通知受付部223は、結果表示レジスタ216に二重書込処理が完了した旨の完了通知を設定する。
このように、運用系のメモリ交差制御装置210において、二重書込の対象となるデータの末尾の検出に応じて上述したマークを追加し、このマークを予備系のメモリ交差制御装置210に備えられたマーク検出部222で検出して、この検出結果に応じて結果表示レジスタ216に完了通知を設定することにより、運用系のメモリ412に書き込まれたデータが予備系のメモリ交差制御装置210を通過したことを確認することができる。
したがって、図3に示したメモリ交差制御装置を用いたデュプレックスシステムでは、予備系のメモリ交差制御装置210を二重書き対象のデータが通過したことを確認した上で、予備系のディスクコントローラ415に起動指示を入力することができる。
次に、図3に示したメモリ交差制御装置を用いたデュプレックスシステムにおいて、運用系のディスク419から予備系のディスク419へのディスクコピーを実現する方法について説明する。
図4に、ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図を示す。
図2に示した転送シーケンスと同様に、運用系のCPU411(図4において、符号CPU1として示す)によって、運用系のディスクコントローラ415(図4において、符号DKC1として示す)への起動指示の入力が行われ、運用系のディスクコントローラ415による運用系のメモリ412(図4において、メモリ1として示す)へのバースト書込に応じて、メモリ交差制御装置210,210(図4において、それぞれメモリ交差制御装置1、2として示す)による二重書込処理が行われる。
また、上述した起動指示に先立って運用系のCPU411によって入力された検出情報に応じて、図3に示した比較部処理211には比較データが設定されており、この比較データに一致するデータの通過に応じて、マーク追加部221によって上述したマークが追加され、このマークが、転送対象のデータに続けて予備系のメモリ交差制御装置210に送信される(図4参照)。
このマークが予備系のメモリ交差制御装置210を通過したときに、図4に示すように、上述したマーク検出部222によって検出通知が出力され、この検出通知がメモリ交差バスを介して運用系のメモリ交差制御装置210に送信される。そして、この検出通知に応じて、運用系のメモリ交差制御装置210に備えられた結果表示レジスタ216に完了通知が設定される。
したがって、この場合は、運用系のCPU411は、運用系のディスクコントローラ415との間の完了確認後に、運用系のメモリ交差制御装置210に備えられた結果表示レジスタ216を参照し、その読出結果として完了通知を得ることにより、予備系のメモリ交差制御装置210を転送対象のデータが通過した確認することができる。
このようにして、転送対象のデータが予備系のメモリ交差制御装置210を通過したことを確認した後に、運用系のCPU411は、図2に示した転送シーケンスと同様にして、予備系のディスクコントローラ415(図4において、符号DKC2として示す)に起動指示を入力し、同様の読出処理を開始させる。
図4に示した転送シーケンスは、図2に示した転送シーケンスに、図4において、マークの追加から検出通知の送信として示した手順からなるマーク折り返し処理を追加して構成されている。このマーク折り返し処理は、メモリバスと同等あるいはそれ以上のスピードで動作するメモリ交差制御装置210,210間でわずか数バイトのマークおよび検出通知をやり取りすることで完了する。したがって、このマーク折り返し処理を追加したことによる転送シーケンスの完了までに要する時間の延びは、無視できる程度に小さいと考えられる。
〔第3の実施形態〕
以上で説明した2つの実施形態では、運用系のCPU411は、運用系のディスクコントローラ415への起動指示に先立って、転送される記録内容の末尾を示す検出情報を運用系のメモリ交差制御装置210の比較データレジスタ214に設定しておく必要があった。このためには、運用系のCPU411は、各転送シーケンスで転送されるデータの末尾を意識する必要があるため、処理が若干煩雑となる可能性がある。
次に、運用系のディスクコントローラ415との間においてやり取りされる完了確認手順を利用して、各転送シーケンスにおける予備系のメモリ交差制御装置210へのデータ転送の完了を確認する方法について説明する。
図5に、本発明にかかわる第4のメモリ交差制御装置の実施形態を示す。
なお、図5に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図5においては、運用系のメモリ交差制御装置210と予備系のメモリ交差制御装置210とにおいて、それぞれ特徴的に動作する構成要素を図3に示し、その他の要素の図示は省略した。当然ながら、図3に示したメモリ交差制御装置210,210は、同等の構成要素から構成されている。
図5に示した運用系のメモリ交差制御装置210に備えられたメモリバスインタフェース231において、命令転送部232は、運用系のCPU411からの結果表示レジスタ216に対する読出命令を検出し、これをその場で処理する代わりに二重書込処理部201に転送する。
一方、予備系のメモリ交差制御装置210に備えられたメモリバスインタフェース231において、命令折り返し部233は、二重書込処理部201を介して結果表示レジスタ216に対する読出命令を受け取ったときに、交差バスインタフェース425を介してこの読出命令を運用系のメモリ交差制御装置210に折り返す。
また、図5に示した運用系のメモリ交差制御装置210に備えられた読出命令受付部234は、上述したようにして予備系のメモリ交差制御装置210から折り返された読出命令が交差バスインタフェース425に到達したときに、この読出命令を実行し、結果表示レジスタ216の内容をメモリバスインタフェース231を介して運用系のCPU411に返させる。
この場合は、上述した第2の実施形態において転送対象のデータの末尾に追加されたマークと同様に、運用系のCPU411が結果表示レジスタ216を参照するための読出命令が、転送対象のデータの後に続いて二重書込処理部201に入力され、予備系のメモリ交差制御装置210において折り返されてから、読出命令受付部234によって実行される。したがって、運用系のCPU411は、上述した結果表示レジスタ216に対する読出命令の実行完了によって、二重書き対象のデータが予備系のメモリ交差制御装置210を通過したことを確認することができる。故に、運用系のCPU411は、各転送シーケンスにおいて転送されるデータの末尾を意識する必要も、転送シーケンスの開始に先立って、データの末尾を検出するための検出情報を運用系のメモリ交差制御装置210に渡しておく必要もない。
次に、図3に示したメモリ交差制御装置を用いたデュプレックスシステムにおいて、運用系のディスク419から予備系のディスク419へのディスクコピーを実現する方法について説明する。
図6に、ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図を示す。
図2に示した転送シーケンスと同様に、運用系のCPU411(図6において、符号CPU1として示す)によって、運用系のディスクコントローラ415(図6において、符号DKC1として示す)への起動指示の入力が行われ、運用系のディスクコントローラ415による運用系のメモリ412(図6において、メモリ1として示す)へのバースト書込に応じて、メモリ交差制御装置210,210(図6において、それぞれメモリ交差制御装置1、2として示す)による二重書込処理が行われる。
この場合は、運用系のCPU411は、運用系のディスクコントローラ415との間の完了確認後に、運用系のメモリ交差制御装置210に備えられた結果表示レジスタ216を参照するための読出命令を送出する。
この読出命令は、運用系のメモリ交差制御装置210において、上述したようにして検出され、この時点で解決される代わりに、予備系のメモリ交差制御装置210に転送される。
図6から分かるように、運用系のディスクコントローラ415が運用系のメモリ412に書き込んだ転送対象のデータに関する二重書込処理は、このメモリ412への書き込みの完了とほぼ同時に完了していると考えられる。したがって、上述したように、運用系のCPU411が運用系のディスクコントローラ415との間の完了確認の後に上述した読出命令を送出することにより、確実に、転送対象のデータの後に、この読出命令を運用系のメモリ交差制御装置210を介して予備系のメモリ交差制御装置210に渡すことができる。
この読出命令は、予備系のメモリ交差制御装置210において検出され、上述した命令折り返し部233の処理によって折り返されて、再び、運用系のメモリ交差制御装置210に渡され、このとき、初めて、結果表示レジスタ216に対するアクセス命令として処理される。
例えば、この結果表示レジスタ216に予め完了通知を示すビットパターンを保持させておけば、上述したようにして、この結果表示レジスタ216に対する読出命令を一旦予備系のメモリ交差制御装置210において折り返してから処理することにより、転送対象のデータが予備系のメモリ交差制御装置210を確実に通過したことを示す完了通知として運用系のCPU411に返すことができる。
このような読出命令の折り返し処理は、メモリバスと同等あるいはそれ以上のスピードで動作するメモリ交差制御装置210,210間でわずか数バイトの読出命令を往復させることで完了する。したがって、この読出命令の折り返し処理を追加したことによる転送シーケンスの完了までに要する時間の延びは、無視できる程度に小さいと考えられる。その一方で、図6に示したように、図5に示したメモリ交差制御装置210,210を備えたデュプレックスシステムでは、予め運用系のメモリ交差制御装置210に検出情報を入力する手順が不要であるので、運用系のCPU411の処理負担を軽減することが可能である。
〔第4の実施形態〕
次に、メモリ交差制御装置の本来の機能である二重書き処理とは独立に、ディスクコピーを実現する方法について説明する。
図7に、本発明にかかわる第5のメモリ交差制御装置の実施形態を示す。
なお、図7に示す構成要素のうち、図10に示した各部と同等のものについては、図10に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図7に示したメモリ交差制御装置210,210は、二重書込処理部201,201にそれぞれ備えられたデータバッファ(図示せず)の他に、送信バッファ241,241および受信バッファ242,242を備えて構成されている。
運用系のメモリ交差制御装置210に備えられた送信バッファ241および受信バッファ242には、いずれも、あたかも運用系のメモリ412の一部であるかのようなアドレスが与えられている。したがって、送信バッファ241および受信バッファ242は、運用系のCPU411およびディスクコントローラ415から運用系のメモリ412と同様にアクセス可能である。
同様に、予備系のメモリ交差制御装置210に備えられた送信バッファ241および受信バッファ242には、いずれも、あたかも予備系のメモリ412の一部であるかのようなアドレスが与えられている。したがって、送信バッファ241および受信バッファ242は、予備系のCPU411およびディスクコントローラ415から予備系のメモリ412と同様にアクセス可能である。
また、図7に示したメモリバスインタフェース421,421は、メモリバスと送信バッファ241,241および受信バッファ242,242との間のデータ転送について、リトライ制御プロトコルに従う転送管理を行う機能を備えている。同様に、図7に示した交差バスインタフェース425,425は、メモリ交差バスと送信バッファ241,241および受信バッファ242,242との間のデータ転送について、リトライ制御プロトコルに従う転送管理を行う機能を備えている。
次に、図7に示したメモリ交差制御装置210,210を備えたデュプレックスシステムにおけるディスクコピー動作について説明する。
なお、図7においては、運用系のコンピュータシステム410に備えられたディスクコントローラ415に対応するディスク(図示せず)から予備系のコンピュータシステム410に備えられたディスクコントローラ415に対応するディスク(図示せず)へのディスクコピーにおけるデータの経路を矢印で示した。また、このときに、動作しない構成要素については、それぞれ図7において網掛けを付して示した。
図8に、ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図を示す。
運用系のCPU411(図8において、符号CPU1として示す)は、図8に示した運用系のディスクコントローラ415(図8において、符号DKC1として示す)への起動指示において、ディスク(図示せず)の記録内容の転送先として、運用系のメモリ交差制御装置210(図8において、メモリ交差制御装置1として示す)の送信バッファ(図7に示した241)を指定する。
この起動指示に応じて、運用系のディスクコントローラ415は、内部バスインタフェース414(図8において、内部バスI/F1として示す)およびメモリバス(図7参照)を介して、対応するディスクの記録内容をメモリ交差制御装置210に備えられた送信バッファ241にバースト送信する。この送信バッファ241に書き込まれたデータは、運用系のメモリ交差制御装置210に備えられた交差バスインタフェース425を介してメモリ交差バスに出力され、予備系のメモリ交差制御装置210に渡される。
上述したように、メモリ交差制御装置210に備えられたメモリバスインタフェース421は、リトライ制御プロトコルに従う転送管理機能を備えているので、図8に示したバースト書込みが処理される過程を制御するバスプロトコルに従って、バースト書込が完了したときに、運用系のメモリ交差制御装置210から運用系のディスクコントローラ415に送信完了通知が返される。したがって、運用系のCPU411は、図8に示した完了確認手順により、ディスクコントローラ415にこの送信完了通知が到着しているか否かを確認することにより、上述したバースト書込が完了していることを確認することができる。
その後、運用系のCPU411は、予備系のディスクコントローラ415(図8において、符号DKC2として示す)に、転送元のアドレスとして予備系のメモリ交差制御装置2102に備えられた受信バッファ242のアドレスを指定した起動指示を送り、この受信バッファ242からの読出動作を開始させる。
この場合は、予備系のディスクコントローラ415は、予備系の内部バス、内部バスインタフェース414(図8において、内部バスI/F2として示す)およびメモリバスを経由する経路を利用して、予備系のメモリ交差制御装置210に備えられた受信バッファ242に読出要求を送出する。そして、この受信バッファ242からバースト読出処理によって読み出されたデータは、上述した経路を逆に辿って、予備系のディスクコントローラ415に到達し、予備系のディスク(図示せず)に書き込まれる。
その後、運用系のCPU411は、予備系のディスクコントローラ415との間で読出動作の完了を確認し(図8参照)、次の転送シーケンスを開始する。
このような転送シーケンスを繰り返すことによってディスクコピーを実行すれば、従来方式のディスクコピーに要していた時間にくらべて極めて短い時間でディスクコピーを完了することができる。
以上の説明に関して、更に、以下の各項を開示する。
(付記1) デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、
運用系の前記メモリへのアクセスを監視し、前記メモリ交差バスを介して、前記運用系のメモリへの書込内容を予備系の前記メモリに書き込む二重書込処理手段と、
運用系の前記CPUから二重書込処理の完了を検出するための比較データを受け付けて保持する比較データレジスタと、
前記比較データレジスタへの比較データの設定に応じて動作を開始し、前記二重書込処理手段によって前記予備系のメモリに二重書きされる情報と前記比較データとを比較して、前記二重書きされる情報の末尾を検出する比較器と、
前記比較器による検出結果に応じて二重書き処理の完了を前記運用系のCPUに通知する通知手段と
を備えたことを特徴とするメモリ交差制御装置。
(付記2) デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、
運用系のメモリへのアクセスを監視し、前記メモリ交差バスを介して、前記運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む二重書込処理手段であって、回路ユニットが運用系であるときに、前記運用系のメモリに書き込まれたデータを前記メモリ交差バスに出力するデータ転送手段と、回路ユニットが予備系であるときに、運用系のメモリ交差制御装置のデータ転送手段によって前記メモリ交差バスに出力されたデータを受信し、前記予備系のメモリに書き込むデータ書込手段とを有する二重書込み処理手段と、
前記予備系のメモリに二重書きされるデータの末尾を示す検出情報を検出指示の一部として受け取る検出情報抽出手段と、
前記検出情報抽出手段から検出情報を受け取って保持する検出情報保持手段と、
前記データ転送手段によってメモリ交差バスに出力されるデータと前記検出情報保持手段に保持された検出情報とを照合する照合手段と、
前記照合手段によって、一致した旨の照合結果が得られたときにデータの末尾を検出した旨の検出結果を出力する検出結果出力手段と、
データの末尾を検出した旨の検出結果が得られたときに、二重書き処理の完了を運用系のCPUに通知する通知手段と
を備えたことを特徴とするメモリ交差制御装置。
(付記3) デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、
運用系のメモリへのアクセスを監視し、前記メモリ交差バスを介して、前記運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む二重書込処理手段であって、回路ユニットが運用系であるときに、前記運用系のメモリに書き込まれたデータを前記メモリ交差バスに出力するデータ転送手段と、回路ユニットが予備系であるときに、運用系のメモリ交差制御装置のデータ転送手段によって前記メモリ交差バスに出力されたデータを受信し、前記予備系のメモリに書き込むデータ書込手段とを有する二重書込み処理手段と、
回路ユニットが運用系であるときに、前記予備系のメモリへの二重書きの対象となるデータの末尾を示す検出情報を検出指示の一部として受け取る検出情報抽出手段と、
回路ユニットが運用系であるときに、前記検出情報抽出手段から検出情報を受け取って保持する検出情報保持手段と、
回路ユニットが運用系であるときに、前記データ転送手段によって前記メモリ交差バスに出力されるデータと前記検出情報保持手段に保持された検出情報とを照合する照合手段と、
回路ユニットが運用系であるときに、前記照合手段によって一致した旨の照合結果が得られたときに、前記メモリ交差バスに特定のビットパターンを有するマークを出力して、データの末尾に前記マークを追加するマーク追加手段と、
回路ユニットが予備系であるときに、前記データ書込手段によって予備系のメモリに書き込まれるデータを監視し、前記マークを検出するマーク検出手段と、
回路ユニットが予備系であるときに、前記マーク検出手段によってマークが検出されたときに、データの末尾を検出した旨の検出結果を出力する検出結果出力手段
を備えたことを特徴とするメモリ交差制御装置。
(付記4) デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、
運用系のメモリへのアクセスを監視し、前記メモリ交差バスを介して、前記運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む二重書込処理手段であって、回路ユニットが運用系であるときに、前記運用系のメモリに書き込まれたデータを前記メモリ交差バスに出力するデータ転送手段と、回路ユニットが予備系であるときに、運用系のメモリ交差制御装置のデータ転送手段によって前記メモリ交差バスに出力されたデータを受信し、前記予備系のメモリに書き込むデータ書込手段とを有する二重書込み処理手段と、
回路ユニットが運用系であるときに、運用系のCPUからの特定アドレスを指定した読出要求を検出指示として受け取る読出要求受付手段と、
回路ユニットが運用系であるときに、前記特定アドレスを指定した読出要求を、前記予備系のメモリに二重書きされるデータの末尾を示す検出情報として受け取り、前記データ転送手段に渡して、前記メモリ交差バスに出力させる検出情報転送手段と、
回路ユニットが予備系であるときに、前記データ書込手段を通過するデータを監視し、検出情報である読出要求を検出する読出要求検出手段と、
回路ユニットが予備系であるときに、前記読出要求検出手段によって読出要求が検出されたときに、データの末尾を検出した旨の検出結果を出力する検出結果出力手段と、
回路ユニットが運用系であるときに、データの末尾を検出した旨の検出結果に応じて、前記特定のアドレスを指定した読出要求に対する応答として二重書き処理が完了した旨の完了通知を出力する完了通知出力手段と
を備えたことを特徴とする付記1に記載のメモリ交差制御装置。
(付記5) デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、
運用系のメモリへのアクセスを監視し、メモリ交差バスを介して、運用系のメモリへの書込内容を予備系のメモリに書き込む二重書込処理手段と、
運用系のCPUに対応して備えられた回路ユニットに配置され、運用系のディスクコントローラからアクセス可能であって、運用系のディスクコントローラから受け取ったデータをメモリ交差バスに送出する送信バッファと、
予備系のCPUに対応して備えられた回路ユニットに配置され、予備系のディスクコントローラからの要求に応じて、メモリ交差バスを介して受け取ったデータを予備系のディスクコントローラに送出する受信バッファと、
運用系のディスクコントローラから送信バッファへのデータ転送を管理する第1の転送
管理手段と、
受信バッファから予備系のディスクコントローラへのデータ転送を管理する第2の転送管理手段と、
を備えたことを特徴とするメモリ交差制御装置。
(付記6) 付記1に記載のメモリ交差制御装置を有するデュプレックスシステムに備えられた運用系のディスクの記録内容を予備系のディスクにコピーするためのディスクコピー方法において、
運用系のCPUは、運用系のディスクコントローラに、運用系のディスクの記録内容を運用系のメモリに転送する旨を指示する転送指示ステップを実行するとともに、
前記運用系のCPUは、前記メモリ交差制御装置に対して、前記運用系のディスクコントローラから前記運用系のメモリに所定の転送単位のデータが転送されるごとに、前記転送データの末尾に対応する比較データを前記比較データレジスタへの設定に供する検出指示ステップを実行し、
前記運用系のCPUは、前記メモリ交差制御装置の通知手段からの通知が設定される結果表示レジスタを参照し、二重書き処理の完了を示す通知が前記結果表示レジスタに設定されたときに、前記運用系のメモリに前記転送単位のデータをコピーする動作が完了したことを確認する確認ステップを実行し、
運用系のCPUは、コピーの完了を確認した後に、予備系のディスクコントローラに、メモリ交差制御装置によって予備系のメモリに書き込まれるデータを読み出して予備系のディスクに記録する旨を指示する読込指示ステップを実行する
ことを特徴とするディスクコピー方法。
(付記7) 付記5に記載のメモリ交差制御装置を有するデュプレックスシステムに備えられた運用系のディスクの記録内容を予備系のディスクにコピーするためのディスクコピー方法において、
運用系のCPUは、運用系のディスクコントローラに、運用系のディスクの記録内容をメモリ交差制御装置に備えられた送信バッファに転送する旨を指示する転送指示ステップを実行し、
転送指示に応じて、運用系のディスクコントローラは、第1の転送管理手段による管理の下で運用系のディスクに記録されたデータを送信バッファに転送する転送ステップを実行し、
運用系のCPUは、予備系のディスクコントローラに、メモリ交差制御装置に備えられた受信バッファに保持されたデータを読み出して予備系のディスクに記録する旨を指示する読込指示ステップを実行し、
予備系のディスクコントローラは、前記第2の転送管理手段による管理の下で受信バッファに保持されたデータを読み込んで予備系のディスクに書き込む読込ステップを実行する
ことを特徴とするディスクコピー方法。
以上に説明したように、本発明にかかわるメモリ交差制御装置は、簡単な構成の追加によって、デュプレックスシステムにおいて、運用系のディスクから予備系のディスクへのディスクコピーの際に、転送対象のデータが確実に予備系に渡されたことを確認することが可能である。このようなメモリ交差制御装置を提供することにより、デュプレックスシステムにおいて、システム交差バスよりも極めて動作スピードが高いメモリ交差バスを経由する経路を利用して、ディスクコピーにかかわるデータ転送を実現し、また、このメモリ交差制御装置を用いたディスクコピー方法を提供することにより、デュプレックスシステムにおける起動時間の短縮を実現することができる。
デュプレックスシステムが適用されている交換機や高信頼度が要求されるサーバ装置などにおいては、ディスク装置の容量の増大およびプログラムやデータ量の増大に伴って、システム立ち上げ時のディスクコピーに要する時間の増大が問題となっていたことを考えれば、本発明にかかわるメモリ交差制御装置を用いたディスクコピー方法を適用することによって、ディスクコピーに要する時間を飛躍的に短縮可能となることで得られる効果は極めて大きいと考えられる。
本発明にかかわる第2のメモリ交差制御装置の実施形態を示す図である。 ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図である。 本発明にかかわる第3のメモリ交差制御装置の実施形態を示す図である。 ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図である。 本発明にかかわる第4のメモリ交差制御装置の実施形態を示す図である。 ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図である。 本発明にかかわる第5のメモリ交差制御装置の実施形態を示す図である。 ディスクコピーにかかわる転送シーケンスを説明する図である。 従来のデュプレックスシステムの構成例を示す図である。 従来のメモリ交差制御装置の詳細構成を示す図である。 データ転送動作を説明するシーケンス図である。
符号の説明
201 二重書込処理部
210 メモリ交差制御装置
211 比較処理部
212 モニタ部
213 比較器
214 比較データレジスタ
215 レジスタ設定部
216 結果表示レジスタ
221 マーク追加部
222 マーク検出部
223 検出通知受付部
231、421 メモリバスインタフェース(メモリバスI/F)
232 命令転送部
233 命令折り返し部
234 読出命令受付部
241 送信バッファ
242 受信バッファ
410 コンピュータシステム
411 CPU
412 メモリ
413 メモリ交差制御装置
414 内部バスインタフェース(内部バスI/F)
415 ディスクコントローラ
416 システムバスインタフェース(システムバスI/F)
417 入出力装置
418 バス交差制御装置
419 ディスク
422 二重書込制御部
423 データバッファ
425 交差バスインタフェース(交差バスI/F)
424 メモリアクセス制御部

Claims (4)

  1. デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、
    運用系の前記メモリへのアクセスを監視し、前記メモリ交差バスを介して、前記運用系のメモリへの書込内容を予備系の前記メモリに書き込む二重書込処理手段と、
    運用系の前記CPUから二重書込処理の完了を検出するための比較データを受け付けて保持する比較データレジスタと、
    前記比較データレジスタへの比較データの設定に応じて動作を開始し、前記二重書込処理手段によって前記予備系のメモリに二重書きされる情報と前記比較データとを比較して、前記二重書きされる情報の末尾を検出する比較器と、
    前記比較器による検出結果に応じて二重書き処理の完了を前記運用系のCPUに通知する通知手段と
    を備えたことを特徴とするメモリ交差制御装置。
  2. デュプレックスシステムを構成する二つのコンピュータシステムにそれぞれ備えられているCPU、メモリ、ディスクコントローラを内部バスで接続した構成を含む回路ユニットに備えられるメモリ交差制御装置であって、前記内部バスに接続されるとともに、対向する回路ユニットに備えられたメモリ交差制御装置にメモリ交差バスを介して接続されるメモリ交差制御装置において、
    運用系の前記メモリへのアクセスを監視し、前記メモリ交差バスを介して、前記運用系のメモリへの書込内容を予備系の前記メモリに書き込む二重書込処理手段と、
    運用系の前記CPUに対応して備えられた回路ユニットに配置され、運用系の前記ディスクコントローラからアクセス可能であって、前記運用系のディスクコントローラから受け取ったデータを前記メモリ交差バスに送出する送信バッファと、
    予備系の前記CPUに対応して備えられた回路ユニットに配置され、予備系の前記ディスクコントローラからの要求に応じて、前記メモリ交差バスを介して受け取ったデータを前記予備系のディスクコントローラに送出する受信バッファと、
    前記運用系のディスクコントローラから前記送信バッファへのデータ転送を管理する第1の転送管理手段と、
    前記受信バッファから前記予備系のディスクコントローラへのデータ転送を管理する第2の転送管理手段と、
    を備えたことを特徴とするメモリ交差制御装置。
  3. 請求項1に記載のメモリ交差制御装置を有するデュプレックスシステムに備えられた前記運用系のディスクの記録内容を前記予備系のディスクにコピーするためのディスクコピー方法において、
    前記運用系のCPUは、前記運用系のディスクコントローラに、前記運用系のディスクの記録内容を前記運用系のメモリに転送する旨を指示する転送指示ステップを実行するとともに、
    前記運用系のCPUは、前記メモリ交差制御装置に対して、前記運用系のディスクコントローラから前記運用系のメモリに所定の転送単位のデータが転送されるごとに、前記転送データの末尾に対応する比較データを前記比較データレジスタへの設定に供する検出指示ステップを実行し、
    前記運用系のCPUは、前記メモリ交差制御装置の通知手段からの通知が設定される結果表示レジスタを参照し、二重書き処理の完了を示す通知が前記結果表示レジスタに設定されたときに、前記運用系のメモリに前記転送単位のデータをコピーする動作が完了したことを確認する確認ステップを実行し、
    前記運用系のCPUは、前記コピーの完了を確認した後に、前記予備系のディスクコントローラに、前記メモリ交差制御装置によって前記予備系のメモリに書き込まれるデータを読み出して前記予備系のディスクに記録する旨を指示する読込指示ステップを実行する
    ことを特徴とするディスクコピー方法。
  4. 請求項2に記載のメモリ交差制御装置を有するデュプレックスシステムに備えられた前記運用系のディスクの記録内容を前記予備系のディスクにコピーするためのディスクコピー方法において、
    前記運用系のCPUは、前記運用系のディスクコントローラに、前記運用系のディスクの記録内容を前記メモリ交差制御装置に備えられた前記送信バッファに転送する旨を指示する転送指示ステップを実行し、
    前記転送指示に応じて、前記運用系のディスクコントローラは、前記第1の転送管理手段による管理の下で前記運用系のディスクに記録されたデータを前記送信バッファに転送する転送ステップを実行し、
    前記運用系のCPUは、前記予備系のディスクコントローラに、前記メモリ交差制御装置に備えられた前記受信バッファに保持されたデータを読み出して前記予備系のディスクに記録する旨を指示する読込指示ステップを実行し、
    前記読込指示に応じて、前記予備系のディスクコントローラは、前記第2の転送管理手段による管理の下で前記受信バッファに保持されたデータを読み込んで前記予備系のディスクに書き込む読込ステップを実行する
    ことを特徴とするディスクコピー方法。
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