JP4413696B2 - 薬液供給ユニット - Google Patents
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Description
一般的には、ポンプ、開閉弁、フィルタが各々単品として存在し、それらをパイプ配管で連通させることにより使用しているのが一般的である。
一方、ガス供給集積ユニットでは、V字型流路が形成された流路ブロックを用いて集積化を進めているが、液体の搬送では、V字流路では、抵抗が大きくCV値が悪化する問題があった。
また、パイプ配管で接続するため、パイプや継手からパーティクルが発生し、半導体製造工程において、悪影響を与える恐れがあった。
上流開閉弁、ポンプ、下流開閉弁、フィルタを流路ブロックを用いて直列に接続した場合に、ポンプ上流位置に形成された入口側共通流路用ポートを入口側共通流路に位置合わせすると、出口側共通流路用ポートが出口側共通流路と位置がずれて結合できない問題が発生することが懸念される。なぜならば、ポンプ、下流開閉弁、フィルタを及びそれらを連通するための流路ブロックの孔位置精度が全て累積されるため、入口側共通流路用ポートを入口側共通流路に位置合わせすると、出口側共通流路用ポートが出口側共通流路と位置がずれてしまうからである。
(1)上流側開閉弁と、薬液を搬送するためのポンプと、下流側開閉弁と、フィルタとが順次直列に接続される薬液供給装置において、上流側開閉弁、ポンプ、下流側開閉弁、及びフィルタとを接続ブロックを介して接続することにより、一体的なブロック構造ユニットとすることを特徴とする。
(2)(1)に記載する薬液供給ユニットにおいて、前記上流側開閉弁と前記ポンプとの間の流路に接続する洗浄液供給弁と、前記洗浄液供給弁の入口ポートと接続する洗浄液供給共通流路が、前記薬液供給ユニットの流れ方向と直角に交差する方向に形成された洗浄液共通ブロックと、前記フィルタの出口ポートと接続する気泡抜き弁と、前記気泡抜き弁の出口ポートと接続するドレン排出共通流路が、前記薬液供給ユニットの流れ方向と直角に交差する方向に形成されたドレン共通ブロックとを有することを特徴とする。
(4)(3)に記載する薬液供給ユニットにおいて、前記位置ずれ許容溝が、シール部材を収納する溝であり、前記ドレン入口ポートに形成された位置ずれ許容溝の直径が、前記気泡抜き弁の出口ポートに形成された位置ずれ許容溝の直径より大きいことを特徴とする。
(5)(1)乃至(4)に記載する薬液供給ユニットのいずれか1つにおいて、前記下流側開閉弁と前記フィルタとを連通する流路が、下部ブロックにU字状に形成されていることを特徴とする。
(6)(1)乃至(5)に記載する薬液供給ユニットのいずれか1つにおいて、前記フィルタと前記気泡抜き弁とを連通する流路が、下部ブロックにU字状に形成されていることを特徴とする。
(7)薬液を供給するための複数の薬液供給機器を有する薬液供給装置において、第1薬液供給機器と第2薬液供給機器とを連結するための流路が形成され、前記第1及び第2薬液供給機器の下面に取り付けられる下部流路ブロックを有し、前記下部ブロックに形成された流路が、U字状に形成されていることを特徴とする。
上流開閉弁、ポンプ、下流開閉弁、及びフィルタを流路が形成された流路ブロックにより接続しているので、全体を一体的なブロック構造とすることができ、薬液供給ユニットを集積化してコンパクトな装置とすることができる。
洗浄液供給流路が洗浄液供給弁を介して、ポンプの上流側に接続し、ドレン排出流路が気泡抜き弁を介してフィルタの下流側に接続しているので、上流側開閉弁を閉じて、洗浄液供給弁、下流側開閉弁及び気泡抜き弁を開くことにより、ポンプ、フィルタの内部を洗浄液で洗浄することができる。洗浄終了後は、洗浄液供給弁及び気泡抜き弁を閉じて、上流側開閉弁及び下流側開閉弁を開くことにより、通常の薬液供給を行うことができる。
また、位置ずれ許容溝が、シール部材を収納する溝であり、ドレン入口ポートに形成された位置ずれ許容溝の直径が、気泡抜き弁の出口ポートに形成された位置ずれ許容溝の直径より大きくすることにより、位置ずれの許容範囲をより大きくすることができる。
フィルタと気泡抜き弁とを連通する流路が下部ブロックにU字状に形成されているので、薬液を搬送したときに、抵抗を小さくすることができる。
本発明の薬液供給ユニットを図面に基づいて説明する。図1及び図2に薬液供給ユニット1の構成を部分断面図で示す。図3は、図1の平面図であり、薬液供給ユニット1A,1B,1C,1Dが4列並列に配置されている状態を示している。図5は、図3の回路図を示すが、D列を省略している。
左側から、上流側開閉弁11A,11B,11C,11D、洗浄液供給弁12A,12B,12C,12D、ポンプ13A,13B,13C,13D、下流側開閉弁14A,14B,14C,14D、フィルタ15A,15B,15C,15D、及び気泡抜き弁16A,16B,16C,16Dが順次直列に接続されている。各薬液供給ユニットの構成は同じであるので、以下共通のものとして説明する。
上流開閉弁11の入口ポートが入口継手17と連通している。上流開閉弁11の出口ポートは、洗浄液供給弁12のブロックに形成された直線流路121の入口ポートに連通している。直線流路121には、洗浄液供給弁12の出口流路122が連通している。洗浄液供給弁12A,12B,12C,12Dの入口流路123A,123B,123C,123Dは、洗浄液共通ブロック19に形成された洗浄液供給共通流路24と連通している。
洗浄液供給共通流路24は、図4に示すように、洗浄液流路51,洗浄液継手32を介して、外部洗浄液供給配管に接続されている。
直線流路121の出口ポートは、連通路25を介して、ポンプ13の入口ポート261に連通している。
ポンプ室137の左右には、中心に入口ポートが形成された入口カプラ26と、中心に出口ポートが形成された出口カブラが取り付けられている。ピストン132は、シリンダ室139内に摺動可能に保持されている。シリンダ室139の上端は、止め部材131により閉塞されている。上ポート133は、空気圧供給弁に接続され、下ポート134は、真空圧供給弁に接続されている。上ポート133と下ポート134とは、いずれもシリンダ室139を介してベローズ135の内部と連通している。
ポンプ16の出口ポート271は、連通路28を介して下流側開閉弁14の入口ポートに連通している。下流開閉弁14の出口ポートは、ブロック36に形成されたU字型流路29を介して、フィルタ15の入口ポート158に連通している。ここで、U字型流路29の形成方法については、別に出願しているので、ここでは、詳細な説明を省略するが、簡単に言えば、水溶性の樹脂でU字形状を作成し、それをインサート成形して、後で水溶性樹脂を溶かして流し去ることにより形成される。
通常、薬液は、入口ポート158から入り、入口室153,フィルタ部材151,出口室154,出口ポート156を経るように流れる。一方、入口室153の上部に流入した気泡は、気泡抜き流路157、及びブロック36に形成されたU字型流路35、入口流路39を経て、気泡抜き弁16へと送られる。
ブロック38には、気泡抜き弁16の入口流路39と出口流路40とが形成されている。ブロック38の下面で出口流路40の周囲には、シール部材であるOリングを収納するための収納溝41が形成されている。
ドレン共通ブロック23には、ドレン流路44A,44B,44C,44Dとドレン排出共通流路31とが形成されている。ドレン共通ブロック23の上面でドレン流路44A,44B,44C,44Dの周囲には、位置ずれ許容溝42A,42B,42C,42Dが形成されている。位置ずれ許容溝42A,42B,42C,42Dの直径は、収納溝41A,41B,41C,41Dの直径より大きくしてある。ドレン排出共通流路31は、図4に示すように、ドレン流路50を介して、ドレン継手33により、外部ドレン配管に接続されている。
始めにポンプ13の吸引動作について説明する。上流開閉弁11のみを開いて、ポンプ13の下ポート134に真空を加える。真空により、ポンプ室137内のベローズ135が縮んで、薬液がポンプ室137内に蓄積する。
次に、ポンプ13の吐出動作について説明する。下流開閉弁14のみを開いて、ポンプ13の上ポート133に空圧を加える。空圧により、ポンプ室137内のベローズ135が伸びて、蓄積されていた薬液が、下流開閉弁14,フィルタ15を通って出口継手18から吐出される。
次に、気泡抜き動作について説明する。下流開閉弁14及び気泡抜き弁16のみを開いて、ポンプ13の上ポート133に空圧を加える。空圧により、ポンプ室137内のベローズ135が伸びて、ポンプ13から薬液が吐出されるので、薬液の吐出によりフィルタ15内に溜まった気泡が、気泡抜き弁16を通ってドレン排出共通流路31へと吐出される。
また、上流側開閉弁11とポンプ13との間の流路に接続する洗浄液供給弁12と、洗浄液供給弁12の入口ポートと接続する洗浄液供給共通流路24が、薬液供給ユニットの流れ方向と直角に交差する方向に形成された洗浄液共通ブロック19と、フィルタ15の出口流路157と接続する気泡抜き弁16と、気泡抜き弁16の出口流路40と接続するドレン排出共通流路31が、薬液供給ユニットの流れ方向と直角に交差する方向に形成されたドレン共通ブロック23とを有するので、上流側開閉弁を閉じて、洗浄液供給弁、下流側開閉弁及び気泡抜き弁を開くことにより、ポンプ、フィルタの内部を洗浄液で洗浄することができる。洗浄終了後は、洗浄液供給弁及び気泡抜き弁を閉じて、上流側開閉弁及び下流側開閉弁を開くことにより、通常の薬液供給を行うことができる。
また、位置ずれ許容溝42が、シール部材を収納する溝であり、ドレン入口ポートに形成された位置ずれ許容溝の直径が、気泡抜き弁の出口ポートに形成された位置ずれ許容溝の直径より大きくすることにより、位置ずれの許容範囲をより大きくすることができる。
また、下流側開閉弁14とフィルタ15とを連通する流路29が、下部ブロック36にU字状に形成されているので、薬液を搬送したときに、抵抗を小さくすることができる。
また、フィルタ15と気泡抜き弁16とを連通する流路35が、下部ブロック36にU字状に形成されているので、薬液を搬送したときに、抵抗を小さくすることができる。
また、第1薬液供給機器と第2薬液供給機器とを連結するための流路が形成され、前記第1及び第2薬液供給機器の下面に取り付けられる下部流路ブロックを有し、前記下部ブロックに形成された流路が、U字状に形成されているので、薬液を搬送したときに、抵抗を小さくすることができる。
例えば、本実施例では、位置ずれ許容溝42をドレン供給共通ブロック23側に形成したが、ブロック38の出口流路40側形成しても良い。
12 洗浄液供給弁
13 ポンプ
14 下流開閉弁
15 フィルタ
16 気泡抜き弁
19 洗浄液共通ブロック
23 ドレン共通ブロック
24 洗浄液供給共通流路
29,35 U字型流路
31 ドレン排出共通流路
Claims (3)
- 上流側開閉弁と、薬液を搬送するためのポンプと、下流側開閉弁と、フィルタとが順次直列に接続される薬液供給ユニットにおいて、
前記上流側開閉弁、前記ポンプ、前記下流側開閉弁、及び前記フィルタとを接続ブロックを介して接続することにより、一体的なブロック構造ユニットとすること、
前記上流側開閉弁と前記ポンプとの間の流路に接続する洗浄液供給弁と、
前記洗浄液供給弁の入口ポートと接続する洗浄液供給共通流路が、前記上流側開閉弁から前記ポンプ及び前記下流側開閉弁を経て前記フィルタに向けた前記薬液供給ユニットの流れ方向と直角に交差する方向に形成された洗浄液共通ブロックと、
前記フィルタの出口ポートと接続する気泡抜き弁と、
前記気泡抜き弁の出口ポートと接続するドレン排出共通流路が、
前記薬液供給ユニットの流れ方向と直角に交差する方向に形成されたドレン共通ブロックとを有すること、
前記ドレン共通ブロックの上面に形成され、前記ドレン排出共通流路と接続するドレン入口ポートと、
前記ドレン入口ポートの周囲に形成された位置ずれ許容溝と、
前記気泡抜き弁の出口ポートの周囲に形成された収納溝とを有すること、
前記ドレン入口ポートに形成された前記位置ずれ許容溝の直径が、前記気泡抜き弁の出口ポートに形成された前記収納溝の直径より大きいこと、
シール部材は、前記収納溝により位置決めされ、前記位置ずれ許容溝内で移動できることを特徴とする薬液供給ユニット。 - 請求項1に記載する薬液供給ユニットにおいて、
前記下流側開閉弁と前記フィルタとを連通する流路が、下部ブロックにU字状に形成されていることを特徴とする薬液供給ユニット。 - 請求項1または請求項2に記載する薬液供給ユニットにおいて、
前記フィルタと前記気泡抜き弁とを連通する流路が、下部ブロックにU字状に形成されていることを特徴とする薬液供給ユニット。
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