JP4413584B2 - 溶接ワイヤ送給装置 - Google Patents

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Description

本発明は溶接ワイヤ送給装置に関する。さらに詳しくは、消耗電極式または非消耗電極式のアーク溶接機に溶接ワイヤを送給するための溶接ワイヤ送給装置に関する。
特許文献1に開示されているように、ワイヤ送給装置は一般に送給ローラと押圧ローラとからなるローラ対を備えており、両ローラでワイヤを挟圧した上で送給ローラの回転によってこのワイヤを送給するものである。送給ローラの周面に沿ってワイヤが嵌り込むように案内溝が形成されている。特許文献1に開示されたワイヤ送給装置は一対のローラを備えたものであるが、二対のローラを備えたワイヤ送給装置も従来から市場に流通している。これは、送給力を向上させるためにローラを二対としたものである。一対のローラを備えたワイヤ送給装置は送給力は比較的低いが軽量小型であり、二対のローラを備えたワイヤ送給装置は送給力は比較的高いが比較的大型且つ大重量である。
一方、ワイヤ送給装置にはプル式とプッシュ式とが存在する。プル式はワイヤを引っ張って供給するという意味であり、ワイヤを収容しているワイヤリールから離れて溶接トーチの近傍に設置されるものである。プッシュ式はワイヤを押して供給するという意味であり、ワイヤを収容しているワイヤリールに近接し、溶接トーチからは離間して設置されるものである。前述した二対ローラ式の送給装置は、過去プッシュ式としてワイヤリールに近接して設置されている。プッシュ式は床面に載置してもよいため、送給装置が大きくなっても差し支えがないからである。
しかし、プル式は溶接トーチに近接して設置されるため、具体的には溶接ロボットのアームなどに取り付けて使用されることが多いため、従来の二対ローラ式では大きすぎてそのまま使用するのが困難である。そこで、溶接ロボット向けには一対ローラ式のプル式ワイヤ送給装置がまず実用化された。さらに性能向上を目指して、可搬重量が小さいロボットアームに搭載しうるように、小型化を図った二対ローラ式のワイヤ送給装置が市場に登場してきている。
図7に示す二対ローラ式送給装置51は、その機枠52の中に二つの送給ローラ53が回転自在に取り付けられ、各送給ローラ53に対応するように二つの加圧ローラ54が配設されている。二つの送給ローラ53および二つの加圧ローラ54にはそれぞれ、同軸に伝動ギヤ55、56が付設されている。一対ずつの送給ローラ53と加圧ローラ54とが当接したとき、それらの伝動ギヤ55、56同士が咬合するようにされている。送給ローラ53の二つの伝動ギヤ55の間にこれらと咬合する状態で駆動ギヤ56が配置されている。この駆動ギヤ57には図示しない駆動モータが接続されている。駆動ギヤ57の回転によって両送給ローラ53が同一方向に回転させられ、伝動ギヤ55、56を介して加圧ローラ54が送給ローラ53と反対方向に回転させられ、ワイヤWを一方向に送る。
一方、二つの加圧ローラ54はそれぞれの揺動アーム58に設置されている。各揺動アーム58はその一端が機枠52に枢支されており、他端部(作用部ともいう)58aにはバネ力によって加圧ローラ54を送給ローラ53に押圧付勢するための押圧部59が作用している。具体的には、機枠52の左右内壁部にそれぞれ各揺動アーム58の一端が枢支されており、両揺動アームの他端同士が機枠内部の中央位置において近接対向している。そして、押圧用コイルバネ59aを有する押圧部59がそのバネ力により、両揺動アーム58の作用部58aを同時に送給ローラ53に向けて押圧するように作用する。図示のごとく両揺動アーム58の作用部58aは、加圧ローラ54が送給ローラ53に当接するように両揺動アーム58を位置させたとき、相互に一平面をなすように設計されている。また、各加圧ローラ54は、各揺動アーム58の枢支点と押圧部59の作用点との間に取り付けられている。
機枠52の左右内壁部にはそれぞれ、送給ローラ53と加圧ローラ54との当接部分に向けて筒状のワイヤ入口ガイド60とワイヤ出口ガイド61とが配設されている。ワイヤWはワイヤ入口ガイド60を通して機枠内に挿通し、ワイヤ出口ガイド61を通して機枠外に導き出す。このワイヤ挿通時には、図中に二点鎖線で示すごとく、加圧ローラ54を送給ローラ53から離間させるように各揺動アーム58を上方へ揺動させる。
しかしながら、このワイヤ送給装置51によれば、各アーム58の加工精度や組み立て精度が低い場合、押圧部59によって両加圧ローラ54に一時に均等な押圧力を加えることができない。その結果、二対ローラ式の利点を十分に活かすことができない。また、ワイヤの装填等の準備作業において、二本の揺動アーム58をそれぞれ操作する必要があるため、自動車産業等において秒単位のタクトタイムを要求される生産ラインには好ましいものではない。
特開2003−200265号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、小型化に際して二対ローラ式の利点であるワイヤ送給力を損なうことのない溶接ワイヤ送給装置を提供することを目的としている。
本発明の溶接ワイヤ送給装置は、
相互に当接しうる第一送給ローラと第一加圧ローラとからなる第一ローラ対と、
相互に当接しうる第二送給ローラと第二加圧ローラとからなる第二ローラ対と、
上記第一送給ローラおよび第一加圧ローラそれぞれに同軸状に固定された、互いに咬合する第一伝動ギヤの対と、
上記第二送給ローラおよび第二加圧ローラそれぞれに同軸状に固定された、互いに咬合する第二伝動ギヤの対と、
上記両加圧ローラを、その直径方向に整列した状態で回転可能に枢支する連結アームと、
該連結アームにおける二つの加圧ローラの枢支部間の中央部に形成された付勢点と、
該付勢点を、上記両送給ローラに向けて付勢するための加圧レバーと、
該加圧レバーを付勢駆動するための押圧駆動部と
上記両送給ローラそれぞれに固定された第一および第二の伝動ギヤの両方に咬合する駆動ギヤとを備えており、
上記連結アームが、両加圧ローラおよび加圧ローラに固定された伝動ギヤの側面と上端縁とを覆うカバー状に形成されており、
上記加圧レバーが、その一端近傍に揺動支点を有し、その他端に上記押圧駆動部による押圧点を有し、その揺動支点と押圧点との間に、連結アームの上記付勢点を押圧する作用点を有しており、
この加圧レバーが、上記連結アームの側面と上端縁とを覆う、断面コ字状に形成されている。
かかるワイヤ送給装置において、上記連結アームの付勢点と加圧レバーの作用点とを連結する連結部を形成し、この連結部を中心として、上記連結アームが各送給ローラと対応加圧ローラとが相対的に接近且つ離間するように揺動可能に構成するのが好ましい。揺動可能なことにより、加圧レバーから連結アームへの押圧力を安定して両ローラに均等に振り分け、伝達することができるからである。
また、上記押圧駆動部にバネ部材を備え、このバネ部材のバネ力によって上記付勢駆動を行い、且つ、上記バネ部材のバネたわみを調節しうるように構成するのが好ましい。
本発明によれば、一本の加圧レバーによって両加圧ローラ(または両送給ローラ)に均等に押圧力を伝達することができる。加圧レバーの作用点が連結アームの両ローラ間の中央部(両ローラの中心同士を結ぶ直線の中央点)を付勢するためである。また、加圧レバーの作用点が加圧レバーの揺動支点と押圧点との中間に存在するので、てこの原理により、揺動支点から作用点までの距離と、揺動支点から押圧駆動部による押圧点までの距離との比で拡大して付勢力がローラに伝達される。
添付の図面を参照しながら本発明の溶接ワイヤ送給装置(以下、単に送給装置ともいう)の実施形態を説明する。
図1は本発明の送給装置の一実施形態の内部構成を概略的に示す平面図である。図2は図1の送給装置の詳細構成を示す平面図である。図3は図2のIII−III線断面図である。図4は図1の送給装置における加圧ローラ、連結アームおよび加圧レバーの組み立て前の状態を概略的に示す斜視図である。
本送給装置1は、機枠2と、この機枠2内に配設された第一送給ローラ3および第一加圧ローラ5からなる第一ローラ対と、第二送給ローラ4および第二加圧ローラ6からなる第二ローラ対とを備えている。第一送給ローラ3と第二送給ローラ4とは若干離間して機枠に回転可能に枢支されている。各送給ローラ3、4の軸3a、4aにそれぞれローラ3、4と同軸状に伝動ギヤ7、8が配設され、各送給ローラ3、4に固定されている。各加圧ローラ5、6の軸5a、6aにはそれぞれローラ5、6と同軸状に伝動ギヤ9、10が配設され、各加圧ローラ5、6に固定されている。具体的には、図3に示すように各ローラ3、4、5、6と対応する伝動ギヤ7、8、9、10とはピンPで回転不能に接続された状態で上記各軸3a、4a、5a、6aの回りを回転可能に取り付けられている。このために、各ローラ3、4、5、6および伝動ギヤ7、8、9、10には、上記軸3a、4a、5a、6a用の軸受け30aが配設されている。送給ローラ3、4の周面にはワイヤWを案内するための案内溝Gが形成されている。
送給ローラ3、4の二つの伝動ギヤ7、8の間にこれらと咬合する状態で駆動ギヤ11が配設されている。この駆動ギヤ11は、図示しない駆動モータの出力軸に固定されている。駆動ギヤ11の回転によって両送給ローラ3、4が同一方向に回転させられる。送給ローラ3、4と加圧ローラ5、6とが当接しているときには、送給ローラ3、4の伝動ギヤ7、8と加圧ローラ5、6の伝動ギヤ9、10とが咬合する。したがって、駆動ギヤ11の回転により、加圧ローラ5、6は送給ローラ3、4とは反対の方向に回転させられ、ワイヤWが一方の方向に送られる。
上記送給ローラ3、4の上方には、各送給ローラ3、4にそれぞれが対向するように上記加圧ローラ5、6が配置されている。すなわち、二個の加圧ローラ5、6が一本の連結アーム12の長手方向に沿って離間して回転可能に枢支されている。加圧ローラ5、6の中心離間距離は、二個の送給ローラ3、4の中心離間距離と同一である。
加圧ローラ5、6の上方には加圧レバー13が配設されている。この加圧レバー13は送給ローラ3、4に接近離間する方向に揺動自在となるようにその一端(揺動支点)13aが機枠2の内壁に枢支されている。加圧レバー13の他端には後述するように、押圧力を加えるための押圧駆動部15が作用している。加圧レバー13の中間位置、つまり、第一加圧ローラ5と第二加圧ローラ6との間には、上記連結アーム12の長手方向中央位置に連結するための連結部14が形成されている。この連結部14は、上記連結アーム12を加圧レバー13に対して揺動自在に取り付けるためのものであり、それにより、加圧レバー13による押圧力を連結アーム12に伝えるためのものでもある。すなわち、加圧レバー13による連結アーム12の中央点である付勢点と、この付勢点に対する加圧レバーの加圧力の作用点とが連結された部分が連結部14である。
連結アーム12が加圧レバー13に揺動自在に取り付けられているため、二つの加圧ローラ5、6がそれぞれ送給ローラ3、4に当接したとき、加圧レバー13からの押圧力が均等に二分されて二つの加圧ローラ5、6を通して送給ローラ3、4に伝達される。両加圧ローラの中心から連結部14までの距離が等しいからである。
上記押圧力を発生させるのは前述の押圧駆動部15である。この押圧駆動部15は圧縮コイルバネ16を備えており、このバネ力によって加圧レバー13の上記他端(押圧点)13bを押圧することができる。また、圧縮コイルバネ16の初期たわみを変えることによって押圧力を調節することが可能である。加圧レバー13がその押圧点13bを下方に押圧されることにより、この押圧点13bと揺動支点13aとの間にある連結部14を通して連結アーム12を下方に押す。そうすると、連結アーム12においては、てこの原理によって揺動支点13aから連結部14までの距離と揺動支点13aから押圧点13bまでの距離との比で拡大して押圧力がローラ3、4、5、6に伝達される。
図2〜図4には以上説明した送給装置1の具体的な構造が例示されている。本実施形態にかかる連結アーム12は、二つの加圧ローラ5、6の軸5a、6aがそれぞれ固定される軸固定孔17を有し、且つ、両加圧ローラ5、6および伝動ギヤ9、10の側面と上端縁とを覆うカバー状に形成されたフレームから構成されている。そして、両軸固定孔17同士の間の中央部に、上記連結部14が連結軸18によって連結されるための連結孔19aが穿設されている。連結軸18はこの連結用孔19aに固着されている。図中、符号30bは上記軸受け30aを封入するための止めリングである。なお、図4では軸受け30aの図示を省略している。
一方、本実施形態における上記加圧レバー13は、上記連結アーム12とほぼ相似形をしたフレームから構成されている。この加圧レバー13は、上記軸5a、6aがそれぞれ緩嵌合するための軸用孔20が形成されている。したがって、後述するように、この軸用孔20と軸5a、6aとのすきまSの分だけ連結アーム12が連結軸18を中心として加圧レバー13に対して揺動可能となる。具体的には、各加圧ローラ5、6が対応する送給ローラ3、4に接近離間するように揺動可能となる。
また、加圧レバー13は上記連結アーム12の側面と上端縁とを覆う形状にされている。つまり、断面コ字状の加圧レバー13の中に連結アーム12がすっぽりと嵌るようにされている。そして、両軸用孔20同士の間の中央部に、連結アーム12が上記連結軸18によって連結されるための連結孔19bが穿設されている。連結軸18はこの連結用孔19bに回転可能に嵌入されている。組み立てられた状態では、連結アーム12は加圧レバー13に対してこの連結軸18の心回りにわずかな角度(上記すきまS分)だけ揺動可能となる。したがって、これら連結孔19a、19bが形成された連結アーム12および加圧レバー13の部分、および、連結のための上記連結軸18を連結部14と呼ぶことができる。また、連結アーム12と加圧レバー13とはわずかな遊びを持って一体化されていると言える。この構成は一例である。
上記連結軸18は、連結アーム12に固着され且つ加圧レバー13に対しては回転自在であるが、かかる構成に限定されず、連結アーム12に対しては回転自在で且つ加圧レバー13に固着されていてもよく、または、いずれ12、13に対しても回転自在であってもよい。要するに、この連結軸18を中心として連結アーム12および加圧レバー13が相互に揺動可能に構成されておればよい。
加圧レバー13は、前述のとおり揺動可能に構成されているため、図5に示すように、上方に大きく揺動させることにより、加圧ローラ5、6を送給ローラ3、4から離間させることができる。これにより、ワイヤを送給ローラ3、4と加圧ローラ5、6との間にセットすることが容易となる。機枠2には、入口ガイドパイプ22および出口ガイドパイプ23が取り付けられており、さらに、第一送給ローラ3と第二送給ローラ4との間には中間ガイドパイプ24が配設されている。ワイヤをセットするときには、入口ガイドパイプ22にワイヤを挿通しつつ送給ローラ3、4の案内溝Gに一致させて中間ガイドパイプ24に挿通し、そのまま出口ガイドパイプ23に挿通して外部に導く。入口ガイドパイプ22も出口ガイドパイプ23も中間ガイドパイプ24も、送給ローラ3、4と加圧ローラ5、6との当接点近傍(案内溝G付近)に向いている。
図示のごとく、上記加圧レバー13の押圧点13bは平坦な押圧片として、加圧レバー13の本体から突設されている。そして、この押圧片13bの面に対して押圧駆動部15からバネ力が下方に向けて作用する。この押圧片13bには、後述するように押圧駆動部15が進入退避するための切り欠き部21が形成されている。
図2および図6には押圧駆動部15が示されている。この押圧駆動部15は、上記圧縮コイルバネ16と、このバネ16を収容し、且つ、上部バネ座を兼ねたバネケース25と、その基端部が機枠2に揺動可能に枢支され、且つ、圧縮コイルバネ16の内径側に挿入される本体軸26と、圧縮コイルバネ16をその下から支えたうえで上記押圧片13bの上面に当接する下部バネ座27と、本体軸26の先端側に形成された雄ねじ部に螺合したバネたわみ調節部28と、本体軸26の基端部を機枠2に枢支するための枢支軸29とを備えている。このように、本体軸26はその先端部に雄ねじが形成され、基端部に枢支軸29が嵌入されるので、いわばアイボルトの形状を呈している。
上記バネケース25と下部バネ座27とにより圧縮コイルバネ16を挟み、上記バネたわみ調節部28と加圧レバーの押圧片13bとによりバネ荷重(バネ力)を支持している。その結果、バネ荷重が押圧片13bに負荷される。バネたわみ調節部28を回転させるとバネたわみ(バネ荷重)が変更される。バネケース25の外周面に、機枠2の上端面と平行な複数本の目盛り線Mが形成されており、機枠2の上端面と一致する目盛り線Mを読み取ることによってバネたわみ(バネ荷重)を検知することができる。一方、この押圧駆動部15が作用位置(図2および図6)にあるときには、前述した押圧片13bに形成された切り欠き部21に本体軸26が進入する。この状態では下部バネ座27が加圧レバー13の押圧片13bに係合し、バネ荷重が押圧片13bに負荷される状態になる。また、本体軸26を上記枢支軸29回りに揺動させることによって切り欠き部21から退避させると(図2の二点鎖線および図5参照)、押圧駆動部15が傾倒して非作用位置に至る。このために、押圧片13bの端縁の上部の角部は曲面状に面取りがされている。
本実施形態では加圧ローラ5、6に同軸状に伝動ギヤ9、10が付設された構成(いわば四輪駆動)を採用している


以上説明した実施形態では、加圧ローラ5、6を連結アーム12に取り付けたうえで加圧レバー13と一体で揺動可能にしたが、本発明はかかる構成に限定されない。たとえば、送給ローラ、駆動ギヤ、および駆動モータを連結アームに取り付けたうえで加圧レバーと一体で揺動可能に構成してもよい。この場合は、機枠に回転可能に枢支された加圧ローラの周面にワイヤ案内溝を形成するのが好ましい。
本発明によれば、一本の加圧レバーによって両加圧ローラ(または両送給ローラ)に均等に押圧力を伝達することができるので小型化に寄与する。また、二対ローラ式の溶接ワイヤ送給装置の小型化に際して、二対ローラ式の利点であるワイヤ送給力を損なうことがない。
本発明の送給装置の一実施形態の内部構成を概略的に示す平面図である。 図1の送給装置の詳細構成を示す斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2の送給装置における加圧ローラ、連結アームおよび加圧レバーの組み立て前の状態を概略的に示す斜視図である。 図2の送給装置であって、その加圧レバーおよび連結アームを一体で送給ローラから離間するように揺動させた状態を示す斜視図である。 図2の送給装置における押圧駆動部の一例を示す側面図である。 従来のワイヤ送給装置の一例を示す正面図である。
符号の説明
1・・・・送給装置
2・・・・機枠
3・・・・第一送給ローラ
4・・・・第二送給ローラ
5・・・・第一加圧ローラ
6・・・・第二加圧ローラ
7・・・・(第一送給ローラの)伝動ギヤ
8・・・・(第二送給ローラの)伝動ギヤ
9・・・・(第一加圧ローラの)伝動ギヤ
10・・・・(第二加圧ローラの)伝動ギヤ
11・・・・駆動ギヤ
12・・・・連結アーム
13・・・・加圧レバー
14・・・・連結部
15・・・・押圧駆動部
16・・・・コイルバネ
17・・・・(連結アームの)軸固定孔
18・・・・(連結部の)連結軸
19a、19b・・・・連結孔
20・・・・(加圧レバーの)軸用孔
21・・・・切り欠き部
22・・・・入口ガイドパイプ
23・・・・出口ガイドパイプ
24・・・・中間ガイドパイプ
25・・・・バネケース
26・・・・本体軸
27・・・・下部バネ座
28・・・・バネたわみ調節部
29・・・・枢支軸
30a・・・軸受け
30b・・・止めリング
G・・・・案内溝
P・・・・ピン
W・・・・ワイヤ

Claims (3)

  1. 相互に当接しうる第一送給ローラと第一加圧ローラとからなる第一ローラ対と、
    相互に当接しうる第二送給ローラと第二加圧ローラとからなる第二ローラ対と、
    上記第一送給ローラおよび第一加圧ローラそれぞれに同軸状に固定された、互いに咬合する第一伝動ギヤの対と、
    上記第二送給ローラおよび第二加圧ローラそれぞれに同軸状に固定された、互いに咬合する第二伝動ギヤの対と、
    上記両加圧ローラを、その直径方向に整列した状態で回転可能に枢支する連結アームと、
    該連結アームにおける二つの加圧ローラの枢支部間の中央部に形成された付勢点と、
    該付勢点を、上記両送給ローラに向けて付勢するための加圧レバーと、
    該加圧レバーを付勢駆動するための押圧駆動部と
    上記両送給ローラそれぞれに固定された第一および第二の伝動ギヤの両方に咬合する駆動ギヤとを備えており、
    上記連結アームが、両加圧ローラおよび加圧ローラに固定された伝動ギヤの側面と上端縁とを覆うカバー状に形成されており、
    上記加圧レバーが、その一端近傍に揺動支点を有し、その他端に上記押圧駆動部による押圧点を有し、その揺動支点と押圧点との間に、連結アームの上記付勢点を押圧する作用点を有しており、
    この加圧レバーが、上記連結アームの側面と上端縁とを覆うように断面コ字状に形成されてなる溶接ワイヤ送給装置。
  2. 上記連結アームの付勢点と加圧レバーの作用点とを連結する連結部が形成されており、該連結部を中心として上記連結アームが、各送給ローラと対応加圧ローラとが相対的に接近且つ離間するように揺動可能に構成されてなる請求項1記載の溶接ワイヤ送給装置。
  3. 上記押圧駆動部がバネ部材を有しており、該バネ部材のバネ力によって上記付勢駆動を行い、且つ、上記バネ部材のバネたわみを調節しうるように構成されてなる請求項1記載の溶接ワイヤ送給装置。
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