JP4412502B2 - 処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置である半導体ウエハ(例えば、Siウエハで、以下、ウエハと記す)等の窒化珪素膜(以下、窒化膜と略称する)を熱燐酸(以下、燐酸と略称することもある)等によって薬液処理するような場合に好適な処理装置に関し、特に薬液処理に寄与した使用中の薬液を回収して再利用可能にする再生部を有した処理装置および半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体製造等におけるウエハ処理には、ウエハに微細な窒化膜パターンをエッチングで形成することがある。このエッチングではドライエッチングが主流となっているが、形成された窒化膜を酸化マスクして選択的に酸化膜を形成し、不要となった窒化膜マスクの除去には窒化膜と酸化膜のエッチング選択比が大きい熱燐酸を用いて処理する方法が今日でも広く採用されている。このウエハ処理においては、窒化膜と酸化膜のエッチング選択比が大きい条件でエッチングを行えば、ウエハの窒化膜が水と反応して酸化珪素とアンモニアに分解するため、エッチングが適切に行われる。この反応では、燐酸が触媒として作用し、かつ消耗せずに水を補給するだけで永久的に触媒として利用できることが知られており、効率的なエッチングが可能である。
特開平11−293479号公報 特開平9−45660号公報 特開平9−275091号公報
ところが、実際のウエハ処理においては、エッチング選択比を大きくするため、どうしても分解された酸化珪素が熱燐酸に高濃度に溶解した状態で使用せざるを得ないが、この条件で使用すると、この溶解量が飽和溶解量に達しその酸化珪素が微細な粒子となって析出することになり、これが微細なパーティクルとなってウエハを汚染したり、エッチング液を再利用するための循環濾過フィルタを詰まらせるといった種々の障害の原因となる。そこで、酸化珪素の溶解量が飽和溶解量に達する前に、例えばエッチング液を新しい燐酸に交換したり、燐酸中の酸化珪素濃度を下げればならない。酸化珪素を多く含む燐酸はエッチング液として使用できず、廃液として廃棄処理しなければならないだけでなく、環境へ悪影響を与えかねない。
また、窒化膜マスクのエッチング速度は、燐酸温度が一定であれば酸化珪素濃度と関係なく一定であるが、酸化膜のエッチング速度は燐酸中の酸化珪素濃度に反比例し、酸化珪素濃度が高くなると減少する。このように、窒化膜と酸化膜のエッチング選択比は、酸化珪素膜濃度に応じて変化するため、処理ロット間で酸化膜厚が変動する原因となり、品質低下を招くことになる。従って、その分だけ、使用ウエハ処理装置の設計や加工処理マージンを大きくする必要性があるが、ICの微細化、高集積化の進展に伴って、許容されるマージンが小さくなってきている。このような背景から、選択比が大きく、処理ロット間でバラツキが少なく、しかも燐酸廃液が排出されないウエハ処理装置の実現が望まれている。
本出願人らは、以上の状況から特開平11−293479号や特開平9−45660号等のウエハ処理装置構造や再生方法を開発してきた。本発明はそれらを更に改善したものであり、エッチング槽内の使用中の燐酸を、循環濾過経路部による再生と、分岐配管を介し回収してフッ酸を用いる燐酸再生装置による再生とを行うウエハ処理装置において、燐酸再生装置側へ回収する回収時および回収量を自動化し易くし、かつ燐酸中の不純物を低減したり一定に維持可能にすることを目的としている。そして、窒化膜と酸化膜のエッチング選択比を大きいままとし、かつ該選択比を一定とした燐酸により窒化膜エッチングを行うことができるようにする。
上記目的を達成するため請求項1の本発明は、図面に例示される如く半導体ウエハ1を熱燐酸によってエッチング処理する溢流部3a付のエッチング槽3と、前記溢流部3aに溢流した燐酸をエッチング槽外に導いて濾過、加熱及び純水を添加してエッチング槽3内へ戻す循環濾過経路部5と、前記循環濾過経路部5から分岐配管60を介し取り出された燐酸にフッ酸を加えて加熱処理する燐酸再生装置6と、前記燐酸再生装置6で再生された燐酸を前記エッチング槽3に補給する補給配管67aとを備えている処理装置において、前記分岐配管60を前記循環濾過経路部5の燐酸を濾過する濾過部51の手前に設け、前記燐酸再生装置6側へ分岐する燐酸の量を前記濾過部51へ流れる循環液圧に応じて制御可能な流量調節手段(圧力計61とニードル弁65又は流量計等)を有していることを特徴としている。
以上の構造では、まず、エッチング部において、熱燐酸がエッチング槽3から循環濾過経路部5に導かれ、濾過と加熱及び純水添加処理されつつ循環されて、該循環濾過経路5中で不純物(酸化珪素等)除去と燐酸濃度(水分蒸発に起因した濃度の変化)を一定に調整処理される。これを前提とし、主要部は、濾過部51の手前に設けられた分岐配管60で分岐する燐酸の量を濾過部51へ流れる循環液圧に応じて制御可能にした点にある。即ち、濾過部51のフィルターは、濾過作用により次第に目詰まりの度合が高くなる。循環液圧はその目詰まりの度合に比例する。そこで、本発明は、分岐配管60から分岐して再生部へ回収する燐酸の量をその循環液圧に対応させ、使用燐酸中の不純物(酸化珪素等)が多くなるのに比例して燐酸再生装置6側へ取り出す(なお、この回収量に対応する量は補給配管67aから補充される)。即ち、燐酸再生装置6側への取出量が流量調節手段(例えば、圧力計61とニードル弁65又は計量槽等)により自動的に行えるようしたものである。これは、循環濾過経路5から燐酸再生装置6への燐酸の回収時及び回収量の制御を自動化できるだけではなく、使用燐酸中の不純物(酸化珪素等)を所定の値に保つことを可能にする。この利点は、従来の如く使用燐酸の一部又は全部を定期的に交換する方式で問題となる交換前後でのエッチング特性の変動(窒化膜と酸化膜とのエッチング速度比つまり選択比のバラツキ)及び装置稼動率悪化を生じない。また、濾過部51のフイルターの寿命を長くでき、フイルター交換に伴う稼働率低下も回避できる。
以上の発明は、請求項2〜6の如く具体化されることがより好ましい。即ち、
・第1に、前記燐酸再生装置6は、前記分岐配管60によって分岐した燐酸を一旦入れる受け槽63と、前記受け槽63から導入される燐酸にフッ酸を加えて加熱する処理槽100と、前記処理槽100で再生処理された燐酸を一時貯留する貯留槽113とからなり、前記処理槽100は、処理槽内から蒸発する蒸気を冷却して液化する冷却器200及び該冷却器200で液化された液を一定温度に調整する恒温槽201、並びに該恒温槽201で調整された液中のフッ素濃度を計測するフッ素計測器205等からなる測定部112を有している構成である。この構造では、例えば、受け槽63の回収燐酸を処理槽100にバッチ的に移し、該処理槽100で回収燐酸を再生処理し、該再生の終点判断を測定部112を介し行う。そして、回収された燐酸が所定の低酸化珪素濃度になると、該燐酸を貯留槽113に貯留したり、貯留槽113の燐酸をエッチング槽3側への補充用として使用可能にする。フッ酸による再生原理は、特開平11−293479号や特開平9−45660号と同じである。装置的には、エッチング処理と再生処理とを簡明な制御により連続的に行うことを可能にする。
・第2に、前記フッ素計測器205が比抵抗計又は導電率計からなる構成である。これは、特に再生燐酸中のフッ素濃度を高精度で計測可能にし、その結果、当該燐酸中の酸化珪素濃度を一定に制御できるようにして、本発明装置の制御精度の向上を図るようにしたものである。
・第3に、前記貯留槽113は、前記処理槽100から導入される再生された燐酸を所定温度に制御する加熱手段116,120を有していると共に、前記溢流部3aとの間が前記補給配管67aで接続されている構成である。これは、特に、貯留槽113の再生されかつ加温された燐酸が補給配管67aを介しエッチング槽3の溢流部3aへ一旦送られ、該溢流部3aから循環濾過経路部5を通ってエッチング槽3内に導入されるようにし、使用中の燐酸に補充される再生燐酸の濃度及び温度変動を極力小さく抑えるようにした点に意義がある。
・第4に、前記貯留槽113から送る燐酸補給量が、前記溢流部3aに設けた液面計36からの信号により制御可能になっている構成である。これは、燐酸補給量を溢流部3aの燐酸量に応じて自動制御されるようにし、エッチング槽3に必要な量の燐酸を確保するようにした点に意義がある。
・第5に、前記補給配管は、前記貯留槽113から取り出された再生燐酸を、前記エッチング槽3又は溢流部3aへ送る経路67aと、再び貯留槽へ戻す循環経路67bとを切換可能に構成していることである。これは、特に、循環経路67bにより貯留槽113内の再生燐酸を循環して温度等を均一にし、最適な状態で使用できるようにする。
なお、以上のような本発明装置は、使用中の燐酸及び再生燐酸を所望の酸化珪素濃度に維持できることから、例えば、異なるウエハを製造する多品種少量生産ラインにあって、エッチングで除去する窒化膜量に差がある場合でも、容易に対処可能となり、近年必要性が大きくなっているシステムLSI生産ラインに好適なものとなる。また、燐酸の酸化珪素濃度を所望に制御することにより、窒化膜マスクを形成する上で燐酸中におけるウエハ1の酸化膜のエッチング量はできるだけ少ない方が望ましく、用いられる熱燐酸中の酸化珪素濃度は可能な限り高くすることが必要とされる場合にも適用でき、特に微細なIC製造ではそのような高酸化珪素濃度の熱燐酸によるエッチングが可能となる。これは、エッチング槽3の溢流部3aに溢流した燐酸が補給される再生燐酸と共に循環濾過経路部5における濾過部51の沈着酸化珪素を再溶解するため、微粒子汚染が急激に増えることもなく、濾過部51のフィルタの目詰まりが解消され、プロセスが正常に維持されるからである。
以上の各発明は実施の形態に基づいて特定したものである。技術思想としては、例えば、前記半導体ウエハを被処理物とし、前記エッチング槽をエッチング等の処理を施す処理槽とし、循環濾過経路部を循環し濾過等を施す循環経路部とし、前記燐酸再生装置を燐酸等の薬液を再生等の処理を施す薬液処理部とすることにより請求項7〜9のように一般化できる。
即ち、請求項7の発明は、被処理物1を薬液によって処理する処理槽3と、前記処理槽内の薬液を槽外に導いて再び処理槽内へ戻す循環経路部5と、前記薬液に処理を加える薬液処理部6とを備えている処理装置において、前記薬液処理部6に送る前記薬液の流量を、前記循環経路部5に流れる前記薬液の液圧に応じて制御する流量調節手段(圧力計61とニードル弁65又は流量計等)を有していることを特徴としている。この発明において、前記循環経路部5は、前記薬液を濾過する濾過部51を備え、前記液圧は、主として、前記薬液が前記濾過部51を通過することにより生ずる液圧である。又、前記循環経路部5は、前記薬液を前記処理槽3から前記濾過部51に送る第1循環経路部(図2の排出口34と濾過部51との間を接続している配管)と、前記濾過部を通過した前記薬液を前記濾過部51から前記処理槽3に送る第2循環経路部(図2の濾過部51と供給口35との間を接続している配管)とを含むと共に、前記第1循環経路部と前記薬液処理部6とを接続する分岐配管60を有し、前記分岐配管を介して前記薬液が前記薬液処理部6に送られる構成である。
以上の構造では、例えば、上記ウエハ以外の被処理物や薬液として燐酸以外のエッチング液でも、上記した発明の利点を具備できる。また、請求項10の製造方法は、以上の各発明が処理装置であるのに対し、各種ウエハを半導体装置として捉えそれを作る点から特定したことに意義がある。
以上説明したように、本発明に係る処理装置および半導体装置の製造方法にあっては、例えば、請求項1のように、エッチング槽の溢流部に溢流した燐酸を濾過、加熱及び純水添加による循環濾過経路部を備えた構造において、その循環濾過経路部の濾過の手前の循環液圧を測定し、該循環液圧圧に応じて分岐配管へ分岐する液量を制御することから、燐酸再生装置側への回収時及び回収量の制御を自動化し易いこと、エッチング精度を維持して回収量を抑えること、ロット間でのウエハのエッチング精度バラツキを抑えること等が実現できる。
以下、本発明を実施の形態として示した図面を参照しつつ説明する。図1は本発明装置の全体模式構成図、図2は同装置のうちエッチング槽及び循環濾過経路部を主体とした構成図、図3は同装置のうち燐酸再生装置を主体とした構成図である。以下の説明では、本発明装置の各部を説明した後、装置作動例を言及し本発明の利点を明らかにする。
(装置構造)このウエハ処理装置は、複数のウエハ1をウエハカセット2に収容した状態で熱燐酸(エッチング液)に浸して同ウエハ1の窒化膜をエッチングするエッチング槽3を主体としたエッチング部4と、エッチング槽3から溢流した燐酸を濾過、加熱及び純水添加工程を経て再びエッチング槽3へ戻す循環濾過経路部5と、循環濾過経路部5から燐酸を分岐して同燐酸中の酸化珪素濃度を下げ、当該エッチング液に使用可能な一定の酸化珪素濃度の燐酸に再生してエッチング槽3の溢流部3aへ戻す燐酸再生装置6とを備えている。
(エッチング部)このエッチング部4では、エッチング槽3と共に不図示の自動移送ロボットやベルトコンベヤ等が配置され、ウエハ1がエッチング槽3の槽本体内に出し入れされてエッチング処理される。エッチング槽3は、内周壁30及び底壁31で槽本体を区画形成していると共に、内周壁30の上端から溢れる燐酸を受け入れる溢流部3aを外周に形成している。内周壁30及び底壁31には不図示の発熱体である面ヒータが内設されている。槽本体には、底内側に分散板であるメッシュ32が設けられ、該メッシュ32の上にウエハカセット2が保持される。また、液の導入・排出構造は、溢流部3aの上側に設けられて燐酸(主に再生燐酸)を補給する補給口33と、溢流部3aの底壁に設けられて溢流した燐酸を循環濾過経路部5へ排出する排出口34と、底壁31に設けられて循環濾過経路部5で処理された燐酸を槽本体内に導入する供給口35とからなる。制御系としては、溢流部3aの燐酸液面を計測する複数の液面センサ(S1〜S3)36と、槽本体内の燐酸の液温度を検出する温度センサ37と、温度センサ37による検出温度を基にして前記した面ヒータを制御して燐酸を一定の所定温度に維持するヒータコントローラ38とが設けられている。
(循環濾過経路部)この循環濾過経路部5は、排出口34から排出される燐酸を供給口35からエッチング槽3の槽本体に戻すためのポンプ50と、その燐酸を濾過するフィルタ51と、この濾過した燐酸を一定の所定温度にする加熱器であるラインヒータ52と、このラインヒータ52を制御するための温度センサ53及びヒータコントローラ54と、その一定温度に加温された燐酸に所定量の純水を添加するための計量ポンプ55とを備えている。即ち、ここでは、溢流部3aから排出されたエッチング液つまり燐酸について、まず、フィルタ51により燐酸を濾過する。次に、燐酸は、ラインヒータ52で一定の温度まで加温された後、計量ポンプ55で純水を添加して燐酸濃度が一定に保たれるよう調整されて槽本体内へ戻される。なお、ラインヒータ52は溢流部3aから排出された燐酸の温度が少し下がるため加温し、計量ポンプ55は蒸発に起因した燐酸濃度の変動を補正し、フィルタ51は燐酸中の不純物(析出された酸化珪素を含む)を除去する。従って、フィルタ51の濾過は、溢流部3aから排出された燐酸を加温する前に行うことが重要となる。
(燐酸再生装置)この燐酸再生装置6は、循環濾過経路部5において、ポンプ50とフィルタ51の間の配管部に設けられた分岐配管60及び流量調節手段(圧力計61とニードル弁65等)を介し循環濾過経路部5を流れる燐酸の適量を受け槽63に回収し、図2の再生部7にてその回収された燐酸を再利用可能に処理する。即ち、分岐配管60には、圧力計61、流量計62、ニードル弁65及び自動弁66が設けられている。ここで、圧力計61は、ポンプ50とフィルタ51の間の配管部、つまりフィルタ51の手前の液圧力(循環液圧又は濾過圧)を測定する。流量計62は積算型であり、分岐配管60を介して分岐された燐酸(再生処理の対象となる燐酸)の流量を計測する。ニードル弁65は流量調整弁であり、このニードル弁65の弁開度を適宜に調整しておくことにより、分岐配管60から分岐される燐酸の流量は前記した循環液圧に対応して自動的に制御される。自動弁66は開閉弁である。そして、自動弁66の開状態のとき、分岐配管60から分岐された燐酸が受け槽63に回収される。この受け槽63は、複数の液面センサ(S4,S5)64を有し、前記回収量を常に計測している。ここに回収された燐酸は、所定量以上にある状態で、後述する制御回路300からの信号で自動弁101を制御することにより底部の排水口72から処理槽100へ導入される。
処理槽100は、濃度測定部112及び貯留槽113と組に構成されている。処理槽100には、液面センサ(S6,S7)102と、槽内の燐酸を加熱する面ヒータ103及び面ヒータ104等と、槽内の燐酸の温度を検出する温度センサ105と、温度センサ105の検出温度を基にして面ヒータ103,104等を制御して槽内の燐酸を加温にするヒータコントローラ106と、槽内に純水を添加する純水供給手段である計量ポンプ107及び槽内の補給配管108と、槽内にHF(フッ酸、つまりフッ化水素)の必要量供給する薬液供給手段であるHFタンク109及び計量ポンプ110と、槽上部に設けられて蒸発する蒸気を取り出すための蒸気取り出し口111等が設けられている。
測定部112は、再生用として処理槽100の燐酸に投入されたフッ酸の現在濃度を検出し、再生の進行及び終点を判定する箇所である。この形態では、処理槽100の蒸気を冷却する冷却器200と、ここで冷却された液体を一定の温度に調整するスパイラル管を含む恒温槽201及びその温度コントローラ202と、恒温槽201からの液体を受ける保温容器203と、処理槽100内の燐酸のフッ素濃度を算出するために、保温容器203の液体の導電率を測定する導電率センサ204を有する導電率計205とを備えている。ここでの保温容器203は、導電率センサ204を用いていることから、ある程度の深さのものが用いられる。また、処理槽100の燐酸中のフッ素濃度は、導電率計で測定された導電率のデータを基にして当該装置のメイン制御手段である制御回路(マイクロコンピュータ等)300で演算処理して算出される。なお、制御回路300は、処理槽100内の燐酸量に応じたフッ酸及び純水の投入量を算出し、各算出投入量を充足するよう計量ポンプ110,107を制御したり、前記フッ素濃度が所定値以下となったときその再生終了を知らせたり、上述した各部の自動弁、ニードル弁及び計量ポンプ等も必要に応じて制御したり、各部のヒータコントローラ等との間で必要な信号の授受を行ってウエハ処理装置全体を制御する。
これに対し、貯留槽113は、処理槽100内で再生処理された燐酸を自動弁115を介しバッチ式に貯留し、その再生燐酸を補給配管67aを介し前記溢流部3aへ補給する箇所である。貯留槽113には、貯留された再生燐酸を所定温度に加熱する面ヒータ116及び面ヒータ117と、貯留槽113内の燐酸量を計測する複数の液面センサ(S8〜S10)118と、貯留槽113内の燐酸の温度を検出する温度センサ119と、温度センサ119による検出温度を基にして貯留槽113内の燐酸を所定温度に制御するヒータコントローラ120とを備えている。また、貯留槽113と溢流部3aとの間は、溢流部3a側に自動弁69とニードル弁70を付設した補給配管67aで接続されている。そして、貯留槽113内の再生燐酸は、前記した液面センサ(S1〜S3)36の信号を制御回路300で受け、制御回路300からポンプ68、ニードル弁70へ送信される指令により溢流部3aへ補給される。また、この構造では、貯留槽113から取り出された再生燐酸が溢流部3aへ送る補給配管67aと共に、再び貯留槽へ戻す循環配管67bとを有している。循環配管67bは、自動弁69の閉状態において、貯留槽113内の再生燐酸を補給配管67aから再び貯留槽113内へ循環する。
(装置稼動)次に、以上のウエハ処理装置の稼動又は動作例について概説する。まず、窒化膜を施したウエハ1は、ウエハカセット2に収納された状態で、加熱された燐酸で満たされたエッチング槽3に入れられると、その熱燐酸によってウエハ1の窒化膜がエッチング処理される。この処理過程では、エッチング槽3の本体から溢れ出る熱燐酸が溢流部3aに集められ排出口34から循環濾過経路部5へ排出され、ポンプ50によってフィルタ51側へ送られる。このフィルタ51を通過した燐酸は、ラインヒータ52で所望の温度(例えば燐酸の沸点直前の温度)に昇温されると共に、昇温された燐酸に計量ポンプ55を介し所定量の純水が添加されて供給口35からエッチング槽3の本体内に送られて循環される。このようにして、燐酸がエッチング槽3に循環されるため、ウエハ1の窒化膜が適切にエッチング処理される。この処理過程において、燐酸中の酸化珪素濃度が高くなると、ウエハ1の窒化膜の選択的エッチングが適切に行われず、しかもフィルタ51の酸化珪素沈着が多くなり、フィルタ51の濾過圧つまり循環濾過経路部5におけるフィルタ51の手前の循環液圧が高くなる。
このようなエッチングでは、燐酸がエッチング槽3の本体構成素材である石英をも微量にエッチングする関係で、燐酸中の酸化珪素濃度は単純にウエハ1の処理枚数だけでは正確に推定することができない。しかし、フィルタ51の目詰まり具合いは、燐酸中の酸化珪素濃度を推定する場合によい指針であることに変わらず、特に飽和溶解値に近い高酸化珪素濃度においてエッチングが行われている場合には極めて最適な目安とすることができる。これは、例えば、フィルタ51が新しく、或いは燐酸が新しく、つまり燐酸が低酸化珪素濃度であると、フィルタ51の酸化珪素沈着が少ない。この場合、圧力計61で計測される圧力値(循環液圧)が第1の所定値(X1)以下であれば、自動弁66を閉状態とし、燐酸が受け槽63側へ流入しないようにする。これは、循環濾過経路部5の濾過、加熱及び純水添加工程を経た燐酸により、ウエハ1の窒化膜の選択的エッチングがまだ適切に行われるからである。ここで、ウエハ1の処理稼動時間が長く、或いは処理したウエハ1の枚数が多く、燐酸中の酸化珪素濃度が高くなると(飽和溶解値に近くなると)、前記した循環液圧が上昇する。すると、分岐配管60から分岐して再生部へ回収される燐酸の量は、例えば、ニードル弁65の弁開度が一定であれば、その循環液圧に比例して受け槽63へ自動的に取り出されることになる。また、他の制御としては、圧力計61で計測した圧力が第1の所定値(X1)より大きいが、第2の所定値(X2)以下である場合、ニードル弁65をその計測した圧力に応じて制御し、循環濾過経路部5から分岐して受け槽63へ取り出す燐酸の回収量を調節する。なお、前記各所定値(X1),(X2)は経験的に求めた値であり、圧力計61で測定された圧力が大きいほど、ニードル弁65の開度合を大きくして大量に回収し、逆に圧力が小さいほど少ない回収量とする。所定値(X2)以上のときはニードル弁65を全開とし、短時間で大量に回収することになる。
上記循環濾過経路部5の燐酸は、以上のような制御により分岐配管60、流量計62、ニードル弁65、自動弁65を介して受け槽63へ流入されると、これに伴って、受け槽63の燐酸が増加し、又、エッチング槽3の燐酸が減る。流量計62は受け槽63へ回収される燐酸の総量をモニタし、制御回路300を介し以後の処理に必要なデータを得る。例えば、制御回路300は、自動弁69を開状態とし、又、ニードル弁70を介し貯留槽113の再生燐酸を補給口33から溢流部3aへ適量だけ補給するよう制御する。なお、溢流部3aの燐酸量は、液面センサ(S2)36で検出されており、適量補給されると、制御回路300の信号により自動弁69を閉状態とする。溢流部3aに補給された燐酸は、排出口34を介して循環濾過経路部5へ流れ、これによってエッチング槽3の燐酸量が一定に維持される。
この場合、貯留槽113の再生燐酸は、処理槽100で再生されて低酸化珪素濃度の燐酸であることから、エッチング槽3の燐酸中の酸化珪素濃度もそれに応じて低い値に維持可能にする。また、循環濾過経路部5では、その低酸化珪素濃度の燐酸がポンプ50からフィルタ51側へ送られるため、フィルタ51の沈着酸化珪素を再溶解して除去する。この利点は、低酸化珪素濃度の燐酸になると、フィルタ51の沈着酸化珪素が再溶解してフィルタ51を長期に使用可能にする。
従って、この構造では、フィルタ51の目詰まりによって循環液圧(濾過圧)の上昇が解消されるだけでなく、エッチング槽3の燐酸中の酸化珪素濃度が下がることにより、エッチング槽3の燐酸は望ましいエッチング速度比の酸化珪素濃度となり、つまり窒化膜と酸化膜のエッチング選択比を大きく、かつその比を一定とした燐酸が得られ、しかも酸化珪素が飽和溶解値に達することもない。なお、前記循環液圧(濾過圧)が下がれば、循環濾過経路部5の燐酸を分岐して燐酸再生装置6へ流す量を減らしたり、その燐酸の分岐を停止する時間も長くできる。また、窒化膜と酸化膜のエッチング選択比を大きく、かつその比を一定とした燐酸により、ウエハ1の窒化膜マスクを継続して最適な条件でエッチングし、高効率のエッチングが保たれるだけでなく、ウエハ1の処理ロット間に発生し易い精度バラツキも解消できる。
一方、受け槽63の燐酸は、自動弁101を介し処理槽100へ入れられ、処理槽100で使用可能な燐酸に再生処理される。この再生処理においては、HFタンク109のフッ酸が計量ポンプ110によって処理槽100内へ適量供給されると共に、純水が計量ポンプ107によって純水供給管108を介し処理槽100内へ適量供給される。なお、前記フッ酸及び純水の供給量は、例えば、特開平11ー293479号の関係箇所を参照されたい。そして、この再生処理では、面ヒータ103,104を制御して処理槽100内の液温度を上げるようにし、蒸発した蒸気を蒸気取り出し口111から冷却器200に導いて冷却して液体に戻す。この液体は、恒温槽201内のスパラル管を通って、定温度に調整されつつ保温容器203へ流し込まれる。なお、保温容器203には常に新たな液体が流入され、古い液体が溜まらないようになっている。保温容器203から流れ出した液体は必要な処理が施される。
続いて、保温容器203の液体の導電率を導電率計205(導電率センサ204)で計測し、該計測したデータが制御回路300の記憶部に記憶される。制御回路300では、そのデータを演算処理してフッ素濃度を算出し、該フッ素濃度が所望の値と対応する導電率になる時点を判断し、処理槽100の燐酸中の酸化珪素濃度が所定値より低くなった時点を確定する。なお、処理槽100内の燐酸は、上記したフッ酸を加え、純水を添加することにより、燐酸中の酸化珪素濃度が下がり、この燐酸がウエハ1の窒化膜エッチングに使用可能な低酸化珪素濃度になると、自動弁115が開状態となり、貯留槽113へ排出される。この貯留槽113内の燐酸は、液面が液面センサ(S8,S9,S10)118の何れによって検出されているかにより、自動弁115の開時間が制御される。
また、貯留槽113内の燐酸は、面ヒータ116,117によって所定温度(例えば沸点の一歩手前の温度)に保たれ、溢流部3aに補給された際、循環濾過経路部5及びエッチング槽3の本体にある燐酸の温度低下を起こさないように処理される。そして、溢流部3aへの補給では、自動弁69が開状態とされ、貯留槽113内の燐酸がポンプ68、自動弁69及びニードル弁70を介し供給される。なお、貯留槽113内の燐酸は、通常、補給配管67aからニードル弁71及び循環配管67bを介して循環されている。ニードル弁71は、例えば、溢流部3aへの補給時のみ弁開度が最少となるよう制御される。これは、貯留槽113内の燐酸温度を極力一定に維持するためである。また、以上の循環濾過経路部5と処理槽100へ供給される純水は、実際には同じ純水溜部から図示された配管を通じてそれぞれ送られるようになっている。
以上のように、この構造では、処理槽100内の燐酸中のフッ素濃度が温度変化や空気中の二酸化炭素の影響を受けない状態で測定されるため、処理槽100で再生処理される燐酸に残留するフッ素濃度を高精度で計測可能となり、引いては燐酸中の酸化珪素濃度をフッ素濃度の計測値から高精度に推定できる。また、燐酸液再生装置6としては、廃液となる燐酸が極力抑えられるようになり、コスト低減だけでなく、環境への悪影響も抑えることができる。
(変形例)本発明は以上の形態例に何ら制約されるものではなく、請求項の技術要件を備えている範囲内で種々変形したり、展開することも可能である。その例としては、貯留槽113内の再生燐酸を溢流部3aではなく、循環濾過経路部5へ供給したり、エッチング槽3の本体内へ供給するようにしてもよい。循環濾過経路部5へ供給させる場合は、フィルタ51の上流側に再生燐酸が合流する形態が好ましい。再生燐酸がエッチング槽3に供給される前にフィルタ51を通過することにより、再生燐酸中に含まれるパーテイクルなどを自動的に除去することができるからである。更に、ラインヒータ52及び計量ポンプ55の上流側に再生燐酸が合流する形態を採用すると、再生燐酸がエッチング槽3に供給される前に、計量ポンプ55から純水を供給することで燐酸の濃度調整を効率的に行うことができ、ラインヒータで温度調節を効率的に行うことができる。また、エッチング槽3の容量が大きい場合等においては、処理槽100を対に設けておき、受け槽63の回収燐酸を両処理槽100へ切換方式で導入し再生処理するようにしてもよい。一方、再生燐酸を貯蔵する貯留槽113にも計量ポンプを設けて、純水を供給できる構成であってもよい。この場合、再生燐酸が貯留槽113内に貯留されている状態で、その濃度調節を行うことができる。つまり、貯留槽113内にある再生燐酸を、常にエッチング処理にそのまま使用できる状態に保つことができるので、貯留槽113内にある再生燐酸をそのままエッチング処理に用いる場合は、エッチング槽3への燐酸の供給時間を短縮することができる。
また、エッチング槽3から燐酸を連続的に燐酸再生装置6へ送る場合、循環濾過経路部5に接続されるフィルタ51のエアーベントラインを介して燐酸を送ってもよい。この場合、燐酸再生装置6へ送られた量と同量の再生燐酸がエッチング槽3に供給されるように設定する。ここで、エアーベントラインとは、循環濾過経路部5に混入したエアーを抜くためにフィルタ51に設けられる配管である。エッチング槽3の燐酸を交換した際や、循環している燐酸の量が減少した際などに、排出口34から循環濾過経路部5にエアーが混入してしまう。そのまま循環を継続すると混入したエアーはフィルタ51に滞留し、フィルタ51内部の濾過材が乾燥して濾過能を低下するため、フィルタ51内のエアーを抜く必要がある訳である。一般的には、このエアーベントラインの配管はエッチング槽3の溢流部3aに接続されており、エアーが混入していないときでも常時少量の燐酸が溢流部3aに供給されている。従って、このエアーベントラインの配管を用いることによって、別途分岐配管60とエアーベントラインとを兼用することが可能となり、装置の構成をより簡素化することができる。
更に、エッチング槽3から燐酸を燐酸再生装置6へ送る他の方法として、断続的に燐酸を燐酸再生装置6へ送る形態であってもよい。この形態においては、ウエハ1を収納したウエハカセット2がエッチング槽3内に搬入された際に、その体積と同量の燐酸が溢流部3aにオーバーフローする。このオーバーフローした燐酸は、溢流部3aの液面センサ(S1)36で検出され、制御回路300からの信号で自動弁66を開状態とすることにより燐酸再生装置6へ回収される。そして、適量回収された後、溢流部3aの燐酸量の減少を液面センサ(S1〜S3)36が検出し、制御装置300からの信号で自動弁66を閉状態とすることにより回収を停止する。また、ウエハカセット2がエッチング槽3から搬出された際には、溢流部3aの燐酸量はその体積と同量だけ減少することになる。この減少した分の燐酸量は、溢流部3aの液面センサ(S2〜S3)36で検出され、制御装置300からの信号で自動弁69を開状態とすることにより、再生燐酸がエッチング槽3へ供給される。なお、エッチング槽3内の燐酸の一部を断続的に再生燐酸と入れ替える場合、エッチング槽3内の燐酸に含まれる酸化珪素濃度は、ウエハの処理数の増加に伴って高くなる。従って、断続的にエッチング槽内の燐酸を再生燐酸と入れ替えるタイミングは、ウエハを新たに処理するタイミングと合わせることが好ましい。このことから、ウエハカセット2がエッチング槽3内に搬入された際にオーバーフローする燐酸を燐酸再生装置6に送られるようにすることが好ましい。
更にまた、処理槽100で再生された再生燐酸を、溢流部3aへ補給するまでの間で濾過するフィルタを設けてもよい。この場合、濾過部は処理槽100と貯蔵槽113との間の配管に設けてもよいし、補給配管67a,67bに設けることもできる。また、貯蔵槽113に接続される貯蔵内循環経路を新たに設け、該貯蔵内循環経路に濾過部を設けることもできる。この場合、貯蔵槽113内の再生燐酸は、貯蔵槽113から前記貯蔵内循環経路に流れ、濾過部によって濾過された後に再び貯蔵槽113に循環される。同様に、処理槽100に接続される処理槽内循環経路を新たに設け、該処理槽内循環経路に濾過部を設けることもできる。
本発明のウエハ処理装置を示す全体模式構成図である。 図1のエッチング部及び循環濾過経路部を主体とした構成図である。 図1の再生部を主体とした構成図である。
符号の説明
1…半導体ウエハ(被処理物)、 3…エッチング槽(処理槽)、 3a…溢流部、 4…エッチング部、 5…循環濾過経路部(循環経路部)、 6…燐酸再生装置(薬液処理部)、 7…再生部、 51…フィルタ(濾過部)、 60…分岐配管、 61…圧力計(流量調節手段)、 62…流量計(流量調節手段)、 63…受け槽、 65…ニードル弁(流量調節手段)、 67a…補給配管、 68a…循環配管、 100…処理槽、 109…フッ酸タンク(HFタンク)、 112…測定部、 113…貯留槽、 200…冷却器、 201…恒温槽(スパイラル管を含む)、 202…温度コントローラ、 203…保温容器、 204…導電率センサ、 205…導電率計(フッ素計測器)、 300…制御回路(制御手段)

Claims (25)

  1. 被処理物を薬液によりエッチング処理する第1の処理槽と、
    前記第1の処理槽から前記薬液が導入される分岐配管と、
    前記分岐配管から前記薬液が導入される第1の濾過部と、
    前記第1の濾過部から前記第1の処理槽に前記薬液が導入される第1の配管と、
    前記分岐配管から前記薬液が導入される薬液処理部と、
    前記薬液処理部から前記第1の処理槽に前記薬液が導入される第2の配管と、
    前記分岐配管と前記薬液処理部との間に設けられた流量調節手段と、を含み、
    前記流量調節手段は、圧力計および該圧力計に接続された制御回路を有し、かつ、前記圧力計で計測される前記第1の濾過部に流れる前記薬液の液圧に応じて、前記制御回路により前記薬液処理部側へ分岐する前記薬液の量を制御することを特徴とする処理装置。
  2. 請求項1記載の処理装置において、
    前記流量調節手段は、前記圧力計と前記薬液処理部との間に第1の弁を有し
    前記第1の弁は、前記圧力計で計測される前記薬液の液圧が所定の値以上の場合に、開度が最大になるように制御されることを特徴とする処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の処理装置において、
    前記流量調節手段は、前記圧力計で計測される前記薬液の液圧に比例した前記薬液の量を、前記薬液処理部へ分岐するように制御することを特徴とする処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれかに記載の処理装置において、
    前記流量調節手段は、前記圧力計で計測される前記薬液の液圧が大きいほど前記薬液処理部に導入する前記薬液の量が大きくなり、液圧が小さいほど前記薬液処理部に導入する前記薬液の量が小さくなるように制御することを特徴とする処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4いずれかに記載の処理装置において、
    前記流量調節手段は、前記圧力計で計測される前記薬液の液圧が所定の値以下の場合に、前記薬液が前記薬液処理部側に分岐されないように制御することを特徴とする処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5いずれかに記載の処理装置において、
    前記第1の処理槽は、エッチング槽と、前記エッチング槽の周囲に設けられた溢流部と、を含むことを特徴とする処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6いずれかに記載の処理装置において、
    前記第1の処理槽は、第1の導入構造と第2の導入構造とを更に有し、
    前記第1の導入構造は、前記第1の配管に接続され、前記第2の導入構造は、前記第2の配管に接続されることを特徴とする処理装置。
  8. 請求項記載の処理装置において、
    前記第1の導入構造は、前記第1の処理槽の底壁に設けられ、
    前記第2の導入構造は、前記溢流部に設けられることを特徴とする処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項8いずれかに記載の処理装置において、
    前記第1の濾過部に接続された加熱手段と、
    前記加熱手段に接続された純水を添加する手段と、を更に有することを特徴とする処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項9いずれかに記載の処理装置において、
    前記薬液処理部は、前記分岐配管によって分岐した前記薬液を入れる受け槽と、
    前記受け槽から導入される前記薬液を処理する第2の処理槽と、
    前記第2の処理槽で処理された前記薬液を貯留する貯留槽と、を含み、
    前記第2の処理槽は、該第2の処理槽内から蒸発する蒸気を冷却する冷却器と、該冷却器で冷却された液を一定温度に調整する恒温槽と、前記恒温槽で調整された前記液中の濃度を計測する測定部と、を有することを特徴とする処理装置。
  11. 請求項10記載の処理装置において、
    前記測定部は導電率計を含むことを特徴とする処理装置。
  12. 請求項10または請求項11いずれかに記載の処理装置において、
    前記第2の処理槽は、純水供給手段と、フッ酸供給手段と、を更に有することを特徴と
    する処理装置。
  13. 請求項10ないし請求項12いずれかに記載の処理装置において、
    前記貯留槽は、前記第2の処理槽から導入される前記薬液を所定温度に制御する加熱手段を有することを特徴とする処理装置。
  14. 請求項10ないし請求項13いずれかに記載の処理装置において、
    前記第2の処理槽は、前記受け槽から導入される前記薬液を所定温度に制御する加熱手段を有することを特徴とする処理装置。
  15. 請求項10ないし請求項14いずれかに記載の処理装置において、
    前記第1の処理槽は、前記薬液の量を計測する液面計を有し、
    前記液面計にて計測された信号により、前記第1の処理槽内の前記薬液の量を制御することを特徴とする処理装置。
  16. 請求項10ないし請求項15いずれかに記載の処理装置において、
    前記第2の配管は、前記薬液を前記貯留槽から前記第1の処理槽へ導入する第1の経路と、前記第1の経路に導入された前記薬液を前記貯留槽に再び導入する第2の経路と、を有することを特徴とする処理装置。
  17. 請求項16記載の処理装置において、
    前記第2の経路は、第2の弁を有し、
    前記薬液が前記貯留層から前記第1の処理槽に導入される時に、前記第2の弁の開度が最小となるように制御されることを特徴とする処理装置。
  18. 請求項10ないし請求項17いずれかに記載の処理装置において、
    前記第2の処理槽は、対に設けられ、
    前記受け槽から導入される前記薬液は、対に設けられた前記第2の処理槽へ切換方式で導入されることを特徴とする処理装置。
  19. 請求項10ないし請求項18いずれかに記載の処理装置において、
    前記貯留層は、純水を添加する手段を有することを特徴とする処理装置。
  20. 請求項10ないし請求項19いずれかに記載の処理装置において、
    前記第1の濾過部は、前記第1の処理槽に接続する第の配管を有することを特徴とする処理装置。
  21. 請求項10ないし請求項20いずれかに記載の処理装置において、
    前記貯留槽は、第2の濾過部を有することを特徴とする処理装置。
  22. 請求項10ないし請求項21いずれかに記載の処理装置において、
    前記第2の処理槽は、第3の濾過部を有することを特徴とする処理装置。
  23. 請求項1ないし請求項22いずれかに記載の処理装置において、
    前記第2の配管は、第4の濾過部を有することを特徴とする処理装置。
  24. 請求項1ないし請求項23いずれかに記載の処理装置において、
    前記薬液は、燐酸であることを特徴とする処理装置。
  25. 請求項1ないし請求項24いずれかに記載の処理装置を使用して半導体装置を製造する半導体装置の製造方法。
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