JP4412082B2 - ナビゲーション装置およびこれを搭載する自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、ナビゲーション装置およびこれを搭載する自動車に関する。
従来、この種のナビゲーション装置としては、車両の遠隔診断システムの一部を構成するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、ナビゲーション装置から車両番号や現在位置,診断選択情報などの情報を通信により情報センターに送信すると、情報センターから診断に適した走行経路や診断プログラムなどが通信によりナビゲーション装置に送信される。ナビゲーション装置は、受信した診断に適した走行経路を用いて車両の走行経路を誘導し、その間の車両に搭載された様々なセンサにより検出された情報を通信により情報センターに送信する。情報センターは、受信した車両の情報に基づいて診断し、診断結果を通信によりナビゲーション装置に送信する。
特開2002−286455号公報
しかしながら、上述のナビゲーション装置では、情報センターとの通信が不可欠であり、ナビゲーション装置単独では車両の異常診断を考慮するものにはなり得ない。また、情報センターにより診断に走行経路が設定されるから、目的地までの走行経路の途中で診断を行なうものではなく、診断のためだけに走行しなければならない。
本発明のナビゲーション装置およびこれを搭載する自動車は、情報センターなどとの通信なしに異常診断に適した走行ルートを設定することを目的の一つとする。また、本発明のナビゲーション装置およびこれを搭載する自動車は、目的地までの走行ルートで異常診断するものとすることを目的の一つとする。さらに、本発明のナビゲーション装置およびこれを搭載する自動車は、異常診断を考慮して目的地までの走行ルートを設定することを目的の一つとする。
本発明のナビゲーション装置およびこれを搭載する自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1のナビゲーション装置は、
道路情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
目的地を設定する目的地設定手段と、
異常診断に必要な走行条件を複数の診断項目に関連つけて記憶する走行条件記憶手段と、
走行ルートの設定指示がなされたとき、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を参照すると共に複数の優先条件を参照して該複数の優先条件が優先されるよう前記目的地設定手段により設定された目的地までの走行ルートを複数設定する走行ルート設定手段と、
該走行ルート設定手段により設定された複数の走行ルートと前記走行条件記憶手段に記憶された複数の診断項目に対応する走行条件とに基づいて該複数の走行ルートにより異常診断可能な診断項目を判定する診断項目判定手段と、
該判定された診断項目を対応する複数の走行ルートに関連させて表示または音声により出力する診断項目出力手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1のナビゲーション装置では、走行ルートの設定指示がなされたときには、地図情報を参照すると共に複数の優先条件を参照してこの複数の優先条件が優先されるよう設定された目的地までの走行ルートを複数設定し、設定された複数の走行ルートと記憶された複数の診断項目に対応する走行条件とに基づいて複数の走行ルートにより異常診断可能な診断項目を判定する。そして、判定した診断項目を対応する複数の走行ルートに関連させて表示または音声により出力する。したがって、情報センターなどとの通信なしに目的地までの走行ルートで異常診断を行なうことができる。しかも、複数の優先条件が優先される複数の走行ルートに対して異常診断可能な診断項目を出力するから、操作者は複数の走行ルートのうち異常診断可能な診断項目を参照して走行ルートを決定することができる。
こうした本発明の第1のナビゲーション装置において、前記走行ルート設定手段は、異常診断を優先する条件を前記複数の優先条件の一つとして走行ルートを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、目的地までの走行ルートを異常診断を優先して設定することができる。この場合、前記走行ルート設定手段は、前記異常診断を優先する条件が優先されるよう走行ルートを設定する際には、所定の制限条件の範囲内で前記複数の診断項目のより多くの診断項目に係る異常診断が行なわれるよう走行ルートを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定の制限条件の範囲内で異常診断を優先して走行ルートを設定することができる。所定の制限条件は、前記複数の優先条件のうち推奨する優先条件で走行ルートを設定したときより走行距離また走行時間が所定の割合だけ大きい条件であるものとすることもできる。こうすれば、推奨する優先条件で走行ルートを設定したときより所定の割合だけ走行距離や走行時間が大きい範囲内で異常診断を優先して走行ルートを設定することができる。
また、本発明の第1のナビゲーション装置において、操作者の操作に基づいて前記走行ルート設定手段により設定された複数の走行ルートのうちのいずれかを選択する走行ルート選択手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、操作者は所望の走行ルートを選択することができる。
さらに、本発明の第1のナビゲーション装置において、前記診断項目判定手段により判定された診断項目を車両の制御装置に送信する送信手段と、車両の制御装置から送信される異常診断結果を受信する受信手段と、該受信した異常診断結果を表示または音声により出力する異常診断結果出力手段と、を備えるものとすることもできる。こうすれば、診断項目や異常診断結果を車両の制御装置とやりとりすると共に異常診断結果を表示出力や音声出力することができる。
本発明の第1の自動車は、送信手段や受信手段,異常診断結果出力手段を備える態様の本発明の第1のナビゲーション装置と、走行を伴って複数の診断項目に係る異常診断を実行する異常診断実行手段と、前記ナビゲーション装置の送信手段から診断項目を受信したとき、該受信した診断項目に係る異常診断が行なわれるよう前記異常診断実行手段を制御すると共に該異常診断実行手段により実行された異常診断の結果を前記ナビゲーション装置の受信手段に向けて送信する制御装置と、を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の自動車では、上述の本発明の第1のナビゲーション装置を搭載するから、本発明のナビゲーション装置が奏する効果、例えば、情報センターなどとの通信なしに目的地までの走行ルートで異常診断を行なうことができる効果や操作者は複数の走行ルートのうち異常診断可能な診断項目を参照して走行ルートを決定することができる効果などと同様な効果を奏することができる。また、本発明の第1の自動車によれば、本発明の第1のナビゲーション装置により判定された診断項目に係る異常診断を行なうことがで
きる。
こうした本発明の第1の自動車において、前記ナビゲーション装置は異常診断可能な地点に到達したときに異常診断を開始する制御信号を前記制御装置に送信する異常診断開始指示手段を備え、前記制御装置は前記異常診断開始指示手段により異常診断を開始する制御信号を受け付けたときに該異常診断が実行されるよう前記異常診断実行手段を制御する装置であるものとすることもできる。こうすれば、異常診断を適正なタイミングで実行することができる。
本発明の第2のナビゲーション装置は、
道路情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
目的地を設定する目的地設定手段と、
異常診断に必要な走行条件を複数の診断項目に関連つけて記憶する走行条件記憶手段と、
異常診断を優先して走行ルートを設定する異常診断優先指示を受け付ける異常診断優先指示受付手段と、
走行ルートの設定指示がなされたとき、前記異常診断優先指示受付手段により異常診断優先指示が受け付けられていないときには前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を参照すると共に所定の優先条件を参照して該所定の優先条件が優先されるよう前記目的地設定手段により設定された目的地までの走行ルートを設定し、前記異常診断優先指示受付手段により異常診断優先指示が受け付けられているときには前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を参照すると共に前記走行条件記憶手段に記憶された複数の診断項目に対応する走行条件を参照して所定の優先条件を参照して該複数の診断項目のより多くの診断項目に係る異常診断が行なわれるよう前記目的地設定手段により設定された目的地までの走行ルートを設定する走行ルート設定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2のナビゲーション装置では、走行ルートの設定指示がなされたときには、異常診断優先指示が受け付けられていないときには地図情報を参照すると共に所定の優先条件を参照してこの所定の優先条件が優先されるよう設定された目的地までの走行ルートを設定し、異常診断優先指示が受け付けられているときには地図情報を参照すると共に記憶している複数の診断項目に対応する走行条件を参照して複数の診断項目のより多くの診断項目に係る異常診断が行なわれるよう設定された目的地までの走行ルートを設定する。したがって、目的地までの走行ルートを異常診断を優先して設定することができる。しかも、情報センターなどとの通信なしで異常診断を優先して走行ルートを設定することができる。
こうした本発明の第2のナビゲーション装置において、前記走行ルート設定手段により異常診断優先指示に基づいて走行ルートが設定されたとき、該設定された走行ルートを走行することにより異常診断される診断項目を表示または音声により出力する診断項目出力手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、設定した走行ルートを走行することにより異常診断される診断項目を操作者に知らせることができる。
本発明の第2の自動車は、
上述のいずれかの態様の本発明の第2のナビゲーション装置を搭載し、
走行を伴って複数の診断項目に係る異常診断を実行する異常診断実行手段と、
診断項目を受け付けたとき、該受け付けた診断項目に係る異常診断が行なわれるよう前記異常診断実行手段を制御すると共に該異常診断実行手段により実行された異常診断の結果を出力する制御装置と、
を備え、
前記ナビゲーション装置は、前記走行ルート設定手段により異常診断優先指示に基づいて走行ルートが設定されたときに該設定された走行ルートを走行することにより異常診断される診断項目が前記制御装置に受け付けられるよう送信する送信手段と、前記制御装置から出力される異常診断結果を受信する受信手段と、該受信した異常診断結果を表示または音声により出力する異常診断結果出力手段と、を備える
ことを要旨とする。
この本発明の第2の自動車では、本発明の第2のナビゲーション装置を搭載するから、本発明の第2のナビゲーション装置が奏する効果、例えば、目的地までの走行ルートを異常診断を優先して設定することができる効果や情報センターなどとの通信なしで異常診断を優先して走行ルートを設定することができる効果などと同様な効果を奏することができる。また、本発明の第2の自動車では、本発明の第2のナビゲーション装置により設定された走行ルートを走行することにより異常診断される診断項目に係る異常診断を行なうことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのナビゲーション装置60を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22と、キャリアがエンジン22のクランクシャフト23に接続されると共にリングギヤがデファレンシャルギヤ25を介して駆動輪26a,26bに連結された駆動軸27に接続された遊星歯車28と、遊星歯車28のサンギヤに接続されたモータMG1と、駆動軸27に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット40と、ハイブリッド用電子制御ユニット40と通信を行なうナビゲーション装置60とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット40と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット40からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット40に出力する。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ32,34を介してバッテリ36と電力のやりとりを行なう。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)38により駆動制御されている。モータECU38は、ハイブリッド用電子制御ユニット40と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット40からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット40に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット40は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU42の他に処理プログラムを記憶するROM44と、データを一時的に記憶するRAM46と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット40には、シフトレバー51の操作位置を検出するシフトポジションセンサ52からのシフトポジションSPやアクセルペダル53の踏み込
み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ54からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル55の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ56からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ58からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット40は、前述したように、エンジンECU24やモータECU38,ナビゲーション装置60と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU38,ナビゲーション装置60と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
ナビゲーション装置60は、ルート検索プログラム62や地図情報63,車両の異常診断用の走行条件情報64等が記憶されたハードディスクなどの記憶媒体と通信ポートを有する制御部とを内蔵する本体61と、車両の現在位置に関する情報などのデータを受信するGPSアンテナ65と、操作者による各種指示を入力可能なタッチパネル式のディスプレイ66と、を備える。地図情報63には、サービス情報(観光情報や駐車場など)や区間毎の道路情報(幅員や種別,勾配,法定速度など)が含まれ、データベース化して記憶されている。車両の異常診断用の走行条件情報64は、診断項目とこの診断項目に係る異常診断に必要な走行条件(車速や走行距離など)とが関連つけてデータベース化して記憶されている。なお、異常診断に必要な走行条件は、診断項目や搭載しているエンジン,モータなどの性能により異なるものとなる。
次に、こうして構成された実施例のナビゲーション装置60の動作について説明する。図2は、ナビゲーション装置60により実行されるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。ナビゲーション処理が実行されると、ナビゲーション装置60の本体61は、操作者によりディスプレイ66に表示される案内に基づいて目的地の入力を受け付け(ステップS100)、現在地から目的地までの走行ルートを6つの優先条件に基づいて検索する(ステップS110)。6つの優先条件としては、実施例では、幅員が所定値(例えば5m)以上のルートで法定速度を考慮して走行時間が短くなるよう走行ルートを検索する推奨すべき条件、できる限り有料道路を走行するよう走行ルートを検索する有料道路優先の条件、有料道路を一切走行せずに一般道路のみで走行ルートを検索する一般道路優先の条件、もっとも走行距離が短くなるよう走行ルートを検索する距離優先の条件、法定速度からもっとも走行時間が短くなるよう走行ルートを検索する時間優先の条件、車両の異常診断を行なう診断項目が多くなるよう走行ルートを検索する異常診断優先の条件がある。これらの6つの優先条件のうち、推奨すべき条件や有料道路優先の条件,一般道路優先の条件,距離優先の条件,時間優先の条件を用いて走行ルートを検索する処理については本発明の中核をなさないから、その詳細な説明は省略する。異常診断優先の条件を用いて走行ルートを検索する処理は、実施例では、図3に例示する異常診断優先ルート検索処理により行なわれる。
異常診断優先ルート検索処理では、まず、本体61のハードディスクに車両の異常診断用の走行条件情報64として記憶された各診断項目を診断可能な各診断ルートのうち推奨すべき条件を優先条件として得られた走行ルート(以下、推奨ルートという。)から所定距離以内の診断ルートを検索する(ステップS200)。この検索は、各診断項目に関連つけて記憶された診断項目に係る異常診断に必要な走行条件(車速や走行距離など)に合致するルートを診断ルートとして検索し、これらの診断ルートのうち推奨ルートから所定距離(例えば、3kmや5kmあるいは10kmなど)の範囲内の診断ルートを選別することにより行なうことができる。こうして診断ルートを検索すると、検索された各診断ルートを中継地として目的地までのルートを推奨すべき条件を優先条件として走行ルートを仮の異常診断優先ルートとして検索する(ステップS210)。そして、推奨ルートの距離に対する仮の異常診断優先ルートの距離の割合(距離増加割合)Rを計算し(ステップS220)、距離増加割合Rを予め設定された所定割合Rrefと比較する(ステップS230)。距離増加割合Rが所定割合Rrefより大きいときには推奨ルートから最も遠
い診断ルートを削除し(ステップS240)、ステップS210の各診断ルートを中継地として目的地までのルートを推奨すべき条件を優先条件として走行ルートを仮の異常診断優先ルートとして検索する処理に戻る。一方、距離増加割合Rが所定割合Rref以下のときには現在検索されている仮の異常診断優先ルートを異常診断優先ルートとして決定し(ステップS250)、異常診断優先ルート検索処理を終了する。
図2のナビゲーション処理に戻って、目的地までの6ルートを検索すると、異常診断優先ルート以外のルートについての異常診断可能な診断項目を検索し(ステップS120)、検索された異常診断可能な診断項目をディスプレイ66に表示する(ステップS130)。診断項目の検索は、各走行ルートに各診断項目に係る異常診断に必要な走行条件(車速や走行距離など)に合致する診断ルートが含まれるか否かの判定により異常診断可能か否かを判断して診断項目を選出することにより行なわれる。ディスプレイ66に表示される表示画面の一例を図4に示す。この図4の例では、各優先条件がタッチパネルのボタンとして構成されているから、操作者は、異常診断可能な診断項目を参照しながら走行ルートを選択することができる。
こうした表示画面から操作者が走行ルートをタッチすることにより選択すると、ナビゲーション装置50は選択された走行ルートを選択ルートとして受け付け(ステップS140)、選択ルートを走行することにより異常診断可能な診断項目をハイブリッド用電子制御ユニット40に送信すると共に(ステップS150)、選択ルートのナビゲーションを開始する(ステップS160)。診断項目を受信したハイブリッド用電子制御ユニット40は診断項目に係る異常診断の実行に必要な準備を行なう。
こうして選択ルートのナビゲーションが開始されると、選択ルートに対して設定された診断項目に係る異常診断を行なうことができる診断ルートに到達したか否かを判定し(ステップS170)、診断ルートに到達したときには、診断ルートに対応する診断項目の異常診断を開始する制御信号をハイブリッド用電子制御ユニット40に送信する(ステップS180)。この異常診断開始の制御信号を受信したハイブリッド用電子制御ユニット40は、対応する診断項目に係る異常診断を実行する。こうして診断ルートに到達する毎に異常診断を実行しながら目的地まで到達すると(ステップS190)、ハイブリッド用電子制御ユニット40から異常診断結果を入力し(ステップS200)、入力した異常診断結果をディスプレイ66に表示して(ステップS210)、ナビゲーション処理を終了する。異常診断結果を表示する表示画面の一例を図5に示す。図5の例では、図4の表示画面で異常診断優先ルートが選択されたときの異常診断結果を表示している。図中、診断項目「DDDD」の「未診断」は、渋滞などの道路状況により診断項目に係る異常診断に必要な走行条件を満たした走行を行なうことができなかったことによって異常診断を行なうことができなかったことを示す。
以上説明した実施例のナビゲーション装置60によれば、6つの優先条件に基づいて目的地までの6つの走行ルートに対して異常診断可能な診断項目を検索すると共に検索した診断項目を優先条件と共に表示するから、目的地までの6つの走行ルートのうち異常診断可能な診断項目を参照して走行ルートを決定することができる。この結果、目的地までの走行ルートを用いて異常診断することができる。しかも、車両の異常診断用の走行条件情報64を本体61に内蔵するハードディスクに記憶させ、この走行条件情報64を用いて各走行ルートに対して異常診断可能な診断項目を検索するから、情報センターなどとの通信なしに目的地までの走行ルートで異常診断可能な診断項目を検索することができる。また、6つの優先条件のうちの一つとして異常診断優先の条件を用いて走行ルートを検索するから、目的地までの走行ルートを異常診断を優先して設定することができる。
また、実施例のナビゲーション装置60およびハイブリッド自動車20によれば、異常
診断可能な診断ルートに到達したときに診断ルートに対応する診断項目の異常診断を開始する制御信号をハイブリッド用電子制御ユニット40に送信するから、診断項目に係る異常診断を適正なタイミングで開始することができる。さらに、実施例のナビゲーション装置60およびハイブリッド自動車20によれば、目的地に到達したときに異常診断の結果を表示するから、異常診断の結果を操作者に知らせることができる。
実施例のナビゲーション装置60では、6つの優先条件に基づいて目的地までの6つの走行ルートを検索すると共に異常診断優先ルートを除く各走行ルートに対して異常診断可能な診断項目を検索し、その検索結果を6つの優先条件と共に表示して走行ルートを操作者に選択させるものとしたが、まず6つの優先条件のいずれかを操作者に選択させ、選択された優先条件に基づいて目的地までの走行ルートを検索すると共に走行ルートを走行することにより異常診断可能な診断項目を検索し、その検索結果を表示するものとしてもよい。
実施例のナビゲーション装置60が実行する異常診断優先ルート検索処理では、検索された診断ルートのうち推奨ルートから所定距離の範囲内の診断ルートを選別するものとしたが、推奨ルートからの所定距離の範囲内に限られず、距離優先のルートから所定距離の範囲内の診断ルートを選別するものとしてもよい。また、こうした推奨ルートや距離優先のルートから距離に拘わらず、検索されたすべての診断ルートを選別するものとしてもよい。
実施例のナビゲーション装置60が実行する異常診断優先ルート検索処理では、推奨ルートの距離に対する仮の異常診断優先ルートの距離の割合(距離増加割合)Rを計算し、この距離増加割合Rが所定割合Rref以下となるよう推奨ルートから最も遠い診断ルートを順次削除するものとしたが、こうした距離増加割合Rが所定割合Rref以下となるようにするなどの制限を課さないものとしても差し支えない。
実施例のナビゲーション装置60では、6つの優先条件に基づいて目的地までの6つの走行ルートを検索するものとしたが、優先条件の数は5以下や7以上であってもよく、如何なる数であってもかまわない。
実施例では、ナビゲーション装置60を搭載するハイブリッド自動車20として説明したが、ナビゲーション装置60を搭載する自動車としては、ハイブリッド自動車に限定されるものではなく、燃料電池車としてもよいし、電気自動車としてもよいし、ガソリンあるいはディーゼルエンジン自動車としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ナビゲーション装置製造産業や自動車製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのナビゲーション装置60を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ナビゲーション装置60により実行されるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。 ナビゲーション装置60により実行される異常診断優先ルート検索処理の一例を示すフローチャートである。 優先条件と診断項目とを表示する表示画面の一例を示す説明図である。 異常診断結果を表示する表示画面の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクシャフト、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 デファレンシャルギヤ、26a,26b 駆動輪、27 駆動軸、28 遊星歯車、32,34 インバータ、36 バッテリ、38 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、40 ハイブリッド用電子制御ユニット、42 CPU、44 ROM、46 RAM、51 シフトレバー、52 シフトポジションセンサ、53 アクセルペダル、54 アクセルペダルポジションセンサ、55 ブレーキペダル、56 ブレーキペダルポジションセンサ、58 車速センサ、60 ナビゲーション装置、61 本体、62 ルート検索プログラム、63 地図情報、64 走行条件情報、65 GPSアンテナ、66 ディスプレイ、MG1,MG2 モータ。

Claims (11)

  1. 道路情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    目的地を設定する目的地設定手段と、
    異常診断に必要な走行条件を複数の診断項目に関連つけて記憶する走行条件記憶手段と、
    走行ルートの設定指示がなされたとき、前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を参照すると共に複数の優先条件を参照して該複数の優先条件が優先されるよう前記目的地設定手段により設定された目的地までの走行ルートを複数設定する走行ルート設定手段と、
    該走行ルート設定手段により設定された複数の走行ルートと前記走行条件記憶手段に記憶された複数の診断項目に対応する走行条件とに基づいて該複数の走行ルートにより異常診断可能な診断項目を判定する診断項目判定手段と、
    該判定された診断項目を対応する複数の走行ルートに関連させて表示または音声により出力する診断項目出力手段と、
    を備えるナビゲーション装置。
  2. 前記走行ルート設定手段は、異常診断を優先する条件を前記複数の優先条件の一つとして走行ルートを設定する手段である請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 前記走行ルート設定手段は、前記異常診断を優先する条件が優先されるよう走行ルートを設定する際には、所定の制限条件の範囲内で前記複数の診断項目のより多くの診断項目に係る異常診断が行なわれるよう走行ルートを設定する手段である請求項2記載のナビゲーション装置。
  4. 前記所定の制限条件は、前記複数の優先条件のうち推奨する優先条件で走行ルートを設定したときより走行距離また走行時間が所定の割合だけ大きい条件である請求項3記載のナビゲーション装置。
  5. 操作者の操作に基づいて前記走行ルート設定手段により設定された複数の走行ルートのうちのいずれかを選択する走行ルート選択手段を備える請求項1ないし4いずれか記載のナビゲーション装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載のナビゲーション装置であって、
    前記診断項目判定手段により判定された診断項目を車両の制御装置に送信する送信手段と、
    車両の制御装置から送信される異常診断結果を受信する受信手段と、
    該受信した異常診断結果を表示または音声により出力する異常診断結果出力手段と、
    を備えるナビゲーション装置。
  7. 請求項6記載のナビゲーション装置と、
    走行を伴って複数の診断項目に係る異常診断を実行する異常診断実行手段と、
    前記ナビゲーション装置の送信手段から診断項目を受信したとき、該受信した診断項目に係る異常診断が行なわれるよう前記異常診断実行手段を制御すると共に該異常診断実行手段により実行された異常診断の結果を前記ナビゲーション装置の受信手段に向けて送信する制御装置と、
    を備える自動車。
  8. 請求項7記載の自動車であって、
    前記ナビゲーション装置は、異常診断可能な地点に到達したときに異常診断を開始する
    制御信号を前記制御装置に送信する異常診断開始指示手段を備え、
    前記制御装置は、前記異常診断開始指示手段により異常診断を開始する制御信号を受け付けたときに該異常診断が実行されるよう前記異常診断実行手段を制御する装置である
    自動車。
  9. 道路情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    目的地を設定する目的地設定手段と、
    異常診断に必要な走行条件を複数の診断項目に関連つけて記憶する走行条件記憶手段と、
    異常診断を優先して走行ルートを設定する異常診断優先指示を受け付ける異常診断優先指示受付手段と、
    走行ルートの設定指示がなされたとき、前記異常診断優先指示受付手段により異常診断優先指示が受け付けられていないときには前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を参照すると共に所定の優先条件を参照して該所定の優先条件が優先されるよう前記目的地設定手段により設定された目的地までの走行ルートを設定し、前記異常診断優先指示受付手段により異常診断優先指示が受け付けられているときには前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報を参照すると共に前記走行条件記憶手段に記憶された複数の診断項目に対応する走行条件を参照して該複数の診断項目のより多くの診断項目に係る異常診断が行なわれるよう前記目的地設定手段により設定された目的地までの走行ルートを設定する走行ルート設定手段と、
    を備えるナビゲーション装置。
  10. 前記走行ルート設定手段により異常診断優先指示に基づいて走行ルートが設定されたとき、該設定された走行ルートを走行することにより異常診断される診断項目を表示または音声により出力する診断項目出力手段を備える請求項9記載のナビゲーション装置。
  11. 請求項9または10記載のナビゲーション装置を搭載する自動車であって、
    走行を伴って複数の診断項目に係る異常診断を実行する異常診断実行手段と、
    診断項目を受け付けたとき、該受け付けた診断項目に係る異常診断が行なわれるよう前記異常診断実行手段を制御すると共に該異常診断実行手段により実行された異常診断の結果を出力する制御装置と、
    を備え、
    前記ナビゲーション装置は、前記走行ルート設定手段により異常診断優先指示に基づいて走行ルートが設定されたときに該設定された走行ルートを走行することにより異常診断される診断項目が前記制御装置に受け付けられるよう送信する送信手段と、前記制御装置から出力される異常診断結果を受信する受信手段と、該受信した異常診断結果を表示または音声により出力する異常診断結果出力手段と、を備える
    自動車。
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