JP4411732B2 - 面状発光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶バックライト、パネルメーター、表示灯や面発光スイッチなどに用いられる面状発光装置に係り、特に、高輝度且つ色調差および輝度ムラの小さい面発光が可能な面状発光装置に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、液晶バックライトなどの光源に、点光源として認識される発光ダイオード(以下、LEDという)からの光を面状に発光させる面状発光装置が用いられている。このような面状発光装置の一例として図4に模式的斜視図を図5にその断面図を示す。図のように面状発光装置には、透光性の導光板409と、導光板409の一端面に設けられ導光板端面から光を入射させるLED光源405が設けられている。また、導光板409の面状発光が観測される主面及びLED光源405が接続される端面を除いて反射板404が設けられており、LED光源405からの出射光を反射させて主面側に放出させている。
【0003】
この様な面状発光装置では、発光面の輝度及び色調が均一であることが望まれている。ところが、光源としてLEDを導光板の端面に配置させた場合、LEDはマクロ的には点光源として認識されるためLED近傍とその周辺では極めて光度差が大きくなる。このため、図5に示すように導光板409の背面にパターン状の光拡散部403を設けたり、或いは透光性材料などの拡散剤を導光板中に含有させたりすることで、LED光源からの光を導光板内で拡散・反射させて発光面全体から高輝度に均一発光させることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、面状発光装置の発光面積をより大きくしたり、より高輝度に面発光させるためには、光源であるLEDからの発光輝度を更に向上せざるを得ない。しかし、LEDからの光はある一定の指向角を持った放射状に発光する指向特性を持つ。そのため発光観測面から見た導光板主面の1辺に配置させると、LED近傍での発光強度が強くLEDから離れるに従って発光強度が弱い箇所が存在する。特に、LED光源間や発光観測面から見た導光板の隅部は暗くなる傾向が強い。従来のような導光板背面に備えられた光拡散部の拡散パターンなどによってある程度均一光とさせることができるが、発光強度が数千mcdまで向上した高輝度LEDをフルに発光させた場合では、LEDチップ数を減少させ小型化できるという利点がある反面、光源となるLED近傍の周辺では極めて強い発光の強度分布が生ずる。したがって、導光板背面の拡散パターンだけでは十分発光面の輝度を均一化できない。また前記拡散パターンと同様、導光板に拡散材を含有させることによって輝度ムラをある程度解決することができるものの、高輝度LEDを光源に用いた場合では、やはり十分満足できるような均一な発光面は得られず、いずれの方法も光源の輝度向上の利点を生かしきれないという問題を有する。
【0005】
また、導光板に拡散材を含有させた場合、導光板の発光面において光源側と光源から離れた端部で出射光に色調の差が発生するという問題がある。LED光源の光は、拡散材により短波長側の光が吸収されるため、光源から離れるに従い発光面の色調が黄色っぽくなってしまうのである。
【0006】
すなわち、本発明の面状発光装置は、透光性の導光体からなる導光板と、前記導光板の主面から光を放出させるために前記導光板の端面に光学的に接続させたLEDと、前記導光板の背面に配された光拡散部および反射部とを備える面状発光装置であって、前記導光板は、該導光体と異なる屈折率を有し平均粒径3〜20μmの透光性粒子からなる拡散材が含有されており、
前記光拡散部のパターンは、前記導光板に前記拡散材を含有しないときの前記主面の輝度分布が、前記端面から離れるにしたがい高くなり、最も低い部分の輝度が最も高い部分の輝度の30〜90%となるように形成されていることを特徴とする。また、前記透光性粒子は、ベンゾグアナミン系樹脂からなり、前記導光板中に0.01〜0.2重量%含有されていることが好ましい。このように構成することにより、本発明の面状発光装置は、光源である発光ダイオードからの光が、導光板の背面に配された光拡散部により導光板内に拡散され、更に導光板内に含有された拡散材によりLED周辺の暗部まで光を導くことができるので輝度ムラのない均一な発光面を得られる。また、拡散材としてベンゾグアナミン系樹脂又はポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)を用いることで、光拡散効果を高め更に輝度ムラを小さくすることができるだけでなく、平均粒径を3〜20μmに特定することで、発光面の色調差も小さくできる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、種々の実験の結果、背面に光拡散部が形成された導光板中に拡散材を含有させ、さらに該拡散材の材料及び粒径を特定することで課題を解決できることを見いだし本発明をなすに至った。
【0008】
すなわち、本発明の面状発光装置は、透光性の導光体中に該導光体と異なる屈折率を有する拡散材を含有させた導光板と、該導光板の主面から光を放出させるために導光板の少なくとも一端面に光学的に接続させたLEDと、導光板の背面に配された光拡散部および反射部とを備える面状発光装置であって、
前記拡散材はベンゾグアナミン系樹脂及び/またはポリエチレンテレフタレートからなる平均粒径3〜20μmの透光性粒子であり、且つ該拡散材が導光板中に0.001〜0.4重量%含有されていることを特徴とする。
このように構成することにより、本発明の面状発光装置は、光源である発光ダイオードからの光が、導光板の背面に配された光拡散部により導光板内に拡散され、更に導光板内に含有された拡散材によりLED周辺の暗部まで光を導くことができるので輝度ムラのない均一な発光面を得られる。
また、拡散材としてベンゾグアナミン系樹脂又はポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)を用いることで、光拡散効果を高め更に輝度ムラを小さくすることができるだけでなく、平均粒径を3〜20μmに特定することで、発光面の色調差も小さくできる。
【0009】
また、拡散材の粒度分布は、前記平均粒径値マイナス0.1μm〜前記平均粒径値プラス0.1μmであることが好ましい。これにより、拡散材による短波長側の光の吸収をさらに低減させることができ、発光面の色調差を極めて小さくすることが可能となる。
【0010】
また、前記発光ダイオードは、複数のLEDチップを有し、前記発光ダイオード近傍において、前記光拡散部のパターンは前記LEDチップ間が前記LEDチップの前面より密であることが好ましい。LEDとして、少なくとも発光層が窒化物半導体である発光素子からの可視光と、該可視光により励起され蛍光を発するセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体からの光との混色光を発光するLEDを用いた場合でも輝度ムラ及び色調差の小さい均一発光可能な面状発光装置とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る面状発光装置を図1及び図2を用いて詳述する。図1は本実施の形態に係る面状発光装置の模式的斜視図であり、図2は図1のXX断面図である。図のように本実施の形態の面状発光装置には、透光性の導光板109と、導光板109の一端面に設けられ導光板端面から光を入射させるLED光源105が設けられており、前記導光板109は、透光性の導光体101と該導光体中に均一に混合された拡散材102とからなる。また導光板109の背面には、LED光源105からの光を導光板内に拡散させるための光拡散部103が設けられ、導光板109の面状発光が観測される主面及びLED光源105が接続される端面を除いて反射板104が設けられている。
【0012】
ここで、特に本実施の形態の面状発光装置においては、前記拡散材102として、ベンゾグアナミン系樹脂及び/またはPETからなる平均粒径3〜20μmの透光性微粒子を用いる。好ましくは、ベンゾグアナミン系樹脂であるベンゾグアナミン・メラミン・ホルマリン樹脂、ベンゾグアナミン・ホルマリン樹脂を用いる。これらの材料を拡散材として使用することで光拡散効果を高め、発光面内の輝度ムラを小さくすることができる。
また、導光板中における拡散材の含有量は、0.001〜0.4重量%であり、好ましくは0.01〜0.2重量%である。これは、拡散材の含有量が0.001重量%未満では、充分な光拡散効果が得られず、0.4重量%より多いと光源周辺での輝点が目立ち、光源からの距離による輝度差が大きくなるため、均一な面発光が得られないからである。
【0013】
前記拡散材の平均粒径は3〜20μmであり、好ましくは5〜15μmである。なぜならば、平均粒径が3μmよりも小さいと可視光領域での短波長側の光吸収により、光源から離れるに従い発光面の色調が黄色っぽくなってしまうという色調差の問題が生じるからである。平均粒径を上記範囲に限定することで、発光面内の色調差をx、yともに0.03以内に抑えることができる。逆に、平均粒径が20μmよりも大きいと光拡散効果が低下するため、それに伴い添加量を増やす必要があるが、添加量が多くなると上述したような問題が生じる。更に、拡散材粒子が大きすぎると発光面側から輝点として観測され不良品となる。
更に、前記拡散材において、粒径1μm以下の大きさのものを拡散材全体の10%以内にすることが好ましい。なぜならば、上述したような短波長側の光吸収は、粒径1μm以下の大きさのものが影響している。従って、このような範囲に限定することで、拡散材による短波長側の光の吸収をさらに低減でき、発光面内の色調差をx、yともに0.01以内に抑えることができる。また、ここで拡散材に1μm以下の微粒子が含有されていない場合、発光面内の色調差をx、yともに0.005以内と極めて小さくすることが可能となる。
【0014】
拡散材の粒度分布はシャープである方が好ましい。なぜなら、粒度分布がシャープである方が、輝度が高く、色調差も小さくなる。また、拡散材の形状は特に限定せず、導光板内に分散可能であれば、球状、フィラー形状など種々の形状を選択することができるが、好ましくは真球状のものを用いる。ここで、拡散材として不定形のものを使用する場合、先端部又は薄い部分などが1μm以下であれば、前記で述べたように短波長側の光吸収の影響を受けるため注意が必要である。
【0015】
本発明で用いる導光体101の材料としては、透光性樹脂や硝子など種々のものが挙げられ、前記拡散材と屈折率に差があるものであれば使用可能である。導光体と拡散材との屈折率差は色調には関係しないが、あまり小さいと効果が出なかったり、効果を出すために添加量が極端に多くなったりするので、0.01以上あることが好ましい。好ましくは、導光体材料としてアクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂を用いる。導光体の材料としてアクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂を用い、拡散材の材料としてベンゾグアナミン系樹脂及び/またはPETを用いて導光板109を形成することで、更に輝度が向上し、また輝度ムラや色調差を低減することが可能となる。
【0016】
前記導光板110は光利用効率を向上させるために、光源と接続される端面及び発光面を除き、チタン酸バリウムや酸化アルミニウムなどを含有する樹脂やアルミニウムなど金属から構成することができる反射材で被覆することが好ましい。また反射部を導光板に接着させる際、透光性の高いアクリル系またはシリコン系の接着剤を用いるのがより好ましい。LED光源からの光をより多く反射材まで到達させ、また反射した光もより多く発光面側へと透過させるためである。
また、前記導光板を固定枠等にはめ込んで利用する場合、その固定枠等自体を、PC、ABS、PBT等にLEDからの光を反射させるために酸化チタン、チタン酸バリウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム等の拡散反射材を添加して成形した樹脂で形成すると、反射材との効果とも加わって、LED光源からの光の反射率を格段に向上させることができ、発光装置外部へと効率よく光を取り出すことができる。
【0017】
さらに本発明において、前記導光板109の背面には、LED光源105からの光を導光板内に均一に拡散するための光拡散部103が形成される。発光強度が数千mcdの高輝度LEDを光源として使用した場合、LED近傍の周辺では極めて強い発光の強度分布が生じてしまい、導光板に拡散材を含有させるだけでは、発光面の輝度を均一にすることは困難である。ところが、導光板の背面に光拡散部を形成すると、導光板の背面に配された光拡散部により導光板内に拡散され、更に導光板内に含有された拡散材によりLED周辺の暗部まで光を導くことができるので輝度ムラのない均一な発光面が得られる。また、発光面側への出光も多くなるため、輝度を向上させることができる。前記光拡散部を形成するのは、導光板の背面に微細な凹凸を施す方法、導光板の背面に白色物質を印刷塗布する方法など、一般的な方法を用いることができる。
ここで、図1の面状発光装置に配された光拡散部の拡散パターンを図3に示す。導光板の発光面と対面する背面に、光拡散部として凹凸を形成させてある。図3に示すように、LED光源105近傍において、LEDチップ107前面の輝度の高いところはその間隔が疎として、LEDチップ107の間などの輝度の低いところはその間隔が密となるような拡散パターン(凸部)を形成させることが好ましい。このような拡散パターンを形成すれば、LED光源近傍における輝度ムラをさらに改善することが可能となる。
また、前記光拡散部103は、導光板に拡散材を含有しない時の発光面の輝度分布が、LED光源が配置された導光板端面から離れるにしたがい高くなり、最も低い部分の輝度が最も高い部分の輝度の30〜90%となるように形成することが好ましい。このような光拡散部を形成すれば、拡散材の添加量を調整するだけで均一な発光面が得られるので、製造工程上非常に有利である。
【0018】
本発明において光源として用いられるLEDは、導光板109の端面と光学的に接続可能なものであり導光板に光を照射させ得るものであれば種々のものを利用することができる。本実施の形態では、発光層に窒化物半導体(AlxInyGa1-x-yN、0≦x、0≦y、0≦x+y≦1)を用いた青色が発光可能なLEDチップ107、及びこれによって励起され黄色が発光可能なセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体を含有する樹脂108とを有するLED光源105を配置させてある。このLED光源105は、LEDチップからの単色性ピーク波長と蛍光体からのブロードな発光との混合色が観測される。このため、前述したように、粒径1μm以下の拡散材による光吸収の影響を受けやすい。即ち、このような白色LEDを光源として使用した場合、粒径1μm以下の拡散材によりLEDチップからの青色発光成分が吸収されるため、光源から離れるに従い発光面の色調が黄色味を帯び、目的とする本来の白色から色調がずれていってしまう。しかしながら、本発明においては、前記拡散材の粒径を限定するため、拡散材による短波長側の光吸収の影響による色調差を抑えることができる。
またLED光源105は、2種以上のLEDチップを備えていてもよい。例えば、LEDチップをRGB(赤・緑・青)として全て発光させ混色することにより白色発光可能なLED光源とすることもできる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明に係る実施例の面状発光装置について説明する。
[実施例1]
実施例1は、図1〜図3の実施の形態と同様の構成を持った面状発光装置の例である。
導光体としてアクリル樹脂(熱変形温度:71〜99℃、屈折率:1.49)を、拡散材としてベンゾグアナミン・メラミン・ホルマリン樹脂からなる球状パウダー(日本触媒(株)製 エポスター GP−H100、熱変形温度:310℃、屈折率:1.52、平均粒径:10μm、粒度分布:±0.1μm)0.015重量%を撹拌・混合した後、ホッパに投入し、成形温度を240℃に設定してアクリル樹脂を溶融させながら500Kgf/cm2の圧力で射出成型する。金型は60℃に加熱設定し、厚さ2mm、縦横85mm×30mmの板状導光板を成形した。
【0020】
この時、導光板形成用の金型には発光面と対向する背面に光拡散部として凹凸を形成させてある。凹凸は、LED光源近傍においては、輝度の高いところはその間隔が疎として、輝度の低いところはその間隔が密となるように形成させた。また、導光板全体においては、導光板に拡散材を含有しない時の発光面の輝度分布が、LED光源が配置された端面から離れるに従い輝度が高くなり、最も低い部分の輝度が最も高い部分の輝度の70%程度となるように凹凸を形成させた。
【0021】
形成された導光板に反射材としてアルミニウム板を張り付けた。アルミニウム板は、発光面およびLED光源が光学的に接続される端面を除いて張り付けた。また、アルミニウム板の設けられていない導光板の端面に、青色が発光可能な窒化物半導体からなるLEDチップ、およびLEDチップからの青色光によって励起され黄色光を放出するセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体を含有する樹脂とを有するLED光源を配置させた。このようにして、本発明の面状発光装置を形成した。
【0022】
[実施例2]
ベンゾグアナミン・ホルマリン樹脂からなる球状パウダー(日本触媒(株)製 エポスター L 15、熱変形温度:300℃、屈折率:1.57、平均粒径:15μm、粒度分布:8〜30μm)を拡散材として0.01重量%添加した以外は、実施例1と同様にして面状発光装置を形成した。
【0023】
[実施例3]
PET樹脂(熱変形温度70℃、屈折率:1.64)を粉砕して得られた不定形の粒子(平均粒径10μm)を拡散材として0.02重量%添加した以外、実施例1と同様にして面状発光装置を形成した。
【0024】
[実施例4]
アクリル樹脂の代わりにポリカーボネート樹脂(熱変形温度:145℃、屈折率:1.58)を導光体として使用した以外、実施例1と同様にして面状発光装置を得た。
【0025】
[実施例5]
ベンゾグアナミン・メラミン・ホルマリン樹脂からなる球状パウダー(日本触媒(株)製 エポスター M30、熱変形温度:300℃、屈折率:1.57、平均粒径:3μm、粒度分布:0.5〜8μm)を拡散材として0.006重量%添加した以外は、実施例1と同様にして面状発光装置を形成した。
【0026】
[比較例1]
比較例1は、図4、図5と同様の構成を持った面状発光装置の例である。導光板に拡散材が含有されていないことと、導光板背面に形成させた凹凸パターンが異なる以外は、実施例1と同様にして面状発光装置を得た。この面状発光装置の凹凸パターンはLED近傍においては、輝度の高いところはその間隔が疎として、輝度の低いところはその間隔が密となるように形成させてあり、また導光板全体においても、均一な面発光が得られるように凹凸を形成させてある。
【0027】
<特性の評価>
実施例1〜5および比較例1で得られた面状発光装置について、その特性を調べ表1に示した。ここで、輝度偏差は、それぞれの導光板の対応する9点を取りそのばらつきを見たものであり、輝度はその9点の平均値を比較例1で得られた面状発光装置の輝度を100%とした時の相対値で示した。なお、色調差は、それぞれの導光板の対応する9点の測定値における最大値と最小値の差を表したものである。
【0028】
【表1】
Figure 0004411732
【0029】
表1の結果からもわかるように、本実施例1〜5で得られた面状発光装置は、拡散材を含有せず背面の拡散パターンのみを有する導光板を用いて形成した面状発光装置(比較例1)と比べて、拡散効果が高いため輝度偏差が向上し、また発光面側への出力も多くなるため輝度も向上している。更に、色調差についてもx、yともに0.01以内に抑えることができた。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高輝度で、且つ輝度ムラや色調差が極めて小さい均一な面発光が可能な面状発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る面状発光装置の模式的斜視図。
【図2】 図1のXX断面における模式的断面図。
【図3】 図1の面状発光装置の光拡散部の拡散パターンを示す模式図。
【図4】 従来の面状発光装置の模式的斜視図。
【図5】 図4のYY断面における模式的断面図。
【符号の説明】
100・・・面状発光光源
101・・・透光性樹脂からなる導光体
102・・・透光性樹脂からなる拡散材
103・・・光拡散部
104・・・導光板に設けられた反射板
105・・・LED光源
106・・・発光体を導光板に固定する手段
107・・・LEDチップ
108・・・LEDチップからの光によって蛍光を発する蛍光体が含有された樹脂
109・・・導光板
110・・・LEDチップに電流を供給するリード電極
400・・・面状発光光源
403・・・光拡散部
404・・・導光板に設けられた反射板
405・・・LED光源
406・・・発光体を導光板に固定する手段
407・・・LEDチップ
408・・・LEDチップからの光によって蛍光を発する蛍光体が含有された樹脂
409・・・導光板
410・・・LEDチップに電流を供給するリード電極

Claims (4)

  1. 透光性の導光体からなる導光板と、前記導光板の主面から光を放出させるために前記導光板の端面に光学的に接続させた発光ダイオードと、前記導光板の背面に配れた光拡散部および反射部とを備える面状発光装置であって、
    前記導光板は、該導光体と異なる屈折率を有し平均粒径3〜20μmの透光性粒子からなる拡散材が含有されており、
    前記光拡散部のパターンは、前記導光板に前記拡散材を含有しないときの前記主面の輝度分布が、前記端面から離れるにしたがい高くなり、最も低い部分の輝度が最も高い部分の輝度の30〜90%となるように形成されていることを特徴とする面状発光装置。
  2. 前記透光性粒子は、ベンゾグアナミン系樹脂からなり、前記導光板中に0.01〜0.2重量%含有されていることを特徴とする請求項1に記載の面状発光装置。
  3. 前記拡散材の粒度分布は、前記平均粒径値マイナス0.1μm〜前記平均粒径値プラス0.1μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の面状発光装置。
  4. 前記発光ダイオードは、複数のLEDチップを有し、
    前記発光ダイオード近傍において、前記光拡散部のパターンは前記LEDチップ間が前記LEDチップの前面より密であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の面状発光装置。
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