JP4410395B2 - ブーツバンド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴムあるいは樹脂などからなるブーツを接続相手部材に固定するために用いるブーツバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の一部品として、ゴムあるいは樹脂などからなるブーツが使われている。この明細書で言うブーツは、蛇腹状の樹脂ブーツをはじめとして、ホースあるいはチューブ等の円筒形の部材も含む。このブーツを接続相手部材に固定するために、金属製のブーツバンドが従来より用いられてきた。この種のブーツバンドとして、例えば特許第1818559号に記載されているように、互いに開放された両端を有する金属製のバンドボディをリング状に丸めた状態で被締付面に装着するものが知られている。
【0003】
例えば図16に示される従来のブーツバンド1は、リング状に丸める帯状の金属製バンドボディ2を有している。バンドボディ2の外側重なり部2aに形成された係止孔3に、内側重なり部2bに形成された係止爪4を引っ掛けるようにしている。バンドボディ2の周方向の一部には、バンドボディ2の周長を縮める形状に塑性変形させることの可能な耳部5が設けられている。このブーツバンド1は、係止爪4を係止孔3に挿入し、ブーツ6の被締付面6aに置いたのち、耳部5を塑性変形させている。ブーツ6の内側には金属等の硬質の接続相手部材7が存在するため、ブーツ6の外径が縮むことが抑制されている。
【0004】
この種のブーツバンド1は、係止爪4を係止孔3に係合させたままでは被締付面6aへ通すことができない場合に、係止爪4を係止孔3から外した状態で被締付面6aに位置させ、その状態から係止爪4を係止孔3に係合させることができるようにしている。そのために、図17中に矢印A,Bで示すように、被締付面6a上で係止爪4を係止孔3に挿入したり、係止爪4を係止孔3から外したりできるように係止爪4の形状等が設計されていた。しかしこの場合、以下に述べるような問題が生じた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ブーツバンド1の耳部5をかしめる自動組付機においては、図16に示すようにブーツバンド1を被締付面6aに置いたのち、ブーツ6を図17に示す矢印C方向に回転させることにより、耳部5を固定側治具8に当接させる。そののち、図示しないかしめ治具によって耳部5を塑性変形させる。
【0006】
しかしブーツ6をC方向に回転させる際に、ブーツ6とバンドボディ2との間の摩擦力が大きいと、耳部5が固定側治具8に当接したのち、さらにブーツ6が矢印C方向に回転したときに、バンドボディ2の周長が短くなる方向に内側重なり部2bが移動することがある。この場合、係止爪4が係止孔3から抜けてしまうおそれがある。こうして係止爪4が係止孔3から抜けると、図17中に2点鎖線で示すように外側重なり部2aが内側重なり部2bから離れてしまったり、バンドボディ2が被締付面6aの所定位置からずれてしまうなど、自動組付機が停止する原因となる。
【0007】
なお、特公平8−30484号公報に記載されているバンドにおいて、帯状部材に形成された支持突起を孔に挿入したのち、この支持突起を帯状部材の幅方向に曲げる(かしめる)ことにより、内側重なり部と外側重なり部が離れないようにしたものも実施されている。しかしこの種のバンドは、耳部を変形させる工程以外に支持突起をかしめる工程が必要であり、加工工数が多くコストが高いという問題があった。また、支持突起をかしめた後は、このバンドを被締付面から外したり、外したバンドを再び被締付面に置き直すことができなくなるため、作業性に問題を生じることがある。
【0008】
従ってこの発明の目的は、組付けの際に被締付面から外れることがなく、しかも必要に応じて被締付面から外したり、外したバンドを被締付面に置き直すことができるブーツバンドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を果たすための本発明のブーツバンドは、バンドボディの外側重なり部に形成された係止孔と、前記バンドボディの内側重なり部に形成された係止爪と、前記バンドボディの一部に形成されていてリング状の該バンドボディの周長を縮める形状に塑性変形させることの可能な耳部とを具備し、前記係止爪は、バンドボディの厚み方向に突出しかつ前記係止孔に挿入される立上がり部と、前記立上がり部から前記外側重なり部の先端に向かって延出する延長部とを有し、前記延長部の長さは、前記係止爪が前記係止孔に挿入されかつ前記耳部が前記塑性変形されていない状態でかつ該バンドボディの内周長が被締付面の周長まで縮径した状態において該係止爪が前記係止孔から抜け出ることを阻止しかつ、前記ブーツが接続相手部材から外され該ブーツが内側に変形することによって該バンドボディが被締付面の周長以下の長さまで縮径された状態において前記係止爪が前記係止孔から抜け出ることを許容する寸法としている。
【0010】
接続相手部材にブーツが嵌合している状態では、このブーツはその内側の接続相手部材によって縮径することが阻止されると同時に、ブーツが接続相手部材によって若干拡径される。このブーツを接続相手部材から外せば、ブーツは接続相手部材による拡径が解除されかつ、ブーツ自体の可撓性により径方向に弾性変形することが可能となる。本発明のブーツバンドは、ブーツを接続相手部材から外した状態にし、係止爪を係止孔に係合させ、ブーツを多少変形させながらブーツをくぐらせることにより、被締付面に置くことができる。このブーツバンドを被締付面から外す場合も、ブーツを接続相手部材から外した状態にし、係止爪を係止孔に係合させたまま、ブーツを多少変形させることにより、ブーツバンドをブーツから外すことができる。
【0011】
ブーツを接続相手部材に嵌合させたのち、耳部をかしめる前にバンドボディの周長が短くなる方向に力が加わったとしても、係止爪の延長部が外側重なり部の外面に引っ掛かる。このため本発明のブーツバンドは、係止爪が係止孔から抜けることが回避される。こうしてブーツの被締付面に置かれたのち、耳部を塑性変形させてバンドボディの周長を縮めることによって、被締付面を緊縛する。
【0012】
本発明のブーツバンドにおいて、前記係止孔と前記係止爪がそれぞれバンドボディの長手方向複数個所に形成され、これら係止爪が互いに同一形状であってもよい。あるいは本発明のブーツバンドにおいて、前記係止爪以外に、凸部と、この凸部が挿入される凸部挿入孔が形成され、この凸部は前記バンドボディが縮径されるときに前記凸部挿入孔の前縁部に当接することによって該バンドボディの長手方向に加わる張力を支持する支持壁を有していてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のブーツバンドの一実施形態について、図1から図11を参照して説明する。
図1に示すブーツバンド10は、金属(例えばステンレス鋼)製の帯状部材からなるバンドボディ11を有している。バンドボディ11の長手方向の両端は、開放された第一端13と第二端14となっている。このバンドボディ11は、図2に示すように、第一端13が外側に位置するようにリング状に丸められる。
【0014】
ブーツ17の一例は、図10に示すような自動車の動力伝達系のジョイント部18に設ける蛇腹状の樹脂製ブーツである。ブーツ17の一端17aは、ブーツバンド10によってジョイント部18の接続相手部材18aに固定される。このブーツバンド10は、ブーツ17の被締付面19に装着される。金属製の接続相手部材18aは、ブーツバンド10の緊縛力程度では変形しない剛体である。これに対し、ブーツ17は弾性変形することが可能である。
【0015】
ブーツ17の他端17bは、この実施形態で説明するブーツバンド10よりも小径なブーツバンド10′によって軸部材18bに固定される。小径側のブーツバンド10′の構成は基本的に大径側のブーツバンド10と共通であるため、この明細書では大径側のブーツバンド10について説明する。
【0016】
図2に示すようにリング状に丸めたバンドボディ11は、第一端13側に位置する外側重なり部21と、第二端14側に位置する内側重なり部22と、これら重なり部21,22間に位置する長手方向中間部23(重なり合わない部分)とを有している。バンドボディ11は、予めある程度リング状に成形されていると良い。
【0017】
バンドボディ11の長手方向の一部に締付用の耳部30が形成されている。耳部30は、バンドボディ11の外周側に立上がる前後一対の脚部31,32と、これら脚部31,32間にわたる架橋部33とを含み、図9に示すように塑性変形させたとき(かしめたとき)にバンドボディ11の周長を縮めることのできる形状となっている。かしめ後の耳部30の剛性を高めるために、架橋部33の両側にそれぞれリブ状部分34が形成されている。
【0018】
図3および図4等に示すように、バンドボディ11の外側重なり部21の第一端13寄りの部位には、バンドボディ11の長手方向複数箇所(例えば2箇所)に係止孔40が形成されている。これら係止孔40はバンドボディ11を板厚方向に貫通している。図4および図5に示すように係止孔40の前縁部40aの周囲は、コイニング加工によってテーパ面42が形成されている。
【0019】
内側重なり部22には、各係止孔40と対応した位置に、複数(図示例は2箇所)の係止爪41が形成されている。各係止爪41は外側重なり部21に向って突出し、それぞれ対応する係止孔40に挿入できるようになっている。これらの係止爪41は、それぞれバンドボディ11の厚み方向に突出する立上がり部45と、この立上がり部45から外側重なり部21の先端(第一端13)に向かって延出する延長部46とを有している。
【0020】
立上がり部45の前面45aは、第一端13の方向を指向して突き出るように斜めにオーバーハングした形状である。この係止爪41は、立上がり部45の前面45aが係止孔40の前縁部40aに係合した状態において、テーパ面42とも接することにより、外側重なり部21が内側重なり部22から離れることを阻止する。
【0021】
延長部46の長さLは、バンドボディ11の内周長が被締付面19の周長に相当する長さまで縮径した状態において、係止爪41が係止孔40から抜け出ることを阻止する寸法としている。しかもこの延長部46の長さLは、図6に示すように、バンドボディ11が被締付面19(図1に示す)の周長以下の長さまで縮径されたときに、係止爪41が係止孔40から抜け出ることを許容する寸法である。
【0022】
次に、前記ブーツバンド10の組付手順等について説明する。
図2に示すように、外側重なり部21の内側に内側重なり部22が重なるようにバンドボディ11を丸め、係止爪41を係止孔40に挿入する。このときバンドボディ11は、それ自体の弾性復元力によって巻き径が広がろうとする。このため係止爪41の立上がり部45の前面45aが外側重なり部21の外表面を押さえるようになり、バンドボディ11の巻き径がそれ以上広がることが阻止される。こうしてこのブーツバンド10は、図2に示すように閉じたリング状に保たれる。
【0023】
図1に示すようにブーツ17が接続相手部材18aに嵌合している状態では、ブーツ17は接続相手部材18aによって縮径することが阻止されると同時に、ブーツ17は接続相手部材18aによって若干拡径される。しかも被締付面19の前後には、図10に示すように被締付面19よりも外径の大きいフランジ部19a,19bが存在している。このため係止爪41を係止孔40に係合させたブーツバンド10は、被締付面19のフランジ部19a,19bをくぐらせることができない。
【0024】
そこでブーツ17を接続相手部材18aから外した状態にしておく。こうすることにより、この状態ではブーツ17は接続相手部材18aによって拡径されることがなくなり、かつ、ブーツ17自体の可撓性により径方向に弾性変形することが可能となる。図7に示すようにブーツバンド10を内側に弾性変形させながら、ブーツ17をくぐらせることにより、フランジ部19a(または19b)をくぐらせつつ、ブーツバンド10を被締付面19に嵌めることができる。
【0025】
こうしてブーツバンド10を被締付面19に置いたのち、自動組付機においては、図8に矢印Cで示す方向にブーツ17と接続相手部材18aを回転させることにより、耳部30を固定側治具50に当接させることによって位置決めが行われる。
【0026】
耳部30が固定側治具50に当接したのちに、ブーツバンド10とブーツ17との間の摩擦によってバンドボディ11が縮径する方向に内側重なり部22が移動しても、図8に示すように係止爪41の延長部46が外側重なり部21を押さえることになる。このため、バンドボディ11の外側重なり部21が内側重なり部22から離れることが阻止される。このブーツバンド10は被締付面19の所定位置において閉じたリング状に保たれる。
【0027】
そののち、図9に示すように耳部30をかしめ治具(図示せず)によって塑性変形させ、バンドボディ11の周長を縮めることによって、被締付面19を緊縛する。こうしてブーツ17が接続相手部材18aに固定される。
【0028】
このようにこの実施形態のブーツバンド10は、耳部30を塑性変形させる前にバンドボディ11の周長が短くなる方向に力が加わったとしても、係止爪41が係止孔40から抜けることを回避できる。このため耳部30をかしめるための自動組付機等において、組付け工程の途中で外側重なり部21が広がったり、ブーツバンド10の位置がずれてしまうなどの不具合を防止でき、自動組付機が停止する原因をなくすことができる。
【0029】
そして耳部30をかしめる前にブーツバンド10を被締付面19から外す必要が生じた場合には、図11に示すようにブーツ17を接続相手部材18aから外したのち、図7に示すようにブーツ17を内側に弾性変形させながら、ブーツバンド10を被締付面19から外すことができる。
【0030】
以上説明した一実施形態のブーツバンド10は、係止孔40と係止爪41がそれぞれバンドボディ11の長手方向複数個所に形成され、かつ、これら係止孔40と係止爪41がそれぞれ互いに同一形状となっている。こうすることにより、大きな引き締め荷重に耐えることができ、かつ外側重なり部21と内側重なり部22とを互いに確実に重ねておくことができる。
【0031】
なお、図12と図13に示す第2の実施形態のブーツバンド10Aのように、係止孔40と係止爪41以外に、凸部60と、凸部60が挿入される凸部挿入孔61が形成されていてもよい。この凸部60は、凸部挿入孔61の前縁部61aに当接可能な支持壁62を有し、耳部30をかしめたときにバンドボディ11の長手方向に加わる引き締め力を、支持壁62によって支持するようにしている。このブーツバンド10Aのそれ以外の構成と作用は前記第1の実施形態と同じである。係止爪41の延長部46の長さLは、バンドボディ11の内周長が被締付面の周長相当距離まで縮径した状態において、係止爪41が係止孔40から抜け出ることを阻止する寸法である。
【0032】
また図14と図15に示す第3の実施形態のブーツバンド10Bのように、係止孔40と係止爪41以外に、ダボ状に打出された凸部70と、凸部70が挿入される凸部挿入孔71が形成されていてもよい。この凸部70は、凸部挿入孔71の前縁部71aに当接可能な支持壁72を有し、耳部30をかしめたときにバンドボディ11の長手方向に加わる引き締め力を、支持壁72によって支持するようにしている。それ以外の構成は前記第2の実施形態と同じである。
【0033】
これらの実施形態をはじめとして、この発明を実施するに当たり、バンドボディやブーツの形態、耳部や係止孔および係止爪の形状、立上がり部や延長部の形態、係止爪や係止孔の数など、この発明の構成要素を必要に応じて適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、ブーツバンドを被締付面に置いた状態において、耳部を塑性変形させる前に、バンドボディの周長が短くなる方向に力が加わっても、係止爪が係止孔から抜け出ることが阻止される。このため、例えば、ブーツバンドの耳部をかしめる自動組付機等において、耳部をかしめる前にブーツバンドが被締付面から外れてしまうことを回避できる。また、必要に応じて耳部をかしめる前にブーツバンドを被締付面から外すこともできるし、ブーツバンドを被締付面に置くこともできる。
【0035】
請求項2に記載した発明によれば、互いに同一の形状の複数の係止爪を、それぞれ係止孔に係合させることによって、大きな引き締め荷重に耐えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、前記係止爪の延長部によって係止爪の外れ止めがなされるとともに、この係止爪とは別に形成された凸部の支持壁によって大きな引き締め荷重に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態を示すブーツバンドとブーツと接続相手部材の断面図。
【図2】 図1に示されたブーツバンドの断面図。
【図3】 図1に示されたブーツバンドの係止孔に係止爪を係合させた状態の斜視図。
【図4】 図1に示されたブーツバンドの係止孔から係止爪を外した状態の斜視図。
【図5】 図1に示されたブーツバンドの係止孔付近の断面図。
【図6】 図1に示されたブーツバンドが縮径した状態の断面図。
【図7】 図1に示されたブーツバンドおよび変形させたブーツを示す断面図。
【図8】 図1に示されたブーツバンドの耳部を治具によって位置決めした状態を示す断面図。
【図9】 図1に示されたブーツバンドの耳部をかしめた状態の断面図。
【図10】 ブーツと接続相手部材を示す断面図。
【図11】 図10に示されたブーツを接続相手部材から外した状態の断面図。
【図12】 本発明の第2の実施形態を示すブーツバンドの一部の平面図。
【図13】 図12中のF13−F13線に沿う断面図。
【図14】 本発明の第3の実施形態を示すブーツバンドの一部の平面図。
【図15】 図14中のF15−F15線に沿う断面図。
【図16】 従来のブーツバンドを示す断面図。
【図17】 図16に示されたブーツバンドが縮径した状態の断面図。
【符号の説明】
10,10A,10B…ブーツバンド
11…バンドボディ
17…ブーツ
19…被締付面
21…外側重なり部
22…内側重なり部
30…耳部
40…係止孔
41…係止爪
45…立上がり部
46…延長部
60,70…凸部
61,71…凸部挿入孔
62,72…支持壁

Claims (3)

  1. 互いに開放された両端を有する金属製のバンドボディからなり、該バンドボディをリング状に丸めた状態でブーツの被締付面に装着することにより前記ブーツを接続相手部材に固定するブーツバンドにおいて、
    前記バンドボディの外側重なり部に形成された係止孔と、
    前記バンドボディの内側重なり部に形成された係止爪と、
    前記バンドボディの一部に形成されていてリング状の該バンドボディの周長を縮める形状に塑性変形させることの可能な耳部とを具備し、
    前記係止爪は、
    前記バンドボディの厚み方向に突出しかつ前記係止孔に挿入される立上がり部と、
    前記立上がり部から前記外側重なり部の先端に向かって延出する延長部とを有し、
    前記延長部の長さは、前記係止爪が前記係止孔に挿入されかつ前記耳部が前記塑性変形されていない状態でかつ該バンドボディの内周長が被締付面の周長まで縮径した状態において該係止爪が前記係止孔から抜け出ることを阻止しかつ、前記ブーツが前記接続相手部材から外され該ブーツが内側に変形することによって該バンドボディが被締付面の周長以下の長さまで縮径された状態において前記係止爪が前記係止孔から抜け出ることを許容する寸法としたことを特徴とするブーツバンド。
  2. 前記係止孔と前記係止爪がそれぞれ前記バンドボディの長手方向複数個所に形成され、かつ、これら係止爪が互いに同一形状であることを特徴とする請求項1記載のブーツバンド。
  3. 前記バンドボディには前記係止爪以外に、凸部とこの凸部が挿入される凸部挿入孔が形成され、該凸部は前記バンドボディが縮径されるときに該凸部挿入孔の前縁部に当接することによって該バンドボディの長手方向に加わる張力を支持する支持壁を有していることを特徴とする請求項1記載のブーツバンド。
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